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『[[ゴジラ]]シリーズ』は1954年に製作された「[[ゴジラ>ゴジラ(1954)]]」から続くシリーズの総称であり、偉大なる怪獣の王の闘いの記録である。
#openclose(show=▽目次){
#contents()
}
*【概要】
映画は東宝による作品が全30作作られ、日本でもっとも長い映画シリーズである。
半世紀以上にも及ぶ歴史の中で、その動員数は&bold(){1億476万人}という凄まじい数の観客を動員した映画シリーズでもある((日本国民が一人一度は映画館で観た計算となる。))。
ちなみに現在邦画のシリーズで最も多い観客動員数を持つのは「映画[[ドラえもん>ドラえもん(作品)]]」シリーズであるが、
実写映画シリーズでは本シリーズが文句なしのナンバーワン動員数である。
シリーズは大まかに分けて、
+昭和に作られた&bold(){昭和シリーズ}
+「[[ゴジラ(1984)]]」から「[[VSデストロイア>ゴジラVSデストロイア]]」までの&bold(){平成VSシリーズ}
+「[[2000ミレニアム>ゴジラ2000 ミレニアム]]」から「[[FINAL WARS>ゴジラ FINAL WARS]]」の&bold(){ミレニアムシリーズ}
に分けられることが多い。
また、昭和期はチャンピオンまつりの時期の作品を分けることもある。
以下はシリーズの流れや作品一覧について。
キャラクターとしてのゴジラは[[ゴジラ]]で
*【昭和シリーズ】
1954年11月3日に公開された日本初の怪獣映画「[[ゴジラ]]」は、同年に発生した第五福竜丸事件での放射能への関心の高まりもあって大ヒットを記録し、
第2作「[[ゴジラの逆襲]]」も公開された。
その後は「[[ラドン>空の大怪獣ラドン]]」や「[[地球防衛軍>地球防衛軍(映画)]]」といった怪獣映画やSF映画を製作したが、
1962年の東宝創立30周年記念作品の1つとして特撮映画ではアメリカ代表のキングコングをゲストに[[ゴジラ]]を対戦相手として起用した
「[[キングコング対ゴジラ]]」を製作した。
観客動員数1255万人を記録し、以降[[ゴジラ]]映画が作られていくこととなった。
ところが、邦画全体の観客動員数が1960年を境に急落。
5年で7割近く減少する中で、子供人気を獲得した[[ゴジラ]]映画は明るい娯楽作品として毎年恒例となっていた。
しかし、怪獣映画はコストがかかるため総決算の最終作「[[怪獣総進撃]]」が製作された。(現在、制作側はこの説を否定している)
またこの時の[[ゴジラ]]は「初代[[ゴジラ]]」と呼ばれている
*【チャンピオンまつり】
しかし、シリーズ存続を求める田中プロデューサーの考えや子供向けコンテンツを作る目的で「東宝チャンピオンまつり」が企画され、
以降[[ゴジラ]]映画はチャンピオンまつりのメイン作品として年に一回製作されることになる。
この時期の作品はスタッフや俳優が東宝専属でなくなり、予算や期間が非常に限られた状況で製作されていた。
そして、子供向けに色々な面で独特な試みがされたことも特徴である。
[[ゴジラ]]史上、特撮史上に名を残す怪作「[[ゴジラ対ヘドラ]]」が作られたのもこの時期である。
しかし、それでも予算のかかる新作は作りにくくなり、「[[メカゴジラの逆襲]]」をもって新作は作られなくなり、ゴジラ映画は9年間の眠りにつくことになる。
*【平成VSシリーズ】
その後SFブームを経て[[ゴジラ]]復活のファン運動も盛んになり、各地で行ったリバイバル上映が好成績なこともあって、1984年に新作となる「[[ゴジラ>ゴジラ(1984)]]」が製作・公開される。
復活した[[ゴジラ]]は大ヒット。続編の製作も決定した。
5年の歳月がかかったが続編「[[ゴジラVSビオランテ]]」が公開されて%%興行収入的には振るわなかったが%%高評価を受け、
以降「[[ゴジラVSキングギドラ]]」、「[[ゴジラVSモスラ]]」と製作され年末の定番作品として&bold(){最高420万人}を動員するヒットシリーズとなった。
その後アメリカでもゴジラを作ることが決定。ということで「[[ゴジラvsメカゴジラ]]」で一旦平成VSシリーズは終了...になるはずだったのが、&bold(){当のアメリカ版ゴジラの製作が遅延したことでシリーズは続行。}
そして「[[ゴジラvsスペースゴジラ]]」を経て、完結編となる「[[ゴジラVSデストロイア]]」において&bold(){『ゴジラ、死す』}という衝撃的な内容を描き切って今度こそ幕を閉じた。
*【ミレニアムシリーズ】
その後公開された「[[トライスター版ゴジラ>GODZILLA(映画)]]」は(主にデザインで)[[賛否両論]]となり、平成VSシリーズに代わって公開されていた「モスラシリーズ」の興行成績が伸び悩んだこともあって、
「早く日本の[[ゴジラ]]を作ってアメリカ版との違いをアピールしよう」ということで1999年、日本版としては4年ぶりの新作「[[ゴジラ2000 ミレニアム]]」が製作・公開された。
以降の作品は&bold(){ミレニアムシリーズ}と呼ばれ、[[機龍>ゴジラ×メカゴジラ]][[二部作>ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS]]を除き一作ごとに世界観をリセット、
多彩なクリエーターを起用し様々な作品が作られた。
しかし、個々の作品こそ評価すべき点が多かったものの興行成績は伸び悩み、「[[ゴジラ FINAL WARS]]」でタイトル(最後の戦い=ファイナルウォーズ)通りシリーズは一端終了となった。
以降ミレニアムシリーズの[[ゴジラ]]の新作は製作されず、累計観客動員数もギリギリ一億に達することが出来なかった。
*【現在のゴジラ】
このように2004年以降は再び長い眠りについていた[[ゴジラ]]シリーズだったが、2010年頃よりアメリカでは新作[[ゴジラ]]映画の制作が水面下で行われており、
2014年にその新ハリウッド版[[ゴジラ]]とも言うべき「[[GODZILLA ゴジラ]]」が公開されると、そのヒットを受けて日本でも[[ゴジラ]]の関連コンテンツの展開が少しずつ再開されるようになった。
