西城KEI

登録日:2025/08/17 Sun 01:23:01
更新日:2025/08/17 Sun 10:25:47NEW!
所要時間約 14 分で読めるわ… (ギュッ)





そして……思い知るがいいわ
医学の無力さを!


西城(さいじょう)KEIとは、「DoctorK」の登場人物である。
その続編である「K2」でも登場する。

【プロフィール】

[生年月日]1968年生まれ
[血液型] A型(推定)
[学歴]帝都大学医学部卒
[家族]父:一堡(死亡) 母:杏子(死亡) 祖父:一宗(死亡)
    義父:頼助 義母:美沙江 義兄:連介 義弟:隆介
    兄:KAZUYA 叔父:一昭 夫:幸司 息子:一己

【概要】

「DoctorK」の登場人物。その正体は「スーパードクターK」および「DoctorK」の主人公、KAZUYAの妹である。
だが、ある事情により彼女の出生はKAZUYAにも伏せられ、KAZUYAが33歳*1の時にその存在が明るみに出る。

見た目はまさに女版KAZUYAといったところで、女性ゆえの線の細さはあるもののボリュームある癖毛と濃い目の顔立ちは一族譲り。
その表情には基本的に冷徹な笑みを浮かべているものの、無口でぶっきらぼうな性格は兄にそっくり。
しかし彼女の場合、この性格には後述の生まれが影響している。

そしてスーパードクターKシリーズ史上、最大と言っていいほどの悪役であり、
アメリカ大統領を相手に医学を用いたテロ行為を働き、世界を破滅に導こうとした大犯罪者である。
彼女と同じ規模の悪役になると、前作「スーパードクターK」の真田武志ぐらいのもの。*2*3
登場当初はKの妹とは思えない悪辣さでKAZUYAとTETSUを手玉に取り、あわやKAZUYAを死亡させかける事態を引き起こした。TETSUに至ってはそこに医者がいなければ死んでた。

が、KAZUYAの命懸けの説得もあって、最終的には改心。
アメリカ大統領にも許され懐が深すぎるだろ、その後は日本のとある診療所で医者として再起することになる。
KAZUYAも実質的な後見人として彼女の復帰を喜んだ。

Kの一族らしく医療技術はもとより、戦闘技術にも長けており、特に蹴りを多用する傾向にある。
ある程度年齢を重ねたK2でもその実力は健在であり、飛び蹴りを連続させて武装した2名を一蹴した。
とはいえKAZUYA程は鍛えていないのか、実力者相手になると太刀打ちできないことも。*4


【来歴】

彼女は父親の西城頼介と妻の美沙江に育てられた……だが、彼女は二人の実の娘ではなかった。
父の頼介はKAZUYAの母親である杏子の兄だったのだが、杏子が亡くなった際に腹の中にKAZUYAの父、一堡との受精卵が存在していることを発見。
杏子の形見と思い、思わずそれを保管してしまう頼介。

まだ人工受精による受精時などが一般化されていない世の中のため、それをどうするか苦悩の日々が続くが、
頼介は妻である美沙江の協力の元、美沙江の子宮にその受精卵を移し、母体で育てる事を決意。
その後、無事に出産。彼女は「KEI」と名付けられ、二人の子供として育てられた。

だが、KEIが帝都大学に入学し、その祝いをした日の夜に頼介と美沙江の会話を聞いてしまう。
彼らの残していた日記を発見したKEIは、自分の出生を理解。
自身の本当の母の死を知り、そしてその死を医学が救えなかった事実を思い知らされる。
大学で医学を学んだ後に家を出奔し、姿を眩ませた。全ては、母を救えなかった医学で世界に復讐を果たすためにドイツの医学テロリスト集団「Wissenschaft-Heiligen(ウィッセンシャフト・ヘイリゲン)」へ加入し復讐計画を企てる。


私はこの世のすべての医者どもに……
いかに医学が無力かを教えてやるのよ!!


