クワトロ・バジーナ

登録日:2011/06/21(火) 00:57:35
更新日:2019/01/04 Fri 23:34:34
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もしかしてシャア・アズナブル…?

もしかしなくてもシャア・アズナブル…?



いや!違うな!

今の私はクワトロ・バジーナ大尉だ。それ以上でもそれ以下でもない。


機動戦士Ζガンダムの主要キャラの一人。
CV:池田秀一




シャアからクワトロになるまでの経緯、及び劇中での活躍
機動戦士ガンダムでの一年戦争の後、アクシズで開発されたモビルスーツとガンダリウムγを携えて地球圏に帰還。
非合法にクワトロ・バジーナという戸籍と連邦軍の軍籍(大尉)を取得。一年戦争時代からの部下のアポリー、ロベルトと共にエゥーゴに参加する。

尚、クワトロはイタリア語で「4」を意味する。キャスバル、エドワゥ、シャアに次ぐ『4』つ目の名前であることから取られたのだろう
エゥーゴに参加後リック・ディアスは設計開発にも参加し、名付け親にもなった。

その後最新鋭艦アーガマに配属されモビルスーツ隊の隊長を勤める。クワトロ=シャアという事は薄々気づかれており、疑いをかけられたり…。
その後も頑なにシャアであることを隠そうする様子に憤慨したカミーユに鉄拳制裁され涙を流したりしている。この時の台詞も有名。
もっとも、赤いノースリーブの改造制服にグラサンで顔を隠して赤いモビルスーツに乗るという猛烈に悪目立ちするスタイルを貫いていたため、本気で隠す気があったのかどうかは疑わしい。
実際、赤いモビルスーツに乗っている凄腕、というだけで初見のライラにMS越しで正体バレしたこともある。
後に同じく派手すぎる百式に乗っているが、これは彼の趣味によるものではない。そのままで良いとは言及しているけど。

カミーユとの出会いはアポリー、ロベルトと共に、リック・ディアスでグリーン・オアシスに侵入した時。
ティターンズが密かに開発していたガンダムMk-Ⅱの奪取を計ろうとしていた所を成り行きで協力してもらい計3機を奪取。

グリプス戦役の幕開けとなった。

ガンダムMk-Ⅱ、Ζガンダムに乗ったカミーユを救出補佐したり、カミーユに殴られたり、脱出するために演技でカミーユを4度殴ったり…ブライトとお互いに意見を共感し合ったり頼りになる場面が多かったりする。

キリマンジャロ攻略作戦ではヤザンの攻撃でカミーユと共に地球に降りる事となり、そのままカラバの作戦に参加。
自身は自由気ままに過ごしたかった一介のパイロットとして過ごしたかったらしく、それまでかなり渋っていたが、
ダカールでの作戦で世論を味方に付けるためにカラバ・ルオ商会の協力を得て連邦議会を占拠、全世界にテレビ中継で演説を行う。
自らジオン・ズム・ダイクンの遺児である事を明らかにし、「私はかつて、シャア・アズナブルと言う名で呼ばれた事もある男だ!」と世界へ向け発信した。
ベルトーチカの活躍でテレビ中継にてティターンズとの戦闘をカメラに映し、非道さとやり方の汚さを訴えエゥーゴの正当性を主張。
これにより世論はティターンズに対する不信感を抱き、エゥーゴに戦局が傾く。
連邦議会としてもティターンズを見放す材料(そこらの議員としても知らないことが多かった)となり、後にエゥーゴが連邦と合併(厳密には再合流)するきっかけとなった。

アムロシロッコハマーンなどに対しては自分の過去を精算するかのような発言をしたりもした。
この際、自分の身勝手さはスルーした発言もかなり目立ったせいで(アムロに対しては叱咤激励の意図での挑発だが)よくネタとなっている。
シャアは元々はクワトロとして連邦軍に潜り込んだアクシズの人間であるので、ハマーンとミネバなどのアクシズの視点から見れば、いつの間にかエゥーゴに肩入れする裏切り者としか見えない。
ハマーンは一方的に彼への依存が目立っていたということも大きいが、むしろ寛大に許そうとしていた部類である。

