くノ一ツバキの胸の内

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くノ一ツバキの胸の内 - (2022/01/21 (金) 06:34:22) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2018/12/25(火)19:19:13
更新日:2024/04/23 Tue 22:04:04
所要時間:約4分で読めます





概要

「くノ一ツバキの胸の内」とはゲッサン2018年2月号より連載中の漫画作品である。作者はあの「からかい上手の高木さん」で有名な山本崇一朗氏。

男との交流を禁じられたくノ一集団「あかね組」のくノ一達の日常を描く。基本的には男を知らないがために起こるくノ一達の勘違いや妄想、それによって起こるハプニングがメインストーリーとなっているが、話によってはそういった要素がなく、修行風景等の忍者集団ならではの日常を切り取った話も数多い。
また、主人公や主要人物こそ設定されているものの、それ以外の人物達にも焦点が当たることも少なく無く、群像劇やオムニバス形式を取ることも多い。
単行本第1巻の最後にて上記の「高木さん」とコラボし、それのモーションコミック動画がYoutubeのゲッサン公式チャンネルにて配信された(詳しくは後述)。

22年の4月にはアニメ化が決定された。


登場キャラクター

あかね組

登場人物全員が所属する忍者集団。
先述の通り女性しかおらず、それも劇中では教育役である教師を省いて未成年の少女ばかりである。
男性を非常に危険視する教育が実施されており、交流は固く禁じられているが、その反動で男に興味を持ったり、馬鹿にしたりする生徒も多い。
古くからの決まりにより、班決めとして縄張りの中にある山の頂に一緒に登った者達を一括りの班とし、更に到着した班順に干支のいずれかが班名に割り振られる。

戌班(いぬはん)

ツバキ
CV:佐倉綾音(モーションコミック)/夏吉ゆうこ(アニメ版)
主人公。戌班班長。常に敬語で話す。忍術のほぼ全般をマスターしている優等生であると同時に生真面目で心優しいな性格の為、あかね組の委員長的存在。
一方そんな常識人故に個性的なチームメイトを必死に束ねている苦労人。また根は年頃の少女であり男に少なからず興味を抱いており、男のことを考えて赤面する、男のことを知りたいがためにチームメイトに便乗する、「男」という言葉に動揺して忍術を暴発させてしまうことや、自画自賛を恥ずかしがる等の純情な一面もある。
一方で怒らせると自信家のベニスモモやヒナギクがたじろぐほどの恐ろしい剣幕を見せ、特に仲間を陥れようとした者には激しい怒りを見せる。
ひょんなことから生徒の中で唯一あかね組の秘密を知る。

サザンカ
CV:根本京里
ぐるぐる目と小柄な体の持ち主。
ツバキを「姉さま」と呼んで慕っており、彼女に対してのみ敬語で話しているが、実態は授業のサボりを始め、事あるごとに組の掟を破る問題児で、口が悪く生意気盛り。
変化の術を会得しているが、完璧になり切ることはできない中途半端な物。
人見知りで、故に初めて会った人物には冷たく接してしまうが素直になれないだけであり、その人のことも気遣う等、根は優しい。
好きな人ほどちょっかいをかけたくなる典型的なかまってちゃん気質でもある。
嘗ては人見知り故に「どうせ皆自分を嫌っている」と思い込み、周囲にいたずらを繰り返し、大いに困らせていたが、班決めの際に足を負傷したところをツバキに助けられて以降、彼女を慕うようになり、性格も多少丸くなった。
因みに今は露出度の高い服装だが、嘗ては忍装束で肌を一切見せていなかった。

