登録日:2022/02/15 Tue 16:42:24
更新日:2025/04/13 Sun 10:52:39
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我々はボーグだ
シールドを下ろし降伏せよ
お前達の生物的特徴及び科学技術を我々と同化する
お前達の文明は我々の一部となる
抵抗は無意味だ
概要
ボーグ(Borg)はSFドラマ「
スタートレック」に登場する架空の種族。
名前から察した人もいるだろうが、
スウェーデン人 バイオニックゾンビサイボーグ(Cyborg)の集団である。
この種族に「個性」という概念は存在せず、すべての構成員が1つの意志となって行動する。
ゆえに一人称に「私」など1人を現す呼称ではなく、「
我々」という多数を現す呼称(原語では「We」などの複数代名詞を用いている)を基本的に用いる。
一応、各個人に識別番号のようなものは割り振られており、個人を名乗る場合「
(番号)オブ(番号) ユニマトリックス(番号)の第(番号)付属物」と名乗る。
一応リーダーと呼べる人物は存在し、「
ボーグ・クイーン」と呼称される。
このため、
ヒューマノイドでありながらその生態は社会性昆虫のそれに酷似する。
普段は「アルコーブ」と呼ばれる待機所で立った状態で休眠待機しており作業時や戦闘時などに覚醒させられ起動する。
主にデルタ宇宙域に拠点を置いて活動しているが、後述の技術により、銀河系のどこにでもボーグは存在すると判断していい。
他種族のことを「生命体(番号)」で識別している。
ボーグの起源はデルタ宇宙域のどこかから発祥して勢力を拡大していったということ以外は一切不明である。
同化
ボーグを語る上で外せないのが「同化」だろう。
この種族の最大の特徴は、侵略目的が領土でも資源でも金でもなく「文化」と「技術」であるという点だろう。
ある種族の技術を調べ上げ、それを取り込むだけの価値があると判断すれば、冒頭の口上の後に力ずくで同化しようとする。
ボーグの目的として、完全性を求めており、それ故に、ある程度文明の発達した種族を見境なく同化しようとする。
同化は手首あたりにある機械からチューブが射出され、それが対象に突き刺さり彼等の機械パーツの基本部品である「ナノプローブ」を注入する事で行われる。
同化した対象がまだ幼かった場合、成人するまで生体チャンバーに入れられる。
同化された場合、時間経過と共に「個性」は完全に失われ、集合体の「声」に安堵を感じるようになる。
一応、強靭な自我を持つ人や予防措置を施すことによって「個性」を短期間保つことはできるが、長期間は保てない。
同化された人を集合体から切り離すことは可能と言えば可能である。が、先述の「声」による安堵感を断ち切られることから精神的なリハビリを必要とする。
一応、同化の是非にもボーグなりの基準はあるようで、かつて奴隷となった種族が反乱を起こし、それからは他の種族を襲い、
物資や技術を奪っていく盗賊のような種族、ケイゾン人(ボーグでは生命体329と分類される)に関しては「同化する価値がない」とバッサリ見放されている。
また、今の所隣のガンマ宇宙域の主勢力である「創設者」こと「可変種(流動体生物)」に対して同化が通じるのかは不明。
更に同化の最大の弱点として「同化する技術の選択・排除はできず、全て丸呑みにしてしまう」というものがあり、その弱点を衝かれたせいで壊滅状態に追い込まれた。
主な技術・建造物
個と言う概念がないため文化や娯楽も存在せず、あくまでも機能性に特化した結果シンプルな外形と工場のような内装を特徴とする。
ボーグの所有する艦船の中で(タクティカル系など特殊なものを除いて)最も強力な形状の艦船。
一辺が2km以上もある立方体の形をしており、内部には万単位のボーグ・ドローンが存在している。
どでかいながら耐久力も化け物クラスであり、ジェネレーターなどの重要部位をいくつも分散して作っているため、
船体の78%がダメージを受けても航行機能に支障はない、というチート染みたしぶとさも持っている。
しかもこれはワンオフではなく、
量産型であり、一度に15隻のボーグ・キューブを確認したり、過去に何百隻ものキューブに母星を囲まれて同化されたという種族もいる。
武装もシールド
無効化装置や切断ビームなど、強力な物を揃えている。
対宇宙艦隊のキルレシオは1:40以上。これ一隻で40倍の艦隊を一蹴する。
内部には球体上の艦船であるボーグ・スフィアを1隻格納できる。
