キュア・プラムス(VP)

登録日:2018/11/25(日) 20:39:00
更新日:2024/07/19 Fri 19:38:53
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キュア・プラムスはヴァルキリープロファイルに登場する魔法である。

VP唯一のHP回復魔法で、初期メンバーのジェラードが最初から覚えている。パーティ全員のHPを8割回復するという、RPG全体で見ても回復魔法としてはかなり優れた性能を誇る。

4人が体力ギリギリでかろうじて生存しているような状況でもこれを唱えられれば即座に体勢を立て直せる心強い魔法。これ以上の回復性能を持つアイテムであるノーブル・エリクサーは8個までしか所持できないため、序盤から終盤まで常に活躍する魔法である。

欠点としては、使用時のCTがかなり長いこと。唱えた魔術師は当分はウェイト・リアクションでの援護ぐらいしかできなくなる。しかし紫炎石を絶えず供給できるならば、一撃でパーティの複数人が死亡するような攻撃以外ならこの魔法で回復していれば全滅はほぼ避けられるだろう。

総じて高性能な回復魔法であり縛りプレイでも無い限りはお世話になる事だろう。意外と初期修得していない魔術師も多いので、新しく仲間になった魔術師を使う際は忘れずに覚えさせておきたい。


……さて。上記の通り高性能でパーティの窮地を救ってくれるありがたい魔法なのは確かなのだが、同時にVP屈指のトラウマ魔法として語り草になっている。何故かと言えばその高い性能こそが原因。その恩恵を受けられるのは何も味方ばかりではない。

そう、こんな高性能な回復魔法を敵が使ってこないわけがないのである。無論、敵が使うと回復量が下がるとかそんな生ぬるい仕様は無く、きっちり8割回復する。そして敵側の使用者のHPは味方より遥かに高い。

アズタロサ「キュア・プラムゥスゥ」
104000

J・D・ウォルス「キュアー・プラムス!」
151040

ブラッドヴェイン「キュア・プラムス!」
177600

つまりこういうことである。この魔法はボスが使うと一瞬でパーティが与えたダメージを帳消しにしてしまう、大魔法よりも恐ろしい回復魔法なのだ。なお、一応ドラゴンゾンビのような雑魚敵も使うがそちらはほぼ空気。

上記は本編ボスの使用者の面々とその回復量である。ちなみに全員専用BGM持ちだったりする。皆ゲーム終盤で戦う事になる強敵ばかりであり、数ターンかけて必死で与えたダメージをこれ一発で無に還される脱力感と絶望感は実際に味わったプレイヤーにしかわからないだろう。

最速で出会う使い手はアズタロサ。若本ボイスで唱えて10万4000も回復するので初見のインパクトは絶大。しかしHP3割以下の発狂モードになると使用しなくなる。聖属性弱点なので、セレスティアルスターがあればほぼ問題ないだろう。HPを3万ほど削ってからミトラの聖水を使い10万ダメージを与えて倒すという手もある。

そして最も印象が強いのはブラッドヴェインだろう。本編ラスボスより遥かに激しい攻撃を乗り越えて戦い続けたプレイヤーの精神をこの魔法によってズタズタにした。
ただしこいつの場合、実は使用ターンが10ターン毎と決まっている。加えて発狂モードに入るとキュア・プラムスの使用を1回スキップし次の10の倍数ターンに持ち越す習性がある。ここまで追い込めばHPは3割を切っているのでよほどのことが無い限り次の使用ターンまでに削り切れるはず。

なお、10ターン以内にそもそも発狂モードまで行けないという場合は明らかに攻撃力が足りていない。メンバーや装備を見直して出直そう。回復はガッツとオート・アイテムに任せ、マイト・レインフォースやレデュース・ガードなどの補助魔法でダメージを引き上げよう。強い武器を持っていなくてもパワー・バングル、マジック・バングルを装備すればお手軽に攻撃力を上げられる。

J・D・ウォルスに関してはある意味ではブラッドヴェインより厄介だったりする。こいつ自体はリフレクト・ソーサリーがあれば安全に戦える弱い部類のボスなのだが、この3人の中で唯一使用ターンや使用しなくなる条件などが決められていない。つまり倒し切るまでいつでも使ってくる可能性があるのだ。
加えて元々行動パターンが少なく、HPが50%以下になると4割程度はキュア・プラムスを選択するようになる。発狂モードにまで追い込んでも2割程度の使用の可能性があり、撃破寸前で回復されるとかなり面倒。

最悪の場合、HP半分→キュア・プラムスの無限ループに陥り「全滅の心配は無いが、こちらもウォルスに止めを刺せない」という千日手状態になることも。特にバドラックやグレイなどの攻撃力の低いメンバーや、ダメージの通りにくい魔術師を2人以上採用していたりするとこの状態に陥りやすい。
こうなった場合は出直して、奉竜殿やアリアンロッドの迷宮で強力な武器を手に入れた方がいいだろう。例によってミトラの聖水も効くので、面倒なら9万ダメージ与えてからこれをぶっかけよう。


なお、セラフィックゲートに登場する上記の連中の強化版であるツタンカームやドラゴンタイラントも当然使用する。なぜかリッチだけ使わないが。
ツタンカームはHP50万、ドラゴンタイラントに至っては95万もあるHPを回復するので面倒極まりない。本編と同じように補助魔法でダメージを増やしてから一気に畳み掛けよう。

ちなみにレイス、スルトにもキュア・プラムスのボイスコレクションがあるが、実際にはレイスはキュア・プラムスを使用しない。レイスはブラッドヴェインに継ぐ本編2位の魔力の持ち主でグラビティブレスは一撃全滅級のかなりの強敵。
HPが半分を切るとグラビティブレスを使用しなくなるが、もしキュア・プラムスで回復して再びグラビティブレスを使ってくるようになっていたら更に難敵になっていただろう。……HPがちょうど10万なので即ミトラの聖水使用推奨になるだけの気もするが。

Bエンドのラスボスのスルトもボイスはあるが実際には使わない。……が、セラフィックゲートのレアモンスターである強化版のジャイアント・ロードが本家を差し置いてなぜか使用する。
ブラッドヴェインと同じく使用ターンが決まっており、8ターン毎に唱える。何気にブラッドヴェインより猶予が短い。しかもHP75万かつ防御が6600、魔防に至っては3万と冗談のような耐久力を誇る。レデュース・ガードで防御力を下げながら魔剣アクター・ネファリウス+パワー・バングルなど攻撃力重視で戦いたい。

2以降もこの魔法は勿論続投している。戦闘システムの変更により範囲が単体に縮小されてしまったが、8割回復は据え置き。当然敵が使った時の脅威もそのまま。
相変わらずボスも使用してくる。ウルなどの人型のボスに使用者が多い。ただボスに状態異常が通じるようになったため、沈黙で使用不能にしたり衰弱で回復量を0にしたりなど対抗手段も増えており、初代ほど猛威を振るう事は少なくなっている。

追記・修正は敵のキュア・プラムスの回復量に絶望してからお願いします。

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最終更新:2024年07月19日 19:38