AVメーカーによるAV女優等への強姦致傷事件

登録日: 2012/03/29(木) 22:21:02
更新日:2024/11/18 Mon 19:53:32
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※WARNING!※

耐性の無い方は本当に見ないことを推奨いたします。
それでも見るなら、閲覧は自己責任で……












2004年12月、AVメーカーバッキービジュアルプランニング(以下バッキー)が、AV女優や素人モデルを騙して、


  • 水責め
  • 乳首釣り
  • 陰毛を火で焼く
  • 肛門に器具を突っ込み器具を破裂させ、肛門と直腸に大怪我をさせる
  • 性器に異物を挿入し、子宮を破壊する

といった、AVというジャンルを借りた強姦致傷が発覚した事件。被害者は10人以上にのぼり、国会でも取り上げるなどAV業界始まって以来の大事件となった。


【概要】

「バッキー事件」とも呼称されるが、ここでは正式な事件名を用いる。
以下に記す概要はすべて警視庁捜査一課によるもの。

2004年6月、豊島区池袋の居酒屋にて、当時規制されていなかった「脱法ドラッグ」を吸わせ昏睡したAV女優をホテルに連れ込み、スタッフらが女優に対し殴る蹴るの集団暴行を加えた。

行為はさらにエスカレート。服を破り全裸となった女優の性器および肛門を異物で掻き回し、出血をともなう大怪我を負わせる。撮影を止めるよう懇願する女優だったが、それを無視したスタッフらは強姦に及んだ。

上記をはじめとする残虐行為の数々がビデオに収められた。女優は全裸のままホテルを飛び出し、警官へ助けを求めたという。

撮影は、警官へ助けを求めたところで終了している。警官によって即座に救急車の出動要請が出され、女優は病院へ搬送された。

医者からは「もう少し遅ければ死んでいた」と告げられたという。その場にいたスタッフは警官からの質問に対して「あれは演技だ」と答えたが、撮影を行ったスタジオからは手錠のほか、水責めに使用したとみられるバスタブや多数の血痕、包丁やナイフ等が見つかった

警察は傷害容疑でスタッフや監督を逮捕。警視庁に勾留されたが、その後保釈されている。

しかし、別作品の女優やモデルが強姦致傷容疑にて警視庁・神奈川県警・埼玉県警に告訴状を提出。その結果、スタッフや監督およびバッキーの社長が同容疑等で再逮捕された。

その後、東京地裁での公判にて社長は「あれは演技で芸術作品。女優を暴行して強姦するというジャンルは購入者の欲望を代表してやっただけ。器具を使って女体をいたぶり、乳首をペンチで締め上げ、悲鳴をあげさせるのは悪いことなのか?」と発言、裁判官から失笑を買った。


結局、社長の懲役18年、監督の懲役12年をはじめ全員に実刑判決が下された。監督は控訴せず1審で判決が確定。社長は控訴審である東京高裁でも同じ判決を受け最高裁へ上告したが、のちに取り下げ懲役18年の刑が確定した。

多少なりとも過激な行為を含むAVであっても、当人の意志を無視して良い道理はない。こうした行為は彼女たちの人権を著しく侵害しているうえに甚だ凄惨である。命を落とす危険性に鑑みれば、二次元はともかく実際に行うべきではない。

ましてや、肛門や子宮を破壊する行為などは、もはや拷問である。

肛門にバルーンを入れて膨らませ、直腸内でバルーンを割り、女優の直腸や肛門に大怪我を負わせる。緊急手術で一命は取り留めたものの人工肛門を使って排泄するしかなくなった(人工肛門の場所は主に脇腹)。別の水責めシリーズでは12時間もの間撮影し、延々と暴行し続けた。

  • 男優が女優の頭を鏡に打ち付け、頭から出血
  • 鏡が割れ、飛散した破片で右足首アキレス腱辺りを10cm程度切り大量出血
彼女は大量出血と全身打撲、鞭打ちとなり車椅子での生活を余儀なくされた。