要はナノマシン。同化の要であり、兵器ではないが
これこそがボーグ最大の武器。
対象の身体に
突き刺して注入するだけで自己増殖し、体内から改造・同化する。
インプラントの大半はこれで生成できるが、最終工程では外科的処置で外装を装着される様子。
ワープ技術の一つで、惑星連邦の持つワープ技術以上の移動速度を持っている。
惑星連邦もこの研究を開発中だが、実用化には至っていない。
ボーグの使うトランスワープは設置型と艦載型の2種類あるが、艦載型は設備に負担がかかるため、設置型を主に使う。
先ほどの設置型トランスワープの集合体。
ボーグにとって重要拠点の一つであり、ここを破壊することで、ボーグの活動に大打撃を与えることができる。
あまたの種族を同化しては文化・情報を丸ごと取り込んできただけあって、その技術力は総じて高い。そのため、ボーグの技術・パーツを悪用しようとする者は絶えない。
その筆頭が悪魔艦長。彼女が死亡した世界線では、彼女の部下がボーグのパーツを奪取・悪用し彼女が生還するように歴史改変したことまである。
戦闘能力
ドローンの単純な力だけでも凄まじく、あの戦闘民族クリンゴン相手に互角以上に渡り合うことができる。
そして技術力だけでも他の種族を凌駕しているのは明らかである。
さらにボーグは、一度喰らった攻撃に対して防御策を施し、再び通用しないようにする適応能力も持ち合わせている。
このため、ボーグの脅威は全銀河中に響き渡っており、ほぼ全種族にとって最大の敵であることには間違いない。
惑星連邦にとっても、「ロキュータス」という同化されたピカードの乗る1隻のキューブ相手に40隻の惑星連邦の艦艇が迎撃するも、
1隻を残して全滅、約11000人の被害が出てしまうなど、その戦闘能力は最大の脅威とみなされている。
しかし、ボーグはその対応能力を同化に依存しているため「同化しないと知識が得られない」という欠点がある。
他、彼らのシールドはほとんどのビーム兵器を無効化するが、物理攻撃までは防げないため実体剣や実体弾式のマシンガンで倒されるシーンもある。
本編での活躍
TOSには登場せず、TNGから本格的な登場となる。
初登場は「無限の大宇宙(Q Who)」。
クルーに加えてくれるよう頼むも拒否されたQによって未知の宙域に飛ばされ、そこでボーグと遭遇する。
ピカードが奮戦するもなすすべなく18人の犠牲を出し、Qに敗北を認めて戻してもらった。
「浮遊機械都市ボーグ(The Best of Both Worlds)」ではピカードが拉致され「ロキュータス(locutus)」としてボーグの手先とされる。
惑星連邦はウォルフ359の宙域にて40隻の連邦艦で立ち向かったものの、1隻を残して全滅という大敗に終わる。
ボーグとの最初の正面戦闘として何度も語られる割に、直接の描写がほとんどない。
エンタープライズが到着したころには既に艦隊は蹴散らされ、艦の残骸が漂う墓場と化していた。
その後DS9第一話アバンにて初めて描かれたが、ほとんどシスコ個人の描写に終始しておりかなり早い段階までしか描かれなかった。
艦隊の中で分かっている艦は以下の通り(非正史媒体を含む)。
USSアワニー |
NCC-71620 |
シャイアン級★ |
後にコンピューター画面に名前だけ出ており、修復&復帰した模様。 |
撮影用模型ではNCC-73620と表記。模型にダメージ表現がされていない。 |
USSエンデバー |
NCC-71805 |
ネビュラ級 |
唯一帰還できた艦。後の第二次太陽系侵攻時にも迎撃艦隊に加わり、生還している。 |
間接的な言及のみ。 |
USSキュウシュウ |
NCC-65491 |
ニューオーリンズ級★ |
|
DS9でも当初セリフに出ていたが、最終的に削られた。 |
USSゲージ |
NCC-11672 |
アポロ級 |
|
DS9第一話の脚本および小説版に名前が出ている。 |
USSコンスタンス |
NCC-10367 |
コンステレーション級 |
後のUSSタイタン-Aの艦長リアム・ショウの下士官時代の乗艦。使える脱出ポッドが足りず、艦長が指差しで選んだ者だけが脱出できたという。 |
セリフとコンピューター画面の記録のみ。 |
USSサラトガ |
NCC-31911 |
ミランダ級 |
ベンジャミン・シスコ中佐(当時少佐)が副長を務めており、この戦闘で妻を亡くした。後年、保管されていた同型同名の艦(NCC-1867)を本艦の仕様に仕立てて博物館に展示されている。 |
|
USSチェコフ |
