アッシマー

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アッシマー - (2017/09/29 (金) 00:45:59) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/02/05(日) 22:25:52
更新日:2023/12/22 Fri 19:28:15
所要時間:約 8 分で読めます




アッシマーがぁぁぁっ!


機動戦士Ζガンダム」に登場する可変MA。

アッシマー
ASSHIMAR

型式番号:NRX-044
所属:
地球連邦軍
ティターンズ
エゥーゴ(鹵獲機)
建造:オークランド研究所
生産形態:量産機
頭頂高:23.1m
(MA形態時全長:18.4m)

本体重量:41.1t
全備重量:63.8t
出力:2,010kW
推力:68,200kg
センサー有効半径:10,200m
装甲材質:チタン合金セラミック複合材

武装:
大型ビームライフル
ビームライフル(ハイザック、マラサイ共用型)

搭乗者:
ブラン・ブルターク
アジス・アジバ
ガブリエル・ゾラ
ブロイ・リゲラ
ユーイン・バーダー


「SFS無しで飛行可能な機体」を目指して開発された機体であり、MA形態での運用を主としてそこにMS形態を組み込むという形で開発が進められた。

クワトロ・バジーナは「MSが変形をするのか?MAか?」と驚いていた。

基本的に既存の技術で造られているが、新たに複数のディスクを組み合わせたドラムフレームを採用し、燃費に優れる熱核ジェットエンジンを使用。さらにMA形態では空力的に優れたリフティングボディ機になるので、本機は極めて大きな長距離飛行能力を獲得している。
頭部はモノアイだが、サブモノアイを3基設置しており、被弾時の事も考慮されている。また頭部アンテナはマルチプルロッド、ブレードアンテナ、差圧センサーとしての機能が備えられており、何気に多機能。

本機は宇宙世紀0085年には既に完成していたとされ、主に一撃離脱戦法を得意としていた。また耐弾性や生産性も良く、少数が量産されており、エゥーゴも鹵獲した機体をよく運用していたらしい。

武装がやや貧相なきらいがあったり元がMAベースなのでややでかくなってしまっているが、最初期の可変機にしてはいやに完成度が高い。
それなのに0.5秒で変形するのだからとんでもない。
航続距離や速度を活かし高高度から落下しながら攻撃を仕掛けMAに変形して逃げる一撃離脱の戦法を可能としたが、機動力自体も高めなのでそのまま通常戦闘も十分可能。
大型ビームライフルは後の機体のものよりも出力が低めだが、大口径なので使い勝手が良い物となっている。
格闘性能は白兵戦用の武器を所持していないので貧相と言わざるを得ないが、これも機体の機動力を活かすことで対応してしまった。

操作性は言及されていないが、これも悪くないと思われ劇中では可変機はエースが乗るケースが多いのだが、
本機に関してはメタスと同様の様な扱われ方で、一般兵っぽい連邦パイロットでも(思う様な活躍が出来たかはともかくとして)普通に乗りこなしている。
あちらこちらでピーキーピーキーと言われるΖガンダムなどよりはまず間違いなくマシ。スペックなどは比べものにならないけど。

ただし、MA形態では脚部フレーム内部が露出する弱点があることが弱点。
優れた耐久性を有していたがここを狙われた時にはあっさり沈んでしまった。


何気に宇宙世紀初の可変機である……はずだったが、IGLOOヒルドルブにその座を攫われてしまった。
まああれガンダム世界で見てすらかなりのとんでも設定だしアッシマーと違って正式に生産されているわけでもないしで…深く考えなくても良い気もする。



[劇中での活躍]
第13話より登場。ブラン少佐の駆る機体がケネディ宇宙港を襲撃し、ロベルトを葬った他何度となくカミーユ達を苦しめた。
それまで割と頼りになる感があったクワトロを速攻でビビらせたことでもかなりの印象を残した。
ついでに前作のアムロ達は新機体やらこんなのよりとんでもない機体やらと次々戦っていたので、クワトロと比べてアムロ達がより凄く見えてしまう感じもした。

