QUAKE II(ゲーム)

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QUAKE II(ゲーム) - (2024/01/23 (火) 11:04:11) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2020/12/15(火) 13:54:16
更新日:2024/02/11 Sun 10:02:06
所要時間:約 5 分で読めます





概要

QUAKE IIとは、1997年にid Softwareが開発、Activisionが発売したFPS
QUAKEの続編的位置付けだがストーリーはまったく別物であり、どちらかというと同社の過去作であるDOOMに近い純SFへと変化している。

三つの鍵を集めながら順にステージをクリアしていく古臭い方式だった前作から進化し、さまざまな任務をこなしながら基地内を探索するハブ構造と呼ばれる方式へと進化。
突貫工事だった前作よりも、シングルプレイキャンペーンの完成度・複雑さは上がっている。

グラフィックの大幅な向上やノリの良いBGM、より密度の高い内容へと変化したことなどを評価する声も多く挙がる一方、一部武器が無駄に下方修正されてやたら使い心地が悪かったり、機動力を下げられてゲームテンポが低下したりとプレイヤー側の性能調整には難あり。
このため前作ファンの一部からは不満の声が挙がったが、多くのプレイヤーからは正当進化として受け入れられている。


PC向けに発売された通常版の他、PC向け拡張パック『The Reckoning』・『Ground Zero』、大幅にアレンジ移植されたNintendo64版、N64とPC版のマップを混ぜたPS1版、RTX対応版など、複数の作品が存在する。

2023年には前作やDOOM 64の移植で知られるレトロFPS復刻のプロ・NightDive Studiosの手によって、通常版と拡張パック2本、N64版に加えて新規エピソード『Call of the Machine』を収録したリマスター版が発売・配信された。

ストーリー

人類が宇宙へ進出した、はるか未来。
突如宇宙空間に巨大な穴が開き、繁栄していた地球に謎の隕石が降り注ぐ。
隕石の正体は、知的生物をサイボーグ化して洗脳することで勢力を拡大する敵性侵略種族 「ストログ」 だった。
都市を破壊されて市民を拉致され、甚大な被害を被った人類は対ストログ連合 「テラン連合」 を結成。ストログの技術を吸収し、反撃作戦を決行する。
作戦名「エイリアン・オーバーロード」は実行に移され、ストログの故郷、惑星ストロゴス軌道上には次々と宇宙艦隊が集結した。

ライノ分隊所属の海兵隊員である ビッターマン は、降下用ポッドで大気圏に突入中、見方の一機に追突され方向舵を損傷。
操作不能に陥り、本来の降下地点である基地中心部ではなく基地郊外へと墜落してしまう。
しかし、ストログは都市中心部に備えられた巨大な砲台 「ビッグ・ガン」 を発射し、EMP攻撃で大半の降下ポッドを行動不能に陥らせ、中心部へと向かった分隊の9割が降下前に撃墜。
辛うじて生き延びた海兵隊員たちも捕獲され、次々と改造されてストログと化してしまうのだった。

脱出ポッドからブラスターピストルだけを持って這い出たビッターマンは、ビッグ・ガンの破壊を目指し基地中央へと向かう。


キャラクター


  • ビッターマン(Bitterman)
我らが主人公。例に漏れず 設定上は 一般人。
モヒカン頭のムキムキマッチョな軍人。ヘルメットの類は付けておらず、頭部と肩から下の腕を露出したアーマーを着用している。

大量の武器弾薬を携行し、敵側の兵器を含めた全ての兵器を難なく使いこなす超人。
ただしドゥームガイクエイクガイと比較すると通常脚力が落ち、一般人相当となった。引き換えに新たにしゃがみ移動を会得した。
とはいえ斜めジャンプ+視点移動を繰り返すことで無限に速度が上がるストレイフジャンプは会得している辺りはQuakeの血統。

ブラックホールゲートを通って突如地球に襲来したストログたちの攻撃から生き延びた一人であり、ストログ打倒のため結成された海兵隊に志願、ライノ分隊に配属される。
テキサス基地での訓練の後、惑星ストロゴスの中心へと攻め込む「エイリアン・オーバーロード作戦」に参加し、母艦から小型ポッドに乗り込む。
惑星ストロゴス軌道上で小型ポッドが投下されるが、接触事故で方向蛇が破損し郊外へ墜落。しかし逆にそれ以外の分隊はビッグガンからのEMP攻撃で撃墜され、結果的に海兵隊で殆ど最後の生き残りとなった。

類稀なる戦闘能力で地上ルートから首都へ侵攻し、人間解体工場や仲間が捕らえられた監獄、最大の障壁であったビッグガンを破壊。
奥の手であるブラックホールジェネレーターすらも破壊し、衛星の極秘要塞に逃亡したマクロンを追い詰めて引導を渡す。
その後自爆する衛星から脱出ポッドで離脱し、ボロボロになりながらもなんとか惑星ストロゴスに不時着、無事生還した。

