Wii

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Wii - (2018/08/16 (木) 20:26:34) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/11/14(日) 01:00:31
更新日:2024/04/15 Mon 04:30:25
所要時間:約 5 分で読めます







任天堂が2006年12月に発売した据え置き型ゲーム機。
初期価格は税込25,000円
後に税込20,000円に値下げした。


概要


2006年12月に発売された任天堂の家庭用据置型ゲーム機。開発中のコードネームは「レボリューション」。


Wiiリモコン」と呼ばれる棒状のコントローラが最大の特徴。

これは、技術の進歩とともにボタンやスティックが増え、複雑化していくゲームの操作に一石を投じるべく開発されたもので、
振る、ひねる、突く、傾ける、画面を指し示すといった直感的な操作を可能にし、老若男女問わず楽しめる「体感ゲーム」というジャンルを一躍メジャーなものにした。

ゲーム機では最速で世界出荷が5,000万台を突破し、最終的には1億台以上を売り上げる結果に。

2013年に生産を終了し、互換性を持つ後継機Wii Uにバトンを渡した。


Wiiリモコン


片手で持てる縦長のコントローラ。片手で握る「縦持ち」と、両手で横向きに持つ「横持ち」という2つの持ち方がある。

「リモコン」という名前は、「テレビのリモコンのように家族全員が普通に手に取って操作して欲しい」という想いで付けられたもの。

ボタンは十字ボタンとA、Bボタン、1、2ボタンと+-ボタンにHOMEボタン。
横持ち状態でもファミコン以上スーファミ以下のボタン数と、極めてシンプルな構造。
縦持ちだと1、2ボタンが押しづらい位置にあるので、使えるボタンはさらに少ない。

Wiiリモコンのアイデンティティは、内蔵されている「3軸加速度センサー」と「CMOSセンサー」にある。

前者はリモコンの傾きや動きを読み取るセンサーで、リモコンをテニスラケットなどの道具に「見立てて」遊ぶWiiのゲームには不可欠なもの。

後者は赤外線を読み取るカメラのような装置で、センサーバーから発せられる赤外線を捉えて「画面上のどこを指し示しているか」を認識する。
パソコンのマウスに近い操作をテレビ画面上でできる、と言えば分かりやすいか。

また、リモコンにはスピーカーを搭載。風を切る音などの効果音を発することで臨場感が出るようになっている。


◆関連機器(代表的なもの)

  • Wiiリモコンジャケット
Wiiリモコンを衝撃から守り、グリップを良くするためのゴム製カバー。
振り回したりして遊ぶWiiリモコンでは安全確保の為に大切なアイテムであり、ジャケットの付属していない初期のWiiリモコン所有者のために無償で配布された。

  • ヌンチャク
ボタン2つとスティックと3軸反応センサーを持つ。
Wiiリモコンに取り付ける事でより幅広い操作が可能になる。

  • クラシックコントローラ
Wiiリモコンに取り付けるSFCコントローラに近い形状のコントローラ。
2つのスティックが付いていて、標準的なコントローラと同等の機能を有する。
「クラシック」という名前が付いている割に、なんだかんだで今もこのタイプのコントローラが主流なのは内緒。
クラブニンテンドーの景品で、スーファミのコントローラ風デザインの物も存在。

  • クラシックコントローラPRO
カプコンと共同開発した新型クラシックコントローラ。グリップが付いており、操作性が向上。

ゲームキューブ用ソフトや一部のWii用ソフトに対応。
Wiiに合わせた白色のみ継続販売されている。
ちなみにGCとの互換がないWii U以降も、ほとんどスマブラのためだけではあるが販売が継続されるされる長寿コントローラ。

  • バランスWiiボード
上に乗り体を動かす事で反応する板。要単3電池4本。
最大積載量は135kg。
「世界で最も売れた体重計」としてギネスに載っている。

  • Wiiハンドル
マリオカートWiiのハンドル操作を、より本物っぽい操作感で遊ぶための補助器具。
このように、リモコンを道具に「見立てて遊ぶ」体感ゲームが多いWiiでは、本物感を出すためのアタッチメントが数多く発売された。
市販品の色は白のみだが、クラブニンテンドーの景品でゴールデンハンドルなどもある。

