ステラ・ヘイゼルバーグ

登録日:2010/04/21(金) 11:15:20
更新日:2024/02/05 Mon 11:20:22
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私が死んでも 魂はストラウスの幸せを
どうかストラウスにはずっと良い月がありますように



ステラ・ヘイゼルバーグとは、「ヴァンパイア十字界」の登場人物である。


ストラウスが「夜の国」の大将軍だった頃の恋人であり、彼が唯一愛した人間の女性。作中ではすでに故人となっているために主に回想にのみ登場する。

もともとは隣国の戦争で住家を失った村娘で読み書きはできない。しかしとある事情からストラウスに一目惚れされて「夜の国」に招かれ、彼の愛妾として居つくこととなった。
なお「ヘイゼルバーグ」という苗字は、大将軍の愛妾がただの田舎娘では示しがつかないという理由で「夜の国」の元老ヘイゼルバーグ家が後見人となったことで名乗っている。

ブリジットいわくステラは良く言えば無邪気、悪く言えばちょっとアホの子、強いわけでも賢いわけでもいたって平々凡々な女性だった。それまで自分こそがストラウスの特別であると思っていたブリジットは、そんな彼女にストラウスが惚れたという事実に納得がいかずたびたび嫌がらせをしていた。しかしステラはその気性から嫌がらせがまったく通じず、それどころかブリジットにも親しく接するものだから彼女はますます面白くなかったという。
なお、彼女は高価な装飾品をあまり好まないため、極めて無欲な人間であったこともうかがえる(作中で彼女が唯一受け取ったのも、ストラウスが適当に拾った石と折れた剣を細工して作った手作りの首飾りのみである)。



さて、そんなステラを語る上で外せないことが一つある。
それは彼女の「美しい心」である。



当時のストラウスはその強大な力と才能から、ブリジット達はもちろん国中の血族からも神の如く崇められ、誰もが「ストラウスがいればなんでもできる」と信じて疑わなかった。だがそれは同時に「ストラウスは強いから自分で自分を幸せにできるだろう」と誰も彼の幸せを願おうとしないことと同意であった。

しかしステラはそんなストラウスの本質を唯一理解し、彼の幸せを誰よりも願っていたのだった。



そんなステラとともにいたストラウスは、現代編からは想像できないほど感情豊かであり彼のステラに対する愛情がどれだけ大きいかが見て取れる。

なんかストラウスが惚れた理由がわかる気がする。ステラマジ聖女。



























しかし、そんな二人の穏やかで幸せな日々は、あまりにもあっけなく終わってしまうのだった・・・・・・・







後に二人は正式に婚姻を結び、ステラはストラウスの子を身ごもった。
そして臨月にさしかかった矢先、事件は起こった。


いつ生まれてもおかしくないとのことで、ブリジットはステラの様子を何気なく見に来た。


しかしそこで彼女が目にしたのは、血溜まりに浮かぶステラの無残な亡骸だった


確認できる限る、部屋の隅には彼女の片腕と内臓と腸と思われるものが転がっていたり、検察にあたったダムピールが込み上げる吐き気を抑えていたり、戦で死体などには慣れているはずのブリジットが絶叫し、なおかつストラウスに「見ないほうがいい」と言うなど、もはや原型を留めていなかったという。

さらに惨いことに、犯人は彼女の胎内にいたストラウスの子をわざわざ引きずり出し念入りに引き裂いて惨殺したのだという。



このあまりの惨劇にストラウスは怒り狂いそうになるところをどうにか踏みとどまり、犯人の捜索を打ち切ることで自身を抑えることとなった。






しかし、ストラウスが元老院に処刑される日、ステラ殺害の犯人が明らかとなってしまった。


そしてそれは同時に、世界規模の惨劇を招くこととなるのであった・・・・・・・・・・





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最終更新:2024年02月05日 11:20