  • 宇宙海兵隊の皆さん
超堅牢なポッドに乗り込み意気揚々と降下したものの、撃墜されて殺されるか捕虜にされ発狂した兵士たち。
立ち尽くして頭を抱え喚くもの、負傷し、這って逃げようとするもの、頭を吹き飛ばされ無残に転がるもの、 食肉加工場でベルトコンベアに運ばれ次々と肉塊に変えられていく もの、
台に載せられ好奇心でスイッチを押したプレイヤーのせいで施術用レーザーに焼き切られて死ぬもの、なぜか十字架型拷問装置に縛り付けられ処刑されるもの、
特に意味もなくパイプから延々とマグマに落とされ続ける もの*1など、本編中に登場する味方は基本的にロクな目に逢っていない。
呻き声の他にも、“Let me out.(出してくれ)”“Kill me now.(殺してくれ)”と悲痛な声を上げることもある。

ストログの仕打ちやプレイヤーの蛮行から生き延びた兵士たちはもれなく発狂しているため戦力にならず、救出もできない。
せめて一思いに葬ってやろう。中には弾薬やアイテムを落とす兵士もいる。そのため慣れたプレイヤーは何の躊躇いもなく引き金を引いている


  • ライトガード
ゾンビマン枠の一般ザコ。元人間男性で、右腕にブラスターを接続されているガード。
水鉄砲こと初期ピストルで容易に対処できるが、たまに死亡モーション中に最後っ屁とばかりにブラスターを発射して果てることがある。
死亡モーション中にも当たり判定があり、更に攻撃を加えると肉片と化す。ブラスターを持ち上げたら避けるか止めを刺そう。

  • ショットガンガード
ショットガンガイ枠の一般ザコ。ショットガンを所持したガード。

  • マシンガンガード
サブマシンガンを所持したガード。弾速が速いため、ライトガードよりも厄介さは上。

  • エンフォーサー
前作から続投…ではなく、本作ではチェーンガンガイ枠でスキンヘッドの男。
右腕にチェーンガンを装備しており、瞬時に叩き込んで大ダメージを与える。また接近するとチェーンガンで殴りつけてくる。
頭が吹き飛ぶ死亡モーションでは倒れながら周囲にマシンガンを連射することもあるため、接近戦では非常に危険。
死体を放置しておくとハエが集る。鬱陶しいのでバラバラにしてしまおう。

  • ガンナー
マシンガンとグレネードランチャーを装備した巨大な敵。
どちらの武器も脅威であり、出会ったら最優先で倒すべき敵の一人。
レールガンやスーパーショットガンなどの高威力武器で攻撃すれば怯むが、ノーマルショットガンやサブマシンガンのみで対処する序盤はかなり手ごわい。

  • バーサーカー
本作のピンキーデーモン枠。攻撃手段が近接攻撃しかないが移動速度が速く威力もそれなりに高い。
腕が肥大化しており非常に不恰好。
リマスター版では大きく飛び掛かって衝撃波を伴った一撃をお見舞いする攻撃を習得。
飛んでくる距離も衝撃波の範囲もかなりのものな上に食らったら大きく吹っ飛ばされてしまう危険な攻撃。吹っ飛ばされて溶岩やレーザーに叩き込まれ死亡…という凶悪なコンボに見舞われることもしばしば。
なので中途半端に距離を取るよりは懐に飛び込んで近接攻撃を誘発する方が安全な相手となった。

  • アイアンメイデン
女性型ストログ。ロケットランチャーと爪を装備している。
高い攻撃力を持つ反面、怯み時間が長いため倒すのは難しくはない。
拡張パックに登場する個体はホーミングミサイルを使用しており、通常版の個体よりも厄介。

  • グラディエーター
上半身に比べて下半身が貧弱すぎるストログ。遭遇時には「Traitor!(反逆者め!)」と叫ぶ。
レールガンとクランプで武装した強敵だが、発射に間隔が空くため1vs1ではそれほど脅威ではない。
拡張パックに登場する個体はファランクスを装備しており、二連砲でプレイヤーを攻撃する。

  • パラサイト
イヌっぽい見た目に加工された 人間 。ポジションは前作のロットワイラーに近い。
機敏に移動し、プレイヤーに触手を突き刺して連続ダメージを与えてくる。
オリジナル版の触手攻撃は回避不可能だったが、リマスター版では修正され左右に回避できるようになった。

  • メディック
サルのような未知の生物をベースとしたストログ。
肉片以外の倒れた敵を蘇生することができるが、本体の戦闘能力は皆無。
彼らに蘇生されたくない敵がいる場合は、武器で敵の死体を撃って肉片に変えておく必要がある。

  • ブレインズ
マクロンと似た見た目を持つストログの科学者。
バリアを正面に張ることはできるが、本体の戦闘能力は皆無。
ただし、拡張パックに登場する個体は主人公を引きずり込む触手攻撃やレーザーガンを備えた強敵となっている。リマスター版では本編の個体もこちらに統一された。

  • バラクーダ・シャーク
惑星ストロゴス原産の 野生のサメ 。水中に潜んでいる。

  • テクニシャン
赤い培養液の詰まった透明な筒に入れられた、頭だけのストログの技術者。
浮遊しており、備付のブラスターで攻撃する。

  • ミュータント
高速移動して獲物を襲う、惑星ストロゴスの原生生物。
繰り出される攻撃は非常に強力だが、遭遇回数はさほど多くない。
エンフォーサー同様死体を放置しているとハエが集る。