最終決戦ではハマーン・カーンの駆るキュベレイと死闘を繰り広げる。
性能で劣る百式で何とか善戦するも追い詰められ、オールレンジ攻撃を封じようと急接近、大破した戦艦内にキュベレイをおびき寄せた。
一年戦争時に、ガンダムを駆っていたアムロがシャアのジオングにして見せたように、至近距離でキュベレイを押さえつけサイコミュ兵装を封じ「これであの武器は使えまい!」と言ったその直後、左腕と左脚をファンネルで精密狙撃されて四肢を失いまたも窮地に立ってしまう。

最後はハマーンの「私と共に来い!」という勧誘に対し「今更!」「そんな決定権がお前にあるのか!」と徹底的に拒絶。
サーベルで斬り掛かられた所で、サラミス級戦艦の機関部にバルカンを撃ち込み爆破。
そのまま行方不明となった。

「シャア…私と来てくれれば…」

NT能力の強い者同士という意味では、クワトロとハマーンの関係はシャアとララァとの関係に近いのだが、シャアは一方的にハマーンを拒絶しており後の作品の『逆襲のシャア』の小説版ではアクシズがハマーンにより穢されたと感じるほどその存在を受け入れなかった。


カミーユを見出しMSパイロットとしても指揮官としても過酷な連戦に出ずっぱりで、熟練の戦士であるティターンズの兵士相手にグリプス戦役を最後まで戦い抜いた。エゥーゴという組織においては無くてはならない存在であり、ブレックスというリーダーがいなくなっていた事もあるがダカールの演説後は本格的にエゥーゴのリーダー的立場になった。
メタ的に言ってしまえばカミーユを引き立てる為に高性能なモビルスーツに乗せられなかった理由もあるがそれでも、ハイスペックな専用機を操るシロッコとハマーンという当代トップクラスの強敵を同時に相手して生存するなど、高い技量は健在。

映画版においてはカミーユに殴られることはなかったが、キリマンジャロやダカール演説のシーンがないため、活躍するシーンも減っている。
しかし第一部はアムロ・レイとの再会のシーンで終わっているなど、きちんと存在感を示している。
またTV版ではあまり見られなかったコミカルなシーンも増やされており池田氏もその辺の収録は楽しかったと自伝で語っている。


PSゲーム版Ζのシャア編のEDアニメではその後が判明。
宇宙を漂う百式から出てきて、カミーユが精神崩壊した瞬間を感じ取り人類に失望する。
また、ミネバの保護や新生ネオ・ジオン結成の様子も描かれている。



◆余談
EDテーマのテロップでは1話から主人公であるカミーユを差し置いてトップだがクワトロではなくシャア・アズナブルと表記されていた。
なん…だと…?
これは機動戦士ガンダムの続編やシャア・アズナブル目当てとしてZガンダムを見始めた視聴者が、
顔や声が同じなだけの別人…?などと困惑しない様にする為の措置だったようである。

劇中ではノースリーブだが、ラフ画ではクワトロの服装はズボンと腕の部分が同色のタイツでその上に真っ赤な制服を着ていた。


機動戦士ガンダムΖΖの1stオープニングテーマにてジュドーと共に出演し何故か吠える…が、ご存知の通り本編には出ない。
これは、設定段階でシャアがハマーンから離反し、アクシズを地球に落とすという設定だったのだが、
ZZの放映途中に『逆襲のシャア』の上演が決定したため。
故にOPのみの登場となった。

シャアの代わりに急遽離反することになったのが、ご存知、グレミー・トトである。

一応本編内ではないがZZの第一話*1『プレリュードZZ』にてシンタ&クムとナレーションを勤めている。

「さて…ベスト1モビルスーツはもちろん、百式だよね。」

「もっちろん!」「Zガンダム!」

「・・・私もよくよく運のない男だ」



スパロボにおいて
大概は味方ポジション。Ζの参戦も登場率は高い。参戦は4パターンあり、
1.普通に最初から最後まで(スパロボZ、スパロボMX等)
2.最初は1stシャア→クワトロ(第3次スパロボ、スパロボCOMPACT等)
3.当初逆シャア→クワトロ(スパロボR)
4.ずっとクワトロ→終盤に逆シャア化(スパロボIMPACT、スパロボ64等)

