登録日:2011/12/20 Tue 00:46:52
更新日:2025/04/18 Fri 20:26:18
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省みろ! 今回の事件は地球圏の静謐を夢想した、一部の楽観論者が招いたのだ!
デラーズ・フリートの決起などはその具体的一例にすぎぬ。
また3日前、北米大陸の穀倉地帯に大打撃を与えた、スペースコロニーの落下事故を見るまでもなく、
我々の地球は絶えず様々な危機に晒されているのだ!
地球──この宇宙のシンボルを忽せにしないためにも、我々は誕生した。
地球、真の力を再びこの手に取り戻すため、
ティターンズは立つのだ!
ティターンズ(TITANS)はガンダムシリーズの『
機動戦士Ζガンダム』などに登場する軍閥組織である。
U.C.0083から後の時代に大きな影響を与えた。
名前の由来は
ギリシャ神話に登場する
タイタンから。
【概要】
デラーズ紛争なんて存在しない『Zガンダム』当初の設定では、一年戦争が終結して7年もの間ずっと平和で連邦を脅かす存在は無く、
それでいてジオンのコロニー落としによる地球の自然環境の悪化は7年経っても回復していなかった。
このため仮想敵のいない連邦軍の一般部隊の軍縮を進めて、もしジオン残党が現れた場合は
機動力の高い少数の精鋭部隊
に対処を任せてそちらに予算を集中することでコストカットを試みた。
この対ジオン残党部隊がティターンズであり、ジャミトフ・ハイマンが後乗りでこの部隊を活用して自分の野望を果たそうとしたという流れである。
ガンダム開発計画からマネーロンダリングした、豊富な予算を元手に最新鋭の機体、装備、そして優秀なパイロットを集め軍備を補強し拡張を続けた。
しかし、力の一極集中は組織の腐敗を産んでしまう。
ジオン残党狩りを名目としたティターンズの強引なやり方はスペースノイドの反感を買い、次第に反ティターンズの運動が盛んになっていった。
所属する人員も優秀な人材を集めるためにエリートをかき集め、またある程度隊内での思想教育の影響も受ける為か
プライドが非常に高く高慢な人物が集まり実際に問題行為も多く見られたために、連邦軍内からも嫌われるなど内外で問題のある組織へと成長してしまったようである。
ティターンズは2階級上として扱われるというルールがあり、しかもこれは建前や気風だけではなく実務面でもそうらしく
「ティターンズは待遇面では1階級上のものが与えられる」「ってことは有給休暇が月3日も多いのか!?」「そうだ」なんて会話が作中でされている。そんな厚遇を受けているジェリドを馬鹿にする文脈でだけどな
他部隊の機密や情報を優先閲覧権があり、逆に一般部隊がティターンズの機密を閲覧するハードルは高い。
なお、この傲慢なまでのエリート意識は、「実力者揃いの精鋭部隊」ではなく、
「アースノイドで構成されたエリート部隊」
な事に端を発している。
事実、ジェリドやカクリコンらはみな地球出身であり、また放送当時から「精鋭部隊とは名ばかりの地球至上主義に凝り固まった危険思想集団」と設定されている。
グリプス戦役中盤でジャミトフが「地球連邦軍の
総指揮権をティターンズに持たせる
」という法案を成立させたため
これにより武力での打倒(と内部からの崩壊)以外でティターンズを倒す方法しかなくなったことを意味し
結果的に全面戦争しか解決手段がないという状態になってしまった。
なおこの法案は実質的には自衛隊の統合幕僚監部のような「軍トップの意思決定を行う機関をティターンズ出身者のみで構成する」という意味で建前上は権限などはないのだが実務を執行するセクションを抑えればどうなるかということを考えると…。
もちろん個人個人で見れば、スペースノイドにも偏見を持たない者や誠実な人間も多く見られる。
Z本編のアジス中尉を始め、コンペイトウ駐留部隊やドナ・スターやオットー・ペテルゼン、などがあげられよう。
しかし、組織の上層部からしてそういう傾向だったために、当然組織の傾向も極端かつ排他的な流れになっていき、連邦の歴史の長さとは裏腹に早々に暴走していってしまっている。
もっとも、創設者であるジャミトフの真の目的は
「戦争を利用して地球圏の口減らしを実行し、地球環境の再生を図る」というもので、ある程度の増長と他勢力との衝突はむしろ計画通りであった。
だがその為に、ジオンに対して強い憎悪をもつバスクや、そのバスクの腰巾着のジャマイカンや自分勝手な野心を燃やす
パプテマス・シロッコという「毒」を取り込みすぎた結果、組織はジャミトフの思惑からも外れてゆくことになる。
【変遷】
【30バンチ事件】
そんな中で発生したのが30バンチ事件である。
反ティターンズの活動が大きくなっていった30バンチコロニーの鎮圧に、ティターンズは
毒ガスを使用。コロニーの住人を皆殺しにするという治安維持では到底済まされない暴挙に出る。
この事件をキッカケにスペースノイドとの確執が決定的となった。また、この事件の内容は作戦に参加した部隊にも知らされずにいた。
そしてU.C. 0087――
ガンダムMk-Ⅱ強奪事件をキッカケに、これまで反発しあっていた連邦軍内の反ティターンズ軍閥の一つである反地球連邦組織「
エゥーゴ」と本格的な交戦状態へと突入。グリプス戦役が始まる。
グリプス戦役が始まる頃には既に組織は腐敗しきっており、30バンチのような非人道的な作戦が数多く行われた。またそれにより連邦内部からもティターンズに対する反発が強まっている。
ただしそれも個々への反感によるものが強く、組織としての蛮行はまだ世間にそれほど知られていない。
- カミーユ・ビダンの母親であるヒルダ・ビダンをカミーユがエゥーゴ入りした腹いせにカプセルに入れて宇宙に放り出し、ジェリド・メサにカプセルの中身は爆弾だと教えて、カプセルに向けて発砲させた。
- そのカミーユの親しいガールフレンドということでファ・ユイリィの両親を逮捕し、ついでとばかりに住んでいたグリーン・ノア1の住民も治安維持の名目で大量に逮捕。
