トライストリンガー(Splatoon)

登録日:2025/10/21 Tue 23:47:03
更新日:2025/10/22 Wed 11:33:30NEW!
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トライストリンガーとは、ゲーム『Splatoon』に登場するブキの1つである。

概要

3』発売と同時に登場した新カテゴリ、ストリンガーの中量級モデル。通称はトラスト。
木製の釣り竿を弓の形にしたような外見で、バンカラ地方の有名な釣り具メーカー*1が開発したという。

性能

ストリンガーの中でも最もベーシックな性質を持つブキ。

1度の射出でインク弾を扇状3方向に発射する。
チャージすると射程が伸びると共に着弾地点が収束していき、フルチャージで撃つことで着弾地点がほぼ1点に収束して1確でキルをとることが可能。
また、チャージしたインク弾は着弾地点で時間を置いて爆発する性質を持つ。この性質はフルイドVと共通。

ストリンガーの中では最長の射程を持つ。
この点はよく勘違いされるが、重量級ストリンガーのフルイドVに対しても射程で勝っており、チャージャー以外でこの射程に届くブキは基本的にいない。(強いて言うならオーバーフロッシャーは地形相性がよければギリギリ届くというくらいである)

一方、塗り性能は他のストリンガー2種に比べると劣る。
ガチエリアの塗り合いやナワバリのラスト10秒の塗りくらいならそつなくこなせるが、シューター等塗りが得意なブキに対しては陣取りではまずかなわない。

チャージ別の弾性質

  • ノンチャージ
1発30ダメージ。着弾しても爆発せず、射程も短い。
発売当初は着弾点手前の塗りが甘く「とりあえず最低限塗れる」程度のものだったが、v2.0.0で塗り性能が向上し、地面を塗る仕事もチャージャー以上、シューター未満くらいにはこなせるようになった。
敵に詰め寄られたときに慌てて連打しがちだが、威力は低く射程も無いのであまり得策とはいえない。

タテ射ちは縦方向にインクを発射するが、塗れる範囲が狭く壁塗り以外の用途はあまりない。
ノンチャージは塗り用と割り切り、接近戦は下記の1周チャージの爆発を利用して迎え撃ちたい。

  • 1周チャージ
この段階以降、弾が着弾点で爆発する。
弾は1発35ダメージで、爆風は30ダメージ。刺さった弾に触れてもダメージがある。
ヨコ射ちはフルチャージに比べると着弾点が収束せず拡散範囲が広いため、広域に渡る塗り性能が高め。
ダメージ量だけなら1確だが、弾がばらけるため密着しない限り即死させるのは不可能。逆に拡散をイカした「逃げ回る相手の足場を奪う」「追撃の爆発を浴びせて弱らせる」などのサポート性能がフルチャージより優れている。
こちらが高台にいる時や相手が機動力の低いブキならば、1周チャージの爆風を何度も当ててそのままキルまでこぎ着けることも十分に可能。
1発でも足場を奪えるので、相手がまごついたらこちらのものである。
ただしこの戦法はマニューバーにはほぼ効かないので注意されたし。

タテ射ちは弾が縦並びになり、高い壁も一気に太く塗ることが出来る。
直線上に広く爆風を残すことができ、そこそこ射程もあることから、こちらを射線に捉えている相手に射程勝ちを狙いやすい。

  • フルチャージ
ダメージは1周チャージと同じ。弾がほぼ一点に収束し、全弾ヒットすれば一撃で相手を仕留められる。
射程は5.1。この射程はスプラチャージャーに匹敵し、この射程帯はジムワイパー(4.5)やハイドラント(4.0)でも届かないので火力+射程でゴリ押してくるブキには強気に出られる。
ただし軌道上の塗り性能が弱く、着弾地点にもそこまでインクが塗り拡げられないので塗りには適していない。
ヨコ射ちは弾がすっぽ抜けてしまう場合もあるが、1周チャージと同様爆風を利用したキルやアシストもできる。ジャンプが使えない・必要ない場面ならこちらで。アップデートで爆風ダメージが増えたことで、直撃+爆風のキルも取りやすくなった。

逆にタテ射ちは弾が横に拡散しないため足場を奪うのは不得手だが、正面にしっかり捕らえた相手を仕留めやすい。というのも、的が縦に長いヒト型の都合上基本こちらの方が当たるのだ。
しっかりキルを取りたいならこちら。ジャンプ中の照準合わせは入念に練習しておこう。

