ジェリド・メサ

登録日:2011/09/24 Sat 15:22:00
更新日:2025/04/16 Wed 22:11:31
所要時間:約 11 分で読めます





ティターンズは力だ!

力があってこそ全てを制するんだ!!


ジェリド・メサとは、機動戦士Ζガンダムに登場するキャラクター。
最終的な評価は微妙になったと言われつつも間違いなく本作のメインキャラクターの一人であり、エンドクレジットでの名前の並びも上に置かれている。
実際、ジェリドの立ち位置で物語の状況が解る部分も多い。
声:井上和彦

+ 目次

◆プロフィール

所属軍:ティターンズ
性別:男
年齢:24歳
階級:中尉

◇主な搭乗機



◆劇中での活躍

機動戦士Ζガンダム

ティターンズ所属の新人士官。
階級は中尉。
金髪碧眼にリーゼントと、如何にもヤンキー(米国の若者的な意味で)風の見た目をしている。
この世界ではパイロットスーツに関しては個人の趣味を反映するのを許されているのか、アクセントとして赤い星を誂えた黒いパイロットスーツをトレードマークとしている。

サイド7に属する1バンチ"グリーンノア"でガンダムMk-Ⅱのテスト任務のために呼ばれたところで、港で同僚のカクリコンを出迎える際に近くを通ったカミーユ・ビダンに遭遇。
カミーユという名前を聞き何気なく放った一言

カミーユ?

女の名前なのに……なんだ男か

によって急にブチ切れたカミーユに殴られてしまう。
尚、状況だけ聞いて勘違いされていることもあるが、別にジェリドは目の前でカミーユを小馬鹿にした訳でもなく普通なら声が聞こえないであろう遠目から感想を漏らしただけである。
……にも関わらずニュータイプ的なアレとかコレが働いたのかは知らないが、異常な地獄耳でそれを察知したカミーユに柵を乗り越えられてから殴られているのである……一応カミーユが聞いたら不愉快に感じてもおかしくないとはいえ、ジェリドに侮辱する意図はなく理不尽なキレられ方をされたと言ってもいい案件である。そもそも殴らずに抗議でいいだろ!

しかし、周りに他のティターンズ兵も居たのでカミーユは取り押さえられることとなり、
ジェリドの報復の眉間キックでKOされて連行されることに。*1
この一撃を含むやり取りによって、カミーユから恨みを買う事となるが、それはジェリドにとっても同じことであった。

ちなみに小説版では「下船した降客+それを出迎えるために申請して送迎エリアに来たジェリド達」と「入港する船を見に来た一般客のカミーユ」は 本来ならセキュリティで隔離されていたのだが、ティターンズの特権で降客の審査が免除されていたのでそれが解除されていた。
つまりジェリドが民間人や通常の連邦軍人であればどんなにカミーユを馬鹿にしても殴りに行けなかったが ティターンズの特権のためにそれが成立した というとんでもない皮肉である。

その後、予定通りにガンダムMk-Ⅱ(3号機)の起動実験に臨んでいたのだが、Mk-Ⅱの操縦の難しさもあってか施設への墜落事故を起こしてしまうことに。
そして、それによって起きた混乱を利用して尋問から逃げ出していたカミーユに脱出のために3号機を奪われる事となり、更にカミーユはタイミング悪くMk-Ⅱ奪取の為に侵入して来ていたティターンズと敵対する組織エゥーゴのMS部隊とと合流して脱出してしまうが、このジェリドのカミーユへの軽口から始まる運命とも呼べる偶然の積み重ねが現場レベルに限ればティターンズ最大の敵を生み出すことになった。
よく、ネット上でのネタとしてジェリドがカミーユに例の軽口を呟いた瞬間をティターンズ終了のお知らせやらティターンズが滅亡した瞬間……等と言われることがあるが、実際にはもっと細かい要因も重なったとはいえ、作劇上は確かにそうと言ってしまえる因果の発端ではあった。*2

その後、1号機しか残っていなかったものの、Mk-Ⅱの宇宙での起動実験とエゥーゴの追撃のために発進したアレキサンドリアに乗艦。
ここで、上司であるバスク・オム大佐からMk-Ⅱの奪還と盗難者であるカミーユの身柄を確保するための命令が下る。

「エゥーゴがカプセルを奪おうとしたら撃て」
バスクの腹心であるジャマイカン少佐より指示を下されたジェリド達下士官はシンプルな命令に戸惑うことに。
特に、カプセルを撃てという意味が分からなかったが、同僚のエマ・シーンが「強力な爆弾でしょうか?」と聞いたのをジャマイカンも否定しなかったことからジェリドもそれを信じきって任務を引き受けることに。だいたいエマの……いや、バスクとジャマイカンのせい。

その命令通り、カミーユの乗る3号機がカプセルを回収しようとした瞬間ジェリドはそれを撃ち抜く。
ジェリドとしてはティターンズがMk-Ⅱを奪還することを諦めていっその事で破壊してしまうことにしたのだと認識していた模様。