最後のパターンだとバレると殆どのプレイヤーに使ってもらえなくなる…。
裏切ると知らないでいると終盤で絶望のどん底に叩き落とされる…。
更についでにガトーも裏切る。IMPACTがいい例。
そのためプレイヤーからの不信感は最初からMAXで、裏切る前提でそもそもクワトロを倉庫番にするプレイヤーも続出。
途中から公式から直々に「今回はグラサンかけた人は裏切りません」みたいなアナウンスされることがお約束になった。

そもそも逆シャアを参戦させなければ良い話では?という気もするが、νガンダムを出すためにいるだけ参戦なことも多い。

ちなみに、第3次αにおいては第2次αで死亡したため登場しない…かと思いきや、最終決戦において思念体として登場した際に、
アムロには(逆シャア時代の)シャアとして語り掛けるのに、カミーユに対してはクワトロとして語り掛けるため、「早着替えしている」などとネタにされることになった。

なおクワトロは挟まないがスーパーロボット大戦Dだと逆シャアの状態から序盤で仲間に入るという非常に珍しい参戦となる。
因みに初参戦の第3次スーパーロボット大戦では隠しキャラ扱いで条件が必要だった(2つ目のパターン)。
乗機はサザビーフルアーマー百式改
前述の機体群があるため百式自体はさほど強力なユニットでは無く、あくまで前座的な扱いを受ける事が多い。
ウィンキー時代ならばメガバズーカランチャーは貴重なマップ兵器だったのだが…。



◆「まだ終わらんよ!」な余談など
クワトロが放った名言は視聴者の胸を撃つような魂の名言ばかりである。
「まだだ!まだ終わらんよ!」はあまりに有名。ガンダムを知らない人でも言う人は言う。

他に…

  • 崖っぷちに立たされた時に発言
  • ピンチ状態、瀕死状態、ガス欠寸前…
  • 2対1での戦闘で自分がボロクソにやられても発言…
等々。

この名言はプロ野球の応援幕にもなった。
クワトロ大尉パネェ…。



◆名言

「まるでアムロ・レイだな」

シャア・アズナブルと言う人のことを知っているかな?」

「他に食べる方法を知らんからさ…だから未だに嫁さんも貰えん」

「迷いは自分を殺すことになる。ここは戦場だぞ!」

「私は大尉です。ブライト艦長。」

「クワトロ・バジーナ!百式、出る!!」

「今日の都合で魂を売った人々の決定などは、明日にも崩れるものさ」

「『君を笑いに来た』。そう言えば君の気が済むのだろう?」

「籠の中の鳥は、観賞される道具でしかないと覚えておいてくれ」

「あれに乗っている男のプレッシャーか…!?」

「やってみるさ」

「気にするな。それは私の役目だったのだろう」

「また外れた!ええい!私にためらいがあるのか!?」

「今の私はクワトロ・バジーナ大尉だ。それ以上でもそれ以下でもない」

「……これが若さか…」

「ええい!ままよ!」

「なに!?直撃だと!?」

「カミーユ!もう一度言ってみろ!」

「何をする気だ!?アムロ!!………アムロだと!?」

「変わったなアムロ…まるで昔のアムロ・レイに戻ったようだ」

「あのモビルスーツにいるのか…彼女は」

「私はかつて、シャア・アズナブルと言う名で呼ばれた事もある男だ!」

「まだだ!まだ終わらんよ!」*2

「新しい時代を作るのは、老人ではない!」

「そんな決定権がお前にあるのか!」

サボテンが…花をつけている…」

「出資者は無理難題をおっしゃる」*3

「生きている間に、生きている人間のすることがある。それを行うことが、死んだ者へのたむけだ」

「戦士は、生きている限り戦わねばならんのだ」

「よくもミネバをこうも育ててくれた!ヘンケン偏見の塊の人間を育てて、何とするか!!」

「大尉にお尻を触られてたの」
「違うぞ!(必死)」

「エマ・シーン中尉もラーディッシュ付きに回してくれるなら、カツを引き受ける!」
「脈は保証出来ないのだぞ?」
「脈を付けるのが男の甲斐性ってもんだ!心配するな!!」


「いくら希望を見出しても、地球の重力に魂を引かれた人間のエゴに押しつぶされ、結局はこんな悲しみだけが繰り返されていく……」
「……ならば!」


クワトロ「追記、修正…やってみるさ」


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