ドゥームガイ

登録日:2020/12/07(月) 17:49:26
更新日:2025/02/15 Sat 17:37:47
所要時間:約 8 分で読めます



もしかして? D-HERO ドゥームガイ




RIP AND TEAR YOUR GUTS!
You are huge! That means you have huge guts!
RIP AND TEAR!


出典:The Ultimate DOOM id Software 1993

概要

ドゥームガイとは、FPS『DOOM』シリーズに登場するキャラクター。
ジョン・ロメロによって考案され、ロメロとトム・ホールによって設定が練られた。

ゲーム中ではほぼ一貫して『You』、つまりプレイヤー自身ということになっている
所属組織から『マリーン(海兵隊員)』『 ドゥームマリーン 』とも呼ばれるが、『DOOM II』『DOOM 64』のエンディングにおいては「Our Hero(主人公)」、また小説版ではフリン"フライ"タガート、初期の裏設定では「ウィリアム・ジョゼフ・ブラスコヴィッチ三世」など、『DOOM(2016)』『DOOM Eternal』においては「スレイヤー」もしくは『 ドゥームスレイヤー *1…と、公式にも表記にブレがあるがDOOMコミュニティでは一般的に『 ドゥームガイ (DOOMのアイツ)』と呼ばれる。

1993年のFPS『DOOM』の主人公として初登場し、以降パラレル世界のFINAL DOOMやリブートのDOOM 3、スピンオフのDOOM RPGなどを除いたほぼ全ての作品の主人公を務めている。
表情がやたら豊かな寡黙な軍人であり、ピストル・ショットガンからパルスライフル、ロケットランチャー、巨大エネルギー兵器までさまざまな銃器に精通するエキスパート。
UAC火星基地の事故をキッカケに攻め寄せてきた悪魔の軍勢をたった一人で相手取ることになった彼は、いつしか地球人類を狙ってくる地獄の悪魔をひたすら殺し続ける超人となった。
なお、DOOM(2016)以前のとある存在との遭遇の際に何かしらの超常的なパワーを授かったらしく、封印が解かれた際の分析では 見た目以外実質人外と化している ことが明らかとなった。
...しかし、それ以前から ただ走るだけでバイク並、斜め移動すればロケット弾並*1の恐ろしい速度で走り回り、恐ろしい火器を使い、恐ろしく孤独な男 ではあったので、ぶっちゃけ身体能力そのものは旧作からあんまり変わってない。

登場作品

正史

ゲスト出演
  • Duke Nukem 3D
  • QUAKE Ⅲ Arena
  • トニー・ホーク プロスケーター3
  • QUAKE Champions
  • 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL

経歴(オリジナル版)

宇宙海兵隊に所属する白人男性。筋骨隆々で髪は茶色、年齢は不明。
地球出身者で地上勤務だったが、非武装の民衆への発砲を指示した上官をぶん殴ったことで不名誉除隊となってしまう。
その後、半ば左遷に近い形で遠く離れた火星のUAC(ユニオン・エアロスペース・コーポレーション)所有の研究所の警備職に就く。
以降、約3年間にわたり、周囲に何もない埃っぽい火星基地で他にやることもなく、娯楽室で検閲済みの映画を見るだけの日々を過ごしていた。

フォボス・デイモス基地壊滅(DOOM / Ultimate DOOM)

ドゥームガイの配属当時、火星の衛星であるフォボス基地ではUAC社主導でポータルの研究開発が行われていたが、ポータルが地獄に繋がったことで悪魔が襲来し、瞬く間に研究所が壊滅。
これを受けて、ドゥームガイら宇宙海兵隊は火星基地から壊滅したフォボス基地へと急行する。

宇宙港出入り口の死守を任されたドゥームガイだったが、救出作戦に赴いたチームメイトは全員戦死。ドアの前でただ一人取り残されてしまう。
もはや後に引けなくなった彼は悪魔の巣窟と化したフォボス基地から脱出するべく施設内の悪魔を皆殺しにし、ポータルに飲み込まれたデイモス基地を経由して地獄に突入。門番であるバロン・オブ・ヘルの2人兄弟やサイバーデーモン、さらには敵の首脳であるスパイダー・マスターマインドを次々と撃破し、火星基地の事件に一応の決着を付ける。

しかし、首領を斃した彼が見つけたのは、悪魔が独自に開いた新しいポータルだった。
疑念を抱きつつも故郷の地球にテレポートした彼を待っていたのは、敵の別働隊に侵略され地獄同然と化した地球の街、そして 悪魔に惨殺されたペット・デイジーの生首 だった。(DOOM EP1~3)

地球で再び戦闘を開始したドゥームガイだったが、都市は次々と制圧されていく。再びスパイダー・マスターマインドを血祭りに上げたものの、悪魔の軍勢そのものを食い止めることは彼にもかなわなかったのである。(Ultimate DOOM EP4)

地球侵攻(DOOM II: Hell on Earth)

もはや地球の死守が不可能だと悟った人類は宇宙への離脱作戦を立案し、ドゥームガイもこの作戦に参加。宇宙港を制圧して悪魔が張った上空のバリアを破壊し、人類を乗せた宇宙船の脱出を見送る。
地球で激戦を繰り広げた後、脱出した人々からの「悪魔の前線基地を発見した」という知らせを受け、現場となった故郷を経由して地獄へと突入。
地球侵略を指揮していたリーダー格「アイコン・オブ・シン(罪の聖像)」を崩壊させ、地獄から地球へのポータルを閉じて人類を救い、彼も無事に地球へと帰還した…。(DOOM II: Hell on Earth)

フォボス基地再蜂起(DOOM 64)

その後、生き残った人類によって、元凶であったUACフォボス基地に徹底的な核攻撃が行われる。基地をボコボコにして放射能汚染し一件落着―――と思った人類だったが…
再起動した人工衛星が捉えたのは、地下に潜伏し生き延びていたマザーデーモンが活動を再開し、懲りずに基地跡を悪魔の巣窟へと改築している姿だった。
深刻な汚染を行った以上、ただの人類が容易に近づくことはできない。しかし復讐に燃えるドゥームガイは再び銃を手に取り、悪魔狩りへの片道切符に志願する。
死の大地と化した火星衛星へと降下したドゥームガイは莫大な戦果を挙げて三度地獄へ突入。そこで手に入れた新兵器・アンメイカーを以てマザーデーモンを粉砕し、今度こそ悪魔の掃討に成功した。(DOOM 64)

しかし、悪魔はなおも絶滅せず地獄で彼を待ち構えていた。もとより退路のない彼は地獄の中で戦い続けることを決意する。
マザーデーモンの妹分リジェネレーターもアンメイカーで抹殺し地獄の殺戮者として君臨するものの、その後はもう二度と元の世界の地球に戻ることはなかった…。(DOOM 64 移植版追加ステージ)

そして21世紀版へ…

終わりなき悪魔との死闘の果てにセンチネル・プライムと呼ばれる聖地に辿り着いたドゥームガイは、瀕死の状態で衛兵のナイトセンチネルたちに捕獲されプリーストの前に連行される。
心身ともに疲弊してなお悪魔への飽くなき怒りを呟くドゥームガイと、彼の持つUACの装備に関心したプリーストたちはドゥームガイを闘技場で拳奴として戦わせるが、ドゥームガイは他の拳奴をなぎ倒して最後の勝者となる。
その実力を見込まれ、都市国家アージャント・ドゥヌールを守る戦士ナイトセンチネルの一員、そしてセンチネルの王の一人として認められた。
更に戦いの中で、ただの異邦の地球人であった彼は「セラフィム」と呼ばれる謎の存在の手引きによりアージャント・ドゥヌールにあった機械で更にスーパーサイヤ人超人化。名実ともに『奴らが恐れるただ一人の存在(The Only Thing They Fear)』と化す。

しかしプリーストを従える天使カーン・メイカーが自らの寿命を延ばすため、センチネルたちが戦っていた地獄の存在に価値を見出し、暗躍を開始。
悪魔と戦っていたナイトセンチネルの将軍・ヴァレンを息子を使って裏切り者へと仕立て上げ、それらによってアージャント・ドゥヌールが崩壊しノヴィク王を始めとした数多くの人命が失われてしまう。
壮絶な戦いの末にヴァレンが出会ったのは、デーモンによって生きたまま「罪の聖像」へと作り変えられた息子の姿だった。絶望したヴァレンは裏切り者として地獄に落ちてしまう。
一方で罠にはまって孤立したスレイヤーだったが、地獄の異端者から受け取ったというプラエトルスーツを着込み尚も戦闘を継続。
悪魔たちに「 ドゥームスレイヤー 」という名で恐怖されるようになったが、激闘の末に封印され、石棺の中で眠り続けていた。

ちなみに封印されるまでの経緯
  • プリーストと悪魔が結託しスレイヤーとナイトセンチネルを罠に嵌める。
  • 奮闘空しくスレイヤー以外のナイトセンチネルが全滅。
  • 生き残ったスレイヤー、地獄を荒らしまわる。
  • 地獄が滅茶苦茶にされ遂に地獄の巨人勇者(タイタン)が立ちはだかるが、スレイヤーに抹殺される。
  • 地獄の司祭たちはスレイヤー抹殺を諦め、命がけの罠を張り、スレイヤーを神殿ごと破壊し棺に「封印」

要するに、スレイヤー達を罠にはめたまでは良いが、それでもスレイヤー当人が大暴れに暴れまわり、罠に嵌めた側が逆に追いつめられるという、悪夢のような事態に発展したのである。
地獄の司祭の計略でなんとか事態を収めたが、それまでの被害はそれはもう凄まじかったようで、スレイヤーの存在と闘いの記録は地獄において恐怖の伝説となっている。(スーパーショットガンも含め)

その後に地獄産エネルギーを採掘しに来た、別の世界のUAC調査隊一行が石棺を発見。
一行の犠牲の末、隊を率いていたサミュエル・ハイデンの手で 元いた世界とは異なる歴史・技術進化を辿った、西暦2145年の火星へと移される

火星基地壊滅(DOOM)

