シンシア・ブリジッド・フィッツジェラルド

登録日:2017/12/20 (水曜日) 20:24:00
更新日:2021/04/13 Tue 19:15:17
所要時間:約 7 分で読めます




UPEOのエース!うちの新型、乗り心地はどう? さぁ、実力みせてもらいましょうか。

シンシア・ブリジット・フィッツジェラルドとは、『ACE COMBAT 3 electrosphere』の登場人物である。

CV:川村万梨阿

ユージア大陸において覇権を持つ2つの企業のうちのひとつ「ニューコム」の社員で、
同社が擁する非常事態対策機構「Newcom Emergency Unit」=「NEU」のチーフ・コンサルティング・パイロットでもある。
両親が、ゼネラルリソースの幹部であり、自身も元々は、ゼネラルリソースに所属していたが、
同社の保守的な体質に反発し、革新的なニューコムに移籍した経歴を持つ。
また、UPEOにはフィオナ・クリス・フィッツジェラルドという妹がいる。
本人もニューコムの戦闘機「Rナンバー」の開発に関わる天才技術者であり、理想主義な夢想家の一面を持つ。
ニューコムの持つ科学・技術の中でも、特に人間の脳をAIとしてコンピュータに移植する「電脳化(サブリメーション)」の技術に興味を持っており、電脳化が立場や人間関係を超えて分かりあうための力であると狂信的なまでに信じている。

なお、本作のOP映像は彼女が本作の看板機である「R-103(デルフィナス#3)」のテスト飛行シーンから始まる。

初登場は「SCYLLA AND CHARYBDIS」。
このミッションはクラークソン代表ゼネラルリソースニューコムの停戦調停に向かうため専用機に搭乗し、主人公がその護衛をするというもの。
その最後に、主人公はUPEOから専用機を撃墜する指令を受け、UPEOに従いクラークソン代表(と、機内の護衛に就いているフィオナ)が搭乗する専用機を撃墜するか、UPEOを裏切って専用機を護衛するか選択することになる。
そこで専用機を護衛する決断をすると、NEUが専用機を護衛するために駆けつけてくるのだが、その中の1機として「R-102(デルフィナス#2)」に乗って登場する(この時はセリフなし)。
そして、主人公がニューコムに移籍すると、主人公とフィオナNEUとして彼女の部隊に配属され、
共にゼネラルリソースと闘うことになる。
ちなみに、ルートによっては、フィオナに対し「お互いがいつ殺し合うか分からないような関係になりたくない」としてニューコムに移籍するよう打診していたことが明かされる。

搭乗機は主人公と最初に会った時は白ベースに青と赤のラインが入った専用色の「R-102(デルフィナス#2)」で、
主人公がNEUに移籍してからは同じ塗り分けの「R-103(デルフィナス#3)」だが、
高高度攻撃ミッションの時だけオレンジ色の「R-311(レモラ)」に乗っている。ちなみにこれら専用色の機体はある条件を満たすとプレイヤーも使用可能。


姉さん!
ニューコムで実験を予定している
電脳化の被験者に姉さんの名前が……。

ああ、その事?
志願したの。何の為に私が今まで
ニューコムにいたと思ってたの?

──いつまでも姉さんは同じ。
夢を見るなら眠ってる時だけにしてよ!

夢? ただの夢扱いする気!?
あなた私の何をどう知っているつもり?
──誰にも口出しさせない。
たとえ、たった一人の妹にも。

姉さんは身体や心まで
捨てようとしているんじゃないの?
まだ実験も成功していない電脳化なんて……無茶よ!
一体、何が知りたいの?

──誰もが進むべき次なる世界。
そう、まだ誰も体験した事のない、すべてが新しく
未知の知覚や感覚によって構成されている
宇宙を知りたい。
生きる物が必ず持つ肉体が精神や魂といった
未知の可能性を秘める存在にまで
限界を作っているのよ。

たとえそうだとしても、姉さんが望んでいるのは、
自然から与えられた人の力を超えてる。
それは……危険な力だわ。

そう、その通りよ! 私が欲しいのは、
選ばれた者が手にする事の出来る
新しい世界への扉をこじ開ける力よ!

