誰が為に鐘は鳴る!!(GS美神)

登録日:2019/6/16 (日曜日) 14:24:58
更新日:2019/08/30 Fri 11:55:31
所要時間:約 6 分で読めます




「誰が為に鐘は鳴る!!」は『GS美神 極楽大作戦!!』のエピソードのひとつ。
単行本第9巻のリポート9~第11巻のリポート7までの計20話で構成される中編エピソード。
これまで取り沙汰されてなかった「ゴーストスイーパーの資格」の詳細が描かれる話であり、横島忠夫のターニングポイントとなるストーリーのひとつ。


あらすじ

ある日、事務所にやってきた小竜姫から受けたのは、かつて戦ったメドーサがGS資格試験に手の者を送り込み、GS業界をコントロールしようとする悪巧みを止める依頼だった。
美神は変装して受験生として試験に潜り込み、ついでに小竜姫からの提案で横島も受験することになってしまう。
はたして横島は無事、資格を取得できるのか。

GS資格試験概要

一年に一度行われるゴーストスイーパーの資格を取得するための試験。2日間に渡って行われる。
一次審査と二次試験があり、メインとなるのは二次試験で、内容は特殊な結界の中で行われる受験生同士によるルール無用のストリートファイト。
この結界の中では物理攻撃のダメージが無効にされるため、霊力を込めた攻撃でなければダメージを与えられない。
試合の組み合わせは審判長が振る「ラプラスのダイス」によって決まる。このダイスはあらゆる霊的干渉を寄せ付けないため、完全な運任せの抽選が行われる。
なお、運任せなので実力に差がありすぎる対戦カードだと駄目なのではとおキヌが指摘するが、エミ曰く幸運を呼び込むのも霊力=当人の実力の内との事。

1日目は一次審査(霊波を放出して強さを計測する)と第一試合が行われ、2日目は第二試合以降が行われる。
第二試合に勝利すれば合格となり、以降の試合の勝敗に関わらず資格を取得できる(棄権した場合は資格放棄と見なされ不合格になる模様)が、その後も優勝者を決めるためトーナメント形式で試合を続ける。なお、三回戦以降はギブアップが認められない。
作中での受験者数は1852名、合格枠は32名という非常に狭き門である。

なお、受験生はプロGSの元などで研修を行わねばならないらしく、横島、ピート、タイガーはそれぞれ美神、唐巣、エミの助手ということでパスした模様。ドクター・カオスはさすがに有名人のため研修を免除されていた。



※以下ネタバレが含まれますので、未読の方は注意。













登場人物

美神令子
小竜姫の依頼を受けて「ミカ・レイ」という名と変装で試験に潜り込む。その時はアニメで登場した神通扇を武器にしていた。

横島忠夫
小竜姫の提案で受験することになってしまう。周囲からののアドバイスと煩悩から発する霊力で意外(?)にも勝ち進んでいく。
一次審査は変装した美神のふとももに反応して霊波を発し突破。その後、二回戦を無事突破したことで合格し、晴れて見習いGSとなる。
その後の対戦では白竜GSの陰念を破り四回戦へと進出、雪之丞との対決でダブルKOとなった。
今回の経験によりサイキック・ソーサーの能力に目覚めた他、雪之丞とライバル(?)関係となった。

●バンダナ
横島がいつも身に着けているバンダナに、小竜姫が神通力を授けて生み出された「心眼」。
横島の霊力を溜めて放射することができる。最期は雪之丞の攻撃から横島をかばって散った。

おキヌちゃん
今回は試合の応援がメインのため出番は少ないが、横島への応援がサッカーのサポーターばりに濃い。

小竜姫
妙神山の管理人をする龍神。美神に依頼を持ってくる。会場にいたメドーサを牽制する。

ピエトロ=ド=ブラドー
唐巣神父の弟子のバンパイアハーフ。受付時は受験の緊張からつい横島に縋り付いてしまったため、周囲のモブ女子からアッーな関係と誤解される。
三回戦で雪之丞に圧倒されるも、美神のアドバイスを受け、今まで忌み嫌っていたバンパイアとしての力も己のものとして受け入れる。
しかし、勘九郎の妨害を受けて敗北した。なお、美神の正体には気付いていないため、ミカ・レイに憧れる様子も見られた。