悪魔の力に魅了されたオリビア・ピアス博士によってデーモンの巣窟と化した別世界のUAC火星基地で目覚め、手近なポゼスドゾンビの頭を素手で粉砕。
取り返したプラエトルスーツと現地の銃器で悪魔狩りを再開すると、管理AIのVEGAと研究者サミュエル・ハイデンの導きもあり軍勢を押し戻していくついでにその世界の人類のエネルギー問題を解決するのに必要不可欠だった再製造できないフィルターを全部容赦なくぶち壊してハイデン博士を絶望させる
最終的にオリビア・ピアスの成れの果てであるスパイダー・マスターマインドをBFG接射でクレバスめいた姿へと吹っ飛ばしたのち「地獄の鍵(デモニッククルーシブル)」を持ち帰るが、人類の利益のため「地獄のエネルギーの開発技術」を死守したいハイデンに裏切られ鍵を奪われた挙句どこかへ転送、追放されてしまった。(DOOM 2016)

地球侵攻(DOOM Eternal)

ハイデンに追放された彼はその後、紆余曲折の末に宇宙に浮かぶ巨大な遺跡の「ドゥームの要塞」を拠点(ハブエリア)として、地獄との戦争を再開する。
再び悪魔の侵攻が始まってしまった地球を救うため、スレイヤーは各地を転戦。その末にセンチネルを裏切って侵略を指揮する地獄の司祭(ヘルプリースト)共を物理的にクビにし、
重体になっていたハイデンの身柄を確保して渋々要塞に保護した後、カーン・メイカーにも鉄拳制裁を下す。
そしてカーンが最後の切り札として起動させた罪の聖像も蜂の巣にした上でクルーシブルブレードで封印。地球は救われた…かに思われた。(DOOM Eternal)

更なる戦い(DOOM Eternal: The Ancient Gods Part1)

だが地獄の軍勢をコントロールしていたカーンが消えたことで、抑えのなくなった悪魔の軍勢はより規模を増して攻め寄せようとしていた。
これに対抗すべく、ハイデンとともに人類軍のARCに合流したスレイヤーは、悪魔信仰カルトと化していたUACからセラフィムの身柄を奪還し、その後地獄内の聖地イングモアに赴き、ファーザーの肉体を復活させることになる。
しかしスレイヤーはイングモアでファーザーのライフスフィアを破壊。代わりに悪魔の頂点に立つ存在「闇の主」のライフスフィアを手に取ってしまう。

実はこの戦いにおけるドゥームスレイヤーの真の目的は、「闇の主の肉体をあえて蘇らせ、その上で殺すことで悪魔を地獄以外から一掃する」こと。
セラフィム・ハイデンを本格的に敵に回した彼は悪魔も堕ちたメイカーも皆殺しにしながら、ライフスフィアを起動できる場所であるアーダックのルミナリウムに辿り着き、目論見通り闇の主を現世に引っ張り出すことに成功する。
しかし、ついに姿を現した闇の主…全ての悪魔を従えるに足る力を持つ地獄で最強の存在は、自身に瓜二つの姿をしていた。(DOOM Eternal: The Ancient Gods Part1)

闇の主との最終決戦(DOOM Eternal: The Ancient Gods Part2)

聖域内では誰も傷つけることができなかったため一旦はその場を見逃さざるを得なかったスレイヤーは、
闇の主「ダボス」の待ち受ける地獄の首都インモラへと向かうついでに、センチネル王の篝火を灯して反撃の狼煙を上げ、ヴァレンを始め世界各地に生き残っていたアージャントの残党を決戦へと導く。

そしてインモラ最深部で古代の神々が見守る中、ダボスとの血戦を繰り広げるうちに、この世界の真実「ダボスこそが(ドゥームガイ自身やその世界も含めた)万物の創造者であり、今まで協力してきたファーザーたちはその地位を奪った簒奪者である」ことを知らされることになるが、
なおも揺るぎなき意志のもとスレイヤーはついにダボスを討ち取り、闇の主とともに地獄以外の各世界にいた悪魔すべてを永久に葬り去るのだった。

しかし、ドゥームスレイヤー=ドゥームガイがダボスの対の存在だったというのも真実であり、決着の直後自身も突然力尽き、再び石棺にていつ覚めるとも知れぬ眠りにつく…。(DOOM Eternal: The Ancient Gods Part2)

DOOM 3におけるドゥームガイ

火星基地壊滅(DOOM 3)

西暦2145年11月15日、UAC火星基地へ事故調査チームと共に補充要員として送られる。階級は伍長。
本名不明で、作中では基本的に「新入り」や「海兵」と呼ばれる。『3』の小説版では熱血漢の男ジョン・ケインとなっている。

オリジナル版や21世紀版とは違うこの世界では、UACによる火星開拓中に古代文明の痕跡が見つかったことで火星基地が建設され、テレポーターを始めとした古代文明が遺した技術や遺物の解析が進められていた。
基地の運営を任されている研究主任のベトルーガー博士が高い意欲を見せる一方で、基地内では原因不明の事故や怪奇現象で死傷するスタッフ、更にはテレポーターで繋がった先の次元の調査中に精神を病み再起不能になる海兵が相次ぎ、転属願いを出す人員が後を絶たない状況が続いていた。
そうした中で、着任早々デルタラボにあるテレポーターの暴走でポータルの向こう側の次元…地獄に住まう悪魔の侵略が始まり、上官であるケリー曹長の命令で救援艦隊を要請する信号を地球に送る任務を帯びる。
先行していたブラボーチームが壊滅し単身任務を果たそうとする中、救援艦隊を乗っ取り悪魔を地球に送り込もうとするベトルーガーの陰謀と、それを阻止しようとする事故調査チームのスワンたちの対立に巻き込まれながらも、生存者を救いつつ悪魔の侵略を食い止めることに。
一時はベトルーガーの罠に嵌まり地獄に飛ばされるも、古代火星文明が開発した対悪魔兵器「ソウルキューブ」を奪還して火星基地に帰還、ポータルを閉じることに成功する。しかし時既に遅く、ポータルに依らずとも悪魔たちが火星に侵攻出来る地獄の門が開けられてしまっていた。
地獄と同化しつつある火星基地を通り抜け、悪魔側に付いてスワンを襲ったケリーを下した後、ソウルキューブが発掘された古代火星文明の遺跡「サイト3」へと辿り着くと、地獄そのものと化した遺跡の最深部で待ち構えていたサイバーデーモンをソウルキューブの力を借りて倒し、地獄の門を閉じた。(DOOM 3)

ブラボーチームの生還(DOOM 3: The Lost Mission)

本編の中盤で全滅したはずのブラボーチームの生き残りが登場。
チームが全滅した動力プラント内部を一人彷徨っていたところ、エクシスラボのメイヤーズ博士と偶然接触。デルタラボのテレポーターより大型で、より遠くへ転移させられる同ラボの試作テレポーター*2を破壊するために協力する。
試作テレポーターを破壊するためにはエクシスラボ側のものと対になる地獄側に設置されたテレポーターを一度起動させる必要があったため、単身地獄へ突入。襲い掛かる悪魔を退け、無事テレポーターを破壊して悪魔の侵攻を遅らせることに成功した。
その後はメイヤーズ共々救援部隊に助けられ、生還した模様。(Lost Mission)

火星基地再調査(DOOM 3: Resurrection of Evil)

火星を再調査するべく編成された部隊の一人で、本編やLost Missionの主人公とは別の海兵隊員。

事の発端は火星基地が悪魔の侵略で壊滅した事件から約半年後の2146年5月1日、無人となった筈の火星、それも開拓初期に調査されてから忘れ去られていた遺跡「サイト1」から謎の信号が送られてきたことだった。
これを受けて2146年8月8日、火星基地の前研究主任だったマクニール博士をリーダーに据えて火星の再調査計画が発表された。
セキュリティを増員して慎重に調査を続けていたが、2147年3月17日、主人公が調査の最中に遺跡最深部で発見されたアーティファクト「地獄の心臓」に触れたことがきっかけで地獄の軍勢による侵略が再開してしまう。
このアーティファクトは地獄から別次元へ一方通行のポータルを生み出す、言わば地獄の別次元侵攻用の兵器で、古代火星文明が地獄から侵略を受けた際に奪い取ったものの破壊できず、止む無く封印した代物だった。
このことを火星に遺された碑文から知った主人公は、時にアーティファクトを奪還しようとするハンターたちを退け、時に死んだ人間の魂を消費する邪悪なアーティファクトの力を利用しながら遺跡を脱出し、マクニール博士の指示の下、再びデルタラボのテレポーターを稼働させ地獄に突入。
黒幕である悪魔化したベトルーガーを撃破すると同時にアーティファクトの破壊にも成功、今度こそ悪魔の侵攻を終わらせた。(Resurrection of Evil)

映画版DOOM(2005年版)におけるドゥームガイ

本名ジョン・グリム、通称「リーパー」、演じているのはカール・アーバン。
特殊部隊RRTSの一員であり、西暦2026年に火星のUACオルドゥヴァイ研究所で起きた事故に派遣される。
UACの開発した、古代遺伝子技術を応用して突然変異した被験者たちに遭遇するもなんとか生き延びる。
しかし、その遺伝子情報の処遇を巡りリーパーよりドゥームガイらしい性格のロック様演じる隊長と内輪揉めを起こすことに。
隊長が全モンスター、職員、施設機能ごと情報の抹消を図るのを阻止しようとするが、その途中で致命傷を食らう。
が、姉のサマンサによって遺伝子ワクチンを投与され運良くこれに順応、暴走することなく力を行使できる人外と化し、モンスターと死闘を繰り広げる。
最終的に怪物と化しつつあった隊長と鉢合わせして彼を爆殺。サマンサと共に地球へと帰還した。

なお、映画本編に悪魔は登場せず、DOOM3から派生したとはいえ上記設定が「なんかFARCRYじゃね?」な内容と化しているため原作ファンからはB級扱いされている。でもリーパー覚醒後のFPSシーンは好評の模様。

また、2019年には「DOOM/ドゥーム:アナイアレーション」としてリブートされている。こちらのドゥームガイ枠は女性だが敵として悪魔が登場するように。

外伝エピソードにおけるドゥームガイ

初代DOOMのヒットに伴い、新規マップで構成された追加エピソードが公式でも複数登場している。
ただしその多くは顔グラフィックを流用しているが、必ずしも正史のドゥームガイと同一人物というわけではないらしい。

