奴らが蘇る/鬼洞窟、閉じる(百獣戦隊ガオレンジャー)

登録日:2020/03/30 Mon 23:16:06
更新日:2020/04/18 Sat 03:11:54
所要時間:約 18 分で読めます





「我らがマスター!今こそその力をお見せください!」

「ガオレンジャー!」

「うぬらの全てを!」

「ぶち壊す!!」

次回!

Quest48

奴らが蘇る




「奴らが蘇る/鬼洞窟(マトリックス)、閉じる」とは、百獣戦隊ガオレンジャーのQuest48・49(第48・49話)。
脚本は武上純希、監督は舞原賢三。
倒したはずのハイネスデュークたちが「ヘルハイネスデューク」となって復活し、ガオレンジャーに立ちはだかる。
そして、その圧倒的な強さを前にガオレンジャーは完全なる敗北を喫してしまう。
仲間達が重傷を負い、自分もまた深手を負ってしまったレッドは、リーダーとしてなすべき事を再確認させられることになる……

一方で、オルグの巫女となって復活したツエツエもまた、ある事を企んでいるようだが…?


○奴らが蘇る


前回、最後のオルグである「蒸気機関オルグ」を倒したガオレンジャーは、勝利パーティーで盛り上がっていた。


おやおや、みんな最後のオルグを倒して、浮かれているようです。

ナレーターに呆れられる中、ゲームをしたり記念写真を撮ったりしてますます盛り上がる面々。
するとブルーが…


「チームガオレンジャーも、これでおっしま~~~い!」

そう言った途端、一気に全員の顔が曇る。
そう、この戦いが終われば全員バラバラになってしまうのだ。
そんな彼らをテトムは元気づけるのだった。

オルグの拠点・鬼洞窟マトリックス。
ヤバイバの努力の結果、ツエツエがオルグの地獄から帰還。
再会を喜んでいたその時、ツエツエが出てきた鏡から3つの何かが飛び出した。
その何かとは…


「ハイネスデューク様!?」

「ま、まさか…!」

死んでいったはずのハイネスデューク…シュテン、ウラ、ラセツの3人だった……!


その頃、レッドとイエローは初めて出会った並木道にいた。
現在のレッドの様子を見て、「あの頃よりは少しリーダーらしくなった」と評すイエロー。

場面変わって公園。
再就職先に悩むブルーに、ブラックが「ちゃんこ屋を開く」事を宣言。
自分が社長になり、ブルーを店長にすることを誓うのだった。

再び場面変わって河川敷。
一人座っていたシルバーに、ホワイトが戦いが終わったらどうするのか訊ねる。
シルバーは日本全国を巡る旅に出ることを宣言するが、ホワイトは一人で旅行はつまらないからと、同行しようとするのだった。


オルグの拠点・鬼洞窟マトリックス。

復活したハイネスたちからは強大なエネルギーが放たれており、ツエツエは「地獄に落ちてさらに凶暴な衝動が膨れ上がった」と推測。
すると、ツエツエの胸部に紋章が追加され、更に杖の形状が大きく変化した。
そしてハイネスたちが次々と振り返る。


「よくぞ我らを蘇らせた!その褒美だ!」

「力に満ち満ちてきたぞ、礼を言うでおじゃるぞ、ツエツエ!」

「お前こそデュークの鏡!オルグの巫女なり!」

オルグの巫女となったツエツエは、ハイネスたちの無念を晴らす事を約束するのだった。


その頃、ガオズロックにて一人寂しく一切れのケーキを食べていたテトムは呟いていた。


「現代の世に生きてる皆は、それぞれに帰る場所があるけど…私、どうなっちゃうのかなぁ…?」

「また次の世にオルグが現れるまで、長い眠りに入るのかな…?」

その一方で、ガオレンジャーたちは今後について話し合っていた。

パイロットに戻るべきか悩むイエロー。

ガオレンジャーが解散したらリーダーとして何もしてやれないんじゃないか、と疑問を口にするレッド。

ブランコに乗りながら、「店を開くのは大変じゃないか」とブラックに聞くブルー。

ホワイトは「高校を卒業したら鹿児島の父のもとに帰るのか」と呟き、それを聞いたシルバーは自分が平安時代の人間である故に天涯孤独であることを嘆いていた。


すると、テトムからオルグ反応があることを聞かされ、6人は大急ぎで現場へと向かった。
そして6人を待ち受けていたのは、ヤバイバとオルゲット軍団。


「来たなヤバイバ!お前が最後のオルグだ!」

「ケッ、野球は九回二死までわからねえ!オルグの意地を見せてやるぜェ!!」

「へっ、笑わせるぜ!レッド、ラストにリーダー…ビシッと決めてくれよ!」

「ああ、そうだな!みんな、行くぞぉぉぉぉ!」

こうしてガオレンジャーとヤバイバたちの最後の戦いは切って落とされた。
6人は生身の状態でオルゲット達を蹴散らしていき、いつもの名乗りを上げながら次々に変身していく。

