超越龍 ドラゴニック・ヌーベルバーグ(カードファイト!!ヴァンガード)

登録日:2013/12/17 Tue 03:53:57
更新日:2024/09/11 Wed 14:25:27
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示現せよ

災厄の刻

カタストローフ・コアギュレーション!


「超越龍 ドラゴニック・ヌーベルバーグ」とはカードファイト!!ヴァンガード、創世の竜神に登場したかげろうのユニット。

名前の通り、G3を越え、そして2013年現在で公認大会で使用できる唯一のG4(一応、少ないがG4自体はシルベストが存在していたが、超越というシステムが登場したので珍しくもなくなった)
以下がスキルの詳細。

ノーマルユニット 〈4〉 (ツインドライブ!!)
かげろう - フレイムドラゴン パワー13000 / シールドなし/ ☆1
【起】【(V)】【リミットブレイク】(4)(あなたのダメージが4枚以上で有効):[【カウンターブラスト】(3),【ソウルブラスト】(3),あなたの手札から「超越竜 ドラゴニック・ヌーベルバーグ」を1枚選び、捨てる] 相手のリアガードをすべて退却させる。
【永】【(V)】:あなたのターン中、相手のトリガーの効果を無効にする。
【永】【(V)】:このユニットがヴァンガードにアタックしたバトル中、相手はグレード0のユニットを手札から(G)にコールできない。
【永】【(R)】:このユニットのパワー-1000。
【永】【(V)/(R)】:盟主(共通するクランがないあなたのユニットがいるとアタックできない)

まずはリミットブレイク。コストは重く条件も厳しいが、説明する必要もないくらい強力。
展開力が低いかげろうが苦手だった速攻に対して凄まじい影響力をもたらし、一気に劣勢を覆せる。

強力ではあるが、かげろうには優秀なスキルを持ったユニットが数多くいるので、無理に発動する必要はない。
特にこのユニットが入るデッキには無理なく非常にコストが軽いヌーベルクリティック・ドラゴン(後述)やバーサーク・ドラゴンが入るので、長期戦を狙うなら不確定のコスト確保で盤面をひっくり返すよりも軽めのコストで退却効果の連続で相手をブースト不足に陥れた方が扱いやすい。

さて。問題は次の二つのスキルである。



【永】【(V)】:あなたのターン中、相手のトリガーの効果を無効にする。
【永】【(V)】:このユニットがヴァンガードにアタックしたバトル中、相手はグレード0のユニットを手札から(G)にコールできない。





ちょっと意味わかんない。

要するにダメージトリガーを無効にしてこいつの攻撃はG0じゃガードできないということなのだが、理解できても意味わかんない。

ダメージトリガーの無力化は地味ではあるものの、かなりのアドバンテージを得られる。
何せ回復やドローはもちろん、パワーの上昇すら無くしてしまうのだから。
ダメージ四点以上の場合はもちろんだが、相手の手札次第では二点、三点程度でもクリティカルを引き当てればそのままゲームエンドに持っていける可能性がある。
だってパワーが上がらないんだもん。

そしてガードの抑制能力。
これが一番凶悪。

サイレント・トムとほぼ同じスキルだが、えげつなさは圧倒的にこちらが上。

まず常にヴァンガードに立っているので処理のしようがない。G1以上でしかガードできないので、完ガを切らない場合はインターセプトできる優秀なアタッカーであるG2とブースト要員のG1が常に減り続ける。

そして何より、こいつの元々のパワーである。

パワー13000





パワー13000である。



単純に考えてクロスライド成功時のユニットと同等。更にソウルに左右されないため、ライドしてしまえばクロスライドの上位と言っても過言ではない。
たたでさえガードするのが厳しいのに、この圧倒的なパワーのせいで更にガードが難しくなっている。

なんなのコイツ…

更にそのパワーから防御力もかなり高い。
リミットブレイクを使用せずともかげろう特有の後列退却でブーストを逐一退却してやれば相手は手札のG1をガードに回すかブーストに用いるかのジレンマに苛まれる。

しかしこいつのガードに使えないといって、G0を出せばリアガードからのアタックを防ぎにくくなってしまう。


リアガードとしても当然優秀で、パワーは1000下がってしまうが、パワー12000と十分に強い。

インチキにもほどがあんぞ!

しかしこいつはG4。
ライド事故の元になるため、 運がよければライドできる程度





だと思ったか。


見るがいい。
これが絶望の正体だ!


ヌーベルロマン・ドラゴン(ブースト)
ノーマルユニット 〈1〉
かげろう - フレイムドラゴン パワー7000/ シールド5000/ ☆1
【自】[あなたの手札から超越龍 ドラゴニック・ヌーベルバーグを相手に見せ、山札の上に置く]このユニットが【V】か【R】に登場した時、あなたの《かげろう》のヴァンガードがいるならコストを払ってよい。払ったら、あなたの山札からグレードG3以上の《かげろう》を一枚まで探し、相手に見せ、手札に加え、その山札をシャッフルする。


広すぎってレベルじゃないくらいのサーチ範囲である。

こいつを出すだけで手札のヌーベルバーグがG3と交換できるので、事故率は一般のデッキとそこまで変わらない。
更にこいつも優秀なFV、リザードソルジャー コンローからサーチ可能なため、先攻ならほぼ間違いなく手札に加えられる。