【活躍】

【DoctorK】

アメリカの大統領、ジム・ハミルトンの手に寄生虫の入った注射をし、逃亡。
姿を一族特有のマント姿にしていたため、罪をKAZUYAになすりつける。
指名手配となったKAZUYAのもとを訪れたTETSUを一蹴すると、再びアメリカに飛んだ。

ハミルトンはKAZUYAの手術により快方に向かう。
その後も、KAZUYAの先々で手を回し、KAZUYAに医学の無力さを思い知らせていった。
……だが、その際にも悪徳医者に騙された子供を医療費を受け取らずに治療するなど生来の善性を見せた。

そしてアメリカの地でKAZUYAと遂に相対する。
己の出生に対してをKAZUYAに語り、更に母の死の原因となったKAZUYAに怒りをぶつける。
だが、途中現れたCIAによって戦いは行われないままKEIはその場を逃げ出す。
KAZUYAはCIAに撃たれて記憶喪失となり、医者としての記憶を取り戻すまでKEIを逃がしてしまうことになった。

その後、南極で記憶を取り戻したKAZUYAと再開。
南極で発見した未知のウィルスを用いて、医学の死を目論んだ。
だが、一瞬の隙を突かれてKAZUYAはKEIの仲間のクリントことギール・ゲルシュタインをを撃退。
彼から大量のプラスチック爆弾を奪うと、ウィルスの生息地へとひとり向かおうとする。
KAZUYAの命を懸けた行動に、KEIは動揺を隠せずにいる。母を殺したはずの男が何故……

な……なんなのよあんた達……頭おかしいんじゃないの!?
自分の命をかけるなんて……ヒーローにでもなるつもりなの!?

KEI! 今のお前にはわかるまい……
オレは医師だ。それ以外のなにものでもない。

人の命を救う最善の方法が目の前にある……
なんのためらいもない

それはかつてKAZUYAを救った母、杏子と同じ献身。そして、父、一堡の死に際の姿と同じものだった。
動揺を隠せないKEIの前で、KAZUYAはひとりウィルスが生息する湖へとエレベーターで降りていった……

KEI……これだけは言っておく。
オレにもお前にも……母の血が流れているんだ……

医師が人を救うために命を懸けた姿は、KEIの心を動かした。
まぁKAZUYA生きてたんですけどね……*5
KEIは持っていたウィルスのサンプルを燃える炎の中に放り投げると、ひとりで何処かへと歩き出した。
今までの罪を背負うような重い足取りで……

その後、日本の藤岡医院という診療所で世話になることに。
そこは多くの「家に帰れない人」の居場所となっており、そこの人たちとの交流でKEIは少しずつ人間らしさを取り戻す。
医学に背いてきた自分を医者と認められないKEIだったが、彼らの怪我や病気などに少しずつ自分の覚えてきた医学を振るっていく。
でもこっちに来ても下手なヤクザ顔負けの行動で悪徳警察を退治したりしてるので根っこは変わってないって思う。

しかし平和は長く続かず、元々KEIと共犯だったギールが藤岡医院に襲撃。
藤岡医師は重傷を負い、KEIも睡眠薬を打たれたため、運転していた自動車を無理やり事故を起こして脱出。
だが、睡眠薬の効能と事故による怪我でもはや立つことも出来ないKEI。
襲い来るクリントを前に、黒いマントの男が姿を表した。
入念な準備を下に襲いかかるギールだったが――

オレの妹に手を出すな!

一瞬で決着。普段でも見られないぐらいに怒りの表情を込めたKAZUYAに一蹴された。*6
KEIはその後、KAZUYAに救出。藤岡医師も無事だった。*7
KEIは母親の夢を見る。彼女の願う「兄と同じ強い人」になってほしいという願いを聞き入れ、目を覚ます。
傍らには、KAZUYAが立っていた。彼に、母の夢を見たと語るKEI。

KEI……よくやったな……
に……兄さん……ありがとう……

これ以降、KEIはKAZUYAを兄とし、改めて本当の兄妹の絆を取り戻す。
この後、育ての母である美沙江の手術をして今までの家族に対するわだかまりを解いたり、テロ組織が仕掛けた吸血ヒルの駆除手術したり、
アメリカが襲われた際には罪滅ぼしのためにKAZUYA、TETSUといっしょに向かい*8、医学テロ組織「Wissenschaft-Heiligen」の総帥フォルク・マイスターを逮捕し壊滅したり、
KAZUYAの後輩の礒永と出会ってその無神経ぶりに苛立ったりしていた。半年前までテロリストしていた人が急にラブコメしだすのでなんか笑える。

