Kenshi(ゲーム)

登録日:2022/02/06(日) 12:36:00
更新日:2024/04/23 Tue 00:47:20
所要時間:約 50 分で読めます





Kenshiとは、イギリスのゲームスタジオ「Lo-Fi Games」によるオープンワールドRPG。Steamで販売中。
クリス・ハント氏による個人開発に端を発し、2013年にSteamにて早期アクセス版、2018年末に正式アクセス版がリリースされた。

日本でもプレイ動画などでじわじわと知名度が高まっていき、2018年5月には正式に日本語対応となった。

+ 目次


概要

文明が滅び去って以来長い歳月を経た何処かの惑星が舞台。
RPGと銘打たれているが、ユニット操作はRTS(リアルタイムストラテジー)に近い。

本作の特徴はなんといっても圧倒的すぎる自由度にある。
マイキャラクターの名前・性別・種族・体形・開始時の境遇を選び、
ゲームを開始すると何の説明もドラマも一切無いまま、
870平方キロメートル超の広大なシームレスワールドマップに放り出される。
その後は、

「一端の賞金稼ぎとして片っ端から賞金首どもを狩りまくるぞ!」
「目指せ指折りの交易商!一攫千金を狙うのさ!」
「あ、自分今持ち合わせ無いんで、とりま鉱夫で稼ぎますわ…」
「世界を股にかけて遺跡の謎を解き明かす…!これぞロマンなのだよ!」
「しがない浪人風情で終わりはせぬ。いつかこの乱世に覇を唱えてみせようぞ…!」
「畑さぎょーさん耕してよ、いっちょ手前らで村おこすべや!な!」
「俺たちゃ泣く子も黙る盗賊団っ!悪事の限りを尽くしてやるぜゲヘヘ」
「装備もアイテムも一通りそろったしィー、気ままな一人旅でも楽んじゃお!
「………なーんて思ってたらわかんないうちに拉致られてェー、ボウズにされた挙句ゥー、
なんかその…奴隷?にされちゃったってゆーか♪(テヘペロ)」

とまあ、何処で何をどうしようがその結果どうなろうが、全ては貴方の自由である。

とはいえ、この世界における自由は決して甘いものではない。
試しに裸同然の初期装備で町の外へ飛び出してみるといい。遅かれ早かれ、
飢えた野盗共が一斉に群がってきて抵抗むなしく半殺しの憂き目に遭うだろう。
それならまだ良い方で、獰猛な野生動物に延々と追い詰められた挙句生きたまま貪り食われたり、
奴隷狩りに売り飛ばされたり人喰い人種に連れ去られたり……などという実にエグい事態も
平然と起こりうるのだ、このゲームでは。

そう、この世界では強くなければ何も出来ない。逆に言えば、強くなればなるほど出来ることが増えていく。
それこそが野蛮で無慈悲な暴力に満ち、広大無辺でどこか奇妙に美しいKenshi世界を遍く統べる理である。

現在は続編となる『Kenshi2』が発表、開発が進められている。
本作の1000年前が舞台となり、ゲームエンジンもOGREからUnreal Engineに変更されるとのこと。


世界

荒野と瓦礫がどこまでも広がる、荒れ果てた大陸がこのゲームの舞台。
地域によっては草原や奇妙な木々が根付いているところもあるが、基本的には砂と岩ばかりの世界だ。
かつては高度な文明が栄えていたようだが、崩壊して久しい現在では各地の遺跡や発掘品にわずかな残滓を残すばかりとなっている。

そんな世界でも人々はたくましく生きており、あちらこちらに街や村を作っている。
とはいえ、こんな世界で生きている人間が現代人にとってまともなわけが無い。
大陸を三分する大勢力、それらに対する反乱組織、食い詰め野盗に遊牧民、トレジャーハンターや傭兵集団など、どいつもこいつも曲者ばかり。
それら全てに平等に襲い掛かる野生動物や古代兵器の生き残りまでいるんだから、旅路は常に死の危険が付きまとう。

プレイヤーはそんな奴らを相手に会話し、取引し、時には戦い、生き延びていかなければならない。
どんな生き方をするかはあなた次第だが、何をするにしろ相応以上の強さが必要。
ここはそんな世界だ。

叶うなら、初めてプレイするアニヲタ諸兄にはぜひ事前知識のない状態での旅をお勧めしたい。
旅路で出会うであろう人々、風景、強敵。それらに対する驚愕や感動は、とても素晴らしいものだと思うので。
下記にはいくつかの名所を記載するが、折りたたんでおくことにする。
+ 世界の名所
  • Deadlands(デッドランド)~Iron Valleys(アイアンバレー)
 大陸中央に位置する危険地帯。晴れることのない暗雲からは常に酸の雨が降り続き、大地は汚染され、強酸の湖がそこかしこに広がる土地だ。
 古代の遺跡が点在し、警備ロボットやスケルトンの生き残りが侵入者に牙をむく。
 入念な事前準備なくして、生きて帰ることはかなわないだろう。裏を返せば、三大勢力の兵士もやすやすと侵入できないことを意味しているが。
 中心には厭世的なスケルトン達の隠れ住むBlack Desert City(ブラックデザートシティ)と、ガラクタ*1を売っているScraphouse(ボロ小屋)がある。
  • FogIslands(フォグアイランド)
 大陸西北部に位置する危険地帯。常に濃い霧が立ち込める奇妙な土地。
 ここで恐ろしいのは、霧に紛れて集団で襲い掛かってくるフォグマンの大集団。個々はさほど強くないが、数十~百に届かんばかりの大群で襲い掛かってくる。
 そしてもしも押し負けて気を失おうものなら、フォグマンの住処に持ち帰られ、生きたまま足から貪り食われることになる。
 相手を振り切れるだけの足の速さか、薙ぎ払えるだけの力か、遭遇しないだけの幸運か、いずれかがない限り足を踏み入れるべきではない。
  • Border Zone(ボーダーゾーン)
 聖帝国とシェク王国の間に広がる、峡谷と荒野の連なる地域。基本的な設定で開始した場合、この場所にあるハブという街に放り出されるところからのスタートとなる。
 かつてはすさまじい激戦区だったようだが、シェク王国内の方針転換などの結果、比較的平穏な緩衝地帯となっている。
 いくつかの勢力の接する地域で、危険な野生動物も少ないため旅人が滞在しやすい地域となっている。
 一方、各勢力の食い詰め者や野盗の拠点なども存在しており、滞在する中ではたびたび頭を悩まされることにもなる。
  • The Great Desert(グレートデザート)
 大陸北東に広がる、見渡す限りの広大な砂の大地。
 都市連合の街が点在するがその他は凶悪な生物や各種野盗が蔓延る危険地帯。
 砂漠を横断して別の街に向かう際には十分な戦力を備え、警戒を欠かさないようにしよう。
  • Venge(ヴェンジ)
 大陸中央、Deadlandsの南に位置する山岳地帯。大陸有数の超危険地帯でもある。
 付近を通るなら日中を、内部を通るなら夜間をお勧めする。その理由は……是非ともその目で確かめてほしい。
 なお、スラルと呼ばれる首無しスケルトンの集団がうろついている地域でもある。入り組んだ地形に隠れて気が付けば接敵寸前、ということもよくあるため、警戒を厳にしよう。
  • Gut(ガット)
 大陸東部に位置する入江。美しい青色の砂浜と海、樹木のような形の鉄鉱脈が特徴。
 風が弱く土壌が痩せているが、水資源は豊富で都市連合の都市や辺境地域へのアクセスもしやすい良立地。
 プレイしている先人の多くが「初心者にオススメの拠点はガット!!」と声高に叫ぶ程度には拠点向けの土地といえる。

 ……生きて生活できるならもう初心者じゃないような気もするが、まあ些細なことだろう。
  • Ashlands(アッシュランド)
 大陸の南東端、灰が降り注ぎ毒ガスが蔓延する不毛な大地。
 第二帝国の生き残り、強大な機械の軍勢が待ち構えると同時に、彼らを見事打倒できれば旧時代の遺産が山ほど手に入る。
 生半可な戦力では生きて帰るどころか突入することすらできない、まさにラストダンジョン。
 仲間を集め、強くなって宝物を探す冒険ロールプレイにおいては最終目標となるだろう。


戦闘

敵対勢力のキャラクターと接近するか、中立状態の相手に攻撃を仕掛けると戦闘となる。
前述の通り操作はRTSに近く、攻防は自動で行われ、プレイヤーが行うのは移動の指示と行動の設定くらい。

本作では単独行動を行っているNPCは少数派で、野盗ですら徒党を組んでいるのが基本なので、戦いでは数が重要となる。
たとえ貧弱なステータスしか持たない飢えた野盗が相手だろうと、ちょっとステータスと装備を整えた程度のキャラクターでは囲まれてボコボコにされるのがオチだろう。
逆に多少ステータスで劣っていても、数でゴリ押しすれば何とかなってしまうことも少なくない。もっともあまりにも実力差がありすぎると、時代劇の殺陣のようにバッタバッタと切り伏せられてしまうのだが。

本作のキャラクターには部位耐久が設定されており、戦闘ではこれを削り合って勝負を決することとなる。
一部の例外や動物を除いて頭部、胸部、下腹部、両手足の計7部位が存在し、頭部、腹部、下腹部の部位耐久が0以下になるとそのキャラクターは気絶してしまう。
大抵はしばらくすると起き上がれるのだが、さらにダメージが蓄積すると昏睡状態となり、部位耐久が回復するまでは目覚めなくなる。
さらに大きなダメージを負って部位耐久が最大値の逆数を下回る(部位耐久100の人間種なら-100以下)と、そのキャラクターは死亡してしまう。
一方、両手足はダメージを負ってもそれだけで気絶することはないが、耐久が0以下になるとその部位は使い物にならなくなり、さらにダメージを受けると手足を失ってしまう場合もある。
大規模な集団同士の戦闘が勃発すると、そこかしこに血ともげた手足が散らばり、その上を苦痛に悶えるキャラクターが這いずり回るという凄惨な光景が繰り広げられる。

なお、このゲームには回復薬や回復魔法などという便利なものは存在せず、傷口の悪化を防ぐ応急処置を施す以外は自然回復に任せるのみ。
ベッドに寝ることで自然回復を早めることはできるがそれでも結構時間がかかるため、スケルトンを除き連戦には非常に弱い。
1人旅はさらに厳しく、昏睡状態に陥ると応急処置を受けられないため起き上がれないうちに傷口が悪化してそのまま死んでしまうことが多いので早めに仲間を作るとよいだろう。

犯罪

直接的な戦闘のほかに、プレイヤーがやろうと思えば犯罪系の技能を磨いて生き抜くことも可能。
「隠密」スキルを上げれば他人に見つかりにくくなるほか、この状態では「ステルスKO」を試みることもできる。
ステルスKOが成功すれば消耗なしに敵を排除できるほか、誘拐したり装備を剥いだりすることも可能。
「ピッキング」技能は窃盗や奴隷からの脱走だけでなく、遺跡の宝箱を開けたりカニバルに捕まった際の脱出にも役立つため上げておいて損はない。
「窃盗」スキルを上げると店や住居にある箱の中身や眠っている人の持ち物を抜き取った際に発覚する確率が減る。
隠密・窃盗スキルが充実してくると真面目に稼ぐのがバカバカしいくらいになるが、一度でも盗みが発覚した店では二度と取引してもらえなくなることには注意しよう。
なお、三大勢力での犯罪を誰かに発見された場合、プレイヤーがその勢力から賞金首にされてしまう。
少額のうちは街の住人や衛兵たちも気づかない場合が少なくなく、懸賞金も時間経過で解除されるのでほとぼりが冷めるまで大人しくしていれば良いが、ある程度罪が重くなると手配が無期限になり、その勢力の街は事実上利用できなくなってしまう。
街の襲撃や要人の拉致などを繰り返していると、後述のバグマスターやティンフィストもびっくりな金額がプレイヤーの首にかけられることも。