するとヤバイバが突然逃げ出し、6人はその後を追った。
その様子を、高所からツエツエが見ていた……

一方ガオズロックにてその様子を泉から観戦していたテトム。
すると、赤・緑・青の光が泉に浮かび、消えていった。更にこれまでにないオルグ反応が現れ、驚愕する。

その頃、ガオレンジャーはヤバイバを見失っていた。
そこへテトムからの通信が入り、強大なオルグ反応がある事と今いるこの場所「赤目峡谷」にオルグパワーが満ちている事を聞かされる。
混乱する一同の前にヤバイバが現れ…


「一人じゃねえんだな、これがァ!お前たちをお待ちかねの人がいるんだぜぇ?ツエツエ、頼むぜぇ!」


するとツエツエが現れ、6人に奇襲を仕掛けてきた。
ホワイトがツエツエを相手にタイガーバトンで立ち向かうも、ツエツエは蹴りを入れて回避。
ツエツエはホワイトの腕が上がったことを褒めながらも、「あの方たちには勝てない」と言い放つ。
ヤバイバ曰く、ここはガオレンジャーを葬る墓場だというのだ。

「さぁ、そのお姿をお見せください!ハイネス様!」

その時、謎の雷撃が6人を襲った。
そして復活したハイネスたちが姿を現し、6人は驚愕する。

「我ら3人のハイネスが、この世に破壊と混乱を呼び起こし、オルグの世界と成す!」

そしてハイネスたちは6人に迫りくる。
レッドはガオメインバスター・ファイナルモードを撃ち込むが、ラセツに受け止められ、更に跳ね返されてしまった。

爆発に吹き飛ぶ6人。レッドはなぜ彼らが復活したのか疑問に思うが、同時にある事に気づく。

「お前ら、オルグマスターとか言ってたな…?そいつに新しい命をもらったか!」

しかし、彼らからは意外な返答が。


「オルグマスター?」

「そのような者はおらぬでおじゃる」

それを聞いて驚愕する6人。ヤバイバも同じだった。
そして3人はガオレンジャーを蹂躙しつつ語りだす。


「オルグマスターとは、巨大なパワーの例えに過ぎん!」

「今の我らこそ、全てを備えた存在でおじゃる!」

「我ら以上のパワーの者など、この世に存在せぬ!!」

そう、オルグマスターとは「ハイネスたちがオルグを統率するために作った架空の支配者」だったのだ!
ツエツエは「ハイネス様こそオルグの至高」「我らがマスター」と評し、力を合わせてガオレンジャーを倒すように言うのだった。

そしてハイネスたちは「オルグの巫女、ツエツエの頼みとあらば…」と、それに応え、自分たちの武器を合わせた。

「我ら三つの邪気を一つに!」

するとそれぞれの武器が合体し、巨大な剣「修羅百鬼剣」へと変化。
ラセツがそれを構え、「正気退散」の掛け声とともにガオレンジャーに振り下ろした。
その一撃によって大爆発が起き、ガオレンジャーは一斉に吹き飛ばされていく。

倒れたガオレンジャーに止めを刺さんと向かっていくハイネスたち。
だがその時、天空島からガオライオンたちが駆けつけてきた!


ガオレンジャーの絶体絶命の危機に、
パワーアニマルたちが立ち上がりました!

慌てるヤバイバだが、ツエツエは少しも慌てず騒がず「ハイネス様こそ至高の存在」と心酔気味に言う。
ガオライオンたちはガオソウルを一斉に放つも、修羅百鬼剣のバリアで跳ね返され、吹き飛ばされてしまう。
ダメージを受けたガオライオンは、レッドに逃げるようテレパシーを送った。
しかしガオレンジャーは、ハイネスたちを放っておくことはできなかった。


「終わりじゃ!」

「貴様らにできることはもう無い!」

「最後の時だ!」

ラセツは再び修羅百鬼剣を振振り下ろすが、最後の力を振り絞ったガオライオンが立ち上がり、間一髪ガオレンジャーを退避させることに成功。
後を追おうとする3人だが、ツエツエの「奴らに止めを刺すのはまたの機会に」という進言により、撤退していった。


一方、ガオライオンの助けで撤退したガオレンジャーだったが、修羅百鬼剣を完全に避け切ることは出来なかったようで、全員満身創痍だった。


「ごめん、ガオライオン…お前たちまで……」

傷つき横たわるガオライオンを見上げてそう謝罪するレッド。


戦いの終わりは近いと信じていたガオレンジャーたちの前に、
パワーアップしたハイネスたちが立ち塞がります。
絶体絶命のガオレンジャーたちは、
ハイネスたちに向かっていく力を残しているのでしょうか…?

