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R-TYPE ⊿

登録日:2010/02/09 Tue 12:35:25
更新日:2026/07/01 Wed 23:41:15
所要時間:約 7 分で読めます






『R-TYPE (デルタ)とは、アイレムから発売されたプレイステーション用横スクロールシューティング。


◎概要


『R-TYPE』シリーズの四作目だが、時系列だとニ番目。
初代『R-TYPE』と『』の間に起こった「サタニック・ラプソディー」という事件が舞台。

グラフィックが3Dになったり幾つかシステムが変更されてはいるが、死にながらパターンを構築していく覚えゲーとしては変わりが無く、相変わらず初見殺しも満載されている。

後付けの裏設定だが、同じアイレムから出された『GALLOP』は本作と同じ時系列の裏で起きていた「デモンシード・クライシス」という地上での大型兵器暴走事件が舞台となっている。


◎ストーリー


西暦2163年。第一次バイドミッションを完遂したR-9Aは宇宙要塞アイギスに帰還。
損傷した機体は修復されることなく封印され、翌2164年には要塞自体が閉鎖された。

大気圏に突入し燃え尽きる隕石群の中に形を変えることなく落下し続けた物体を観測した後、いくつかの都市で電子制御兵器が暴走。
さらにアイギスからは局地殲滅ユニット・モリッツGがアジアのとある市街地に向けて投下される。
第一級非常態勢となるが戦闘機では歯が立たず、遂にテスト機にも出撃命令が下された。


◎システム




過去シリーズとの最大の変更点は、自機の速度変更を自力で好きなタイミングでできるようになったこと*1と、地形接触によるミスがなくなったこと
前者に関しては、家庭用ゲームとして売り出すにあたってシューティングゲームでよく見られた「スピードアップアイテムを所得したことで自機の制御が難しくなりミスする」という問題を解決する方策として、開発チーム内ではさほど抵抗もなく受け入れられた。*2
一方で後者は開発チーム内でも物議を醸したが、ポリゴンで作られたシューティングでは地形接触しているかどうかが分かりにくいことからで最終的に廃止となった。
しかしこれでヌルゲー化したかというと、移動するオブジェクト*3が自機の移動範囲を狭めてくる中で敵が四方八方から現れて適宜フォースの切り離しや前後付け替えを要求される場面が多く見られ、
むしろこの仕様を活用しないと苦しくなっており、しっかりゲーム性に落とし込まれている。

さらに、前作『』で実装されたフォースのセレクトは機体セレクトに昇華され、波動砲やミサイルも全く異なる機体で遊べるようになった。

◆DOSEシステム

フォースで敵を破壊したり敵弾を吸収するとゲージが溜まっていき、100%になるとドースブレイクと呼ばれる状態となり、フォース接触時の威力・攻撃範囲とスコアが上昇するほか、⊿ウェポンが使用可能になる。
そのため敢えてレーザーを撃たずにフォースに敵や敵弾を喰わせる戦術が求められる。

◆⊿ウェポン

平たく言えばボム。
使用すると約4秒間画面内の敵にダメージを与え、敵弾を消す効果も。
使用後はDOSEが0になり、ストックもされない。
無闇に使うとドースブレイクが解除されてしまうため、ここぞという時を見極める必要がある。


◎機体


開始時に出撃する機体を3種から選択する。()の中はFINALでの機体名。
機体名のハイフンは媒体によってはあったりなかったりする。作中では”R9”、”RX”、“R13”など無い方が多い。



R-9Aをベースに、大気圏内での運用を想定し小型軽量化した機体。開発プロジェクトの名前がそのまま機体名にもなっている。
その名のとおり、これまでのR-9系統の挙動ほぼそのままである。