NCC-57302 |
スプリングフィールド級★ |
23世紀のエンタープライズ保安主任、パヴェル・チェコフに因んだ艦。 |
脚本段階ではセリフにも出るはずだったのだが、ポストプロダクションで(同じロシア人の)トルストイに変更された。このためモニターに映っていない艦を読み上げることになってしまっている。模型にダメージ表現がされていない。 |
USSトルストイ |
NCC-62095 |
リゲル級 |
|
セリフのみ。 |
USSファイアブランド |
NCC-68723 |
フリーダム級★ |
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USSブラン |
NCC-57580 |
チャレンジャー級★ |
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|
USSプリンストン |
NCC-59804 |
ナイアガラ級★ |
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USSベレロフォン |
NCC-62048 |
ネビュラ級 |
サラトガ救援のため突撃した後はフェードアウト。 |
|
USSボーンステル |
NCC-31600 |
オーベルト級 |
サラトガのすぐ近くで破壊され、衝突しかけた。なぜ戦闘向きでないオーベルト級の艦まで戦列に加えられたのかは不明。 |
|
USSメルボルン(?) |
??? |
ネビュラ級★ |
ウィリアム・ライカー中佐が艦長就任を打診されていた新造艦で、下記のメルボルンを置き換える予定だった。シスコがサラトガを脱出した時には既に破壊されていた。 |
|
USSメルボルン |
NCC-62043 |
エクセルシオール級 |
上記新型メルボルンの進水に伴い退役するはずだったが、急遽出撃。サラトガと共に先陣を切るも、真っ先に破壊された。 |
TNGでは上記の艦がセリフに出た「メルボルン」だったのだが、DS9第一話ではなぜか艦名と番号はそのままでクラスが変更された。あとで小説により艦名引き継ぎに関する設定が補完された。 |
USSヤマグチ |
NCC-26510 |
アンバサダー級 |
ベレロフォンと同様。 |
撮影用模型は僅かな出番のためにとりあえず仕立てたらしく、円盤部上面以外は前に登場したときのラベルが貼られた写真が残っている。 |
USSライチェス |
NCC-42451 |
エクセルシオール級 |
破壊されたはずだったが、10年後にQが操舵士の息子を唆して介入させた挙句、Qによって未来へタイムスリップさせられていた。 |
ゲームに登場。ヴォイジャーのセットと制服を使い回したため制服が時期に合わなくなっている。 |
USSリベレイター |
NCC-67016 |
??? |
|
TNGの「墓場」の場面で使用されたとされる模型の写真の中にこの艦名と番号が書かれたシャトルクラフトがあったが、画面では確認できない。 |
USSルーズベルト |
NCC-2573 |
エクセルシオール級 |
クルーの一部が同化され、デルタ宇宙域に送られていた。セリフのみ。 |
|
??? |
??? |
ギャラクシー級 |
J.P.ハンソン提督の座乗する旗艦。ハンソンは戦闘ブリッジにいたため円盤部を切り離して来ていた可能性がある。エンタープライズに通信を入れた後フェードアウト。ギャラクシー級のコロンビア(71102)とする説もある。 |
|
??? |
??? |
コンスティテューションⅡ級★ |
|
劇場版第3作で自爆したエンタープライズの撮影用模型の使い回し。CM前に映り込んだ後、CM明けで同じ映像が流れるとなぜか消えている。 |
★はTNGの「墓場」シーンに映っていた艦で、残骸しか映らないためか検討用のモデルをダメージ加工したものが使われた。主に市販のプラモデルを組み替えたりマーカーペンや他のプラモの部品を組み込んだりしたもので、ネビュラ級(メルボルン)を除きこれっきり登場しない。
DS9では艦をしっかりと映すためか、お馴染みの艦級が使用された。
どうにかしてピカードを連れ戻したものの、ピカードはこのことが大きな
トラウマとして残った。
「ボーグ“ナンバー・スリー”(I, Borg)」では集合体から切り離されたドローンに「ブルー」と名前を付け、交流したが、
ブルーの方は集合体に戻ると決断した。このドローンにウィルスを仕込み、送り返すことで多数のドローンを潰すことができるが、
