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ファイトフィーバー

登録日:2014/10/30 Thu 22:01:07
更新日:2026/10/07 Wed 20:10:04
所要時間:約 4 分で読めます






テコンドーで燃え上がれ!



『ファイトフィーバー(FIGHT FEVER)』とは、1994年にリリースされた格闘ゲームである。漢字表記は『王中王』。
開発は韓国のゲーム会社・ビッコム社が担当した。


【概要】


SNKのアーケード筐体であるMVS(業務用NEO-GEO)向けソフト。
当時のビッコム社とSNKは、MVS/NEO-GEOをアジア圏に普及させる為に提携していた。

ちなみに、1994年当時の同社の社長はキム・カッファン。
そう、『餓狼伝説2 -新たなる闘い-』からレギュラー化したキム・カッファンの名前のモデルである*1。
キム社長はテコンドー団体のお偉いさんと懇意であり、提携先のSNKへテコンドーの資料を送ったり、当初はうだつの上がらないおっさんだった『餓狼』の方のキムのデザインに「こんなんじゃ韓国では人気出ないよ」とダメ出しし、現在のデザインに変更されるきっかけを作ったという(結果自分の名前にされたのは後で知ったらしい)。

そんな社長が自社で作ったゲームはやはりテコンドーを前面に押し出している……が、そのテコンドーの描写は余りにも前衛的。

日本でも稼働したが、余りにも前衛的過ぎた故かあまり普及はせず、家庭用のNEOGEOには移植されなかった。
その後、韓国でのみ『極超豪拳 -The Eye Of Typhoon-』というタイトルの続編が3DOとMS-DOSでリリースされている。



【ちょっとおかしい所】


  • 登場キャラクターが全員テコンドー使い。どー見てもテコンドー関係ない外見のキャラばかりなのに。
  • しかも全員飛び道具持ちな上連発できる。
  • 勝利メッセージの日本語がちょっとおかしい(「負けるわける」や「たならんわ」など)
  • 必殺技を必勝技と表記している。しかも、技を発動したときにその必勝技の名前が画面に表示される。
  • 操作性に難があり、必勝技が非常に出しにくく、ガードの切り替えが出来ない。
  • 特定条件で出せる超必勝技に至っては、1人を除いて皆「乱舞系」の技。当然こっちもコマンドが成立しにくいのでなかなか出せない。
  • 技の当たり判定がおかしい(普通なら当たる技がどう見ても当たらなかったり、見た目が足払いの技なのにダウンしないなど)
  • のけ反り中は完全無敵、相手と離れた位置で強Pで挑発などどこかで見たことあるシステム
  • どっかで聞いたことある効果音
  • スタッフロールがハングル文字。
  • デモ画面に100メガショックのロゴが出てくるものの、実際のROM容量は98Mビット。

このうちのシステムと効果音に関しては、開発にSNKのスタッフが関わったためであり、効果音ライブラリやグラフィックパーツ*2の提供をSNKから受けている。



【登場キャラクター】


ほとんどがテコンドー無関係とは言わないお約束。

●ハン・ベーダル
登場人物中もっともテコンドー選手らしい風貌のキャラ。EDを見る限り本職はサラリーマンっぽいが。
全体的にパンチ技が多いのはご愛敬。勝利した際、負けた相手を「へたくそー!」*3と誉めたたえてくれる。
KOF2000に出てきたジョン・フーンのストライカー、カン・ベダルはそっくりさんなだけで多分無関係。


●キム・フーン(金勲)
金髪に青い胴着を着た男。韓国風の名前なのに何故かメキシコ出身。
KOFのフーンさんとは多分無関係。*4
どこぞの格ゲーに出てくる忍者みたいな必勝技を使う。


●ミユキ
このゲームの紅一点。新体操の先生。
アクセントは「ミユ↑キ↓ィー」である。
彼女のホームステージはどこかの駅のホームなのだが、5両編成の新幹線が通過する。


●ロッペンハイマー
酒場で働くドイツ人のおっちゃん。
どこぞの格ゲーに出てくるバンダナ棒術使いのその後ではない。
彼のステージは「(彼が)働いている酒場」という仕事場を私物化している始末。

「テコンドーをヨーロッパに拡げるまで負けるわけるわけにはいかん!」


●ゴルリオ
ブラジルの原住民の風貌の巨漢。このゲームの裏主人公。
見た目とは裏腹に飛び道具に対空技と揃っており、腹這いスピンで突撃する異様な必勝技*5を持つ。
彼の超必勝技だけは他のキャラと違い、「上下に激しく動きながら腹這いスピンしつつ相手に突撃する」という実にトンチキな代物である。

「ガハハハ…、全く勝負たならんわ!」


●ニックコマンドー
仮面をかぶったアメリカの軍人。
13日の金曜日に現れて鉈を振り回したりはしない。(手榴弾は投げる。しかも画面上に2発まで連続で投げることが可能。)
スペルミス&改行ミスの二段構えで笑いを誘うツワモノ。

「俺がNO 1.
 だ!次は誰が相手だ!」


●マジックダンカー
バスケの選手みたいな風貌の黒人。
ボールを飛び道具にしたり、体当たりをかましてくるが気にしてはいけない。


●チンタオ
少林僧みたいな風貌の中国人。師匠がいるらしいが、EDでは俳優になっている。
中国の偉人「黄飛鴻」が元ネタかと思われる。


●マスタータエクック
中ボスのじじい。OPでなんか頑張っている人。
似ているけど煎餅を投げたりはしない。腕伸びるけど。
スペルは「MASTER TAEKUK」だが、発音は「マスターテクー」の方が近い。
EDではジェットコースターに乗っている。


対戦モードのみ使用可能。

●空手健児
ラスボス。マスタータエクックを倒し、テコン王になったプレイヤーに挑戦状をたたき付ける謎の男。
素肌にサスペンダーと袴を組み合わせた衣装を着ており、ウルトラバックドロップが得意技。


追記・修正はテコン王になってからお願いします。

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最終更新:2026年10月07日 20:10

*1 ちなみにビッコム社長の名前は漢字表記で「金甲煥」、『餓狼』のキムは架空の人物ということで発音が同じかつ1文字変えた「金甲喚」となっている。

*2 部分部分でスコアのフォント等を見ると『龍虎の拳』や『餓狼伝説』のものを流用しているのがわかる。

*3 実際は「ヘナッソー!」(朝鮮語で「やったぞー!」の意)と言っている。

*4 但し、名前の元ネタにはされている

*5 その名も「亀腹脚」である。