「どうやって……」

どうやって戦えばぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!

荒野にレッドの絶望の叫びが響いた……。



つづく




「皆には休養が必要だ。一つぐらい、リーダーらしい事やらなきゃな…」

「レッド!」

「レッドぉ!」

「バカヤロウ!!」


次回!

Quest49

鬼洞窟(マトリックス)、閉じる


鬼洞窟(マトリックス)、閉じる


満身創痍の戦いから数時間後。
テトムの手当てを受ける仲間たちの様子を見ていたレッド。
彼は一人外に出て、前回皆で撮った写真を眺めていた。

そこへテトムが現れる。

「仕方ないわよ!荒神様ですら予測できなかったんだから…」

そう慰めるテトムだが、レッドは自虐的に語った。

「俺は…リーダー失格だな」

「少しでも早く戦いを終わらせて、皆の夢を叶えさせたかったのに…」

「でも…どうやって奴らと戦えばいいのか、手掛かりひとつない…」

そんな彼に、テトムは「手掛かりになるかわからないけど、ハイネスが現れる時と消える時、同じ反応が現れる」事を告げる。
ただ「オルグが発生する時と違い、大体の場所はわかる」らしい。
それを聞いてレッドは、自分一人で手掛かりを探しに行くことを告げる。

「皆には休養が必要だ。どんなことでも手掛かりが欲しい」

しかしレッド自身も深手を負っているため、テトムは反対する。それでもレッドは…

「大丈夫。一つぐらい、リーダーらしい事やらなきゃな…」


鬼洞窟マトリックス。
ハイネスたちがオルグ地獄の入り口からパワーを吸収していた。

「もうガオレンジャーは風前の灯火ぃ!この世はぁ…オルグの物ぉぉぉ!」

そうヤバイバが浮かれていた時、ツエツエの胸部の紋章の水晶部分に、怪我を圧して山道を進むレッドの姿が映し出された。
それを見たヤバツエは不敵に笑うのだった……

一方レッドは、テトムが言っていた反応があった場所に到着していた。
すると向こうから、強大なエネルギーの柱が伸びているのが見え、ガオズロックの泉にも反応が。
テトムは大急ぎでこれこそがあの反応であることをレッドに伝える。

だがその時、レッドはハイネスたちの奇襲攻撃を受ける。
レッドは変身するも、ウラの雷撃で吹っ飛ばされてしまう。

一方ガオズロックでは。


「レッド!」

「どうした、テトム!?」

「レッドが、手掛かりを探しに行ってハイネスたちに!」

他のメンバーもレッドが一人で手掛かりを探しに行ったこと知ってしまった。

ハイネスたちにフルボッコにされるレッド。
しかも背後には深い谷底が見え、そのままラセツの光線で谷底へ落ちてしまう。

その様子を泉から見ていたホワイト以外の面々。
そこへホワイトも現れ、レッドの所へ連れていくよう頼みこんだ。

鬼洞窟マトリックスでは、ハイネスたちがレッドを撃破したことを知ったヤバイバが大はしゃぎしていた。
一方でツエツエは何かを煮込んでいたようだったが…

その頃イエローたちは、手分けしてレッドを探していた。
その途中、ブルーが例の写真を見つける。そしてその向こうに、倒れていたレッドの姿が見えた。

そこへ皆が集まり、ブラックが呼びかけるが、レッドは目を覚まさない。
悲しみに暮れる5人だったが、ついにレッドが目を開いた。


「生きてた…!」

「良かった…」

「心配したぞ!」

「皆…」

「こんの…バカヤロウ!! 一人で行きやがって!!」

全員に心配される中、自分の胸の内を明かすレッド。
少しでも早く皆に夢を掴んでもらいたかったというレッドの思いに心打たれるブラック。
それでもイエローは、「バカ野郎…俺たちはどんな時でも一緒だろう!?…リーダー!」とレッドを一喝した。

一方、ガオズロックにガオゴッドの化身・風太郎が訪れていた。
風太郎は自分の読みが甘かったことをテトムに謝り、同時にテトムが見つけた3つの反応は、オルグの本拠地への結解が開く瞬間の反応であることを告げる。
その三か所にあるエネルギー体を破壊すれば、結解を破れるというのだ。

その情報をテトムから伝えられたレッドは仲間たちとともに再び立ち上がった。


「やる気、満々だぜ!」

!!!!!!」

自然の力と、人の思いがひとつになる時!