  • フライヤー
脳味噌を搭載したドローン。空中を浮遊し、ブラスターで攻撃する。
至近距離まで接近すると、翼部分を利用した近接攻撃も仕掛けてくる。

  • イカロス
ジェットパックで浮遊するストログ。赤色。
複数体で出没することが多く、チームワークで翻弄してくる。

  • タンク
マシンガンとライトブラスター、そしてロケットランチャーで武装する重装甲のストログ。
動きは鈍いがBFG10kの直撃を1発耐えられる高い耐久力を持つ。

  • タンクコマンダー
タンクの上位種。
更に高い耐久力を持ち、BFG10kでなければ長期戦は免れない。
基本的に最終盤に登場し、64版ではラスボスの前座として2体同時に相手をすることになる。

  • スーパータンク
中ボス。戦車のようなキャタピラで動くが、生物の頭が上に付いている。
拡張パックではエネルギーシールドで武装した個体も登場する。

  • ホーネット
中ボスその2。脚が複数あり、空中を飛行できる。
64版ではラスボスに昇格。

  • ヨルグ
マクロンが搭乗する大型パワードスーツ。体形はニワトリっぽいが顔はヤギのような造形。両腕にチェーンガンを装備している。
腹部の辺りにマクロンが乗っており、ヨルグの脇の下から兵器を使用してくる。
リマスター版ではHPが約2.7倍に激増しており、一筋縄ではいかない相手になっている。
『id Vault』ではマクロンが乗っていない状態の姿を見ることができる。

  • マクロン
親玉。簡単に言い表せば 「2mぐらいあるウォーリーという、なんとも言えない造形が特徴。
本作の次元ではBFGを開発したのはUACではなくストログ側であり、なんと作中最強兵器であるはずのBFGを連射する凶悪な性能を誇る。
しかしやたら遮蔽物が多いため発射される前にチマチマとレールガンを撃ちこむだけで倒すことができ、特にテクニックは必要ない作業キャラ。
更に本作ではアイテムは取得したら任意のタイミングで使用できるため、クアッドダメージをここまで温存して短期決戦に持ち込むことができてしまう。
リマスター版では外殻であるヨルグの耐久力が大幅に増加しているが、マクロン本体へのテコ入れは特にない。

作中ではビッグガンやブラックホールジェネレーターで海兵隊に応戦するが、空軍とビッターマンによって施設が尽く破壊されてしまう。
居住区に乗り込んできたビッターマンを避けるため衛星に偽装した小型要塞に転送装置で逃げ込むが、ついてきたビッターマンと戦闘。
パワードスーツとBFGで武装するも破壊され、胴体を真っ二つにされ機能停止、最後は要塞の爆発に巻き込まれ宇宙の塵となった。

基本的に軍事施設や生産ラインばかりの生活感皆無な惑星ストロゴスだが、なぜか彼だけは 自前の宮殿 を所有している。
他のストログとは異なる出自なのかもしれないが、作中でそれが語られることはなかった。

+ マクロンを撃破すると…
決戦場の地下の壁にヒビが入り、破壊して奥へ進めるようになる。
進んでいった先には製作スタッフの顔写真が並ぶ「id Gallery」が広がっている。一部のスタッフの写真の前にはスイッチがあり、押すと引っ込んだり爆発したり回ったりとヘンテコな仕掛けが作動する。
なお、テレフラグ仕様が作用しているのか、スイッチを踏むと肉片を吐き出すBrandon James氏の写真に肉片を吐き出す瞬間に隣接していると即死するので注意。
そして全員の写真を調べるとさらに奥へ進むための穴が空き、先へ進むとなぜかタンクがアイアンメイデンを2人侍らせている。しかもその脇にはこれまたなぜか海兵隊員が2人うずくまっている。
このタンク及びアイアンメイデンは完全なオブジェクトであり、かすり傷ひとつ負わせることもできない。

リマスター版ではタンクたちのいる部屋に更にスイッチが追加されており、撃って作動させると2023年版ギャラリーへ行くことができる。


ミッションパック「The Reckoning」追加キャラクター


  • ジョーカー
本ミッションパックの主人公。海兵隊エリートチームの一員。
惑星ストロゴスへの降下を行うが、機体が隕石群の一つと接触したことにより機体が大破、他のメンバーとはぐれ渓谷の中へと落下してしまう。
ゲックら原生生物を退けてストログ基地へと乗り込むもチームメンバーが目の前で虐殺されたため、たった一人でストログ艦隊の妨害工作に従事。
降下した空軍と連携して艦隊用の燃料生産工場を空爆により破壊した後、貨物に紛れることで宇宙船に侵入。艦隊を指揮していたストログの月面基地へと辿り着き、なぜか月にもいた指揮官のマクロンを殺害*2
迎えに来たドロップシップに乗り込み、崩壊する月面基地から脱出した。