……だが、カプセルの中身はカミーユの母親だったのだ。
カプセルを狙撃した時には遠目すぎて中身を確認できなかったジェリドは爆発が起きなかったこともあってか激しく混乱した上に、全身にまとわりつくようなイヤな感覚を味わっている。
その後、母親を殺害されて激昂したカミーユにフルボッコにされてしまうジェリドのハイザック。
この時に殺されていてもおかしくなかったが、カミーユが激情に駆られつつもなるべく長くジェリドを嬲り殺しにするつもりだったことがエマとクワトロの介入を許す隙を生んだ。
これによってジェリドは命拾いすることになると共に、ここで自分を殴った女みたいな名前のガキがMk-Ⅱを盗んだ犯人でカミーユ・ビダンという名前だと明確に知ることに。
……偶然ではない両者にとっての本格的な因縁の始まりとなった。

その後、アレキサンドリアに帰艦したジェリドは真相を知り、捕らえられていたカミーユに遠回しに謝罪しようとするも、プライドを傷つけられていた事もあってか反対にカミーユを侮辱するようなやり取りになってしまうことに。*3
しかも、いい加減にショックすぎて吹っ切れていたのか反対に冷静になっていたカミーユから遥かに年下なのに「許してやるよ」と嘲られてしまう始末で、それに反論しようとした所でティターンズの非道に静かにキレていた味方の筈のエマに強引に「貴方の負けよ」と宣言されつつ無理やりに話を切られることにジェリドが悪いのは確かだがエマさんも酷くない?内心ではもうティターンズの人間=悪と思っていてもおかしくない反応である。

こうして、ジェリドはカミーユとの更なる因縁を背負ってしまうことに。

しかし、ここからはジェリドの受難編。
その後もなんやかんやありつつティターンズを脱走したエマ・シーンがエゥーゴに合流。
そして、エゥーゴの旗艦アーガマを追う任務に就く中で、ジェリドは連邦軍のパイロットであるライラ・ミラ・ライラと出会う。
彼女に戦いのなんたるか、そして男の生き方を学んだジェリドは、戦友カクリコンとライラとともにエゥーゴに挑む。
しかし、カミーユによってライラを落とされ、カクリコンは大気圏で燃え尽きてしまう

地球降下作戦でライラとカクリコンを失ったジェリドは、MSマラサイを受領し、怒濤の執念でジャブローでカミーユを追うが、ニュータイプに覚醒しつつあるカミーユには勝てずマラサイも失う。
地下をさ迷っている際にジャブローはもうすぐ爆発すると聞き、必死で脱出用シャトルにしがみつく。
そこでジェリドを掴みあげたマウアー・ファラオと偶然出会い、ジェリドは彼女に一目惚れをしたのだった。

その後暫くしてパプテマス・シロッコと出会い新型機のガブスレイを与えられ、宇宙や月面都市フォン・ブラウンでの戦闘でマウアーと連携を生かした戦いを披露。


時代は変わったんだ!オールドタイプは失せろ!


と強気な発言をし、ご機嫌な様子でエマを撃墜しカミーユをピンチに追いやるなど大活躍。

ジェリドとマウアーは、カミーユを追い詰めた。

だが絶体絶命のカミーユに新型機、Ζガンダムが届く。
圧倒的な性能のΖガンダムの前にジェリドは手も足も出ず、やむなく損傷した機体を放棄して撤退。

その後もガブスレイでマウアーと共に追撃を掛けるが、Zに乗り慣れていくカミーユの戦闘力の前に再び窮地に陥る。

ビーム衝突の余波で弾き飛ばされた隙を突かれ、ついに致命的な一撃がジェリドに迫り、直撃を受けたのはジェリド……ではなくジェリドを庇った、マウアーだった。


「守ってみせるって言ったろ、ジェリド……」


「マウアァァァーーッ!!」


ガブスレイは爆散。マウアーは戦死してしまう。


「カミーユ!貴様ぁぁぁぁぁ!お前は何でいつもぉ!」


恋人まで殺され復讐に燃えるジェリドは、まるでマウアーに導かれるように特攻。戦闘中に負傷してもなおアーガマとガンダムに何度も食らいついていった。次々とMSを撃墜しカミーユ達を圧倒。
それでも及ばず最終的にガブスレイは中破し、自分の無力さに涙しながら宇宙を漂流する羽目に。

何とか帰還した後、治療のためなぜかキリマンジャロ基地へ。
そこでカラバによるキリマンジャロ攻略戦で基地に潜入したカミーユに遭遇。
一時は拘束に成功するも、挑発に煽り返されてレスバ敗北しながら紆余曲折あって逃げられ、すぐさま追いかけるが、背負い投げで崖から落とされる。

何とか這い上がり、新型機のバイアランで無理矢理出撃してカミーユを追う。
一度あしらわれた後、カミーユが想い人フォウ・ムラサメを説得している隙を突いて襲撃。
しかしフォウがカミーユを庇ったことでサイコガンダムを撃墜してしまい、直後の基地の爆発もあってカミーユの悲痛な叫びを尻目に後退する。

その後、メロゥドの指揮を任されてダカールを襲撃するエゥーゴとカラバを追撃するが、ここでは目立った戦果はなく、逆にティターンズの非道として敵のプロパガンダ放送に利用される羽目になった(TV版のみ)。

宇宙に再び上がってからはティターンズの指導者ジャミトフ・ハイマンの護衛役に抜擢され、ハマーン・カーンとの会見場などに同席する。ハマーンのグワダンを追い詰めたりアポリーを撃墜したりと活躍。
しかし結局ジャミトフは暗殺され、指導者はパプテマス・シロッコに移譲する。