──人間は、けして神にはなれないのよ。

フィオナとの関係は、元々フィオナシンシアや両親への反発心を持ってUPEOに入隊した経緯があるため若干ギクシャクしていたらしいが、
ミッション中は姉妹らしく息の合ったコンビネーションを見せ、また、私生活でも、ニューコム内にいる唯一の肉親として、姉らしくフィオナに接しようとしている。
しかし、フィオナニューコムの推進する電脳化実験の被験者リストにシンシアの名前を見つけてしまったことで、姉妹の関係に若干の亀裂が見えるようになる。
その後、シンシアは主人公に対し、ログに残らないよう設定された極秘メールを送信。
ニューコムの推進する電脳化実験に参加しようとしたところを止められ、革新的だったはずのニューコムが持つ保守的な部分に失望。
また、シンシアニューコムとは別に電脳化実験を行う計画に参加を打診されていることを明かす。そして…


緊急事態発生。
正体不明の空中空母が出現し、
軍事クーデターが勃発しました!
ただちに帰還してください。

まさか?! 予定よりずっと早いじゃない!
なんでこんなタイミング!

何、どうしたの?

ごめん、フィー。
私、やっぱり自分の信じる道を行く。

……どういう意味? 何が?!

ごめん……説明する時間がなかったけど、
私はクーデターに参加する。
反対するならば、ニューコムへ戻りなさい!
もしも、私を信じる気があるのなら、
キミにはこのままついて来てほしい。
事情は後で説明します!

ふざけないで姉さん!
彼女についていっては駄目!
戻りなさい……戻って!


作戦行動中、突如として軍事クーデターの勃発が告げられる。
帰還するよう命じられるシンシアの部隊だが、シンシアは「クーデターに参加する」と告げ、戦線を離脱しようとする。
そして、主人公に対し、自分を信じるのならクーデターについてきてほしいと打診する。
ここで、主人公がクーデター組織「ウロボロス」に参加する「ニューコム・ウロボロスルート」か、
ニューコムに残留する「ニューコムルート」かの選択によって、彼女の運命は大きく分かれることになる。

  • ニューコム・ウロボロスルート
主人公はシンシアについて行きクーデターに参加。そこには、かつて主人公をゼネラルリソースに誘ったアビサル・ディジョンの姿があった。
そこへ突如として、ニューコムの基地で爆発事故(ウロボロスのテロであることが示唆されている)によって、
フィオナが死亡したというニュースが……絶望するシンシアは、ウロボロスで革命を成そうと決意する。
しかし…

フィーは……
フィーは、こんな私にいつも言ってた。
夢なら寝てる時にでも見ろと。
でも、あなたのおかげでわかった。
──寝覚めの悪い夢。

ウロボロスの真の目的は全人類の電脳化などではなく、ディジョンの私怨による世界の破壊であることが発覚。
自らの夢をディジョンのエゴに利用されたこと、そして、フィオナの忠告を聞かなかったことがこの結末を招いたことを知ったシンシアは、
ウロボロスと袂を分かち、主人公と共にウロボロスを壊滅させることを決意する。



  • ニューコムルート
主人公とフィオナシンシアを拒絶し、ニューコムに残留。シンシアは死亡したものとして処理される。
その後、ウロボロスと闘う中で主人公とフィオナシンシアを発見。
ミッションの達成度によって若干経緯は違うものの、シンシアは主人公とフィオナの手によって倒されることとなる。しかし…

姉さん……。
バカな人。

はい、フィー!

姉さん!

きっとあなたの事だから、今ごろは私の事で
ひどく落ち込んでるんでしょうね。
──でも、あの時は仕方なかった。
誰が悪いワケでもない。
むしろ、感謝してる。
あなたが、私の肉体を消してくれたから。
私は私の夢だったこっちの世界に来れたんだし。
──あなたは多分、
これを聞いても信じないかもしれない。
でも、電脳空間(エレクトロスフィア)は確かにある。
そして……素晴らしい。

ウロボロスを倒したフィオナの元に、死亡したはずのシンシアからメッセージが届く。
シンシアはウロボロスの手によって電脳化を果たしていたのだった。結局、フィオナの言葉はシンシアには届かなかったのだ……。
ちなみに、ニューコムルートラストミッションの名前は「SOLE SURVIVOR」=「唯一の生存者」。
つまり、クーデター前は電脳化にまつわる陰謀に巻き込まれ、電脳化されただ一人電脳世界で生き残ったディジョンのこと、
クーデター後は壊滅したウロボロスの中で、ただ一人電脳世界で生き残ったシンシアのことを指していると考えられる(他に電脳化された者がいないとも限らないが)。

ちなみに、UPEOルートでは一切登場せず。ゼネラルリソースルートでは「WELCOMMING COMMITTEE」で敵機として登場する。








追記修正は肉体を捨て、存在を電脳化してからお願いします。



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最終更新:2021年04月13日 19:15