  • レーザーガード
ガードの派生キャラ。レーザーガンで武装している。
連続でダメージを与えてくるため厄介だが、軌跡は見えるため対処自体はそう難しくはない。

  • ハイパーブラスターガード
ガードの派生キャラ。ハイパーブラスターで武装している。
一見マシンガンガードに似ているが、威力、耐久値共にやや高め。
弾速も早く、集団で来られると意外とダメージを食らいがち。

  • リッパーガード
ガードの派生キャラ。イオンリッパーで武装している。
プレイヤーの装備するものよりも性能は低いが、跳弾するため油断は禁物。

  • ゲック
人間よりもやや大きめな、黒っぽい肌の原生生物。
黄色の体液を持ち、爪や体液を吐く攻撃などで襲い掛かる。また水の中での活動も可能。
体液には発光する成分が含まれているらしく、肉片が暗い洞窟の中で妖しく光を放つ。

  • リペアボット
メディックに替わって登場する蘇生役。
一応ブラスターで武装しているが、戦闘能力はほとんどない。フライヤーより耐久力が高い程度。
リマスター版ではトラップが有効になったが出来上がる肉塊の回復量はスティムパックと同等の2。貴重なトラップをわざわざ浪費する相手ではない。

ミッションパック「Ground Zero」追加キャラクター


  • ステップチャイルド
本ミッションパックの主人公。階級は二等兵。
降下中に撃墜されたストログ戦闘機の残骸を追って穴に飛び込み、ストロゴス地下の鉱山に侵入、地殻変動を抑制させるテクトニック・スタビライザーを破壊し、ストログの施設に損害を与えた。
鉱山脱出後は艦隊との通信施設を妨害し、研究所で試作ストログ戦闘機を確保する。
ストロゴス周辺の人類艦隊を強力な重力で引っ張ることで逃走を阻止していた秘密兵器「グラビティー・ウェル」を破壊するため、軍需工場にストログの恰好で誤魔化しつつ忍び込んで反物質爆弾を作成。ブラックウィドウ・ガーディアンを倒してグラビティー・ウェル内部に侵入し、制御端末に爆弾を設置した。

爆弾の起爆後、連鎖爆発により地表のストログ施設の多くが破壊されるなか、試作戦闘機に乗り込んで辛くも脱出。
友軍艦隊に回収され、無事惑星からの脱出に成功した。


  • ストーカー
クモっぽい見た目に加工された 人間 。生首に足が生えたような気持ち悪い外見。
移動速度が速く跳躍能力も持つが、耐久力はあまり高くない。
たいていは天井に張り付いているため、注意しないと存在に気付かないこともしばしば。

  • ダイダロス
エネルギーシールドを持つイカロスの上位種。緑色。

  • タレット
死角に配置された小型砲台で、不用心なプレイヤーを狙い撃つ。
赤色のレーザーのものはさほど脅威ではないが、黄色の個体はロケット弾を放つため体力が少ないといつのまにか爆殺されたりする。

  • メディックコマンダー
メディックの上位種であり、強力なブラスターと敵兵召喚能力を備えた強敵。加えて本人の耐久力も高い。
もちろん敵の再生能力も有しており、遭遇したら真っ先に倒すべき相手。

  • キャリア
チェーンガン、レールガン、グレネードランチャー、ロケットランチャーに加えフライヤーを召喚する能力も持つ強敵。性能だけで言えば本編ラスボスであるマクロンよりも強い。

  • ブラックウィドウ・ガーディアン
Ground Zeroのラスボス。
高いHP、ストーカーの召喚、熾烈な射撃を行うQuake2全編を通しても最強クラスの敵。
おまけに高難易度ではプレイヤーが一部のアイテムを使用すると同じ効果を纏ってくる始末。
第一形態は女性型だが、第二形態では巨大なクモ型となってプレイヤーを襲う。
リマスター版では高威力・吹き飛ばし・エネルギーシールド貫通のディスラプターが登場し、難易度が下がった。特に第二形態への効果が抜群で、扉を破って出てきた直後に撃ち続ければそのままハメてしまえるほど。

  • ウォニマル
海兵隊員の一人。
ステップチャイルドに先駆けてグラビティー・ウェルへ直接ドロップポッドで突入した…までは良かったが、ポッドの落ち方が悪かったせいで外に出られなくなってしまった
開かないポッドを叩き、ひたすら“Let me out!”と叫び続ける様子には同情を禁じ得ないが、残念ながら助けることはできないため、ポッドの外の世界を見られないままグラビティー・ウェルと運命を共にする羽目になってしまった。
ある意味Quake IIで最も不幸な登場人物と言える。


ミッションパック「Call of the Machine」追加モンスター


  • 主人公
謎の次元間転送装置を搭載したストログの無人宇宙艦に、ドロップポッドで単身突っ込んだ海兵隊員。
転送装置「スリップゲート」を起動させるため、艦内に記録された6つのストログ侵攻地点からデータCDの収集を試みる。

判明した6つのエリアに実際に探索に赴くのは全て別の海兵隊兵士であり、各自毎回初期装備のまま降下し、目標地点を探索してデータCDの収集を試みる。中にはデータ送信には成功したものの施設への爆撃に巻き込まれたり、発狂して古代遺跡に閉じ込められるなど相変わらず悲惨な目に逢う者も。

最終的に6つのデータCDを集めることで次元座標を特定し、艦内の中央にあるスリップゲートの起動に成功。主人公本人が飛び込み、ストログを生み出した元凶を倒すべく次元の狭間へと向かうのだが…?