奴隷

この世界で欠かせない要素の一つ(?)が奴隷。
多くの土地で奴隷が働かされているほか、プレイヤーキャラクターも油断すれば奴隷商に捕らえられ奴隷にされてしまう。
奴隷にされると足枷がつけられて装備は没収、女性であろうと容赦なく丸刈りにされ、食事も労働できる最低限しか与えられないため飢餓状態になって能力ペナルティを受ける。
奴隷状態では主人のいうとおりに労働するタスクが追加され、昼間は採掘や農業をして夜は檻に戻される生活を送ることになる。
プレイヤー操作でそのタスクに反した行動を取ることもできるが反抗とみなされるため、殴り倒されたのち檻に逆戻り。
奴隷状態から脱出する方法は主に2つで、味方キャラで奴隷を買い取るか、ピッキングと隠密を駆使して自力で脱出するか。
また脱出してもしばらくは脱走奴隷・元奴隷という肩書きの犯罪者扱いなので当分は隠れ過ごすことになる。
一方、荒野で倒れても奴隷商に見つかると命だけは助かり、最低限とはいえ食事が与えられ、労働力として外敵から守られるためある意味安全。
従順な奴隷でいれば自動タスクにより放っておくだけで労働や筋力といったステータスが勝手に上昇する。
脱出に失敗してもボコボコにされるだけで殺されはしない=死ぬ心配なく打たれ強さを鍛えることができることといったメリットが多数存在し、熟練プレイヤーの中にはあえて奴隷生活を満喫し、用が済んだらサクッと脱出する者も。
ちなみにプレイヤーキャラ以外の奴隷も購入・解放できるが、恩を感じて味方に加入してくれるかは運次第。
家族の元へ帰るなどといって去って行く者もいるほか、過酷なこの世界で最低限の衣食住が保証される奴隷の身分であり続けることを望み、解放しても逃げようとしない者もちらほら。
また、ホーリーネイション、都市連合共に奴隷産業は国営の事業であるため、奴隷解放は『テロ』扱いで、犯人には高額の懸賞金が掛けられる。

+ 仕様を悪用した裏技
奴隷を購入すると仲間になるかとは別に、奴隷がもともと所属していた勢力との友好度が少し改善する。
これを利用すると調停者のいない勢力との敵対を解除したり、通常仲間になり得ないような勢力と同盟を組んだりが可能。
え?都合よくその勢力の人間が奴隷にされてるとは限らないって?
いないなら作ってしまえばいいのである。
適当な相手を気絶させて奴隷商の目のつく場所に置き、奴隷化されたら買い取る。
買い取ったらまた奴隷にして・・・という奴隷マッチポンプをすれば、大量の金こそかかるがいくらでも友好度を稼げてしまう。
ステータスが高いキャラクターだと購入費用が高くなるが、解放の恩で仲間にならないようになっているので何度でも繰り返せるので却って便利。
なお奴隷屋の主人に話しかけて担いでいる人間を売ると、相手は売られた恨みを覚えているので友好度稼ぎにならない。
あくまで奴隷屋の前に転がすことで、プレイヤー陣営は無関係と言うことにして奴隷化させることができるのだ。
また、お得意様になることで奴隷商との友好度もぐんぐん上がり、最終的には反奴隷主義者に目をつけられかねない。
そこら辺の奴隷商を殺せば友好度を下げられるが、下げすぎて敵対すると奴隷を購入できなくなる。

この裏技の対象として特に有名なのがガッター。
ビークシングの天国、ガットの奥地にはガッター勢力に所属する唯一の人間、ノーフェイスが隠れ住んでいる。
彼を拉致して奴隷マッチポンプすると・・・

勢力

Kenshiの世界ではあらゆる生き物が何かしらの勢力に所属している。
例を挙げると、"飢えた野盗"や"古代の機械"、"野生動物"、"傭兵ギルド"といった感じだ。
中でも規模の大きいホーリーネーション・シェク王国・都市連合の3つは三大勢力と称される。
それら全てに友好度が存在し、それに応じて遭遇時の反応が変化する。
普通なら問答無用で襲い掛かってくる盗賊も、友好度が高ければにこやかに挨拶を交わし、場合によっては護衛としてついてきてくれることだってある。
誰と敵対し、誰と友好を結ぶかもこのKenshi世界の醍醐味の一つだ。
下には主要な/有名な勢力をいくつか挙げておく。

+ 主な勢力

ホーリーネーション(The Holy Nation)

大陸中央に覇を唱える宗教国家。通称は「聖帝国」「HN」など。
光を司る善神オクランを崇める一神教を主体とし、肥沃な大地に支えられた膨大な人的資源で他勢力へ優位に立っている。
しかしそれ以上に目立つのが極端なまでの男尊女卑とレイシズム、そして科学技術の否定。
人間以外の種族を排斥し、特にスケルトンや義肢持ちの人間とは問答無用で敵対、襲撃してくる。
また、女性は闇を司る悪神ナルコを模して造られた存在とされており、男性に従順であることが求められる。
そして反抗的な女性や犯罪者、異種族は捕らえられ、山奥のリバース鉱山で奴隷労働を課せられる。
都市連合の奴隷制が不毛な大地での経済活動の基盤であるのに対し、ホーリーネーションの奴隷制は無意味な石像を建設させる懲罰である。

とはいえ、領内の治安は世界有数。兵士の集団が定期的に巡回しており、野盗や危険な野生生物などはあまり見られない。
敗北しても捕食・誘拐・奴隷化といったリスクがほぼない安全で肥沃な土地なので比較的序盤から拠点を作り農業をするのにも向いている。
「祈りの日」として数日おきにやってくる司祭が面倒だが、人間男性で正しく対応すれば済み金銭的な要求もない。
商店には品があふれ、友好的な関係を結べれば異種族でもある程度は目こぼししてくれるなど、大勢力を築くなりの理由は持ち合わせている。
惜しむらくは科学技術を否定しているせいで全体的な装備の質が劣悪なことと、技術研究関連の品物が禁制品で手に入らないことか。

勢力の主導者はホーリーロードフェニックス62世(Holy Lord Phoenix LXll)。
オクラン教の指導者だけあって、女性や異種族やとはたとえ同盟関係であってもまともに会話しようとしない。
戦士としても高い実力の持ち主で、メイトウパラディンクロスによる一撃は強烈。スケルトンの頭部にでも命中したら目も当てられない。
また、側近である「炎の守護者」は武器の等級こそ低いものの、単純なステータスだけなら主君フェニックスをも上回るゲーム中屈指の実力者。
パラディン以上の階級になると装備してくるチェストプレートは手足の保護がお粗末な代わりに胸部と下腹部を強固に保護するため、瞬殺を狙うのは難しい。
義手義足禁止の国なのに胴体だけ防御して手足がちぎれやすい鎧を使っていることにはよく突っ込まれる。

人間の男性にだけは「兄弟」と親しげに呼びかけ、腹を空かせていれば食糧を分けてくれるなど非常に優しいため、プレイヤー達からは「ホモネイション」、あるいは単に「ホモ」など酷い呼び方をされている。
大陸中央の安全な肥沃地帯に陣取る非常に排他的な宗教国家というだけあり、通り道のため多くの慣れてきたプレイヤーに侵略される悲しき運命。

ちなみに、彼らの崇めるオクランの語源が 野菜のオクラ であることが開発者によって明かされている。

シェク王国(Shek Kingdom)

大陸西部に領土を持つ戦士の王国。通称は「シェクキン」「SK」など。
強固な外骨格に高い身体能力を持ったシェクによる王国であり、巨大な武器を軽々と振り回す戦士の戦闘力は非常に高い。
この国では強さこそが重視され、戦いの中で生き、そして死ぬことが名誉とされている。
ホーリーネーションとの戦争が長らく続いていたが、指導者の交代後は緩衝地帯を設けて一時休戦に近い状態となっており、表面的な武力衝突は少なく国境はわりあい平和。
しかしシェクとしては穏健派である女王への反発や弱者・敗北者への徹底的な人格否定から国内の不穏分子やシェクの無法者も多い。
シェク至上主義で他種族を蔑視し攻撃をしかける過激派「クラル戦士団」、クラル戦士団よりも政治的主張が薄く、戦いに明け暮れて死ぬことのみを望んで全方位に攻撃をしかける「バーサーカー」、戦いに敗れたシェク社会の落伍者が野盗に墜ちた「バンド・オブ・ボーンズ」とシェク系統のならず者集団だけで3つもの勢力が国内外で暴れている。

他種族のことは基本的に脆弱で卑怯と見下しており、街にシェク以外の種族がいると「フラットスキン」という蔑称で呼び嫌悪感を隠さない。
とはいっても他の二国とは異なり理不尽に攻撃されるということはないため、種族問わずに滞在しやすい。
また、強いものは尊敬されるということで、十分な強さを示せばあっという間に友好的になる。
通りすがりに称賛の声をかけられ、護衛や拠点防衛だって快く引き避けてくれる。
また三大勢力では唯一奴隷制度にノータッチなので、反奴隷勢力と協力するなら消去法でここを選ぶことになるか。
武器防具の品ぞろえも悪くないが、武器屋で売っているのは超重量の大型武器ばかりであることには気を付けるべきだろう。
兵士もまた重武器持ちが多く、その攻撃範囲と威力は乱戦において非常に厄介。
遠距離攻撃手段を持たず、防御面も軽装~中装中心で隙があるが、シェク自体がタフな種族なので簡単に倒れてはくれない。

勢力の指導者は女王 ストーンゴレムのエサタ(Esata the "Stone Golem")。
犠牲を顧みない戦争を続けようとした先王を倒して王位に就いており、異種族を受け入れているのも彼女の政策によるもの。
戦士としても世界有数の強者に数えられるほどの実力の持ち主で、特に筋力と打たれ強さは最高クラス。
……が、得物のメイトウがその筋力を以てしても扱いきれないほど重いため動作が極端にもっさりしており、鎧を装備していないため打たれ強さも額面割れと、少々残念な面が目立つ。
むしろ脇を固めるシェク最高の戦士達『不敗の五忍』の方が厄介か。

エサタが理性的な穏健派で、百人衆達も武功を上げれば素直に評価してくれるということもあり、プレイヤーから積極的に滅ぼす動機に乏しい国家ではあるが、もし仮に他勢力に与してエサタを失おうものならあら大変。
新たにムカイ・マウンテン(Mukai The Moutain)なる人物が指導者となるのだが、以前の超武闘派集団に逆戻りするどころか、混乱で統制が失われ過激派が暴走。カミカゼと称してホーリーネーションや都市連合の街や農村の区別なく少人数で特攻を仕掛け、戦闘員と市民の区別なく虐殺の限りを尽くし、友好勢力の農村に行ってみたら死屍累々でした、なんてことが往々にして起こる。
エサタが手綱を握る以前はこれがまかり通っていたというのだから、ホーリーネーションがシェクを悪魔と呼び忌み嫌っている理由を嫌でも思い知ることとなるだろう。
というより支配範囲が狭く目にする機会が少ないだけで、エサタ治世下でも彼らの領地に拠点を立てると食糧を献上させると称して事実上略奪しに来る立派な蛮族ムーブを披露してくれるので夢を見すぎてはいけない。
腐敗や奴隷制がないのは彼らが清く正しいからではなく、そうした高等な社会問題が起きるほど国が成熟していないだけなのだ。
ちなみにムカイはエサタに匹敵する実力の持ち主ではあるものの、重すぎる武器と防具がガバガバという弱点も据え置きなので、エサタを倒せたチームなら排除は難しくないだろう。

都市連合(United Cities)

