ドイツ語

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ドイツ語 - (2022/03/04 (金) 19:51:52) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2009/09/18(金) 20:23:40
更新日:2024/02/29 Thu 13:52:55
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食らえ!必殺!


クーゲルシュライバーッッッ!!!


ドイツ語とは、主にドイツ、およびその周辺で使用される言語。書いてある通りに読む、とよく言われる。

アルファベット(当のドイツ語では「アルファベート」)はラテン文字からなり、内訳は英語のそれへウムラウトと呼ばれる変母音(a、o、uの上に‥がついたもの 同形だがトレマとは異なる)と
エスツェット(ギリシア文字のβに似た文字)を足したような形態となっている。
ちなみにパソコンの使用などでウムラウトが出せない場合はa、o、uの後にeをつけて、エス・ツェットが出ない場合はssで代用する。
エスツェットは基本的に語末に使われるため小文字しか使われず、大文字のエスツェットは含んだ単語を大文字表記で強調する場合くらいしか使わない。そのため正書法への採用も2017年までずれ込んでいる。
またスイスドイツ語においてはウムラウトおよびエスツェットの表記には代用形(ae, oe, ue, ss)のみを用い、固有文字は使用されない。

+ ドイツ語アルファベットの読み方
A:アー B:ベー C:ツェー D:デー E:エー
F:エフ G:ゲー H:ハー I:イー J:ヨット
K:カー L:エル*1 M:エム N:エヌ O:オー
P:ペー Q:クゥー R:エル*2 S:エス T:テー
U:ウー V:ファウ W:ヴェー X:イクス Y:イュプシロン
Z:ツェット Ä, Ae:アー・ウムラウト*3 Ö, Oe:オー・ウムラウト*4 Ü, Ue:ウー・ウムラウト*5 ß, ss:エス・ツェット*6

原則はローマ字読みと同じだが、eiはアイ、ieはイー、euはオイなど若干違うところもある。あとrは若年層や北部の訛りで直前の母音を長音化させがちな場合を除けば基本的にしっかり舌を巻き、舞台ドイツ語で顕著。
よく例として挙げられるのはEinstein(アインシュタイン)。エインステインとは読まない。
しかし一部例外があるとはいえ、規則性があってないような英語とは違い、発音の規則さえ覚えてしまえば、たとえ単語の意味がわからなくても読むことはできる。
結局のところ規則に従ってローマ字風に読んでさえいれば、我々日本人が曖昧な日本語も理解できるように、向こうの人も理解してくれる。
拙くても頑張って話そうとする健気な幼女姿勢を見せる者に対しては人はわりかし寛大に接するものである。
英語のthに相当する発音が無い(というよりこの音を使う言語があまり無い)のも日本人にはありがたい。
rは喉をこするようにして出す音で、訓練しないと発音は難しいが、rの後に子音が来るか単語がrで終わるときは「ア」のような音になるので登場頻度は少ない。どうしても無理なら、巻き舌で代用できる。
他にもj,s,v,w,zも英語と対応する音価が違い、それぞれ英語のy,z(母音に続かない場合は/sh/),f,v,tsに相当する。例えばJapan(日本)は"ヤーパン"と発音する。

ドイツの代表的な自動車メーカーVolkswagenは"フォルクスヴァーゲン"と読む。この綴りを英語で読めば"ヴォルクスワーゲン"となる。
ところが、日本語での正式名称(カタカナ表記および読み)はなぜか独英混ぜこぜの"フォルクスワーゲン"とされている。
……つまるところ、これは日本語にはvの音が存在しないことへの配慮である。要はリヒャルト・ワーグナー(Richard Wagner)が実際にはヴァーグナーなのと同じ事情。

あとhは基本的に直前の母音を長音化し、[h]と読むことは語頭に来た場合くらいしか無い。
ウムラウトの発音については割り合い文字通りというか、aeなら口を「あ」の形にして「エ」と発音すると近い音が出る。oe、ueについても同じ要領で発音する。
他にも多数細かい読み方はあるが割愛する。