  • Master Levels of Doom II
今日も今日とて悪魔狩りに勤しむ無名の海兵隊員。元々各ステージ間の繋がりもストーリーすらもない独立したコミュニティマップの詰め合わせなので、彼の人物背景は定かではない。
一部ステージではアイコン・オブ・シン4体に囲まれて生き残ったりと、推定戦闘力はかなり高め。

  • TNT:Evilution
UAC木星基地の司令官であり、たまたま散歩していたらポータル実験中の木星基地が宇宙船で来た悪魔に制圧され最後の生き残りとなる。
最終的にアイコン・オブ・シンのグラフィック流用同類である巨大ヤギ悪魔「デーモンスピッター」を粉砕し、事件を解決した。
初期設定では地球侵攻後に伍長から昇進した正史のドゥームガイその人であることがDOOM 64の公式戦略ガイド*3などで示唆されていたが、現在ではその辺りはあやふや(ほぼパラレル扱い)になっている。こんな戦闘狂が何人もいてたまるか

  • The Plutonia Experiment
地球勤務の休暇中の兵士であり、ビーチでバカンス中に量子加速器による全自動ポータル切断が間に合わず近所のコンゴ基地が壊滅したという知らせを受けて休暇を返上。
そのまま地獄に殴りこみ、ポータルを維持していたアイコン・オブ・シンのこれまたグラフィック流用同類である「ゲートキーパー」を粉砕し、事件を解決した。
事件後も地獄の悪魔を倒し続ける決意を固めており、エンディングでは「孫には棺桶にロケットランチャーを入れるように遺書を残そう」という好戦的な独白を残している。

  • No Rest for the Living
地球が奪還された後、悪魔残党勢力との戦闘を続けていた海兵隊員。地球が一旦壊滅したのもあってか完全な根絶には至っていないようで、作中では生き残りのサイバーデーモンが編成中の悪魔たちと地球の基地で交戦している。
最終的に地獄に乗り込んで頭領ごと残党を粉砕し、テレポーターを用いて無事帰還した。

  • Legacy of Rust
UAC上層部が「切り札」として用意していた、絶大な戦闘能力を有する謎の海兵隊員。
なぜか悪魔が居なかったためUACにより開拓が進められていた地獄の一地方「ニューエデン」が、突如出現した未知の悪魔の大群によってたったの3時間で壊滅したのを受けて、奪われたUACの遺産を取り戻すべくテレポーターに飛び込んだ。
途中一度は悪魔に捕縛されるが、収容所を壊滅させて難なく脱獄。新武器である火炎放射器と「カラミティブレード」を手に、ニューエデン…古代名称「ヴァサゴの休息地」を奪い返そうとする古の悪魔共を片っ端から殺戮していく。

最終的に、そこでUACが何をしていたかを悟った彼はUACニューエデン基地のミサイルサイロに格納されていた核弾頭を全弾展開。起動と同時にテレポーターへと飛び込み、「遺産」を粉微塵に破壊しつくした。

  • SIGIL & SIGIL II
悪魔バフォメットの仕掛けた罠によってテレポートしてしまい地獄の奥地に吹っ飛ばされた、こちらは正真正銘のドゥームガイ本人。時系列的にはDOOMとDOOM2の間にあたる。
元々は非公式作品だが、開発者が他でもない初代DOOM開発者の一人兼『II』でアイコン・オブ・シン役を演じたジョン・ロメロなのもあって、Unity移植版『DOOM』(2019年)やKEX移植版『DOOM + DOOM II』(2024年)など最近の移植作品では当然のように収録され半公式のような扱いになっている。

誘拐の首謀者である悪魔バフォメットの裏には彼に指示を下したサタンもいたようだが、地獄から脱出して地球を救いに行くのが目的なので実際に彼らと直接戦う場面はない(メタ的に言えば初代DOOMで動かすためのWADなのが理由だが)。
なおこのバフォメットくん、『II』の開発中からロメロがずっとそう呼んでいるだけで、コミュニティからはシリーズ内でのアイコン・オブ・シンと同一の存在だと推測されている。

  • DOOM RPG
DOOM 3とDOOM 1の間の出来事…という舞台設定で登場する、二人のドゥームガイの設定を併せ持つ海兵隊員。ただし元は別次元の設定だった2作品を同じ世界として扱っているため、現行設定とは矛盾が多い。

DOOM 3での火星基地侵攻(によく似た出来事)を生き延びた後、悪魔の攻撃を受ける火星前哨基地を奪還すべく派遣される。科学者たちと協力して悪魔軍団とその背後に居る謎の男「クロノス」を排除すべく探索を行うが、実は味方だと思われていたゲラール博士が解雇後に偽名で再就職したクロノス本人であることが判明する。

悪魔に変異したクロノスの殺害後、地獄のポータルを遮断すべくリアクターを破壊してエネルギー供給を停止させるが、ポータルが閉じる前のギリギリでクロノスが製作したサイボーグ悪魔「サイバーデーモン」がリアクターエリアへと侵入してしまう。死闘の末にサイバーデーモンに打ち勝ち、前哨基地から悪魔を根絶した。

設定年代は2145年で、これはDOOM 3の事件勃発(2145年11月)と同じ年。RPGということで挙動がもっさりしているようには見えるが、1ヵ月半足らずで二度も火星基地の危機を救っているあたりは、外伝ながらもやはり彼も紛うことなきドゥームガイの一人と言える。

  • DOOM II RPG
前作から翌年の2146年が舞台となる。
主人公は3人で、調査隊リーダーのキラ・モーガン、調査隊副官のスタン・ブラスコヴィッチ、そして海兵隊に自分の宇宙船を接収され同行する羽目になった新米科学者のライリー・オコナーくんの3名。
「ブラスコヴィッチ」という名字から分かるようにスタンはかのB.J.ブラスコヴィッチの子孫の一人であり、「DOOM RPG」のドゥームガイとは親戚の関係にある*4。ただし、火星での出来事は検閲されたため前作での親戚の活躍についてはよく知らないようだ。

火星基地事件から1年後、月面のUACティコ基地で勃発した侵略に対応すべく向かった主人公たち3人だったが、到着して早々エレベーターの破壊により調査隊の他の隊員は全滅してしまう。
月面基地を進んでいった彼らは、UACの製作した管理AIであるSALと、彼と敵対する謎の邪悪電脳存在VIOSの戦闘に巻き込まれる。地獄を制圧した後にポータルで地球のUAC基地へと向かい幾度となくVIOSと電脳空間上で戦闘するが、VIOSはUACの科学者たちを掌握し、彼らの助力を得てどんどん強大になってしまう。

最終的に洗脳によりUACのCEOまでも支配下に置いたV.I.O.S.改め…「バーチャル・アイコン・オブ・シン」は追ってきた主人公との最終決戦に挑むが、全ての端末を破壊された末に現世にあった本体の額にロケットを撃ちこまれ死亡、一連の事件はようやく収束に向かうのだった。

なお、本作の前には同じエンジンを使用した第二次世界大戦テーマの「Wolfenstein RPG」も開発されており、当然そちらでも原作通りB.J.ブラスコヴィッチが主人公を務めている。
同作ではラスボスとしてクロノスに肉体改造される前の生身のサイバーデーモン「ハービンジャー・オブ・ドゥーム」が召喚されており、聖遺物「運命の槍」を携えたブラスコヴィッチと死闘を繰り広げた。
槍の超パワーで左腕と右脚*5を吹き飛ばされたハービンジャーは、彼の子孫への復讐を叫びながら倒壊する城の燃え盛る穴へと消えていった。
1945年に放った彼の予言は遥か時を超え、200年後に子孫であるドゥームRPGガイ(仮称)とスタン・ブラスコヴィッチの子孫両名の悪魔との戦いとして結実する。


  • DOOM:VFR
本名エイブラハム・ピーターズ。DOOM(2016)時空におけるUAC職員の一人…だった男。
事件に巻き込まれた際、エレベーターの中で身動きが取れないままピンキーデーモンの突進を食らい、右腕と下半身が千切れ飛ぶという壮絶ながらもあっけない最期を遂げた。

しかし、死亡時にUACが秘密裏に用意していた意識転送プログラムが自動的に作動し、彼の意識はデジタル化され、UACのコンピュータ上に移される。自分が肉体的に死亡したことを悟った彼は人間サイズの戦闘用アンドロイド「コンバットシャーシ」を新たな身体として、悪魔の侵攻を食い止めるべく独自に行動する。

ドゥームガイとは異なりコンバットシャーシ由来のパワーではあるが、銃撃・シールドはもちろんのこと、短距離テレポート機能とそれを悪用して瀕死の相手と同じ座標にテレポートし木っ端みじんに粉砕するテレフラグタックル(本編でのグローリーキルに相当)が使用できるなど戦闘力はDOOMシリーズ主人公らしく高め。本編でスレイヤーと戦った悪魔たちの多くとも、少数相手であれば対等に渡り合える程度には強い。
また本編では示されないものの、不慮の事故の際に意識を電脳保存する極秘プロジェクトの被検体に勝手に選ばれている=UACにとって非常に重要な人材であることから、生前は科学者としてもかなり優秀な人物だったようだ。

襲い掛かる悪魔の大群を退け、最終的にポータルの閉鎖に成功するが、これを快く思わないサミュエル・ハイデンが「オメガ・サブルーチン」を実行。ピーターズは意識をシャットダウンされ、二度目の死を迎えた。


  • SUPER TURBO TURKEY PUNCHER 3
ドアの前でひたすら七面鳥を殴り続ける、初代におけるドゥームガイと瓜二つな謎の男。
異次元であるDOOM3のゲーム内ゲームとしてジョーク的に実装されたはいいのだが、これまた異次元であるDOOM(2016)世界にもひっそりと存在しており、ドゥームスレイヤー本人が自分と同じ顔の男が七面鳥を殴るゲームを遊ぶというシュールな絵面が誕生してしまった。