- エゥーゴの追撃隊をジャブローで葬るために、ジャブローで核を使用。味方も数多く巻き込む。
- 月のフォン・ブラウン市(エゥーゴのスポンサー企業であるAEの本社が在る)にコロニー落としを敢行。
- エゥーゴの指導者ブレックス・フォーラを、連邦首都ダカールで暗殺。
- 中立立場のサイド2にG3ガスやコロニーレーザーによる無差別攻撃を実施。
- グリプス2をコロニーレーザーへ改造。グリーン・ノア2(グリプス2)は最初からティターンズの軍事拠点として作ったコロニーなので一般人の居住者はいないのだが
一般用コロニーという名目
で連邦政府に予算を出させて作ったので軍事専用にしてる時点で問題。
- 国際法を無視して中立コロニーのサイド2・13バンチにハイザック・カスタムを潜ませ、エゥーゴのMSを狙撃。
- エゥーゴの拠点の月面都市フォン・ブラウンの宇宙港に停泊するアーガマを爆破しようとしてパイプラインと市街地の一部を破壊する。
- エゥーゴに参戦した連邦軍人ブライト・ノアの妻ミライ、および彼らの子供のハサウェイとチェーミンを人質に取る。
- エゥーゴの演説を妨害するために連邦首都ダカールの市街地で連邦首都と理解していながら町の被害を試みない攻撃を行い、さらに制止しようとしたダカール防衛担当のアジス中尉等自軍部隊と同士討ちを行った。
- ジャブローを脱出した連邦軍将兵を口封じのために集団虐殺。「漫画『機動戦士Ζガンダム Define』」
- 失態を犯した部下に対して家族への補償と引き換えに死を前提とした「特務」を命じる。「漫画『機動戦士Ζガンダム Define』」
- 中立の立場を取った連邦正規軍の艦に対し躊躇なく砲撃を加える。「漫画『機動戦士Ζガンダム Define』」
これらの作戦もジャミトフ等の隠蔽工作や情報操作によってエゥーゴがやったことにされ連邦市民や連邦軍高官には知らされていなかった。
しかしダカールにて行われた
クワトロ・バジーナの演説でこれらの非情な悪行が世に知れ渡ることになり、求心力や影響力、財政力を急激に失い連邦議員や市民からは
「人殺し集団」というレッテルを貼られ更に追い打ちをかけるように
- 連邦やティターンズの中には離脱者もしくはエゥーゴに身を投じる者が続出
- ギャプラン改等一部のモビルスーツがカラバやエゥーゴに横流し
等と支持だけではなく人員、兵器の面で打撃を受けることとなった。
グリプス戦役終盤には、ティターンズが本来戦うべきジオン残党であるアクシズと手を組む等、もはや形振り構わずエゥーゴと戦う。
ちなみにアクシズの代表であった
ハマーン・カーンからは
「地球の連邦軍もそろそろティターンズと手を切りたがっている」と痛いところを衝かれていた。
そしてパプテマス・シロッコによるジャミトフ暗殺後、バスクとの内紛の末にティターンズを掌握したシロッコによってエゥーゴとの最終決戦に臨む。
だがその頃のティターンズにエゥーゴ・アクシズの両者と戦える戦力は残っておらず、メイルシュトローム作戦によってエゥーゴにコロニーレーザーを奪取された後、コロニーレーザーの砲撃で艦隊の大半を失い、さらにシロッコもカミーユによって倒されたことで、組織の戦力は壊滅、ティターンズは崩壊した。
【グリプス戦役後】
反地球連邦組織であるはずのエゥーゴとカラバがグリプス戦役で正規軍扱いされる立場になったのに対し、
ティターンズは「テロリスト」「過激な異端派」「連邦軍の皮を被ったジオン」と連邦軍、連邦政府、果ては一般市民からジオン残党と同列の危険な存在に扱われ地球の人々からも見做され敵として扱われるという皮肉な末路を迎えた。
そしてティターンズ兵・ティターンズが使っていたMSの末路は、悲惨としか言いようがないものばかりだった。
戦後までティターンズに在籍していた兵士の多くは軍法会議や軍事裁判にかけられ、ある者は極刑・処刑になり、ある者は残党として活動を続けたりと、様々な末路を迎えた。
また、残党となった者たちの中には
- ティターンズを利用するだけ利用した体制側(連邦政府)がエゥーゴに同調してティターンズを切り捨てたことを許せない。
- 連邦軍の実権を握ったエゥーゴによる報復的な処罰や迫害を恐れた。
等の理由で、アクシズやジオン残党など本来の敵であるジオン、または反連邦組織・犯罪組織に加わるなど、ティターンズとしての理念に反した行動をした者も少なくないようである(反逆者&罪人扱いなのだから悠長なことは言ってられないが)。
後年まで生き延びた残党の中には
新生ネオ・ジオン、シロッコ、バスクのどちらにも賛成しなかった者を集めたトリスタンの部隊は火星にまで到達し、火星のジオン勢力であるレジオンやマーズジオン(後の
オールズモビル)と関わっていく。
アフリカ方面ではNFL、カラバ右派、ジオン・アフリカ方向軍と共にアフリカ解放戦線を設立したティターンズ残党もいたようで、アフリカの自主独立を謳って反連邦主義者へと染まっていった。
アフリカ解放戦線やネオ・ジオン、新生ネオ・ジオンはエゥーゴやカラバから参加した者も少なくないため、そちらの組織に身を寄せたティターンズ残党は、結果として対立していたはずのエゥーゴ・カラバの人間と共闘する光景もあったと考えられる。互いに何を思って共闘したのだろうか…。
ティターンズ自体がZガンダムの劇中途中で反連邦組織扱いされた結果、第二次ネオ・ジオン戦争時にはアムロやシャアからも反連邦勢力組織のレッテルを貼られた。
実際の所、反連邦勢力に合流した元ティターンズ兵については、上述したように反連邦勢力として自分達が切り捨てられたという怒りの動機を持つ兵士も多いのだろう。
もっとも、終結後に投降した兵士も、
- ある者は正規の連邦軍兵として軍に復帰
- ある者は月面都市市民として生活
- ある者は左遷されながらもそこそこの暮らしを謳歌
- ある者は「戦闘のプロ」として民間軍事会社に受け入れられる
など、なにも全員が苦界に沈んだわけでもない。
連邦軍は軍の予算や兵士の練度の不足に長年悩まされていたため、精鋭部隊であったティターンズ出身者も、身元をごまかしたりして重用している例がしばしばみられる。