もともとドイツ語と英語は2000年ほど前にゲルマン祖語から分化したとされる言語であり、オランダ語やスウェーデン語などと共に「ゲルマン語派」とされる。
そのため英語と共通の語源を持つ語彙が多く、同じ綴りでほとんど同じ意味の単語が多い。
また、綴りが違う語でも、発音に類似性があったり一部の文字に置換があったりする程度で、部分的な一致となるとさらに多くの単語が該当する。

+ 【綴りが同じor類似する単語の一例(独/英)】
  • 私 → ich(イヒ) / I
  • ~です(三人称単数) → ist(イスト) / is
  • ~でない(否定) → nicht(ニヒト) / not
  • 持っている → haben(ハーベン) / have
  • 感謝する → danken(ダンケン) / thank
  • すべて(の) → all(アル) / all
  • 正常な, 普通の → normal(ノルマル) / normal
  • 良い、好ましい → gut(グート) / good
  • 朝 → Morgen(モルゲン) / morning
  • 夜 → Nacht(ナハト) / night ※Guten Morgen, Gute Nachtで、それぞれ「おはよう」,「おやすみ」(good morning[night])の意
  • 時計、時刻、~時 → Uhr(ウーァ) / hour ※hourに「時計」の意はなく、対応する語としてはclock, o'clockのほうが近い。
  • 光 → Licht(リヒト) / light
  • 家, 家庭 → Haus(ハオス), Heim(ハイム) / house, home
  • 庭 → Garten(ガルテン) / garden
  • 兄 → der (aeltere[grosser]) Bruder(ブルーダァ) / (elder[big]) brother
  • 妹 → die (juengere[kleine]) Schwester(シュヴェスター) / (younger[little]) sister
  • 友達 → Freund(フロイント), Freundin(フロインディン) / friend ※freundlichで親切な(friendly)。
  • 客 → Gast(ガスト) / guest
  • 狼 → Wolf(ヴォルフ) / wolf
  • 虎 → Tiger(ティーガー) / tiger
  • 猫 → Katze(カッツェ) / cat
  • 竜 → Drache(ドラッヘ) / dragon
  • 男 → Mann, Maenner(マン, メンナー) / man, men
  • 神経 → Nerv(ネルフ) / nerve
  • 意志(力) → Wille(ヴィレ) / will
  • 胸 → Brust(ブルスト) / breast
  • 足 → Fuss(フス) / foot
  • サッカー → Fussball(フスバル) / football ※米語ではsoccer
  • 人形 → Puppe(プッペ) / puppet
  • 劇場 → Theater(テアータァ) / theater
  • オペラ → Oper(オーパァ) / opera ※(オペラ)作品はOpus(オーパス)
  • 演奏会 → Konzert(コンツェルト) / concert
  • 音楽 → Musik(ムジーク) / music
  • 音符、楽譜、覚え書き → Note(ノーテ) / note
  • 本 → Buch(ブーフ) / Book
  • 命題, 論文 → These(テーゼ) / thesis
  • 器官, 機構 → Organ(オルガン) / organ
  • 石 → Stein(シュタイン) / stone
  • 星 → Stern(シュテルン) / star
  • 塩 → Salz(ザルツ) / salt ※オーストリアの都市Salzburg(ザルツブルク)の直訳は「塩の砦(城)」
  • 火, 炎 → Feuer(フォイア), Flamme(フランメ) / fire, flame
  • 風 → Wind(ヴィント) / wind
  • 水 → Wasser(ヴァッサー) / water
  • 氷 → Eis(アイス) / ice
  • 米 → Reis(ライス) / rice
  • 白(い) → Weiss(ヴァイス) / white
  • 赤(い) → Rot(ロート) / red
  • ワイン → Wein(ヴァイン) / wine
  • ウィーン(オーストリアの首都) → Wien(ヴィーン) / Vienna
  • 牛乳 → Milch(ミルヒ) / milk
  • お茶 → Tee(テー) / tea
  • コーヒー → Kaffee(カフェ) / coffee
  • オレンジ → Orange(オラーンジェ) / orange
  • 貯え, 予備 → Reserve(レゼルヴ) / reserve
  • 王 → Koenig(ケーニヒ) / king ※女王はKoenigin(ケーニヒン)
  • 西 → West(ヴェスト), Westen(ヴェステン) / west
  • 北 → Nord(ノルト), Norden(ノルデン) / north
  • 冬 → Winter(ヴィンター) / winter
  • 日本, 漆器 → Japan(ヤーパン) / Japan
  • 中国 → China(ヒーナ, キーナ) / China
  • 英語, 英国の → Englisch(エングリシュ) / english ※グレートブリテン(Great Britain)島はGrossbritannien(グロースブリタニエン)で、ドイツ語でも略称はGB(またはGBR)。
  • スウェーデン → Schweden(シュヴェーデン) / Sweden
  • 世界 → Welt(ヴェルト) / world ※Weltall(ヴェルタル)で「宇宙」の意