ゲスト参戦

id Softwareの代表的キャラクターの一人なだけあり、複数タイトルにゲスト参戦している。

  • Duke Nukem 3D
「hmm... That's one doomed space marine」
3D realms(旧Apogee Software)が1996年に発売したバカゲーFPSに 死体として登場
とあるマップに存在するカルト教会の奥で儀式らしき何かの生贄にされており、彼の物と思しき高威力のチェインガンキャノンが拾える。武器没収直後なので地味に有難いシークレット。

Duke Nukemシリーズや3D realms社自体はDOOMシリーズと直接の接点はないが、かつてApogee時代に『コマンダーキーン』や『Wolfenstein 3D』の販売を通じてid softwareとの関わりがあり、また同作の開発にはid softwareから移籍してきたトム・ホールが関わっている。

  • QUAKE III Arena
「Dooooooooooommmmmmmmm!」
地獄の超存在ヴァトリガーの開催する世紀末娯楽闘技場「アリーナ・エターナル」にDOOM次元から参戦。

キャラクター名はド直球に「DOOM」表記で、装備は『1』準拠の海兵隊装備で固めている。...のだが、装甲が破れてるだけだったはずの腹部分が最初から出ているデザインに変更され、以後 ドゥームガイがモリッモリの腹筋を見せ続ける切っ掛け になった。Eternal版スレイヤーの茶色い腹部装甲もだいたいこのゲームのせい。

オリジナル以上に狂人加減がパワーアップしており、台詞の節々に並々ならぬサイコ具合が滲み出ている狂戦士。レールガン、ロケットランチャー、BFG 10kを好んで使用する。
実はPS2用の「Quake 3: Revolution」でボイスが新録されており、最終的にカットされたものの怪演と評判。

同僚としてオレンジ色のスーツを着たフォボスくん*6や、青色の女性兵士用スーツを着た鬼教官のクラッシュ姐さん*7も参戦している。

  • トニー・ホーク プロスケーター3
ドゥームガイ、まさかのスケボーデビュー。
PC版で初代DOOMの武器・鍵取得チートコマンド「I D K F A」を入力すると解禁され、プレイヤーキャラクターとして使用できる。モデルはQUAKE IIIと同一。
新たに故郷が設定され、テキサス州メスキート(id Software本社のあった場所)出身となっている。もっとも、DOOMⅡにおいてドゥームガイの故郷はデーモンに制圧され、前線基地に変貌してしまったことが明言されているのだが…
この客演を意識してか、『DOOM ETERNAL』ではスレイヤーの私室にスケボーが置いてあるのが確認できる。
残念ながらPC版は日本未発売だが、コンソール版は日本版が存在し、そちらでは代わりにSTAR WARSシリーズよりダース・モールが参戦している。

  • Quake Champions
2017年のQUAKEシリーズ最新作に再び参戦。今度は『DOOM(2016)』のプラトエルスーツ仕様になった。
3とは異なり完全な無口で、ダメージボイスすら喋らない。

  • 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL
任天堂の誇るお祭り格闘タイトルに満を持してドゥームガイが登場! ...しなかった。
Miiファイターのコスチュームの一つとして『Eternal』仕様のプラトエルスーツが登場。
使用するブラスターは『DOOM(2016)』のピストルで、近接攻撃がメリケンサックだのチェーンソーだのクルーシブルだの全部絵面がヤバそうなのしかないからか射撃タイプのキャラとして扱われている。

キュートなデフォルメアレンジに、とあるネットミームを思い出すプレイヤーもいたとか。
...と思いきやDOOM側の公式Twitterも わざわざネタを掘り返して参戦をお祝いした



素敵な仲間達


  • デイジー
ドゥームガイの飼っていた女の子のウサギ。色は茶色。
初登場は『DOOM』エピソード3「インフェルノ」のエンディングシーン。
のっけから 木製の杭に突き刺さった生首姿で登場する など凄まじい登場の仕方をしており、彼女を殺されたことが ドゥームガイが悪魔を憎み続ける最大の原因の一つ である。ペットと言えど家族殺しは万死に値するからね。当然だよね。
よっぽど恋しかったのか、QUAKE Champions時代のドゥームガイは彼女の脚をラビットフット*8に加工して持ち歩いていた。

『DOOM Eternal』ではドゥームスレイヤーの私室に 彼女を抱えたスレイヤーの絵画 が展示されている他、なぜかイースターエッグとして彼女らしきウサギをステージ内で見られる。...が、飼い主不在のせいか危ない場所に隠れていることもしばしばなので、幻覚説が囁かれている…。

  • 宇宙海兵隊の皆さん
ドゥームガイの元戦友たち。戦闘能力はあまりないのかしょっちゅう緑色の死体が転がっている。
結局オリジナルシリーズでは出会うことはそう多くなく、カラフルな服を着てデスマッチで殺しあうことのほうが多かった。

拡張WAD『Brutal Doom』では透明化アイテムの替わりに縛られた海兵が置かれており、調べるボタンで解放してやると一緒に戦ってくれる。
武器攻撃を当ててしまうと解放されず死亡してしまう。
また本WADのVer.20と同時に公開された『Hell on Earth Starter Pack』のMAP28では手足をもがれ、瀕死の状態で悲痛な叫び声を上げる海兵隊員がマップのそこかしこで晒し上げられている。
非常にショッキングな光景であり、助ける術もない上にけっこうやかましいので引き金を引いて楽にしてやろう。

『DOOM3』では事件が起きる前のマーズシティで多数の海兵隊員が警備任務についていたり、食堂で休憩していたりする姿が確認できるが、彼らもやはり悪魔の襲撃によって大半が殺されるかゾンビ化してしまう。
主人公が合流を試みていたブラボーチームは比較的長期間に渡って生存し、あるエリアでは遠くの通路を移動している彼らの姿を見ることもできる。
彼らも死角から急襲してきた悪魔によりあっけなく壊滅してしまったが、実は1名だけ生存者がおり、改訂版『BFG Edition』で追加された新ストーリー『Lost Mission』にて主人公を務めている。
拡張パックの『Resurrection of Evil』ではこの時の反省から人員を大幅に増員したようだが、悪魔の再襲撃により大半のプレイヤーの予想通りに速攻で壊滅。こちらではブラボーチームのような腕利きもほとんどいなかった模様。

  • UAC職員の皆さん(DOOM3)
旧世界ではほぼ全員ゾンビになるか死んでいたため遭遇することはなかったが、『DOOM 3』以後はやられ役としてそこそこ登場回数が増えた。
守ってあげると恩恵があったりする。中には見捨てたり殺したりした方が得になる不幸な人もいるが…

  • セントリーボット
『DOOM 3』で火星基地に配備されている小型の自動制御ロボットにして同作のメインヒロイン
基本的な役割は道案内だが、機銃を搭載しており戦闘でも結構強い。
キュイキュイと可愛らしい音を立てながら歩き、プレイヤーが道から逸れたり立ち止まったりした時はちゃんと待っていてくれる愛嬌のある姿が、殺伐とした火星基地において数少ない癒しを提供してくれる。

  • エリオット・スワン
『DOOM 3』UAC調査チームその1。サングラスのおっちゃん。
死傷事故と転属願いが絶えない火星基地の調査に訪れた直後、地獄からの侵略に巻き込まれる。
基地を任されているベトルーガー博士に事態を収拾するつもりがないことを知り、護衛のキャンベルを伴いテレポーターがあるデルタラボを目指す中、地球から救援艦隊を呼ぼうとする主人公に「敵の目的が分からない以上、火星は隔離しておくべきだ」と警告する。
テレポーターより脅威度の高い地獄の門の存在に気づいた後は門が開かれたサイト3を目指すが、ケリーの裏切りまでは察知できず、奇襲を受けて重傷を負う。その後、地獄から帰還した主人公に高位のアクセス権限を持つ自身のPDAを託す。
その場ではまだ息があったが、エンディングで死亡が確認された。

  • ジャック・キャンベル
『DOOM 3』UAC調査チームその2。軍人然とした寡黙な男で、BFG 9000で武装している。
スワンと共に行動し、ケリーの奇襲を受けた後は単身追跡するも返り討ちに遭い、BFG 9000を奪われて死亡。

  • マルコム・ベトルーガー博士
『DOOM 3』の火星基地の研究主任。本作におけるだいたいの元凶。胡散臭いハゲ。
遅々として進まない地獄の調査で自らテレポーターを通って地獄に赴いた際、悪魔から持ちかけられた大いなる力の見返りに地獄の尖兵となる。
発掘されたソウルキューブをテレポーターで地獄に送って侵略を手引きし、さらに救援艦隊を乗っ取って悪魔宅急便を地球に送りつけようとしたが、無名の海兵隊員に手持ちの部下を散々ボコられて撤退。
無線通信で何度も煽った末に罠に嵌めて地獄に閉じ込め一安心と思いきや、地獄の悪魔達も蹴散らされ、ソウルキューブも奪われる結果に。
最終的には火星侵略阻止を許してしまうも、彼自身は逃げ延びて念願のドラゴンっぽい悪魔「マレディクト」と化す。

『Resurrection of Evil』ではサイト1に封印されていたアーティファクトの存在に目を付け、サイト1から信号を送ることでのこのこやって来た調査隊に封印を解かせ侵略を再開させると共に、アーティファクトを回収すべく凶悪な三体のハンターを放つ。
しかしアーティファクトを持つ海兵によってハンターを全て葬られた上、デルタラボのテレポーターを再稼働させられ地獄への逆侵入を許してしまう。
ここに至り自らの手でアーティファクトを奪い取るべく、地獄の奥深くまでやって来た海兵と交戦、あと一歩のところまで追い詰める。しかし、アーティファクトを取り戻すことに躍起になった隙を突かれてアーティファクトを口の中に突っ込まれてしまい、結果頭蓋骨を残してアーティファクト共々消滅した。
2019年公開の「DOOM/ドゥーム:アナイアレーション」でも同名のキャラクターが登場する。まあ役割は一緒だよ。