  • チルドレン・オブ・マクロン
拡張パック『Call of Machine』に登場。
なぜか月面基地を制圧していた、 マクロンの子供のような何か
攻撃性能はそのままに、マクロン本人を二回りほど小型化したような外見が特徴。要するにキャラの使い回しである
前座のマクロン二号を破壊後、二人同時に相手する羽目になるが、クアッドダメージが貰えるためさほど脅威ではない。

彼ら以外にも、本ミッションパックのそれぞれのミッション終盤には巨大化したミュータントや海兵隊兵士から生気を吸い取っているホーネットなど、多種多様な本編キャラの使い回しボスが登場する。

  • モディール
惑星ストロゴスの地下深くに眠る、既視感のある謎の神殿。その奥地に潜む、本作屈指の異色キャラ。
ストログとは異なる次元からやって来た存在らしく、その正体は謎に包まれている。
ギミックボスなので倒すのは難しくはないが、直前のアイテム補給がないため状況によっては苦戦しがち。

彼らの登場は完全なサプライズ…と思いきや、リマスター版の新機能「id vault」のモンスター欄ではその正体が思いっきりネタバレされてしまっている。
まあ、起動するまでは存在するかどうかも分からないので、一応サプライズにはなっているのだが。

  • ザ・マスター・オブ・マシン
謎の座標に存在する聖域に潜む最終ボス。全エリアを巡り情報を集めることで、最終的に突入することが可能。
突入後はホーネットとスーパータンクの中ボス連戦の後、二体同時に相手をする羽目になる。

ストログを生み出した張本人たちで、これまた別次元からの来訪者。
強力な電撃攻撃と近接攻撃に加え、HPが減少するとなぜか大量のミュータントが乱入するという本作屈指の難敵。
特に電撃の追尾性能は別次元と全く遜色なく、柱を利用しなければ回避は不可能。真横まで潜り込んでも正確に撃ち抜いてくる。

彼らを倒し聖域を破壊することで、ストログと創造主とのつながりを断ち切ることができる。しかし次元を跨いだ戦いの代償として、プレイヤーは次元の狭間に取り残されてしまい…?


武器


  • 水鉄砲ブラスター
ショボい音を立てながら発光する弾丸を飛ばす、ビッターマン唯一の初期装備。
威力は心もとないが、飛び道具で弾数無限なので前作の斧よりは多少は頼りになる。シークレット探しのお供にも。

  • チェーンソー
ドゥームガイも愛用する、id software伝統の武装。拡張パック『Ground Zero』から登場。
ただし連続ダメージは入らない仕様のため、弾薬の多い本作においては使い道はあまりない。
メディックが蘇生できないよう死体を細切れに粉砕する際はブラスターよりもやや便利。

  • ショットガン
「エイリアン2」の影響で古めの造形だったこれまでのid software作品から一転し、近未来チックなドラムマガジン仕様に。効果音はネイルガンとスーパーショットガンのものを使用している。
本編でもすぐに手に入り、各種ミッションパックではスタート地点に置かれているため、実質的に第二の初期武器という立ち位置。
クセのない扱いやすい武器ではあるが、やはり中盤以降では力不足が目立つ。
至近距離のスーパーショットガンが非常に強く、弾薬の補充も容易なためそちらに出番を取られがち。

  • スーパーショットガン
おなじみドゥームガイの相棒である水平二連も近未来的になって再登場。
使い勝手も前作などと同じで、至近距離でぶっ放して相手を肉片に変える。
リマスター版ではシェル弾の威力が引き上げられたおかげで、バーサーカーを1発で暗殺することが可能となった。できる機会はそうそう無いが…
こんなん近未来で採用されんの?と思われるかもしれないがトルベロ ネオステッド2000という元ネタがしっかり存在する*3

なお、現実にストログは侵攻してこなかったため残念ながらNS2000は商業的に失敗した。

  • マシンガン
軽量で反動もやたら大きいため、より強力な武器を手に入れると途端に影の薄くなるマシンガン。
ただし、なぜかマルチプレイでは反動が少なめに調整されている。
リマスター版ではシングルプレイでもほぼ反動が無く使いやすい武器に調整された。

  • チェーンガン
こちらもid Software伝統武器。見た目もWolf3D時代から大して変わっておらず、剥き出しのバレルが勇ましい。
性能も高めでフルスロットル時のDPSはトップクラス。オンラインでも猛威を振るった。
欠点は相変わらず最悪クラスの燃費。調子に乗って撃ちまくるとあっという間に弾切れを起こす。

  • ETFライフル
『Ground Zero』から登場。前作のネイルガンに似た性能を持つ。
似たような性能のハイパーブラスターと比べると威力で劣る代わりに弾薬が独自のもので他の武器と競合しないこととクールタイムがないことで勝る。一長一短の関係。

  • プラズマビーム
『Ground Zero』から登場。前作のサンダーボルトに似た性能を持つ。水中でも使用可能。
ハイパーブラスターより威力が低く燃費も悪いが、こちらは即着弾であるため当て続けやすく、細身の敵と相性がいい。

