登録日:2010/02/09 Tue 12:35:25
更新日:2025/06/11 Wed 07:59:22
所要時間:約 7 分で読めます
アイレムから発売されたプレイステーション用横スクロールシューティング。
R-TYPEシリーズの四作目だが、時系列だとニ番目。
初代と
IIの間に起こった「サタニック・ラプソディー」という事件が舞台。
グラフィックが3Dになったり幾つかシステムが変更されてはいるが、死にながらパターンを構築していく覚えゲーとしては変わりが無く、相変わらず初見殺しも満載されている。
後付けの裏設定だが、同じアイレムから出された『GALLOP』は本作と同じ時系列の裏で起きていた「デモンシード・クライシス」という地上での大型兵器暴走事件が舞台となっている。
◎ストーリー
西暦2163年。第一次バイドミッションを完遂したR-9Aは宇宙要塞アイギスに帰還。
損傷した機体は要塞内にて封印された。
一年後、いくつかの都市で電子制御兵器が暴走、アイギスから投下型局地殲滅ユニット・モリッツGがアジアのとある市街地に向けて降下。
第一級非常態勢となるが戦闘機では歯が立たず、遂にテスト機にも出撃命令が下された。
◎システム
今までとの主な変更点は、機体セレクトができるようになったことと、波動砲が全機2ループチャージができるようになり2ループ目の維持も発射まで維持できるようになっている。
また自機の速度変更を自力で好きなタイミングでできるようになった=スピードアップアイテムの廃止と地形接触によるミスの廃止。
特に後者は当時は非常に珍しく物議を醸したが、やってみると巨大オブジェクト(こちらは当たってはダメ)が移動範囲を狭めてきたりするなどこのことによるヌルゲー化しない工夫が施されている。
◆DOSEシステム
フォースで敵を破壊したり敵弾を吸収するとゲージが溜まり、100%になると音とともにドースブレイクと呼ばれる状態となり、フォース接触時の威力攻撃範囲とスコアが上昇する他Δウェポンが使用可能になる。
そのためあえてレーザーを撃たずにフォースに敵や敵弾を喰わせる戦術が求められる。
◆Δウェポン
平たく言えばボム。
約4秒間画面内の敵にダメージを与え、敵弾を消す効果も。
使用後はDOSEが0になるため連発不可。
◎機体
開始時に3機から出撃する機体を選択する。()の中はFINALでの機体名。
◆
R-9aII DELTA (R-9A2)
R-9Aをベースに、大気圏内での運用を想定し小型軽量化した機体。開発プロジェクトの名前がそのまま機体名にもなっている。
名前の通りこれまでのR-9系統の挙動ほぼそのままである。
◇波動砲/拡散波動砲
まっすぐ一直線に貫通力の高い強力な弾を発射する定番の波動砲。
2ループ目チャージで拡散波動砲になり、発射後にしばらくすると上下に分裂し広範囲の敵を攻撃する。分裂前であればより高い攻撃力がある。
拡散波動砲は後にR-9Cに搭載される完成型より分裂するタイミングが遅いがこちらは前述の通り2ループ目チャージはずっと維持できるため扱いやすい。
3D化にともないチャージ時は収納されていたパーツが前を向くという演出が追加されており、芸が細かい。
◆スタンダード・フォース
ラウンド・フォースから改名された。特性は対地が真下ではなくやや斜めになった以外はこれまでとほぼ同じ。
対空レーザー
反射レーザー
対地レーザー
Δウェポン:ニュークリア・カタストロフィー
◇炸裂波動砲/高圧縮波動砲
異相次元航行システムを応用し、エネルギーを瞬間的に敵の内部に送り込み破壊する。
送り込んだ対象には高い威力を誇るが、爆発の部分は威力が強くない。
2ループ目になると爆発の範囲が広くなる。
以上の通り、他の波動砲に比べて癖があるため若干使いづらい。
◆テンタクル・フォース
2本の触手がついたフォース。
前進すると開き後退すると閉じる。
分離時はバイドをサーチして弾を撃つ。
スティングRAY
広げると範囲も広がるが威力は落ちる水平レーザー。
ハウンドRAY
敵をロックオンして照射し続けるレーザー。威力は低い。
スネイルRAY
触手が伸びるガチ近接用。
Δウェポン:ネガティブコリドー
◆
R-13 (R-13A CERBERUS)
軍事メーカーが開発したR戦闘機。神経接続、波動エネルギーを電気変換して打ち出すライトニング波動砲など革新的な技術を搭載している。
アンカー・フォースによるフォースシュートは強力な一方、フォースをくっつけた時の攻撃は微妙という当時シリーズとしては珍しく強敵には積極的にフォースを切り離していく方が強い。