月の名前に関しては英語とほぼ同じ綴りで共通点が多い。ただし発音はドイツ風。

+ 【ドイツ語の月の表記と読み方】
1月:Januar(ヤヌアール) 2月:Februar(フェブルアール) 3月:Maerz(メルツ) 4月:April(アプリル)
5月:Mai(マイ) 6月:Juni(ユーニ) 7月:Juli(ユーリ) 8月:August(アォグスト)
9月:September(ゼプテンバー) 10月:Oktober(オクトーバー) 11月:November(ノヴェムバー) 12月:Dezember(デツェムバー)


ドイツ語の面倒なところには、「名詞の性別」と「不定動詞」にある。
とはいっても不定動詞は基本的に規則変化であるため、それを覚えてしまえば楽だが名詞の性別は地雷もあったりする。

例えば父親(Vater)は男性名詞
母親(Mutter)は女性名詞
子供(Kind)は中性名詞
とこのあたりはまあわかるが、

学校少女牛乳。これらの性別はどうだろう。


中性中性なのだが。

ちなみに名詞の性別に対して不定冠詞(ein~、eine~)や定冠詞(der~、die~、das~)を格ごとに(~が、~の、~に、~を)使い分ける必要がある。

+ 定冠詞と不定冠詞の格変化の一例
【定冠詞 (英語の the に相当)】
男性 女性 中性 複数 「てにをは」との対応
1格 (主格:Nominativ) der Vater die Mutter das Kind die Leute ~は, ~が
2格 (属格:Genitiv) des Vaters der Mutter des Kindes der Leute ~の
3格 (与格:Dativ) dem Vater der Mutter dem Kind den Leuten ~に, ~に対して
4格 (対格:Akkusativ) den Vater die Mutter das Kind die Leute ~を
参考までに日本語の「てにをは」との(意味上の)対応関係を示した。
ただし、日本語の「てにをは」(助詞)は、名詞の格を指定する方法には違いないが、名詞(冠詞)そのものを(格)変化させるというやり方を取っているわけではなく、文法的には全く別の仕組みである。

これに関しては、とにかく全ての形を覚えないことには何も始まらない。
このような表を目に焼き付けるなり、「デアデスデームデーン」などとひたすら復唱するなりして、どうにか頭に叩き込むしかない。
なお、derの発音は、現代ドイツ語では「デア」と読むが、時代や方言によっては「デル」と読む場合がある。

