日本刀(漫画・ゲーム)

登録日:2011/03/01 Tue 15:41:36
更新日:2025/08/30 Sat 00:02:25
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この項目では、漫画・アニメ・ゲーム等創作物における日本刀の扱いや現実との違いについて説明する。
日本刀本来の歴史等に関しても少々記述するが、より詳しい詳細は個別記事を参照されたし。


■ 創作における日本刀

研ぎ澄まされた細身の刀身が醸す美しさや切れ味の良さ、日本を代表する武器であるといったイメージから人気が高い。

アニメや漫画、ゲーム、あるいは時代劇といった作品の影響から、今なお日本の少年はもとより、海外のWOTAKUな人々の心を鷲掴みにする魅惑の武器である。
時代劇系作品から現代ものまで幅広く登場し、「日本刀を使う剣士」というだけでキャラが立つぐらいには人気がある。

本来日本刀には長さなど細かい定義があるのだが、創作の世界、特に時代考証が適当・重視していない作品では太刀や脇差等全てまとめて「」として扱われている事が少なくない。
このあたりはロングソードやバスタードソード、アーミングソードあたりがまとめて「」として扱われているのと同じようなものだろう。

SF作品では日本刀型のブレードが普及していて達人からモブ兵士まで刀使いになっていることも多い。
特に様式美にこだわるサイバーパンクジャンルでは「ニンジャ」「悪い大企業」「怪しい日本語のネオンサインが輝くビル街」辺りと並んで「カタナ」は世界観を表すものとして欠かせない武器である。
概ね「細身」「片刃」「1mぐらいの大きさ」「切っ先がある」「反りは少なめ」あたりの条件を満たせば刀として扱われ、鍔や鞘が無いデザインのものも少なくない。

◇強さ

漫画など

創作に登場する際には他の近接武器と同じように現実離れした切れ味、破壊力を持っている事が多く、例え銃火器でも刀には敵わない。
たかが鉛の弾など叩っ斬るだけである。ライフル弾のように超高速で回転しながら飛んでくるものを真っ二つにするのはさすがに切れ味云々の次元の話ではない気もするが。

特に主役級の人物が振るう刀はそういった補正が顕著である場合が多く、作品によっては常識外の切れ味を持つことがある。
鉄を斬る(が、こんにゃくだけは斬れない)、次元だの概念なのまで両断する、衝撃波を放つ、何らかの特殊能力・魔力が秘められている等々……。

また、それらは刃こぼれ等の劣化とは無縁であり、折れるような事があったとしても、それは次なる強力な刀を手にする前兆であることが多い。

刀を使った戦闘スタイルの象徴として居合切りが必殺技として扱われる事も多く、中には居合のよる一撃で敵を仕留めた…と思ったら目のも止まらぬ速さで納刀して居合切りをし続ける、なんて戦闘スタイルを見せる事もある。

ゲーム

和風要素がメインかどうかで扱いは大きく変わる。
和風要素がメインであればほぼ確実に主役武器。強さも大抵は上記のような強力な武器となる。
種類なども豊富で様々な刀が登場することも多い。

和風要素を主軸としないゲームでは「近接武器の1ジャンル」「和風キャラクターのメイン武器」といった扱いとなることが殆ど。
盾と組み合わせて使う文化がほぼ無い事や居合切りのイメージからか、武器種としての「刀」は一般的な「剣」カテゴリに比べ、攻撃性能が高いが防御は弱い、クリティカル率が高い、速度が速いといった前のめりな性能が多い。
特に速度面は重視されているのか、鈍重な刀武器というのはかなり稀。
国別代表もののような作品では日本刀のキャラの立ちやすさからか和風キャラの定番装備として登場率は高め。
ただこちらの場合、キャラクター性と使用武器が密接に紐づいていることが多いため、刀ならではの特徴が持たされることは少ない。


■ 現実の刀について

日本刀のページも参考に。



■日本刀がよく登場する作品

中~近世ぐらいの日本を舞台にした作品ではほぼ確実に登場する。


■日本刀がよく自生している作品


■日本刀をよく使うキャラ

漫画・アニメ


小説・ラノベ


ゲーム


特撮


映画・アメコミ・海外ドラマ


■日本刀そのものがモチーフのキャラクター



追記修正は日本刀を研いでからお願いするでござる。

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最終更新:2025年08月30日 00:02

*1 江戸時代の日本は統一国家というより、江戸幕府を中心に、各大名が治める大小様々な国が集まる軍事連合といった方が実態に近く、方言など文化や法の地域差が激しかった。

*2 一応示現流は兜割りなんてやっちゃっているが、日本刀は一般的なイメージと比べてデリケートである。

*3 実はヨーロッパの刀剣類でも似たような話があり、刃で受けるか平で受け流すかは論争になることがある。

*4 また類義語として扱われる「鎬を削る」も互いの刀が組み合って鎬(刀身の平にある膨らんだ部分)が削れ合う様が起源となっており、後述にあるような「鎬で受け流す」技法とは関係ない。

*5 レイピア同士の決闘では両人が死亡することが多かったため、決闘をやらなくなり、結果的に死人が減ったという事例がある。

*6 例えば幕末の剣豪だった斎藤一は「実戦では一旦落ち着かないと、突きが出来ない(要約)」としているし、明治初期に起きた士族による神風連の乱や西南戦争の軍医の記録によれば、死者生存者関係なく斬撃が多かったといわれる。また日本刀にまつわる慣用句は斬撃を司るものが多く、例として戦国武将の一人だった太田牛一は、自身の書いた「信長公記」にて、鎬を削り鍔を割り、火花を散らし…といった表現を用いているがいずれも斬撃に関わる言葉である。

*7 日本では戦後長らく、軍事研究が忌避されてきた。特に戦術・戦闘法・武器が全くといっていいほど進んでおらず、戦前のままだったり、美術品としての話が主体だったりする。

*8 実際に使われた物の場合消耗したり研ぎ減って痩せている事も有るので本来の使われていた時の状態とは異なるケースも珍しくない。