ソフビフィギュアやガレージキットの新作が発表されたり、デアゴスティーニにて[[ゴジラ]]も含まれた「[[東宝特撮]]DVDコレクション」を含めた年に1、2回は[[ゴジラ]]関係の書籍が出版されたりするようになった。
複数の局で特集番組や過去作を放送。
特に「日本映画専門チャンネル」では全作品放送のほか、ファンの投票によってNo.1作品を決定する「[[ゴジラ]]総選挙」を実施。
大晦日には総選挙のトップ10作品をカウントダウン形式で放送するほどの力の入れようだった。
玩具展開でも[[ウルトラエッグ]]ならぬ[[ゴジラ]]エッグも販売。
年末には東宝が新作[[ゴジラ]]の製作発表を行い、東宝社内に「[[ゴジラ]]戦略会議」が発足された。
そして2016年7月29日、12年ぶりの和製[[ゴジラ]]映画「[[シン・ゴジラ]]」が公開された。
総監督兼脚本・[[庵野秀明]]、監督兼[[特技監督]]・樋口真嗣、音楽・鷺巣詩郎。
庵野は特撮作品のファンであり、上記の二名も参加した1990年の『[[ふしぎの海のナディア]]』で[[ゴジラ]]シリーズのパロディを出している。
ゴジラ(1984年)以来久々に敵怪獣が登場せず、和製ゴジラでは初の&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){初代ゴジラも完全リセット}}した作品となった。
この作品により[[ゴジラ]]シリーズ(ハリウッド版二作を除く)の累計観客動員数は念願の1億人を突破。
公開2日間の興行収入では「[[GODZILLA ゴジラ]]」を1億円以上上回る好スタートを切り、興行収入80億突破し、2016年公開の実写邦画No.1に。
また、平成[[ゴジラ]]シリーズ以後初めて動員数が500万人の大台を突破した。
更に第40回日本アカデミー賞では作品賞・監督賞をはじめとした最優秀賞を最多7部門で受賞する。
こうして『[[君の名は。]]』『[[この世界の片隅に]]』などと共に2016年の邦画を代表する1作となった。
続編を匂わせるラストになっているが、現在シリーズ化の情報はない。
なお、この年の紅白歌合戦にも出場し、[[X JAPAN]]との対決も行っている。
さらにそれと同時にまさかの監督繋がりで[[新世紀エヴァンゲリオン]]シリーズとのコラボ企画『ゴジラ対エヴァンゲリオン』が実現。
著名人による[[ゴジラ]]と[[エヴァンゲリオン]]が共演するイラストの提供や、グッズの販売などが行われている他、
まさかの(二度目)この企画名義で『スーパーロボット大戦X-Ω』に[[ゴジラ]]&機龍+この企画のEVA初号機カラー機龍の三体が参戦。
コラボ企画名義とはいえ、今まで無理と言われてきた特撮作品として事実上のスパロボ初参戦を果たした。
2017年には[[虚淵玄]]を原案・脚本に起用したアニメ映画『[[GODZILLA 怪獣惑星>GODZILLA3部作(アニメ)]]』が公開された。配給は東宝映像事業部が担当。
2021年には小説家の[[円城塔]]を脚本に迎えたアニメ版ゴジラ3作目となる『[[ゴジラ S.P<シンギュラポイント>]]』が放送。
2023年11月には、[[ゴジラ]]生誕70周年記念作品として、[[山崎貴]]((氏は2007年の『ALWAYS 続・三丁目の夕日』にてゴジラを登場させているほか、西武園ゆうえんちのアトラクション『ゴジラ・ザ・ライド』の映像も担当している。))を脚本・監督に起用した新作『[[ゴジラ-1.0]]』が公開。
山崎氏の強みが最大限に生かされたその完成度の高さから公開後もシリーズファンも含めた観客からの評判は上々であり、「[[シン・ゴジラ]]」を上回るスタートダッシュに成功、その後もロングランヒットを続け、興行収入は70億円を突破という本年公開のアニメを除く邦画作品の中では最大級の成績を残し、こちらも「[[シン・ゴジラ]]」の時と同様に日本アカデミー賞の最優秀作品賞に選ばれた。
さらに海外でも本作が公開されるやこれまで以上の高い評価を得る事となり、あのスティーブン・スピルバーグをはじめとする多くの映画監督もその出来栄えを絶賛。
そしてアメリカで行われた第96回アカデミー賞選考会においては日本の作品としては史上初となる視覚効果賞候補にノミネートされ、遂には&bold(){正式にその視覚効果賞が授与される}という歴史的な快挙を成し遂げた。
*【その他】
また、日本では番外編的な作品として人形劇による帯番組「ゴジラアイランド」が放映されたり、
特撮ヒーロー番組「[[流星人間ゾーン]]」に出演したりと、映画以外にも様々な作品が作られている。
2023年と2024年には子供向けキャラクターとして発案された「ちびゴジラ」をもとにしたゆるギャグショートアニメ『ちびゴジラの逆襲』((2023年の第一期は『イマニミマニモ』内で、2024年の第二期は『おはスタ』内での放送))が放送されている。
また、[[ゴジラ]]をテーマにした[[ゲーム]]も多数作られている。
『[[平成ゴジラVSシリーズ(坂井孝行版)]]』のような独自要素の多いコミカライズ、『[[怪獣王ゴジラ>怪獣王ゴジラ(漫画)]]』や『[[THEゴジラ>Gからの警告(THEゴジラCOMIC)]][[COMIC>ゴジラ対山田係長(THEゴジラCOMIC)]]』のようなオリジナルの漫画も多い。
教育用OVAの『すすめ!ゴジランド』ではデフォルメデザインで[[アニメ化]]されており、TV番組の『冒険!ゴジランド』内のミニコーナーでも同じデザインが使われている。
尚この両作品ではアトラクション用の着ぐるみ[[ゴジラ]]も登場するが、実写の[[ゴジラ]]が踊ったりフランクに喋ってるだけで初見の人は絶対吹くと思う。
このアトラクション用のゴジラは何と&bold(){ポンキッキーズ}でも使われており、序盤のレギュラーとしてガチャピンやムック、そして安室奈美恵とも競演している。
''糖尿病で死んだ[[ゴジラ]]の霊が自分は[[ゴジラ]]星から来た[[宇宙人]]女性で個体名はロザンだと名乗り''人類によって宇宙に打ち上げられ
身ごもっていた子供リリンとロザンの夫クーニンが[[ゴジラ]]星を襲ったスネリア人と戦うという
『A SPACE GODZILLA』(1979年『月刊スターログ』2月号、4月号掲載/原案:大林宣彦、石上三登志/脚本:平田穂生/構成:大林宣彦/絵:''大友克洋''・白山宣之)