運用

長所

一言でまとめると、とにかくできることが多い器用さ重視のブキ。
撃ち分けによってインクの拡散場所・範囲をかなり広域に渡ってコントロールできる。これだけでも便利だが、これに加えて爆発による追加ダメージも美味しい。

フルチャージで遠くから狙撃キルを狙ったり、敵の足元を奪って追撃したり、曲射で遮蔽物越しに狙撃、冷却弾で移動を強制させる、弱った敵の退路を断ってトドメを刺すなど、攻め手に関しては芸達者。
遠方から曲射でワンショットキルができるのはチャージャーには真似できない。

これら多彩な攻め手によって、常に時間を無駄にせずに活路を探して動き続けることができるのが大きな魅力であり長所。
基本的には後方~前線よりやや後ろに構え、フルチャージで遠距離からの狙撃、1周チャージでアシストやダメ押し、ノンチャージで塗り合いと、敵や味方の状態、盤面によって動き方を変えていく。この柔軟さこそチャージャーやスピナーにはない強みだ。

短所

できることが多い分、使いこなせなければ器用貧乏に陥りやすいのが難点。
射程やキルの確実性は長射程チャージャー、継続して圧力を掛けられる点は長射程スピナー、曲射はエクスプロッシャーやスクリュースロッシャー、塗り能力は数々の塗りブキ……と、個々の性能についてはそれぞれ上位互換が存在している。

トライストリンガーは性能個々の強みに拘らず、相手が今どう攻められるのに弱いかを常に分析し、それにより戦い方を切り替えていかなければならない
リッター4Kのように単純に遠ければこっちのものということはない。遠距離からの狙撃、敵と戦っている味方への援護、いざというときの塗り……これらを状況によって切り替え、なおかつ敵の動き方にも応じて撃ち方も変えなければならないという、非常に考えることの多いブキなのだ。ただキルを狙うだけ、アシストするだけといった考えなしの運用では活躍は期待できない。

また、シューターなどとシンプルな撃ち合いになると厳しく、接近戦にも弱い。
さらに弾速はチャージャーよりも遅く、3つの弾をまとめて射る性質上、的が斜めなどに動くとフルチャージでも外側の矢が外れてしまいやすい。外しても冷却弾がある程度カバーしてくれるが、それでも確実とはいえない。
ある程度の偏差撃ちや動きを先読みする技術も求められる。

試合中は懐に潜り込まれないよう注意しながら、広い視野で常に戦況を把握して味方に気を配り続ける。敵を狙うときはその行動を予測して弾を放ち、標的を追い込んで仕留める。これがトラストの理想的な立ち回りだ。

導入

エイム力が全てともいえるチャージャーに比べると、戦い方を選べることから初心者でも手をつけやすいブキになっている。
ただし、「使いたい」から「勝ちたい」になると話は別。
できることが多いということは、つまりそれだけたくさんの役割をこなさなければならないということ。加えて、後衛の立場である以上キルを取る責任からも逃げられない
よって、キルを稼ぎ前線で大暴れするにはブキの鍛錬・他ブキ種の理解は他ブキ以上に必須になってくる。
とりあえずカッコいいから使ってみたでもある程度は楽しめるがカッコよく活躍したいとなると途端に敷居が急上昇する、そんなブキである。

どう扱えば良いか?

弾が落下する性質故、必要なエイムはチャージャーのそれとは若干異なる。それだけでなく、相手の動きを読む勘の良さや経験、臨機応変さも要求される。慣れるまでは1確どころか爆風でキルを取るのもままならず、せいぜいは味方のアシストかたまたまラッキーショットを当てる程度しかできないだろう。
まずはその段階からでもしっかり練習し、一つずつできることを増やしていこう。未だにキル性能だけで比較され、チャージャーの下位互換という勘違いを下されがちなトライストリンガーだが、マスターすればチャージャーにも負けない活躍も夢ではない。
修練を積み重ねてリザルトに釣果を刻むべし。

アップデート

調整による大きな変化は無いが、一貫して上方修正されている。
v2.0.0で塗り性能が強化され、塗りや援護射撃などの使い方なら初心者でもいくらか手を付けやすくなった。
また、v4.1.0にてさらに攻撃性能も強化。弾の威力上昇とチャージ/フルチャージ中の移動速度が上昇し、攻撃面でも使い勝手が向上した。追ってメガホンレーザーやデコイチラシが強化されたのも追い風。
v.8.0.0ではさらに飛沫の塗りの大きさを上方修正され、縦横射共に塗りが一直線になりやすくなった。