そしてカミーユとジェリドの深い因縁はついに最終決戦にもつれ込んだ。
本来は強化人間用のMSであるバウンド・ドックに乗ったジェリドはカミーユを発見し、今までの恨みを晴らすべく攻撃する……が。
ニュータイプとして完全に覚醒してしまっていたカミーユは、もはやジェリドの手の届く相手ではなかった。*4
そして、戦いの末に機体を撃ち抜かれたジェリドは轟沈していくラーディッシュの方へ吹き飛ばされていく。

名誉、機体、戦友、師、部下、恋人、そして自分の人生。

ラーディッシュが爆散する瞬間。


全てを奪われた男の、哀しい断末魔が宇宙に響き渡る。


カミーユ、貴様は俺のッ………!


◆素質

上述の「オールドタイプは失せろ」発言自体はあくまでも型落ちしたジムⅡに向けられたもの。
とは言え、強化人間用のモビルスーツであるバウンド・ドックに搭乗したほか、小説版ではニュータイプ部隊にも編入されているため、彼自身進化した人類という意味でのニュータイプという自負があったのかもしれない。

実際に初陣からまもない段階でカミーユの母を殺した時に不快感を覚える、戦死したマウアーの声を拾う、ビームの直撃に耐える、NTの素質があるとシロッコから抜擢される、ハマーンにプレッシャーを与える等、NT的な資質というか明らかにカミーユ達に比べれば半端かもしれないが覚醒しているであろう様子を示す描写もあるのに、何故かゲームでは大抵オールドタイプとして扱われている。*5
アーガマに特攻を仕掛けた途中で「マウアー、駄目だー!」とヘタレて撤退したのが分岐点だったのだろうか。
いや、その時は流石に機体が半壊状態で保たなかっただけで、ハマーンに強烈なプレッシャーを与えて「あの男か!」と言われているのはその後のことなのでちゃんと覚醒はしてたと思うのだが。
マウアーが死んだ直後シリーズお馴染みの時を見たような描写がなされ、まるで導かれるようにマウアーの幻影を見て負傷した手でレバーを掴み特攻している。その際攻撃を受けても機体の限界を超えて活動しておりカミーユすら圧倒するほど能力が上昇している。死者の魂と対話し取り込んでパワーアップするこの現象は後のカミーユに酷似しており、この状態(カミーユ風に言うなら「俺の体を皆に貸すぞ」)はまさにニュータイプの力と言えるだろう。

ちなみに、色々と(同僚として)因縁があったヤザン・ゲーブルも覚醒しかけるも自分の意思で拒否したことがある。

よく生き残りはするが弱いという認識を抱かれがちな彼だが、これはカミーユを自分の手で倒すことに拘りまくってあまり戦果をあげられなかったというだけであり、MSの操縦技能は決して悪くない━━というか、後半〜終盤にかけては明らかにティターンズ側のエースと呼んでも差し支えのない立ち位置にまで達していた。(よくて互角かもう一段上の実力と思われるヤザンや、MS(ジ・O)込みならば番外級になるシロッコは別の任務や個人の事でその時の前線には居なかったからだが。)
実際、当初はジェリドを軽く見ていたカミーユも後半からは「ジェリド中尉か!?」と存在を察知した時点で警戒している様子が見られた。
アムロの攻撃を躱す、クワトロと互角に切り結ぶなどカミーユ以外のエースとも戦い無事生還しており、その他のエマやアポリー、レコアなどの名ありパイロットでも相手にならず撃墜されている。
周りからも意外と認められており、カミーユ以外にシロッコからも実力を認められ部下や機体を任せられたり、ヤザンからも意外にも骨のあるやつだと思われていた。
挙げ句にはトップのジャミトフからもその強運を分けてほしいと護衛役に抜擢されたり、恋人マウアーや師匠のライラ、親友のカクリコンなどからも高評価をされて関わった人間からは概ね評価されており、前述の通りでハマーンからすらも警戒すべき存在と認識されていた。
他の名ありキャラで言えば、意外なことにサラ・ザビアロフもジェリドの部隊に編入されていた期間が長かった。
案外とシロッコが手元に戻さなければジェリドの部下として終戦を迎えていた可能性すらある。

というわけで、実は中盤以降は普通の兵士では相手にならないレベルのパイロットに成長していた。
カミーユに拘らなすぎればもっと戦果を挙げた上に乗機を変えまくることもなかっただろう。
実は、ライバルとしては前作にて似たような立ち位置だったシャアよりもライバルである主人公と戦った回数も多いのに、その度に生き残っている(それだけに負けも目立つのだが)。
そして、凄い勢いでカミーユに負け星を重ねたのは確かだが戦闘の内容的には決して負けっぱなしというわけでもなく、時にはカミーユを追い詰めているし敗戦の理由もクワトロやらが援護に来たからということもあった。
ライラの敵討ちでガルバルディβで斬りあった時やガブスレイで何度も窮地においやったり(特攻時はアーガマ含めあと一歩まで特に追い詰めてる)、
バイアランでアポリーを撃墜し互角の勝負で追い詰めカミーユも「やるな」と実力を認めている。
しかし、カミーユをなぶり殺しにしたいという気持ちが強かったせいで早く倒そうとせず、やっととどめを刺そうとする寸前途中でカミーユの味方が助けに割って入られるなどで倒し損ねてばかりだった。*6そのせいで視聴者からかませ犬と言われる所以となっている。