なんて無駄に力の入ったキワモノも中にはある。(&font(l){当然だが}単行本未収録)
*【海外】
海外でも[[ゴジラ]]映画は輸出され、一作目は大ヒットとなった。
以降[[ゴジラ]]を含む日本の特撮映画は海外へ輸出され、劇場公開、またはテレビ放映やビデオ化された。
特に[[ゴジラ]]は全作品輸出され、各国で訳されている。また外国で追加シーンがあったり編集がされた作品も多い。
特に「[[ゴジラ(1954)]]」と「[[ゴジラ(1984)]]」は海外版が国内で公開されたり、ビデオ販売がされている。
またアメコミ化されたりフィギュアが販売されたりと、商品展開も豊富であった。
1977年にはマーベル社のコミックにも出演し、デモニカスの生み出す怪獣や[[スターク社>アイアンマン(映画)]]の巨大ロボや侵略者の宇宙怪獣と戦ったり(ちなみにヘリキャリア初登場作)
[[ピム>アントマン(映画)]]によって縮小され少年と交流したり[[ファンタスティック・フォー>宇宙忍者ゴームズ]]と戦ったり[[Dr.ドゥーム]]のタイムマシンで有史以前に送られたり
最終的に[[アベンジャーズ>アベンジャーズ(2012年の映画)]]との総力戦の末少年の説得で海へ帰った。
&font(l){契約が切れた後もリバイアサンと呼ばれるそこはかとなくゴジラっぽい見た目の怪獣が時々登場しているのは秘密だ}
さらにテレビアニメも2作製作されている。
1978年には[[ハンナ・バーベラプロ]]によってアニメが放送された。主人公の科学者チームの冒険を助けに出現する。[[ミニラ]]のような[[バラン>大怪獣バラン]]のような甥のゴズーキーを連れている。
[[大人の事情]]で実写の鳴き声が使えなかったらしく、人間が&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){なんか吐きそうな声で}}吠えている。
そして1998年には完全ハリウッドオリジナルリメイクとなる「[[Godzilla>GODZILLA(映画)]]」が公開された。
しかし、それに登場した[[ゴジラ]]のデザインや劇中での活躍などは[[賛否両論]]で、映画全体の評価もお世辞にも芳しいとはいえず、国内外の多くのファンを落胆させる結果となった。
それでも、日本出身のキャラクターがアメリカで映画になるのは珍しく、知名度の高さを感じられる。
続編映画の企画はポシャったが、1998年から2000年にかけてTVアニメ「Godzilla The Series」として続編が作られている。
と、[[ゴジラ]]シリーズの海外展開は一度は失敗したかと思われたが、国産シリーズが終了してからしばらく経った2010年頃から再びアメリカで新たな[[ゴジラ]]作品の制作が検討されはじめる。
国産シリーズ終了から約10年後の[[ゴジラ]]生誕60周年に当たる2014年にその「[[GODZILLA ゴジラ]]」が公開されると、90年代の怪獣映画(平成VSシリーズや平成ガメラ)を彷彿とさせる作風が世界中の[[ゴジラ]]ファンを歓喜させ、
それの大ヒットを受けてかなり早い段階で続編制作が決まり、日本でも[[ゴジラ]]シリーズ再始動の機運が高まるなど、以降の[[ゴジラ]]というコンテンツ全体を動かす大きな流れを生み出すきっかけとなった。
続編の制作に伴って2017年のキングコングを主役にした「[[キングコング 髑髏島の巨神]]」を同世界観の作品とし、&bold(){モンスターバースシリーズ}としてのシリーズ展開を開始。2019年には続編「[[ゴジラ キング・オブ・モンスターズ]]」、2021年に「[[ゴジラVSコング]]」が公開。
当初はVSコングを以てシリーズ終了かと思われていたが、大ヒットを記録した影響か、さらなる続編が制作されることとなり、2024年春頃に「[[ゴジラxコング 新たなる帝国]]」が公開された。
また、[[スピンオフ]]であるドラマ「モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ」が23年11月からAppleTV独占で配信されている。
ちなみに、このMVシリーズに登場する[[ゴジラ]]の個体はファンの間では初作の監督だったギャレス・エドワーズからとって「ギャレゴジ」、もしくは製作会社のレジェンダリー・ピクチャーズからとって「レジェゴジ」と呼ばれ、1998年版と区別される。
*【ゴジラシリーズに関わった主な人物】
◆田中友幸
[[ゴジラ]]を企画した、いわば生みの親である。
彼がいなければ日本の怪獣は生まれなかった、といっても過言ではない。
[[東宝特撮]]の大半に関わり、色々とやらかしたが功績も多大な人である。
◆[[本多猪四郎>本多猪四郎(映画監督)]]
第一作からシリーズの約1/3の作品の監督を務めた職人監督。詳しくは項目で。
◆[[円谷英二]]
言わずと知れた「特撮の神様」。
戦中から特撮に関わり、日本の特撮の基本を作った偉人である。
詳しくは項目で。
◆有川貞昌
2代目[[特技監督]]。
「[[ゴジラ]]」から円谷氏の助手を務め、「南海の大決闘」から実質[[特技監督]]に。
操演の演出に定評がある。
◆[[中野昭慶]]
3代目[[特技監督]]
「[[対ヘドラ>ゴジラ対ヘドラ]]」から「ゴジラ(84)」までを担当。
スタッフは散り散りになり、低予算に苦しみつつ昭和シリーズ終盤を支え、シリーズ復活にも活躍した。
◆[[川北紘一]]
4代目[[特技監督]]。
「[[キングコング対ゴジラ]]」からシリーズに関わり、『[[ゴジラVSビオランテ]]』から[[特技監督]]としてVSシリーズを手掛けた。90年代を支えた一人。
◆伊福部昭
様々な作品の音楽を担当した、映画音楽の巨匠。彼の作曲した「[[ゴジラのテーマ]]」「[[怪獣大戦争]]マーチ」等は、シリーズを代表する名曲である。
他にも[[ゴジラ]]の鳴き声など、さまざまな形で[[ゴジラ]]映画をサポートしていた。
ちなみに音楽教育者として多くの音楽家の育成に当たったことや、映画音楽とは別に数々の管弦楽作品を作曲したことでも有名。%%というより本業はそっちだったというのは内緒%%