◇ライトニング波動砲/オーバーライトニング
波動エネルギーを変換した稲妻が敵をサーチして切り裂く波動砲。
2ループ目になると雷撃が3本になる。これまでの2機と比較して、硬い敵に大ダメージを与えるよりも大量に湧く軟らかい敵の対応に強い。
◆アンカー・フォース
鉤爪型のコントロールロッドを使用し、フォースシュートで敵に食い付かせることで連続してダメージを与える。
バイド係数を高めた結果不安定になり、機体から有線制御する必要がある。
フォースシュートは強力で、フォースが当たった相手はコントロールロッドが牙のように食いこみフォース帰還操作を行わない限り対象を破壊するまで離れない。
フォース分離時に弾は撃たないが、代わりにチェーンに判定が有る。
シェード・α
水平レーザー。残像にも判定有り。
サーチ・β
R-9Cのものの試作。
ターミネート・γ
範囲は広いが連射が効かない。不遇気味の黄色レーザーだが、R-13の場合はむしろ主兵装である。
Δウェポン:ヒステリックドーン
◇バイド波動砲
バイドの形のエネルギーを連続して撃つ。
フルチャージだと拡散型になる。
◆バイド・フォース(ニードル・フォース)
トゲトゲのフォース。
分離時は八方に回るように撃つ。
波形レーザー
範囲が広く使いやすい。
3WAY反射レーザー
1回だけ反射するレーザーを上下斜めに撃つ。
バウンドレーザー
壁に当たるとバウンドする。
Δウェポン:バイディックダンス
◎ステージ
ステージ1『狂機』
モリッツGが落ちた、かつてアジアと呼ばれたエリアが舞台。
背景から察するに恐らく東京。
ボス:モリッツG
地球に降下した大型機動兵器。
地上を疾走しながらバックブラストやレーザーで攻撃してくる。
ステージ2『異形』
浸水したエネルギー炉が舞台。生物型バイドが泳いでたり巣を作っていたりでキモい。
水中と空中でBGMが変わる小粋なステージ。
ボス:ダストネイト・コクーン&ダストネイト・ワーム
雄と雌のバイド。
雄と雌が交わって上下運動にいそしむ。リア充は爆発しろ。
片方が倒されると残された方が発狂化する。
ステージ3『巨襲』
R-TYPEおなじみ巨大機械をかいくぐるステージ。
吹雪の中の山岳に位置する軍事基地が舞台のステージ。
メチャクチャでかい巨大シャトル牽引トレーラー「ゲイツ」をぶっ壊すのがクリア条件。
初見で踏み潰されたプレーヤーは多いだろう。
ステージ4『侵食』
地球の軌道上にある要塞アイギスが舞台。
上に向かってスクロールしっぱなし。
画面奥から一杯柱がせり出してくるところはムキー!っとなったプレーヤーは数知れず。
ボス:Q.T.キャット
ドリル付の輸送機。
大型ミサイルや回転レーザーで攻撃してくる。
撃破後に中から出てきたR-9Aがある場所へ向けて飛び去る。
謎の生体空間が舞台。
初代R-9パイロットの記憶を元にした悪夢が、パイロットを蝕んでいるという設定。バイドたる片鱗が見えるステージ。背景がキモい。なんかニチャニチャしている。
やたらと来る初代の敵達、高速で飛んでくる脳味噌っぽいものを納めた巨大シリンダーやドップの大群、回る地形が非常に厄介。
ボス:ゴンドラン、ゴマンダー、グリーン・インフェルノ
初代のボスラッシュ。つーかⅢと言い初登場ではただの障害物だったゴンドラン贔屓されすぎ。
どれも傷ついてはいるが、えげつない攻撃をしてくる。
ステージ6『覚醒』
バイドに強襲されたR戦闘機開発プロジェクトの中心基地が舞台。
ぴょんぴょん跳ねる、倒すと血飛沫をぶちまけて破裂する脳味噌っぽい雑魚がいる。
どう考えても元人間です。本当にありがとうございました。
我らが肉棒、ノーザリーが後ろからプレーヤーのケツを狙ってくる場所で初代ステージ7ばりの弾幕にコントローラーをぶん投げた人も多いはず。
バイドに侵されたR-9A(フォース装備)と2機のパトロールスピナーを倒すとボス戦になる。
ボス:ドブケラドプス
またお前か。
行動範囲が狭い上、フォースで防御不可能の攻撃を繰り出す恐らくシリーズ最強のドブケラさん。
バイドコアによって作られた異次元層が舞台。
建築物が埋まってたり精子や遺伝子が舞っていたり、結晶の中に赤子がいたりする、幻想的で妙にキモいステージ。
ボス:バイドコア
道中、しばし精子を出して来た赤黒い卵子と思しき巨大な物体が立ちふさがる。
巨大さ故移動範囲は広くなく光弾を八方に発射してくるが、回避自体は難しくない。
ダメージを受与え続けると中のコアだけになるがここからが本番。
R-TYPEシリーズのラスボスは何らかの形でフォース無しのガチ避けを要求するギミックが存在するのが定番となっているが、