大陸北東部の砂漠から南部にかけて広大な領土を持つ、都市国家と商人組織の集合体。通称は「都市連合」「UC」など。
「帝国」と呼ばれることもあるが、文明崩壊前から数えて都市連合は第三帝国にあたる。
ホーリーネーションとは対照的に領土の大半は不毛な砂漠地帯であり、生産を奴隷に依拠している。
ごく一部の富裕層が利益を独占し、多数の貧民層を奴隷として搾り上げる、金こそすべての貴族制国家。
他二つの勢力と異なり多様な種族が入り乱れて生活しており、技術の研究にも熱心なことから生産される装備の品質も非常に高い。
都市では高品質な品が豊富に売られ、十分な資金さえあれば生活に困ることは無いだろう。
軍は高品質装備と十分な鍛錬を持つ「侍」の集団で構成されており、軍の強さは三大戦力の中でも随一。

但し治安は底を割っており、反乱勢力が衛兵になぎ倒され、門番が賄賂を要求するなど日常茶飯事。
街を一歩出れば危険な野生動物が集団でうろついていたり、通りすがりの貴族が難癖付けて切りかかってきたり、人狩り集団や奴隷商が隙あらば倒れたキャラクターを連れ去って売り飛ばそうしたりするなど実に腐りきっている。
街を出るなら入念な準備と屈強な護衛をお忘れなく。
ただし奴隷商に捕まると命だけは助かるので、1人で倒れるとたいていそのまま死んでしまうホーリーネーション領と安全性という意味では一長一短だったり。
また、都市連合の勢力圏に拠点を建てると定期的に徴税の訪問がやってくる。拒否することもできるがその時は相応の報復が待っている。

かなりの金額が必要となるが、侍への資金援助で即座に同盟関係になれるため、金さえあれば心強い味方になってくれる。
侍の多くは重鎧である侍防具で全身を固めておりとにかく倒しづらいが、攻撃や戦闘速度にペナルティがかかっている。
また、得物は刀が多いため、重装備やスケルトンの相手も苦手としている。

勢力の指導者は皇帝テング(Emperor Tengu)。
指導者とは名ばかりで実際は有力貴族達の傀儡に過ぎないらしく、本人もプレイヤーに実在しない怪物の討伐を命じてふざけたりと暗君のようにも思えるが、都市連合と同盟を結んだうえで会話を行うとまた違った一面が見えてくる人物。
メイトウの刀を持ってはいるものの、他国の指導者二人と比較すると実力は劣る。それでも各勢力の上級兵士と渡り合える程度のステータスはあり決して弱くはない。

ちなみに都市連合の貴族はロード・ナガタ、ロード・イナバ等、全員が日本人名になっている。これはいわゆる悪代官がモチーフであるため。
貴族以外の人々を見下して高慢に接し、贅沢品と護衛に囲まれた邸宅で禁制品を楽しむという典型的な悪徳貴族達だが、
意外にも街の統治はしっかりと行っているようで、貴族を失った街は半壊状態になり、場合によっては他勢力に乗っ取られてしまう。

そして忘れてはいけないノーブルハンター。高級なクロスボウを装備した貴族が重武装の護衛を引き連れて砂漠で人狩りを嗜んでいる。
運悪くその現場に遭遇し発見されてしまった場合、100mを超える射程のクロスボウで有無を言わさず撃ち抜かれ、良くて奴隷にされ、悪くて四肢がもげ、最悪即死。
これは彼らが求めるのは奴隷ではなくトロフィーのため。スケルトンはレア物らしく、スケルトンを発見すると大喜びで狩ってくる。
反撃しようものなら貴族への敵対行動とみなされ即座に都市連合すべてが敵対してしまう、理不尽極まりないイベントなのだが…
もしあなたが隠密と暗殺のプロであれば、監視もなく助けを呼べない砂漠に、べらぼうな装備をした護衛が数人、最高級のクロスボウを持った貴族が一人。楽してボロ儲けする絶好の機会でもある。
剥ぎ取ったあとのノーブルハンターはガットにでも捨ててくればいい。酒場の噂話となることだろう。

トレイダーズギルド(Traders Guild)

都市連合領を中心に活動する交易組合。都市連合に食料や様々な物資を供給しており、彼らが経済を支えているといっても過言ではない。
そして奴隷産業の担い手でもあり、奴隷商や奴隷狩りといった物騒な勢力とも関係が深い。彼らが奴隷を強制労働させる施設も複数存在する。
心情的にはついつい叩き潰したくなるが、彼らに手を出すということは都市連合に喧嘩を売ることと同義であり、苛烈な報復が待ち受けていることだろう。
勿論、都市連合を敵に回して戦う覚悟があるのであれば、奴隷解放に打って出るのも良い。
ちなみに都市連合と同じく金さえ用意できるなら即座に同盟関係になれるが、奴隷商とも自動的に同盟を組まされてしまい、反奴隷主義者などから目の敵にされることとなる。
勢力圏に拠点を建てると都市連合同様定期的な徴税をしてくる。都市連合と勢力圏が被っている都合、両方の徴税が来る事も多いため、払うにしろ拒否するにしろ準備はしっかりと。

組織の指導者はロンゲン(Longen)。腹心としてハイブプリンスのヤムドゥを傍に置いている。
奴隷制の元締めだけあり、奴隷を社会に必要なものと断じて悪びれもしない。
しかし都市連合の経済が奴隷に依存していること、反奴隷主義者が単純な正義の組織とは言い切れないこともまた事実。敵対するか協力するかはお好みで。
メイトウのサーベル持ちだが戦闘能力はあまり高くなく、護衛の質も都市連合の貴族達と比較すると劣るため、倒すだけなら難しくない。
だが、都市連合最強のサムライであるアイゴア(Eyegore)による強烈な報復攻撃が待ち構えているうえ、経済の要を失った都市連合の街は大きく衰退してしまう。


テックハンター(Tech Hunters)

世界を放浪し、旧時代の遺産の発掘や資料の回収を生業とするトレジャーハンター達の協力組織。
単身、ないし少人数で危険な地域の探索をしている。古代の防衛機械が残る遺跡も探索対象であり、個々の戦闘力はかなり高い。
旅の際に発見した遺跡の位置や周辺の地図、メモ書きなどを各地の商店で販売しており、何かと助けになってくれている。

また、大抵の都市に店を構えている他、テックハンター勢力自体が支配する都市も複数存在。
更に世界各地に設営されたウェイステーションは、人里離れた荒野の中継基地として機能しており、小規模ながら商店や酒場、常駐戦力と防衛設備を備え、探索での強い助けとなってくれる。
間違っても敵対しないようにしたいところだが、各都市に店がある都合上、都市を攻めていると巻き込まれていつの間にか敵対してしまうことも。
本作の一部勢力には「調停者」という特殊なNPCが存在し、要人殺害等の明確な敵対行為でなければ金で敵対関係を修復してくれるのだが、
なぜかテックハンターには調停者が存在せず、一度敵対すると和解を果たすのは非常に困難。

マシニスト(Machinists)

失われた太古の歴史を追い求める研究家たち。
テックハンターとは友好関係にあり、本拠地もテックハンターの都市であるワールドエンドに存在する。
勢力としては目立たないが、世界の秘密に迫る書物の多くはマシニストの手によるもので、プレイヤーが世界観を把握するうえでは重要な存在である。
勢力のリーダーはハイブプリンスのフィンチ(Finch)。学者であるため戦闘力は皆無で、話しかけても仕事の邪魔をするなと怒られるだけだが、助手であるスケルトンのイヨ(Iyo)が代わりに質問に答えてくれる。
フレーバーテキストが記された書物には頻繁に名前が登場し、過去に存在した文明とその崩壊についていくつかの説を提唱しているが、得られる情報の少なさもあり、多くが不確かな推測止まりのようだ。スケルトンでイヨと会話すると……。

奴隷商(Slave Traders)・奴隷狩り(Slave Hunters)・人狩り(Manhunters)

都市連合周辺で生活すると頭を悩ませられる奴隷制関連の勢力たち。
全部同じじゃないですかという認識でも大した支障はないが、都市連合・トレーダーズギルドと正式な同盟関係にあるのは「奴隷商」のみで、彼らは直接戦闘はあまり行わず、戦闘が終わったところに現れて倒れている人を奴隷にするのが主。
「奴隷狩り」および「人狩り」は奴隷商の下部組織のような扱いで、主に逃亡奴隷を捕まえて奴隷商に送り戻しているが、プレイヤー陣営にも逃亡奴隷ではないかと因縁をつけて襲いかかる。
奴隷狩りは半裸のうえ飢えた野盗に毛が生えた程度の最弱レベルの敵で、人狩りの方が装備が整っていて少し強い。
どのみち大した強さではないので少し鍛えれば恐れるに足らぬ相手だが、「奴隷商」を攻撃すると都市連合・トレーダーズギルドとも敵対してしまうことには注意。

反奴隷主義者(Anti-Slavers)

奴隷制度に反対し奴隷解放の大義を掲げる勢力。大陸南東の山岳に拠点を構えている。
都市連合やトレーダーズギルド、奴隷商、ホーリーネーションなどと敵対しており、プレイヤーがそれらと同盟関係にあると敵視して襲い掛かってくる。
逆にプレイヤーが奴隷制度に喧嘩を売っている(売る覚悟がある)場合は、同盟を結んで彼らの作戦に協力することも可能。
但し奴隷制の打倒後の事までは深く考えていない節があり、彼らの活動が実を結ぶと都市連合の住民達は飢餓に苦しむことになる。
ちなみに大国を敵に回したくないと同盟を断ってもそれを責められることはなく、南東を目指すならばアドバイスもしてくれる。

勢力の指導者はスケルトンのティンフィスト(Tinfist)。
旧世代の生き残りの一人であり、生きた伝説である。
そんな彼の武器は素手。大~中規模勢力トップなら大抵持っている様なメイトウどころか、普通の武器さえ手にしていない。
しかし侮るなかれ、その能力は筋力90・その他が100、武術は装備補正込みで110を超える化け物。
その拳の攻撃力は200を超えており、一撃で昏倒するのはまだいいほうで、急所に直撃を喰らえば即死もあり得る。
誰が呼んだか「拳のメイトウ」。
回避もべらぼうに高く、更にスケルトンなので当たってもそこそこ耐える。
都市連合から10万の賞金を懸けられているが、正直過小評価もいいところである……

一般兵士も精鋭揃いで、各国の最上位クラスと渡り合えるほどの実力者が当たり前のように存在するうえに、ティンフィストと同様の武術使いもいる。
一度ダウンさせて武器を奪えば起き上がってきてもほぼ無力、とは行かないのも武術の恐ろしいところ。
集団で高威力の打撃を連打してくるのは脅威の一言だが、防御面は軽装中心なので飛び道具には滅法弱い。

賞金は全く割に合わないしメイトウを持っているわけでもなければ財宝を隠しているわけでもなく、本拠地も僻地。
都市連合や奴隷商と仲良くするロールプレイでもない限り倒すべき動機はほとんどないが、ゲーム中最強クラスの戦力ということで裏ボス扱いされ大義なく襲撃されることもしばしば。
もっともアッシュランドを制覇した戦力でも無策で挑めば手足がちぎれ飛び死人が続出する別格の強さなうえ、ティンフィストを撃破しても武術家集団による超強力な報復襲撃が発生するため、生半可な覚悟では手を出さない方がよい。

ウエスタンハイブ(Western Hive)

大陸西部を中心に世界全体で活動する、ハイブ種の商人キャラバン。
各地のハイブ村を拠点としてキャラバンを派遣しており、遭遇すれば取引が可能。むしろあちらから積極的に話しかけてくる。
種族特性による俊足でどこまでも追いかけてくることもあり、知らなければ恐怖を感じるかも知れないが何も買わなくても危害を加えられることはなくそのうち諦めてくれる。
また、プレイヤーが拠点を建てると訪問販売もしてくれる。食料や建材、医薬品、農作物など一通り扱っている頼れる商人。
稀に「光のランタン」を売りつけてくる。ちょっと高いが効果も相応以上なので見かけたら買っておくことをお勧めする。但し夜間もよく目立つため、戦闘を避けたいなら取り扱い注意。