しかも幾度となく自身も負傷しているのだが、その度に人間とは思えぬ速度で戦場に復帰し続けている。*7
当初は乗っていたMk-Ⅱを墜落させる・アーガマの砲撃に驚くなどの未熟ぶりを見せていて、乗る機体もハイザックやガルバルディ、マラサイ等の量産機だった。
戦闘経験を重ね、後半ではガブスレイやバイアラン等の試作機を受領*8し、グワダンの砲撃に怯むこともなく肉薄して見せており、カミーユに追いつけこそしなかったがその成長は確かなものがある。中盤から終盤は同じエリートだったエマやベテランのアポリーを撃墜しアーガマやグワダンを撃沈しかけ、カミーユやクワトロ、アムロ達とも互角に戦い生き残ったエースパイロットであった。
そもそも本作の設定上 一年戦争から7年も平和が続いて実戦経験者が減少しており、まして最新式のMSに対応した訓練をしたパイロットはジェリド達から である。
ティターンズは金や権力で兵器を揃えることはできても戦闘経験はそうはいかないため試験や適性検査で優れた若者を集めてガンガン前線に出して鍛える方針でジェリドやエマ等を見出しているので*9
TV版終盤時点のジェリドは充分に修羅場を潜ったエリートである。
実際の経歴も、
新型のテストパイロット→No.2のバスク直属のエリートパイロット→新幹部シロッコに抜擢されて新型機を任せられた部隊長→ガディ新艦長のエースパイロット→ガルダ級メロゥドの指揮官→トップのジャミトフの護衛役→強化人間専用機を与えられたニュータイプ部隊、
なのでこうして見ると新人からトップに謁見できるほど順調に出世していっているように見える。

登場当初こそエリートとしての自負故に傲慢な描写が多かったが、作中早々に戦友や師が次々にやられる経験を経てそういった描写は次第に薄くなった。
他にもティターンズ所属ではないライラに教えを乞う姿から向上心が高い様子もうかがえ、決して根拠の無い自信家ではない。

ジェリドの最大の欠点としてカミーユへの恨みが過ぎるあまり声をかけたがるのか、
カミーユが元々は民間人で戦争に巻き込んだ(カミーユ側にも大きな問題があるが)罪悪感が多少あるので問答無用という気にはなれない…なのかどうかは不明だが、カミーユ機に抱きつく場面が何度もあった。
機体を触れさせて「接触回線」を使わないと会話シーンを描けないという作劇上の理由なのだがもっと損傷させてトドメの際に組み付け
自身のガラが悪かったという自業自得な点も大きいが、カミーユに絡まれた影響で因縁だけでなくカミーユ機への抱き着き癖という悪癖までも生じてしまった。
言うまでもなく、ジェリドが下手に理性的でなく殺意MAXだったらカミーユは抱き着かれるタイミングで何度も撃破されていたことになる。

対照的にカミーユはジェリドをライバル視はしていない。ジェリドがフォウを殺したのを見た後も、個人的に復讐することよりもハマーンやシロッコといった戦争を引き起こす元を倒すことを考えていた。
まぁ、この辺はカミーユからしてみれば命のやり取りをする戦場でライバルなんか作っている暇は無いという意味なのだが、
事実、カミーユにとっては倒すべき敵やこなすぺき任務が多いのに、ジェリドはカミーユを見つけると大概は一直線なので2人の態度に温度差があったのが上述のような評価となっていた要因であろうか。
実際のところは前述の通りで、具体的にはマウアーを失ったあたりからジェリドはカミーユにとっても警戒すべき敵となっていたのは確かなのだが、それでも一対一やエマが一緒くらいならともかく金色(クワトロ)が加勢に来ると退散させられてしまう程度の力量差なのも大きい。
この辺りも、ジェリドをライバルキャラとしては微妙な印象にさせる要因となっている。

と言ってもカミーユとて、ジャミトフ暗殺・組織乗っ取りなどの邪悪さからシロッコを憎悪した節はなく、理屈の外の感性(ニュータイプ能力として正当化された一種の魔法)で嫌っただけと言えばそれまでのレベル。
王道的な筋としてはジェリドのようなティターンズ・連邦軍人としての常連キャラこそが、真相を知ってシロッコを誅殺し存在感を変えてもおかしくはなかったのだがジェリドやヤザンにその気配は無く、あり得そうな他のキャラは最終決戦以前に粗方死亡していたため、カミーユ自ら討たせた上で相討ちにさせられたとも言える。
キャラ相関・シナリオ共、「主人公のライバル」というセオリーが不要にされた後なのに、最序盤で与えられかけてしまっていたため呪縛が解けなかったのが、ジェリドの不幸の根幹かもしれない。また、メタ的に言えば最初からここで退場させる予定だったのだろうが、前述までの途中までの頑張りに対して最後の対決が余りにもあっさりとしすぎているのも理由だろう。2人の戦いで一番ショボいのは最後の戦いまである。