  • トーマス・ケリー曹長
『DOOM 3』における上官。てんやわんやなUAC火星基地に補充された主人公に失踪したデルタラボ職員の調査を命令する。
悪魔の侵攻が始まってからは主人公を含む残存している海兵隊員を再編成し、地球に救援艦隊を要請する信号を送るよう指示を出す。
実はベトルーガーと結託して地球への侵攻を画策しており、デルタラボのテレポーターより遥かに脅威度の高い地獄の門を閉じるべく行動を開始したスワンとキャンベルを襲い、スワンに重傷を負わせ、追って来たキャンベルも返り討ちにし、彼の持っていたBFGを奪い取る。
その後ガンタンクみたいな妙にカッコいい悪魔「サバオス」となり中央サーバーバンクにて主人公を待ち受けるが、地獄で単身生き延びソウルキューブを奪還した主人公には敵わず死亡、奪い取ったBFGも主人公の手に渡ることになった。
2年後の『Resurrection of Evil』では彼が生前愛用していた私物のスーパーショットガンが登場、事態の収拾のためにサイト1を奔走する主人公が手に取ることになった。

  • ソウルキューブ
『DOOM3』において、古代火星文明の遺跡の一つ、サイト3で発掘された最重要遺物。その正体は、ポータルが地獄と繋がってしまった古代火星文明が開発した対悪魔兵器で、古代火星文明の意志が内包されている。
斃された悪魔の魂を吸収して力を蓄え、力が十分に溜まると自ら所有者に合図を送り、一たび解放されればあらゆる悪魔を切り裂き屠る。そのうえ所有者の生命力も回復させるオマケ付き。
悪魔に対して絶大的な示威効果があり、これが火星にあるというだけで火星への本格的な侵攻を躊躇い、怪奇現象や事故を引き起こすといった嫌がらせに止まっていたほど。
物語の序盤でベトルーガーによって地獄に送られてしまっていたが、中盤にベトルーガーの罠に嵌り同じく地獄に送られた主人公に奪還される。地獄の門における最終局面において、通常武器では歯が立たない最強の悪魔であるサイバーデーモンを下すと、その身を犠牲にして地獄の門を塞いで事態を収束させた。

  • エリザベス・マクニール博士
『DOOM 3』のUAC火星基地の前研究主任。ベトルーガーを告発しスワンたち調査チームを招いたことで、悪魔の侵略開始前に地球へと更迭されており、本編においてはメールや本人が残したPDAで名前だけの登場となっていた。
『Resurrection of Evil』では実際に本人が登場、本編の事件後に忘れ去られていたサイト1から信号が送られてきたことで調査チームを率いて火星基地を訪れる。悪魔の侵攻が再び始まった後はサイト1に併設されたフォボスラボから主人公に無線で指示を与える。
ベトルーガーやケリーのように裏切ったりはしないが、事件の黒幕であるベトルーガーのいる地獄へと突入すべくテレポーターに電力を供給するためとはいえ、火星基地の生命維持装置の停止をまさにその火星基地にいる自分たち諸共主人公に行わせるなど、やや無茶振りが目立つところも。

  • リチャード・メイヤーズ博士
『Lost Mission』に登場する、UAC火星基地のエクシスラボに所属する研究者。
ポータル実験の過程でベトルーガーの陰謀に気づき、悪魔の侵略が始まってからは、完成すれば地球さえも射程圏内に入るエクシスラボの試作テレポーターを破壊するため、必要な電力を送ってもらえるよう動力プラントのエンジニアたちに要請していた。
しかしエンジニアたちが全滅し途方に暮れていたところ、ブラボーチーム唯一の生き残りとなった主人公の協力を得てテレポーターを起動し、主人公を地獄に送り込む。
最終的には主人公に地獄側に設置されたテレポーターを起動して貰い、強力な電力サージを送ってテレポーターを破壊することに成功。その後はすんでのところで帰って来れた主人公と共に地球からの救援艦隊に救助された。
主人公が地獄に突入してからも無線で献身的に手助けしてくれるが、後ろ暗さがない分ケリーやマクニールと比べてちょっと印象が薄い。

  • サミュエル・ハイデン博士
裏切りそうな顔と裏切りそうな声をした裏切りそうな言動をする凄まじく胡散臭い男。『DOOM(2016)』『DOOM Eternal』に登場。
持病のせいで全身をサイボーグ化(動力はアージェントエネルギー)しており、身長は3mとかなり高い。さり気無くAIの護衛機もなしに一人だけで籠城していたあたり、自身の戦闘力もかなりある様子。作中の資料ではサイボーグ化以降は休むこともなくなったとされる。
当時はUACのトップであり、地獄からエネルギーを汲み上げ電力に変換するエネルギー技術の発明者として、エネルギー枯渇にあえいでいた地球人の一部からは救済者とされていた。

まぁつまり地球人類の発展「のみ」を願うマッドサイエンティストである。*9

平然と部下を使い捨てにしたり切り捨てることも躊躇わず、火星の惨状を目の当たりにして尚「全ては人類の発展のためであり、挑む価値があった」と言い切る等、カッコイイ見た目には残念な程機械のような冷酷な野郎。
スレイヤーについても「もしもの時」の保険として確保していたというのが本音であったようだ。

UAC火星基地が崩壊した際にはスレイヤーと一時的に共闘(利用)することに。とはいえ反応を見る限り人の命を駒のように扱い悪びれもしないハイデン氏をスレイヤーはぶん殴りたいほど嫌悪しているのは間違いないが。

流石にアージャントエネルギーのフィルターを全部ぶち壊された時にはそれが再製造不可能だったため動揺と絶望が見え隠れしたり、ラストでスレイヤーを裏切ってクルーシブルを持ち帰った時もわざわざ「自分は悪役ではない」と言ったり、悪魔死すべし慈悲はなしなスレイヤーの考えも理解したりと人情が全くわからない訳ではないみたいだが。特にフィルターぶち壊しの件はざまぁと言うべきなんだろうが本人の悲願を考えると正直ちょっと同情する

単独で凄まじいアージャントエネルギーを生み出す地獄製の遺物「クルーシブル」を持って地球に帰還を果たした後は、ドゥームガイが後先考えずにフィルターを破壊した事で枯渇したアージャントエネルギーを復旧させる。その後はデーモンの侵略から地球圏を守る為、カルト化の進んでいたUACから離脱して「ARC」を結成。兵器開発や軍隊の指揮権を持って地球圏に降り立ったデーモンと奮戦するも、大敗北を喫する*10

ハイデン自身も半身が吹き飛ばされ、自らの基地で長らく機能停止したまま保管されていた。
そこに知識を求めたドゥームガイが予見通り現れ、彼の活動拠点である「ドゥームの要塞(Fortress Of Doom)」に渋々回収される。
意識だけを要塞と一体化、VEGAと同様に要塞の管理AIとなる。後に外部デバイスに移ったVEGAとともに、ドゥームガイの旅路を支える存在となった。

どうにも信用できない態度ばかりだが、彼が願っているのはあくまで人類文明の繁栄であり、某素顔の見えない研究者のような原理で行動している、正義じゃないけどどちらかといえば味方サイドなやつ。
ちなみにデーモンが侵攻してきた時は即座に二足歩行機械を作ったり、両手サイズのBFGをもっとクソデカくした衛星砲を作ったりと妙に子供心に応えた働きをしたりもする。

  • オリビア・ピアス博士
『DOOM(2016)』におけるベトルーガー博士枠。とある事故が原因で負傷し、外骨格を装備して補っている。
別次元の博士同様マクガフィン的なポジションなのは相変わらず。UACではハイデンに次ぐ地位を持ち、地獄関連の研究を一任されていたらしい。
重度の後遺症*11が残ったことがきっかけで永遠の命に固執するようになり、悪魔との契約を望んで意図的に基地の惨劇を引き起こした。
しかし肝心の悪魔からは駒として使い捨てられ、晴れてのラスボス再抜擢となるスパイダーマスターマインドと化し、そのままドゥームスレイヤーによって引導を渡される。
とはいえ何だかんだ彼女の尖兵としての功績が地獄で認められた為か、『DOOM Eternal』においてネクラヴォルに巨大な像が建てられているが、先へ進む為にスレイヤーによって破壊される

  • UAC職員(2016、Eternal)
『DOOM(2016)』に登場するモブ職員。全員が死体だが。
ゲーム開始時点で火星にサミュエル・ハイデンとオリビア・ピアス以外の生存者はおらず、デーモンが死体を弄んだり、壁にぶちまけられたりしている。
ただ、死体になってもドゥームガイの文字通り手足として活躍(?)する場面があり、網膜や掌紋での認証を騙す為、死体をかなり雑に扱うシーンはかなりシュール。慈悲を下すのはあくまで生者だけの様子。
赤い戦闘スーツを着ているのは上級警備職員で、彼らの亡骸からはスレイヤーのプラエトルスーツを強化するトークンチップ(設定によると警備職員にとっては自死チップの模様)を入手できる。
『DOOM VFR』では死ぬ寸前に意識のみ人工頭脳に移された職員がただ一人デーモンに抵抗する姿が描かれた。
『DOOM Eternal』では、耳障りなトーンで広報活動を行う広報員(のホログラム)だけでなく、UAC基地の司令室の職員や、プラズマライフルを携行していたが強引に奪われた兵士といった多数の生存者が存在する。
劇中の描写*12(とARCの放送)からすると、UAC職員やARC職員を含む人類にとってもドゥームガイは恐怖の対象となっているようである。

  • ARC職員
『DOOM Eternal』に登場するモブ達。やっぱり大半は死体だが。
ドゥームガイを敵対視ないし恐れているUAC職員とは異なりほぼ全員が友好的で、大半はドゥームガイを見ると多少引き気味ながらも道を譲ってくれる。
『The Ancient Gods Part1』では海上の基地でスレイヤーと合流、彼をバックアップする体制をとる。が、スレイヤーがイングモアからファーザーではなく闇の主のライフスフィアを回収して来たのを目の当たりにし、基地から退避した。

  • インターン
半壊し機能停止したハイデン博士のいる施設で会う、お喋りなスキンヘッドのARC職員。*13ドゥームスレイヤーにリスペクトを抱いているようで、物凄く話しかけてくるが無視される。
『The Ancient Gods Part1』で再登場、ARCの基地から通信でスレイヤーをサポートする。ARC職員たちの中で唯一スレイヤーの真意に気づき、ルミナリウムへのポータルを設定する豪胆さを見せる。
『The Ancient Gods Part2』でも変わらずスレイヤーをサポート。また、調査と研究の中で「何故神同然の存在であるファーザーがいるアーダックではなく、悪魔のいる地獄があらゆる次元に通じているのか」という点に気づくなど、ポテンシャルの高さを見せている。