もちろん、月面都市に逃れた兵士のように、兵士をやめて民間人として暮らすものもいただろう。
戦中戦後の混乱で身元調査などできず、それなりの平均的な暮らしをできた人は結構いたはずである。
【軍備関連】
機体に関しては、エゥーゴ・カラバ(AE製)の
ジムⅡ、ジムⅢ、
ネモ、
Ζプラス、ガンキャノン・ディテクター等が訓練機、
警備機として末永く使われ最新兵器の配備が進まないトリントン基地などで主力機として使用される機体になった上、
ZガンダムやガンダムMk-Ⅱや百式、
ディジェ等も
後継機が作られるなど連邦軍の仲間入りを果たした。
それに対してティターンズが独自に開発した機体のほとんどが、
後継機が作られることもなく後の連邦軍からつま弾きにあうか「負の遺産」として廃棄処分になっている。
事実連邦軍はハイザック等をジオン共和国に渡し、それ以降のモビルスーツは鹵獲機や教導団所属機等を除いて「モノアイ禁止」「するんだったら外見はゴーグル、ツインアイもしくはバイザー」という明らかにティターンズ系モビルスーツの外観から遠ざけた物になっている。
もっとも、外見に関してはは「ティターンズを忘れたい」という意図が大きいが、
連邦の合理的な軍政思想にもよっている。
当時のティターンズ製MSは高度な新型システムや可変システムなどをひたすら組み込む傾向にあり、設計変更も繰り返され、事実上の設計ミスや一般兵には扱えない機体も目立ったりと、整備性・堅牢性・互換性・生産性・汎用性などに問題点が多く、それゆえに淘汰されたのが大きいと思われる。
実際、
ジムⅢ配備あたりから連邦軍は、MSの多様性よりも画一性を重視するようになっていった。
量産機を統一し、任務への対応はハードポイントとオプションパーツによる適応、もしくは統一量産機をベースに開発することで、できる限り整備性や互換性や生産性を確保する、という新しい軍事ドクトリンのもとでは、
エゥーゴのMSは多くが連邦系で癖がなく、整備性も良好、またほとんどが
ゴーグルかバイザーなので、接収した後も色を変えたりするだけで連邦軍の機体として組みやすかったのに対し、
複雑怪奇な上にバリエーションありすぎるティターンズ製MSが淘汰されるのは当然であった。
ついでに言うと上記のジムⅢも、連邦純正+優秀な画一型量産機でありながら、「
ジェガンへの統一を優先する」という理由で早期に現役を引かされた。
「ティターンズ製だから排除した」というのならばジムⅢが短命で終わるはずがなく、「ジェガンへ統一する過程で、他のMSと同じく淘汰された」と見るべきである。
また、一部機体はジオン勢力や犯罪組織側やへと流出したが、その外観からすんなりと馴染んでしまっている。
バーザムや
バイアランやアッシマー&ギャプランなど一部の機体は後に改修され使用されていた。
特にハイザックは
ザクⅡの後継機とは認めない割にジオン系科学者からも人気が高く、
ギラ・ドーガ・シリーズやRFザクの設計母体にもなっている。
そしてザクⅢは涙に沈んだ
後述するが、
ザンスカール戦争後の時代にもマラサイやバイアランがテロリストに、それらやハイザック、
ガブスレイ等が野盗集団に修復され使われていて、更にジ・Oやパラス・アテネやハンブラビ等は宙賊や貴族のMSのパーツとして、ガブスレイや
バウンド・ドックが改造された護衛機として、中には連邦軍の一部勢力がアッシマーや
ハンブラビを流用・改造して運用している姿が確認されている。
ティターンズ壊滅及びエゥーゴ・カラバの疲弊により連邦の勢力は一時的に減退することとなる。
【主なメンバー】
政治家・司令官関連
ティターンズ創設者にして指導者。
地球至上主義を唱えるが、彼の真意は増え過ぎた人類をコロニーへと追いやり戦争で経済を破壊して地球にしがみつく特権階級をも粛清するというものらしい。
一応彼なりの考えがあっての行動だったが、ティターンズの暴走はそういった彼の思惑からも外れていくことに…。
そのあらゆる意味で独善過ぎるやり方は周囲の理解を全く得られておらず、そもそも理解を得る気があったのかどうかすらも不明。
ティターンズ軍事部門の司令官。
狂気じみた地球「人」至上主義者で毒ガス攻撃やコロニー落としや核攻撃など悪名高い数々の作戦を実行する。
ティターンズの悪い一面の最大の象徴といえる人物であり、そして彼の腰巾着がそれを増長させている。
自身が憎むジオンの蛮行と同じになってしまったのか、あえてやりかえしていたのかは不明だが、戦争の愚かさを最も強く体現している。
バスクの腰巾着である士官
で情けない神隼人(中の人的に)。
シロッコの危険性を見抜くなど人を見る目はあるが、部下の能力を活かすだけの器量はない。
彼もバスクと同様、ティターンズの悪い一面の象徴ではあるが、バスクの顔色を窺って格下の相手に対しては高圧的な態度を取る等、本質的に小悪党と言える。
当然人望はなく、本人も極めて狭量かつ陰険。
あまつさえ味方に対しても嫌いになっただけで見殺しにしたり
艦砲射撃に巻き込んだりと腰巾着のレベルを超えてやりたい放題した結果、後者の件で部下を殺されたヤザンに報復・謀殺された。まあ自業自得である。
アレキサンドリアの艦長。
ベテランの戦艦乗りであり、ブライトが指揮するアーガマと互角と言えるほど有能な人物である。
当初はジャマイカンの部下であったが、日頃から威張り散らしてばかりいるジャマイカンを内心鬱陶しく思っていたらしく、彼の死後にそれを仄めかすような発言をしていた。
木星資源採掘船「ジュピトリス」の責任者にして木星帰りのニュータイプ。
ハンドメイドでMSを設計してパイロットとしてもNTとしても人付き合いなども一流の
変態。
無類の女好きで女が社会の中心になるべきと考えている。
最終的にティターンズの
ラスボス的存在となったが、シロッコ自身はティターンズの理念には興味が無いと思われる。
パイロット
ミスター
かませ犬。カミーユの
ストーカー。
カミーユの名前を聞いて女?と思ったことで、転落人生に足を踏み入れる