ブルーを自我が芽生えた「個人」と判断し、尊重するとしてウィルスを仕込むことはなかった。
これが「ボーグ変質の謎(Descent)」にて多数のボーグが自我に芽生えることとなり、一騒動起こすこととなる。
映画『ファーストコンタクト』では第二次地球侵攻を行う。迎撃に出た宇宙艦隊と丸一日かけて戦闘を続け地球圏に到達。
タイムトラベルで過去の地球へ行って支配しようとしたが、ピカード率いるエンタープライズEによって阻止された。
直接の登場は第一話アバン以外無し。主人公のベンジャミン・シスコ司令の妻はウォルフ359の戦いで死亡している。
第3シーズンから登場するUSSディファイアント及びディファイアント級は、対ボーグ戦闘を主眼において開発された戦闘艦である。
この艦にはロミュランから提供された「遮蔽装置」が搭載・採用されているがこれはロミュランの方もボーグに対しては惑星連邦同様脅威と判断し
対ボーグに対してはある程度共同体制を採る事にした為である。
迷い込んだのがデルタ宇宙域であるため、本格的に登場することとなる。
生命体8472によって壊滅状態にまで追い込まれたボーグにヴォイジャーが手を組もうと一時的な協力関係に入ったり、
再び敵対関係に入ったらヴォイジャー(というか悪魔艦長ことキャスリン・ジェインウェイ)にことごとく痛い目にあわされたりと散々な目に遭ってしまう。
一方で集合体から切り離されたボーグ・ドローンをヴォイジャーが保護したり、ある事故によって、
ヴォイジャー内で29世紀に存在するだろうボーグ・ドローンを誕生させてしまったりと、ボーグ集合体が関わらなくても何かとボーグの話題が出てくる。
22世紀を描いているが、一度だけ登場した。地球に墜落していた一団が科学調査によって発掘され再起動する。手始めに調査団を同化し、宇宙船を奪いデルタ宙域へ戻ろうとする。
この時の集団は、『ファーストコンタクト』においてエンタープライズEに撃破されたボーグの生き残りである事がにおわされている。
どうやら相対的な脅威は低くなっている模様。悪魔艦長によってボコボコにされたせいであろう
また、ボーグ・テクノロジーの技術の高さはやはり魅力であり、密猟かの如く部品が高値で取引される。
また、シーズン2では新たなボーグ・クイーン自らが惑星連邦に出向いて惑星連邦への加盟を要請しに来る。
2401年が舞台となるシーズン3では、『ファーストコンタクト』やVOY最終回に登場したタイプのボーグ・クイーンが三度姿を現す。惑星連邦に対して恨みを持つ可変種と結託し、ピカードや連邦に対する復讐をもくろむ。
著名な個体
上述の通り、一応のリーダー…なのだが、ぶっちゃけ女王蜂というべきか。
集合体においてほぼ唯一の一人称を使う個体で、明らかに感情や自我を持っている異質な存在。
複数回登場し何度か倒されてもおり、肉体を超えた存在であることを示唆するセリフがある一方で、「もとは生命体125だった」とも語っていてそれらが同一人物なのかそれとも集団ごとにいるのかは不明。
ドローン同様全身サイボーグで、胸から上を本体から切り離すことができる。
第一次太陽系侵攻時に惑星連邦とのメッセンジャーとして改造されたドローン。
「原始的な文化は権威を重んずる」との理由から地位や影響力のあるピカード大佐が素体となり、かつメッセンジャーとしての役割のためにあえて本来の人格を破壊せず深層意識に残しており、例外的に一人称を使うほか救出後のピカードに多大なトラウマを残した。
なお、最終的にピカードは外見・人格とも元に戻ったが、体内にはまだインプラントが残っているらしく後年の第二次太陽系侵攻時には集合体の声が聞こえていた。
また、現在もボーグからはロキュータスとして認識されている様子。
ボーグから見て明らかにチャチなはずの人工心臓はアップグレードされなかった模様
後に一度死亡してアンドロイドの体で生き返ったため、それによりインプラントもなくなりボーグの声は聞こえなくなった模様(相手がボーグなのかわざわざセブンに確認している)。
ピカードには2370年の時点で脳に小さな損傷があることが分かっており、その時点では「将来的に何らかの脳疾患を引き起こすかもしれないし、何も起きないかもしれない」程度のものと思われていた。
ところが、アンドロイド化後の2401年に息子ジャックの身に起こった異変をきっかけとして再度当時の医療記録を調べたところ、この損傷の正体は未発見の改造痕だったことが判明。復元されたと思われていたDNAにも元に戻せていない部分が残っており、それを受け継いだジャックと合わせて発信機と受信機の役割を果たすように仕込まれていた(これ自体はピカードが生身でなくなったため機能しなくなっていたため、保管されていた遺体を盗み出している)。