  • VEGA
『DOOM(2016)』のヒロイン執事枠。火星基地の制御を担当するAIで、人格設定としては壮年期の男性であるらしい。
GLaDOSやらデュランダルやらSHODANやらFPSにおける管理AIは大抵信用ならないジンクスがあるが、彼は珍しく人間味も持ち合わせた、Cortanaと並ぶいい子。ちなみに本体は莫大なデータ処理を維持するために基地レベルないし国家電力クラスの規模の施設で管理されている。

DOOMシリーズの数少ない良心にしてスレイヤーのよき相棒として大活躍したほか、終盤にスレイヤーを地獄へ送り込むため自ら動力源を差し出し機能停止するという自己犠牲の精神も持ち合わせる。
…なんでこんないい子がUACなんて物騒な所で生まれたのかしら…。

スレイヤーも信頼したのか、メルトダウンによる消滅の寸前にDOOM2016内で間違いなく最も優しい手付きでバックアップを取得。
その甲斐あってか『Eternal』ではスレイヤーの新たな本拠地「フォートレス・オブ・ドゥーム」の管理AIに就任、彼の良き片腕として補佐している。
ちなみに『Eternal』に登場する「MODボット」はVEGAが製造したものであるためか、『2016』で武器MODを入手際にフィールドドローンをいちいちブン殴っていたのに対して、今回は普通に受け取る。
終盤では、メイカーの生まれた土地であるアーダックで地球に向かう為のポータルを生成する為に外部デバイスに移されてドゥームガイに同行。
この時、創造主であったはずのハイデンに自らの出生に迫る独白を行っている。

  • ヘルプリースト
元々はメイカーを信仰する都市国家アージャント・ドヌールにおける3名の司祭「プリースト」。
地獄からセンチネル・プライムに漂着したドゥームガイに試練を与え、実力を示した彼をセンチネルにスカウトした。
後に神であるカーン・メイカーの命に従い、地獄の軍勢に与する。本能に順応なデーモンを精神波で操り、地球制圧の指揮を執る。
腐敗したカーン・メイカーと共に暗躍し、地獄の地球侵攻を指揮するがスレイヤーに一体一体隠れ家を訪問され、 物理的に クビにされた。

  • ディーグ・ナイロックス
ヘルプリーストの一人。新鮮な血を求め、人間を生け捕りにするのを好む。
しかしオープニングで地球からのSOSを受け取ったドゥームガイが、彼の住処に直接テレポートしたのが運の尽き。
存在に気づく前に階下のデーモンを殲滅され、いともたやすく首を捩じ切られた。
残った首は会議に赴く残るヘルプリースト、そしてカーン・メイカーへの宣戦布告に使われた。

  • ディーグ・ラナク
二人目のヘルプリースト。様々な研究を手掛ける。敵方一番の働き者。
地球侵攻前から極寒の地に基地を作り、カルト信者の科学者達と共にデーモンの蘇生・サイバネティックスによる強化などを研究していた。*14
オリビア・ピアスとも交流があり、火星圏の発展を支援。彼女の死後はUACの権力者として立ち回る。
立場を活かして根回しも行っており、有力者や様々な企業を永久の命を始めとしたデーモンの恩恵で誑かし、文字通り堕落させていった。
数々の罠や研究成果、配下のデーモンや特製兵器「ドゥームハンター」を自信マンマンな態度で差し向けてドゥームガイに対抗するも、敗北。決死の命乞いも虚しく、首を跳ね飛ばされ死亡する。

  • ディーグ・グラブ
三人目のヘルプリースト。呪術を得意とする。ヘルプリーストの中では唯一、名前だけだが『DOOM(2016)』から登場していた。
アージャント・ドヌールでも発言力があり、時折地球から里帰りして民衆に威張り散らす外道。
罪人の戦場であったアリーナを、傲慢にもデーモンによる処刑場に変えた。
バレンを裏切らせ、約束を弄んで彼の息子を強力なデーモンに組み込む。眠れるレイスの墓標を開いた功績もあり、悪魔界の考古学者に近い存在。
再びアリーナを訪れたドゥームガイに対し、巨大なデーモン「グラディエーター」をけしかけるもやはり敗北。 スーパーショットガンで 頭を吹き飛ばされる。

  • カーン・メイカー
アーダックに住まうメイカーの長で、都市国家アージャント・ドヌールが崇める神。
バレンの裏切りのきっかけを作った存在でもあり、ドゥームガイの最大の仇敵の一人。
本来、「カーン・メイカー」とは特定個人を指すのではなく、一定期間のみ神の代理として仕える、言わば交代制の天使のはずだった。しかしメイカーが仕える神であり任期を管理するファーザーがセラフィムによって強奪された事により、現在は交代が滞っている。
ドゥームガイの出現と、それに前後して始まった悪魔との戦いの中で、任期延長に必要なエネルギーを地獄から入手できることを知り暗躍を始めた。
最終的には真実を知り自身への反乱を企てていたナイトセンチネルを陥れ、プリーストと共にセンチネル・プライムを掌握。
デーモン側の上位存在「闇の王」と契約を交わし、センチネル・プライム側の地球を保護する事に成功する。

自らの寿命となる莫大なエネルギーを地獄から得るのと引き換えに、自らが守護していたはずの地球人類を表向き「罪を償わせる」という名目で地獄側に売り渡すという暴挙をしでかしたことにより、ヘルプリーストたちを解雇(物理)したスレイヤーに追い詰められ、ミートフック(スーパーショットガンに取り付けられたフックショット)併用のブラッドパンチによって任期を終えた。

しかし曲がりなりにも地獄とアージャントの勢力バランスを保っていた存在であったのもまた事実であり、カーン・メイカーの死はその後更なる混沌を巻き起こすことに...

  • ノヴィク王
アージャント・ドヌールの国王。ナイトセンチネルの中でも勇敢な戦士だけが王の資格を持つとされるということか、ドゥームガイが傅く程の人物。
ナイトセンチネルの模範とも言うべき人物だったが、それゆえにプリーストとカーン・メイカーの策謀に気づくことが出来ず、彼らの裏切りによってアージャント・ドヌールが陥落した際に命を落とした。
現在は魂(レイス)だけがセンチネル・プライムにある玉座に留まっており、プリーストを探すドゥームガイに助言を与える。大抵無視されるけど。
日本語吹き替えは土師孝也氏が担当している。

  • ナイトセンチネル
ノヴィク王に仕える勇猛たるアージャント・ドヌールの騎士団。高度な技術を持っているが、その見た目は中世の騎士団に近く、剣や斧を携えて戦うことを好む。
地獄を通じてオリジナル世界から漂流したドゥームガイを回収、その力を認めるとセンチネルに加えて彼らの戦い方を教えた。*15
『DOOM(2016)』開始時点で既に滅亡してしまっているものの、魂は残っていて各所でドゥームガイを待ち続けており、『DOOM Eternal』ではプラエトルスーツのアップグレードトークンを託してくれる。

元々は強大なエネルギーを放つアージャント・ドヌールの原生種族レイスを崇める一族だったが、メイカーとの邂逅後はその恩恵を授かると共にメイカーも信奉するようになる。
悪魔との戦いの最中、カーン・メイカーから与えられたアージャントエネルギーで文明開化の導き手となり、ナイトセンチネル達の武器もクルーシブルを始めとした強力な装備を持つようになった。
しかし、地獄の城砦でありエネルギー工場でもあるネクラヴォルに攻め込んだ際、アージャントエネルギーの正体が「悪魔の犠牲になった人間の魂を抽出したもの」と知るとともに、工場にメイカーの技術が使われていたことからメイカーの裏切りを察知する。
とはいえメイカーへ反旗を翻すことには内部で意見が割れ、そのうえメイカーの奸計によって反乱は叶わず、最期はあちこちに分断された軍団が悪魔に包囲されて各個撃破されるも、命が尽きるまで奮戦を続けた。

  • 裏切り者
本名は「 バレン 」。元ナイトセンチネルの一人であり、同時にドゥームガイの元上官。ヘルプリーストの陰謀に巻き込まれ息子を救うためアージャント・ドヌール側を裏切ったが、肝心の息子は罪の聖像と化し地獄に落とされてしまった。
この際、デーモンに息子の悪夢を見せられる精神攻撃を受けていた。地獄に落ちてるけどそこそこ被害者側な人。

『DOOM(2016)』では背景設定で語られるのみで、資料の記述も曖昧であったことからドゥームスレイヤーと同一人物と思われていたが『DOOM Eternal』で当の本人が登場し、スレイヤーと裏切り者は別の人物であることが判明した。
かつての同胞であるスレイヤーに対し追跡のためのセレスティアルロケーターと罪の聖像に作り変えられた息子の魂の解放、そしてスレイヤー自身に対する警告を託す。
その後「The Ancient Gods PART2」にて再登場。スレイヤーの前にホログラムとして現れ、罪の聖像を倒したことで息子の魂が解放された事に感謝を述べるとともに、自らが所持していた武器である「センチネルハンマー」をスレイヤーに託す。
そして、闇の主に立ち向かわんとするスレイヤーが本拠地であるインモラへ到着したあと、バレンもセンチネルの生き残りを引き連れて闇の主の軍勢と戦いを繰り広げた。

  • カコデーモン
みんなのアイドル。目玉抉り出されたり爆弾食べさせられたりします。

  • マローダー
ドゥームガイに近い戦闘術を取るデーモンで、メイカーの側に付いたナイトセンチネルの成れの果て。
散弾銃・斧、猟犬であるウルフ*16を高速で振りまく。
知性を持ち、初登場ではドゥームガイに憎しみを持って語りかける事もあった。
『DOOM Eternal』の何たるかを体を張って教えてくれるエライ人。
その鉄壁の超反応タワーシールドにはDOOMシリーズ(およびQUAKE IIやRAGEといったidのFPS全作品)通しての最強武器であるBFG*17を唯一ガードするという凶悪性能が秘められている。