こちらでもデビュー曲である「日本狂詩曲」や、「シンフォニア・タプカーラ」「倭太鼓と[[オーケストラ]]のためのロンド・イン・ブーレスク((当初は吹奏楽曲の「ブーレスク風ロンド」として発表され、それを管弦楽曲として編曲した))」といった名曲揃い。
なお、氏の作品は聞いてみると自身の作曲した別の曲で聞いた旋律が現れることが非常に多い。それでも魅力あふれる曲ばかりなので、是非とも共通点を探してみよう。
◆[[中島春雄]]
[[ゴジラ]]のスーツアクター。初代[[ゴジラ]]から対ガイガンまで、昭和シリーズの全盛期を支えた名[[ゴジラ]]俳優で、世界的知名度を誇る((実際、海外では「ミスター・[[ゴジラ]]」の愛称で親しまれている。))。
[[特技監督]]であった[[円谷英二]]とは、[[ゴジラ]]以前から交友があり、[[ゴジラ]]のスーツ歩行テストで10メートル歩けたことなどもあって[[ゴジラ]]役に大抜擢された((候補の一人であった手塚勝己は彼の先輩にあたる俳優で、[[テスト]]の際3メートル分しか歩けず、さらに転倒して完成したばかりであった国会議事堂のセットを全壊させるという失態を演じてしまった。))。
製作陣とも意見交換を積極的に行い、「架空の生物たる[[ゴジラ]]としての動き」を徹底的に研究。
その努力の結果、あのおどろおどろしくも強大な風格を醸し出す動きを生み出した。
*【シリーズ一覧】
**◇昭和シリーズ
◆「[[ゴジラ>ゴジラ(1954)]]」(1954)
◆「[[ゴジラの逆襲]]」(1955)
◆「[[キングコング対ゴジラ]]」(1962)
◆「[[モスラ対ゴジラ]]」(1964)
◆「[[三大怪獣 地球最大の決戦]]」(1964)
◆「[[怪獣大戦争]]」(1965)
◆「[[ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘]]」(1966)
◆「[[怪獣島の決戦 ゴジラの息子]]」(1967)
◆「[[怪獣総進撃]]」(1968)
◆「[[ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃]]」(1969)
◆「[[ゴジラ対ヘドラ]]」(1971)
◆「[[地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン]]」(1972)
◆「[[ゴジラ対メガロ]]」(1973)
◆「[[ゴジラ対メカゴジラ]]」(1974)
◆「[[メカゴジラの逆襲]]」(1975)
**◇平成VSシリーズ
◆「[[ゴジラ>ゴジラ(1984)]]」(1984)
◆「[[ゴジラVSビオランテ]]」(1989)
◆「[[ゴジラVSキングギドラ]]」(1991)
◆「[[ゴジラVSモスラ]]」(1992)
◆「[[ゴジラVSメカゴジラ]]」(1993)
◆「[[ゴジラVSスペースゴジラ]]」(1994)
◆「[[ゴジラVSデストロイア]]」(1995)
**◇ミレニアムシリーズ
◆「[[ゴジラ2000 ミレニアム]]」(1999)
◆「[[ゴジラ×メガギラス G消滅作戦]]」(2000)
◆「[[ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃]]」(2001)
◆「[[ゴジラ×メカゴジラ]]」(2002)
◆「[[ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS]]」(2003)
◆「[[ゴジラ FINAL WARS]]」(2004)
**◇2010年代以降の国内作品
◆「[[シン・ゴジラ]]」(2016)
◆「[[GODZILLA3部作>GODZILLA3部作(アニメ)]]」(2017・2018)
◆「[[ゴジラ S.P<シンギュラポイント>]]」(2021)
◆「[[ゴジラ-1.0]]」(2023)
**◇海外作品
◆「Godzilla」(1978)
◆「[[GODZILLA>GODZILLA(映画)]]」(1998)
◆「Godzilla: The Series」(1999)
◆「[[GODZILLA ゴジラ]]」(2014)
◆「[[ゴジラ キング・オブ・モンスターズ]]」(2019)
◆「[[ゴジラVSコング]]」(2021)
◆「[[ゴジラxコング 新たなる帝国]]」(2024)
**◇ショート作品
◆「冒険!ゴジランド」(1992)
◆「すすめ!ゴジランド」(1994)
◆「ゴジラアイランド」(1997)
◆「怪獣人形劇 ゴジばん」(2020)
◆「ゴジラ ゴジラ・フェスに現わる」(2020)
◆「ゴジラVS[[ヘドラ]]」(2021)
◆「[[ガイガン]]来襲」(2022)
◆「ゴジラVSガイガンレクス」(2022)
◆「[[ちびゴジラの逆襲]]」(2023・2024)
◆「オペレーション[[ジェットジャガー]]」(2023)
◆「ゴジラVS[[メガロ]]」(2023)
*【最後に】
歴史が70年もあるため、世代による対立が一部に存在する。
もちろん、29作品+海外2作品、さらにアニメもあるから、人により好きな作品、嫌いな作品もあるだろう。
しかし、だからといって&bold(){自分自身の裁定で嫌いな作品を貶すのは良くない}。
ましてや「○○は駄作」とか「○○のせいで怪獣映画は凋落した」とか&bold(){「(嫌いな作品に対して)こんなのゴジラじゃない」}なんては言ってはいけない。
その時代、その時代のスタッフは、「どう観客たちに面白みを持たせて観てもらえるか」、「いかに現実問題を投影するテーマであるストーリーと、一見全くそれにそぐわない「怪獣」と結びつけるか」など、製作段階からして、「エンタメ」を、製作者である先人たちは精一杯だったし、努力していた。
自分たちにできることを発揮して、それを届けようと必死だったのだ。
だからこそ、&bold(){どの作品にだってファンはいる}。
そして、それこそが、受け継がれ、長年シリーズを続けることができた理由でもあるのだ。
ギスギスしないでじっくりと応援していこう。
追記・修正は[[オキシジェン・デストロイヤー]]を開発して[[ゴジラ]]を倒してからお願いします。
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『[[ゴジラ]]シリーズ』は1954年に製作された「[[ゴジラ>ゴジラ(1954)]]」から続くシリーズの総称であり、偉大なる怪獣の王の闘いの記録である。