……ホーリーネーションや都市連合内部でも活動しているため、衛兵や警備兵と大規模な戦闘を行っていることが稀によくある。どうするかはあなたの自由だ。
全体的に装備は弱めだが、高めのステータスとリーチに優れる長柄武器の存在からどの勢力相手でもそれなりに善戦する。

キャラバンで取り扱っている商品はハイブ村で購入することもできる。
ロボット部品店では性能は悪いが格安の義肢を購入できるので、序盤で手足を失ってしまったら彼らに頼ることになるだろう。
上記の光のランタンもハイブ村では遥かに安く買えるのは内緒だ。

敵対する動機があまりなく、もともと友好的な集団だが女王を攫ったりすれば話は別。
血相を変えた無数の兵士が女王を奪還せんと何度も何度も絶え間なく襲撃してくるようになる。
ただし、攫うのではなく殺害してしまった場合は・・・

シノビ盗賊団(Shinobi Thieves)

世界各地で活動する盗賊組織。
HN領を除く各地の都市にコッソリ……というには堂々とし過ぎた拠点を持ち、盗品や密輸品の取引などを行っている。
とはいえ、ヒャッハーばかりのこの世界では数少ない理性的な組織で、入会費10000cat.で即座に同盟関係となれる。
拠点内には簡単ながら戦闘や暗殺、鍵開けなどの練習ができるトレーニング機器がそろい、無料で使えるベッドも複数ある。
盗品や高性能なカバンを売ってくれるニンジャの商人、容姿を変えてくれる整形外科医などが滞在している。
特に商人は盗品を確実に買い取ってくれるだけではなく、その土地で禁制品とされているものを高額で買い取ってくれる、麻薬密売のお供。
また、各地のウェイステーションにも護衛として滞在しており、少人数で旅をしている姿もよく見かける。野生生物や盗賊に襲われた際には積極的に戦ってくれるので心強い味方でもある。
総じて所属によるメリットが非常に大きい組織であり、コミュニティでは冗談半分に慈善組織の互助会などと言われる。
唯一問題を挙げるとすれば、盗賊団なのでうっかり都市の衛兵と戦闘になったあげく全員檻の中、なんてことが割とよくあることだろうか。

傭兵ギルド

金銭を対価に戦う傭兵集団。
たいてい街の酒場に数人のグループでたむろしており、隊長に話しかけて指定の期間雇うことができる。
話しかけたキャラクターに追随して護衛をするほか、拠点の防衛を頼むことも可能。
それなりの強さの傭兵数人が1日わずか2000catと安価で味方にでき、野盗勢力の本部程度なら2、3グループ雇えば簡単に退治できるほか
肉食生物や殺人ロボットとの戦い、果ては大国との全面戦争にすら命をかけてくれるため、シノビ盗賊団と並びプレイヤーの心強い味方。
ただし死んでしまうと再出現しないので、使い潰せるとはいっても安易に死なせない方がよいだろう。

浮浪忍者(Flotsam Ninja)

ホーリーネーション領の北にひっそりと拠点を構えている組織。
Kenshiで忍者と言えばだいたい盗賊であるが、彼女らはホーリーネーションの男尊女卑に耐えかねて逃げ出した女性達の集まりであり、盗賊活動などは特に行っていない様子。麻薬も買い取り拒否こそされないものの定価で買い叩かれる。
当然ホーリーネーションとは敵対しており、食人族カニバルをあしらいながら打倒フェニックスの機会を待っている。
彼女らを賊として切り捨てるか、あるいは共に戦い女性の尊厳を手に入れるか…そこはプレイヤー次第である。
男尊女卑には反発しているがオクラン教徒ではあるため、人間以外の種族で話しかけると会話を拒否されることがある。
また、男性から酷い扱いをされていたことから人間の男に対しても警戒されることが多い。スムーズに会話をしたいなら人間の女性で訪問しよう。

組織の指導者はモール(Moll)。
メイトウこそ持っていないが、全体的にステータスが高く、特に器用さはゲーム中でも屈指の数値で非常に素早い。
一方で軽装かつ得物が重装備を苦手とする忍者刀なので、装備を整えた数名で攻めればラッキーヒットであっさりと沈むことも。

ハウンズ(Hounds)

大陸南西の湿地帯スワンプは環境の悪さから三大国の支配が及ばない地域で、複数の勢力に分かれたならず者達によって治められている。
その中でも特に大きな組織がこのハウンズで、麻薬(ハシシ)で生計を立てている…まあ、ヤバい連中である。
一方でならず者にしては話のわかる一面もあり、彼らの麻薬密売に協力すれば同盟を組むことができる。
同盟を組むとプレイヤーがスワンプに拠点を構えた際に、一定期間ごとに稼ぎの分け前をたかられる代わりに、ほかのならず者ににらみを利かせたり、拠点の防衛に駆けつけてくれる。

組織の指導者はビッググリム(Big Grim)という大柄な女性。強引なやり方で組織を乗っ取ったことからグリム(野蛮)の名で呼ばれている。
ステータスは70台と各勢力の幹部や高額賞金首に匹敵し、武器の品質こそ悪いもののかなりの強者。前述の麻薬密売時に選択肢を誤ると戦闘になってしまうので注意。
彼女を殺害または拉致すると、キレた構成員が幾度もプレイヤー拠点に攻めてくるようになってしまう。止めるにはハウンズの本拠地である小村ロットの人々を皆殺しにするしかない。

またスワンプ最大の街「シャーク」はスワンプ原住民のスワンパーズおよびハウンズをはじめとする複数のギャング集団が集まっており、酒場でのいざこざやスパイダーの襲撃を火種に街全体を巻き込む乱闘が起きやすい。
勝手に街が壊滅して商人が死んでしまったりするので長居しないようにするのがオススメ。

飢えた野盗

ホーリーネーションとシェク王国の間にある緩衝地帯、ボーダーゾーンを中心に出没する、その名の通り飢えによって野盗化した食い詰め者の集団。飢えた放浪者という亜種も存在する。
本作における最弱勢力の筆頭で、市民にすら劣るステータス、武器は棒きれで防具はボロ布という貧弱な装備と、これまでどうやって生きてきたのか不思議な連中である。
食料を求めてアテもなく彷徨っており、遭遇した旅人や野生動物に見境なく襲い掛かるが、彼らのステータスと装備では最弱の野生動物であるヤギを倒すことすらままならず、殆どの場合は血の海に沈む末路を辿ることになる。食料を消費しないスケルトンにも食べ物を要求するなど、どうやら飢えのあまり正気を失いかけているようだ。
唯一の取り得は集団による数の強み。カニバルやフォグマンに比べれば大した数ではないのだが、それでも鉱石掘りで日銭を稼ぐKOUHUをボコボコにする程度の力はある。この世界に放り出されたばかりの新米Kenshiに数の力を教育してくれるポジションである。
というわけで、最底辺の実力に反してボコったプレイヤーの数は各勢力のトップや賞金首にも劣らず、「植田さん」等の愛称で親しまれている。

ダスト盗賊

ボーダーゾーンを中心に活動する野盗。集団で縄張りを徘徊しており、野営を行っていることもある。
戦闘力的には最弱の「飢えた野盗」より少し強い程度でしかないのだが、その活動範囲は非常に広く三大勢力にも匹敵する。
粗末な品質ではあるが、兜から鎧まで全身に金属防具を身に付けており、厄介なクロスボウ持ちも混ざっているなど、プレイヤーに装備と飛び道具の重要性を叩き込んでくれるポジション。
その分追い剥ぎによって得られる金も多いので、再序盤でも街の衛兵になすりつけて、少し強くなれば自力で倒して装備を剥ぎ、小遣い稼ぎに利用することもできる。
活動範囲内に拠点を設けるとみかじめ料を要求しに来るが、返り討ちにできる戦力があれば断ってもよいだろう。
首領のダストキングは賞金首としては弱い方でメイトウも持っていないが、強さの割に懸賞金がかなり高額で、更に三大勢力すべてからお尋ね者にされている。活動範囲の広さを鑑みれば妥当ではあるか。
ちなみにほかの多くの組織と異なり首領を拉致・投獄するだけでは拠点襲撃が止まらず、殺害することによってのみ止めることができる。

反乱分子農民(Rebel Farmers)

都市連合の搾取に耐えかねて帝国から逃げだした農民たちの集団。
しかし同じく反都市連合の組織である反奴隷主義者と比較すると統制はまるで取れておらず、都市連合に関係の無い集団にも因縁を付けて襲い掛かってくるなど、実態は野盗の類と大差ない。
ステータス、装備も貧弱で、砂漠を徘徊する反乱農民の集団がサムライや野生動物に蹴散らされ、生き残りが人狩りなどに奴隷化される光景が都市連合領の風物詩となっている
プレイヤーが都市連合と敵対していると同盟を結ぶこともできるが、戦力としてはアテにしない方がいいだろう。
勢力の指導者はボス・シミオン(Boss Simion)。都市連合から2万catの懸賞金を懸けられている。
かつては彼も農民だったが、奴隷が生産する安い作物との競合に破れ、土地と家族を失って反乱農民の指導者になったようだ。
ステータスは低くはないものの、都市連合と戦うには明らかに力不足。しかもとある監獄に収監されているある賞金首を解放すると、拠点を乗っ取られて行方不明になってしまうというどこまでも哀れな男である。

ご当地ニンジャ

砂漠を徘徊する「スナニンジャ」、沼地で獲物を狙う「スワンプニンジャ」、ボーダーゾーンを根城とする「ブラックドラゴンニンジャ」など、大陸の各地でインパクト満点な名前のニンジャを名乗る盗賊集団が出没する。
戦力的にはダスト盗賊より少し強いくらいだが、旅をはじめたばかりのプレイヤーには脅威。
みかじめ料を出せば帰ってくれるダスト盗賊と異なりいきなり攻撃・略奪をはじめるため、拠点を設けるなら彼らを返り討ちにできるくらいの戦力が欲しい。

英雄リーグ連合(United Heroes League)

都市連合の街内外で活動する集団。
モブ構成員はその名も「街のヒーロー」であるが実態は人間以外の種族を差別し一方的に攻撃するチンピラ。
というか都市連合版の過激派オクラン教徒で、異種族が悪事を働くという陰謀論に基づき異種族狩りを行っている。
しかしホーリーネーションと違い、都市連合はシェクの貴族もいる人種には寛容な土地であるため支持は得られていない。
ハイブやシェクがいると街中でも因縁をつけて攻撃してくるが、彼らの戦闘力は最下級の野盗レベル。
プレイヤーが反撃するまでもなく衛兵にボコボコにされて奴隷落ちしたり、攻撃前の口上を垂れながらスキマーに襲われ壊滅したりと悲哀が漂うザコキャラである。

カニバル

大陸北部に居住している食人族。衣服はまったく身に付けておらず、不気味なボディペイントで全身を覆っている。
一応人語は理解できるようだが、意思疎通はまったく不可能で、他の人間を見つけると肉切り包丁を振りかざして襲い掛かってくる。
ステータスはさほど高くなく、防具も装備していないので倒すのは簡単だが、その弱さを圧倒的な数で補っている。
そして数の暴力に屈して気絶してしまうと、戦闘中だろうが捕獲され、彼らが『肉』を保管しておくための檻にぶち込まれてしまう。
厄介なのは戦闘による気絶だけでなく寝ているだけでも捕獲の対象となることで、野営をしていたら戦闘も発生せず全員檻の中、というのは多くの新米kenshiが通る道。
幸い檻に入れられてもすぐに喰われることはないので、ピッキングや隠密を駆使して落ち着いて脱出しよう。もしスキル不足でそれが不可能だったら……。