……だが、やはり平和は長く続かない。
KAZUYAは元々ガンを発症していたが、それが再発。
手術そのものはKEIの考えた術式により成功し、抗癌剤による治療を行っていた。
しかし、KAZUYAは離島の往診の際に船を一人で支えきった際にロープで身体を擦りすぎて破傷風を発症し、体内の抗体が弱まってしまった。
それによりガンが脊椎に転移。歩くことすらままならない程になってしまう。
度重なる手術に肉体への負担を考え絶望するKEIだったものの、彼女の心は決まっていた。
最後まで医師で有り続けるKAZUYAの意思も改めて汲み、手術を決意。
高品の協力も合って完成した術式を用いて、遂にKAZUYAの手術を成功させた。

……それでも運命は尽く彼女を傷つけた。
KAZUYAのガンは肺にまで転移し、もはや半年も生きられないような状態にまでなっていた。
そんな中でも、患者の手術のために肉体を癒やし、力を蓄えるKAZUYA。

にいさんは……どうしてこんなに強いの……?

オレはそんなに強くはない……
オレはお前が思っている程強い人間ではないよ……

KEIの心境を読み切ったようなKAZUYAの言葉。
KAZUYAはそこで初めてKEIに対して自分の弱さ、そして医学の発展で救い続けてきた人間の歴史を語る。
Kの一族として生きてきた彼は、それ以上に誇り高き「医者」だった。
互いが本音を語り合う、二人の数少ない兄妹としての時間を過ごす。
そして自身の肉体を押して患者の手術へ向かうKAZUYAの姿を、KEIは誰よりも近くで見届けた。

今 私が目の前にしているのは……究極の医師の姿……!
にいさんは今まさにその極みに達しようとしている……
目に焼き付けなければ……この姿を!!

その後、礒永と結婚し、一人息子の一巳を授かる。
最終話1話手前のラストシーンは、一巳を抱きかかえ礒永と並び映るKEIの新しい家族の写真。
そこに並ぶのは、KAZUYAの元許婚であった黒須麻純と、その息子一也の写真だった。



【K2】

西城医院の院長となって登場。礒永と結婚し、名前を「礒永ケイ」と変えた。カタカナとローマ字の違いはなんなの?
「K」を名乗る医者について聞いて回る刑事の岡元を前に兄の死亡を伝えるが、彼の手術跡を見て自身が忘れていた記憶が蘇る。
それは、幼い頃に彼女が人体実験を受けていたという過去だった。しかも父が送り出してるので確実に西城家も知ってる。頼介……見損なったぞ……
そこでKEIは頭部を損傷する事故にあい、そこでKと似た顔をした少年に手術を受けていた。この際のショックで記憶を失っていたと自覚する。

T村に向かい、ある少年の臓器移植でひと悶着をした後に当時彼女を手術した少年……影の一族の神代一人に出会う。
そこでKの一族を支えてきた影の一族について知り、兄を思い出させるほどの一人の医者としての実力を発見する。
自身がKの一族を引き継げなかった負い目もあったKEIは、次代のKとして一人を擁立することを考える。
一人は当初こそ影の一族の掟に従うためにそれを拒否したものの、KEIの説得により医師免許を取得。
彼がドクターKとして表舞台で活躍するための便宜を図った。*9*10

その後も暫くはKのメスの件で物語に関わることも合ったものの、
一也がT村診療所に引き取られもうひとりの主人公として活躍し始めると徐々にフェードアウト。物語の大きな転機以外では出番は大きく減った。
それでもたまに出演しては見せ場をもらっており、宮坂さんが感銘を受けたり、一也に「KEI先生だけじゃない。すべての医者はこうあるべきだと思うよ」と言われる診断を見せたりしている。
間違ってもテロリスト時代の話ではない


長編「命の番人」シリーズでは久々に出番が増加し、若かった頃の殺気や戦闘技術を存分に披露。
作中時間でもアラフィフは確実だった筈だが、一族として一切の衰えがないことを読者に示した。
殺気を出すと頑張って直したであろうストレートパーマが昔の癖っ毛に戻りかけたりする。やっぱ変わんねえわこの人。

前作ラストではKAZUYAもKEIの存在ゆえに安心して逝ったものの、
彼女はドクターKに関しては引き継ぐことはなく、「兄のようにはなれない」と一人に告白している。
それでも医師として生き続けた事はKAZUYAのの誇りだったことだろう。



