タッコングは謎だ(ウルトラマンタイガ)

登録日:2019/12/07 (土曜日) 19:40:30
更新日:2020/01/11 Sat 19:31:08
所要時間:約 ? 分で読めます





「タッコングは謎だ」とは『ウルトラマンタイガ』第21話のサブタイトルである。


脚本:柳井祥緒 監督:辻󠄀本貴則


【概要】

帰ってきたウルトラマン』に登場した怪獣「タッコング」が主役のエピソード。

一般人が怪獣出現を目撃する描写、主人公を振り回す少年、懐かしの劇伴などなど、
全編に渡って昭和ウルトラシリーズを思い出させる演出が特徴。


【あらすじ】

ある夜、ある親子がたこ焼きを食べていた、だが娘の方はタコが苦手な様子。
そこへある少年が海の命を粗末にするなと忠告する。

その直後、近くの海から巨大なタコの怪獣、タッコングが出現した。

一方E.G.I.S.の面々は、TVを見ながらのんびりと過ごしていた。
すると臨時ニュースでタッコング出現の一報が流れ、ヒロユキは居ても立っても居られなくなり現場へ急行、
ウルトラマンタイガに変身してタッコングと戦う。

だがまるで戦う気ののないタッコングに調子が出ず、おまけに足の吸盤が地面にしっかりと張り付いて動かせない。
タイタスに交代するも、吐き出すオイルに足を滑らせ転倒してしまう。


オイルを吐くなんて反則だ!


そして保護色で姿を消すタッコング、今度はフーマに交代して位置を探る。


ウルトラソナー!


位置を看破されて攻撃されるも、また吸盤で張り付き動かなくなる。
そうこうしてるうちに時間切れとなり、変身が強制解除されてしまった。

そしてタッコングはコンビナートに上陸し、重油をうまそうに飲み始めた。
その後腹一杯になったのか、眠りについてしまう。

特に怒っているわけでもないタッコングに歯がゆい思いをするヒロユキ達、
そんな彼の元に、1人の少年がやってくる。


僕はシンジ、お兄さん、体の中に何人かの宇宙人を隠しているんだろ?

その力を使って、タッコングを助けておくれよ、おくれよってばさ!


シンジ曰く、このままではギーストロンが現れるという。
ギーストロンとは大地の使い、人間が大地を汚すのに怒っているとのこと。
タッコングはそれを止めにやってきたと語る。

…来ちゃった

シンジがそう呟くと、地面から一筋の光が走り、そこに空いた穴から怪獣「ギーストロン」が出現し、暴れ回る。

タッコング、吠えたけれ!

ギーストロンよ、静かに眠れ!

シンジの呼びかけで目覚めるタッコング、ギーストロンに戦いを挑むも、
力が衰えた身ではなすすべがない、ヒロユキはタイガに変身して加勢するも、同じく劣勢に立たされてしまう。

そこへギーストロンの一撃を食らいそうになるも、タッコングは身を挺して庇う。
これに怒ったタイガはトライストリウムに変身。


燃え上がれ!仲間と共に!


ここに、光の勇者と蛸の怪獣のタッグチームが結成された。(BGM:『夕陽に立つウルトラマン』)


2人の連携でギーストロンを追い詰めていき、最後は「タイガブラストアタック」で止めを刺され、ギーストロンは爆散し倒された。
タイガとタッコングは勝利のハイタッチをする。

戦いが終わり、海へ帰っていくタッコング。
だが今回は「特別」だというシンジ、それはヒロユキ達がいるから、
これからも人類を監視して欲しいと頼むのだった。
そしてシンジはまだ地球の危機は去っていないと感じる。


地球は…宇宙は…人類を必要としているのかな…


そう言い残し、シンジは姿を消した。
シンジはタッコングの背に乗っていた、その手には蛸の足が…
その手を振り、シンジは別れの挨拶をするのだった。


どうもありがとう! ありがとう!


【登場人物】


・シンジ

演:横山歩

謎の少年、タッコングと会話し、ギーストロン出現を予言し、ヒロユキ達に退治を頼んだ。
その正体は最後まで謎のままだったが、手が蛸の足のようになっており、タッコングと何か関係ある模様。
ノンマルトに出てくる少年が「真市(しんいち)」という名前であったため、それに次ぐ存在として「シンジ(次・二)」なのでは?という意見も。


・工藤ヒロユキ

突然現れたタッコングの謎を追う。
だが、E.G.I.S.の仲間との会話で、「よくわからないから、何か理由をつけようとするんじゃないか?」
という過去のウルトラシリーズにも刺さるような一言を残した。


・オイル怪獣 タッコング

映像作品ではなんと帰ってきたウルトラマン以来48年ぶりの登場となる怪獣。*1

ウルトラマンオーブ』では魔王獣として登場する予定だったものの、
スーツが現存せず放送当時のソフビの売り上げも良くなく商品化が見込めないことからマガジャッパに変更されたが、本作でスーツが新造され、ソフビも商品化された。

突如出現するも、特に悪意もなくその場をうろついてるだけであった。
シンジ曰く、長らくギーストロンを抑え込んでいたが、歳をとり抑えきれなくなったという。
それでもトライスクワッドを翻弄する実力を誇り、従来のオイル攻撃の他、
火を吐いたり、炎を纏って突進したり、保護色で姿を消したり吸盤で張り付きでその場を絶対に離れない等様々な能力を披露した。


・凶猛怪獣 ギーストロン

大地の怒りの化身であり、大地を汚す人類を抹殺すべく現れた地底怪獣。
過去に何度もタッコングと戦っていたらしい。

武器は角から発する切れ味抜群のレーザー光線、両腕から放つカッタービーム。
更には角から放つ電磁波でマグマを活性化させることもできるらしい。

その姿はタッコング同様かつて帰ってきたウルトラマンことジャックと戦った怪獣「アーストロン」に酷似しており、
「ゴーストロン」同様彼の亜種だと思われる。
元々はウルトラマンフェスティバル2019に登場したオリジナル怪獣であり、そこから輸入される形での登場となる。



お馴染みハッピーエンドクラッシャー。
幸いな事に今回は姿を見せることもなかった。
だが、彼が呼び寄せた「何か」は着実に地球に迫っていた…


余談

「タッコングは謎だ」の監督を務めた辻本貴則氏は「帰ってきたウルトラマン」のファンであり、
本作含めて辻本氏が監督を過去に務めた回は帰マンを意識した展開や演出が多かったが今回は
  • 48年ぶりに映像作品に登場したタッコング
  • アーストロンの近縁種であるギーストロン
  • 流れる戦闘BGMが「帰ってきたウルトラマン」の戦闘BGM『夕陽に立つウルトラマン』
……等、徹底的な「帰ってきたウルトラマン」第1話、「怪獣総進撃」のオマージュとなっている。
ここまで来るとザザーンも登場させてほしかった感もあるが致し方ないだろう。

今回タッコングが初めて炎を吐く描写がされたが実は「帰ってきたウルトラマン」本放送時から炎を吐けるという設定自体は存在している。


追記、修正しておくれよ〜
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