なんと今回はこちらのフォースを取り込んでしまうフォースを打ち込む手間が省かれた。
フォース無しで精子をガチ避けする上、見づらいが地面と天井の幅が広まったり縮まったりするため場合によっては非常によけにくくなることがなるが、ビットがあれば楽になる。
同時にDOSEが溜まっていくため、ドースブレイクしたらΔウェポンを放つことで撃破となる。
倒すとここでエンディング、異次元層から脱出となる。
+
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各機の結末 |
R-9デルタとR-Xアルバトロスは波動砲でワームホールをこじ開けて脱出・帰還に成功(同時にコントロールロッドを失ったフォース、つまり バイドの破片も地球圏へ)、
しかしR-13ケルベロスは前述の2機同様波動砲でワームホールをこじ開けることを試みるも波動エネルギーを電力に変換することが仇となり脱出に失敗、 バイドに取り込まれてしまった。
そして数年後―
かつて、彼は英雄だった
しかし、今は暗黒の森の番犬
悪夢と言う名の鎖が
彼をここに繋ぎ止めて
いるのか?
?R's Museum 碑文より引用?
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本事件は初代
R-TYPEの自機R-9が汚染されていたことによる悲劇である。
人類を救った救世主が原因となったことはなんという皮肉だろうか。
追記・修正お願いします
- 最終面はとても神秘的。 -- 名無しさん (2013-12-07 23:07:40)
- 少し前に出撃した自軍基地に帰ってきてみると、既に敵の巣(ステージ6)になっていたとは・・・ -- 名無しさん (2014-01-29 10:35:22)
- finalの3.5では‥‥ -- 名無しさん (2014-01-29 12:30:06)
- 初代R9のパイロットはどうなったん? -- 名無しさん (2016-03-14 08:39:17)
- パイロットの悪夢をバイドに見せられるあたり、パイロットもバイド化したとみる方が自然 -- 名無しさん (2016-03-14 09:19:36)
- デルタウェポンの所が変になってるぞ -- 名無しさん (2016-04-20 00:53:42)
- 設定上はデルタとアルバトロスとケロちゃんの3機でチーム組んで戦ってたってこと? -- 名無しさん (2016-04-27 10:58:33)
- BGMが全Rのなかでも特に俊逸。最終面の美しさは初めて聞いた時には絶句した。 -- 名無しさん (2016-06-05 13:12:12)
- 何時だったかわからないけれど、初期はラストステージのタイトルが「輪廻」だった。これまで戦ってきた敵は自分自身だったという展開だったけれど大人の事情で変わったらしい。もし初期案が通っていたらどんなものになってたのだろうか... -- 名無しさん (2016-06-05 13:59:59)
- 脳味噌っぽい雑魚, -- 名無しさん (2016-09-14 16:52:14)
- ↑ ミスったごめん。Xマルチプライの患者の人も放ってたらこうなるのかな… -- 名無しさん (2016-09-14 16:53:19)
- エンディングに出たあの光はなんですかね -- 名無しさん (2016-11-07 19:40:32)
- ボス撃破後の、フォースが壊れた時に出た光ならフォースに使われているモノ「バイドの切れ端」じゃないんかね。異空間を脱出する時によく見ると何個かは消滅してるが脱出に成功してるのもある。 -- 名無しさん (2017-03-19 16:38:16)
- Xマルチプライの患者さんはあれ超小型の宇宙生物に寄生された成れの果てでバイド関係ないんじゃなかったっけ -- 名無しさん (2018-11-25 23:36:47)
- ダストネイトコンビに性別を設定する意味はあったのか…親子じゃあかんかったのか… -- 名無しさん (2018-11-29 19:39:59)
- このゲームは横STGとして秀作だったのに、FINALが本当に退屈だったからなー」 -- 名無しさん (2020-07-20 18:33:53)
- 爆風で弾が見にくくなるのだけ残念 -- 名無しさん (2021-03-02 00:40:15)
- まさかのリマスターが! -- 名無しさん (2025-06-11 07:59:15)
最終更新:2025年06月11日 07:59