というか好きなG3を持ってこれるので、ある意味では安定しているとさえ思える。

しかもパワーも平均ラインはあるため、ブースト要員としても優秀。


どこまでチートなんだこいつは・・・。


しかしそれはこれまでの話。ヌーベルロマンの事故回避とコンローのサーチがあまりにも安定しすぎていたためか、2014/2/1実施のファイターズルールにより制限がかかることに決定した。

ヌーベルバーグが?違う。

ヌーベルロマンが?それも違う。

コンローがです。

ロイパラのワンコロのように、FV設定不可となってしまった。
いくら好きなG3サーチが強力かつ安定感抜群であったとは言え、ヌーベルバーグ(やドーントレス)を使っていなかったかげろう使いには痛すぎるとばっちりである。

まぁ事故回避できる点を除いても好きなG1を持ってこれるというのはかなり強力であり、これでバランス取れるとも言えるが。
…別のクランにコンローと同じスキルを持ったユニットがいたような気がするが気にしてはいけない。なぜ同じ効果なのに汎用性でここまで差が開くのか…

ちなみにヌーベルバーグにはロマン以外にも複数サポートが存在する。
最強の竜はリア充らしい。

ヌーベルクリティック・ドラゴン
G2のフレイム・ドラゴン。【V】か【R】の登場時、カウンターブラスト1と手札のヌーベルバーグを見せると相手のリアガードを一体焼ける。

条件が厳しいが、それを補えるくらいに強い。こいつとバーサーク・ドラゴンなどで相手の後列を重点的に焼き、リアガードのアタックで前列を潰していくと、相手は盤面が全く埋まらない状態になる。

ドラゴンナイト アシュガル
G1のヒューマン。ヌーベルバーグの専用ブースト。専用ブーストのくせにパワーが7000もあるおかしなヤツ。しかもコスト無し。
ヌーベルバーグはヴァンガードだと適当なブーストでも十分すぎるパワーラインに届く…というか、ガード抑制能力のせい…じゃなくておかげで、手札を大量に食えるのでクロスライドなどを相手にする場合など以外はリアガードのヌーベルバーグに使ってあげよう。



メリットばかり語ってきたが、当然弱点もある。

速攻を仕掛けられた場合、リミットブレイクで盤面を崩せればそのまま持ち直せるが、こいつのリミットブレイクはペルソナブラストなためコストが賄えない場合がある。そうなってしまうと手数で押しきられてしまう場合も多い。

一応、こちらは対策が結構ある。
速攻=ダメージが溜まるということに繋がるので、相性のいいクルーエル・ドラゴンのスペリオルライドが容易になり、ヌーベルバーグへのライドスピードを早めることができる。
他には、最強クラスのブレイクライドスキルを持つドーントレスドライブ・ドラゴンからブレイクライドがスムーズに行え、相手は速攻で薄くなった手札でG0とダメージトリガーを封殺するアタックを凌がなければならなくなる。問題はそれまで自分が攻撃を捌けるかどうかか。

他にも展開が普通のかげろうよりも遅かったりと色々あるが、一番危険かつ問題なのは手札にヌーベルバーグがある時にロマンがない場合。
この状況に陥ってしまうと、数回のドローとドライブチェックの内にロマンを引き当てなければ事故確定という運ゲー状態となる。ダメージゾーンに落ちたというのも結構ある光景。

コンローがFVならサーチすればよかったのだがそれも不可能となってしまう。
主力がG4であるため、1ターンライドが遅れると、他のデッキよりも厳しい戦いになる。

まぁそれぐらいの欠点がないと環境がひどいことになるので妥当と言えるだろう。

そのサポートカードの優秀さとトリガー殺しにガード抑制の強力さからシングル価格が凄まじいことになっていたが、少しずつ落ち着いてきた。まぁまだ高いけど…。

登場してから結構な時間が経つが、キーパーツが規制を受けても長く息が続いたユニット。
多分キーカードが規制されて息が続いているのはヴァンガードの中では抹消者とコイツくらい。マジェやジ・エンドは環境から退いたし。まぁ主役が規制されてないというのも大きな要因であるが。

そして双闘という、さらにインチキめいたシステムが登場し、このユニットも環境から姿を--

消さなかった

ブースター「煉獄炎舞」が発売され、かげろう使いが待ちに待った「煉獄」が登場。

その切り札である「煉獄竜 ボーテックス・ドラゴニュート」はペルソナ持ちのG3ユニットである。

……ここまで書けばわかるだろうが

ロマンでコストを調達できるのである


しかも繋ぎとして仕方なくライドする心配もなく、安定性も結構高い。
ついでに三桁くらいに下がっていたヌーベルがの価格がまた四桁に戻りました。

悪用に見えるが、ヌーベル自体も双闘環境でもまともに張り合えるほどに強力なユニットなので、フィニッシャーとしてライドされる場面も少なくない。インフレが凄まじいヴァンガードでは、ある意味では理想的なユニットと言えなくもないかもしれない。

ドラゴニックの名称から判断できる人も多いと思うが、当然のように櫂君が使用するユニット。
アニメではなく、漫画版の櫂君が一期のラストにあたるアイチ君とのファイトでPSYクオリアに覚醒、手札0からドローしたPSYクオリア対策のカード。
ドラゴニック・オーバーロードよりライドし、アイチ君のヒールトリガーを捩じ伏せ、勝利に貢献した。

ちなみに漫画版ではトリガー潰しの能力しかなく、しかもツインドライブ!!も持っていないと、かなり不安定なユニットだった。


追記・修正はリアガードを全て退却させられてからお願いします。

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最終更新:2024年09月11日 14:25