ことになるとは本人にとって夢にも思わなかった。
師匠に友人、恋人と戦う度に大切な人を失っていく悲惨な男。
ガンダム史上においても稀なレベルで様々な機体を乗り回し、ニュータイプに覚醒しそうな兆候があったり、
抱き着かなければ腕前はカミーユと互角以上と、パイロットとしてはかなり優秀だが
視野の狭さと運の無さが致命的だった。
眉無しでノースリーブ。オールドタイプ最強候補。
戦いを楽しめればいいタイプで、ティターンズの理念はどうでも良いと思われる。
『
ΖΖ』の途中からは作風と環境(満足なMSが手に入らない)の関係でギャグが板についていた(最初はZガンダム当時とほぼ変わらない)。
『
MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』では、彼と思わしき人物が連邦の特殊部隊の隊長を務めている。
あからさまな悪人ヅラで、カツやエマに対して容赦がないあたり残虐な人物と思われがちだが、部下には優しく、対等な殺し合いではない一方的な虐殺は好まないなど独自のポリシーを持つ。
それぞれ
ガンダム5号機のパイロット、
ガンダム6号機マドロックのパイロットである一年戦争時のガンダムパイロットの二人。
『GUNDAM LEGACY』ではティターンズの初期から所属していることが判明する。
しかし、どちらもグリプス戦役開戦前にジオン共和国へのテロを防ぐために起こした命令違反によって降格処分及び除名処分を受けて僻地に飛ばされた。
バイアランを愛機とするパイロットでグリプス戦役の最中連邦軍高官を命令違反してまで救った。
しかし、後に戦死……してはおらず、ティターンズに違反行為が咎められないようにその高官の計らいでその後ディエス・ロビンという整備士として当時は僻地となっていたトリントン基地に所属している。
「MS単独滞空能力向上計画」を立ち上げた。
『
機動戦士ガンダムUC』の外伝作品が主な出番ではあるが、『機動戦士ガンダムUC』のアニメに登場したバイアランカスタムのパイロットは彼である。
『
機動戦士ガンダム クライマックスU.C. 紡がれし血統』に登場する「鉄の貴公子」の異名で知られるパイロット。
しかし、ティターンズによる虐殺行為が重なったこともあり仲間と共にティターンズを離脱。
広報情報局に勤めていたが後にロンド・ベルに所属しMSパイロットとして復帰し、コスモ・バビロニア建国戦争で戦死するまで軍人として戦い続けた。
彼の仲間であるシャーリー・ラムゼイはティターンズ離脱後もパイロットを務めカムナ同様ロンド・ベルにも所属するパイロットになったが、一方でティターンズに残ったままだったパミル・マクダミルはネオジオンに流れ着くなど転落人生を送ってしまった。
MSパイロット。
ヤザンの直属の部下。どちらも人物像がはっきりした描写が少ない。
元はエゥーゴのMSパイロットであったが、ティターンズに寝返る。
MSパイロット。『0083』の終盤にて、結成間もないティターンズに入隊する。
モンシアは『0083』本編では始終主人公の味方側の人物であったが、スペースノイドを侮蔑する発言がある等、思考的には悪い意味でのティターンズのイメージに近い。
漫画『ADVANCED OF Z くろうさぎのみた夢』では、ティターンズ壊滅後「ドナルド」という偽名を名乗り火星に逃げ延びたモンシアが登場している。
ブリッジクルー。
『0083』の終盤にて、結成間も無いティターンズに入隊する。
TV版『Ζ』においてはあくまでも地球連邦軍のMSパイロットであったが、劇場版および
SRWではティターンズ所属。
MSパイロット。
ダカール防衛隊所属でアッシマーに搭乗し、ティターンズの中では珍しく良識的な性格(これは他の隊員も同様)。ダカール演説ではカミーユに救助されたことと、演説によって組織に疑問を持ち、ジェリドのバイアランを妨害、カミーユを結果的に助けるが、直後にジェリドに撃たれて重傷を負ってしまう。
その後はエゥーゴに転身したという説がある。
ちなみに、彼を演じているのは続編『ΖΖ』の主役を演じた
矢尾一樹氏。
原作では地球連邦正規軍所属で、アッシマーに搭乗。
ティターンズに反感を持つ描写もあったが、同時にスペースノイドにも偏見を持っている。
ブランの部下。
MSパイロットでオーガスタの強化人間。
原作初登場時はブランの部下で地球連邦軍所属なのだが、後半ではティターンズに属する。ギャプランやバウンド・ドック、サイコガンダムMKーⅡに乗る。
MSパイロットでオーガスタの強化人間。ロザミアの「兄」の1人。灰色のバウンド・ドックに搭乗。
『
機動戦士ゼータガンダム1/2』の主人公。
ガンダムMk-Ⅱ開発チームが独自に行っていたRX-78ガンダムの再現機「ハーフガンダム」との模擬戦においてのMk-Ⅱのパイロット。新人ながらジャブローではAAA評価を受けていた。
婚約者との結婚および出産を控えており、当初はティターンズの理想に燃えていたが…
後にカラバ、エゥーゴに転向、婚約は破談となった。
同じくハーフガンダム側のパイロット。階級は大尉。
内心ティターンズに対し反感を抱いているが、エゥーゴの事も同様に信用しておらず、
圧倒的に性能で劣るハーフガンダムでMk-Ⅱに勝ち続けることにより、Mk-Ⅱの完成を可能な限り遅らせようとしていた。
その他
エマ・シーン(後にエゥーゴに寝返る)
サラ・ザビアロフ
アドル・ゼノ
カラとソラマ(ただし小説版では「エゥーゴ狩りをしてティターンズに評価してもらおう」という目的なだけで所属が連邦軍)
キッチマン
シドレ
デーバ・バロ
マウアー・ファラオ
アーネスト・マクガイア
ロスヴァイセ
ヒューイット・ライネス
ソウイチ・オビノ(後、エゥーゴに転身)
エセルバート・ヒンカピー
ユーイン・バーダー
ウモン・サモン(連邦の制服を黒く染めてティターンズに紛れ込んでいる傭兵)
T3部隊
正式名称「ティターンズ・テスト・チーム」。
U.C.0084に結成されたティターンズの新型兵器をテストする部隊。