ジェリドの根の性格として意外にも仲間想いな点が挙げられる。
それ自体は美徳なのだが、何か悪い結果が起こると自身の責任か敵であるカミーユのせいと捉えがちで、嫌っているジャマイカンやシロッコでも友軍であると言うだけで非難の対象にしないのだ。
カミーユの母を人質にした挙句に殺す作戦に騙されて加担させられた罪悪感に苦しんだのはエマも同じだが、エマがティターンズとバスクに愛想を尽かせて脱走したのに対して、ジェリドは「自分がワルになってカミーユに叩きのめされ」て贖罪しようと自分しか見えていないのでエマに呆れられる始末。
ライラが戦死したのはジェリドが加勢を進言したにも拘らず孤立無援に追いやったジャマイカンの横槍が大きいし、カクリコンも「有給休暇を餌に核爆弾の爆発予定地に降下」する作戦に事情も知らされずに放り込まれた状況から他の降下隊員のようにバスクに爆殺されていただろうし、シドレの戦死もジェリド自身が危惧したように錬度の足りない新兵を迂闊に最前線に出したシロッコにも責任が有る。
ジェリドが無力過ぎた、カミーユが最前線に居た以上に大きな理由で夫々命を失っているのだが、ジェリドは周囲を良く見ていない上に、シロッコに囮にされた際にも「自分の実力を信用したから囮を任せてくれた」と好意的に解釈して怒るマウアーを宥める始末。
ただし実際にジェリドがカミーユとクワトロという敵のエースを引き付けて囮としてアポロ作戦成功に貢献したのは事実であり、その点はシロッコも皮肉交じりによくやっていると認めている。
唯一味方に対して激怒して手を出したのが、「自分が守備命令を受けている街で暴れられては困る」(エゥーゴとは利害の一致で協力)と軍人として真っ当な理由で制止してきたダカール防衛隊なのだから更に悪い。
……結局、エマから愛想を尽かされた理由が最期まで分からなかった。*10


劇場版

展開はあまり変わらないがフォウを殺したのはベン・ウッダーになっていたり、印象的な断末魔がばっさり削られていたりする。

あの冒頭のカミーユとのやりとりが、回想という形でしか描かれない他、TVシリーズでは「良い男になれる素質はある」と期待していたライラからも
「お勉強だけはよく出来てバカな子」と、何故か真逆の評価を下されていた。*11

更にTV版の彼は組織から「即戦力」というお墨付きはもらっており、ティターンズとして相応の実力を持っていたのだが、劇場版では彼が「即戦力」と認められていることを示す台詞がなくなり、「MK-IIを使えるようにしておけ」という指示の台詞に差し替えられている。
挙句の果てに「ドジばっかりやるんなら、ジェリド中尉は除隊だな」などと、同じティターンズの同僚から陰口を言われるような立場にあった。

さらに、キスシーンがやたら多い「恋人たち」ではマウアーとのキスシーンがハブられる。
因縁がばっさりカットされたこともあってか、最終決戦でもカミーユはジェリドに対していくらか冷静ではあったが、動きのクセをあっさりと見切られ、原作同様の末路を辿った。


うわあぁぁぁぁぁ………!


せっ、戦場で、戦場ではしゃぐから…、はしゃいじゃうから…、そういうふうになっちゃうんでしょ…!お調子、者がっ…!!


TV版とは違い、ニュータイプとしての資質がありそうな描写すらなく、明確にカミーユに及ばない存在であることが強調されてしまっているのは残念な限りである。
劇場版ではほとんどの活躍が抹消され、あげく艦内での描写の変化も相まって一貫した「ダメなヘタレ」という影の薄いキャラ付けをされるという散々な目に遭った。


◆他媒体での活躍


スーパーロボット大戦シリーズ

エゥーゴが味方、ティターンズはやられ役の構図が根深いスパロボシリーズでのジェリドの立場は、ほとんどが敵の中堅ネームド。
シロッコが生きていてジェリドがいないケースは稀だがその逆は意外と多く、登場回数では恵まれている。たまにジ・Oに乗る事も。
だが、『スーパーロボット大戦EX』のシュウの章では、異世界ラ・ギアスに召喚された所をシュウ・シラカワに説得され、仲間になるイベントがある。
ジェリド、ライラ、カクリコンの3人まとめて自軍ユニットとして使える、貴重すぎる機会である。
当のシュウは記憶喪失中でジェリド達の事なんて欠片も覚えてもいなかったが、「向こうは自分の事を知っているっぽいので味方に引き入れられるかも」というテキトー極まりない理由で説得してきたのだが
ニュータイプ優遇期(PS版のみ)の作品であり、さらに難易度の高いシュウの章の中では、非力すぎるバウンド・ドックでは余りに頼りないが、そこは彼らへの愛で乗りきりましょう。
クワトロ・バジーナサザビーを手に入れたら百式が空くため、それに乗せるのも手である(ドーベン・ウルフもあるけど)。

Z SPD』では、原作バラバラの敵キャラ達が何故か「013特命部隊」にまとめられた外伝シナリオで、マウアー、カクリコンと共にティターンズから参戦。(フォウも後から追加される。)
プレイヤーユニットとして無条件に扱える初のスパロボになった。
流石に本編の主役メカほど派手な活躍をできるような立場ではないが、割とメインキャラとして頑張っている。