ブキセット一覧

・トライストリンガー(無印)

サブウェポン:ポイズンミスト
スペシャルウェポン:メガホンレーザー5.1ch
解放ランク:4

発売と同時にリリースされた原種。『3』パッケージでもセンター飾っている華々しいブキ。
サブスペはどちらもメインの「狙撃」を補助する構成になっている。
どちらも相手に移動を強制させる性質を持ち、かつ地形を無視できるウェポンであるのが面白い。
メインをイカす戦術の構築に特化している一方、メイン以外の塗り性能が皆無なのが難点。ガチルールでは役割をキルに絞って活躍できる。

サブウェポン:ポイズンミスト
ダメージや塗りを補う性質はなく、狙撃対象(ターゲット)の行動を制約する。
接近拒否、一地点の防衛など、トライストリンガー本体を理解すればするほどシナジーが高まっていくサブ。
重要なのは移動経路を塞げる、つまり相手を動かせる手段になる点。近づかれそうなときに撒くことで敵の動きたい方向を読みやすくなり、そこを狙って矢を放てば仕留めやすくなる。
とはいえ、直接ダメージは与えられず射程も短いため、フルチャージを外した相手へ確実に追撃を当てるために投げつける使い方は難しい。どちらかというと1周チャージと組み合わせやすい。
塗りも発生しないので、初心者はまず「何のためにこれを使うのか?」を意識して使おう。自然と戦略を立てつつ戦えるようになるぞ。

スペシャルウェポン:メガホンレーザー5.1ch
索敵・オブジェクト貫通・射程の長さなど、こちらもメインとの相性が良い。
相手に移動を強制させたり、炙り出すにはうってつけ。メインだけでは手の届かない超遠距離への牽制だけでなく、上手く使えば短・中射程ブキに反抗する一助にもなりうる。
まさに痒い所に手が届くスペシャル。
ただし単純なキル性能はさほど高くないし、塗り性能はゼロ。メガホンを避けようとした敵の退路にメインやサブを差し込む、足の遅い相手を狙うなど、キル目的で使うなら一工夫が必要だ。
ポイズンミスト同様、ここぞという時を考えて放つべし。

総括
ポイズンミストもメガホンレーザー5.1chも単体では劇的な効果がないが、メインとの組み合わせが強力な戦術を生み出す。
使い手の知識と技術力がそのまま性能に直結する、噛めば噛むほど味が出るブキ。
ブキチの「無限の可能性を秘めた」という宣伝文句も、あながち大げさでもないのである。

トライストリンガーコラボ

サブウェポン:スプリンクラー
スペシャルウェポン:デコイチラシ
解放ランク:11

アウトドアブランドの「シグレニ」とコラボしたマイナーチェンジ版。通称トラコラ。
通常版トライストリンガーも弓幹(ゆがら)は木製だが、コラボはよりウッディな柄、各部パーツもカーキー色など、アウトドアグッズを思わせる意匠に仕上がっている。もともとトライストリンガーのベースが釣り具なので、デザイン的にもマッチしていると言えよう。

サブウェポン:スプリンクラー
ご存知スーパー塗りサブ。そもそもメインが割と自在に塗れる武器ではあるが、その塗りをさらに補強してくれる。
ブキチの説明では「スプリンクラーをおとりに設置し、壊しに出てきた相手をフルチャージで狙い撃ち」と語られる。絶妙に壊しにくい位置に配置し、周りで敵がもたつきはじめたら大チャンスだ。
ただし前述のように実戦でそれを毎回通すのは困難。これも一つの役目に固執せず、単純な塗り合いの補助や足元の守り、接近戦の誤魔化しと幅広く活用しよう。

スペシャルウェポン:デコイチラシ
ヘイトの集めやすさはスプリンクラー以上。配置時点で敵の注意が逸れるし、爆発時には広範囲の塗りと小ダメージがある。逃げる相手を照準に捉えよう。
レートが上がるほど低く見られやすいスペシャルだが、対処するか無視するかの二択で相手を動かせるのは先読みが大事なトラストにマッチしている。
過去のアップデートでデコイの塗り範囲とダメージが強化され、デコイとメインの爆風のコンボも現実的になった。デコイに気を取られた相手や、爆風で弱って足場も奪われた相手はどんどん撃ち抜いていきたいところ。
他にも苦手な遠距離の塗りを作れたり、前中衛のための導線を確保して前線を上げたり、敵の経路を塞いだりと様々な利用法がある。臨機応変に使い道を模索し、ここぞというときに切るべし。

