登録日:2010/08/30 Mon 04:21:38
更新日:2024/07/12 Fri 11:12:53
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アイムジャグラーEXとは
デッデケデッデッデッ♪
ビ
ビ
ビ
ペカッ(ガコッ)
である。
アイムジャグラーEXとは北電子より2007年に発売されたパチスロ機である。
五号機機種の短命が嘆かれる中、販売台数17万5千台を誇り、製造中止と検定切れを迎えた今なお各ホールが延長手続きをして稼働している。
パチスロに興味のない人も駅前のパチンコ店の店頭や広告チラシでハットをかぶったピエロを見たことがあるだろう。
1.ペカッ
GOGOランプが光ればボーナス確定という仕様は四号機ジャグラーと同様。
このランプの点灯する至福の瞬間を「ペカッ」という。
ちなみに動詞は「ペカる」。この台の虜になった人は「ペカり中毒」という。
ペカるタイミングは主に先告知と後告知の二種類。さらに細かくわけると五種類ある。(先告知3つ後告知2つ)
①レバオン先ペカ
ベッドボタンを押してレバーを叩いた瞬間に即ペカるパターン。先告知。
最も早い告知でその
ゲームでボーナスを揃えられる。
②リール始動ペカ
レバーを叩いた後、リールが回転と同時にペカる先告知。
レバーを叩いてから回るまでのウェイトの関係上①より若干遅い。もちろんその
ゲームでボーナスを揃えられる。
③ボタン有効時ペカ
リールが回り、ボタンが有効になった瞬間にペカる。先告知。
停止ボタンはリールが回りはじめて0.5秒程たたないと有効にならないので②より若干遅い。
先告知なのでその
ゲームでボーナスを揃えられるが、ペカったのに気づいても指が止まらずに第一停止を押してしまっている場合がよくある。
④無音
第三停止ボタンを押して離す瞬間にペカる。後告知。
次の
ゲームは1ベットで揃えよう。
⑤ガコッ
四号機「ジャグラーガール」から継承した告知。
第三停止ボタンを押して離す瞬間にガコッという衝撃音と共にペカる。店の音量次第では非常に心臓に悪い。回す度にこのガコッにビクビクしてしまう人多数。それもまた一興。このガコッという音はドリフのタライが頭に落ちる音を参考にしたらしい。そりゃビビるわけだ。
告知の振り分けは先が1/4で後が3/4と後告知が多い。
2.リーチ目
パチスロにはボーナス成立をリール上の出目で知らせる「リーチ目」があるが、アイジャグにもそのリーチ目が存在する。
①ボナ図柄一直線
7ーBARー7
7ーBARーBAR
BARーBARー7
BARー7ー7
BARー7ーBAR
有効ライン5ライン上にボーナス図柄が一直線に並べばボーナス確定
なお、前作までBIGだったBARーBARーBARの出目はリール制御上揃わない。
②ピエロ挟み
ピエロー7ーピエロ
ピエローBARーピエロ
ボーナス図柄を10枚役のピエロが有効ラインで挟めばボーナス確定。
③単チェ
左リールにチェリーが出現し、第二リールの有効ライン上にチェリーが連ならければボーナス確定。ただし順押し限定で、連チェでもペカる場合有り。どちらもリール制御の都合上の使用。
第二停止単チェがきたら思う存分ドヤ顔しよう。
3.ネジリ
ジャグラーの醍醐味のひとつであるネジりについて。
先ほど述べたように、ジャグラーの基本は後告知である。
後告知は第三停止ボタンを離した瞬間にペカるので、あえて第三停止ボタンを離すことにタメをつくる楽しみがある。
これを「ネジリ」という。語源は指でボタンをネジネジとこねてなかなか離さない様子から。
リーチ目が出た時のみ満面の笑みでネジる人から、普通の出目でも毎
ゲームネジる人までいる。
4.オカルト
シンプルなつくり故にジャグラーには多数のオカルトが存在している。
例
おしぼりでGOGOランプを拭くとよくペカる。
GOGOランプを隠すとよくペカる。
50
ゲーム以内は連チャンゾーンでよくペカる。
1G連後はペカりづらい。
などあげつづけたらきりがない。
もちろんこれらオカルトには根拠も効果もありえないのだが、オカルトの数だけジャグラーが愛されている証拠でもあるのだ。
5.スペック
ボーナス出現率
同時重複
機械割など
後日記入
6.プレミア演出
アイムジャグラーには液晶がないにもかかわらずわずかではあるがプレミア演出がある。
7ー7テンパイで無音(BIG確定)。
7ーBARでテンパイ音(BIG確定)。
1G連BIGで
BGMが軍艦マーチ、二桁ゾロ目連BIGで
BGM運命。
7.
後継機
アイムジャグラーEXのメガヒットをうけて、「アイムジャグラー7」「アイムジャグラーSP」が作られた。どちらもスペックはアイムジャグラーEXに酷似しており、台数不足や検定切れ対策としてリメイク販売された。
8.最後に
最初に述べたようにアイムジャグラーEXは現在稼働中のスロット機の中で最も台数の多い機種であり、ジャグラーシリーズはAタイプの王様と言っても過言ではない。
が、勿論最初からヒットした訳ではなかった。
ジャグラー及びシリーズは4号機時代からあり、9機種が発売されている。
ただ、その立ち位置は口さがなく言ってしまえば「目押しの出来ない人御用達台」「何の変化も出目の狙いどころもないコイン払い出し機」との評が当時のスロッターの多くからは出るだろう。
主な理由として、
- 成立ゲームでリーチ目が出づらい事から、通常時のリーチ目狙いなどの楽しみがない上に演出もGOGOランプ以外はない、または少ない。
- リプレイはずし(目押しによる技術介入)の効果がほぼない
が、一定の客層が安定してプレイする事もあり、ストック機時代も爆裂AT機時代も常にホールの一角を(細々とながら)担っていたのである。
この流れが逆転したのは5号機時代となってから。5号機Aタイプの欠点であった
- 出玉が少ない(ジャグラーは元々獲得枚数が少なめだったため、目減り感が少なかった)
- 演出に制約が掛かった(制約に引っかかるような演出が元々ほぼ存在しない)
これらの対応、対策に他メーカーが悪戦苦闘する中、ほぼ払い出し構成の変更だけですぐ発売可能だったジャグラーは
最も5号機移行後の恩恵を受け、時流に乗った台だったと言える。
近年もまたARTが五号機のひとつの方向性として定まりつつあるが、これからもジャグラーのことを忘れないでほしい。
特に若い人にとっては液晶のないスロットはつまらないかもしれない。タイアップのないスロットはつまらないかもしれない。
設定6で機械割が105程度じゃかったるいかもしれない。
それでもぜひ一度ジャグラーシリーズを触ってみて老若男女が楽しめる「ペカッ」を体感して、その興奮と楽しみを少しでも感じてもらいたい。それがジャグリスト一個人としての願いである。
追記と修正よろしくお願いします。
最終更新:2024年07月12日 11:12