『スーパーロボット大戦X-Ω』で開催されたイベント「ジェリド・メサという男」はなんと主役に抜擢。
カミーユに固執しすぎているジェリドを心配したティターンズ兵の用意したシミュレーターで、ジェリドが何人ものジェリドを倒してジェリドを手に入れジェリドを強化してより強いジェリドを手に入れるというジェリド祭りとでもいうべきイベント。ユニットクエストでは宿敵カミーユも増殖した。
しかし、シミュレーションを終えたジェリドは自身を見つめ直してほしいというティターンズ兵の思惑に反し、かえってよりカミーユに固執してしまうのだった…。
報酬はハイザック、ガンダムMk-Ⅱ、ガブスレイとより取り見取りで、専用アビリティは味方の攻撃力を下げる「出戻りのジェリド中尉」、自分が撃墜されると味方の攻撃力が上がる「汚名挽回」と完全にネタ。

また、イベント「大決戦!地球を守る戦士達」での宇宙怪獣との決戦では、典型的ツンデレライバルのような台詞で鹿を率いて駆け付け、ネオ・ジオンザフトと共闘した。

スーパーロボット大戦V』ではグリプス戦役第1次・第2次ネオ・ジオン戦争を経てもなお生き残っており、ロンド・ベルと対立する連邦の精鋭部隊「Gハウンド」の一員として登場。
バイアラン・カスタムに搭乗している。
長年の戦いは彼にも変化を与え、これまでより幾分か丸くなっており、使徒のような人類共通の敵に対しては共闘する柔軟さも見せた。
そして、最終的にはカミーユの名前をバカにしたことを謝罪。(誤解されがちだが、互いに全てを許し合ったわけではない。)フラグ次第ではヤザン達とともにロンド・ベルに合流する(なお、フラグを立てなかった場合でも、自軍加入しないだけで最後まで生存・和解する)。

ガンダムVSΖガンダム

ティターンズの宇宙世紀モードではジェリドが主役。ルートによっては死亡したり生存したりする。エゥーゴの宇宙世紀モードより難易度が高い。
なお、最終的にはティターンズの幹部になる。
他にはエゥーゴの宇宙世紀モードではコロニーレーザー争奪戦にてシロッコと共に現れたり、アクシズの宇宙世紀モードではカミーユと共にア・バオア・クー内部に進入してくる。

Gジェネレーションシリーズ

Ζガンダムのシナリオではしつこいほどほぼ毎回ステージにいる。自軍に加入するとレベル中盤で覚醒する。
能力も高めで使い勝手はいいが、シロッコやヤザンのおかげで目立てない。さすがは影の薄いライバル。
ただし、GジェネDSのライバルルートでは真っ先にムルタ・アズラエルに反旗を翻し、最終的にカミーユと和解するなどを見せる。
その際にNT能力も覚醒するのでνガンダム等で活躍できるが、エンディング後にバグで初期状態に戻ってしまう。使い続けたいならターンXイベント推奨。

GジェネWorldではシロッコを差し置いてまさかのマスターキャラ。
能力値はマスターキャラ中最低なので初期に選んだら茨の道ではあるものの、初期機体のガンダムMk-Ⅱから遠回りではあるが試作3号機が作れるのが唯一の救い。エリートも持っているので機体がメキメキ育つ。
コウ・ウラキをマスターにすれば一番手っ取り早いとか言っちゃダメ。
OWでは引き続きマスターキャラ候補となっており、やはりマスターキャラ中能力は最低値だがマスタースキルが充実している上に後半にならないと覚えることが出来ないスキルも覚えているので、序盤からでも十分活躍できる。
ジェネシスでは逆襲、格闘/射撃戦特化、必殺、完全無欠と攻撃系アビリティが揃っており、スキルもEXPブースト、ハイテンション、アタックバーストと優秀なものが揃っている。僅かながら覚醒値も持つので、中盤あたりからはバイオセンサーも発動できるようになる。コスト4.5万のパイロットとしては強力な部類と言えよう。

ガンダム無双

可もなく不可もなくといったステータスだが防御だけが異常に高いという事が多い(2ではロランに次いで防御は2位)。
初代ではヒイロ東方不敗と同行。カミーユとの決着を付けた後、なんと東方不敗とのバトルが待っている。
2のストーリーミッションではティターンズに出向してきたシンルナマリアの(シロッコに半ば押し付けられる形ではあるが)上官で、ストーリーミッション途中で一時対立する。
対立した際「俺達は軍人だ!自分の手は汚したくない、嫌な命令には従わない!それで済むものか!」と怒鳴り、同じムービーで性能的にはデスティニーに明らかに劣るだろうMk-Ⅱのビームサーベルでビームブーメランを切り払うという凄技も見せている。
最終話直前、「ジェリド・メサ」という一個人としてカミーユとの決着をつける為にあるメールをシロッコに送りつける。

ギレンの野望シリーズ

ジオンの系譜やアクシズの脅威など、グリプス戦役を取り扱った作品で登場。グリプス戦役開始前の第二部初頭では、原作では見られなかった連邦のノーマルスーツに身を包んだ姿が見られる(すぐに着替えるけど)。ホワイトベース隊の除隊や、配置転換で足並みを乱された最中に加入する為、余ったガンダムなどを与えるには持ってこい。連邦系では貴重なMA適正も持っているので、ジオンの勝利ボーナスでビグロなどが鹵獲できれば、うまく扱ってくれる。

