この人を見よ(フレスコ画)

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この人を見よ(フレスコ画) - (2014/02/06 (木) 11:22:58) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/09/23(日) 02:27:33
更新日:2023/09/05 Tue 17:41:33
所要時間:約 3 分で読めます




この人を見よ(ecce homo)とは、
スペイン北東部ボルハの教会にある、19世紀の画家エリアス・ガルシア・マルティネスによって描かれたフレスコ画だったものである


【元作品の概要】
スペインアラゴン州サラゴサ県ボルハ市によく休養にきていた縁で、作者がそこの教会の柱に描き寄贈したものである。
モチーフはイバラの冠をかぶったイエス・キリスト。

120年前に描かれたせいで、湿気でボロボロになってしまっていたが、教会に修復する金がなく、そのままになっていた。


【あるお婆さんによる修復】

そんなところに、ある信心深いお婆さんがいた。名前はセシリア・ヒメネス。80歳。

彼女はフレスコ画に関して知識は全くなかったが、このキリスト画の無残な姿を嘆き、教会に無断で修復を行うことにした。
作業は堂々とやっており、ほかの信者たちも見ていたが、誰も止めようとしなかったという。止めろよ。
その結果がこれだ。↓
ワンツー↑スリー↓












どうしてこうなった



【全世界へ発信、そして】

そのあまりにも元の絵とは違うフレスコ画は、インターネットによって全世界へ発信された。
あるBBCのヨーロッパ特派員は「似合っていない外衣を着た毛むくじゃらの猿のスケッチ」に変わってしまったとコメントした。言い得て妙である。
それがどういうわけか爆発的な人気をはくし、このフレスコ画をみるため、全世界の人がスペインのこの教会に訪れるようになった。
関連してさまざまなこのフレスコ画のグッズが生まれている。


教会は、途中から見学料を徴収するようになり、四日で2万ユーロ集まったそうである。現在この見学料(お婆さんからすると著作権料)を巡って、お婆さんと教会のもめ合いが生じている。


【再修復】 
すっかり生まれ変わってしまったフレスコ画だが、表面の絵の具を落とし(今の絵を消し)再び修復することが可能と見られている。
しかし今や観光資源となっているのでこのままで良いという市民の声があったり『面白いからこのままにしとけよ』という世界中からの署名が集まったりしている。
だが月日がたつほど再修復を望む市民もまた増えている。

このまま直さない方が、教会にも、(ネタ的にも)いいような気もするのだが…。

だがあまり時間がたつと絵の具がなじんでしまい、再修復が不可能になる。
世間に飽きられて価値がなくなってから元に戻そうとしても遅い…

この人の明日はどっちだ。



ちなみにアニヲタ的なことを言うならアニメ「じょしらく」の第十話Cパート「虫歯浜」にて明らかにこの改修されたフレスコ画を真似たものがさりげなく登場している。そして最終回にも登場した。エビゾーと並ぶスタッフのお気に入り。

暗殺教室にも出現。全国のジャンプ読者の腹筋が崩壊した…はず

追記・修復お願いします。
























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