真正面から攻撃するとあらゆる攻撃をシールドで防ぎ、それが続くとウルフを放つ。
目が発光する斧攻撃にカウンターを掛けると怯み、連続攻撃のチャンスが生まれる。
攻撃時に生じるスキを狙う、という方法が有効な、撃つ走るが基本のDOOMでは異質な存在。それ故、一時期はプレイヤーの不評を買い、低評価の主原因にすらなっていた事も…。
拡張パック「The Ancient Gods PART1」でももちろん登場…するどころか、「 ギミック(バフトーテム、ポゼスド化)でスピードとパワーが超強化 」または「 2体同時に出現 」というさらにはっちゃけた活躍を見せ、さらなる恐怖をプレイヤーに叩き込む。
「The Ancient Gods PART2」でも引き続き登場するのだが…今度はこちら側にセンチネルハンマーという超強力な武装*18があるので、PART1に比べると脅威度は低くなった。

FPSの始祖『Wolfenstein 3D』の主人公。
ポーランド系アメリカ人のエージェントであり、ナチスドイツ相手に大活躍、最終的に ヒトラーを殺した。
現在でも新しい筋肉モリモリマッチョマンの人造肉体を手に入れて妻や楽しい仲間と共に元気にナチ共を殺してます。
初期設定ではご先祖様だが現在は設定を抹消されかけている。

  • コマンダーキーン
アクションゲーム『コマンダーキーン』の主人公。
同じく初期設定ではドゥームガイの祖父だったが、設定考えたトム・ホールがid softwareメンバーとめちゃくちゃ仲悪くなった事があるせいで現在は言及されないか、されてもろくな出し方をされない。
Machine games版のWolfenstein Young bloodでは存在が仄めかされた。アプリ版も発表されるなど、再び活躍の気配が見え隠れ。
『DOOM II』のシークレットステージにて 首吊り死体 の姿で登場。しかもどういうわけか 4人 もおり、おまけに 全員を殺さなければゴールへのスイッチが現れない というあんまりな役どころとなっている。
ついでに『DOOM(2016)』のチェーンガン入手地点や『DOOM Eternal』のドゥームの要塞内の私室にも 彼のものと思しき白骨が転がっている

「Dopefish Lives!」でおなじみ、idゆかりのゲーム界を泳ぎ回るクッソ汚い緑魚。
『Eternal』にて初競演。一部のステージのシークレットで登場するが、質感が妙に生生しくて 怖い



武器

いずれの作品においても、ドゥームガイは様々な武器で武装し、襲い掛かる悪魔を返り討ちにしている。
ここでは複数の作品に渡って登場した武器を大まかなジャンルに分けて記載する。

固く握りしめた己の拳。『DOOM II』まではメリケンサックを装備していたが、以後の作品では精々グローブを着ける程度となっている。
ただのパンチと侮るなかれ、一応ただの人間の時でも数回殴ればゾンビに再び死を与え、バーサークにより強化された鉄拳は突進するピンキーさえも容易く屠る。

『DOOM(2016)』以降はメインの武器ではなくなり、弱った敵に止めを刺すフェイタリティとして組み込まれている。

  • チェーンソー
本来は樹木を伐採する為の工具であり、間違っても武器ではない。地球ならまだしも樹木どころかぺんぺん草も生えていない不毛の火星やその衛星に持ち込まれている理由は作品によって様々。
『DOOM 3』まではリーチや一発当たりの威力は拳同様短く小さいものの、高速かつ連続で当たり判定を出し続けており、刃に当たった悪魔をものの数秒で切り刻む。また『DOOM 64』では性能据え置きでもう残虐性を隠すのは止めたと言わんばかりに二枚刃となった。しかも軍需企業であるはずのUACのロゴが堂々と刻まれている、言わば軍用チェーンソーな代物。

『DOOM(2016)』以降は仕様が大きく変更され、一定の燃料を消費する代わりにボスを除いた雑魚敵を一撃死させ、さらに大量の弾薬をドロップさせる神器トンデモ武器となった。

  • ピストル
多くの作品で初期装備として携行している拳銃。
威力、連射性ともにそれほど高くはなく、他の武器を手に入れた後は仕掛けを作動させる時や爆発物を爆破させる時、あるいは弾切れになった時のサイドアームとして使うぐらいとなる。

正面で構えているため分かりにくいが、初代およびIIに登場しているのはベレッタM9*19。64ではデザートイーグルに似た架空銃。3以降はハードSF風の架空銃となっている。

  • ショットガン
ポンプアクション式の散弾銃。作品によって細かな名称は異なるが、単にショットガンと言えばこちらを指す。
近距離でその威力を発揮するが、中~遠距離では効果が薄く、その作動方式故に連射も効かないことが多い。
また、作品によっては後述のスーパーショットガンを手に入れた後は使われなくなることも。

初代およびIIでは散弾が上下オートエイム・水平横並びに飛ぶため、ピストルよりも遠距離で命中しやすく意外と狙撃に向いているという変わった仕様が特徴でサイドアームとしての地位を確立。
流石に3以降ではこの仕様は受け継がれておらず、照準を中心に円形に散らばるようになっている。
『DOOM(2016)』ではセカンダリファイアとしてグレネードランチャー、あるいはフルオート機構を組み込めるようになった。

  • スーパーショットガン
中折れ水平二連式の散弾銃。DOOMシリーズを代表する武器だが、意外にも初出は『DOOM II』の追加武器。
脳筋ドゥームガイさんはワンクリックで2トリガーを一気に引くため弾薬の消費量が2個ずつ、そして散弾数と威力は本来の2倍以上を誇る。
発射された散弾はショットガン以上に拡散するため、中~遠距離では絶望的。当然、更に一射毎にリロードアニメーションを挟むため隙も大きい。
しかし、一撃でロケットランチャー並の単発ダメージを叩き出して並み居る小中型悪魔を肉塊に変え、小気味の良い音を立てながら手慣れたリロードを行う様子に、多くのプレイヤーが魅了された。

その後のFPSでも水平二連式のショットガンが(現代では廃れ気味なのにも関わらず)あえて採用されるロマン武器枠と化したり、セカンダリ攻撃で2発同時射ちが出来る仕様になっていたり、中には極低確率でDOOMII風のリロードモーションを出すイースターエッグを仕込む作品まで出たりと業界にも少なくない影響を与えている。

旧世界と『DOOM3』『DOOM(2016)』では現実の水平二連に近いアンティークな機種だが、
その時点で作中の悪魔がこの武器をかなりの脅威と捉えていたようで、『DOOM Eternal』では悪魔側の記述にこれと思しき宝具の記述が存在するうえ、かつてドゥームスレイヤーから奪ったアージャント改造品(敵にブチ込んで急接近する「ミートフック」装備)を隠して厳重に警備していた。

  • チェーンガン
大量の弾丸をばら撒く巨大な機関銃。こんなものを構えながらも息切れ一つ起こさず高速で移動を続けるのだからドゥームガイが本当に人間だったかどうか怪しいものである
なお、その名に反していずれの作品でも実態は回転式の多銃身型機関銃、つまりガトリングである。

ショットガンに負けない高いDPSを誇るが弾薬の消費も激しく、また命中精度も決して高くない。そのため、耐久力の高い敵や大量に襲い掛かる敵の群れを、付かず離れずの距離を維持しながら削り取っていくために使うこととなる。
『DOOM 64』まではピストルと、『DOOM(2016)』以降は後述のライフル系武器と使用する弾薬が共用で、『DOOM 3』のみ専用の弾薬を使用する。また、弾薬を共用するライフル系武器と比べると、DPSでは勝り、命中精度、燃費で劣る傾向にある。

  • マシンガン/ヘビーアサルトライフル/ヘビーキャノン
名称が少々安定しないが、共通して両手で保持して射撃体勢をとる自動小銃となっている。『DOOM 3』で初めて登場したカテゴリ。

大雑把に言うと、DPSが落ちた代わりに中~遠距離での狙撃もある程度出来るようになったチェーンガンといった趣。
セカンダリが実装された『DOOM(2016)』以降は、命中精度と威力を高めた狙撃銃(あるいはコンボパーツ)の方向に舵を切るか、擲弾発射器ならぬマイクロミサイル発射器として敵の群れを爆殺する初心者仕様かの二択になった。

  • プラズマガン/プラズマライフル
銃口から青色のプラズマ弾を連射して熱と衝撃の両方を敵に与える、宇宙海兵隊にふさわしい未来兵器。
『DOOM 3』までは「プラズマガン」表記で、一発当たりの威力と連射性は高いが、弾薬が手に入る機会が少なかった。
発射速度に関してはチェーンガンとどちらが速いかは作品によってまちまち。

『DOOM(2016)』以降は「プラズマライフル」表記となり、威力が抑えめになった代わりに弾薬を入手する機会が増え、また連射で溜めるブラスト攻撃・相手の拘束に使える特殊な攻撃の2種と、特にユニークなセカンダリが加えられた。

  • ガウスライフル/バリスタ
こちらも名称こそ異なるが、共通して高速・高威力のビームを発射する大型の未来兵器。『DOOM(2016)』で初登場したカテゴリで、プラズマライフルと弾薬を共用。
その性質上、前述のアサルトライフルよりよっぽど中~遠距離での狙撃銃として使えるが、その反面連射は効かず燃費も悪い。

セカンダリは2種とも溜め打ち系だが、移動速度を犠牲に威力や攻撃範囲を向上させるか、移動速度は維持しつつ命中精度を上げるかといった趣となっている。

  • ロケットランチャー
壁や敵に当たると爆発するロケット弾を打ち出す火器。発射されるロケット弾自体に追尾機能はないため、手動で照準を合わせる必要がある。
その性質上、耐久力の高い敵や雑魚の群れに放つと効果的だが、ロケット弾の速度は遅いため機動力の高い敵には回避されることも珍しくない。また、咄嗟に至近距離で撃ってしまうと凄まじい自爆ダメージを受ける。

DOOMシリーズでは純粋に高威力な攻撃手段という印象が強いが、同開発陣が製作した別作品群と、ゲームエンジンの起源を同じくする従兄弟たちなどでは爆風を用いた立体機動手段としても注目されていくようになる。