【主な人間関係】

兄。その事実を知るのは彼女が産まれてから随分先の話だったが、母の死と同じかその後知ったと思われる。
当初はKAZUYAが生きるために命を落とした……つまり彼が母を殺したと考え、彼への復讐と母を殺した医学への反抗のためにテロリストにまでなってしまう。
KAZUYAは彼女のテロ行為を糾弾こそしているものの、妹がいたという事実そのものは非常に喜んでおり、
「オレに妹がいたんだ……」「オレは一人ではなかったんだ……もうひとりの"K"が居たんだ!」と、彼女を止めるべく奔走する道中ですら胸中の喜びを隠せずに居た。
自身のせいで両親を失ったKAZUYAにとって唯一の肉親であったため、新しい家族である彼女を大事に思い、その気持ちはKEIを改心させることに成功した。
その後もKEIの後見人として彼女が医師として成長する姿を見守り、彼女のピンチには駆けつけ続けた。
KEIも「兄さん」と慕い、彼から医師としての心意気を学んでいくことになる。
彼の死後もその意志は引き継がれ、医師として独り立ちする。しかし、大きすぎる兄の存在にドクターKという称号を継ぐことはなかった。

  • 礒永幸司
後の夫。出会った当初からいい加減な態度の彼にイライラしっぱなしだったが、
そんな彼も医師としては誇り高い存在であることを知ってから距離が縮まっていき、最終話前で結婚し子供を設けた写真が映っている。
少し前までテロリストをやっており完全な悪人側だったKEIが毎回のようにギャグ顔を披露するようになり、
KEIの存在を最も人間に近づけた相手とも言える。K2でもアメリカナイズされたラブラブっぷりを魅せる。

  • 西城頼介・美沙江・蓮介(・隆介)
家族。KEIとは直接血が繋がっていないが、それでも本当の家族として愛していた*11
彼女に真実を知られて出奔された際には心を痛め、KAZUYAに彼女のことを頼んだ。
その後、無事に和解する。
でも影の一族に預けられてた事もあるのに良くあんなに信頼できてたな……

  • 藤岡
日本に戻った後に訪れた診療所で医師をやっている男。居場所のない若者の受け入れ先となっており、KEIのことも受け入れた。
本人もかつては荒れていたが、暴力沙汰になった時に傷つけた医者を助けたことで医師を志すようになる。
荒れた若者を受け入れる彼の姿勢を見習い、診療所で働くようになり、少しずつ医者として「人を救うこと」を身に着けた場所だった。
診療所が襲われ彼が大怪我を追った際にも、睡眠薬や怪我などまともに身体が動かない中で最低限の治療を施し、彼の命を救っている。

KAZUYAのライバル。KEIが登場当初は諸外国のバトルが頻発したので、当然彼の出番も多かった。なんで?
指名手配を受けたKAZUYAにちょっかいを出しに診療所を訪れた際、そこに居たKEIに攻撃を受けあわや殺されかけている。
改心した後はアメリカに乗り込んだ際は彼とも協力して敵を撃退した。
K2で再開した時は「カミソリのようだったあんたが、今じゃすっかり母親ってとこか」と、現状を喜ぶような失望するような、どちらとも取れる言い方でKEIを評価している。*12

  • 一昭(スラフ・カズアキ・バリシニコフ)
遺伝子上の叔父。
KAZUYAが一堡の墓をKEIに案内していたタイミングでKAZUYAを探していた一昭と偶然出会いお互いに叔父と姪の存在を知る。
(お互いに癌の影響で思うような手術ができないこともあり)KEIが一昭の以来の手術を受け、その技術を見た一昭は本当の意味で改心している。

次代のドクターK。元々はKの一族を支える影の一族だったが、彼女の説得により新たなドクターKとして表舞台に降り立った。
かつて彼に手術された過去があるが、その事についてはあまりの出来事により忘れていた。
彼が表舞台に出てから暫くは交友を深めていたが、自身で様々な治療を続けていくようになると徐々に本編からはフェードアウトした。
だが、KAZUYAのクローンである一也を預けたり、一也の命の危機には彼と連携して事件の解決に奔走することも。
連載後期では冗談を言い合う程度の気安い関係を築けるようになっていた。元影の一族が「マリッジハラスメント」言い出したら確かに驚く。