その上、この書き換え遺伝子は転送装置を介して宇宙艦隊全体の人員に仕込まれており、一時は艦隊が集合体に掌握される事態を招いた。
事故で一時的に集合体から切り離されたドローン。
偶然エンタープライズに保護され、ラ・フォージ少佐ら乗組員と交流するうちに個人としての自我を獲得した。
その後救援が来たため送り返されたが、再接続に伴い彼の所属する集団のドローン全体に「個人」という概念が”伝染”して大混乱に陥った。
さらには邪悪な性格のアンドロイド・ローアに集団の多くを掌握される羽目になったが、エンタープライズとの再会を経てローアの支配からも脱する。
後年、ロミュラン自由政府が管理する機能停止したボーグ・キューブで自分と同じく集合体から離れたドローンの再生を指揮していたが、あるアンドロイドをめぐる事件の中で殺害された。
後述の生命体8472に対抗する際、USSヴォイジャーに使者として送られたドローン。
生命体8472を退けた後、ジェインウェイ艦長の策略により集合体から切り離されクルーとして迎えられ、新たに人間性を得ていった。
エンタープライズが接触する以前に独自にボーグについて調査していた両親と共に同化され、アニカとしての人格は失われている。
元ボーグ・ドローンという経歴を危険視されたためか艦隊への正式な入隊を認められず、治安が悪化した宙域で結成された自警団に加わっていた。
息子同然の元ドローン・イチェブ大尉を拉致してインプラントを抜き出し死に追いやった犯人を追う中であるアンドロイドをめぐる事件を追うピカードらと合流し、事態の解決に協力した。その後も折に触れてピカードと行動を共にし、その際の功績で艦隊への入隊が認められている。2401年では中佐としてUSSタイタンNCC-80102‐Aの副長を務めているが、艦長であるショー大佐との相性が悪く苦労している様子。
ボーグの第四次侵攻仰で死亡したショー艦長からタイタンの指揮権を引き継いでボーグに立ち向かう。事態終息後は、ショー艦長の船とクルーを正式に引き継ぐ形で艦長に任命される。
なお、この際タイタンはエンタープライズGと改名された。目をかけていた部下がエンタープライズの艦長になったら悪魔提督も留飲を下げるだろう…
ボーグにとって注目に値する強敵
ボーグにとっての強敵どころか天敵と言っても過言ではない種族。
元々この宇宙の存在ではなく、流動空間という別次元の存在であり、ナノプローブによる同化が全く通用しない。
ボーグが同化を試みようとした結果、返り討ちに遭い、逆に壊滅状態にまで追い込まれた。
その強さたるやボーグ・キューブを一撃で完全に破壊してしまうほどの攻撃力の艦をホイホイ量産してしまう程である。
ボーグの知識をもってしても生命体8472に対応することはできず、上記の通り「同化しないと知識が得られない」性質のため、反撃もままならなかった。
そこで悪魔にすがるジェインウェイ艦長率いるUSSヴォイジャーがボーグと交渉、生命体8472に対抗する技術を渡され、生命体8472に対抗することが可能となった。
なお、彼らにとってはあくまで自衛目的の戦闘であり、好戦的な種族
というわけではない。
むしろ彼等は自分達の住む流動体空間に引き籠っている様な状態であり基本的に通常空間の存在を見下している部分が有る為である。
しかしボーグと一時的に組んで自分達に歯向かった事で脅威となった地球人を知るために地球に似せた環境を用意し
模倣する訓練をしていたが、その訓練を通じた上で融和派(先述の通り元々彼等は閉鎖・排他的傾向が強いので外交派というべきか)も出ているようである。
生命体5618とは我々地球人のことである。
地球人の属する惑星連邦は多くの種族からなる連合であるため、テクノロジーや統率力などで著しく劣る物の画一化された対応が採り難い。
ボーグへの対抗手段となる技術も続々開発されており、さらにボーグに対する外交態度も積極的攻撃傾向にあるため、
完全敗北を喫している生命体8472を除けば、ボーグが最もてこずる相手だと言ってもいいだろう。
しかし、惑星連邦にとってもボーグは決して楽な相手ではなく、一進一退の攻防を繰り広げている。
なお、一応ボーグのみを殺戮するウィルスはすでに開発出来てはいるのだが、上記の通り、人道的観点から現状使われていない。
