モルドレイス(やさいのようせい N.Y.SALAD)

登録日:2011/04/22 Fri 22:44:25
更新日:2025/06/01 Sun 00:08:27
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モルドレイスとは…天野喜孝の画集「N.Y.SALAD」をもとに制作されたアニメ「やさいのようせい N.Y.SALAD」の登場キャラクター。声優は本作の脚本担当である松宏彰(ほとんど喋ってないけど)。

本作のキャラクターの中でも特に異端的な存在。本作のキャラクターはタイトルの通り何らかの野菜なのだが、このモルドレイスはカビである。しかもナレーションからはカビおばけと紹介された。妖精ですらない。

普段は薄暗い隙間に潜んでおり、湿気の多い日などに姿をあらわす。その姿は不定形であり、妖精たちの視点からは海のように巨大な体を持つ。その存在は妖精たちから恐れられている。

「じゃあモルドレイスはアンパンマンで言うところのカビルンルンみたいなやつなんだね」とか思ったあなたは甘い。

あらかじめに言っておくと、モルドレイスがもたらす被害はカビルンルンの比ではない。

あるエピソードでカボチャの妖精が一人モルドレイスに飲み込まれてしまったのだが、瞬く間に塵と化し消滅した。

つまりモルドレイス触ると死ぬである。なにそれこわい。

作中で妖精が塵と化したのはこれのみだが、モルドレイスは登場するたびにリンゴなどの様々な食材を塵へと変えていった。
もしモルドレイスがアンパンマンを襲った場合、「顔がカビて力がでない……」ではすまされず、顔が消滅する。下手したら体も。

その巨体が妖精に迫り襲いかかる様はもはやホラーの域。皮肉にもこの作品のメルヘンチックな世界観がモルドレイスの不気味さを引き立ててしまっている。

しかもこのモルドレイス、前述のエピソードでカボチャを塵に変えた時にメキャベツたちなどの主役キャラやピーナッツたち、そして妖精たちが一番頼りにしているサニーおばさんをも飲み込み、まさに絶望的としか言い様のない状況を作り出してしまった。
幸い、ピーナッツたちは自身の殻で、サニーおばさんは自分の体の一部で自分とメキャベツたちを守っており、トウガラシが漢を見せモルドレイスの撃退に成功したため事なきを得たが、朝っぱらからこんな惨事を見せられたちびっこは一体どんな気分だっただろうか……

一応、モルドレイスにも弱点はある。辛いものが苦手でトウガラシには触れようとしない。また、乾燥を恐れているのか火には近づかない。そして、空を飛ぶことができない(一部を波のように浮かせることは可能)ため高いところに逃げられると手が出せなくなる。

しかし、モルドレイスに直に触れても平気なのはキノコのみ(トウガラシは苦手だから触らないだけ)。その存在は妖精たちにとって危険としか言いようがないのである。

なぜモルドレイスが妖精たちを襲うのか、平和に暮らしている妖精たちの世界にモルドレイスという危険が存在するのか、その理由は明らかにされていない。






人々が寝静まった夜更け
月の光が窓から差し込む、特別な時間



今日も野菜の妖精たちは楽しく遊んでいるのだろうか




それとも





Have a good night.


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最終更新:2025年06月01日 00:08