  • BFG 9000
緑色の巨大なボール状のプラズマ弾を発射する、多くの作品で最強の超未来兵器。ちなみにBFGは"Big Fucking Gun"*20の略。
絶大な威力と攻撃範囲を誇るが、『DOOM 64』まではプラズマガン用弾薬を大量消費したり、『DOOM 3』以降は専用弾薬が希少だったりと、ここぞという時にだけ使いたい武器となっている。またプラズマ弾自体の速度も遅い。

初期作品ではプラズマ弾の爆発時に視野内の敵全て(扇形)にダメージが入る凶悪な仕様で、それを利用した角に打ち込んでから飛び出すテクニックにより、マルチプレイでは射手の視界に入ると死ぬ凶悪装備として、一撃必殺のスーパーショットガン以上に恐れられた。

  • アンメイカー
人類製ではない、異次元の生命体が製造した異形の武器。細かな挙動は登場作品によって異なる。
初出となった『DOOM 64』では悪魔が作った設定で、同作の隠し武器として登場。禍々しい赤いレーザーを前方に放つ。
特色として隠しステージでデーモンキーを入手することで性能が向上することが挙げられ、最終的な威力はプラズマガンの完全上位互換となりBFG 9000さえも凌ぐ。但し使用弾薬はBFGやプラズマガンと共用で、やはりシチュエーションを問われる。

『DOOM Eternal』では実に23年ぶりに再登場。こちらではセンチネルたちに触発されたメイカーが製造したという設定。
隠しアイテムを拾って挑戦できるスレイヤーゲートをすべてクリアすると入手できる武器で、前方三方向に高威力の光の弾丸を高速で連射する。至近距離で直撃させればハイデン博士が圧倒的と豪語するのも頷けるぐらい敵が溶けていく。但し今回はBFG 9000と弾薬が共用なので実用性はまあ、うん…

アーマー/スーツ

ドゥームガイは全身に戦闘用アーマー/スーツを着用しており、これらは各作品ごとにさまざまなバリエーションが存在する。
基本的に緑色がメインカラーとして使われており、ヘルメットは灰色である場合が多め。

  • 宇宙海兵隊装備(初代・II)
緑色の装甲に灰色のヘルメット、ブーツに手袋という構成。初代およびIIの人気もあって最もポピュラーなアーマー。
やや古臭い見た目をしているが人気は高く、後の作品でも当時のデザインがあえて採用されることもある。

一応宇宙用なのだが、腕がほとんど露出しているというかなり簡素な仕様。更に、初代のボックスアートやタイトルスクリーンでは破損により腹筋や太腿も露出してしまっておりアーマーとしての性能には疑問が残る。

  • 宇宙海兵隊装備(64)
胸と肩に灰色の増加装甲が装着され、少し強そうな見た目にパワーアップ。
腕は相変わらず露出しており、更に腹筋は破れて露出していた初期から一転して最初から露出したデザインになった。
ただし本作にはデフォルトでのマルチプレイ機能がないため説明書を読むかオープニングとエンディングぐらいしか装備を観る機会がなく、印象は薄め。

  • 宇宙海兵隊装備(QUAKE III・QUAKE III: Arena・Tony Hawk's Pro Skater 3)
ゲスト参戦時の「ドゥーム」、「フォボス」、「クラッシュ」が着用している装備。
QUAKE IIIのキャラクターはあらゆる次元のあらゆる時代から参戦した戦士たちと死闘を繰り広げているが、レンジャー、ストログ、テラン連合の宇宙海兵隊、異星人などといった強力な装備で固めた屈強な戦士たちとも対等に渡り合えるかなり高性能な代物。

シルエットやカラーリングは殆ど初代DOOMのものだが、よりマッシヴかつメカニカルな造形が特徴。ヘルメットもなんだか一回りぐらいデカい。
一応初代『DOOM』とよく似た別次元*21から来ている3人組なのだが、見た目はDOOM1とほとんどそっくりなのに腹筋は常時露出していることから、以降なんとなくid Softwareファンから「ドゥームガイってなんか腹筋露出させてなかった?」と思われるようになる一因となっている。

「ドゥーム」が着用しているのはオーソドックスな緑色+灰色の装備。彼の同僚である「フォボス」は全身オレンジ色の派手なスーツを着用している。
女性教官である「クラッシュ」が着用しているものはヘルメットこそ同じものの胸や太腿は女性的なラインが見える女性専用スーツになっているほか、案の定セクシーな腹筋も露出している。


  • 宇宙海兵隊装備(3・Resurrection of Evil・Lost Mission)
別次元の別人である3系主人公たちが装備する宇宙海兵隊装備。UAC製。
基本的に初代装備をメカニカルにアレンジしたような外観で、案の定腕部分の装甲がない。
腋から肩にかけて巨大なパイプ状のパーツが装着されていたりと全体のボリュームがかなり増えている。
ヘルメット部分もバイザーがない特徴的な構造なのだが、こちらは本編中は全くと言っていいほど映らないため印象が薄い(一応本当に付けてはいるらしいが…)

装甲のカラーリングは3およびLost Missionのドゥームガイが緑色、Resurrection of Evilのドゥームガイが青色。

3では同シリーズ初の「鏡」が実装されており、序盤や道中のカットシーンでは一般海兵隊兵士の出番(大抵死ぬ)もあるため見慣れた装備。ただし、よく見比べてみると実は火星の一般海兵隊兵士と地球から補充で来た主人公(3本編のみ)では上半身のアーマー構造が大幅に異なる。

  • プラエトル・スーツ(2016)
Praetoriani(近衛兵)の名を持つスーツ。初代に並んで有名な装備。
オーバーテクノロジーで構成された超古代戦闘鎧であり、スーツの性能や装備者の能力の強化が可能となっている。
全体的に装甲が分厚くなり、ついに腕部分もがっつり装甲で覆われた安心設計となった。
カラーリングはかなり緑色が多め。
スレイヤーが眠りについている隙にハイデンの手で反逆防止用の拘束システムが密かに組み込まれていたが、これが気に食わなかったのかEternalでは解体された状態でスレイヤーの自室に置いてある。

  • プラエトル・スーツ(Eternal)
Eternalで着用する新装備。何故かまた腕を露出しだした。
装甲はさらに分厚くなっており、右肩のランチャーや左腕の伸縮式ナイフ「ドゥームブレード」などの内臓武器が増えている。前作では外付けだったスラストブーツ機能もパーツ取りをして引き継いだのか、最初から使用可能。
また、カラーリングも一新され、グレーや明るい茶色で塗装されたパーツが増えた。腹部装甲も茶色くなっており、過去作における露出した腹筋を彷彿とさせる。

なんで二着目のプラエトルスーツ持ってんの?といった部分は特に説明が為されていない…というか、同作はスーツバリエーションがとんでもないことになっている。










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最終更新:2025年02月15日 17:37

*1 ただし、『Eternal』において彼が「スレイヤー」と化す前の回想シーンでは字幕表示で「Doomguy」という呼称が使われている

*2 このテレポーターは動作が不安定だったため、ベトルーガーは比較的小型だが安定しているデルタラボのテレポーターを地獄からの侵略に利用した

*3 Prima Creative Servicesによって発行された『Doom 64: Official Game Secrets』という攻略本。同社はDOOMやDOOM IIの攻略本も手掛けている

*4 ただし正史でのドゥームガイはBJとの関係は直接的に示されてはおらず、スタン・ブラスコヴィッチという名の男の存在が示されたこともない。

*5 サイバーデーモンの機械化されている部位とちょうど同じ位置を損傷している

*6 アフリカ系アメリカ人のベテラン軍人だが、カスの海兵隊上層部に悪魔の戦闘力を把握すべく捨て駒として使われたかわいそうなナイスガイ。幸い死ぬ寸前にヴァトリガーにスカウトされたが、今度は地獄闘技場で永遠に戦い続ける羽目になった。

*7 ドゥームガイを始めとした海兵隊員の訓練教官を務めていた女傑。アリーナで戦う戦士たちの訓練役としてスカウトされたのだが、彼女自身もバリバリの軍人であるため戦いにも参加している。

*8 不思議な力が宿るとされるウサギの脚を加工したお守り。アメリカやイギリス等で人気が高く、フェイクファー製のものなら現在でも気軽に入手できる

*9 実際デーモン達から見た場合も、地獄からエネルギーを奪い続けた上に封印されていた疫病神を叩き起こすという迷惑極まりない相手であろう

*10 UACの広報からは「詐欺師」呼ばわりされており、彼がUACを離れて久しい事(とUACが地獄の傀儡に変わり果ててしまった事)がうかがえる。

*11 サイボーグ化の影響で「常に激痛に苛まれている」とのこと。薬物で痛みを軽減することは可能だが、彼女は思考が鈍ることを嫌って拒否し続けているらしい。

*12 司令室にいた職員はドゥームガイの姿を見るなり逃げ出したり、武装した兵士ですら対面した際は無抵抗で装備を強奪されているなど。

*13 本編では「ARC科学者」と表記されている人物

*14 UACも火星で似たような研究を行っていたのだが、彼の手引だったのだろうか…

*15 ちなみに「DOOM(2016)」で閲覧できる古文書にはスレイヤーの姿が描かれているのだが、剣を持って戦うセンチネルたちに混ざって素手でデーモンに殴りかかるスレイヤーという絵面となっている。

*16 センチネルに伝わる獰猛な生物を模したエネルギー体。

*17 いわゆるシューティングゲームでいう所のボムに相当する、弾薬が厳しく限られた最強武器

*18 先述の通りバレン(裏切り者)から受け取った武器。範囲内の敵を一定時間スタンさせて動きを封じる事ができ、さらにグローリーキルまたは部位破壊2回で容易にストックを回復させられるという性質を持つ。

*19 実はおもちゃの水鉄砲の写真を取り込んで作られている

*20 映画二作では「Bio Force Gun」となっている

*21 なお、この次元では初代DOOMの中盤~終盤あたりで「ドゥーム」が攫われてしまっているため、おそらくII以降の出来事は異なる結末を辿っている。