実践データを取るために、高性能だが信頼度の低い試作品で最前線に出る事を強いられてる。
小説および漫画作品『
ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗の下に』の主人公。
T3部隊ブラックオター小隊所属。ティターンズでは珍しいコロニー生まれ。自身の信念と正義を貫き戦う。
ガンダムヘイズル2号機のパイロット。
アッシマーや
ギャプランの
試作機もテストした。
戦後はティターンズに戦争責任を擦り付ける目的で裁判にかけられ、彼の無罪を証明するために弁護士コンラッド・モリスが尽力している。
エリアルドの相棒。
喧嘩っ早く熱血漢だがスナイパー。ハイザック及び新型のビーム兵器をテスト。
自身達が最前線で戦う中、堕落した地上の連邦軍を目の当たりにし、嫌悪感を抱いていた。
T3部隊ブラックオター小隊隊長。
一年戦争を経験しているベテランパイロットでガンダムヘイズル1号機及び様々なオプションパーツをテスト。
ティターンズの正義を信じて戦ったが、それが報われることは無かった。
ブラックオター小隊の紅一点。
仕事に厳しくメンバーと特に
フラグが立つことも無かった。
オペレーター兼パイロット。サポートメカやヘイズルに搭乗することもある。
【主力機体】
ジム・カスタムの流れを組む機体。ティターンズ結成当初から生産された。当初は暴徒鎮圧などの治安維持に用いられたが、後のグリプス戦役時にも大多数が戦線に投入された。
ガンダムヘイズル、ガンダムMk-Ⅱのベースにもなった。
ジムのマイナーチェンジ機。
ちなみにティターンズ配備の機体は殆どがグリプス工廠製のRMS-179であった。
一年戦争後、ジオニック系統の技術力に目を付けた連邦軍により発展させられた、言わば連邦版
ザク。
一般の連邦軍が使う機体のカラーは紺色だが、ティターンズが使用する機体は緑色(逆じゃない?と思ってはいけない)。
序盤のティターンズの主力機体だがビームサーベルとライフルの同時使用ができないという欠陥持ち。
ただし、欠陥機ながら現場のパイロットからの評価は予想外に好評だった辺りが、ザクの血脈を持っていることを感じさせる。
主力量産機だけあってそれなりの数が作られたようで、民間に払い下げされたりジオン共和国に押し付けられたりとティターンズ崩壊後も正規のルートで処分された描写も多いが一部は
ネオ・ジオン軍やジオン残党や海賊の手に渡っている。
本来はエゥーゴに渡るはずだったが、
AEが保身のためにティターンズへ裏取引で渡した機体。
原作ではジェリド、
カクリコン、サラなどが搭乗している。扱いやすく新兵からベテランまで皆に好まれた。
こちらもネオ・ジオンやジオン残党や海賊の手に渡っている。
Zガンダム随一の不憫な子。詳細は項目にて。
他とかけ離れた見た目に装備の地味さ 質実剛健ぶりなど、不憫さ以外にも印象的過ぎる要素がありすぎて、劇中の扱いとは裏腹にカルト的な人気を得てしまった。
非可変MSで整備性が良いのか、連邦ではバイザーを増やすなどした「バージム」としてティターンズ崩壊後も運用されたようである。
【その他の機体】
ティターンズが自らの正統性と力の象徴として開発した機体。だが三機全てパクられた挙句
骨の髄まで利用される。
後に『MSグラフィカ』と『
カイ・シデンのレポートより』特別編にて4号機の存在が発覚。
U.C. 0083にジム・クゥエルをベースに開発されたテスト機。
元はジム・クゥエルの頭を
ガンダムタイプの頭に差し替えただけの機体だったが、度重なるカスタマイズと様々なオプションパーツで第二世代MSに引けを取らない機体となった。
二機が開発され、1号機がマーフィーに、2号機がエリアルドに支給された。
後にブラックオター小隊全員がこの機体に搭乗している。
次第に原型を留めないほどに
魔改造されていく...。
ジム要素はどこへ行ったのか
〈その他いろいろ〉
ORX-007 ハティ
ORX-008 ガンダム[グリンブルスティ]
ORX-009 ガンダム[スコル]
QRX-006 サイコシップ・ゲミヌス
PMX-000 メッサーラ
PMX-001
パラス・アテネ
PMX-002
ボリノーク・サマーン
PMX-003
ジ・O
PMX-004
タイタニア
RX-272-1 フリーア
RX-272-2 ハーピュレイ
RX-272-3 デュライ
MSF-008(ORX-012)
ガンダムMk-Ⅳ
RMS-106CS
ハイザック・カスタム
ORX-005CS ギャプランカスタム エリシアスペシャル
【後継者たち】
『
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の主人公勢力。ジオン残党狩りを目的とした、平たく言えば「きれいなティターンズ」である。
組織の名目がティターンズそっくりなため、
いかにしてティターンズ色を感じさせず、軍閥化するのを抑えるかに知恵が絞られている。
外郭団体という身分や、小中艦隊程度の規模、独自の工廠等は持たずに運用兵器も独自開発ではなく連邦軍の新型MS及び艦船、最高指揮者を文民の政治家にする等の差別化が図られており、ティターンズの面影は使用しているサブフライトシステム・ベースジャバーくらいである。
とはいえ、
「ティターンズに類似した目的の組織」に「スペースノイド自治権獲得を阻んだ“連邦の白い悪魔”とその上司」という組み合わせはスペースノイドたちの反感を買うのに十分すぎたため、コロニー住民の協力が得られず、シャア捜索が大いに難航することとなった。
ちなみに、
スーパーロボット大戦シリーズの古い作品では主人公の所属部隊であることも多々あったため、しばしば「きれいなティターンズ対汚いティターンズ」という構図が見られた。
宇宙世紀0169年を描く『
機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST』に登場する連邦軍の特殊部隊。
「ティターンズの末裔」を名乗り、各行動や雰囲気にもティターンズらしさを匂わせる組織となっている。