◇波動砲/試作型拡散波動砲
まっすぐ一直線に貫通力の高い強力な弾を発射するシリーズ定番の波動砲。
2ループ目チャージで拡散波動砲になり、発射後にしばらくすると上下に分裂し広範囲の敵を攻撃する。分裂前であればより高い攻撃力がある。
拡散波動砲は試作型とある通り後にR-9改に搭載される完成型より分裂するタイミングが遅いが、こちらは『Ⅱ』と違い2ループ目チャージは発射までずっと維持できるため扱いやすい。
3D化にともないチャージ時は収納されていたパーツが前を向くという演出が追加されており、芸が細かい。

◆スタンダード・フォース
ラウンド・フォースから改名された。特性は対地が真下ではなくやや斜めになった以外はこれまでとほぼ同じ。

  • 対空レーザー
  • 反射レーザー
  • 対地レーザー

⊿ウェポン:ニュークリア・カタストロフィー




航空機メーカーと軍が共同開発した新型フォーステスト機。
Xは他機体の命名ルールに従うなら10を表すローマ数字を意識しているものと思われるが、読みは「アールエックス」か「アールテン」かは不明。

◇炸裂波動砲/高圧縮波動砲
異相次元航行システムを応用し、エネルギーを瞬間的に敵の内部に送り込み破壊する。
送り込んだ対象には高い威力を誇るが、爆発の部分は威力が強くない。
2ループ目になると爆発の範囲が広くなる。
他の機体の波動砲とは異なり雑魚敵でも貫通しないため、よく狙って撃つ必要があると言える。

◆テンタクル・フォース
中央部から上下に1本ずつ、計2本の触手が生えているフォース。
前進すると開き、後退すると閉じる。*4
触手にも敵や敵弾への接触判定は存在するため、範囲は大きめ。
分離時はバイドをサーチしてその方向へ弾を撃つため、切り離し時の隙が小さい。

  • スティングRAY
水平方向に発射し続ける赤いレーザー。触手を広げるとレーザーの範囲が広がり、閉じると範囲は狭まるが威力が上昇する。
  • ハウンドRAY
敵をロックオンして照射し続ける青いレーザー。威力は低い。
  • スネイルRAY
触手の先端から黄色いエネルギー状の触手を発生させる。他の機体と比べても攻撃範囲の狭いガチ近接用。

⊿ウェポン:ネガティブコリドー




軍事メーカーが開発したR戦闘機。神経接続、波動エネルギーを電気変換して打ち出すライトニング波動砲など革新的な技術を搭載している。
アンカー・フォースによるフォースシュートは強力な一方で、フォース装着時のレーザーの威力は控えめという当時シリーズとしては珍しく強敵には積極的にフォースを切り離していく方が強い。

◇ライトニング波動砲/オーバーライトニング
波動エネルギーを変換した稲妻が敵をサーチして切り裂く波動砲。2ループ目になると雷撃が3本になる。
サーチ力はかなり高く自機の後方にまで回り込むことがある程。これまでの2機と比較して、硬い敵に大ダメージを与えるよりも大量に湧く軟らかい敵の対応に強い。

◆アンカーフォース
鉤爪型のコントロールロッドを採用し、機体とチェーンで結ばれた有線式のフォース。
フォースシュートをするとコントロールロッドが敵に牙のように食いこみ、単に接触している状態よりも大きな威力を発揮するだけでなく、フォース帰還操作を行わない限り、敵を破壊するまで自機と距離が離れても敵から離れない。
フォース分離時は弾は撃たないが、代わりに機体とフォースを結ぶチェーンに判定が有る。

  • シェード・α
水平レーザー。残像にも判定有り。
  • サーチ・β
近くの敵に向かって45度転回するレーザー。R-9Cのサーチレーザーの試作型と推測される。
  • ターミネート・γ
フォースの下部から上部に向かって薙ぎ払うようにレーザーを放つ。範囲は広いが連射が効かない。全体的に不遇気味の黄色レーザーだが、R-13の場合はむしろ主兵装である。

⊿ウェポン:ヒステリックドーン


POW ARMOR (TP-2 POW ARMOR)
みんなのバイドル…もといアイドル、パウアーマーがまさかの使用機体に。
隠し機体なだけあってかなり使い勝手がいい。

