登録日:2018/02/17 (土) 13:01:26
更新日:2026/07/04 Sat 16:35:40
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死ぬことでいまわしいと思っている世の中と別れ、安らぎを得られるならば……
この考えは生きていて楽しいことがあるなら生きていたい、という欲望の裏返しだ…
きみのは、けっして無感覚になっているのじゃあない……
セシリアとは、『ゴルゴ13』の2巻に収録されたエピソード「白夜は愛のうめき」に登場するゲストキャラクター。
なお、原作ではメインとなるゲストキャラクターでありながらも名前が明かされていないため、本項目名と項目内の記述はアニメ版で明かされた名前で通している。
概要
ゴルゴがいたニューヨークのホテル内のバーにて飲んでいたが、あるカップルのやり取りを見てフラッシュバックを起こした女性。
実はは過去に夫が別の女性と浮気している場に乗り込んだが、夫から逆に反論された末に夫の触る手を振り払った所、不幸にも夫は机の角に頭をぶつけて即死させてしまった。
これによって裁判にかかるが、不運の事故と浮気現場での騒動から情状酌量で懲役6ヶ月と執行猶予1年の判決が下されるという過去を持っており、それがトラウマになったようで思い出すと眩暈で倒れる程の心の傷となっている。
なお、作中での夫の台詞からかなりの遺産を持っている事が示唆されている(夫も金目当てで結婚したとのこと)。
実際に理由は不明だがアメリカからノルウェーに行こうとしていたので、簡単に海外に行けるくらいには金には困っていないのだろう。
そんなセシリアはバーでも車内でも飛行機でも偶然にもゴルゴ13と関わりを持ち続けることになり……
飛行機トラブルの際には生きる気力を失っている心情を漏らすが、ゴルゴにその心情を否定される。
劇中の活躍
ホテルを出てからも空港で共になったゴルゴとセシリアだったが、搭乗した飛行機は胴体着陸を決定し、空港ではその準備が行われる。
胴体着陸へと向かう飛行機の機内は、セシリアを含めた乗客は全員冷や汗をかいて緊張が高まり、機内で動揺していないのはゴルゴだけだった。
飛行機はついに胴体を地面にぶつけて機内は激しい揺れに襲われたことで乗客は衝撃で騒ぎ出し、セシリアも恐怖からか咄嗟に隣にいたゴルゴに思わず抱き着いた。
飛行機は胴体着陸に成功し、それを感じ取った乗客は歓声を上げ始める。
全員抱き合って互いに喜びを分かち合う中、セシリアとゴルゴは接吻をし始める。
するとセシリアは安堵と生への意欲が出てきたからなのか、涙を流し始めた。
自分に抱き着きながら泣き始めたセシリアを見て、ゴルゴは何かを思っているようだった…。
舞台は移ったノルウェーのトロムセでは、午前0時と真夜中だったが、早朝のような明るさだった。
沈みかけた
太陽がまた昇り始めているこの現象こそ、白夜である。
このトロムセの中でゴルゴとセシリアは激しい一夜を交わしていたが、やがて一夜は終わってゴルゴは服を着始めるが、セシリアは涙ながらに別れを察して挨拶を告げる。
ゴルゴもセシリアと一瞬だけ見つめ合った後、何も言わずにその場から立ち去ったのだった。
その後、ゴルゴは湖畔にある廃墟となった城郭にて銃撃の体制を取っていた。
スコープ内に見える相手は、小型クルーザーを操縦する高齢と思われる男性。
彼はクルーザーから降りた後、部下らしき男性が用意した馬に乗馬する瞬間を銃撃される。
男性は馬から体を大きく飛ばし、ゴルゴも薬莢を落としながらそれを見届けて殺人を完了した。
ゴルゴがノルウェーのトロムセに来たのは、物語では描かれていない誰かに依頼を受けての事だったようだ。
階段を下りるゴルゴだったが、何かを察して足を止めてバッグを落とす。
そして即座にM16を構え始めた……が、目の前に移る光景は若い女性の姿。
そう、ゴルゴの目の先にいたのはセシリアだったのである。
セシリアは勿論、ゴルゴ自身もこれは予想外だったのか瞳孔を大きく開く。
セシリアはゴルゴの後をひっそりと付けてきていたようだ……別れを告げながらも名残惜しかったのか。