  • 黒須麻純
兄の元許婚。DoctorK時代にも会っているが、その時は連れてこられたKAZUYAのクローン一也に驚くばかりだった。
K2になってから、一也が本格的に臓器移植組織などに命を狙われるようになると、彼を診療所に預けて西城医院で看護師として働くようになる。
元々看護師の家計ということもある上、兄のことを良く知っている相手なのもあって信頼している。
彼女の死後も一也の成長を見守り続け、定期的に墓参りに出かけている様子。


【余談】

  • 未遂に終わったとは言え、彼女のやった行動はスーパードクターK時代の最大の敵役である真田武志に匹敵かそれを上回るほどの凶悪行為であり、今なお「この人が結婚して普通に生活している事が凄い」という意見が散見される。『K2』から入った読者が「『Doctor K』の彼女はヤバいと聞かされて実際に読んだら予想以上だった」という意見もあるほど。
    • 武志は「医学という力の証明」によって大量殺戮を目論んでいたが、彼女の目的は「医学の崩壊」であり、そのために寄生虫やウィルスを散布するのは世界そのものが滅亡してもおかしくない行為だった。むしろ自分の命を奪われかけたのにその後助けられたからということで彼女を許しているハミルトン大統領の懐が深すぎる気もする。
    • ただ、夫の幸司がアメリカに単身赴任しているにも関わらず彼女が日本の診療所で暮らしているのを「本人だけアメリカ出禁になっているのでは?」と推測するファンもいる。妥当としか言えない。*13


追記・修正はもう飽きたわ
ただ……それだけ……


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最終更新:2025年08月17日 10:25

*1 生年と連載年から逆算

*2 ただ、彼女の場合は結果的に未遂に終わったものがほとんどで、かなりの実害が出た真田と比べてどちらが、というのは難しい。少なくとも大統領は治療に成功したから命が助かってるだけでテロ行為は成功しているし……

*3 ロシアに住むKAZUYAの叔父の一昭もKAZUYAと敵対した大悪ではあったが、彼らの目的はKAZUYAという天才の保管であり、最終的な目標は一族の存続であるため、人類や世界を破滅に導こうとする思考は一切ない。

*4 元々一族について知らされず普通の人として育てられたことも起因しているだろう。まぁ人体実験は受けてたんですけどね……

*5 偶然生き残ったとかではなく、この時に一緒に行動していたペレイラという仲間が爆発の仕掛けを背負って中心部で爆発したため、KAZUYAは追い出され爆風に巻き込まれるだけで済んだ。それでも生きてるのは凄いんだが……

*6 KAZUYAには珍しく相手の部位破壊を優先して行っている。カウンターがちょうどそこに決まっただけかもしれないが、如何に彼が妹のために怒っていたのかがよく分かる。

*7 KEIが意識を失いかけながらも治療は完璧に行ったことが功を奏し、残りの術式をKAZUYAが担当した。

*8 向かったというかTETSUはひとりで侵入して捕まっていた。どうしてこんなところでヒロインポイントを稼ぐのか……

*9 村に本来骨を埋めるべくして産まれた彼を村から連れ出すことが良いことだったのかは疑念が残るものの、影の一族の役目として「表の一族に万が一が合った時の埋め合わせ」もあったため一人の行為そのものは影の一族の掟に準ずるものでもある。同時にT村には富永研太が医師として赴任していたため、違法手術以外への今後の村民への対策は考えている。また、一人もこの後、KAZUYAのクローンである黒須一也を擁立するため、必要な準備は進めている。

*10 あと、違法手術そのものは免許を保持したKAZUYAも頻繁に行っている。表裏問わずKの一族の役目は「医学で人を救うこと」であるため、KEIの発言に矛盾はないものと思われる。

*11 後付け要素を抜きにしてもスーパードクターKの序盤の段階で頼介は一堡と杏子の子供はKAZUYAだけと言っていたほど。ここまで来ると資料を残していた頼介のうっかりミスとも言えなくもない。

*12 仮にもKAZUYAの妹である人が腑抜けたととるか、そんな彼女が母親として子供を育てている事を喜んでいるか……真相はTETSUのみぞ知る。

*13 仮に大統領が許したとしても周りが許せるようなものでもないし、大統領が変わったらその辺の変化もあるだろうし……