というわけ

登録日:2011/02/02 Wed 00:17:13
更新日:2025/04/08 Tue 13:19:34
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というわけ(~で、~だ)』とは、漫画や映画、ドラマなどの物語で多く用いられる台詞。




概要

この単語を用いることで、その物語の「過去の出来事」を説明する際に好都合が生じる。
過去の出来事を「回想」として描くことで、そこで起きていた出来事をより詳しく読者に説明ができる。
すなわち「それは、10年前のことであった…」→(回想)→「というわけで、越前はクリムゾンを手に入れた」という描写記載と説明の流れを確立できるというわけ
読み手にとってもサクサク話が進むので、非常に効率が良い。

この方法を用いなければ、作中キャラクターに直にしゃべらせる「説明台詞」を使用せざるを得ない。
しかし文字だけで説明しても味気ないし、細かな描写を示し漏らすこともある。
なにより「説明台詞」と揶揄される「不自然な発言」をさせることに難色を示す作者も少なくない。
他方、漫画の場合「話し手」と「聞き手」が「一つの空間で」延々と話をするため、光景に代わり映えが発生しない。

とはいえ説明の尺がそこまで冗長にならない場合は、簡単にキャラクターに語らせる方法をとることも多い。
例としては映画「用心棒」で、主人公が来る前の村の経緯を飯屋の権爺に喋らせている。

以上の理由から、創作の分野ではよく使われる表現・技法である。

オプションとして前後に『~前』と入れることで、時間も数分どころか数時間、物語によっては数日間を一気にジャンプできるのだから、便利なことこの上無い。
勿論、使いすぎには気をつけよう。


使用例

じゃあ今起こってる問題はどうするんだ!?僕はもうお前たちにはうんざりだ!
 ↓
というわけで、僕は組織から離れて、今ここにいる…。

ぎゃー!また敗けちゃったよ!このキャラ、本当に強ぇなァ。今のオレじゃあ、とても敵わないぜ…。
 ↓
というわけで、お前に必勝法を聞きに来たんだ!



…とまぁ、確かに漫画や小説などでは頻繁に用いられる台詞だが、あくまで二次内の省略用のものであり、三次では通用しないので注意。
三次なら、というわけで、とかというわけだとかが使いやすい。
当然か。

現実で使用する場合、「過去の出来事」の説明以上に「何らかの理由・根拠」を示す際にも使われる。
つまり、「何らかの根拠・経緯」→「というわけで」→「その根拠から導き出される結論・説明」の流れを作るための接続表現としての使用。

また、似た言葉に「ということで」があるが、「~というわけで・・・」は、・・・となった理由や原因、そうなるに至ったいきさつを~のところで述べる
「~ということで・・・」は、・・・の具体的な内容を~のところで説明する。
ぶっちゃけほぼ変わらん

余談

ビジネスの場ではあまり適切な単語選択とはいいがたく、より硬い表現を用いるのであれば「それ故~」「従いまして~」「以上の理由から~」と言い換える方が望ましい。

2024年8月27日にアットウィキ運営が「ページ内の文字列がwiki内のいずれかのページ名と一致する場合、自動でリンク構文に変換するbot」を、アットウィキ内の全Wikiに導入し、任意でのOFF機能が付くまでの約1週間、アニヲタWiki(仮)内でも機能し続けた。
その結果「前後の文脈の流れを無視してリンク構文に変える」機能*1のせいで、他項目の『というわけ』という文字に意味もなくこのページへのリンクが貼られてしまう事態となっている。
…というわけで、半ば忘れ去られていたこの項目が日の目を見ることになったのである。



というわけで、ここの追記・修正を貴方にお願いしたいんだ。<˚✧₊⁎❝᷀ົཽ≀ˍ̮ ❝᷀ົཽ⁎⁺˳✧༚

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最終更新:2025年04月08日 13:19

*1 例として「ゴジラ」という文字があれば、第一作目を紹介している文章であろうと全てゴジラ(キャラクター)の項目へ飛ぶようにリンクを張る。