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*【概要】
映画は東宝による作品が全30作作られ、日本でもっとも長い映画シリーズである。
半世紀以上にも及ぶ歴史の中で、その動員数は&bold(){1億476万人}という凄まじい数の観客を動員した映画シリーズでもある((日本国民が一人一度は映画館で観た計算となる。))。
ちなみに現在邦画のシリーズで最も多い観客動員数を持つのは「映画[[ドラえもん>ドラえもん(作品)]]」シリーズであるが、
実写映画シリーズでは本シリーズが文句なしのナンバーワン動員数である。
シリーズは大まかに分けて、
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+「[[ゴジラ(1984)]]」から「[[VSデストロイア>ゴジラVSデストロイア]]」までの&bold(){平成VSシリーズ}
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に分けられることが多い。
また、昭和期はチャンピオンまつりの時期の作品を分けることもある。
以下はシリーズの流れや作品一覧について。
キャラクターとしてのゴジラは[[ゴジラ]]で
*【昭和シリーズ】
1954年11月3日に公開された日本初の怪獣映画「[[ゴジラ]]」は、同年に発生した第五福竜丸事件での放射能への関心の高まりもあって大ヒットを記録し、
第2作「[[ゴジラの逆襲]]」も公開された。
その後は「[[ラドン>空の大怪獣ラドン]]」や「[[地球防衛軍>地球防衛軍(映画)]]」といった怪獣映画やSF映画を製作したが、
1962年の東宝創立30周年記念作品の1つとして特撮映画ではアメリカ代表のキングコングをゲストに[[ゴジラ]]を対戦相手として起用した
「[[キングコング対ゴジラ]]」を製作した。
観客動員数1255万人を記録し、以降[[ゴジラ]]映画が作られていくこととなった。
ところが、邦画全体の観客動員数が1960年を境に急落。
5年で7割近く減少する中で、子供人気を獲得した[[ゴジラ]]映画は明るい娯楽作品として毎年恒例となっていた。
しかし、怪獣映画はコストがかかるため総決算の最終作「[[怪獣総進撃]]」が製作された。(現在、制作側はこの説を否定している)
またこの時の[[ゴジラ]]は「初代[[ゴジラ]]」と呼ばれている
*【チャンピオンまつり】
しかし、シリーズ存続を求める田中プロデューサーの考えや子供向けコンテンツを作る目的で「東宝チャンピオンまつり」が企画され、
以降[[ゴジラ]]映画はチャンピオンまつりのメイン作品として年に一回製作されることになる。
この時期の作品はスタッフや俳優が東宝専属でなくなり、予算や期間が非常に限られた状況で製作されていた。
そして、子供向けに色々な面で独特な試みがされたことも特徴である。
[[ゴジラ]]史上、特撮史上に名を残す怪作「[[ゴジラ対ヘドラ]]」が作られたのもこの時期である。
しかし、それでも予算のかかる新作は作りにくくなり、「[[メカゴジラの逆襲]]」をもって新作は作られなくなり、ゴジラ映画は9年間の眠りにつくことになる。
*【平成VSシリーズ】
その後SFブームを経て[[ゴジラ]]復活のファン運動も盛んになり、各地で行ったリバイバル上映が好成績なこともあって、1984年に新作となる「[[ゴジラ>ゴジラ(1984)]]」が製作・公開される。
復活した[[ゴジラ]]は大ヒット。続編の製作も決定した。
5年の歳月がかかったが続編「[[ゴジラVSビオランテ]]」が公開されて%%興行収入的には振るわなかったが%%高評価を受け、
以降「[[ゴジラVSキングギドラ]]」、「[[ゴジラVSモスラ]]」と製作され年末の定番作品として&bold(){最高420万人}を動員するヒットシリーズとなった。
その後アメリカでもゴジラを作ることが決定。ということで「[[ゴジラvsメカゴジラ]]」で一旦平成VSシリーズは終了...になるはずだったのが、&bold(){当のアメリカ版ゴジラの製作が遅延したことでシリーズは続行。}
そして「[[ゴジラvsスペースゴジラ]]」を経て、完結編となる「[[ゴジラVSデストロイア]]」において&bold(){『ゴジラ、死す』}という衝撃的な内容を描き切って今度こそ幕を閉じた。
*【ミレニアムシリーズ】
その後公開された「[[トライスター版ゴジラ>GODZILLA(映画)]]」は(主にデザインで)[[賛否両論]]となり、平成VSシリーズに代わって公開されていた「モスラシリーズ」の興行成績が伸び悩んだこともあって、
「早く日本の[[ゴジラ]]を作ってアメリカ版との違いをアピールしよう」ということで1999年、日本版としては4年ぶりの新作「[[ゴジラ2000 ミレニアム]]」が製作・公開された。
以降の作品は&bold(){ミレニアムシリーズ}と呼ばれ、[[機龍>ゴジラ×メカゴジラ]][[二部作>ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS]]を除き一作ごとに世界観をリセット、
多彩なクリエーターを起用し様々な作品が作られた。
しかし、個々の作品こそ評価すべき点が多かったものの興行成績は伸び悩み、「[[ゴジラ FINAL WARS]]」でタイトル(最後の戦い=ファイナルウォーズ)通りシリーズは一端終了となった。
以降ミレニアムシリーズの[[ゴジラ]]の新作は製作されず、累計観客動員数もギリギリ一億に達することが出来なかった。
*【現在のゴジラ】
このように2004年以降は再び長い眠りについていた[[ゴジラ]]シリーズだったが、2010年頃よりアメリカでは新作[[ゴジラ]]映画の制作が水面下で行われており、
2014年にその新ハリウッド版[[ゴジラ]]とも言うべき「[[GODZILLA ゴジラ]]」が公開されると、そのヒットを受けて日本でも[[ゴジラ]]の関連コンテンツの展開が少しずつ再開されるようになった。