無能な将校がいたり、トップが非人道的な主義で盲目化して失態を犯したり、やられ役もしばしば負わされるが、作品全体を通せば壊滅もせず彼らなりに誠実な連邦軍の最先鋒という悪くないポジション。
悪評の塊のはずのティターンズを掲げる組織が今更な感は強いが、連邦の権威が失墜しきってザビ家やザンスカールの自称後継がのさばる宇宙が主舞台なので、エゥーゴに連なる連邦軍史がバッシングされて相対的にティターンズを持ち上げる風潮が強まっているのかもしれない。政治の道具や流行創作商売に過ぎないという歴史の評価・再評価に対する皮肉も窺える。
運用するレストアMSは、
ジェムズガンの改修機の他、アッシマーやハンブラビなどのティターンズ製MSを独自色に改修した物が多い。
その他、MSを独自に開発が可能な連邦軍の所属である為、大小問わずレストアMS以外のMSを保有している。
真偽は定かならないが、精鋭ニュータイプ部隊も擁している。「
スペシャル」ではない模様だ。
【ゲームでは】
上述の通り、スーパーロボット大戦シリーズではちょくちょく敵として登場している。
初登場の『
第2次』と続編『第3次』では、原作の敵サイドは大体十把一絡げにディバイン・クルセイダーズ(DC)所属なので、原作でのティターンズのメンバーも例に漏れず
本来なら敵対関係であるはずのジオン軍と共に行動していたりする事もあったりした。
『
第4次』にもそれを引きずって、元DCの投降組を再編したという設定でティターンズが結成されている。依然としてジオン軍キャラも敵方に多いので、旧シリーズは原作とは別の形での
元同軍同士での戦争である。(内容的にはプレイヤー部隊=ロンド・ベルとの戦闘ばかりだが。)
ちなみに『第4次』では、プレイヤー部隊合流前の
カミーユもティターンズに所属していた。
その後のシリーズでも『
ガンダムW』のOZや『
SEED DESTINY』のロゴス、
ブルーコスモス、ファントムペインといったアナザーガンダム作品に登場する類似組織や、『
ダンバイン』のドレイク軍といった組織と手を組んだりする。
特に「Z」でロゴスと組んだ際は両者の目的が
「宇宙勢力の排除」であること、
少女が操縦する
黒い可変MAが登場することなどが上手くかみ合わさり、スカルムーン連合と並んでスパロボZ二大敵連合組織となっている。
前述した少女たちの主人公との対決が同時であることや両者共に生存フラグの達成条件次第で加入も同時になるといった共通点も。
またアナザーガンダム系の類似組織との絡みは、ガンダム作品のみを扱っている『
Gジェネシリーズ』の方でも多い。
作品によって戦力の規模もまちまちで、例えばシリーズに初登場した『
第4次スーパーロボット大戦』の方では、史実の宇宙世紀では
ネオ・ジオン軍が使っていたMSはおろか、
クロスボーン・バンガード製であるはずのベルガ・ギロスまで使用している。
一方で、
スピンオフ作品の『
リアルロボットレジメント』では連邦軍が終戦後も原作以上に疲弊していたせいもあってか、
こちらでは一年戦争から数年経っているのにもかかわらず、接収した一年戦争時代のジオン軍の兵器がティターンズの主力となっており、ザクⅡはもちろん、マゼラアタックまでもが投入されている。一応、Mk−Ⅱやマラサイ、サイコガンダム、アッシマーとかは開発しているが旧式の兵器が主力の大半を占めているという点ではあまりにも戦力バランスが悪いと言わざるをえない。
そのため、『
ダンクーガ』の獣戦機隊基地や『
マジンガーZ』の光子力研究所などの各地のスーパーロボットのいる基地を武力で制圧しようとしたり(この行為は
α外伝の方でもやっている)『
W Endless Waltz』のマリーメイア軍の残党を取り込んだりなどしている。
しかし、『Zガンダム』がやがて
いるだけ参戦の作品の常連になると
既に壊滅・もしくは組織が結成される事が無い展開になり、『
GC』では
外宇宙に行っていた間にジャミトフ達は既に拘束済み、名前すら出る事無く解体されており、『
OE』では
30バンチ事件を起こそうとするも、阻止され首謀者は逮捕、ティターンズは名前すら出る事無く結成前に解散となったりしている。しかも敵ネームド不在どころか機体・武器入手も無い
有料DLCミッションなので、作品の経験者でさえとんと覚えになくても仕方ない面。
『既に壊滅』パターンではジェリドやヤザンらが生き残っていて残党を引き連れていたりする事もあるが、『
A』では
既に壊滅しているのに序盤にデラーズ・フリートが結成され、史実では結成のきっかけになった星の屑作戦を実行するという宇宙世紀の歴史上で矛盾している展開になっている。
斯様にスパロボでは伝統的なやられ役勢力で、たまに自治を勝ち取るオリジナル展開のあるジオン系などより扱いは更に悪く、組織として良い目を見れるIFはほぼ無い。
やられ役が常に必要なソーシャルゲームでも小規模な話作りによく使われ、『X-Ω』ではコードギアス系の名もなき騎士達と並びリアル系のユニットシナリオでのされ続ける立場だった。しかし小規模な話が多い運営故にと言うべきか、ジェリドが割とピックアップされたり、期間限定シナリオではシロッコがジャミトフ謀殺後ロンド・ベルの上司にのし上がったりと、プラスの恩恵も僅かながら授かれている。
初代から、ジャミトフやバスクといった司令塔キャラが登場。なんと前倒しで一年戦争中に決起する。
ただし容量などの都合で人員は僅かで、代わりに従来機よりスペックが向上したガンダム(ティターンズ仕様)が生産可能。
そして、Z以降も取り扱うようになったジオンの系譜からは、ヤザンやライラといったベテラン系パイロットも登場し、さらにはモンシア&ベイト&アデルの不死身の第四小隊の面子が、隊長のバニングと袂を分かつ形で加入する。
但し扱いは正直不遇。というのも、ジオンの系譜やアクシズの脅威では、連邦第二部で主人公のレビルが独自の思想で動き出したブレックス率いるエゥーゴ、もしくはジャミトフ率いるティターンズの嘗ての部下たちのどちらと再び手を取り合うかを選択するイベントがあるのだが、ティターンズを選ぶメリットが少なめに設定されがちなのだ。