  • グレネード
ボール状の手榴弾で、投げて使う。
転がると数秒後に爆発するのは一般的なグレネードと同じだが、直撃しても起爆するため使い方次第で便利な手投げ爆弾となる。
発射ボタンを押し続けることで飛距離を伸ばすことができるが、溜めている時にもカウントは無慈悲に続くためあまり溜めすぎると自爆する。

  • グレネードランチャー
使い勝手はほぼ前作同様。
グレネードを高速で射出し、バウンドした後に爆発する。

  • ロケットランチャー
弾速や装填速度に下方修正が入り、前作ほど猛威を振るわなくなった定番武器。
とはいえシングルプレイではその強さは健在であり、大抵のストログを爆殺できる心強い友。
グレネードランチャーと弾薬が分かれたことで、完全に役割分担ができるようになった。

  • プロキシミティランチャー
『Ground Zero』から登場。
吸着地雷を発射する。発射した地雷は壁や天井にも張り付く。
敵が接近すると自動的に爆発するため、逃げながらまき散らしたりといった戦法も可能。プレイヤーには反応しないという地味に有難い特性を持つ。

  • テスラマイン
『Ground Zero』から登場。
放り投げて設置する地雷。一定時間作動し、接近してきた相手に自動的に電撃を浴びせる。
ガードなどのザコ敵が大量に出現する場面では有効だが、攻撃力の高い敵相手の場合は破壊されてしまうことも。

  • レールガン
ロケットランチャーから王者の座を奪った新登場武器。
発射した瞬間に高威力の弾丸が相手を貫く、ほぼヒットスキャン並みの弾速を誇る。
デザインや残像も美しく人気が高いが、初弾を避けられると巨大な弾痕やリロード時間といった要因から反撃されやすい諸刃の剣でもある。
本作では発覚前と後で与ダメージに大きな差があるがこの武器が特に影響が大きい。弾速や発射間隔から遠くからの狙撃に向いた武器。
リマスター版では威力がマルチプレイ準拠に下げられ、より狙撃特化の方向に調整された。集団戦に向くロケットランチャーとうまく使い分けよう。

  • ファランクス・パーティクルキャノン
『The Reckoning』から登場。
二連スラッグ砲で攻撃する、ロケットランチャーに近い性能の武器。
派手な爆発音に比べて2発とも直撃してようやくロケット弾を少々上回る程度の威力で弾速・連射速度共にロケットランチャーに明確に劣る。
しかし独自弾薬を使用する他、ロケットランチャーと比べてエネルギーシールドを剥がしやすいためそれなりに出番がある。

  • ハイパーブラスター
本作のパルスライフル枠。チェーンガンよりも精度が高く、後半でも現役で使えるほどの火力はある。
しかしBFG10kと弾薬を共有しているため、温存のために懐にしまわれたままになることも多い。
発射後にクールタイムがあるため、集団戦では撃ちっぱなしにしなければならないことも欠点。
アイテムとして置かれている時と武器として構えている時とで武器上部の取っ手のような部位の向きが違うという小ネタがある。バグや不具合が見直されたリマスター版ですら向きが違うままである。
RTX版では同じ向きになっているが、こちらはこちらでストック部分が丸々削られている。

  • イオンリッパー
『The Reckoning』から登場。
エネルギーブーメランを発射する兵器。壁や床で反射する特性を持つ。
BFG10kやハイパーブラスターと弾薬を共有しているため、やや影が薄い。

  • BFG10k
おなじみBFG9000が桁が変わって再登場。
周りにエネルギーを放出してダメージを食らわせながら、巨大なエネルギー球がゆっくりと進む というナイスな見た目に変更され、以降のDOOM・QUAKEシリーズの多くに受け継がれた。
「Big F**king Gun」ではなく「Big Freaking Gun*4」。マクロンも装備しているあたり、某暗黒メガコーポ製ではなくストログ製の兵器らしい。
DOOMのBFG9000とは違い、エネルギー弾の爆発は自爆ダメージが発生してしまう。
1発あたり50発分のセル弾を消費する。本作のセル弾はammo pack込みで最大300発までなので、補給なしだと6発までしか撃てない。

  • トラップ
『The Reckoning』から登場。
隠し武器的扱いの兵器で、設置すると一部の敵を吸い込んで即死させる。大型の敵は引き寄せるだけでダメージも与えられない。トラップ1つにつき1体しか吸い込めないことも難点。
倒した敵に応じた大きさの回復アイテムが出現し、回復量は大きいものほど多い。最も多いのはβクラスグラディエーターの35*5
扱いはスティムパックと同等であり、ヘルスの最大値を超過して回復できる。

出現する回復アイテムは通常のメディキットとは異なり、 ユッケ状のグロテスクな肉塊 というおぞましい見た目をしている。
『id vault』の解説によると「鶏肉みたいな味」とのことだが・・・
なお、生きている海兵隊員も吸い込むことができ、出来上がった肉塊の回復量も30と二番目に多いグループである。
共食いだろうか・・・