◇バイド波動砲
バイドの形のエネルギーを連続して撃つ。
フルチャージだと拡散型になる。

◆バイド・フォース(ニードル・フォース)
トゲトゲのフォース。
分離時は逆時計回りに弾を乱れ撃つ。

  • 波形レーザー
範囲が広く使いやすい。
  • 3WAY反射レーザー
1回だけ反射するレーザーを上下斜めに撃つ。
  • バウンドレーザー
壁や地面に当たるとバウンドする。

⊿ウェポン:バイディックダンス


◎ステージ


ステージ1『狂機』

モリッツGが落ちた、かつてアジアと呼ばれたエリアが舞台。
背景から察するに恐らく東京。

  • ボス:モリッツG
地球に投下された大型機動兵器。局地殲滅ユニットの名に違わず、惑星破壊プログラムなるものが搭載されている。
地上を疾走しながらバックブラストやレーザーで攻撃してくる。

ステージ2『異形』

浸水したエネルギー炉が舞台。生物型バイドが泳いでたり巣を作っていたりでキモい。
水中と空中でBGMが変わる小粋なステージ。

  • ボス:ダストネイト・コクーン&ダストネイト・ワーム
雄と雌のバイド。それぞれ自機を上下に挟み込むように位置する。
攻撃のかたわら雄雌で交わって上下運動にいそしむ。リア充は爆発しろ。
片方が倒されると残された方は発狂し攻撃が激しくなる。

ステージ3『巨襲』

吹雪の中の山岳に位置する軍事基地が舞台のステージ。R-TYPEおなじみ画面に収まりきらない巨大戦艦をかいくぐる構成となっている。
メチャクチャでかい巨大シャトル牽引トレーラー「ゲイツ」をぶっ壊すのがクリア条件。
初見で極太レーザーで消し飛ばされたり踏み潰されたりしたプレイヤーは多いだろう。

ステージ4『侵食』

地球軌道上に位置する、全ての発端となった要塞アイギスが舞台。
上に向かってスクロールしっぱなし。素直に上向けよと言いたくなる
画面奥から一杯柱がせり出してくるところでムキー!っとなったプレイヤーは数知れず。

  • ボス:Q.T.キャット
ドリル付の輸送機。
大型ミサイルや回転するCレーザーで攻撃してくる。アイレムの過去作品をプレイした人の中にはCレーザーに既視感を覚えた人も多いのでは?
撃破すると内部に保管されていたR-9Aが何処かへ飛び去っていく。

ステージ5『邪悪』

謎の生体空間が舞台。背景がキモい。なんかニチャニチャしている。
第一次バイドミッションを経験したR-9の記憶を元にした悪夢が、パイロットを蝕んでいるという設定。バイドたる片鱗が見えるステージ。
やたらと来る初代の敵達、高速で飛んでくる脳味噌っぽいものを納めた巨大シリンダー*5の残骸やドップの残骸の大群、バラバラになった輸送システムの残骸が非常に厄介。

  • ボス:ゴンドラン、ゴマンダー、グリーン・インフェルノ
初代のボスラッシュ。つーか『Ⅲ』と言い、初登場ではただの障害物だったゴンドラン贔屓されすぎ。
どれも傷ついてはいるが、むしろこれが厄介かつえげつない攻撃をしてくる。

ステージ6『覚醒』

バイドに強襲されたR戦闘機開発プロジェクトの中心基地が舞台。
ぴょんぴょん跳ねる、倒すと血飛沫をぶちまけて破裂する脳味噌っぽい雑魚がいる。
どう考えても元人間です。本当にありがとうございました。
ステージ後半で我らが肉棒、ノーザリーが後ろからプレイヤーのケツを狙ってくる場所で初代ステージ7ばりの弾幕にコントローラーをぶん投げた人も多いはず。
バイドに侵されたR-9A(フォース装備)と2機のパトロールスピナーを倒すとボス戦になる。