ソフビフィギュアやガレージキットの新作が発表されたり、デアゴスティーニにて[[ゴジラ]]も含まれた「[[東宝特撮]]DVDコレクション」を含めた年に1、2回は[[ゴジラ]]関係の書籍が出版されたりするようになった。
複数の局で特集番組や過去作を放送。
特に「日本映画専門チャンネル」では全作品放送のほか、ファンの投票によってNo.1作品を決定する「[[ゴジラ]]総選挙」を実施。
大晦日には総選挙のトップ10作品をカウントダウン形式で放送するほどの力の入れようだった。
玩具展開でも[[ウルトラエッグ]]ならぬ[[ゴジラ]]エッグも販売。
年末には東宝が新作[[ゴジラ]]の製作発表を行い、東宝社内に「[[ゴジラ]]戦略会議」が発足された。
そして2016年7月29日、12年ぶりの和製[[ゴジラ]]映画「[[シン・ゴジラ]]」が公開された。
総監督兼脚本・[[庵野秀明]]、監督兼[[特技監督]]・樋口真嗣、音楽・鷺巣詩郎。
庵野は特撮作品のファンであり、上記の二名も参加した1990年の『[[ふしぎの海のナディア]]』で[[ゴジラ]]シリーズのパロディを出している。
ゴジラ(1984年)以来久々に敵怪獣が登場せず、和製ゴジラでは初の&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){初代ゴジラも完全リセット}}した作品となった。
この作品により[[ゴジラ]]シリーズ(ハリウッド版二作を除く)の累計観客動員数は念願の1億人を突破。
公開2日間の興行収入では「[[GODZILLA ゴジラ]]」を1億円以上上回る好スタートを切り、興行収入80億突破し、2016年公開の実写邦画No.1に。
また、平成[[ゴジラ]]シリーズ以後初めて動員数が500万人の大台を突破した。
更に第40回日本アカデミー賞では作品賞・監督賞をはじめとした最優秀賞を最多7部門で受賞する。
こうして『[[君の名は。]]』『[[この世界の片隅に]]』などと共に2016年の邦画を代表する1作となった。
続編を匂わせるラストになっているが、現在シリーズ化の情報はない。
なお、この年の紅白歌合戦にも出場し、[[X JAPAN]]との対決も行っている。
さらにそれと同時にまさかの監督繋がりで[[新世紀エヴァンゲリオン]]シリーズとのコラボ企画『ゴジラ対エヴァンゲリオン』が実現。
著名人による[[ゴジラ]]と[[エヴァンゲリオン]]が共演するイラストの提供や、グッズの販売などが行われている他、
まさかの(二度目)この企画名義で『スーパーロボット大戦X-Ω』に[[ゴジラ]]&機龍+この企画のEVA初号機カラー機龍の三体が参戦。
コラボ企画名義とはいえ、今まで無理と言われてきた特撮作品として事実上のスパロボ初参戦を果たした。
2017年には[[虚淵玄]]を原案・脚本に起用したアニメ映画『[[GODZILLA 怪獣惑星>GODZILLA3部作(アニメ)]]』が公開された。配給は東宝映像事業部が担当。
2021年には小説家の[[円城塔]]を脚本に迎えたアニメ版ゴジラ3作目となる『[[ゴジラ S.P<シンギュラポイント>]]』が放送。
2023年11月には、[[ゴジラ]]生誕70周年記念作品として、[[山崎貴]]((氏は2007年の『ALWAYS 続・三丁目の夕日』にてゴジラを登場させているほか、西武園ゆうえんちのアトラクション『ゴジラ・ザ・ライド』の映像も担当している。))を脚本・監督に起用した新作『[[ゴジラ-1.0]]』が公開。
山崎氏の強みが最大限に生かされたその完成度の高さから公開後もシリーズファンも含めた観客からの評判は上々であり、「[[シン・ゴジラ]]」を上回るスタートダッシュに成功、その後もロングランヒットを続け、興行収入は70億円を突破という本年公開のアニメを除く邦画作品の中では最大級の成績を残し、こちらも「[[シン・ゴジラ]]」の時と同様に日本アカデミー賞の最優秀作品賞に選ばれた。
さらに海外でも本作が公開されるやこれまで以上の高い評価を得る事となり、あのスティーブン・スピルバーグをはじめとする多くの映画監督もその出来栄えを絶賛。
そしてアメリカで行われた第96回アカデミー賞選考会においては日本の作品としては史上初となる視覚効果賞候補にノミネートされ、遂には&bold(){正式にその視覚効果賞が授与される}という歴史的な快挙を成し遂げた。
*【その他】
また、日本では番外編的な作品として人形劇による帯番組「ゴジラアイランド」が放映されたり、
特撮ヒーロー番組「[[流星人間ゾーン]]」に出演したりと、映画以外にも様々な作品が作られている。
2023年と2024年には子供向けキャラクターとして発案された「ちびゴジラ」をもとにしたゆるギャグショートアニメ『ちびゴジラの逆襲』((2023年の第一期は『イマニミマニモ』内で、2024年の第二期は『おはスタ』内での放送))が放送されている。
また、[[ゴジラ]]をテーマにした[[ゲーム]]も多数作られている。
『[[平成ゴジラVSシリーズ(坂井孝行版)]]』のような独自要素の多いコミカライズ、『[[怪獣王ゴジラ>怪獣王ゴジラ(漫画)]]』や『[[THEゴジラ>Gからの警告(THEゴジラCOMIC)]][[COMIC>ゴジラ対山田係長(THEゴジラCOMIC)]]』のようなオリジナルの漫画も多い。
教育用OVAの『すすめ!ゴジランド』ではデフォルメデザインで[[アニメ化]]されており、TV番組の『冒険!ゴジランド』内のミニコーナーでも同じデザインが使われている。
尚この両作品ではアトラクション用の着ぐるみ[[ゴジラ]]も登場するが、実写の[[ゴジラ]]が踊ったりフランクに喋ってるだけで初見の人は絶対吹くと思う。
このアトラクション用のゴジラは何と&bold(){ポンキッキーズ}でも使われており、序盤のレギュラーとしてガチャピンやムック、そして安室奈美恵とも競演している。
''糖尿病で死んだ[[ゴジラ]]の霊が自分は[[ゴジラ]]星から来た[[宇宙人]]女性で個体名はロザンだと名乗り''人類によって宇宙に打ち上げられ
身ごもっていた子供リリンとロザンの夫クーニンが[[ゴジラ]]星を襲ったスネリア人と戦うという
『A SPACE GODZILLA』(1979年『月刊スターログ』2月号、4月号掲載/原案:大林宣彦、石上三登志/脚本:平田穂生/構成:大林宣彦/絵:''大友克洋''・白山宣之)