モングレル

常に霧に覆われたフォグ・アイランドの中央部に存在する街、及びそこに暮らす人々。街の名前と派閥名がどちらもモングレルである。
フォグ・アイランドは人食いの怪物フォグマンの跋扈する危険地帯だが、それ故に東に位置するホーリーネイションの兵士たちも容易には侵入できず、何らかの理由で聖帝国から追われる者たちが流れ着く場所となっている。
周囲からは完全に孤立しているが、街の施設は非常に充実しており、装備品も高品質なものが揃っている。タダで利用できる鉄鉱石の自動採掘機が設置されており至れり尽くせり。
Kenshiのアイドルことビープ君を始め、複数のユニークキャラを仲間にすることもできるので、フォグマンをどうにかできるようになったら一度は街を訪れたい。
勢力の指導者はアーク(Arc)。フェニックス、エサタ、アイゴア、バグマスター等の錚々たる面々と並び評される世界有数の実力者を誇る剣士……なのだが、どうやらイベントが没にでもなったらしく、まさかの会話できないNPC扱い。
そのせいか懸賞金も懸けられていなければメイトウも持っておらず、服装も周囲のモブと大差ないので、ユニークキャラだと気づかなかった人も少なくないだろう。

フォグマン

主にモングレルの街周辺のフォグアイランドに生息する、ハイブの出来損ないのような人型生物。
人語は通じず、「ウリイイイ!」などと奇声を上げながら見境なく襲いかかり、倒れた人は巣に持ち帰ってポールに縛り付ける。
すると周囲からフォグマンが寄ってきて生きたまま食われる!
無数のフォグマンにたかられむさぼり食われる哀れな犠牲者の悲鳴が響き渡るのはモングレルの日常。
ちなみにこの捕食行動は生きるためというより彼らなりの宗教儀式として行われているようで、獲物にかじりつくフォグマンの周りでは別のフォグマンが跪いて崇めるような動作をする。
カニバルと同じく個々の戦闘力は作中でも底辺レベルなのだが数の暴力が脅威で、倒しても倒しても霧の向こうから増援がやってくる。
一方フォグプリンスからは6000catで売れる首をもぎ取れたり、弱くて数が多いことから打たれ強さや隠密上げには使いやすかったりするため、そこら中から聞こえてくる悲鳴に耐えられるならば中盤の金策・訓練に向いている。

サザンハイブ(Southern Hive)

大陸南東部に住む紫がかった体色が特徴のハイブ族。
人語を解するものの対話は不可能であり、見つかれば「グリイイイ!」と叫びながら問答無用で襲いかかってくる。
ウエスタンハイブやフォグマンと同様に非常に数が多いうえ、個々の戦闘力も高い。
特に女王の側近を務めるエリートドローンガードは各国の近衛兵レベルの実力で装備も整っており、しかも数が多い。
正面から攻め込めばアッシュランド帰りの精強な戦力でも消耗戦の果てに敗北しかねない質と量を兼ね備えた強敵である。
彼らは女王とは別に存在する「キング」なる存在への生け贄として人を狩っているのだがその正体は・・・

南東勢力

長らく未実装だった大陸南東部はこの作品のエンドコンテンツとして設計されており、他地域よりも敵が強力で凶悪かつ珍妙である。
そんな南東地域では非常に個性的な4つの勢力が互いに争いながらひしめき合っている。
奴隷を搾取する都市連合の打倒を掲げ、戦力の徴発と称し道行く人を捕らえて奴隷化する武装集団、リーバー。
人類の絶滅を目標とする自分のことをスケルトンだと思い込んでいる人間集団、スケルトン盗賊。
カニを愛し、カニと共に生きるカニ大好きのカニコスプレ集団、クラブレイダー。
そして南東でももっとも凶悪なのが人の皮を剥いで着る狂ったスケルトンの集団、皮剥ぎ盗賊。
力なき者がうかつに足を踏み入れると(主に皮剥ぎ盗賊のせいで)死よりも恐ろしい旅の終わりを迎えてしまうだろう。
ちなみにどいつもこいつも対話不可能に見えてリーバー以外は会話で同盟を組むこともできるが、他勢力とは自動的に敵対してしまう。
中立状態でも襲ってくる奴らなので、同盟できなくなる程度しかデメリットはないが。
アッシュランドを探索するには彼らとの激闘を制して進む必要がある。

第二帝国

文明崩壊前に存在したスケルトンの帝国の生き残り。
南東の果て、アッシュランドに点在するドームにはそれぞれリーダー格のスケルトンとその配下が待ち構えている。
メイトウやAIコアをはじめとする旧文明の遺産が山ほど手に入るが、その攻略難易度は作中最高峰。
最奥の「禍々しい場所」には最強武器の一角と名高いフォーリング・サンのメイトウを持った第二帝国のリーダー、「狂ったキャットロン」が鎮座している。
キャットロンは武器も防具も強いがステータスで一歩劣るフェニックス、武器が重すぎてステータスを活かしきれないエサタ、半裸のため防御力がなさ過ぎるバグマスターらとは異なり、ステータス・武器・防具の全てが一級品で隙がないという、アイゴアと並ぶ世界最強レベルの武人。
最強のメイトウを求めるならば心して挑むようにしよう。

ちなみに、第二帝国の社会体制とその崩壊については不確かながらもある程度推測できるのに対し、それ以前に存在していた第一帝国については一部の人物が僅かに言及する程度で、殆ど何も明らかになっていない。一応世界各地に存在するオーパーツじみた残骸は第一帝国時代の産物らしい。
kenshi2に期待しよう。

未所属

初期状態でプレイヤーが所属している派閥のデフォルトネーム。もちろん変更可能。
プレイヤーは基本的にここから移籍することはない。他の派閥に加入するという選択肢が出ることもあるが、友好度が上がって同盟関係となるだけで所属はあくまで未所属のままである。
最初は野生動物にすら勝てない派閥と呼ぶのもおこがましい弱小勢力に過ぎないが、プレイヤーが力を付けていけばやがて世界情勢にすら影響を与えられる一大勢力にまで至るはずだ。

……プレイヤーの気まぐれで面白半分に街を滅ぼしたり、偉い人を拉致監禁したり、義肢化のために自らの手足をもいだりするので、コミュニティでは「kenshi世界で最もヤバい派閥は未所属」とネタにされている。
南東実装後は皮剥ぎ機という禁断の技術を手にしてさらにヤバさに磨きがかかった。


野生動物

この世界には様々な野生動物も生息しており、各地で独自の生活を営んでいる。
攻撃を加えない限り無害な草食動物も存在するが、多くの動物は敵対的で、プレイヤーを発見すると排除ないし捕食しようと襲い掛かって来る。
一方で家畜化されている動物も存在し、ペットとして戦闘に参加させたり荷物を運ばせることもできる。以下に動物の一部を紹介する。

+ 主な動物

ボーンドッグ

骸骨のような外骨格を持った黒い犬。古いバージョンでは「ボンディグ」と珍妙な響きに訳されていた。
野生個体は序盤は脅威となる戦闘力だが意外と足が遅いため襲われたら逃げよう。
攻撃速度が優秀であるためペットとして購入・育成すれば頼れる番犬となる。
一方どのペットにも共通だが子供のうちはステータスが非常に低くて死にやすいうえ、野盗系の前でダウンすると肉目当てに捌かれてトドメを刺されてしまう。
ペットを迎えるのはある程度強くなってからがオススメ。

ヤギ

かわいい。
サイズ的にも最小クラスで動物の中では最弱だが、始めた直後のキャラで戦闘を仕掛けても返り討ちにされて終わる。
倒せるようになれば弱くて皮や肉を多めに入手できるカモだが、野生個体と間違えて行商人が連れているヤギを攻撃したりしないよう気をつけよう。
ペットにすることもできるが、輸送力にはならないうえ戦闘力にもあまり期待してはいけない。

ビークシング

ブラキオサウルスのような巨体に長い首、そしてクチバシ(ビーク)が特徴の生物。独自の勢力「ガッター」に所属している。
異常なまでの探知能力と走力を持ち、かなりの遠方からでもプレイヤーを察知し、義肢化でもしていなければ逃げ切れない高速で接近してくる。
そして長い首を活かしてクチバシを叩きつける攻撃は威力・攻撃範囲共に強烈で、密集しているところに叩き込まれると数名がまとめてなぎ倒されることも。

しかし何より最大の特徴は人を生きたまま食うこと。
実はこのゲームの敵はこちらをダウンさせてもせいぜい野盗系が食糧を奪うくらいで、大半は興味を失って去ってしまう。
奴隷商に捕まっても奴隷にされるだけで死にはしないし、カニバルやフォグマンに連れ去られても食われて死ぬまでにはタイムラグがあるため脱出するチャンスがある。
しかしビークシングに倒されると「生きたまま食われる!」の表示とともにその場で足先から囓られ、救援できなければそのまま絶命、最終的に跡形もなく食べ尽くされてしまう。
逃げ切ることもほぼ不可能なので、倒せないならば他人になすりつけるくらいしか生き延びる道はない。

そんな危険度に反して生息域がやたら広く、東西南北どこへ行ってもたいてい彼らの姿を見かけることができる。
デフォルトスタート地点のハブからも西に少し進むとビークシングが生息しているため、初プレイはわけの分からないままこいつに食われて終わったプレイヤーも多いだろう。
中でも大陸東部の低地帯ガットはビークシングの群生地で、迂闊に足を踏み入れようものなら数十匹もの群れが殺到してくる。
また、南部のボーンフィールドには稀に超巨大な老齢個体が出現。
上記特性はそのままに凄まじいステータスを誇る。街に放てば一匹で一つの街を半壊ないし壊滅させるほど。

一方で攻撃の隙が大きいため防御が間に合うことが多く、範囲攻撃に巻き込まれないよう一対一での戦いを心がければ、あまり育っていないキャラクターでも以外にあっさりと勝てたりもする。
倒せば大量の生肉と皮が剥ぎ取れるうえ、巣からは高額で売却できるビークシングの卵も手に入るなど、対処法さえ知っていれば食料調達から金策、キャラクターの育成などあらゆる面で役立ってくれる有用生物でもある。

様々な意味で印象に残りやすいkenshiを代表する生物で、何かとネタにされることも多い。
公式からもビークシングがデザインされたTシャツが発売された。初心者にお勧めの拠点はガット!

スキマー

大陸北東部、都市連合領の砂漠に生息している巨大なカマドウマのような生物。
夜の砂漠を徘徊して獲物を探す夜行性生物で昼間は地面に潜って身を隠しているが、近づくと昼でも飛び出して襲ってくる。
他の生物に対しては敵対的で、砂漠を徘徊している放浪者や反乱農民がスキマーに襲われているのは砂漠の日常風景である。
攻撃力・攻撃範囲共にそれなりだが、幸い移動速度はあまり速くないので、脚を負傷していなければ逃げ切ることは難しくない。
剥ぎ取りを行うと換金アイテムの牙と少量だが食用になる生肉も得られる。
だがこの生物の最大の特徴は、倒されたときに物理エンジンが荒ぶることが多いことだろう。断末魔の鳴き声と共に、あらぬ方向にもの凄い勢いで吹っ飛んでいく。

アーリーアクセス版では砂漠スタートだったためビークシングと並び作品を代表する敵性生物という扱いだった。
初心者のうちは街の外にでるたびスキマーに怯え、門番などに返り討ちにされたスキマーで糊口を凌いだ古参kenshiも多いだろう。
正式版ではデフォルトスタート地点が変更されたため弱いうちから遭遇することが減り、ちょっと影が薄くなってしまった。

ブラッドスパイダー

湿地帯スワンプ等に出没する人間大の蜘蛛。その名の通り血のように赤い体色が特徴。
部位耐久が極めて低く倒すのは容易だが、反面攻撃力・攻撃速度共にやたら強烈という攻撃に全振りしたような能力をしている。
これが数匹まとめて襲い掛かってくるのだから堪らない。逃げようにも足場の悪い湿地帯ゆえにうまくいくとは限らず、強烈な攻撃を何度ももらえば簡単に昏倒してしまう。
しかもこいつも人間を生きたまま食う数少ない生物で、倒されればそのまま死亡しかねない。
湿地の見通しの悪さと小ささから気付かない間に近づかれてしまうのも恐ろしい。
街の中にも平気で侵入してくるので、滞在中は常に気を抜かないようにしたい。
これだけ面倒な敵なのに戦利品は小銭にしかならない牙が数個手に入るだけという有様。
攻撃力を少し落とした代わりに耐久を上げた大型のスキンスパイダーという亜種も存在する。
大陸の南西部にはこのスパイダーを使役する謎の人物「バグマスター」が居を構えており、シェク王国の悩みの種となっている。