  • ディスラプター
リマスター版『Ground Zero』で登場を果たした武器。データ自体は原版にもあったが未使用に終わっていた。独自の弾薬を用いる。
ブラックウィドウが第二形態で使用していた黒い弾を発射し、当たった敵を大きく吹き飛ばしつつ一定時間黒い靄で包み込んで多段ダメージを与える。また追尾性能を持ち、一部の敵が持つエネルギーシールドを無効化してダメージを与える。
威力も弾速も連射速度もかなりのものでDPSは堂々のトップを誇り、吹き飛ばし効果も相まってうまいことクアッドダメージと併用できればブラックウィドウの第二形態すら完封できる驚異的な兵器。
欠点は単体特化で集団戦に全く向かないことと、弾薬の補充がほぼできないこと。ブラックウィドウまで温存しておくのが吉。
『Call of Machine』にも登場し、『Ground Zero』よりは弾薬補充を見込めるが、単体特化なのでやはりボス戦用。


なお、リマスター版では全編を通じて武器データなどを共有しているため、コンソールコマンドを用いればミッションパックの垣根を越えて様々な武器を使うことができる。

登場勢力


  • テラン連合(Terran Coalition of Man)
ストログを辛くも撃退した人類の生き残りが国家を超えて団結した、対ストログ地球防衛軍。
ストログの残した技術を研究開発し、逆にストロゴスへの進軍を計画した。

  • 宇宙海兵隊
おなじみ正義の宇宙海兵隊の皆さん。テラン連合の主力軍事勢力であり、主人公の所属するライノ分隊もここに属している。
テラン連合がストログの技術を研究したおかげで、装備する武器弾薬は全てストログ製のものと互換性がある。

ストロゴスへの降下作戦を行うが、ビッグガンのEMP攻撃で9割が墜落し殺害または捕獲されてしまう。
しかし辛うじて生き延びたビッターマンら海兵隊員の活躍によってビッグガンが無力化され形勢逆転し、空軍による爆撃を開始。
ストログのインフラに壊滅的なダメージを与えることに成功した。


  • ストログ
母星ストロゴスを拠点に活動し、知的生命体を捕獲してサイボーグとして加工する侵略種族。
わかりやすく例えれば「スタートレックボーグ」とか「惑星総出で知的生物拉致してサイボーグ怪人に加工しまくってるショッカー」的なヤツラ。
生殖方法が確立されておらず、種族内訳も人やらサルっぽいヤツやらクモやら巨人やら全部バラバラ。それぞれの共通項は「洗脳した脳みそ」と「機械で補強した身体」だけ、という、もはや種としての定義すらあやふやな連中。
「どんな知的生命体だろうが身体機械に改造して洗脳すればソイツはもうストログの一員だよね!」 とばかりに種族拡大を続ける、かなーり厄介な連中である。

種としての繁栄のため知的生物を探す過程で地球を見つけ、ブラックホールゲートと呼ばれる高速移動技術を用いて8月のアメリカに隕石として襲来。ダラスを初めとした大都市をクレーターへと変え、多くの人々を生体部品として連れ去った。
その後、ストログ由来の技術を会得したテラン連合が逆襲のため母星へと襲来。応戦虚しく壊滅する。

主人公が道中で殺害するのは、第一次地球侵略時にストログに連れ去られた人間の成れの果て。丁重に葬ってあげよう。


荒廃した母星ストロゴスの平野を工業化し拠点としているが、野生のサメやミュータントと呼ばれる生物は魔の手を逃れ原生生物として生き残っている。
この事から、加工の対象となる知的生物は一定以上の知能は求められるらしい。

腹違いの弟こと「HALF-LIFE」の次元侵略種族コンバインからすると先輩と言える立場。

  • UAC
直接の登場は4からだが、一応2時点で存在することにはなっているおなじみ暗黒メガコーポ。
次元は違うが相変わらず火星基地の研究所で色々やっているとか。
こちらの次元では星間移動ゲートもBFG 10kもどっちもストログが持ってきてしまったため、あまり活躍の機会はない。

  • ???
惑星ストロゴス地下に存在する古代文明。『Call of Machine』にて登場。
直線的な通路とスロープという、どこかで見た建築様式が特徴。
なにやら邪悪な存在が遺跡内部に潜んでいるようだが…?

Nintendo64版

前作『QUAKE』に続き、本作もNintendo64に移植された。発売は本編の二年後となる1999年。
前作は忠実に移植しようと頑張ったものの「劣化移植」と言われてしまったのに対し、本作はかの『DOOM 64』と同じく 「本編データを活かした外伝作品」 としてQUAKE IIを再構築。一部マップなどはPC版や拡張パックのものを流用しつつも、大部分をオリジナルのマップで構成することで新しい拡張パックとして遊べるようになっている。
また、簡易的ながらマルチプレイも搭載。ゴールデンアイのようにはいかなかったものの、画面上下分割で2人対戦が可能となっている。