総括
無印と違いかなり塗り性能と陽動へ割り切った構成で、サブスペを囮に敵をおびき出すコンセプトになっている。メインによる遠距離射撃はもちろん、サブスペにヘイトが向いた敵を撃ち抜くというまさに「釣り」さながらの戦法が可能。
ただしそれは高レート帯になるほど通用しづらくなっていく上、初回は決まっても2回目以降は警戒されやすく、残念ながら強力な手とはいえない。その場合はむしろサブスペに塗りを任せ、自分はメインでキルやサポートに集中できると好意的に考えた方が良いだろう。
単体では出力の低いサブスペも、発想次第では戦略的なレベルでイカし、自分で盤面を築き上げることができる。ナワバリやエリアではかなりの存在感を発揮する。
一方で射撃を直接サポートする手段に欠けるため、他の2種よりも接近戦に弱い。誤魔化しが効かない以上、狙撃を外さないエイム力もより重要になっている。
ちなみに、長射程のマッチ区分で唯一デコイチラシをもつブキでもある。*2

トライストリンガー燈

サブウェポン:ラインマーカー
スペシャルウェポン:ジェットパック
解放ランク:13

ギアブランド「シチリン」とコラボしたバンカラコレクション版。三色の電飾をあしらった3つ目のトラスト。

サブウェポン:ラインマーカー
反射するミニチャージャーとでも言うべきサブ。どうしても物足りなかったメインの攻撃力を補完するコンボパーツとして据えられた。
遠~中距離からチャージショットや爆風で削れた相手を即座に仕留められる他、近距離でもマーカー直当てとノンチャを組み合わせて応戦できるようになった。元々長いメインよりもさらに射程が長いのも優秀。
ただし狙いは相当シビア。インク消費も意外と重く、使うならしっかり当てなければならない。

長射程武器とマーキングの相性は良いので、マーキング目的に使って牽制や曲射の助けにするのももちろん戦術の1つ。
ただ、トライストリンガーはチャージャーと違って一撃が必殺とは限らないので、やはり直接命中させる使い方ができなければもったいない。命中を積極的に狙えるよう練習されたし。

スペシャルウェポン:ジェットパック
追撃や強引にキルをもぎ取る手段として。直撃を取れるならメイン以上の制圧力を発揮する。
空爆でより確実に敵を追い立てて始末できるが、その分前線に近づくため撃墜されるリスクが付きまとう。特にチャージャーは鬼門。

総括
サブウェポンとスペシャルで決定力に欠けるメインをカバーしている。カス当たりで仕留め損ねても即座に追撃でき、長年キルに飢えていたトラスト勢からの評価は中々高い。
ところがキル力が上がった反面、キル以外の仕事があまりできない弱点を抱えており、メイン、サブ、スペシャルいずれも独特のエイムを要するため全体的に敷居が高くなった。トラスト初心者だけでなく、元々のトラスト使いにも容易には使いこなせない高難度のセット。
きちんと扱えれば他の2種類より目覚ましい活躍ができるが、そうでなければ何もできない事態に陥りがち。

オーダーストリンガー

追加DLC『サイド・オーダー』で登場。秩序の塔をフウカのパレットで攻略する際に使用できるストリンガー。
オーダーシリーズに漏れず、クリームホワイトと銀のパーツが組み合わさった無骨な外見をしており、射出音もプラスチックやセラミックスのような乾いた音が響く。

素の状態ではトライストリンガーの劣化版だが、パレットのカスタマイズで性能の調整が可能。
サブスペはトライストリンガーと同じくポイズンミストとメガホンレーザー5.1ch。秩序の塔攻略に置いては他のサブ・スペシャルに比べると微妙であるため、途中の自販機で良いサブやスペシャルを見つけたら買い替えてしまってもいいだろう。

フウカのパレットを使っている間はムーブ系レンジ系のチップが出やすい。
レンジ系の爆発サイズチップはストリンガーの弾の爆発にも適用されるので、たくさん積めば敵を掃射するのに便利になる。
チャージャーやスピナー同様、チャージ時間のチップも適用される。しかし、チャージを使い分けることが肝要な当ブキ的には積み過ぎるとかえって使いづらくなることもあるため、計画的に強化していきたい。