アサガオ
CV:鈴代紗弓
戌班一番の高身長。
夜間の行動中に睡魔に襲われて木から落ちるなど忍者らしからぬマイペースな性格。
またかなりの食いしん坊であり、サザンカに食べ物で釣られて悪事に加担させられたり、ツバキに焚き付けられることも少なくない。お仕置きで飯抜きを言い渡された際にはマジ泣きしてそれを取り消させたこともある。
忍術全般が苦手だが、ツバキとアサガオを二人纏めて背負えるほどにはパワフル。
夜目が効く。第2巻おまけでは寝たまま非常食を食べるという夢遊病のような姿もあった。

リンドウ
第11話から登場。他の里からやって来た転入生。
極度の恥ずかしがり屋であり、普段は狐の面を被って素顔を隠している。元々いた里は男女が共同で暮らしていたのだが、若い男性が減ってきたため、里の長に男として育てられたのだが、性格のせいで男らしく育たず、結局は女として育てる為に女しかいないあかね組に預けられた。その名残故にボクっ娘
他者をその場に呼び出す忍法が使えるが、消耗が激しい。
滅多に面を外さないことや気弱な性格からベニスモモやヒナギクにちょっかいを掛けられたが、逆にこれをきっかけに出来るだけ素顔で過ごすことを心掛けるようにもなった。

申班(さるはん)

モクレン
シニヨンが特徴。ツバキの親友。班の役割上忍術よりも医療術が得意。
争いを好まない穏やかな人物であると同時に「頼まれるとうれしい」という本人の気質により頼まれると断れない。
患部を思いっきり叩くことで怪我を瞬時に治すことが出来るが、非常に痛い上に本人も非常に疲れる。

ホウセンカ
「申はダサい」という理由から戌班の座を狙っているが強者であるツバキの存在から迂闊に手を出せずにいる。そんな野望や低身長故に似たような体格のサザンカとは仲が悪く、お互いに「チビ」呼ばわりしている。

ツワブキ
医療班らしからぬ怪力の持ち主。
生真面目な性格だが怒りの沸点が低い。
生意気盛りなホウセンカの制止役兼躾役であり、彼女からは「暴力筋肉バカ」と罵られていると同時に恐れられている。
趣味は囲碁。

巳班(へびはん)

キキョウ
ウイキョウ
常に二人一組で行動している。瓜二つの顔をしており二人並ぶと丁度左右対称になる見た目が特徴。ポジションはキキョウが左側でウイキョウが右側。自他ともに認める仲良しコンビであり、そのコンビネーションは抜群だがそれ故か仲の悪い者達を馬鹿にしたり、他者の喧嘩を見て楽しむなどの悪趣味な一面もある。

未班(ひつじはん)

ベニスモモ
さらしを丸出しにした何とも大胆な格好が特徴。常に余裕に満ちた表情しているおり、飄々としていて人を食ったような言動の持ち主。
自他ともに認める「天才」であり、その実力はツバキと対等以上。一方でそんな自分の実力に胡座をかいている節があり、練習をサボっているかのような態度を取る等努力飄々と振る舞っているが実際はかなりの努力家であり、その様子を見せないようにしているだけである。
また、ツバキの強さを探るためにリンドウをスパイに仕立て上げようとするような悪知恵の働く一面もある(トウワタの入れ知恵で失敗したが)。

トウワタ
ベニスモモの後輩。語尾「~っす」とつけるのが口癖。
彼女同様に努力家であり、「一に努力二に努力」がモットー。また、卑劣を嫌う生真面目な性格。
しかし、彼女の実態については全く知らない為、彼女に努力の重要性をいつも訴えているが軽く受け流されており、ろくに相手にされていない。
但し、内心ではベニスモモのことを尊敬しており、彼女から教えを請いたいと思っている。

ミズバショウ
眼鏡が特徴。常に本を読んでいるがそのせいで人の話を聞いていないこともしばしば。罠を仕掛けるのが得意だが、それが転じてその辺に罠を作ってしまう変な癖を持つ。

午班(うまはん)※単行本2巻では丑班(うしはん)