ジオンの系譜では、取り扱っている時代の都合上、クワトロが逆襲しない一方、ティターンズと組んでもシロッコが部下の大半を引き抜いて、レビルやジャミトフに牙を剥く始末。せっかく組んでもシロッコのせいで大損する、と利点がまるで無かった。
アクシズの脅威では、地球連邦軍シナリオ第二部にてデラーズ紛争勃発後、もしくはデラーズ・フリート壊滅後にティターンズ決起。レビルの指揮下に入る。構成員はティターンズの制服に着替え、能力や階級が向上する。訓練の賜物なのか、極一部を除いてMA適正も持っている。少なくともアクシズ壊滅までは共闘してくれる。第二部は人員の離脱が相次ぐ為、その穴を埋める為にもジャミトフ達に頑張ってもらおう。
ただ、連邦軍でベストエンドを目指す場合は、アライメントが絡む上に、余程急がない限りシロッコがレビルの直臣ポジで加入した上で裏切らない仕様に変更された。エゥーゴとティターンズを比較しても、最強クラスのニュータイプであるアムロ、カミーユに加えて、条件を満たせば加入は遅いが、非常に優秀なホワイトベース隊も復帰する。Z計画も発動でき、Zガンダムやその派生系、最終的にはνガンダムをも開発可能となる。対してティターンズを選ぶとヤザン、ライラといったベテランが残留するのだが、ニュータイプは極端に少ない。また、機体開発がティターンズ系に固定され、エース向け乗機を作ろうにも、バイアランやジ・Oが精一杯。バスクやジャマイカンといった艦長キャラも居るが、そもそも連邦軍は指揮官キャラクターが多すぎるので、彼らがいなくても困らない。それでもティターンズと組む利点を上げるなら、一年戦争で活躍したベテランパイロットをそのまま起用できるので、経験値の割り振りを気にせず、最初から全力で戦える事に尽きる。
以上を踏まえ、「それなら善玉よりのエゥーゴと、シロッコを取り込んだほうがいいじゃん」となり、ティターンズは選択候補から外されがち。
一方、ジャミトフが率いるティターンズでは、バスクとシロッコを中心にシナリオが進むが、「残虐な手段にすぐに手を出そうとする上にとても口が悪いバスクの意見を退け、なるべく穏健な手段を選ぶ」ことにより、アライメントが上がり、ホワイト・ディンゴ隊やウラキといった善よりの人員が加入。さらにはシロッコの「組織の癌であるバスクを粛正しましょう」という意見に同意して、バスクを排除すれば、シロッコとそのお供の優秀なパイロット達がティターンズに残留。綺麗なティターンズとしてシャアの逆襲を阻止、ジャミトフの理想も叶うベストエンドを迎えることができる。ここでもバスクはいらない子扱い。
もちろん、あえてバスクの言葉を鵜呑みにし、シロッコと袂を分かつ悪逆ティターンズも可能。アライメントは大暴落し、シロッコのティターンズを離脱が確定。アラインメントで加入する人員もプロト・ゼロ以外は微妙…と、難易度が急上昇する。あえて遊んでみるのも一興だろう。
【余談】
0083ではモンシアやベイト、アデルや少なくないアルビオンクルーは、デラーズ紛争の口封じを兼ねて終戦時にティターンズ配属になったらしい。
コウ・ウラキはエゥーゴに参加したとも、北米オークリー基地への事実上の左遷後にティターンズへ配属されたともされている。
デラーズ紛争から1年後の0084年を描く『機動戦士ガンダム カタナ』では、反連邦組織「シン・フェデラル」が台頭。
元々は観艦式の生き残りの一人であるカネサダ・ツルギが立ち上げた、連邦が観艦式の事件そのものを抹消したことや、半数近くにも及ぶ残存艦隊を行方不明として処理したことに抗議するための組織だった。
その後、徐々に軍事力を拡大していき、連邦そのものを脅かす存在にまで発展した。
バスクはティターンズの障害となるシン・フェデラルの排除を指令していたが、最終的にサイド7で起きた連邦の特殊部隊「BGST」との決戦によりシン・フェデラルは壊滅。
そしてBGSTも隊長のイットウ・ツルギが失踪したことにより衰退した(後に0092年2月に復活の兆しが見えている)。
その結果、エゥーゴとティターンズの対立が本格化し、連邦は内戦状態となった。
なお、ジオンの残党狩りはZガンダム放映開始当初ではお題目に近いものであったはずであり、しかも途中まではほぼ一強の純粋に凶悪な悪役として描かれているのだが、
後半に登場するアクシズの存在や、後発作品が増え続けたことにより、ジオン残党はそこかしこに湧き続けて問題を引き起こしてきたと変更され(しかも最低でも40年後まで平然と存在)、
しかも物語上の都合とは言え連邦は全く対処が出来ない上に大抵は数で負けており(基本後手後手かつ機体数不足)、
(Zガンダムの時代では)ティターンズは一番凶悪なので看過できるわけがないが、居なくなると抑止力が減少してそれはそれで危険では? 地球圏の治安を守ってきたというのも真実じゃないの? という感じになってきている。
ぶっちゃけ、設定上は「物量が豊富」とされている連邦軍よりも、ジオン残党の方が物量と技術力で優っているという事態になってきた。
資金とかMSを製造・整備するための工場や拠点の準備や製造や維持など、環境面での不利は正規軍とは比べ物にならないにもかかわらずである。
これについては、「連邦政府は一年戦争の復興に力を割いており、軍事に回せるヒト・モノ・カネをケチらざるを得なかった」
「ティターンズの再来を恐れるあまり、ジオン残党狩りの規模やそのための組織の権限を大きくできなかった」といった説があり、
前者はZガンダム当時から連邦軍が鹵獲したザクキャノンを改修して、宇宙艦隊に転用・配備する、囮とはいえ本部ジャブローに旧式MSや戦闘機が配備されるといった事実や、
後者はロンド・ベル隊がスウィートウォーターに潜伏していたシャアを長い間発見できなかったという事実が、それらの裏付けとなっている。
そもそも言おうと思えばなんとでも言えるので
ジオン残党自体は残っていたのにティターンズが自分たちの権益確保に腐心していたからそちらへの目が向かなかったんだ