ストーリーは本編とは異なり、衛星前哨基地から貨物船、地上基地、ストロゴス地殻内部…と、だんだんと地下へ潜っていく構成となっている。最終目標であるコマンドコアを破壊するのが目的。
『DOOM 64』のように暗いがカラフルな照明で照らされたマップが多く、BGMも本編とは趣の異なるアンビエントなものが採用されている。
PC版はマップ内の目標を全て達成するとBGMが一切鳴らなくなるが、本作では逆に目標を達成したら専用のBGMが再生されるのが印象的。

PC版とは異なり、一部モンスターの削除や複数のマップを行き来するハブ構造の廃止、しゃがみ操作の削除、アイテムが拾った瞬間効果を発揮する方式に変化…など、システム部分にも変更が加えられている。ダメージを増加させるクアッドダメージの持ち運びができないため、ボス戦は真っ当に難しくなっている。

永らくN64のみの絶版作品だったが、2023年には本編リマスターに収録され、PCや各種家庭用機でも気軽に遊べるようになった。レールガンが青くないなど一部未再現の箇所はあるものの、概ね64版の内容が忠実に再現されている。
しゃがみ操作ができない点もきっちり再現されており、しゃがみキーを入力すると“Quake II 64 does not have crouching.(64版ではしゃがめないよ)”とメッセージが表示される。


余談


  • スターシップ・トゥルーパーズ?
侵略型種族によって地球が壊滅し、歩兵が敵の母星に突入、並み居るエイリアンを薙ぎ倒して主人公が大活躍し、親玉を倒してハッピーエンド...という、映画スターシップトゥルーパーズ感溢れるテイストの内容が特徴。
映画スターシップトゥルーパーズの公開は1997年11月、本作の発売は1997年の12月なので開発期間を考慮すれば映画版の影響はあまりないものの、「テラン連邦(Terran Federation)」という組織名や惑星へと降下するための個人用装置「カプセル」など、原作である小説版「宇宙の戦士」から引用された要素も多い。

  • エンジン性能の向上
使用されたエンジンはQUAKEエンジンことid tech 2の改良版。土気色で暗かった前作よりもより高度な光源表現が可能となった。
色付きの照明や物体の光の反射など、性能向上の恩恵が多い。ぱっと見分かりやすいのは水鉄砲ブラスター発射時に弾の光で周囲が明るくなる仕様。

  • DOPEFISH LIVES...?
前作同様にドープフィッシュが登場しているが、生みの親であるトムホールが退社したせいか腐敗したゾンビ姿となっている。
リマスター版ではグラフィックが一新され、前作同様にオリジナル版のドット絵が使用された。

  • 元オリジナル作品
最初はWolfenstein、DOOM、QUAKEに続く新作シリーズとして製作されていたのだが、提案されたタイトルが全て既出だったせいでタイトルが決まらず、「ならQUAKEの続編でいいか」とIIの文字を付けて販売された。
システムやストーリーに前作要素がないのはそのため。結局、後のナンバリング作やスピンオフでは本作を基準とした内容が増え、反対に初代QUAKEは黒歴史的な扱いを受けていくことに。

  • リマスター
2019年6月6日に大幅にグラフィックが強化された「QUAKE II RTX」が公開された。
NVIDIAのグラフィックボード「GeForce RTX 20シリーズ」から搭載された新機能「レイ・トレーシング」のデモンストレーションの一環として発表されたもので、解像度も4Kまで対応している。
理由は不明だがレールガンとBFG10kのデザインが全くの別物に変更されている。
RTX版自体はフリー公開されており開始から3ステージは無料でプレイ可。全編をプレイするためにはQUAKE II本体の購入が必須となる。
NVIDIAの技術をこれでもかと詰め込んだせいか要求スペックが異常に高く、WQHD以上の解像度で高グラフィック設定となると2023年現在のGPUでもかなり重い。*6
2023年以降は下記のリマスター版の登場であえてこちらをプレイする必要は薄いが、前述の通りフリー公開なので自分で組み上げたマシンのベンチマークの一つにどうぞ。

また、2023年8月11日にはRTX版とはまた別のリマスターが公開された。
開発を行ったのは前作と同じくNightdive studio。
前作のリマスター同様、オリジナル版を持っているとアップデートという形でリマスター版に置き換わる仕様となっている。

テクスチャやキャラクターモデルの改善、光源やフォグの改良などといったグラフィック強化の他、未使用データやバグの見直し等による敵モーションなどの強化、拡張パックやN64版の移植に加え新エピソード『Call of the Machine』の追加などなど、RTX版と比べると半分リメイクの域に入っている。

対応プラットフォームもPCはもちろんPS4/5、Xbox Series X|S/Xbox One、Switchと大幅に拡大し、始めやすくなっている。
これらの機種間でのクロスプレイにも対応しており、様々な形で世界中の海兵隊員との協力プレイが楽しめる。

ちなみにこちらのリマスター版の特徴として、敵の死体に肉片にならない程度の攻撃を加えるとビクンと跳ねる地味ながら非常に気持ち悪い仕様が追加されている。
また全編共通してコンパスというアイテムを最初から所持している。使用すると直近の目的地まで案内してくれるお助けアイテムで、何度でも使用可能。



関連項目


前作。ストーリー的な繋がりはない。

同期。家庭用FPSの可能性を示し、マルチプレイの楽しさをちびっ子に教えた金字塔。







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