「スタートレック:ヴォイジャー」の主人公にしてUSSヴォイジャーの悪魔艦長。
ゴタゴタによってデルタ宇宙域に飛ばされ、さまよっているとき、上記の通り生命体8472の攻撃に晒されているボーグと接触。
弱みに付け込んで技術の譲与と引き換えに領域の安全な通過を要求。
交渉は成立し、のちに反故。ボーグはヴォイジャーを同化しようとしたが、予測していた艦長の策略に嵌り、セブン・オブ・ナインが集合体から切り離される。
その後も艦長はたびたびボーグに関わってきてはそのたびに痛い目に遭わせており、最終的には未来から来たジェインウェイに忍ばせていた神経溶解ウィルスまで同化したことによってクイーンが死亡、
トランスワープ・ハブは完全に破壊され、ボーグは壊滅的被害を被った。
我々はボーグだ。お前たちの記事を追記・修正する。抵抗は無意味だ。
- DG細胞の元ネタなんだっけか -- 名無しさん (2022-02-15 16:52:06)
- DG細胞の側はDG細胞自身にも判断力はもちろん得た情報を元に自ら学習・進化を行える自己改良能力がある(自己進化の力の源としてコアとして生命力に満ちた健康な人間が必要だけど)。ウルベの最期(世界征服を求めていたはずがDG細胞の判断通り人類抹殺を目指そうとしていた様子が見えた)を見るにDG細胞の侵食を受けた人物は最悪完全に人格面まで完全にDG細胞に乗っ取られる恐れがある。……DG細胞って最悪「ボーグの恐ろしい面を抜き出し、より周到で根底の思想が破滅的なタチの悪い敵」を目指したのかな……? -- 名無しさん (2022-02-15 19:11:06)
- 元々今川監督が熱心なトレッカーだったってのもあったみたいだね -- 名無しさん (2022-02-15 20:06:21)
- 21世紀現在の地球文明はスルーされる可能性が高いらしいね -- 名無しさん (2022-02-15 20:47:37)
- 項目作成に感謝。確かにシールドは厄介だが、衝撃自体は防げないので『レベルを上げて物理で殴る』が有効。実際、データとウォーフがドローンを撃破している。 -- 名無しさん (2022-02-15 21:22:09)
- 強敵の項目が最後だけ個人で笑う。史上最も多くの(ボーグの)人命を奪った個人であることは間違いないがw -- 名無しさん (2022-02-15 23:09:37)
- のちに反故。 って艦長… -- 名無しさん (2022-02-16 08:47:20)
- 対8472の同盟は確かに決裂したけれど、破ったのはボーグ側。結局ヴォイジャーを同化しようとした。あとは記事と大筋同じ。 -- 名無しさん (2022-02-16 21:37:51)
- 元々機械生命体だったのが有機生命体を同化するようになったのかねこいつら。どうもナノプローブというか機械部分が本体っぽくも見えるし -- 名無しさん (2022-02-16 23:40:43)
- ↑ST8でクイーンが元々普通のヒューマノイドだったって言ってる -- 名無しさん (2022-02-17 07:40:49)
- 最後の悪魔艦長はわかってても笑うw -- 名無しさん (2022-02-17 13:53:06)
- オンラインにおける歴史について記述するの、アリなのか?あれ、「ピカード」と食い違ってるんでしょ? -- 名無しさん (2022-02-17 16:44:57)
- MTGのファイレクシアの元ネタも多分これだな -- 名無しさん (2022-05-18 11:08:38)
- 総力戦となると未来技術がないと抗いようがないが、個人レベルの戦いだと光学兵器が存在せず実弾の実で戦う現代の方が有利っぽいのか。まあ、宇宙から攻め込まれたらそれどころではないけど。 -- 名無しさん (2024-09-01 19:28:24)
- >なぜ戦闘向きでないオーベルト級の艦まで戦列に加えられたのかは不明。これは当時の宇宙艦隊が宇宙探査に軸足を置いていて、防衛に関しては分散配置をしていたため。迎撃地点のウルフ359に到着可能な艦をかき集めたため。なんで非戦闘員がいる状態で迎撃にって疑問もこれが原因。降ろしている時間も惜しいぐらい、ボーグが地球目前に迫っていた。これがトラウマじみた教訓になって、艦隊の重武装化に動くわけだが -- 名無しさん (2025-04-13 10:33:46)
- 本サイトの項目もないのにあのクリンゴン人と言われても -- 名無しさん (2025-04-13 10:52:39)
最終更新:2025年04月13日 10:52