ゴルゴも色々と彼女に思う所もあったのか、冷や汗を浮かべ始める(まあ素人の女性に後ろから付けられていたのを気が付かなかった不注意っぷりが甘いが)。
大体を察したセシリアは、冷や汗を流し目を瞑りながらも覚悟を決める。
一方のゴルゴが、何と今後も滅多に見ないであろう弱った眼で参ったような表情まで表に出す。
城には大きな銃声が響き渡り、見つめあう2人。
銃撃後に落ちた薬莢が階段を音を立てながら降りるかのように飛び跳ね、それは息絶えたセシリアの手元に向かったのだった。
セシリアを射殺して階段を下りるゴルゴと左胸を打たれて息絶えたセシリアが、遠く描かれる……。
アニメ版
セシリアが登場したエピソードはアニメ化されているが、初期の作風だったことから現在のゴルゴ像に合うようにセシリアの描写に調整及びフォローが行われている。以下、変更点。
- 本エピソードの主役女性の名前がセシリアと設定される。
- バーでの回想は浮気現場を目撃した部分で終わっており、殺人や裁判の回想は空港に向かって歩く最中で思い起こしている。
- 夫の死因となる躓いた物が瓶ではなく、浮気が露見した際に自身が投げ捨てたコップになっている(運の悪さが強調されている)。
- セシリアが住んでいたアパートの管理人に所持品を譲って別れを告げる描写が追加。この際にセシリアがノルウェーに渡った理由が故郷だったからという設定が追加。
- ゴルゴが死による安らぎに対する持論を述べる前に、セシリアの手が震えていることを指摘する描写を追加。
- ゴルゴがセシリアを射殺する場面は驚きはしているが、原作と違って動揺の様子は見せず、落ちた薬莢をゴルゴが素手で拾うシーンが追加されている。
余談
- セシリアが登場したエピソード「白夜は愛のうめき」はゴルゴ13初期を代表するラブロマンスエピソードの1つとして知られており、初期作品故に現在ではありえない描写も多いことから話題になりやすい。
また、ゴルゴが作中でセシリアに諭した死を安らぎと解釈することに対する否定論も知られている。
- 作中でゴルゴとセシリアが搭乗したタクシーの運転手は多弁な人物として描かれているが、妻を語る時の様子から愛妻家なのが伺える人物で、ある意味セシリアの夫とは対極の人物としての描写として描いて対比している意図が読み取れる。
- セシリアのトラウマを引き起こした作中の冒頭に出てくる喧嘩がヒートアップしていたカップルだが、倒れたセシリアを見て共に気を取られてやり取りは自然と中断している。
結果的にだが、セシリアは過去の自分と夫と似た境遇にいたカップルが自分達と似た展開に発展するのを無意識に止められたと言えるのかもしれない。
追記・修正していけよっ。とっとと追記・修正するのだ!!
- 何か覚えがあるなーと思ったらアニメ化した時に原作エピソードを纏めたのに載ってたやつだ。初期作品で違和感あるけど雰囲気が好きだった。 -- 名無しさん (2018-02-17 15:15:12)
- 脇の甘さが見られたゴルゴだがそれすらも最初期の雰囲気と相まって名作。逆にアニメ版だと通常のゴルゴが素人の尾行に全く気付かず接近まで許してるからやや違和感が強い -- 名無しさん (2018-02-17 17:33:30)
- ガンダムの監督の富野由悠季が著名人が選ぶゴルゴ13のエピソードでこれを挙げてた -- 名無しさん (2020-02-02 10:06:56)
- ここでゴルゴが撃った事がキャラの方向性を決定づけたと言える。殺し屋は情に絆され「る」から「ない」に創作のイメージそのものを変えた、まぁ殺し屋というか職人と言った方が良いか -- 名無しさん (2021-10-24 19:14:52)
- 著作権保護のため、項目名を「白夜は愛のうめき(ゴルゴ13)」からエピソードのゲストキャラクターである「セシリア(ゴルゴ13)」への変更を行いました。エピソード項目からキャラクター項目にする都合上、内容をエピソードの記述からキャラクターに主眼を置いた内容にするために一部記述の削除や変更もしております。 -- 名無しさん (2023-08-04 18:55:02)
最終更新:2026年07月04日 16:35