金策(ゲーム)

登録日:2020/01/05 Sun 01:09:19
更新日:2024/04/19 Fri 03:14:40
所要時間:約 85 分で読めます




ゲームの中には、特定のアクションにお金やそれに類するものを要する事もある。
現実世界で日用品をお金で買う様に、ゲーム内でもよく使うアイテムをゲーム内通貨で買っておいたり、あるいは「特定の目的を果たす為に何かを買い集める」「ぼったくり商店(ゲーム)を利用してでも早期に有用な品を買い揃える」というケースはままある。
もちろん、先立つものが無ければどうしようもないのは現実世界と同じ。
つまり、ゲーム内で「金稼ぎに走る」事もある訳だ。

数あるゲームにもそうした金稼ぎのノウハウは存在し、ある時は裏技として、ある時は堂々と「金を稼ぐ」のだが……本題はここから。
この辺をある程度分かっているゲーム作者は、あえてゲーム内にわかりやすく“金策”を用意する事があるのだ。

ゲームに慣れ親しむ者なら、いきなり悪趣味なキンキラキンの敵が出てきて驚き、倒してみたら大量のお金を落としていって二度驚いた、という体験に覚えはないだろうか。そういう奴である。

オンラインゲームにおいてはバランスブレイカーになりがちで、運営の想定していない効率の良すぎる金策が発覚した場合は修正される事が多い。

ここでは、そんな体験を含む……かもしれない、ゲームにおける金策について紹介する。



★代表的な金策の方法

◾︎バトルによる稼ぎ

「倒した際に落とすお金の量が多い敵」「高額で売れる戦利品を落とす敵」を狙って戦うもの。
雑魚敵に留まらず、何度でも戦える相手ならNPCや中ボス等も対象になり得る。
正攻法とも言える方法だが、時間辺り効率は低い事が多い。
アプリゲーム『艦つく』の5-1周回*1の様な「手間の割にくれる量が多い敵やステージだけを狙う」もこれに近いか。



◾︎ミニゲーム

本編とは関係ないミニゲームの類の方が儲けやすい、という若干本末転倒なパターン。
ドラクエでカジノの景品を売りまくって稼ぐあのテクニックもこれに分類される。


◾︎換金アイテム

高額で売却できるアイテムを集めて売る。売却専用と言わんばかりに他の用途が無い品も多い。
代表的なのはポケモンの「きんのたま」等。
なぜ直接現金を渡さずこの様な品を介するかだが、

  • お礼などとして受け取る際直接現金として渡すとイメージが良くない
  • ゲームオーバー等でお金を没収された場合もアイテムは没収されないので保険として機能する
  • 所持金上限を超えても、アイテムの形で保持できる
  • 世界観として、現金を扱っていない対象からの報酬、稼ぎ手段
……等の理由が考えられる。

余談だが所持金を預けられる場所がないゲームでは、買値と売値が同じ金券が存在する事も。


◾︎獲得金額増加

アイテムやスキル等によって獲得金額のボーナスを増やして稼ぐ方法。
当然ながら下準備が必要な為、基本的に終盤からクリア後で運用される。
例外もあり、序盤から使えるタイトルも存在する。


◾︎どこからともなく手に入れる

特定のコマンドや技で拾ったりするなどして、無から有を生み出す錬金術。
消費が無い分効率は非常に悪いが、稀にとんでもないものも。


◾︎報酬

ゲームによっては特定のイベントや依頼をクリアする事で報酬を貰える物があるが、その中でも複数回クリアできるイベントを何度もクリアすることで報酬を大量に得るというもの。
当然、その手のイベントは効率が渋めに調整されている事が殆どだが、たまにどう考えても設定ミスだろと言いたくなるような勢いで稼げるものも。


◾︎値段設定ミス

なぜか買値よりも売値の方が高いアイテムが存在する事がある。
又は単純な合成・分解等を挟むだけで素材の仕入額より売値が高くなる事も。
つまる所は設定ミスなのだが、金に飢えたプレイヤーには大抵悪用される。