ラプター

ずんぐりと太った、二足歩行の肉食恐竜みたいな姿だが草食の野生動物。
主にHN領に現れるリバーラプターは非常に弱く、沼地のスワンプラプターは一回り大きくて少し強いがそれでも弱い方。
草食なので基本的に無害だが、畑を作って農業をしていると作物を食い散らかしにくる害獣と化す。
倒してもわずかな皮と臭い生肉が獲れるだけで、スパイダーよりはマシだが見返りの少ないお邪魔虫。

リバイアサン

主に北西部海岸に生息する超巨大な草食動物。
数千という規格外の部位耐久と一撃で四肢欠損しかねない攻撃力を兼ね備えた地上最強の生物で、ビークシングの群れなど歯牙にもかけず蹴散らしてしまう。
しかし世界にはそんなリバイアサンを相手に戦う荒行で鍛える熟練プレイヤーも。

ガル

キャラバンが荷運び用に使役する形容しにくい容姿の草食動物。
プレイヤーもペットとして購入することが可能で、豊富な輸送力が頼りになるほか育てばそれなりの戦力にもなる。
野生個体も基本的には温和であるが、たまに群れで襲いかかってくることも。
威嚇のうなり声を上げはじめたら刺激しないよう立ち止まってやり過ごそう。

ブル

ツノの生えた牛のような動物。
こちらも荷運び用に使役でき、ガルに比べてやや積載力が劣るものの戦闘力が高い。
育ったブルによる広範囲の突進攻撃は雑魚の群れを一掃する破壊力がある。

クラブ

東部海岸に生息する陸棲のカニ。
移動速度は遅いが攻撃力はなかなか侮れず、大群で押し寄せるため生息域では苦しめられることになる。
クラブレイダーからペットとして購入することも可能。
メガクラブと呼ばれる巨大な個体や、クラブレイダーが手塩にかけて育てた名前持ちの個体も存在する。
なお南東に拠点を作るとクラブ・トーナメント!と称したクラブレイダーの襲撃が連続で発生するが、これを全て返り討ちにするとたとえクラブを飼っていなくてもプレイヤー陣営の姿なき謎のカニ「ミステリー・クラブ」が優勝ということにされ、惜しみない賞賛とともにクラブレイダーとの友好度が勝手に最大になる。
全く意味が分からないが他の南東陣営との関係を悪化させずカニ装備の設計図を買えるようになるため、窃盗や略奪に頼らずカニ装備を手に入れたい人は勝ち抜いてみよう。

アイアンスパイダー

旧時代の遺産が残る土地を徘徊する機械の蜘蛛。
大半が壊れて機能停止しているが、まだ動いているものは人間などに見境なく襲いかかる。
遺跡内部には小さいがさらに攻撃力の高い亜種、警備スパイダーがおりうかつに挑むと四肢の欠損や最悪死亡のリスクも。
一方食糧を必要とせず、スケルトン用ベッドで高速回復でき、それなりの戦闘力があることから自拠点に連れ帰ってスパーリングパートナーやサンドバッグにする未所属も多い。

アイテム

武器防具はこちらの世界での中世~近世辺りのものが中心で、防具は東西入り乱れているが武器は片刃・曲刀が多く、やや東洋に偏っている。
三大勢力の一つがサムライだったり各地にニンジャの組織があったりするということもあって日本系の武器はかなり多め。
飛び道具はクロスボウや、設置型のバリスタ等となっており、銃火器は登場しない。
同じ武具でも品質による強弱がある。
武器の等級はピンからキリまで細分化されており、「錆びた鉄屑」~「修理品」あたりは野盗などのザコがよく持っている低級品。
普通の店で買える中では「Catun No.○」が標準、「Mk ○」が高級品といった位置づけで、同ランク内では数字が大きい方が上。
「Edge ○式」は限られた店でしか売られていない量産品の最高峰。
さらに上の最強武器が「メイトウ」(名刀)で、その刀身は白く輝きEdge等級と比べても隔絶したぶっちぎりの性能を誇るが、基本的に一品ものなうえ店売りや遺跡探索では入手できず、いずれも各国の要人や賞金首が所持しているのを奪うしかない。
もっとも大したことのない盗賊の親玉が持っていて手に入りやすいものもあるが。

防具は兜、鎧、シャツ、ズボン、靴といった種類があり、防御効果の無い服を除くと軽装、中装、重装に分類される。
軽装は防御力は低いがスキルにプラス補正がかかり、重装は防御力には秀でるがスキルにはマイナス補正がかかる傾向がある。
防御可能な部位も種類ごとに異なっており、バランスの良いもの、特定部位を重点的に守るものなどが存在する。
どの防具にも長所と短所があるので、装備する武器の種類やキャラクターの役割を見据えたうえで適切なものを選びたい。
防具の等級は「試作品」から「傑作」までで、一見強そうな金属鎧でも試作品等級だと防御力はないに等しく、それでいてスキルのマイナス補正だけはかかるので注意。

バックパックを装備するとインベントリが拡張されてものを多く運べるようになる。
中身には重量の軽減効果が働くが、一部を除き戦闘や隠密系のステータスにペナルティがかかる。
スペースが広いもの、アイテムをスタック可能なもの、戦闘ペナルティが小さいものといろいろあるので上手く使い分けよう。

ちなみにこの世界の義手/義足はかなり高性能で、装着可能部位さえあるなら武具と同様の感覚で気軽に着脱でき、生身の手足と同様に動かせる。
と言っても、その装着可能部位は「生身を失った部位」であり、つまりは手足を失う事態も起き得るという事なのだが…*2
低品質の義肢は無いよりはマシといった程度の性能しかないが、高性能・高品質なものになると部位耐久の大幅上昇、ステータスやスキルへの補正など、生身の時よりもむしろ強化される。
そのため人を食う生物などを利用してわざと手足を失わせるプレイヤーもいるとか。

食料品も色々とあり、野生生物から肉を得て焼いたり、麦や米を栽培してパンやご飯を作ったり出来る。
なお文明崩壊後の荒野という世界観上、フレーバーテキストのレベルではあるが味の悪さに言及されている食品がやたら多い。
中には栄養だけは豊富だが味があまりにも悪く、砂漠における自殺率の上昇を招いているなどと書かれる代物も。
本も、ゲームシステム上の実用品(各種の技術レベルを上げる技術書)がある一方で、様々な物語が書かれた読み物も用意されている。

その他にも酒やハシシ等、様々なアイテムがある。酒は食料と異なり飲むことはできない換金アイテムとなっている。
地方によって販売品も売買価格も違うため、ある場所で仕入れて別の場所で売って…と、交易で稼ぐ事も可能。
但し地方によっては一部の品が禁制品となっているので注意。あえて持ち込み高く売りさばく「密輸」も可能だが、衛兵に見つかると…


拠点造り

本作ではプレイヤー自らの拠点を造ることができる。他の街に近すぎなければ基本的にどこにでも拠点造りが可能だ。
最初は小さな小屋などごく一部の建築物しか作れないが、研究台を設置して技術開発を進めていくことで、巨大な建築物、食料や消耗品、武器防具の製作、設備を稼働させる発電施設、それらの製作に必要な資源の採掘などが可能になっていき、やろうと思えば生活のすべてを拠点内部だけで完結させることすら不可能ではない。
研究は初めのうちは街で普通に売られている「本」で進められるが、上位のものは「古代の科学書」など旧時代の遺産が必要になるため、遺跡の調査・攻略もいずれはしなければいけなくなる。
どこにでも拠点を作れるとはいっても、地域によっては土地が痩せていて農業に不向きだったり、風が吹かず風量発電が行えなかったりと、完全無欠の土地はなかなか存在しないし、すべてを自己完結させるためには相応の人手も必要。研究や製作などは街にある物件を購入することでも行えるし、食料や資材は買って済ませることもできるので、何がしたいのかを見据えて拠点作りを行うことが重要である。
また、ごく一部の僻地を除き、拠点を造るということは誰かの縄張りを占拠するということでもあるため、彼らとの付き合い方を考えなければならない。税金やみかじめ料を要求されるのは交渉の余地があるだけまだいい方で、大抵の勢力は略奪やプレイヤーの排除を目的として問答無用で拠点に襲い掛かってくる。これらを撃退するための防護壁や固定砲台なども用意されているほか、傭兵に防衛を依頼することもでき、友好的な勢力がいれば援軍を出してくれることもある。
プレイヤーが勢力の要人を拉致、殺害するなどの重大な敵対行為を行った場合、通常とは一線を画す強力な部隊が報復のため拠点の襲撃にやってくる。この報復でしか出会えないNPCも存在するが、生半可な気持ちで手を出すべきではないだろう。


武器種

本作には以下の武器が登場する。
刀であれば野太刀や脇差といったように武器種ごとに更に細分化されている。
また、武器には斬撃ダメージ(出血を引き起こす)と打撃ダメージ(重装甲の相手に軽減され辛い)が存在する。
重量も設定されており、重い武器を扱うためには筋力のステータスが一定の値に達している必要がある。
筋力が足りないと、装備しても武器を振る速度が遅くなってしまうので筋力に見合ったものを選ぶのが無難。
筋力を鍛えるため、鉄や水などを詰め込んで数百kgもの重量になったバックパックを背負い、死体を担いだ人々が練り歩く姿はkenshi世界の日常風景である。

現実世界でいう日本刀などが該当。軽量さと振りの速さが特徴で、斬撃ダメージに特化している。
軽いため筋力が育っていなくても扱いやすく、対人ダメージボーナスがあるため軽装の相手に対しては効果的。
しかし重装甲の相手やロボットにはマイナス補正が付くため後半になるにつれダメージが落ちてくる。
よほどのこだわりがなければ途中で他の武器に切り替えたほうがいいだろう。
総じて序盤向きの性能だが、他の武器より価格が高く設定されており、肝心の序盤に性能の良いものを入手し辛いというちぐはぐな武器。
攻撃速度に繋がる器用さは武器の斬撃ダメージの割合に応じて経験値が溜まるため、器用さトレーニング用としては最適。
固有の攻撃動作として上段斬りを二回連続で繰り出すものがあり、タイマンではそれなりに役立ってくれるが、
集団戦となるとモーションの長さから被弾が嵩みがちで真っ先に戦闘不能になることも。
上記の通り癖の強い特性も相まって、どうしても使い続けたいのなら何らかの工夫は必須である。

  • サーベル
本作においては刀身が幅広の刀剣が該当。斬馬刀もサーベルに分類されている。
刀と似た性能だが、斬撃だけでなく多少は打撃ダメージも与えられる。
比較的軽く防御にボーナスが付き、何より盗賊などから入手しやすいため、序盤ではお世話になるだろう。
またメイトウが比較的入手しやすいのも長所の一つ。相手の種族による得手不得手が存在せず、重装甲やロボットに対しても刀よりは有効なので終盤まで使っていける。
防御ボーナスの存在から挑発をオンにして敵を集めるタンク役としても活躍できる。

  • 鉈武器
相手を叩き切るような武器が該当。ホーリーネーションで使用されるパラディンクロスも鉈武器に分類される。
斬撃と打撃のバランスが良い武器種で、特にロボット相手にダメージボーナスが付くので、古代遺跡の探索などで役立ってくれる。
肉切り包丁等の一部武器には対人ボーナスも付いており、これを片手に数の暴力で攻めてくるカニバル(食人族)はキャラが育つまではかなりの脅威。
動物相手にマイナスが補正が付くのと、一部を除いて攻撃範囲がやや狭いのが難点。

