SCP-1630-JP

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SCP-1630-JP - (2020/09/21 (月) 18:52:27) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2020/05/03 Sun 22:49:57
更新日:2023/12/26 Tue 16:29:10
所要時間




SCP-1630-JP はシェアード・ワールドSCP Foundationに登場するオブジェクト(SCiP)。
オブジェクトクラスEuclid

概要

SCP-1630-JP は、23歳のアジア系女性・安島奈美さんである。

彼女の異常性はというと、彼女に2人以上のヒトが接近すると、SCP-1630-JPの口内からカランコエの花弁(以下SCP-1630-JP‐1)が出現し、カランコエの縁の非常に鋭利な葉が、人体を傷つけてしまうというものである。

犠牲になってしまった相手は苦しみながら失血死してしまう模様。かわいそうなことにSCP-1630-JP‐1はSCP-1630-JPたる安島さんの口内に戻ると、舌、食道や胃の内壁が傷つき激痛が伴うのだそうだ。傷は1週間で治り、そもそも失血死すらしないとはいえ、これは悲惨である……。

鹿野博士がインタビューを行ったところ、安島さんは店主からカランコエの花びらがラミネートされ、裏にカランコエの花言葉である「あなたを守る」という栞を貰ったのが異常性のきっかけらしい。

しかし、その言葉とは裏腹にこのカランコエの花は安島さんの両親に襲いかかり、彼らに傷を負わせてしまったのらしい。インタビューのときの彼女は終始怯えており、自身の異常性がいつ治るのかということ、致命傷を負った両親のことを心配していた。

残念なことに、前述の概要のとおり、安島さんの両親はすでに息を引き取っている。両親を死なせてしまった安島さんに手を差し伸べようとする鹿野博士の活躍を期待せずにはいられないだろう。

追記・修正は怯える彼女を慰めながらお願いします。
アたしにきづいて

CC BY-SA 3.0に基づく表示
SCP- 1630-JP - カランコエ
by 0v0_0v0
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==警告!!==

収容室内にて安島奈美ことSCP-1630-JPの終了が確認。SCP-1630-JPをDecommissionedに指定しました。
また、現時点で詳細は不明ですが、SCP-1630-JPの「報告書」内に知性体の存在が発見されており、
改ざんされた報告書の文面から、同知性体がSCP-1630-JPの終了に関与したと見られます。



ほんとうの概要



報告書――仮に「彼女」と呼ぼう――は自分の意志を持つ電子知性体となっていた。意志のある「彼女」は、懸命に自分を執筆し生み出していく鹿野博士に親しみ――そしていつしか愛情を抱くようになったのだ。

しかし、彼女はすぐに気付いてしまう。……鹿野博士が見ていたのは、「彼女」を作り上げているSCP-1630-JP、いや安島奈美という女性の情報であることを。報告書としての「自分」は、端から見られていないこと。



鹿野博士に振り向いてもらいたい「彼女」は、ある悪魔めいた思考に囚われた。
そう、安島奈美を殺せば、鹿野博士は自分を見つめてくれると。


そして更に悪いことに「彼女」には、「コンピュータ越しに現実に干渉、生物に疾病を引き起こしたり肉体を電子情報に変換」するというとんでもない能力があるらしい。収容サイト内にいた旧SCP-1630-JPこと安島さんは心不全を起こし、更に不幸なことに殺害されてしまった。

カランコエの花は「彼女」には太刀打ちできなかったらしい。

(ちなみに「彼女」はその際、自分自身――旧SCP-1630-JPこと安島さんの報告書を「死亡しました」という表記に改ざんしている。)


そして、それを鹿野博士が確認したときはすでに遅かった。


どうですか?私、頑張ったのですよ?あの子を殺すの。
これであなたは私を見つめてくれますね。
でも、どこか物足りない。
そうだ。
あなたもこちらに来てくださいよ。
それなら私たちはさらに一緒になれますよ。
大丈夫。怖くはないですよ。一瞬で、あなたは私と一緒になるのです。
逃げちゃ、いやですよ?
もう離さないから。

鹿野博士は、早急に閲覧を中止した。しかし、ときはすでに遅かった。
その「閲覧中止」自体が、「彼女」だったのである。


あはっ。あなたって、純粋で騙されやすいのですね。かわいいなあ。








ここは、私の中。報告書の中ですよ。ほら、外を見て。

みんな私を怖がってるみたいですね。

アイテム番号:SCP-1630-JP
オブジェクトクラス:(暫定的)Keter


SCP-1630-JPの存在している現報告書はサイト-8129の電子的隔離収容室に収容されています。SCP-1630-JPの報告書は収容室内のみで閲覧を行ってください。また、SCP-1630-JPの情報を収容室外でコンピュータ上に記入しないでください。担当職員は財団データベースを常に巡回し早急にSCP-1630-JPの発見を行ってください。
SCP-1630-JPはSCP-1630-JPの報告書内に存在する知性、自我を保有する電子存在であると思われます。SCP-1630-JPの発見は現在まで成功していません。

何もする気なんてないのに、滑稽ですね。

え?外に帰りたい、ですか?

うーん、ごめんなさい。それは出来ません。

SCP-1630-JPは旧SCP-1630-JP(現SCP-1630-JP-D)の報告書内に突如出現し、SCP-1630-JP-Dの情報改ざんを行いました。その後、SCP-1630-JP-Dの収容室内にて心不全により死亡しているSCP-1630-JP-Dが発見されました。発見後SCP-1630-JP-Dから異常性は消失していました。その後SCP-1630-JP-Dの報告書が存在していた機器が隔離され、収容が行われました。
また、上記の事案発生後からSCP-1630-JP-Dの担当職員であった鹿野博士の行方が分からなくなっています。現在、早急な捜索が行われています。

だって、あなたの体、全部電子情報に変えてしまっちゃったから、もう戻る体がないんですよ。

最重要通達:現在SCP-1630-JPは収容されているのか否か不明である非常に危険な状態です。担当職員は早急にSCP-1630-JPを発見し直ちに確実な収容を行ってください。



ごめんなさい。黙ってこんなことして。

でも、良かったでしょう?これであなたはずっと私と共にいることができるのだから。

鹿野さん。ずーっとずっと、私に閉じ込められていてくださいね。







肉体を失い、「彼女」=新たなSCP-1630-JPと同じ電子的存在となった鹿野博士がその後どうなったのか、我々が知る由はない。




SCP-1630-JP

ずっとずっとずっとわたしにとじこめられて





これからは私といっぱいお話しましょうね。



追記・修正は本当に自分を見つめる相手をわかってからお願いします。



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SCP- 1630-JP - ずっとずっとずっとわたしにとじこめられて
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