SCP-4213

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SCP-4213 - (2019/12/13 (金) 07:19:37) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2019/05/01 Wed 10:35:00
更新日:2024/02/15 Thu 09:03:54
所要時間:約 4 分で読めます



SCP-4213 はシェアード・ワールド SCP Foundation に登場するオブジェクトオブジェクトクラスは Keter。タイトルは『I Scream(アイスクリーム)』。

財団の技術力をもってしても収容不可能な、非常に強力なオブジェクトである。


概要

SCP-4213 は 50~60 代のチベット系男性と思われる人型実体である。SCP-4213 は対峙する人間の行動を制御することができ、誰であろうと自分の思うがままに操ることができる。能力の発動条件は、操作される側の人間が SCP-4213 を知覚すること。その時点で SCP-4213 に抵抗することは不可能となる。酷い初見殺しだ。

これだけだと全知全能の Decomissioned 案件にしか見えないが、SCP-4213 の場合、この能力を行使する目的が非常に特殊であるため、晴れて SCP ドキュメントとして財団データベースに記録されることとなった。その目的とは、「人からアイスクリームを奪って食すこと」である。


人のアイスを食す SCP-4213 の様子

Man with Ice Cream - The Mall - Shimla - Himachal Pradesh - India
by Adam Jones
出典: Wikimedia Commons
この画像は『 クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承2.0ライセンス 』に従います。

早い話が、SCP-4213 は「アイスクリーム絶対奪って食べるマン」なのだ。

その異常な能力

SCP-4213 の能力は非常に強力で、ドキュメントによると財団は SCP-4213 の長期的な収容に「一度も」成功していない。なぜなら、SCP-4213 が「アイスクリーム食べたい」と思ったが最後、その能力をいかんなく発揮して収容チャンバーからいとも簡単に脱出してしまうからだ。「確保、収容、保護」をモットーに掲げる財団がその公式文書に恥ずかしげもなく「収容に成功していない」と明記している以上は、財団の職員・エージェント・機動部隊が束になってかかっても SCP-4213 の能力の前にはあえなく無力化されてしまったと推測される。

というわけで、財団のあらゆる戦力が手も足も出ない以上、SCP-4213 は Keter 分類となった。そして、特別収容プロトコルは「機動部隊が遠目から監視を続ける」「SCP-4213 に接触してしまった人には記憶処理を施す」という対処療法的なものになってしまった。

ところで、今のところ SCP-4213 がその能力をアイスクリームの強奪以外に行使したことはないが、もし邪な目的のために能力を使い始めたらどうなってしまうのだろうか? この潜在的な危険性が SCP-4213 が Keter 分類された本質的な理由であると思われる。

財団にもたらした被害

2019 年 1 月 15 日、SCP-4213 は財団のサイト-88 の食堂で開催された「アイスクリーム無料デー」に出現し、次々とアイスクリームをゲットし始めた。そこに財団のジェイコブ・カーチス博士が勇敢にも立ちはだかり SCP-4213 にインタビューを試みたが、SCP-4213 はアイスクリームを舐めながら博士を軽くあしらった。博士は必死に抵抗するも SCP-4213 の能力に屈し、結局、財団はボウルいっぱいのアイスクリームをロストするという屈辱的な結果に終わったのだった。

SCP-4213 と博士のやりとりの詳細は、ドキュメントのインシデント・ログに記載されている。ぜひ参照してみてください。

追記・修正をお願いします。


SCP-4213 - I Scream
by YossiLeiner and Doctor Cimmerian
http://www.scp-wiki.net/scp-4213
http://ja.scp-wiki.net/scp-4213

この項目の内容は『 クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス 』に従います。

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