ということもできてしまう。
それどころかZ本編中に現れたジオン残党(アクシズ)に対して
「地球連邦が宇宙に目を向けていなかったから奴らに力を蓄えるのを看過してしまっていたのだ。我々エゥーゴも同様だが」というセリフがある通り、
これ自体は当時はデラーズ紛争が存在しないため地球連邦
全体
が平和ボケしてちゃんとザビ家残党を監視していなかったという趣旨の発言だが、
ジオン残党を掃討するために強権を与えられてやりたい放題していたティターンズが、
そのアクシズが準備を整えて向こうからやってくるまでエゥーゴや内輪の連邦軍との戦いにかまけて
結果的に自分たちの方が先に壊滅してアクシズとの決着はエゥーゴが行うことになった以上
ティターンズの存在自体がジオン残党に対しての抑止力として機能していたかは何とも言えない。
そして「地球圏の治安維持・テロに対する抑止力」という観点だが、
後年
いざ連邦が地球圏の治安維持に関わらなくなったところ、スペースノイドやコロニー国家は際限なき闘争と展望なき覇権争いを繰り広げ、地球圏の文化や技術をゴミ屑に変えてしまったという将来を考えると、むしろティターンズには大きな存在意義があったようにも思える。
肝心の組織のトップの真意が治安維持組織を隠れ蓑にマッチポンプの戦争で地球を疲弊させる&NO2が手綱を握れないほど暴走しまくり連邦内外からヘイトを買いまくった挙句、戦後は周囲からテロ組織のように白い目で見られている等々、首脳部に治安維持の意思があったとは考えにくいが。
なお、『Ζ』放送当時に出ていた講談社の「ひかりのくにテレビえほん」ではティターンズについて悪者扱いはいいとして、活動の動機が「ちきゅうをきれいなほしからよごれたほしにつくりかえる」という、なんでまた?と思うような記述になってたが、よくよく考えると本編でもダガール演説でクワトロが「(ジオン・ダイクンは地球の環境を守るために宇宙移民を進めようとしてたのに)ティターンズは地球に魂を引かれた人々の集まりで、地球を食い潰そうとしているのだ。」と非難していたので、どうも「(構成員たちの信念はさておき)ティターンズのやっていることは最終的に地球環境破壊につながる」というイメージが制作初期からあったようである。
追記・修正は力だ!
- 荒れ気味だったので、リセットしました -- 名無しさん (2022-08-04 14:42:10)
- 大戦時の日本で例えるなら、関東軍のようなもの -- 名無しさん (2023-10-02 16:04:29)
- >連邦が観艦式の事件そのものを抹消した 当時のスタッフは連邦を腐敗無能扱いしておいて、都合次第で有能扱いするご都合主義ばかり取ってたね。大体フィクションとは言え、大々的に観艦式が全地球規模で中継されてたのに、ガトーの所業を隠蔽できる訳ないだろ。 -- 名無しさん (2024-04-19 20:06:29)
- ↑OVA公開に近い時期に刊行された監督監修の0083の小説版の時点で「あんな公式発表を信じる者など誰もいない、単に都合が悪すぎて公の場で口に出来ないだけに過ぎない」とはっきり書かれていて、あのやらかしを隠蔽なんて出来るわけねーだろ!という常識的な見方がされてる。公式発表が信じられていない実例としてΖの作中でもカミーユが読んだというアングラ文書の件も出てくる。『デラーズ紛争関連の公式発表の通りの内容を世間は信じて、事実の隠蔽に成功している』と解釈してるのはスタッフのスタンスなんかではなく、その辺りの描写を知らないで語っている層ってだけ -- 名無しさん (2024-04-19 21:01:04)
- 関東軍はあくまで本国の意向と国策通りに動いてるけど、こいつらはその行きすら超えてる。幕末の会津藩公用方並みに一組織が国家クラスの国力と議会に議席まであるという人類史上前例のない連中だよ -- 名無しさん (2024-06-14 08:25:24)
- 種シリーズのブレイク・ザ・ワールドはスパロボなどでは被害は防がれてもコーディネーターがテロをもくろんだ事実だけは残るからそこから戦争開始に踏み切ったという話だから、ボンボン版0083で星の屑作戦が完全阻止された展開でものちにティターンズが誕生するという流れでもおかしくならないな -- 名無しさん (2024-09-13 22:37:51)
- 正直エリート感ない -- 名無しさん (2024-09-13 23:01:32)
- キュクロープスはアーノルドがトップ、フォントが副官になってから祖先のティターンズよりかなりマシになってるな。 -- 名無しさん (2024-10-10 22:05:37)
- ティターンズカラーとかいうどんなMSもかっこよく見える魔法の機体色 -- 名無しさん (2024-11-12 18:05:48)
- 一特殊部隊のくせにそんじょそこらの独立国家よりも戦力で上回ってるとかアホな -- 名無しさん (2024-11-12 18:26:53)
- ↑2 黒+赤の軍服もデザイン含めて厨二心をくすぐってくれる -- 名無しさん (2025-02-15 07:53:11)
- 色んなキャラから見ても、メタ的にも皮肉の塊みたいな存在 -- 名無しさん (2025-02-28 07:54:12)
- あんまりジャミトフは表舞台に出ないせいか合議制なんだよな…バスクがあまりにも悪目立ちしすぎなんだけど -- 名無しさん (2025-03-31 18:29:04)
- 後々宇宙に人類を上げるときに処分するかグリプス戦役中に使い潰すかを運命づけられたジャミトフの捨て駒派閥 -- 名無しさん (2025-04-10 03:29:46)
- そういやこの組織、ナチス親衛隊の全国指導者とか憲兵隊長官みたいなポジションがいないんだよな…ジャミトフはあくまでも国会議員だし、総裁と現場司令官しかないのによく統率できてたな -- 名無しさん (2025-04-18 20:26:18)
最終更新:2025年04月18日 20:26