  • 重武器
その名の通り超重量の大剣。ベルセルクのドラゴンころしをイメージすると分かりやすい。
破壊力と攻撃範囲においては他武器の追随を許さず、集団戦で敵をまとめてなぎ倒した時の爽快感は素晴らしい。
一方で性能・品質が高いものほど重量もどんどん増していくため、相応の筋力がなければまともに扱えない。
その中でも最も重いフラグメントアックスのメイトウともなると、限界近くまで鍛えたうえで更に筋力特化型の義手の装着が要求されるほど。
そこまでやっても負傷して筋力が落ちるとたちまち満足に振るえなくなるので、メイトウの中でも屈指の扱い辛さを誇っている。

  • 長柄武器
薙刀などのポールウェポンが該当。
攻撃力自体は他の武器よりも控え目だが、攻撃範囲が広く、振りもそれなりに速いため、タイマンでも集団戦でも威力を発揮する。
更に動物相手に大きなダメージボーナスが付くので、敵対的な生物が多い地域でも効果的。
しかしその長さから屋内では大きなペナルティが付く為、都市攻略などで使う際には工夫が必要となる。

  • 鈍器
棍棒や十手などが該当。多く場合スタート時点での初期装備である鉄棍もこのカテゴリに属する。
斬撃ダメージの殆どない打撃特化型で、重装甲の相手にも効果的にダメージを与えられる。
一方で殆どの武器が片手持ちで攻撃範囲に難があり、使い続けても器用さが殆ど成長しないという欠点もあるため、
斬撃型の武器を使うキャラクターのサブウェポンとして持たせるのが無難。
打撃ダメージは筋力の補正を受けるため、筋力を徹底的に鍛えたキャラに持たせると思いもよらないダメージで相手を瞬殺したりすることも。

  • 武術
武器を装備しなくても戦うことができ、その際は徒手空拳である武術を使用することになる。
武術といっても最初は大振りで隙だらけのテレフォンパンチしか使えず、敵の攻撃をガードすることも不可能、
鎧やロボットを攻撃すれば手足を痛めて自滅するなど、まるでいいところがない。
しかし武術スキルが上昇していくと繰り出せる技も増えていき、極めれば相手を即死させるほどの打撃を連打できるようになる。
更に長柄武器や重武器とは逆に屋内でスキルに大きなボーナスが与えられるのも特徴の一つ。
攻撃範囲の狭さや回避モーションの長さから集団戦には向かないが、タイマンでは最強との呼び声も高いロマン溢れるスタイルである。

  • クロスボウ
弾を消費して相手を撃ち抜く、このゲーム唯一の携行可能な飛び道具。後述の砲台もだが、遠距離武器の射撃は防御不可という特徴がある。
更にKenshiは戦闘スロットというものが存在し、相手を集団で取り囲んでも一人ずつしか攻撃できないのだが、
クロスボウはその影響を受けないためハチの巣にすることもできる。当然クロスボウを持っている敵は同じことをしてくる。
種類によって威力や射程は大きく異なり、リロード速度や精度は種類だけではなく使用者の技能によっても変化する。
低技能でもそれなりに使える初心者向け、ポテンシャルは高いが技能を上げないとリロードが非常に遅い上級者向けという方向性の違いも。
誤射も存在するため、強力なクロスボウを初心者に持たせると味方の頭を撃ち抜いて死なせてしまうこともある。
精密射撃という能力値を鍛えておけば誤射は防げるのだが、精密射撃はよりにもよって「誤射をすること」によってのみ鍛えられるため、はじめは弱いクロスボウで技能を鍛えるようにしよう。
また重装備になると射撃耐性も上がっていくため、終盤になると一方的に倒すのは難しくなる。
敵に近寄られると近接戦闘に切り替わるため、サブ武器や武術の鍛錬、もしくは細かい操作による射撃の維持をお忘れなく。
ちなみにほかの武器と異なり、等級は防具と共通で「傑作」が最高ランク。

  • 砲台
拠点などに設置できる固定砲台。クロスボウとハープーン(銛)の2種類が存在する。
威力が高いうえに弾数制限が無く、数を揃えて適切に配置すればこれだけで敵の襲撃を撃退できるほどだが、
スキルが育っていないとまともに扱えないのは手持ちクロスボウと同様で、高威力であるがゆえに誤射時の被害も甚大なものになる。
暗闇では命中率が大きく低下するので、夜間に使用するつもりなら照明の設置も必要不可欠。
当然ながら各勢力の拠点や都市にも配備されているため、都市攻めを行う場合は砲台にどう対処するかを考えなければならない。

種族

PCとして使用可能なのは下記の4種族。種族内でも人種があり、基礎ステータスや成長補正が変わる。
更に人間とシェクは性別の選択が可能。性別による能力の違いや装備制限はないが、人間のみ男性か女性かでホーリーネーションからの扱いに大きく差が出る。
PCにはできないが、これら以外の人型種族も存在する。

人間

この世界で最も人口の多い種族で、能力も標準的。
グリーンランド人とスコーチランド人の2種類が存在する。食人族カニバルも一応は人間種だが、プレイヤーとして選ぶことはできない。
男性の場合はホーリーネーション領内を(比較的)安全に活動できるという大きなメリットがある。
部位耐久はすべて100。

  • グリーンランド人
白人系から褐色まで様々な体色を持つ農耕民族。農業や研究を得意とし、マイナス補正のかかるスキルが無いなど、癖のない能力を特徴としている。
ホーリーネーションの住人は全員がグリーンランド人で、グリーンランド人男性は街を歩いているだけでアイテムが貰えることも。
異種族交じりのチームでも「聖火の教典」を持ったグリーンランド人男性がいれば見逃してもらえる場合があるなど、聖帝国で活動するなら一人はメンバーに加えておきたい。

  • スコーチランド人
漆黒に近い肌が特徴の人間種。グリーンランド人と比較して筋力で若干劣る代わりに器用さに優れ、武器や防具の鍛冶仕事も得意としている。
種族特性として足が早く、生肉を食べることもできるため、戦えるほどの力が無く金も足りない序盤を乗り切りやすい。
ホーリーネーションでも差別はされていないが、グリーンランド人とは違って特に優遇されるということもない。
グリーンランド人に近い体色の特殊なユニークもいるが、「血液」のステータスを確認することで判別できる。出血係数が×0.9(出血に強い)のがスコーチランド人。

シェク

頑強な肉体を誇り、戦いと誇りを信条とする有角種族。
人間など他の種族を「フラットスキン」と称して見下すが、その一方力を尊ぶ価値観ゆえ実力を証明した者に立場を問わず認めるなどある種の寛容さも持ち合わせている。
シェク王国の主要種族であるが王国外に住むシェクも少なくなく、多種族国家の都市連合で貴族をやっているものも存在する。

見た目通り筋力や打たれ強さの伸びが良く、部位耐久がすべて125と人間の1.25倍あり前衛やタンクに向く。
一方で攻撃速度に関わる器用さや移動速度に関わる運動能力の伸びが悪くなっている。内政系のスキルも軒並み上がりづらい。
ダメージの治癒スピードも少し遅めなため、一度崩れるとその後が大変。
また、食料を消費する速度も他種族より早いため、序盤で仲間にし過ぎると食費だけでいっぱいいっぱいになる恐れもある。

ハイブ

昆虫的な容姿を持った種族。
生態は社会性昆虫に近く、女王と呼ばれる存在に奉仕することを至上命題としており身分格差が激しい。
戦力は劣るが友好的で商人気質のウエスタンハイブと、対話不能・敵対的で戦闘力も高いサザンハイブに大別される。
ウエスタンハイブは他種族をまとめて「ノーハイブ」と呼ぶものの差別意識は少なく、むしろ商売相手としてグイグイ話しかけてくる。
しかし自我に目覚めて独り立ちしたハイブは同族から「ハイブレス」と蔑まれ、その名の通り同族扱いされなくなる。
PCとして作成したり仲間に加わったりするハイブは全てこのハイブレスであり、NPCハイブとは取引すらしてもらえない。
キャラバンはその限りではなく、むしろ巣から離れての生活には必要だろうと取引を勧めてくれる。キャラバンをするようなウェスタンハイブには思うところがあるのか、逆にハイブ村の方にハイブレスを拒む何かが存在しているのか。
棒のような脚は踵も爪先も無いため靴が装備できず、普通のシャツもずり落ちて装備できないため専用のものを用意する必要がある。
この特徴から、他種族からは「スティックマン」等の蔑称で呼ばれることも。
単純労働を担うハイブワーカードローン、戦闘担当のハイブドローン兵(ハイブソルジャー)、リーダー格のハイブプリンスが存在する。

種族特性としては共通で足が速くて飢えに強く酸性雨が無効、プリンス以外は生肉や臭い肉を食べることができるといったメリットもあるが、ドローン兵以外は耐久が低い上に装備制限のせいで足を保護しにくいので結果的によく手足がもげる癖の強い種族。
ちなみに街で生活していたり仲間にできるハイブレスは殆どがウエスタンハイブで、サザンハイブは数名しか存在せず、奴隷として登場する確率も極めて低い。
何らかの理由で女王が死亡した場合、そのコロニーのハイブはフォグマンという人食いの化け物に変貌する。

  • ハイブワーカードローン
ハイブ社会に奉仕するために生み出された労働担当のハイブ。面長の頭部が特徴。
器用さに優れ農業や労働を得意とし、種族特性として足も速いが、筋力は低く研究や料理も苦手。
部位耐久は頭部のみ125だが、他の部位はすべて75と撃たれ弱く、強敵相手に装甲を貫かれると即死もあり得る。

  • ハイブソルジャー
外敵への反撃やキャラバンの護衛を担う戦闘用ハイブ。シュモクザメのような巨大な頭部が特徴。
攻撃力と打たれ強さに優れ、ハイブの中では最も戦闘向きだが、シェク同様内政方面のスキルは伸ばし辛い。
部位耐久は頭部が200で他は100とハイブとしては破格の高さだが、その巨大な頭ゆえに頭装備を身に付けられないため、毒ガスへの耐性を100%にできないという大きな欠点がある。

  • ハイブプリンス
表に出ない女王に代わりハイブ社会を運営する指導者タイプのハイブ。
以前はワーカーやソルジャーと同様に生肉を食べられたが、アップデートで舌が肥えたのか食べられなくなった。
ハイブの中では癖が少なく、筋力が伸び辛い程度でスキル面は良好。特に全種族で唯一ピッキングにプラス補正があるため、鍵開け役として重宝する。
部位耐久はすべて80と、やはり直接戦闘はあまり得意ではない。射撃への適性があるため支援向き。
ちなみに設定上は女王に次いで数が少ないはずだが、ランダム生成の仲間候補としては結構な確率で出現し、むしろソルジャーの方が珍しかったりする。

スケルトン

意思と感情を持った機械人。
遥か昔にこの世界で栄えていた旧文明によって生み出された種族で、千年ほど前にも巨大な帝国を築いて繁栄を謳歌していたという。
しかし帝国が崩壊した現在では見る影もなく落ちぶれ、そのためか殆どのスケルトンは悲観的な態度を示す者が多い。

各部位の耐久度がシェク以上に高く、食料を必要とせず、更に酸性雨や毒ガスに完全な耐性を持つと種族スペックは群を抜いている。修理(回復)するには高価な専用キットが必要となるが、ゆっくり回復する生身と違って即座にHPが回復するため連戦に非常に強い。
一方でダメージを受けると耐久度の最大値が徐々に減少するという欠点もあり、こちらは専用キットでも回復できず、街などにあるスケルトン修理ベッドで修理する必要がある。
身に着けられる防具も鎧とズボンだけで兜が装備できないため、剝き出しの頭部に攻撃が集中するとあっさりと気絶してしまうことも。

また人間以外を排斥するホーリーネーションでは特に邪悪な存在として扱われているため、兵士に見つかると問答無用で斬りかかられる。*3
総じて固有の特性が多いものの前衛として最高峰の性能を持つため、タンク役からアタッカーまで幅広くこなせる。