原作の第一話では、操縦が下手くそでMk-Ⅱを墜落させたりハイザックでの実戦にビビってたはずなのだが、なぜかゲームだと初期値ですらエマを上回り、最低ランクの頃で既に下位キャラの最高ランククラスの戦闘力を身に着ける。やられては新型に乗り換えて復帰する為か、格闘・耐久値が高く設定されている。最終的には中々のエースパイロットになる。半壊ガブスレイでのアーガマに肉薄、カミーユへの執拗な組み付きなどが評価されたのだろうか。しっかり育ててやろう。それまた、ティターンズでは司令官がどのような進め方をしても裏切らないので重宝する。

加えて、ティターンズ版のジェリドにはその数奇な運命からか、友好キャラが多数設定されている。
同期のエマ(ティターンズ)、カクリコン。宇宙を導いてもらったライラに、彼の為に命を懸けたマウアー。多くのキャラクターと掛け合いが用意され、原作の雰囲気を楽しめる。
全員の生存・加入はイベントの都合上不可能だが、ライラとマウアーとスタックさせ修羅場両手に花を持たせたり、同期三人でエゥーゴと戦うIF展開も可能だ。
お互いに恩恵があり、ジェリドを最大限活かす為にもなるべく共闘させるのが望ましい。

しかし何故か彼の搭乗したハイエンド機は、いずれもゲーム内で微妙な性能にされがちである。
新作が出る度に下降修正を受けるのは日常茶飯事。最終的には、バイアランだけが実用に耐えうるスペックとなってしまった。
可能ならジ・OやガンダムMk-Ⅴといった最高峰の機体を与え、活躍させたい。

Extreme vs.

家庭版のトライアルミッションにおいてCPU専用で登場。
叢雲劾と声優が同じなのでそのついでなのか声有りで喋ってくれる。
その実力は……お察し下さい。
EXVSシリーズ2作目のFUUL BOOSTではDLCで同声優のジョニー・ライデンが追加されたが相変わらず出番は無し。

3作目のマキシブーストでは遂に参戦。マラサイ&ガブスレイという異色の参戦を果たした。最初はマラサイで、撃墜後は撃墜前にどちらかを選択しておく事でそれに合わせ出撃できる。
Zガンダムの名パイロットの中でも極端に参戦が遅かった事もあるが、性能はアシストにそれぞれカクリコンとマウアーを侍らせているため隙がなく、格闘も格闘機に負けない判定の択を一つは持っている。

更になんとExtreme VS MAXI BOOST ONからバウンド・ドックが参戦。こちらはコスト2500で、二種類の拡散ビームを使い分けたり、相変わらず強気な格闘でダメージを取っていくスタイル。
参戦前告知映像が敗北シーンで締められる珍事に見舞われたが、ちゃんと台詞はTV版仕様になっていた。
体躯がデカすぎるのと、落下できる選択肢に乏しいので被弾には気をつけたい。

GUNDAM VSを経てマラサイ&ガブスレイは機体が別個のものとして登録され、それぞれにコストも変更されている。

Extreme VS2では1500コストのマラサイ、2000コストのガブスレイ、2500コストのバウンド・ドックと最高コスト以外に勢揃いしてしまった。
特にガブスレイは同コスト帯では標準以上の性能を誇り、新たに追加された照射ビームが良い感じに強い。

他キャラクターとの掛け合いは比較的多い。
ロラン・セアックに対しては、劇中で偽装したローラ・ローラの名前に反応して往年の失言を繰り返した。
同じ声優である叢雲劾、ジョニー・ライデン、青年版アセム・アスノとはやはり掛け合いが多く存在する。
アナベル・ガトーに対しては、彼らデラーズ・フリートの蛮行がティターンズ結成に繋がった事を皮肉を込めて感謝するなどジオン関係者への当たりは強め。

SDガンダム外伝

『円卓の騎士編』にて「騎士ジェリド」として登場。HP280。
ザビロニア帝国所属で領主ガルマに仕える騎士。ブリティス軍を「負け犬」呼ばわりする。
彼の着るバイアランを模した鎧はとてもカッコ良いのだが、口先だけで実力は大したことはないという大変残念な公式設定の持ち主。
実際彼のHP280という能力は、ザビロニア軍の戦闘要員としてはほぼ最下級。彼より下は戦闘が主任務ではない斥候くらいしかいない。
MS族よりも肉体的に劣る人間族であるため仕方のないところもあるが、その人間族でも老体の戦士ガデム(HP320)に劣るという体たらく。

SFC版『円卓の騎士』ではザビロニア所属ではなく「ザビロニアが主催する武闘大会に出場するフリーの騎士」として登場。
正体を隠して参戦した皇騎士ガンダムと1回戦で当たるものの、当に口先だけの雑魚。
負けると「油断さえしなければ!」という言い訳を残して逃走。どこまでも情けない男である。