なんて無駄に力の入ったキワモノも中にはある。(&font(l){当然だが}単行本未収録)
*【海外】
海外でも[[ゴジラ]]映画は輸出され、一作目は大ヒットとなった。
以降[[ゴジラ]]を含む日本の特撮映画は海外へ輸出され、劇場公開、またはテレビ放映やビデオ化された。
特に[[ゴジラ]]は全作品輸出され、各国で訳されている。また外国で追加シーンがあったり編集がされた作品も多い。
特に「[[ゴジラ(1954)]]」と「[[ゴジラ(1984)]]」は海外版が国内で公開されたり、ビデオ販売がされている。
またアメコミ化されたりフィギュアが販売されたりと、商品展開も豊富であった。
1977年にはマーベル社のコミックにも出演し、デモニカスの生み出す怪獣や[[スターク社>アイアンマン(映画)]]の巨大ロボや侵略者の宇宙怪獣と戦ったり(ちなみにヘリキャリア初登場作)
[[ピム>アントマン(映画)]]によって縮小され少年と交流したり[[ファンタスティック・フォー>宇宙忍者ゴームズ]]と戦ったり[[Dr.ドゥーム]]のタイムマシンで有史以前に送られたり
最終的に[[アベンジャーズ>アベンジャーズ(2012年の映画)]]との総力戦の末少年の説得で海へ帰った。
&font(l){契約が切れた後もリバイアサンと呼ばれるそこはかとなくゴジラっぽい見た目の怪獣が時々登場しているのは秘密だ}
さらにテレビアニメも2作製作されている。
1978年には[[ハンナ・バーベラプロ]]によってアニメが放送された。主人公の科学者チームの冒険を助けに出現する。[[ミニラ]]のような[[バラン>大怪獣バラン]]のような甥のゴズーキーを連れている。
[[大人の事情]]で実写の鳴き声が使えなかったらしく、人間が&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){なんか吐きそうな声で}}吠えている。
1992年には当時大人気を博したNBA選手チャールズ・バークレーとNIKEのCMで共演し、なんとゴジラvsチャールズ・バークレーというアメコミまで発売された。
そして1998年には完全ハリウッドオリジナルリメイクとなる「[[Godzilla>GODZILLA(映画)]]」が公開された。
しかし、それに登場した[[ゴジラ]]のデザインや劇中での活躍などは[[賛否両論]]で、映画全体の評価もお世辞にも芳しいとはいえず、国内外の多くのファンを落胆させる結果となった。
それでも、日本出身のキャラクターがアメリカで映画になるのは珍しく、知名度の高さを感じられる。
続編映画の企画はポシャったが、1998年から2000年にかけてTVアニメ「Godzilla The Series」として続編が作られている。
と、[[ゴジラ]]シリーズの海外展開は一度は失敗したかと思われたが、国産シリーズが終了してからしばらく経った2010年頃から再びアメリカで新たな[[ゴジラ]]作品の制作が検討されはじめる。
国産シリーズ終了から約10年後の[[ゴジラ]]生誕60周年に当たる2014年にその「[[GODZILLA ゴジラ]]」が公開されると、90年代の怪獣映画(平成VSシリーズや平成ガメラ)を彷彿とさせる作風が世界中の[[ゴジラ]]ファンを歓喜させ、
それの大ヒットを受けてかなり早い段階で続編制作が決まり、日本でも[[ゴジラ]]シリーズ再始動の機運が高まるなど、以降の[[ゴジラ]]というコンテンツ全体を動かす大きな流れを生み出すきっかけとなった。
続編の制作に伴って2017年のキングコングを主役にした「[[キングコング 髑髏島の巨神]]」を同世界観の作品とし、&bold(){モンスターバースシリーズ}としてのシリーズ展開を開始。2019年には続編「[[ゴジラ キング・オブ・モンスターズ]]」、2021年に「[[ゴジラVSコング]]」が公開。
当初はVSコングを以てシリーズ終了かと思われていたが、大ヒットを記録した影響か、さらなる続編が制作されることとなり、2024年春頃に「[[ゴジラxコング 新たなる帝国]]」が公開された。
また、[[スピンオフ]]であるドラマ「モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ」が23年11月からAppleTV独占で配信されている。
ちなみに、このMVシリーズに登場する[[ゴジラ]]の個体はファンの間では初作の監督だったギャレス・エドワーズからとって「ギャレゴジ」、もしくは製作会社のレジェンダリー・ピクチャーズからとって「レジェゴジ」と呼ばれ、1998年版と区別される。
*【ゴジラシリーズに関わった主な人物】
◆田中友幸
[[ゴジラ]]を企画した、いわば生みの親である。
彼がいなければ日本の怪獣は生まれなかった、といっても過言ではない。
[[東宝特撮]]の大半に関わり、色々とやらかしたが功績も多大な人である。
◆[[本多猪四郎>本多猪四郎(映画監督)]]
第一作からシリーズの約1/3の作品の監督を務めた職人監督。詳しくは項目で。
◆[[円谷英二]]
言わずと知れた「特撮の神様」。
戦中から特撮に関わり、日本の特撮の基本を作った偉人である。
詳しくは項目で。
◆有川貞昌
2代目[[特技監督]]。
「[[ゴジラ]]」から円谷氏の助手を務め、「南海の大決闘」から実質[[特技監督]]に。
操演の演出に定評がある。
◆[[中野昭慶]]
3代目[[特技監督]]
「[[対ヘドラ>ゴジラ対ヘドラ]]」から「ゴジラ(84)」までを担当。
スタッフは散り散りになり、低予算に苦しみつつ昭和シリーズ終盤を支え、シリーズ復活にも活躍した。
◆[[川北紘一]]
4代目[[特技監督]]。
「[[キングコング対ゴジラ]]」からシリーズに関わり、『[[ゴジラVSビオランテ]]』から[[特技監督]]としてVSシリーズを手掛けた。90年代を支えた一人。
◆伊福部昭
様々な作品の音楽を担当した、映画音楽の巨匠。彼の作曲した「[[ゴジラのテーマ]]」「[[怪獣大戦争]]マーチ」等は、シリーズを代表する名曲である。
他にも[[ゴジラ]]の鳴き声など、さまざまな形で[[ゴジラ]]映画をサポートしていた。
ちなみに音楽教育者として多くの音楽家の育成に当たったことや、映画音楽とは別に数々の管弦楽作品を作曲したことでも有名。%%というより本業はそっちだったというのは内緒%%