復帰した直後のアムロに瞬殺された。
第37話ではアジス中尉の機体がジェリドバイアランに撃墜されている。

劇場版では素晴らしい動きをするので必見。

劇場版準拠のコミック『カイ・シデンのレポートより』では、ゲーツ・キャパがローレン・ナカモトに
「いいね、ギャプランより遥かに扱い易い」「量産型にしてはこの高性能は本当に凄いよ」
と絶賛しており、後に襲撃してきたアッグ系のゾゴック達を撃墜し、ゲーツの技量もさる事ながら本機の性能の高さを証明した。

また、U.C.0090年においても連邦地上軍に配備されていた模様で、「ジョニー・ライデンの帰還」にはブロイ中尉率いる第100飛行中隊が駆って登場。
突如現れた謎の青いゲルググから主人公レッドのザクG型を救い出し、そのまま激しい空中戦を繰り広げた。

アンオフィシャルではあるが、機動戦士ガンダム ムーンクライシスでは地球連邦軍のパトロール部隊のMSとして登場。主人公・タクナたちと友好的ではないものの共闘関係となり、ネオ・ジオン、ヌーヴェル・エゥーゴ連合軍の無人機・ボルテールと戦っている。



[関連機体]

●プロトタイプアッシマーTR-3[キハール]
型番:NRX-044・NRX-044(R)
※後者:宇宙仕様

「ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに」に登場。
アッシマーの試作機をティターンズが半ば強引に接収して改修した機体であり、宇宙空間での使用の為脚部の代わりにプロペラントタンクを装備している。またドラムフレームが未成熟の為フレームは大幅に露出しており、このフレームはムーバブルフレーム開発に大いに役立つ事となった。武器はビームライフルと索敵用レドーム、あとタンク。

後に量産機の部品を組み込んだ重力下仕様に換装される。こちらは正式採用品のデータを基に他のパーツや脚部が組まれており、外観は本家に近くなった。なおこの時には既にアッシマーは完成していたが、ティターンズにおける用兵思想の違いから別個にテストが行われている。

通常のアッシマーとの違いとしては、脚部エンジンユニットの換装、腰部ブースターユニットの追加装備、ビームアックス兼大型ビームライフルの装備、各部装甲に整流板を設置、胸部装甲にスプレッドビームガンが取り付けられている事等である。

[劇中での活躍]
宇宙仕様はマーフィーが搭乗し、ジオン残党と交戦。足の一本でももらおうとしたゲルググシュトゥッツァーを回し蹴りで撃破し、乗っていたカザックの足を逆に持っていっている。

重力下仕様はエリアルドが搭乗し、ハルツーム基地でテストを行ったがジオン残党と交戦。カールが乗るダンディライアンと共に撃破するも、基地指令の横柄な態度に我慢の限界を超えたエリアルドは基地に低空で接近、司令室の窓ガラスを破壊した後ライフルを突きつけて警告を行った。この行為によりエリアルドは一時営倉入りとなった。

後のガンダムTR-6[ウーンドウォート]にはかなりの数の拡張プランがあり、中にはガンダムTR-6[キハールⅡ]、[アドバンスド・キハールⅡ]も含まれる。
これだけでも前者は4つ、後者は1つの形態を持っている。


●アッシマー[ダンダチャクラ]
型番:NRX-044Q

「A.O.Ζ 刻に抗いし者」に登場。
中破したバーダー機を改修し、円盤部や頭部センサー等が大型化。脚部は伸縮式で、MA形態時は短くなり旋回性能が上がる。
武装はビームサーベルが前腕部に計4本、4連装メガ粒子砲、ビームピストル2丁、各種ミサイル。

名前はインド神話の英雄ラーマの武器(チャクラム)から。
意味は「神聖な円盤」。


●アンクシャ
型番:RAS-96

ガンダムUC」に登場。
アッシマーの後継機として開発された機体で、整備の効率性や生産性を高める為カメラがバイザー式になった他、ジェガンとも共通規格を増やしている。また、前腕部のビーム砲等ギャプランの影響も見られる。
無論変形も可能だが、円盤というより板に近いシルエットになっている。上部のグリップを出しSFSとなる事も可能。

しかし、原作だとバンシィタクシー程度の出番しかない空気君
EP5ではミネバ奪還の為にガルダを急襲したガランシェールを迎撃する。
しかし、ギラ・ズールに撃破され、ユニコーンにビームサーベルを奪われ叩き落とされ、ユニコーンとバンシィのサイコフィールドの余波に弾かれガルダの尾翼にぶつかり真っ二つにされ爆発、といい所が全くなかった。