  • ボス:ドブケラドプス
シリーズ恒例のボス。
自機の移動可能範囲が狭い上、フォースでも防御不可能の攻撃を繰り出す恐らくシリーズ最強のドブケラさん。

ステージ7『生命』

地球軌道上に突如出現した異層次元が舞台。本作の最終ステージ。
建築物が埋まってたり精子や遺伝子と思しき敵が舞っていたり、結晶の中に赤子がいたりする、幻想的なステージ。

  • ボス:バイドコア
道中、しばし巨大な精子を出して来た赤黒い卵子と思しき巨大な物体が立ちふさがる。
巨大さ故に移動範囲は広くなく光弾を八方に発射してくるが、弾速は遅く弾同士の間隔もあるため回避自体は難しくない。
ダメージを与え続けると中のコアだけになるがここからが本番。
R-TYPEシリーズのラスボスは何らかの形でフォースなしになり自機だけになるギミックが存在するのが定番となっているが、
なんと今回のラスボスはこちらのフォースを取り込んでしまう。フォースを打ち込む手間が省けた
フォース無しでゆっくり動くだけのバイドコアと天井と地面から湧いてくる大量の巨大精子を撃ち落としながら避けなければならず、画面が暗いため見づらいが地面と天井の幅が広まったり縮まったりもするため場合によっては非常に避けにくくなる。
後方の攻撃手段が無いため苦しい場面もあるが、片方でもビットがあれば露払いしてくれるためかなり楽になる。
時間経過とともにDOSEが溜まっていくため、ドースブレイクしたら⊿ウェポンを放つことで撃破となる。

倒すとエンディングとなり、異層次元から脱出するシーンになる。
+ 各機の結末
R9デルタとRXアルバトロスはバイドに取り込まれる寸前に2ループ目の波動砲を放ちワームホールをこじ開けて、元の次元へと脱出に成功(同時にコントロールロッドを失ったフォース、つまりバイドの破片も地球圏へ)。
優雅なBGMとともにランデブー飛行を行った後、R9aIIはR9部隊の元に帰還する。
一方RXはR9aIIと合流するのだが、そこにR13の姿はなかった。

+ R13の結末
前述のとおりR13が他2機の帰還に合流しなかった理由が明かされる。
R13ケルベロスも前述の2機同様2ループ目の波動砲でワームホールをこじ開けることを試みるも失敗。*6
バイドに取り込まれてしまった。

そして数年後―


かつて、彼は英雄だった
しかし、今は暗黒の森の番犬

悪夢と言う名の鎖が
彼をここに繋ぎ止めて
いるのか?

 ?R's Museum 碑文より引用?



本事件は初代R-TYPEの自機R9が汚染されていたことによる悲劇である。
人類を救った救世主が原因となったことはなんという皮肉だろうか。


◎移植


長いこと他プラットフォームへの移植等がなかったため、初代PSはもちろん初代PS互換機でもあったPS2も生産終了してしまい、久しくプレイ機会に恵まれなかった。
しかし2025年、ようやく最新プラットフォームであるSteam/Switch/PS5/PS4/XSXにて『R-Type Delta:HD Boosted』が発表。
HD化や処理落ち改善、練習ステージやアレンジBGM追加などが盛り込まれ、同年11月20日に発売された。



追記・修正お願いします。
画像出典:R-Type Delta: HD Boosted
© CITY CONNECTION



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最終更新:2026年07月01日 23:41

*1 これに伴い、スピードアップアイテムが廃止された

*2 任意のスピード変更システム自体は「イメージファイト」で既に導入していたのも大きかった

*3 こちらは当たってはダメ

*4 元ネタは『Xマルチプライ』の自機の触手だが、元ネタと違って上下の動きは触手の動作に影響しない

*5 これも初代2面の地形に存在していたもの

*6 後年のシリーズでも説明されてはいないが、波動エネルギーを電力に変換するシステムが仇となったという説が有力