餓狼伝説2 -新たなる闘い-

登録日:2015/10/05 Mon 03:17:20
更新日:2023/04/29 Sat 14:09:00
所要時間:約 4 分で読めます






今再び、伝説の男たちが帰ってきた…。



『餓狼伝説2 ―新たなる戦い―』は、92年にSNKが製作、稼働、販売した格闘ゲーム。
NEOGEOでは『龍虎の拳』に続く100メガショックシリーズ第二弾とされる。






【概要】

餓狼伝説 ―宿命の戦い―』の続編で、カプコンの『ストリートファイターⅡ』がブームの火付けとなり
格闘ゲームが黄金期を迎えようとしていた時期に発売された。
それに伴い、前作がストーリー重視の一人プレイを意識した、ベルトアクションの雰囲気を残したシステムだったのに対して、
『ストII』型の対戦型の格闘ゲームへとリニューアル。

システム的には前作からかなりの変更があったうえで、ライン移動による回避や避け攻撃など独特のシステムが設けられている。
「ダメージのけぞり中は無敵」という仕様が組み込まれており、『ストⅡ』にて発見されて格闘ゲームの常識となりつつあった“キャンセル必殺技”が“現象”としては起きるが連続ヒットにはならない(ガードさせれば削りはできる)とされた。
目玉の1つが、先行した『龍虎の拳』に続いて超必殺技がシステムとして実装された事。
一発逆転可能な緊張感を持ったシステムはSNK系ゲームの売りとなると共に以降の同系統のゲームの流行となっていった。

これらの仕様で「画面端でトリカゴ」「連続技→気絶→連続技、で死亡」などの問題事を回避しておりストⅡと別の軸線を進もうとしたわけだが、ゲームバランス的にはまだまだ練り込み不足も指摘されている。新仕様ゆえの問題点も多々見られる。
「アンディのガード固め連携が詰んでいる」「ジョーに待たれるとどうしようもない」「ライン逃げされると追えない(特にライン移動攻撃の性能が悪いキャラ)」など、ひどいマッチングも多い。

しかし、グラフィックや音楽面は勿論、キャラクターの魅力の充実もあってかゲームは大ヒット。
当時の名だたるハードに移植された事やコミカライズやアニメ化もされる等、ゲーム史に名を残す作品となっている。


【物語】

サウスタウンの盟主ギース・ハワードが死亡してから一年。
新たなる「キングオブファイターズ」の招待状が届く・・・という、以降の繰り返しの元祖。
物語や世界観は割とアバウトで、以降のシリーズやアニメ、ゲーメストコミックスの漫画の設定が
公式化していった事実がある(ボンガロが公式化しなかったのは幸か不幸か・・・)。


【システム】

ABCDボタンに弱パンチ、弱キック、強パンチ、強キックが振り分けられ、基本的な操作が『ストII』式に。
ライン移動が任意になり、ABボタン同時押しで移動可能に。
また、CDボタン同時押しで相手を別ラインに飛ばす事が出来る。


【超必殺技】

体力ゲージが1/4以下で点滅状態の時に使用可能。
本作の時点ではプレイヤーキャラクターとなる8名のみに設定されており、ボスキャラクター4人は使用できなかった。
この時点で放出系、突進系、乱舞系、投げ技と多岐に渡ったパターンが登場しているのは驚くべきばかり。


【登場キャラクター】

【使用可能】

テリー・ボガード
CV:橋本さとし
主人公その1。
ギースを倒したマーシャルアーツ使いの風来坊。
アメリカのラシュモア山(大統領の顔が彫られてるアレ)をバックに走る貨物列車をホームステージとしている。
豊富な連続技を誇るが、システム上は役に立たない。

アンディ・ボガード
CV:橋本潤
主人公その2。
イタリアへ渡る。
呑気なBGMが話題を呼ぶ。
最凶の鬼畜技、斬影拳が猛威を振るう。

ジョー・東
CV:生瀬勝久
主人公その3。
魂の故郷、タイへ。
バランスのいい技が揃っており、まだパンツ呼ばわりはされていない。
餓狼シリーズで最も強かった時代であり斬影拳を持つアンディをも超える。
声が矢部謙三。

不知火舞
CV:曽木康代(現:曽木亜古弥)
おっぱい忍者。
格好が青少年の何かに危ない。
勝利時の乳揺れは移植時の重要ポイント。

■山田十平衛
CV:竹田団吾
鬼とまで呼ばれた伝説の柔道家。
舞の祖父にしてアンディの師でもある不知火半蔵の親友。
よく名前を「十兵衛」と間違われる。

■チン・シンザン
CV:橋本潤
実業家にして太極拳使いの動けるデブ。
コミカライズでのジョーとの腐れ縁が公式化。
こんな見た目だが、ジェフ(ボガード父)とギースの弟弟子(タンの弟子)。
『龍虎』のロバート・ガルシアとはゴルフ仲間にあたるらしい。
キャラクターの見た目、名前、技の元ネタは『空手バカ一代』から。

キム・カッファン
CV:橋本さとし
正義のテコンドー使い。
主人公っぽい見た目で人気があった。
当時は名前(カッファン)があった。

■ビッグ・ベア
CV:竹田団吾
覆面ヒールレスラー・ライデンがマスクを脱ぎベビーフェイスに。
北尾ドリラーからビッグバン・ベイダーにリニューアルされた。
正統派の割には超必殺技で火を吹いてますが。

【三闘士】

※イベント専用のサブボスキャラクター。
原作ではCPU専用キャラクターであり、移植作でしか使用出来ない。

ビリー・カーン
CV:生瀬勝久
ギースの側近にして主の復讐に燃える棒術使い。
棍は三節棍にリニューアル。
尚、本作では本当にクラウザーの部下である。

■アクセル・ホーク
CV:マイケル・ビアード
復活のボクサー。
モデルはジョージ・フォアマン。
ロープに電流が流れるリングという危ない場所で戦うが本人は善人(ボンガロは偽物です)。

■ローレンス・ブラッド
声:生瀬勝久
伝説のマタドール。マントなどを使い戦う。
剣とか無いわー。引くわー。

※彼ら三闘士ステージは奥行きが無く、背後のラインに当たるとダメージを受ける(歯車、電流ロープ、牛の群れ)。

【ボス】


ヴォルフガング・クラウザー
CV:マイケル・ビアード
この時点での設定は「ギースも怖れた闇の帝王」のみ。
シュトロハイム伯爵家の設定もアニメ以降に追加された設定であり、本当に正体不明だった。
ステージ演出とガチクラシックに全国のゲームファンが震えた。
ボスキャラクターでは唯一超必殺技らしきものを持つ(カイザーウェイブ)。


【移植作品】

ネオジオは勿論、SFC、MD、PCエンジン(スーパーCD-ROM2アーケードカード)、X68000、GB(熱闘)、等に移植。
ネオジオを除いた完全版は後にアーカイブスとして発売されたPS2のみ。
当時の子供達が触れる機会が多かったのはSFC版だが、流石のタカラクオリティからか評判がスゴい(色々な意味で)。





今再び、伝説の追記・修正が帰ってきた…。


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最終更新:2023年04月29日 14:09