一方、外伝漫画ではドライセンを撃破する活躍を見せている。
因みに区分は可変MSに変わっている。



[余談]
  • 名前の由来は「あっ、しまった!」という台詞のもじりという説や、ヒンドゥー教の神・ガネーシャの乗る戦車が由来という説があり、後継機であるアンクシャは、ガネーシャの持つ杖が名前の由来となっている。
  • 「A.O.Ζ」では前述の様にゾラ達ジオン残党が宇宙でキハールと交戦して仲間のカザックが足を持っていかれてしまった。その為、後に足が付いた本機を見たゾラは「カザックの足と引き換えに完成させたか」と語っている。尚ゾラはこの後の戦闘でそのアッシマーに搭乗した。
  • カミーユ役の飛田展男氏のお気に入りの機体らしい。
  • 実は連邦軍仕様のカラーリングが存在する。そちらは黒を基調とし、白いラインの入ったカラーとなっている。ぶっちゃけこっちの方がティターンズっぽいような気が…。
  詳しくはグリーンダイバーズを観るべし。また、この色もガンダムバトルシリーズに登場している。
  • 試験飛行の様子を民間人に目撃され、「UFOだ!」と警察に通報されたという逸話がある。あの形状では無理もないだろう。



[ガンプラ]
1/220、HGUCで発売。
前者は変形しない代わりに、1/550のMA形態が付属。
後者は可変機構を完全再現。ただしその為か下半身がやや設定画より細い。



[フィギュア]
MIAで発売。こちらもHGUC同様に可変可能。またグリーンダイバーズ登場カラーも限定発売された。
HCMPでも発売されており、手首の脱着・ビームライフルの差し替えが必要なもののほぼ完全な変形機構を有する。こちらも限定カラーが存在。



[ゲームでの活躍]

  • Gジェネシリーズ
地上戦用。ただMA形態でも格闘ができる貴重な存在であり、迂闊に接近して痛い目を見た人も多い。反面、MS形態だと格闘が出来なかった…が、WARS以降は出来るようになり、WORLDではサイズが2マスから1マスに戻ったので改善はされている。
キハールは魂のみの登場。換装式だが、使い勝手は良くない。宇宙仕様に格闘をつけても良かったと思うが……。

  • スパロボシリーズ
原作同様地上専用かと思いきや、一部の作品では何の説明も無しに宇宙適応を得て宇宙で出現する場合がある。
基本的に敵ユニットだが「Z」ではバザーで購入可能なフリーの乗り換えユニットとして自軍運用可能。
「V」ではグリプス戦役を生き延びたブランがアンクシャに乗るというIF展開もある。

  • エゥーゴvsティターンズシリーズ

『無印』
コスト275の可変機。通常のBRと異なり高威力、単発ダウン、更に通常より太く当てやすいBRをメイン射撃とする。
変形時の速度こそ最低クラスだがそれに反比例して持続が圧倒的に長く、常に変形で飛び回りながら前述のメイン射撃を当てていくのがシンプルかつ強力な戦法。
また、MS形態の空中機動こそ鈍重だがステップ性能は良好、ある程度の自衛や時間稼ぎ程度なら問題なくこなせる。

ギャプランに比べるとやや得手不得手がはっきりしている面はあるが、それを差し引いても圧倒的なコスパを誇る機体で人気を二分していた。
ギャプラン同様に対戦の主流をコスト310+275に決定づけた要因。

ただし、強さの大部分をメイン射撃に依存しているため、弾切れを起こすと非常に苦しい。
格闘性能も貧弱で暴れるにしても最低限の効果しか期待できないので弾数管理には常に神経を使う。

『DX』
当然のごとく下方修正を受け、メイン射撃の威力低下、機動力の低下、ステップ弱体化、変形移行のモーション鈍化などの調整が入る。
代わりに変形時メイン射撃の誘導強化といった別方面での強化ももらうが、ギャプランに比べるとやや厳しめの調整を受けた感は否めない。
もっとも、元が元だけに依然としてトップクラスの強機体であり、対戦では引き続き大活躍していた。


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