【不定冠詞 (英語の a, an に相当)】
男性 女性 中性
1格 (主格:Nominativ) ein Mann eine Frau ein Kind
2格 (属格:Genitiv) eines Mannes einer Frau eines Kindes
3格 (与格:Dativ) einem Mann einer Frau einem Kind
4格 (対格:Akkusativ) einen Mann eine Frau ein Kind
これらはあくまで一例で、弱変化、不規則変化など、他にもさまざまなパターンがある。(どういった変化をするかは単語によって異なる。)
ちなみに、1格~4格という用語は日本のドイツ語教育独自のもので、あくまで学習上の便宜を図るためにつけられたもの。
ドイツ本国では番号を振った分類の仕方はしていない。(そのまま格の名前で呼ぶ。)
ドイツの文法書では日本でいう1格(主格)→4格(対格)→3格(与格)→2格(属格)という順番で説明されることが多い。

とは言うが辞書で調べればわかるのでそれでついでに覚える、という根気があればドイツ語はパーツの構成を覚えるだけなのでそのあたりはわかりやすい。

ここまで読んだ時点で気づいた勘のいいアニヲタ諸君もおられるかも知れないが、ドイツ語においては名詞の最初の文字は必ず大文字にする習慣がある。
知らない単語だとしても、その単語が名詞かどうかは文頭に置かれていなければ容易に判別できる。
ついでに言えば、"冠詞"+"なんちゃら"+"名詞"……という形の場合、"なんちゃら"は形容詞だろうとおおよその見当をつけることもできる。
そしてさらに言えば、通常小文字で書く形容詞の語頭を大文字にすると名詞化が起こる。(英語で言う「the+形容詞」のようなもの。)
例えば、gutは「良い」だが、Gutは「良いこと(もの・人)」となる。

初学者にとっては面倒なことこの上ないが、ドイツ語には英語では廃れてしまった格変化が残っているため語順の制約が英語よりも緩い。
つまり、冠詞の格変化の形を見れば、語順に頼らずとも文の要素(いわゆるSVOCMと呼ばれているやつ)の判別が可能だということ。(多少語順を変えても文意が通る。)

後は成立の歴史上方言の差が激しいので習ったところと違うところでは通じないことがよくある。



…と、ドイツ語の文法その他を抜きにして、ドイツ語は多く中二病患者やゲームの登場物の名称に好かれる傾向にある。
なぜかと言われれば(おそらく)発音が無駄にかっこいいからである。

数字を数えるだけでも

null(ヌル、0)
eins(アインス,アインツ[慣]、1)
zwei(ツヴァイ、2)
drei(ドライ、3)
vier(フィーア、4)
fuenf(フュンフ,フンフ[慣]、5)
sechs(ゼクス、6)
sieben(ズィーベン、7)
acht(アハト、8)
neun(ノイン、9)
zehn(ツェーン、10)
elf(エルフ、11)
zwoelf(ツヴェルフ、12)
dreizehn(ドライツェーン、13)

sechzehn(ゼヒツェーン、16) ※16と17は形が崩れる
siebzehn(ズィープツェーン、17) ※語末or子音の前にある「b」の音は無声化して「p」

zwanzig(ツヴァンツィヒ、20)
dreissig(ドライスィヒ、30) ※30だけzがss(エスツェット)になって~ssigになる

sechzig(ゼヒツィヒ、60)
siebzig(ズィープツィヒ、70)

と発音する。

21以上99以下の(10で割りきれない)数字は、und(ウント。英語のandに相当)をつけて表記・発音する。このとき一の位を先に言う。
仮に23ならdreiundzwanzig(ドライウントツヴァンツィヒ)と読む。要するに「3と20」という表記法。20をnullundzwanzigなどとは読まない。
(数詞に限った話ではないが)ドイツ語では一つの単語であることを示すためにスペースを空けずにくっつけて書く。おかげで長くなると読みづらい。
100はhundert(フンデルト)と読み、200はzweihundert(ツヴァイフンデルト)。
……だが、101はeinundhundertではなくhunderteinsとする。前後がごちゃごちゃして混乱しやすい。
いくつか野暮ったい例を挙げると、zweihundertzweiundzwanzigは222、dreihundertfuenfundsechzigは365である。アラビア数字ならたった3文字で済むのに。