フウカのパレットで秩序の塔をクリアすると通常のオンラインモードで「オーダーストリンガー レプリカ」が解禁される。性能は無印のトライストリンガーと同じため省略。
性能で使い分ける意味はないが、見た目や射出音が好きな方を選んだり、ステッカーやバッジが欲しければ両方を使ってバトルに挑んでみても良いだろう。

相性の良いギアパワー

ギアパワーの選択は十イカ十色だが、トライストリンガーは特別尖らせなければならない部分はなく、「これは必須」というギアパワーもあまりない。
各々のスタイルによって伸ばしたい面は変わってくると思われるので、様々なカスタマイズを積極的に試そう。

  • インク効率アップ(メイン・サブ)、インク回復量アップ
どんな場面でも腐らない汎用性の高いインク管理関連。
トライストリンガーはインク効率は良好な部類であるため必須ではないが、当然積めば積めば役に立つ。
メイン効率を積めば攻撃の手数を増やせるし、サブ効率ならサブの活用がより快適に。ただしラインマーカーは恩恵が少ないので燈は微妙か。
メインとサブを両方使いこなしたいならインク回復量アップも役に立つだろう。

  • ヒト移動速度アップ
ヒト状態で行動する時間が長く、恩恵を受けやすい。
遮蔽物を利用してのピークショット、前に踏み込んで射程を伸ばすなどの操作を素早く行うために。
相手ブキの射程に捉えられた際はキルタイムの差で基本的に不利だが、射程端で撃ち合いになった際の戦闘力を上げる想定で積むのも悪くない。ただしステージごとに予想される仮想敵次第。

  • イカダッシュ速度アップ
どんなブキでもあって困らないイカ速アップ。
盤面に合わせて細かくポジションを変えるブキなので、立ち位置のこまめな変更を意識するのも良いし、とっさの逃走などにも役立つ。

  • スペシャル増加量アップ
ノンチャージ、一周チャージの塗り効率が優秀なので、塗り返しに意識を置けばかなりゲージが溜まりやすくなる。
近距離に詰められた時の咄嗟の切り返しや、インクが枯渇した時の回復手段としてもスペシャルをいつでも使えるようにしておくと安定感が増す。
ナワバリのコラボであればデコイを回しやすくなるだろう。

  • スペシャル性能アップ
メガホンレーザーは持続時間、デコイチラシは爆風と塗り範囲がアップし、メインとのコンボがしやすくなる。いくらかつけておくと「積んで良かった」と思うタイミングも生まれるかもしれない。
ジェットパックは主に爆風範囲の増加目的で積まれる。多めに採用するとキルが取りやすくなるはずだ。

  • スペシャル減少量ダウン
やられた後のカバーに。ジェットパックがある燈ではありがたみが増すだろう。

  • 復活時間短縮
0キルでデスを繰り返すと良い仕事ができないブキであるため、あまりこのギアパワーに頼るのは避けたいところ。
「キルは苦手だがサポートに徹する」という戦い方なら役に立つかもしれないが、遠くの敵もキルできるブキである以上、なるべく早めに「積極的にキルを取っていく」という意識に変えていこう。
慣れるまでのお守りとして。

  • スーパージャンプ時間短縮
基本は後衛ブキだが、塗り性能の高さから前線の押し上げに参加するべき場面も多い。
スーパージャンプでの素早い前線復帰の他、追い詰められた時の緊急回避の手段として持っておくと安心。

  • サブ性能アップ
無印はポイズンミストの投擲距離が延びる。
トライストリンガーはポイズンミスト使いの中では断トツの射程を持つブキであるため、ポイズンミストを遠くに投げることができるようになるのはなかなか有効。
コラボはスプリンクラーの性能アップ。飛距離や塗り範囲は変わらないので、メインとの組み合わせという点ではこちらは無印ほどの需要は望まれない。サブが好きならお好みで。
燈はラインマーカーのマーキング時間上昇。これもお好みで。

  • 相手インク影響軽減
いわゆる安全靴。ヒト形態を晒す時間が長いという弱点をある程度カバー出来る。
同じストリンガー同士での撃ち合いならスリップダメージを抑えて疑似確1を回避できる可能性も。
上述のヒト移動速度と併せても良い。

  • サブ影響軽減
こちらが遠距離ブキである以上、相手がサブで攻撃をしかけてくる場面も少なくない。
特に弓を構えている間はどうしても隙になりがちなので、いざというときの保険として悪くない。