  • Wiiザッパー
対応ソフトが非常に少ないボウガンゲーム用の補助器具。
上記のアタッチメントの一種だが、リモコンとヌンチャクを一体化させて一つのコントローラにする形になっており、あると無いとでは操作性が段違い。

  • Wiiモーションプラス
より精密な動きを感知するジャイロセンサーが搭載された周辺機器。専用の「ロングジャケット」と一体型になっていて、Wiiリモコンに取り付けて使う。

手の震えですらゲームに反映されるようになるのでリアルな操作感に磨きがかかるが、ジャイロセンサーの仕様上、定期的な補正が必要となる。
縦持ち時の長さが伸び、両手で持ちやすくなるという効果も。

  • Wiiリモコンプラス
Wiiモーションプラスの機能を内蔵した新型Wiiリモコン。形状は普通のWiiリモコンと全く同じ。
Wii Uに移行する頃にはこちらが標準になった。




本体機能・性能



性能はGCよりパワーアップ。対応光ディスクが8cmから12cm(DVDサイズ)になりソフト容量も順当に増加した。

しかしながら、同世代のプレイステーション3Xbox360よりは性能がワンランク低く、特に画質面では唯一HD(ハイビジョン)に対応していない。

Wiiが現役の間に地デジ化が進み、従来のテレビ(SD画質)からHD対応のテレビに買い替える人が多かったため、この画質のハンデは不運にもWiiにとって大きな痛手となってしまった。


本体機能では、インターネットに本格的に対応したのが大きな進化点。
各ゲームの中でオンラインマルチプレイに対応したのはもちろん、
天気予報、ニュース、占い、番組表といった生活に根ざしたソウトウェア(Wiiでは「チャンネル」と呼ばれる)を多数、無料で使うことができた。

今でこそ全部スマホの中で完結するような機能だが、当時はこのようなサービスが結構便利で、それをテレビ上で使うことで家族の団欒を促す効果もあった。


GC用ソフトはWii本体でも遊べる。
ただしGCコントローラにしか対応しておらず、セーブは本体ではなくGCメモリーカードで行う。





ソフト



「Wii Sports」シリーズや「Newスーパーマリオブラザーズ Wii」といった、誰でも遊べる簡単操作のゲーム、みんなで遊べるゲームが大ヒットを記録。
健康管理ソフト「Wii fit」シリーズは一大ブームを起こし、家庭への普及を後押しする結果に。

一人でじっくり遊ぶ「スーパーマリオギャラクシー」と続編「2」、オンライン対応で奥深さが増した「マリオカートWii」「大乱闘スマッシュブラザーズX」なども人気を博した。

Wii用ソフトだけではなく、インターネットを介して過去の任天堂ハードやセガハードの名作をプレイできる「バーチャルコンソール」、ダウンロード専売ソフトの「Wiiウェア」の販売も開始。

一方で任天堂以外のソフト会社、すなわちサードパーティのソフトには恵まれていない。
サードで一番売れたのはモンスターハンター3だがそれでも約100万本。

これは独自路線のコントローラや控えめな性能のせいで、他のハードで発売された主要タイトルを移植しづらかったことが大きな原因。
特にハード後期にはその傾向が顕著であり、複数ハードに展開される新作ソフトにWiiだけハブられる傾向も珍しくなかった。

Wiiの大ヒット自体が多くのソフト会社にとって予想外(Wii以前はソニーのプレステ一強状態だった)で、ソフト開発が後手に回ってしまったというのもある。

それ故に発売されるソフトがライトゲーマー、マルチプレイ系に偏ってしまい、一人で腰を据えて遊ぶタイプのソフトがあまり出ず、コアなゲーマーの心を掴むには至らなかった。


余談



  • 任天堂初のCERO“D”区分のソフト「斬撃のレギンレイヴ」など、サードパーティのソフトが少ない分任天堂から多くの挑戦的なソフトが発売されたハードでもある。

  • Wiiリモコンの加速度センサーがうまく反応しない場合、軽く叩くと改善する場合があるとホームページのサポート情報に載っている。叩いて直ると明言された数少ない電化製品。

  • センサーバーは「センサー」という名前とは裏腹に、ただ赤外線を発しているだけ。Wiiリモコン側のセンサーがそれを感知し、情報をWii本体に送信するというのがポインターの仕組み。そのため、ろうそくや日光をセンサーバーの代わりに使うこともできる。





追記・修正お願Wiiします。

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