1000はtausend(タウゼント)。1万は英語と似た表記で、zehntausend(ツェーンタウゼント、つまり10千)と書く。同様に10万はhunderttausend(100千)。
一方、100万はeine Million(英語っぽく書けば a million)となり、200万は複数形でzwei Millionenとなる。
例えば、200万ユーロは、英語ではtwo million eurosだが、ドイツ語ではzwei Millionen Euroとなる点が対照的。
なおEuroはドイツ語ではオイロと読む。Europa(欧州)もオイローパ。どうでもいいが、地域名のオイローパは中性名詞だが、女神オイローパは女性名詞。
10億(1000百万)はeine Milliarde、1兆(1000十億)はeine Billion。ちなみにMillion、Milliarde、Billionはいずれも女性名詞である。

序数(第nの~、n番目の~)は、原則、特定の語尾(19までは-t、20以上は-st)をつけるだけという比較的シンプルなもの。
例外は1のerst、3のdritt、7のsiebt、8のacht(語形変化なし)の4つ。(siebentはやや古い言い方。)
ただし、建物の階数の数え方はアメリカ方式ではなくイギリス(欧州)方式なので注意が必要。
日本語で言う「1階」は「das Erdegeshoss(the ground floor)」で、「2階」が「der[das] erste Stock[werk](the first floor)」。
倍数を表す際には-fach(zweifachはdoppeltで代用可)を、反復数(回数)を表す際には-mal(付加語の場合は-malig)をつける。

西暦の記述は、1099年以前と2000~2099年は普通に数字として読めばおk。
1100~1999まで(と2100~2999年まで)は桁を2つに区切って間にhundertを入れる。1Q984年ならneunzehnhundertvierundachtzig(19*100+4+80)と書き、読む。
幸い、我々アニヲタが生きる時代の表記・読みは比較的易しい。世紀を前後にまたぐと一気に面倒になるが。
今年(2022年)なら、zweitausendzweiundzwanzig(ツヴァイタウゼントツヴァイウントツヴァンツィヒ)、2000と22。……長い。

それから、ドイツ語圏では、小数点に,(カンマ)を使い、桁の区切りに.(ピリオド)を使う(日本と逆になっている)ため、少々戸惑うかも知れない。
区切る桁数は上記の記数法を見てもわかるように3桁ずつ。(例: 1.234.567.890 Euro、円周率は3,14)

数詞に関してはフランス語ほどではないが英語よりもややこしい部類。

ちなみに上記の5(fuenf)のueや、12(zwoelf)のoeは正確にはウムラウトである。
またこの記事の冒頭のセリフ「クーゲルシュライバー(Kugelschreiber)」もなかなか格好いいように感じるが、


要はボールペンである


ほかの単語も格好よく

分度器→ヴィンケルメッサー(Winkelmesser)
セブンイレブン→ズィーベンエルフ (Sieben Elf)
007→ヌルヌルズィーベン (Null Null Sieben)
下痢→ドルフファーレン(Durchfall)
騎士→リッテル(Ritter)
豚→シュヴァイン(Schwein)
豚の塩漬け→アイスヴァイン
マンモス→マムート(Mammut)
→ボーゲン(Bogen)
メイス→シュトライコルベン(Streitkolben)
ナイフ→メッサー(Messer)
鳩→タウベ(Taube)
タマネギ→ツヴィーベル(Zwiebel)
稲妻→ブリッツ(Blitz)
雹→ハーゲル(Hagel)

「豚」ですらコレである


他にも黒い森という地名もSchwarzwald(シュヴァルツヴァルト)となり、
かの有名なブリッジストーンもそのままドイツ語に逐語訳すると、Brueckestein(ブリュックシュタイン)となる。