唐巣和宏
ピートの応援に来たが、小竜姫とメドーサの牽制合戦に巻き込まれてしまい、心労を重ねる。

タイガー寅吉
横島たちと一緒に受験するも、二回戦であたった陰念に負けて不合格となってしまうかませ

小笠原エミ
タイガーの付き添いで来ていたが、本人はピートの応援ばかりしていた。タイガーが不合格になったため、しばいていた。

ドクター・カオス
資格を取得して金を稼ぐため、最年長受験者として試験に臨む。
一回戦で横島とあたり、マリアを持ち込むという卑怯な手段(二次試験では道具を一つだけ選べるが、審判の判断でマリアを認めたので反則ではない)に出るも、マリアが銃撃したために銃刀法違反という常識で逮捕されて不合格になった。

マリア
証拠物件として押収される。余談だが、その時にカオスの年齢が1051歳と判明する。

六道冥子
試合の救護員として登場。医務室に運ばれた雪之丞から情報を聞き出すため、式神のマコラをメドーサに変身させて誘導尋問に利用する。

●厄珍
試合の解説として登場。美神が正体を明かすまで気付かなかった。

メドーサ
息のかかった人間を試験に送り込み、合格させる事でGS業界をコントロールしようと目論む。目論見は食い止められたが、メドーサいわく今回はほんの遊びとの事。

伊達雪之丞
白竜GS所属の受験者。メドーサから与えられた「魔装術」と呼ばれる霊波で体を覆って魔物化する術を使う。
圧倒的な力で勝ち進むが、横島との対戦で膠着状態となり、最後は相打ちでダブルKOとなった。
ピートとの試合で勘九郎が妨害を行ったことに憤慨し、白竜GSを抜ける。

●鎌田勘九郎
雪之丞の同門のオカマ。三人の中で最大の霊力の持ち主で魔装術の完成度もトップ。決勝戦で美神と戦うが…

●陰念
雪之丞の同門のチンピラ。横島との対戦中に魔装術のコントロールが限界を超えて魔物化してしまうが、勘九郎によって倒された。
冥子の式神のショウトラのヒーリングを受けるが、元に戻すためには何ヶ月もかかるらしい。

●久能市氷雅
横島の第2試合の対戦相手で、霊刀ヒトキリマルを使うくノ一。
今回の試合で初めて人を切られるのを楽しみにしていたという危ない18歳。
横島とバンダナのタッグでヒトキリマルを折られると霊的格闘モードにチェンジするが、セクシーな格好だったので横島の煩悩パワーに敗れた。


決着

決勝戦まで進出した美神が勘九郎と戦う一方で、雪之丞から情報を得ようとする仲間たち。雪之丞はその意図に気付くも自らメドーサとの関係を自白し、医務室を吹っ飛ばして逃走した。
雪之丞の証言によりメドーサの関与が発覚したため試合は中止されるが、もはや魔物に近くなっていた勘九郎は戦うことをやめない。
美神、エミ、冥子たちが力を合わせるも、ゴーストスイーパーを倒すための修行を積んでいた勘九郎に圧倒される。
美神がピンチに陥ると、横島の手には試合中に手に入れたサイキック・ソーサーの能力が発現。美神を援護しようとソーサーを投げるが、狙いは大きくそれて小竜姫とメドーサのいる観客席に命中する。

一瞬の隙を突き、メドーサに剣を突き付けた小竜姫。その姿に隙を晒した勘九郎の右腕を美神が切断し、趨勢は決した。
しかし、メドーサに命じられた勘九郎が巨大な火角結界を発動させたために二人の逃亡を許してしまう。
小竜姫の援護を受けた美神は火角結界の霊的構造を開き、よくある「当たれば解除、はずせば爆発」のアレに挑戦することに。
おキヌちゃんの提案により、今回一番幸運を呼び込んだ横島に運命を委ねることにした。


「私たちの命…あずけたわよ! 頼んだわ、横島クン!」

「美神さん…! わっ…わかりましたっ!! くろ…いや…!! です!!」

「じゃ、を切るわっ!!」


つまり試験で幸運を使い切った横島が言った方と反対にすれば正解というシュールなオチだった。

こうして無事、火角結界は止まった。
後日、GS協会は今回の試合を無効にしないことを決定し、横島とピートは無事GS資格を得るのだった。

逃走した雪之丞はモグリのGSとして活動を始め、後に香港編にて今回の続きが描かれる。


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