こちらでもデビュー曲である「日本狂詩曲」や、「シンフォニア・タプカーラ」「倭太鼓と[[オーケストラ]]のためのロンド・イン・ブーレスク((当初は吹奏楽曲の「ブーレスク風ロンド」として発表され、それを管弦楽曲として編曲した))」といった名曲揃い。
なお、氏の作品は聞いてみると自身の作曲した別の曲で聞いた旋律が現れることが非常に多い。それでも魅力あふれる曲ばかりなので、是非とも共通点を探してみよう。
◆[[中島春雄]]
[[ゴジラ]]のスーツアクター。初代[[ゴジラ]]から対ガイガンまで、昭和シリーズの全盛期を支えた名[[ゴジラ]]俳優で、世界的知名度を誇る((実際、海外では「ミスター・[[ゴジラ]]」の愛称で親しまれている。))。
[[特技監督]]であった[[円谷英二]]とは、[[ゴジラ]]以前から交友があり、[[ゴジラ]]のスーツ歩行テストで10メートル歩けたことなどもあって[[ゴジラ]]役に大抜擢された((候補の一人であった手塚勝己は彼の先輩にあたる俳優で、[[テスト]]の際3メートル分しか歩けず、さらに転倒して完成したばかりであった国会議事堂のセットを全壊させるという失態を演じてしまった。))。
製作陣とも意見交換を積極的に行い、「架空の生物たる[[ゴジラ]]としての動き」を徹底的に研究。
その努力の結果、あのおどろおどろしくも強大な風格を醸し出す動きを生み出した。
*【シリーズ一覧】
**◇昭和シリーズ
◆「[[ゴジラ>ゴジラ(1954)]]」(1954)
◆「[[ゴジラの逆襲]]」(1955)
◆「[[キングコング対ゴジラ]]」(1962)
◆「[[モスラ対ゴジラ]]」(1964)
◆「[[三大怪獣 地球最大の決戦]]」(1964)
◆「[[怪獣大戦争]]」(1965)
◆「[[ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘]]」(1966)
◆「[[怪獣島の決戦 ゴジラの息子]]」(1967)
◆「[[怪獣総進撃]]」(1968)
◆「[[ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃]]」(1969)
◆「[[ゴジラ対ヘドラ]]」(1971)
◆「[[地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン]]」(1972)
◆「[[ゴジラ対メガロ]]」(1973)
◆「[[ゴジラ対メカゴジラ]]」(1974)
◆「[[メカゴジラの逆襲]]」(1975)
**◇平成VSシリーズ
◆「[[ゴジラ>ゴジラ(1984)]]」(1984)
◆「[[ゴジラVSビオランテ]]」(1989)
◆「[[ゴジラVSキングギドラ]]」(1991)
◆「[[ゴジラVSモスラ]]」(1992)
◆「[[ゴジラVSメカゴジラ]]」(1993)
◆「[[ゴジラVSスペースゴジラ]]」(1994)
◆「[[ゴジラVSデストロイア]]」(1995)
**◇ミレニアムシリーズ
◆「[[ゴジラ2000 ミレニアム]]」(1999)
◆「[[ゴジラ×メガギラス G消滅作戦]]」(2000)
◆「[[ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃]]」(2001)
◆「[[ゴジラ×メカゴジラ]]」(2002)
◆「[[ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS]]」(2003)
◆「[[ゴジラ FINAL WARS]]」(2004)
**◇2010年代以降の国内作品
◆「[[シン・ゴジラ]]」(2016)
◆「[[GODZILLA3部作>GODZILLA3部作(アニメ)]]」(2017・2018)
◆「[[ゴジラ S.P<シンギュラポイント>]]」(2021)
◆「[[ゴジラ-1.0]]」(2023)
**◇海外作品
◆「Godzilla」(1978)
◆「[[GODZILLA>GODZILLA(映画)]]」(1998)
◆「Godzilla: The Series」(1999)
◆「[[GODZILLA ゴジラ]]」(2014)
◆「[[ゴジラ キング・オブ・モンスターズ]]」(2019)
◆「[[ゴジラVSコング]]」(2021)
◆「[[ゴジラxコング 新たなる帝国]]」(2024)
**◇ショート作品
◆「冒険!ゴジランド」(1992)
◆「すすめ!ゴジランド」(1994)
◆「ゴジラアイランド」(1997)
◆「怪獣人形劇 ゴジばん」(2020)
◆「ゴジラ ゴジラ・フェスに現わる」(2020)
◆「ゴジラVS[[ヘドラ]]」(2021)
◆「[[ガイガン]]来襲」(2022)
◆「ゴジラVSガイガンレクス」(2022)
◆「[[ちびゴジラの逆襲]]」(2023・2024)
◆「オペレーション[[ジェットジャガー]]」(2023)
◆「ゴジラVS[[メガロ]]」(2023)
*【最後に】
歴史が70年もあるため、世代による対立が一部に存在する。
もちろん、29作品+海外2作品、さらにアニメもあるから、人により好きな作品、嫌いな作品もあるだろう。
しかし、だからといって&bold(){自分自身の裁定で嫌いな作品を貶すのは良くない}。
ましてや「○○は駄作」とか「○○のせいで怪獣映画は凋落した」とか&bold(){「(嫌いな作品に対して)こんなのゴジラじゃない」}なんては言ってはいけない。
その時代、その時代のスタッフは、「どう観客たちに面白みを持たせて観てもらえるか」、「いかに現実問題を投影するテーマであるストーリーと、一見全くそれにそぐわない「怪獣」と結びつけるか」など、製作段階からして、「エンタメ」を、製作者である先人たちは精一杯だったし、努力していた。
自分たちにできることを発揮して、それを届けようと必死だったのだ。
だからこそ、&bold(){どの作品にだってファンはいる}。
そして、それこそが、受け継がれ、長年シリーズを続けることができた理由でもあるのだ。
ギスギスしないでじっくりと応援していこう。
追記・修正は[[オキシジェン・デストロイヤー]]を開発して[[ゴジラ]]を倒してからお願いします。
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