尤も全部の単語がそうではなく、
→ギフト(Gift)、死→トート(Tod)、鮫→ハイ(Hai)、など日常で使う単語と変わらないような響きのものも結構ある。

他には医療用語はカルテやケロイドなどドイツ語が多い。理由は医療が発達したのがドイツ中心であったため。

後、「風邪」=流行性感冒,発熱性消耗性疾患を日本語ではかなり文字数を食うが、ドイツ語では比較的楽だからというのもある。

また、フリーは英語だけどアルバイトという言葉もドイツ語である。主な意味は労働、副業、内職などで英語のwork(ing)に近い。カタカナのアルバイトよりも広い意味で用いられる。
それからスキージャンプの用語であるK点のKはドイツ語の極限点の頭文字である。その他にゲレンデ、ピッケル、リュックサック、アイスバーンなど日本で一般的に使われている単語も多い。

あとどうでもいいがヨーロッパの国では6をセックスと発音するところもある。ニヤニヤするのは日本人と英語圏だろうか。
(もっとも、我々の意味するところのSEXと英語でのそれは、主とするところが異なるが……)

更にどうでもいいがガンダムのジオン公国でも使われている。

リック・ドムⅡ(リック・ドム ツヴァイ)
ドムフュンフ
ノイエ・ジール
等々

他に連邦軍のジムはゲムと発音する(偽装ジムのゲム・カモフや鹵獲ジムのゲファンゲナー・ゲム等)。これはドイツ語に英語でいう/dg/の音(日本語だとヂャ行の子音に近い ジャ行の子音と厳密には異なる)がないため。




ただ
ザクⅡはザクツーである。
公国も最初は大日本帝国がモデルだったが、いつの間にか(あの人のキャラのせいで)ナチス・ドイツにすりかわった名残だろう。

Wのゼクスもドイツ語の6からきている。

一方ガンダムSEEDにおいても、MSの武器の名前にドイツ語が頻繁に使われている。

00ではCBの外部組織のMSにドイツ語の名前がついている。

銀河英雄伝説における銀河帝国の公用語も、ドイツ語に 近い ものとなっている。(但し遠い未来の為、現代と微妙に差異がある)
例:黒色槍騎兵=シュワルツ・ランツェンレイター、砲撃の号令=ファイエル(現代ドイツではフォイア)


◆ドイツ語が使用されている国々 ※()内はそれぞれの国名のドイツ語表記と読み
 ドイツ連邦共和国 (Bundesrepublik Deutschland, ブンテシュレプブリーク ドイチュラント)
 オーストリア共和国 (Republik Österreich, レプブリーク エスターライヒ)*7
 スイス連邦 (Schweizerische Eidgenossenschaft, シュヴァイツェリシェ アイトゲノッセンシャフト 通称: die Schweiz)
 リヒテンシュタイン公国 (Fürstentum Liechtenstein, フュルステントゥム リーヒテンシュタイン)
 オランダ王国 (Königreich der Niederlande, ケーニヒライヒ デア ニーダーランデ 通称(海外領土を除く本土): die Niederlande)
 ベルギー王国 (Königreich Belgien, ケーニヒライヒ ベルギエン)
 ルクセンブルク大公国 (Großherzogtum Luxemburg, グロースヘルツォークトゥム ルクセンブルク)

 その他各国のドイツ人コミュニティー(東欧、北欧、ロシア、アメリカ、イタリア北部など)


【オーストリアとオーストラリアの国名表記の由来について】
 ドイツ語というよりは英語の話になってしまうが、オーストリアの英語表記は Austria で、オーストラリアは Australia と aust の部分が共通している。
  aust は大元を辿ればラテン語由来で「」を意味するが、英語(auster→east)とドイツ語(oester)では後に「」という意味に変化した。
 しかし、オーストラリアのaustはラテン語から取って名付けられたため、一部同じ綴りを用いていながら「南の地」という意味になる。
 なお、オーストラリアのドイツ語表記は Australien(アォストラリエン) で、オーストリアは Oesterreich(エスタライヒ) なので、ドイツ語圏では両国の混同はまず起こらない。要するにややこしいのは英語のせい。



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