SCP-261

「SCP-261」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

SCP-261 - (2020/06/18 (木) 20:27:27) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2017/10/15 (日) 01:20:18
更新日:2024/01/03 Wed 22:38:53
所要時間:約 5 分で読めます




SCP-261は、シェアード・ワールドSCP Foundationに登場するオブジェクト (SCiP) のひとつである。
項目名は『Pan-Dimensional Vending (異次元自販機)』、オブジェクトクラスはSafeである。

概要

SCP-261は、飲食物を販売する自動販売機である。外観的には正面にグラスパネルは無く、右側にキーパッドがついている。内部には異常な機構は見つからず、また商品は一切入っていない。
SCP-261は普通の自販機と同じく、お金を入れてキーパッドで3桁の数値を入れると、商品を販売してくれる。
SCP-261の異常性質は、大雑把に「スナック菓子」と呼べる商品を常に販売するものの、その内容があまりに多岐に渡っている事である。SCP-261の存在自体、魔法の自販機と言うネット上の都市伝説を元に財団が調査した結果判明した事である。
  • 一般に実在する普通の飲食物 (例: BLACK★BLACK)
  • 実在する商品の系列だが、メーカーが販売した事のない味付けの物 (例: ヤンヤンつけボー もも味)
  • 人間が安全に食べる事が出来ない物 (例: ヒ素、アンチモン、水銀が含まれている)
  • 技術的に実現困難、あるいは不可能な性質を持つ物 (例: お湯を入れて3分で出来るインスタント盛岡冷麺、菓子で出来ていながら自動で動く人形など)
  • 未知の生物が調理された物 (例: 未知の種のハマグリ、単眼3つ脚の生物など)
  • 未知の言語が書かれていたり、明らかに地球での販売を想定していない物 (例: 開封時に酸素と反応して大爆発した、未知の言語がプリントされた飲料缶)
  • 他のSCiPそのものやそれを象ったもの (例: SCP-2107 (ダイエットゴースト™) 、SCP-682 (不死身の爬虫類) を象った踊る人形など)
上記の通り特に普通の物から、明らかに危険すぎる物まであるが、どうであれ食べる事を想定したものを販売するのがSCP-261の特徴である。
読み込み可能なフロッピーディスクの形をしたチョコレートや、弾丸を発射可能な氷砂糖で出来た拳銃と弾丸など、ある程度食べ物以外の機能がある商品もあるが、これらは実際に食べる事が可能である。*1
なお、キーパッドが接続されていない場合や、扉が開けられていたり内部に記録装置がある場合は、一切販売を受け付けてくれない。どこから商品が来るのかは不明である。

問題点として、SCP-261には商品内容を選択する機能が一切無い。入力する3桁の数字に法則性は見出されておらず、実験記録では省略されている。
大体の性質として、SCP-261が販売する商品には以下のような傾向がある。
  • 電源が接続されていなくても販売をしてくれるが、安全でない商品を販売する率が高まる。
  • 投入金額が高いほど高価値の商品を販売する。ただしその分、危険な性質を持つ商品ならば危険性が増す。
  • 逆に投入金額が低いと、内容だけでなくパッケージも簡易的、あるいは無しの状態で販売される。
  • 短時間で連続して販売をすると、段々と奇妙な商品や危険な商品を販売する率が高まる。
安全性を取るなら、液体限定だが、具体的に商品を指定できるSCP-294 (コーヒー自動販売機) の方がいいかもしれない。

元々SCP-261は横浜に設置されていた関係か、受け付けてくれる通貨は日本円に限られる。
ただしこれは日本円と言うよりも、日本で使われている、あるいは使われていた通貨と言った方が正しく、10円札、150 B円、和同開珎、宝永小判と言った現行通貨以外の通貨でも販売を行う。
現行通貨の場合、商品パッケージが日本語以外である事はしばしばあるが、古い通貨を使用した場合、それはその時代の日本に沿った内容の商品となる。 *2

また、SCP-261は通貨に対して一定程度の認識能力があるようである。
古い通貨を使用すると時代に沿った販売を行うのは上述した通りだが、それ以外にも以下のような性質がある。
  • コカ・コーラの自販機から回収された硬貨を投入: 全てコカ・コーラか、それっぽい商品を販売した (日本語と中国語が混ざったラベルの「ダイエット・コオク (Diet "Koke,")」、カラメル化したコカの葉、二酸化炭素の代わりに一酸化炭素が入った「コア・コーラ (Coa-Cola)」) 。
  • 777円: スロットマシンのような音がした後に777枚のチョコレートコインを排出。
  • 314円: 面積の等しい円形と四角形の月餅を販売。
  • 1000円小切手: 触れている間は口の中で味がするボール紙を販売。
  • キャシーの為に何か頂戴」と書いた1000円札: ピクニックバスケット、グラウンドクロス、アイスクリームメーカーが描かれた絵を販売。
  • キング博士自身か、キング博士が依頼した人物の場合、必ず1円当たり1粒のリンゴの種を販売。

SCP-261は、通常の販売についても危険な商品を販売する事がある。
ましてや、SCP-261にイタズラや犯罪行為を仕掛けると、SCP-261の反抗的、敵対的な反応を招くので推奨されない。
  • I.O.U. 500¥ (500円借りたよ) と書いた紙: 「ポップコーン41粒借りたよ」と書かれた紙の入った空のポップコーンの容器。次に500円を入れた際にはポップコーン41粒が包装なしで販売された。
  • ちょうど半分にした100円硬貨: コカ・コーラの缶の上半分。開けると下半分と中身が出現して落下した。
  • 何も入れてない状態でコイン返却ボタンを押す: 「零円」硬貨を排出。裏にはドナルド・マクドナルドが書かれている。
  • コイン返却ボタンを押す (2回目) : 「やめんか」と書かれた缶を排出。中に大型の昆虫がいるようなブンブンという音がしていた。
  • 零円硬貨: 全くの無味で、全く歯ごたえのない、つまらない食感で、食欲の全く減らない、██████に似たバーガーセット。
  • 100円玉を入れた後に100円玉を追加投入: 200円を返却したと同時に「はっきりしろ!」と書かれた紙を、錘の石付きで排出。
  • 偽造500円玉: 致死量の青酸カリが含まれたキャンディー。グミベアーに類似した形をしているが、人間の手で中指を立てていた。
  • 硬貨に穴を開けて紐を通し、投入した後引き抜く行為をする :見かけや味、成分は普通の飲食物だが、完食した後に全てを嘔吐するようになる。懲りずに何回か同様の行為を行った所、本物の手榴弾を排出し死者を出す結果となった。

SCP-261は限定的ながら自我があるようにしか見えないが、勝手に販売を行う事は無いようで、そういう意味ではSafeである。
また、たまに故障する事もあるようで、キーパッドを全押しするとエラーが起こるのか、ミールバウチャーを排出した。
また、蜂蜜入りの瓶を販売しようとしたのか、瓶、蓋、蜂蜜が別々に出てきた事がある。この時には要修理 (SERVICE NEEDED.) と書かれた紙も排出し、実際に故障したようで蜂蜜を清掃する必要に迫られた。


追記・修正は500円以内を投入してからでお願いします。


CC BY-SA 3.0に基づく表示

SCP-261 - Pan-Dimensional Vending
by Dr Gears
http://www.scp-wiki.net/scp-261
http://ja.scp-wiki.net/scp-261

この項目の内容は『 クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス 』に従います。
この項目が面白かったなら……\ポチッと/