サモン・スピリットオブアース!

地球を守る6人の戦士が生まれるのです!


変身した6人は、レッドが見た光の柱を手分けして探すのだった。

そして、ハイネスたちが地上に出現すると、赤、緑、青といった3色の光の柱がバラバラに発生。
ホワイトとシルバーが緑の光、ブルーとブラックが青の光、そしてレッドとイエローが赤の光の下へ行くと、
それぞれウラ、ラセツ、シュテンがエネルギー体を壊させまいと待ち構えていた。


「立ち止まってる時間はねえんだよ!」

「夢に向かって突っ走れ!!」

レッド&イエローVSシュテン、ホワイト&シルバーVSウラ、ブルー&ブラックVSラセツの苛烈なる戦いが繰り広げられていった。

その頃テトムと風太郎は、3つの結解の中心へと辿り着いていた。
すると、空間が歪んでいる個所を見つけ、そこが入り口だと確信。
そこへ入り込もうとするテトムだが、結解で守られているため、入ることができなかった。

倒れ傷つきながらも、自分たちの夢を掴むためにハイネスたちに挑むガオレンジャー。
シルバーがウラを、ブラックがラセツを、イエローがシュテンを押さえてる間に、ホワイト、ブルー、レッドはエネルギー体を破壊しに行った。
ホワイトのタイガーバトン、ブルーのシャークカッター、レッドのライオンファングによってエネルギー体は破壊され、ついに結解は解かれたのだった。

マトリックス内にて、ついにある物を完成させたツエツエ。
だがそこへテトムが現れる。


「何をするつもりかか知らないけど、もう諦めた方がよさそうよ!」

「おのれぇ!ここはオルグの故郷!ここから先は、オルグの巫女として通しはせぬ!」

「私だって…ガオの巫女として通って見せる!」

今ここに対峙する二人の巫女。するとそこへ風太郎も現れた。
風太郎は体を発光させ、ツエツエを怯ませた。
逃げるツエツエを追おうとするテトムに、風太郎はオルグパワーを封じてガオレンジャーを助ける事を優先させる。
そして風太郎の力によって、オルグ地獄の入り口は塞がれ、オルグパワーは封じられたのだった。

一方ハイネスたちは再び修羅百鬼剣を構え、ガオレンジャーも破邪百獣剣を構えた。

「俺達は、地球に生きる皆の夢を守らなきゃならないんだ!どんなにお前たちが強くても、負けるわけにはいかない!!」

そして両者はにらみ合い…


「正気、退散!」

「邪気、退散!」

二つの剣は同時に振り下ろされ、激突。そして大爆発―――――




そこへテトムと風太郎が駆けつけると、遠くにガオレンジャーが倒れているのが見えた。
彼らが起き上がると、反対側にいたハイネスたちの姿はなく、赤、緑、青の液体だけが残っていた。


「勝った…!」

「みんなぁ!!」

ガオレンジャーに駆け寄るテトムと風太郎。
全員は大勝利に大はしゃぎ。一方その様子を見ていたヤバイバは驚愕。

「もう…ダメかよォ…!?」

その時、怪しい呪文が聞こえてきた。
呪文を唱えていたのはツエツエであり、彼女は先ほど作っていた球体状の物体…オルグの秘宝を取り出して飛ばした。
しかも飛ばした先は、先ほどの3つの液体…ハイネスたちのエキスだった。


ウラシュテンラセツ
3人のハイネスよ…そのパワー集まりて、至高を超え、究極のハイネスを作り上げるのだ!!」

「鬼はー内!福はー外ーー!」

ツエツエの手によって、オルグの秘宝は巨大なオルグシードへと変化。


「あれは!?」

「オルグの強い風を感じるぞ!」

やがて巨大オルグシードを核として、ハイネスのエキスが合体。それが異形の怪人へと姿を変えていく。

「そんな……!?」

今ここに、究極のオルグ・センキが誕生してしまった……!


【余談】
  • 「ヘルハイネスデューク」という名称は作中では呼称されなかった。

  • シュテン存命時、ガオシルバーは狼鬼になり封印されていたため、対面は初めてになる。



どうやって……どうやって追記修正すればぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!
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