種類が細かく分かれており、重武器による強烈な一撃を得意とするスケルトン、工学系全般が得意なP4ユニット、部位耐久が高めなソルジャーボット、
砲撃や技術面に長けるアッシュランドスケルトン、重武器に加えて鈍器も扱えるスケルトンP4MkII、クロスボウ適性のあるロングヘッドMkII等がいるが、通常手段で仲間にできるのはスケルトンとソルジャーボットのみ。

仲間

仲間を増やす方法はいくつかあるが、酒場で金を出して雇うのが基本となる。
ランダム生成される仲間候補とユニーク仲間がおり、ユニークは仲間にした後も特定条件で固有のセリフを喋ることがある。
なお、ランダム生成される確率は種族ごとに偏りがあり、人間は世界中で見つけられるが、スケルトンは極めて珍しく、世界中を探して見つからないことも珍しくない。
加入時に固有の会話が存在するが、仲間になった後はモブと変わらず、登場と名前もランダムな準ユニークも存在する。
以下にユニーク仲間の一部を記載する。ネタバレを含むので自分で探したい人は閲覧注意。

+ ユニーク仲間
  • ビープ(Beep)
霧に包まれた街モングレルで出会えるハイブワーカードローン。
自分の名前を連呼しながら街を徘徊しており、プレイヤーを見つけると無言でストーキングしてくる。
自我に目覚めてハイブを追放された個体で、最強の剣士を目指している。が、初期能力はすべて1で武器も持っていない上、金の概念すら知らないためタダで仲間にできる。
ユニークキャラの中でも特にセリフが多く、仲間に加えると騒がしい旅を楽しめる。
部位耐久が低く戦闘に向かない種族のため手足がもげてしまうこともままあるが、それを見越してか義肢化した際の台詞まで用意されている。
「サイバー・ビープ」を名乗り今まで以上に賑やかで調子に乗った発言が多くなるが、実際生身より義肢の方が強いゲームなのでプレイヤーの代弁という感じも。

  • キャット(Cat)
ダストキングタワーで捕まっているスコーチランド人の男性。解放すれば仲間になる。
都市連合の市民で、デートのためにオシャレな服を着ていたら金持ちと勘違いされ捕まってしまったという。
割と簡単に確定加入できるスコーチランド人であるため、将来的な鍛冶要員として盗賊退治ついでに迎えるといいだろう。

  • ミウ(Miu)
湿地帯の街シャークの酒場で飲んだくれているグリーンランド人女性。彼女も固有のセリフが多め。
元農民だったが奴隷にされ、脱走し命からがらシャークに辿り着いたが、街を目前にして一緒に逃げた相棒を蜘蛛に食い殺されてしまった過去を持つ。
戦闘能力は皆無だが、経歴から農業と労働のスキルが最初から育っている。
過去のトラウマから蜘蛛がいると激しく取り乱すが、それは逆に言えば誰よりも早く蜘蛛に気づいてくれるという事でもある。
というわけで蜘蛛センサーとして雇用され、わざわざスワンプを移動するときに駆り出されるというかわいそうな目に遭うのが定番だったり。

  • ルカ(Ruka)
シェク王国の街に出現するシェクの女性。
元戦士だったが戦いに敗れ、死ぬことができずに生還してしまったため、シェクにとって最大の不名誉である角切り刑に処された。
スタート地点のハブから近いスクインで無料で仲間になってくれるうえ、最初からある程度戦闘スキルが育っているという初心者にとっての女神。
整形外科医で容姿を弄ると切られていた角が生えてきてしまうので要注意。

  • ホッブズ(Hobbs)
モンスターハンターを自称する冒険家だが全能力が低いため本当に冒険者なのかは怪しい。
胡散臭い人物だが会話で話に乗る選択肢をするとタダで仲間になってくれるのが最大の利点。
ユニークキャラには珍しく出現場所が複数地点からランダムであり、運が良いと放浪者スタートのハブの酒場で即仲間に出来るため、彼が最初の仲間というプレイヤーは少なくない。

  • バーン(Burn)
大陸北西部にあるバーンパレスバーンの塔で暮らしているスケルトン。かなりの老齢で太古から生きている。
高齢のため引退した元冒険者だが冒険心は未だに残っており、プレイヤーに誘われると仲間になる。
特定の土地に連れて行くと固有のセリフを喋り、中には失われた歴史を垣間見られるものも存在する。
バーンの塔まで行けばランダム生成率が極めて低いスケルトンを確実に仲間にできるため、バックグラウンドや固有セリフを抜きにしてもプレイヤー達の評価は高い。
ただし彼を仲間にした場合、当然ホーリーネーションで安全に暮らすことはできなくなる。
またアイアンスパイダーの徘徊する土地で野外に突っ立っているため、見つけたらすぐ仲間にしないと死んでしまうことも多い。

  • グリフィン(Griffin)
ホーリーネーションの街で仲間にできる歴史研究家。神のお告げがあったとして同行を申し出る。
その際に9000catもの大金を要求されるが、ステータスやスキルが最初から高めで、金額に見合うだけの戦闘能力は持っている。
ホーリーネーションの元歩哨で敬虔なオクラン教徒ではあるが、歴史研究の過程で過剰な男尊女卑や異種族排斥には疑問を持つようになっており、
女性や異種族、そしてオクラン教において最も邪悪な存在とされるスケルトンに対しても概ね寛容に接する。
ホーリーネーションに否定的な人物が同じ部隊にいると何かと絡まれることも多いが、その批判も受け入れる人格者である。

  • アグヌ(Agnu)
賞金首『ブードゥーブラザーズ』のアジトである『虐待の塔』に監禁されているソルジャーボットのスケルトン。
塔で余程おぞましい目に遭ったのか、自分の名前以外にはうなり声を上げるだけで意味のある言葉を発することができない。
檻から出してやれば仲間になるため、こちらの言っていることはある程度理解できている様子。
しかしなぜかビープとは意思疎通が可能であるらしく、同じ部隊にいると(移動指示を無視して)一緒に走り回ったりもする。
ステータスは殆どが1だが、筋力だけは破格の高さ。種族適性は射撃向きではあるものの、筋力を活かせる重武器や鈍器を持たせても活躍してくれる。

  • サッドニール(Sadneil)
ブラックデザートシティの酒場に引きこもっているスケルトン。
悲観的な性格でネガティブな言動を繰り返すが、しつこく勧誘し続けると根負けして仲間になる。
それなりに装備とステータスの揃っているバーン、筋力だけは突出して高いアグヌと比べると装備もステータスもないという有様だが、仲間にできる貴重なスケルトンなので地道に育てよう。
一番の問題は常に酸性雨が振り続けるブラックデザートシティに行かなければならないこと。酸対策を怠ればサッドニールの顔を拝む前に野垂れ死にする羽目になる。

  • レイ(Ray)
都市連合の酒場にいる常連客が連れている奴隷のハイブソルジャー。
前の所有者に舌を切られて話せなくなってしまい、いまの持ち主も持て余して愚痴っている。
そんな所有者から1000catと格安で買い取ることで仲間になる。
初期能力は低いが戦闘向きの種族であるため鍛えればちゃんと強くなる。かつての主を見返してやろう。
なお、アグヌともども「話せない」という設定はシステムにしっかり反映されており、店での買い物や賞金首の引き渡しなどができないことには注意が必要。

  • エスフェル(Espher)
都市連合領に存在する監獄、テングの大金庫に収監されている奴隷のハイブ。無論それだけではない。
なんと彼はハイブレスでは貴重なサザンハイブなのだ。監獄で話しかけ、開放し脱獄に成功すると確定で仲間に加わってくれる。
地獄の穴のような監獄に比べればハイブが天国に思えるとのことで、やはりサザンハイブでもハイブレスは苛烈な迫害を受けていたようだ。
また、都市連合での懸賞金は25000catとかなりの高額。審問官でもないのに一体何をしでかせばそんな額が課せられるのか。
もっとも、貴重なはぐれサザンハイブという意味での懸賞金かもしれないが。
そして彼はオクラン教では悪神とされている女神ナルコの信奉者でもあり、どんな半生を辿ってきたのか非常に興味深くなる人物。
そんな彼ではあるが、初期能力は色違いであるビープとほぼ同じ。それどころか種族の違いにより若干打たれ弱い上出血にもやや弱く、ビープ以上に戦闘に不向き。
ユニークではあるものの仲間にした以後の特殊会話は用意されていないため、加入難易度もあり設定の濃さに反しかなり空気。
また、サザンハイブだからといって各勢力の反応が変わることもなく、基本的にウェスタンのハイブレスと扱いは同じ。

  • セト(Seto)
シェク王国の王女、エサタの娘。つまりシェク王国の王女様。その立場から、ホーリーネーションからは悪魔の子として2万catの賞金首にされている。
プレイヤーがシェク王国の宿敵を倒して引き渡すとシェク王国と同盟関係になるイベントが発生し、その際に加入する、
王女といっても装備はごく普通で、ステータスも仲間の初期ステータスとしては高めなものの、加入の前提条件からして他の仲間は相当に育っているはずなので、戦力として使うつもりならしばらくは修行の日々を送ることになるだろう。
仲間になった後も懸賞金は解除されないので、身柄をホーリーネーションに引き渡して金を貰うこともできるが、裏切りに激怒したエサタ自らがプレイヤーの拠点に襲撃を仕掛けてくることとなる。

ちなみに彼女の加入後にシェク王国との関係が悪化しても特に離脱などはしないため、やろうと思えは彼女をエサタと戦わせて親殺しをさせることもできてしまう。
しかしゲームシステム上、王位簒奪といった仕様は用意されていないため、世界情勢は他の要因でエサタが死亡した場合と特に変わらない。ロールプレイ以外でやる意味は薄いだろう。

  • ヤムドゥ(Yamdu)
トレーダーズギルドのトップ、ロンゲンの側近を務めるハイブプリンス。
彼もまた条件を満たせば仲間にできるユニークPCなのだが、その条件はティンフィストを捕らえてロンゲンに突き出すこと。
セトをも余裕で上回る、加入条件がもっとも厳しいキャラクターである。
戦闘能力は低いが内政系スキルが軒並み高く、拠点での労働要員としては科学から農業まで何をさせても優秀。
もっとも彼を仲間にできるならそうした人員はとっくに揃っていることが多いが。


MOD

本作のMOD(改造データ)については公式が直々に制作ツールを提供しているだけあり非常に盛ん。
グラフィック修正やUI・キャラ容姿改変といった表面的な変更から、武器・アイテム・種族・勢力追加にパーティー人数増加、世界情勢変更やストーリー性追加などのようにゲームバランスを一変させるものまで実に多種多様。
バニラのままでは不満に感じる所があったり、一味違ったプレイ体験をしてみたければ導入してみてもいいだろう。
英文MODでも有名どころは日本語パッチが用意されているものも多く、少数ながら日本発の大型MODも存在する。
但し導入については自己責任で。

余談

日本語正式対応以前から非公式の日本語MODが存在していたが、機械翻訳部分も多かったため、『噛む』(食料の一種)、『スキマスズ』(地名)といった珍妙な固有名詞が生成された。
特に通貨に関しては本来catan(カタン)だったものを略称のcat→『猫』と翻訳してしまい、傭兵や仲間候補が真顔で数千匹の猫を要求する猫本位制が笑いを誘っていた。
この名残りで現在でもお金稼ぎを「猫稼ぎ」「ねこあつめ」等と呼ぶことがある。
……と思っていたら公式日本語訳では 本当に通貨単位が『キャット』になってしまった




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最終更新:2024年04月23日 00:47

*1 スケルトンにとっては、だが

*2 なお、もげるかどうかはゲーム設定で変更可能

*3 シェクやハイブは人間男性が「彼らは自分の下僕であるので責任を持って管理する」などと取りなせば見逃してもらえる