怨恨ヴィーゲンリート

登録日:2025/08/16 (曜日) 10:15:31
更新日:2025/08/16 Sat 11:10:51NEW!
所要時間:約 5 分で読めます




怨恨ヴィーゲンリートとは、恥の多い生涯を送っている豆丸氏によって制作されたフリーホラーゲームである。


概要

フリーホラーゲームのシリーズ作品。制作ツールはRPGツクール VX Ace。
『最期の子守唄(後編)』のみRPGツクール MV。
タイトルの通り、人の恨みや憎しみがテーマになっている。
『少女の審判』、『死者の復讐』といった話が独立している作品は単品でも楽しめる。
豆丸氏の他の作品をプレイしているとわかる小ネタがあるので、それらをプレイしておくのもおすすめ。

ちなみに、ヴィーゲンリートとはドイツ語で「子守唄」。

個別タイトル

あらすじを豆丸氏のサイトから引用している。

廃墟の誘引

怨恨渦巻く廃墟より 心に届くは 憎悪か愛か

先日から不祥事が続いていた春ケ丘病院。
自宅で院長の春ケ丘哲さんとその夫人・百合さん、娘のアヤメちゃんの三人のものと思われる大量の血痕が発見された。

捜査関係者によると、三人の遺体は発見されておらず、依然捜索中とのことである。

だが、現場の惨状から察するに、三人の生存は絶望的だという……。


プレイ時間は約1時間。エンディングは全4種類。
リメイク版の廃墟の誘引Rも公開されている。
そちらではイラストが一新されていたり、登場キャラが増えたり、前より操作しやすくなったりしている。

少女の審判

恨みは続くよ  どこまでも

醜い嫉妬心から、いじめに加担した人。
臆病であったが故に、傍観していた人。
助けられた恩を忘れ、友から逃げた人。
只うぬぼれ、いじめの原因を作った人。
そして、彼女を死に追いやった人。

ー怨恨の間
怨恨渦巻く仮初の現実。理想の幻想。この空間の目的はただ一つ。
恨みを晴らすこと。


プレイ時間は約2時間。エンディングは全3種類。
前作とは話が独立している。即死要素が多いのでこまめなセーブを推奨。
また、エンド回収には最低2周が必須。

童子の呪詛

孤独な死に  幸あれ

十年前に廃村となった村。
そこにはある恋のおまじないがあったそうな。

村の森の奥にある墓場。
そこに一つの古いお墓がある。
そこに自分の名前と好きな人の名前を書いた紙を置くと、その人と結ばれ、永遠に幸せになれる。

そのおまじないは廃村になった今でも効果があり、そこへ行く者が絶えないという。


プレイ時間は約3~4時間。エンディングは全5種類。

死者の復讐

僕らは皆 人殺し

他者に迷惑をかけている自覚のない、馬鹿な人。
臆病なばかりに大切なものを失い後悔する、寂しい人。
不幸にばかり気を取られて幸せを見逃す、悲しい人。
周りの悪い人に流され本当の自分を見失う、脆弱な人。
純真故に逆恨みを受け入れてしまった、不幸な人。
只々不幸な人生を歩み裏切られ続けた、可哀想な人。

誰かが恨んだ。
誰かを恨んだ。

誰もが恨まず、赦し合うことができたら、
それはどんなに素敵なことだっただろうか。


プレイ時間は約2~3時間。エンディングは全1種類。
他の作品とは話が独立している。即死要素が多いのでこまめなセーブを推奨。

孤独の邂逅

孤独に沈むあなたに 光あれ

ハイデルバッハ邸。
昔、そこにはドイツ人の大富豪が住んでいた。
そこには三つの噂があった。

​一つ。
地下に大富豪が隠した財産が眠っている。
二つ。
夜中に友達が欲しいとすすり泣く女の子の声が聞こえる。
そして、三つ。
そこに行った者は、二度と帰ってこれないという……。


プレイ時間は約2~3時間。エンディングは全8種類。
今作からキャラにスキルがついた。

最期の子守唄

貴方に捧げる子守唄

20●●年●月●●日。
■■県に住む鳥井さん宅で、一家三人が殺害された。
被害者は鳥井オロチさん(44歳)、妻の美羽さん(44歳)、子どものアキヒト君(10歳)。
長男のミチザネ君(15歳)は重傷を負ったものの、命に別状はなく病院で治療を受けている。
被害者は全員、鋭利な刃物の様な物で殺害されており、遺体の損傷は酷く、被害者に対し強い恨みを持っていたと考えられる。

警察は事件の容疑者であるゾンネ・フォン・ハイデルバッハを探しているが、未だ発見に到っていない。


前編と後編に分かれている。
前編のプレイ時間は約1~2時間。後編は約2~3時間。エンディングは全1種類。
特定のものを調べることで、ED後におまけイベントを見ることができるようになった。


主な登場人物


宮 星也(つきみや せいや)
高校1年生。何事にも動じない、冷静な少年。
冷静すぎて便器の中の鍵を素手で取れたりする。えぇ......(ドン引き)


井 ミチザネ(とりい みちざね)
喫茶店ヴィーゲンリートのアルバイト。優しい性格。
紅茶を淹れるのが得意だが、料理の腕は壊滅的。
動物と会話できたり、過去の記憶を一部失っていたりと謎めいた部分のある人物。


山 さくら(はなやま さくら)
小学2年生。温厚な少女。得意なことは家事。
喫茶店ヴィーゲンリートの店長の娘。小2だと思えないくらいいい子だし肝が座っている。
たまに店長からのお茶目すぎる悪戯にマジ切れする。かわいい。


谷 光(かぜたに ひかる)
中学2年生。学校でいじめられている。成績は優秀。
空気が読めず、自分の言いたいことを言ってしまうため、周りと衝突しがち。でも根はいい子。


上記4人の名前はに由来している。


鳥井 マサカド(とりい まさかど)
高校3年生。ツンデレ。
いつも幼馴染のカナデと一緒にいる。霊能力者で、恨みを持った幽霊を探すことができる。
その他にも、人の恨みを晴らす空間を開くという能力(怨恨の間)を持っている。
月宮「いつの間に人間辞めたんですか」


雪村 カナデ(ゆきむら かなで)
高校3年生。心優しい少女。前髪で目を隠している。いつもマサカドと一緒にいる。
彼女も霊能力者で、弱い幽霊を操ることができる。


火威 明(ひおどし あかり)
『少女の審判』の主人公。中学2年生。怨恨の間に迷い込んだ少女。
正義感の強いしっかり者。













友達がね、教えてくれたんだ。

誰もが恨まず、赦しあうのは難しいこと。
けれど、その恨みを眠りへ誘うことはできる。
優しい思い出。愛しい人たち。

だから、今のボクなら、君に伝えることができる。
恨みではなく、ずっと伝えたかった言葉。



「追記・修正お願いします」

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2025年08月16日 11:10