  • ラストスパート
上述の通りインク効率は悪くないブキだが、終盤はインク管理など気にしていられないといった盤面も多い。
特にナワバリバトルであれば最後に塗り仕事をする状況も生まれがちなので、いざというときのインク不足を防ぐこともできる。

  • 逆境強化
トラストの立ち位置だと生存率は高い。
仲間の復帰を待ちつつ、反撃に出る際に積極的にスペシャルを発動して不利状況をひっくり返す助けになる……かも。

  • サーマルインク
メインブキのインクを命中させた相手が壁越しにいる場合に強調表示する。
他のブキでは優先して積むほどの有用性は無いが、トライストリンガーは曲射で遮蔽物の奥の敵を攻撃する機会が多いため、撃ち漏らしの軽減、逃げられてもその後の索敵に繋げられるので、積んでいるといないとでは使用感が大きく変わる。
ただし、着弾時の爆発にはサーマルインクの効果がないので注意すること。

  • 復活ペナルティアップ
フルチャージをガンガン当てていけるプレイヤー向け。
遠距離ブキなのでチャージャー同様に十分選択肢には入るが、ストリンガー自体がアシスト向きのブキという性質上(アシストキルでは効果を発揮しない)、立ち回りのシビアさは格段に上がる。
ジェッパで前に出ることも多い燈は特にリスキーだろう。

  • ステルスジャンプ
ドンパチやりあっている最前線に飛ぶことは比較的少ないブキ種だが、前線にはすぐに赴くというプレイスタイルの場合は保険になる。

  • 対物攻撃力アップ
遠距離射程を活かして露払いをするのもトライストリンガーに出来る仕事なので、あると役に立つかもしれない。
特にホップソナーやグレートバリアが多いと想定されるルール・ステージでは相手の設置物をどんどん壊していけるかも?

サーモンランでは

他の長射程ブキと同じく、もっぱら高台からオオモノを処理する役目を担う。
ただし比較的強めの塗りやチャージ量の使い分けによって、他の後衛枠よりも多彩な状況に対応可能。弾を3つ出せることから全体的に火力も高く、ノンチャージでも120、1周チャージで300、フルチャージで450と並のチャージャー以上の攻撃力をもつ。

遠くからナベブタやバクダンなどをフルチャージで狙うのはもちろん、1周チャージや0.5周チャージを駆使すれば近距離のドスコイやテッパン、グリルやテッキュウなどをスムーズに撃破できる。
ノンチャージもダイバーの塗りだけでなく、ハシラやコジャケ処理で役に立ち、タテ射ちを使えばタワーの鍋も楽々に落とせるなど、苦手な敵がほぼ存在しない万能ブキと言って過言ではない。かなり長い射程を持ちながらここまでマルチに活躍できるのは他にクーゲルシュライバーくらい。
ただし貫通しないためザコシャケの群れには弱い。通常ウェーブならそこまで気にならないがラッシュでは露呈するだろう。
とはいえ遠距離ではフルチャージ、中~近距離では敵に応じて1周チャージとノンチャージを使い分ければ難なく業務をこなせる。他にもチャージ量によって細かい活用法が研究されているので、より極めたいなら調べてみると良いかもしれない。

余談

  • チャージインク弾の爆発を実現しているのは搭載しているインクの冷却機能と説明されている。釣魚のクーラーボックスから着想を得たのかもしれない。
    その設定もあってか、チャージ弾はまるで棒アイスのような形状をしている。*3

  • スプラトゥーン3には随所に『3』という数字にまつわるものが見受けられるが、一度に3つの弾を放つトライストリンガーもその一つと言える。パッケージを飾ったのもそのためか。

  • ヒーローモードでもトライストリンガーが支給されることがあるが、『5-7 不可逆な時の中でこの街並みを選ぶ意味の場所』でのトライストリンガーチャレンジはヒーローモード屈指の難関の一つと言われている。トラストのエイムや着弾点の収束を熟知して臨まれたし。ブラスターでクリアして放置してる人は正直に手を挙げなさい。


追記・修正はヒーローモードのステージ5-7をトライストリンガーでクリアしてからお願いします。
この項目が面白かったなら……\ナイス!/

最終更新:2025年10月22日 11:33

*1 メーカー名は定かではないが、ロゴマークから「つり」と読める。

*2 14式竹筒銃・乙はチャージャー区分。

*3 ちなみにフルイドVのチャージショットも同じ形。