ヒナギク
自身の可愛さに絶対的な自信を持つナルシスト。
故に自身の容姿に胡坐をかいた身勝手な言動が多い一方、他者を自身よりも可愛いと認めると号泣して自暴自棄になる等根は豆腐メンタル。
相手の口に自身の指で触れることで一時的に操ることが出来る。

キブシ
ヒナギクのことを褒めちぎっており、そのやり取りは傍目から見れば完全にバカップル。

オニユリ
歌舞伎役者のような非常に長い髪が特徴。
頑固者で自身の考えや主張は絶対に曲げない。
相手の動きを封じる忍法の使い手。

子班(ねずみはん)

タチアオイ
子班の班長にして一番年上。
班長としての責任感が強く、正反対な性格の班員を纏めるのには苦労しており、その意見を折衷することしか出来ない自分に自信を持てずにいたが、
内心では慕われている。

ヒグルマ
その名の通り日輪のような形に結われた後ろ髪が特徴。
陽気な性格で何事も深く考えずに最初に行動に移そうとする。

ハギ
ヒグルマとは正反対に内気で考えすぎでネガティブな性格。
口癖は「死んじゃうよ~」。

亥班(いのししはん)

ツバキ曰く「攻撃力だけならあかね組最強」とのこと。
全員見た目は厳ついが普段は気のいい連中で他の班員からも慕われている。
但し「バカ」と言われると激怒する。
一方全員致命的なレベルの方向音痴である。

ドクダミ
亥班の班長。
鬼の角のような額飾りをつけており、大きな棍棒が武器。
豪快な言動の持ち主で気前がいい。
他二人が非常に無口な一方で口数は多い。

アオギリ
右目を眼帯で覆っており、着物の右袖を通さずに右肩を丸出しにしている。
武器は日本刀で、目にも止まらぬ居合切りが得意。

シャクヤク
二房のお下げが特徴。武器は石製の蛮刀。

寅班(とらはん)

フキ
班の年長者。
常に物静かかつポーカーフェイスで、滅多に笑わないが、実は駄洒落に滅法弱く、笑いをこらえようとして必死になっていた際には、その鬼のような形相から怒っていると勘違いされていた
そんな自分の笑いのツボを教えなかったのは、下級生の班員からいじられることを危惧していたからだが、案の定しこたま笑わされた挙句熱を出して授業を欠席する羽目になった。(班員二人も看病のために休んだ)
身体能力は班員を一方的に翻弄する程高い。

イタドリ
額の右半分についた大きな十字傷が特徴。
晒しを巻いている以外は上半身裸という何とも大胆な恰好をしている。
活発でわんぱくな性格。

ウメ
ピンク髪を二房に纏めた髪型と、桃色の和服が特徴。
イタドリ同様元気でやんちゃ盛り。



教師

ハナ
あかね組の長。常に厳しい形相の持ち主であり、その立ち居振る舞いは非常に男性的。
掟に背いたものには折檻や罰を容赦なく下す厳格な人物。故に生徒たちから大いに恐れられている。
蛇を召喚し自在に操ることが出来る。その実力はあかね組の誰もが勝てないとしり込みする程だが、慢性的に腰痛を抱えているのが弱点。
あかね組が男との交流を禁じているのは彼女の命令。しかし、その根底にあるのは単なる恐怖心からではないようで...?

コノハ
ハナの助手的存在。彼女とは対照的にどこか飄々とした雰囲気の持ち主。
「舞葉の術」で木の葉を自在に操り、相手を捕縛出来る。一枚でも葉が付けば脱出は不可能。また、相手を眠らせる術も使える。



コラボストーリー

物語は戌班が口寄せの術で男を召喚しようとして間違えて高木さんを召喚してしまったところから始まる。短い時間の中で服を交換する等親しくなっていくツバキと高木さんであったが、高木さんの帰る時間が近づいてしまい.....?
ラストの高木さんのからかいは必見。


追記・修正は男を見たことのあるくノ一がお願いします。

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