◾︎バグ技

バグによりありえない勢いで金が稼げてしまう作品。
利用すれば資金難からは完全に逃れられるが、利用するかはプレイヤー次第。
大抵はアイテム無限増殖バグに絡む副産物である事が多い。
オンラインゲームでの利用はもちろん御法度。最悪垢BANされても文句は言えない。
というか、オンライン対応だと速攻で修正される事が大半(『進撃の巨人2』とか)


◾︎イベント

主にソーシャルゲームにおいてよく見られる。
期間限定で解放される特定マップをクリアする事で大量の換金アイテムやゲーム内通貨を得る。
あまりにも平時と稼ぎが違いすぎるタイプはイベント時以外はプレイしなくとも良いなどと言われる事も。
なお下記作品に限った事ではないが、ソーシャルゲームの長い期間プレイするという特性上、始めたての頃はカツカツな資金繰りでもプレイしていくうちにカンストor余りがちになっていくという事態ははよくある。

余談だが、曜日別に素材稼ぎクエストが開催されるソシャゲだと、この手の金稼ぎクエストは大抵 金曜日 に配信される傾向にある。



◾︎店舗の運営

牧場系やクライム系のゲームでは店を設立、経営して収穫物を売却したり売上を稼ぐ要素が存在する。
モンスターを狩った素材を売って稼げるファンタジー系と違って自分で定期的に管理し、時には資金をつぎ込んでアップグレードして売り上げを伸ばす必要があり、それなりの経営手腕が必要な事も。


◾︎番外編:金策を行わない方がいい例

トルネコの大冒険

中盤に登場するわらいぶくろが確実に多額のゴールドを落とす。
なので稼ぐのは簡単だが、シリーズ初代の本作に限ってはそもそもゴールドの使い道がない
後発作品と違いダンジョン内に店が無いし、ゴールド投げも出来ないのだ。
街の発展とクリア時のスコア換算には用いられるが、前者は街が発展し終われば無価値になり、後者は自己満足の域は出ずゲーム内でのメリットは一切ない。

ちなみに、わらいぶくろの行動パターンはトルネコの所持金の有無で変わる。
  • 所持金があるならゴールドを盗むと同時にワープで逃げ、以後トルネコから逃げ回る。盗まれる前に倒せなかった場合、こちらから追いかける必要がある。
  • 所持金が0なら様子見しかしない。つまり、一切害のない敵がわざわざ相手の方から近づいて経験値を提供してくれるという美味しい形になる。

本作は正統派のローグライクゲームだが、生還確率を高めるにはやはりレベル上げがシンプルに効果的な手段であり、細かな経験値稼ぎも無視できない。

結論として本作のセオリーは、(少なくとも終盤に入るまでは)ゴールドは一切拾わず所持金ゼロを維持し続けるという商人にあるまじきスタイルになってしまった。

番外編2:金策を行う必要がない例

・姫雀鬼

課金要素も用意してたのだが最初からサ終が決まっていたのでカンスト済み。令和のジャンラインは太っ腹だぜ!
まともに麻雀出来る確率が半々くらいなのが欠点だけどな!




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最終更新:2024年04月19日 03:14

*1 天龍型に毛の生えた程度の軽巡×1、戦中期レベルの駆逐艦×2とかなり簡単な部類のわりに資金や経験値の効率がなかなか優秀なため、ある意味配信最終ステージ以上に周回の聖地扱いされている

*2 原文ママ。当時は文字数制限の関係で「ミステリードール」と表記出来なかった(濁点も1文字としてカウント)。別のシリーズでは本来の名称で登場している事もある。

*3 但しゴースト使いのウェイとオニオン(シールド限定)には無効化されるので注意。

*4 パターンで狩れたり、ハメが可能な作品であればこの限りではない。

*5 各版権作品の金色の機体や、魔装機神シリーズのデモンゴーレム(金)など。

*6 ちなみに「配達依頼で配達すべき預かり品」だろうと「店頭で盗んだばかりの元商品」だろうと売却できてしまい、しばしば依頼以上の大金を得られてしまうのも、このシリーズならでは。