◆余談

彼の最後の台詞にはちゃんと続きがあり、「俺の全てを奪った……!!」
と続く。

劇中何度も機体を変えていた彼だが、生存能力の高さから本人の関知しないところでテストパイロットにさせられていたという説もある。

「なんだ男か」発言のインパクトが強いためか、これ以降のガンダムシリーズに名の男キャラが出るたびに「こいつもジェリドを殴るのか?」とネタにされることがある。
さらに、ジオンの系譜アンソロジーではガトーの苗字を「ケーキみてー」とバカにして殴られている。

また、「なんだ男か」は「カミーユを戦いの道に呼び込んでしまい、歴史を変えた一言」、もっとざっくり言って「ティターンズを滅ぼした一言」等とファン間で揶揄されがちである。
当事者であるジェリドとカミーユが率先して散々な目に遭っているのだから皮肉なものである。
公式でもトライエイジのカミーユのカードで元ティターンズ兵が「たまに思うんだよ。あの時ジェリド中尉が彼の名前をバカにしていなければ、ティターンズは敗れることがなかったのではと。まぁ悪い冗談ではあるが……その後の活躍を見れば、あながち間違いではないと思えないか?」とか言っている。


ガンダムシリーズはゲームでウルトラシリーズと共演する機会が多いことから、にそのうち殴られるのではないかとも。

実は彼を主人公にしたゲームブックも存在する。
1987年に勁文社から出された「機動戦士ガンダム ジェリド出撃命令」がそれ。
この中のジェリドはかなりの好青年であり、ベストエンドルートではそれまでの印象を覆すような爽やかな結末を迎えてくれる。
プレミアがついていて入手が困難なのと、ゲームの難易度が高いのが珠に瑕だが、
「一味違うジェリドが見てみたい」人は、是非手に取ってみてはいかがだろうか。
読むだけなら、東京の国会図書館で書庫から出してもらえば誰にでもできるので。

(今は百合ゲーとして有名な)工画堂スタジオの作品『ブルーフロウ』に、同名のジェリドという宿敵役が登場している。髪型もジェリドと酷似して、さらに敵側であるが、民間人の主人公に投降を促すなど、こちらのジェリドと比べるとかなり良識的。外伝小説では、お人好しな一面があることも描写されている。
開発スタッフによれば、『ブルーフロウの開発スタッフにはZガンダムのファンが数人いる』とのことなので、彼の元ネタが、こちらのティターンズのジェリドである可能性は高いだろう。(追記主がスタッフに直接メールして聞いてみました)


カミーユ、貴様は俺のッ………!追記・修正を奪ったぁぁあ!!!

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最終更新:2025年04月16日 22:11

*1 小説版では鼻の部分が折れないように、しかし激痛が走る程度に手加減した上で鼻を蹴っている。しかし地面に押さえつけたカミーユの鼻は折れないが失神する程度に鼻を蹴るというのは難しく、TV版で眉間になったのはそのためかもしれない。

*2 たまたま侮辱したガキがニュータイプの素養持ちの異常に勘のいいガキだった→そのガキがよりにもよってMk-Ⅱ開発者の息子な上に校外活動でMSの操縦技術に長けていた上にバカ親父(フランクリン)のせいでMk-Ⅱの情報に詳しかった→それでも普通はジリ貧になる所を敵対組織の手練れがガキを手助けした上に合流しやがった→ガキが戦場に出る中で本当にニュータイプに覚醒して熟練した兵士と同等以上の化け物になっていった→\(^o^)/

*3 この場面を見返すと一応はジェリドは謝ろうとしていたのだが素直に言葉を紡げなかったことから拗れたのが解る。……無駄にリアル。

*4 そのことがカミーユにとって“幸福”では無かったことはもっと注目すべき部分であろう。

*5 他に似たような覚醒をしている存在としてレコア・ロンド等も居るのだが同じく扱いはオールドタイプ。

*6 例えばガブスレイでの戦闘の際も、マウアーが指摘してた通り肩部メガ粒子砲ヲ使っていればカミーユを倒せてた可能性は高い

*7 特にキリマンジャロでの戦いでは、基地に潜入していたカミーユに出くわして格闘し、崖から落とされる。この時のジェリドは左腕の骨折を直している途中だったにもかかわらず、片腕で崖にしがみつき、その後バイアランに乗って戦闘を行った。

*8 バイアランは成り行き上、強引に新型を持ち出した形であったが見事に乗りこなしていた為か不問に伏された上に正式に専用機とされたもの。ゼダンの門にアクシズが接近していた際の戦闘ではジェリド専用機と識別され、名前を聞いたシロッコが思わず笑い出す一幕があった。

*9 小説版ではジェリドもエマも初めてガンダムMarkIIに乗った時点で「操作」については完全に習得しており実戦経験だけが不足していたという状態である。

*10 ヒルダ・ビダンを殺した外道すぎる作戦を目の当たりにして潔癖性的な所があると思われるので“ティターンズ”に纏わる全てが忌まわしく見えていた所で同情を寄せていたカミーユに対してデリカシーのない発言をしたのが原因と思われる。ジェリドも確かに悪いがそれ以上にティターンズが悪く、タイミング的にその負のイメージを引き受けてしまったというか。出会ってからこの時までのジェリドが粗野でバカな男にしか見えないような行動ばっかしてたのも確かではあるし。

*11 この他、カミーユに討たれる間際に、ニュータイプであるカミーユを倒すのは、魂を重力に引かれているジェリドでは無理だとも考えられていた。