他シリーズでは
  • 膣に異物を混入させる
  • 膣に生きたままのゴキブリを入れ、男性器で潰す
  • 女優を全裸にし、ビルから落下させようと試みる(女性は骨折)
  • 酒を大量に飲ませ急性アルコール中毒にさせ、意識をなくしてもカメラを回し続ける(この女優の生存は不明)
  • 強制食糞
  • 顔面を殴り骨折させる
  • 女優募集の文句は「ライトなSMです」「かんたんなヌードモデル」といった実際とはかけ離れた内容

女優の募集内容を「ライトなSMです」「かんたんなヌードモデルです」とし、素人に近い女優を募集したことには訳がある。実は事件発覚以前から業界内で『女優潰し・女優殺し』と悪名高かったため。つまり、多少でも名のある女優は絶対に出演を希望するはずがない。

こうした背景から、出演後に障害者になったり、精神に異常をきたしてAV女優を引退または失踪する者が後を絶たなかったという。そのうえギャラが相当安かったようで、女優でさえ20万前後だった(他社の売れっ子女優ならば数百万でも珍しくない)。

全ての作品でリアルさを追求すべく、いっさい内容を伝えず出演契約書にサインを促し、女優がサインした途端にレイプを開始する。世間一般ではそれを強姦というのだが、どうやら彼らには倫理観が欠如していたようだ。

もうどっからつっこんでいいか……

本事件の発覚以前にも他シリーズの被害者が警察へ訴えを出したが、受理されていない。警察が本格的に捜査を開始した本事件をきっかけに以前被害に遭った女優たちも次々に訴えている。

ちなみに、高価ながら4000枚程度販売されている。あまりに凄惨な内容だったためは「スナッフ(殺人)ビデオ」と呼ばれた。マニア人気が高く、特に海外のファンは少なくない……らしい。

また、バッキーは購入者で構成される「監禁友の会」なるものを発足。一時期、DVD購入者を対象に撮影に参加できるエキストラを公募していた。実際の撮影にて女優に対する暴行に加担していたことがその後の捜査でわかっている。

バッキーは事件の影響を受けて一応解散したものの、コレクターという後継AV会社を興して女性への虐待を行うAVの製作・販売を続けていた。「コレクター」はバッキー時代の作品の版権も引き継いでおり、刑事事件に発展した作品も性懲りもなく販売していた。

警視庁公安部のマークがあるとはいえ、本質的には何ら解決していないのだ。


なお、「コレクター」作品の出演女優は、引退間際・破れかぶれ・自殺志願者という面々。さすがに近年では女優やモデルに対し致命的な傷害をともなう危険な行為はみられない。ただし、撮影後に自殺志願者が本当に電車へ飛び込み亡くなったとの噂もあり、最近では出演者に自殺志願者は選定していない。

ただし、こんないい加減な商売が現代社会でまかり通るはずがない。

事件当時と比較しスマホの普及やSNS等コミュニケーションツールが人々に浸透。それによって、バッキーはもちろん後継会社であるコレクターの悪行がいくつも明るみとなり、その情報は急速に拡散されていく。当然そういった会社の作品へ出演希望する人材など皆無であり、素人女性はもちろん、AV女優からも忌避され続けた。その結果、モデルを確保できず、新作が製作不可となり急速に業績悪化していく。

2017年、バッキー時代における賠償金の支払いに追われるコレクターは、会社としての事業を停止し事実上自主廃業、経営破綻した。

公式twitterアカウントおよび公式サイトは一応2024年現在も確認できる。ただし過去作の紹介のみにとどまり、近年のTwitterによる規制により投稿画像の即時削除が頻繁に起きている。

実状としては「コレクター」関係者による無報酬での活動とみられており、会社としては休眠法人となっているもよう。


余談

これらの行為をSMと勘違いする者も存在する。しかし本来のSMとはお互いの合意と信頼関係なくして成り立たない。相手に苦痛を与えるためだけの暴行や性行為および、合意なきものや制止を振り切った行為をSMとは呼ばない。



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最終更新:2024年11月18日 19:53