かみ(魔界塔士Sa・Ga)

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かみ(魔界塔士Sa・Ga) - (2020/06/01 (月) 20:40:37) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/12/10 Sat 21:43:13
更新日:2024/04/26 Fri 12:13:39
所要時間:約 7 分で読めます





【ネタバレ注意】






「やっときましたね。
 おめでとう。このゲームを かちぬいたのは
 きみたちがはじめてです。


   | ̄ ̄ ̄|
  _|ニニニニニニ|_
   ノツ┃ ┃ヾヘ
  ヽノゝ  アヽナ
   b':▼::9
    |:|:i
     ヒニ'='



“かみ”とは魔界塔士Sa・Gaのラスボスである。
海外版の表記は“the Creator”。





星より高い最上階。そしてテーブルとベッドだけを置いた殺風景な場所。
そこにいたのは行く先々で主人公達に冒険の情報を与えていたシルクハットの男だった。


1「ゲーム?

かみ「わたしが つくった
  そうだいなストーリーの ゲームです!

2「どういうことだ?

かみ「わたしは へいわなせかいに あきあきしていました。
  そこで アシュラを よびだしたのです。

4「なに かんがえてんだ!

かみ「アシュラは せかいをみだし
  おもしろくしてくれました。だが それもつかのまのこと かれにも
  たいくつしてきました。

3「そこで ゲーム‥か?

かみ「そう!そのとおり!!
  わたしは あくまを うちたおす ヒーローがほしかったのです!

1「なにもかも あんたが かいた
 すじがきだったわけだ。

かみ「なかなか りかいが はやい。
  おおくの モノたちが ヒーローになれずに きえていきました。
  しすべき うんめいをせおった
  ちっぽけなそんざいが ひっしに
  いきていく すがたは
  わたしさえも かんどうさせるものが ありました。
  わたしは このかんどうをあたえてくれた
  きみたちに おれいがしたい!
  どんなのぞみでも かなえて あげましょう。

2「おまえのために ここまで
 きたんじゃねえ!よくも おれたちを みんなを おもちゃに
 してくれたな!

かみ「それが どうかしましたか?
  すべては わたしが つくったモノなのです。

1「おれたちは モノじゃない!

かみ「かみに ケンカをうるとは‥‥
  どこまでも たのしい ひとたちだ!


かみ「どうしても やる つもりですね。
  これも いきものの サガ か‥‥
  よろしい。しぬまえに かみのちから とくとめに やきつけておけ!!



「神」に戦いを挑むというのは、当時もありふれていた設定だった。
しかしそれらは、多神教的な解釈による悪なる神であり、絶対的な存在ではなかった。
全てを創造し管理する、キリスト教のような絶対神(創造主)を敵としたのは、おそらく本作が初であり、
それがいまだに語り継がれる理由となっている。

様々な世界における争いの元(アシュラ)を作っておきながら、
「それが どうかしましたか? すべては わたしが つくったモノなのです」
で済ませてしまうこの態度は正に神。

彼のキャラクターはGBの初RPGでありながら後のRPGに大きな影響を与えたのだとか。

海外版では名前がThe Creatorに変更されているが、これは創造主=神のことでつまりはそういうこと
所謂、破壊や邪ならば、それ以前のRPGゲームにも登場していたが、形而上学的な意味での“かみ”を主敵としたのは恐らくは初めての衝撃であった。
この為に「日本のRPGじゃ創造主をぶっ殺しちまうのか!」と今でも魔界塔士関連のYOUTUBEのコメント欄が賑わうこともある。

因みに、罰当たりで有名な『女神転生』が形而上学上の神殺しに挑んだのは、翌年なので、企画や開発開始時期の比較は不明だが、世に出た早さでは魔界塔士が先鞭を付ける形となった。

戦闘パターンは『かみのひだりて』『ひかりあれ』『かみのみぎて』『くいあらためよ』『フレア』『ふっかつ』であり、一神教の神を意識した戦いをする。
HPの減少具合により使う武器を変えてくるので『かみのみぎて』を使いはじめたら、
『ふっかつ』でHPを全快させられる前に『ガラスのつるぎ』や『かくばくだん』で総攻撃すると良い。
はっきり言って強い。…普通に戦えば。


だがしかし、バグというか設定ミスによりチェーンソーの一撃で死んでしまうのはあまりにも有名。
やっちまったぜ・・・・
詳しくは当該項目で。


┌─────────────┐
|かみは バラバラに なった    |
|                    |
|かみは しんだ            |
└─────────────┘

この画面にはどこか哲学を感じることができる。



内容自体はとんでもない奴だが、台詞回しが個性的であるためにそれこそ古今に至るまでネットではコピペが自然発生している。



「ついき しゅうせいをするとは‥‥どこまでも たのしい ひとたちだ!

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