*7 経験値兼任のお金。過去作ではソウルや血の遺志などと呼ばれていたもの

*8 しろがね人達は出自から差別されており、モーグウィン王朝にいる理由もそれらからの逃走やコンプレックスの解消と思わしき描写がある

*9 普通にプレイしてれば聴く事はまずないが、自機が先に瀕死に陥ると「ここまで生き残ってきたのは運だとでもいうのか」と叱られる

*10 ミッションの収支がマイナスに振れることがほぼ無い、リプレイミッションでいつでも金を稼げる、パーツの売却価格が=購入価格なので初期購入金額さえ満たしていれば深く考えず購入してもデメリットがない、等

*11 一部の課金パートナーは相場があまりにも高いため、プレイヤー間の取引では物々交換で手に入れる方が主流というほどである

*12 縛りプレイだけでなくスキル習得や自身への呪い付与を任意のタイミングで行う際に、不用意に起こさない様にするため。

*13 原文ママ。2~4ではこの表記であり、5以降から「いかずちのつえ」表記となった

*14 なお杖を持ったまま倒しても2本目は落とさないので、必ず売ってから復活の呪文を聞く事。

*15 「ペ」ットというクラスの5匹編成を示す

*16 どうしても「きれいな指輪」が欲しいなら2個以上買えばいい。何の利点もないが。

*17 その場でアイテムを売って9999オーラム溜めて2個目を買うという手段もあるが。

*18 但し、増殖したイルカ像をイルカ像消滅イベントに持ち込むとまとめて没収されるので注意

*19 例えば「いかずち」マテリアは、マスターまでに必要なAPは同じだが、売値はたったの42000ギル。

*20 正確にはキャラクターで直接敵を撃破する事。G.Fに撃破させていても、自分で倒していないとみなされ減給される。

*21 Disc1のみ。Disc2以降はブルメシアや黒魔導士の村などに変わる

*22 ラスダンの最奥付近で入手できる武器だが、プレイ開始から12時間以内に取らないと消えてしまう。当然悠長に敵を倒して装備品を買うギルを貯めている余裕はない。

*23 古龍の血は錬金に使えないので余ったら売られる運命にある

*24 元は『戦闘メカ ザブングル』に登場した鉱石。ザブングルが関わらないシリーズでは、スパロボオリジナルである別の物質が代わりになる。

*25 「おまもりこばん」を持ったポケモンと「こううんのおこう」を持ったポケモンを両方出しても4倍にならない。

*26 即完成自体はスマホ版から実装

*27 これ自体はPS2版の頃から変わらない

*28 エクスシリーズはレベルが99までしか上がらないがレベルアップに必要な経験値が戦闘で得られる経験値に対してかなり多く、その上一定レベル以上から基礎特性値上昇や基礎AC低下と引き換えにレベルを1に戻す『転生』というシステムがある。

*29 6階層のフォーセイクン、8階層のウォーターレス・ブリッジ、11階層のライタウス・タワーの3ヶ所。

*30 合成屋自体は7階層のクランク・タウンと10階層のアルボナにもあるが、合成可能品のラインナップが全く違っている。

*31 モーベルムなど統治下でもお金を払う必要がある例外の街はある。ニーベルは格闘家のメンツを潰し、龍の穴が寂れている間だけ無料。

*32 やらなくてもクリアできるが、合成術や武具開発コンプを両方狙う時なんかにはお世話になってしまう人もいる。

*33 本来255個はFFと表示されるべきであるが、E5と表示される。

*34 但し千石虎之丞は『維新』コラボイベントでのランキング報酬でのみ入手可能なレアキャラのため、大体R花ちゃんか『2』の千石が採用される