R?MJ

登録日:2025/10/11 Sat 01:00:15
更新日:2025/10/15 Wed 21:44:44
所要時間:約 6 分で読めるのかね?イッツショーターイム!!




ちょっと待って!『R?MJ』は、1997年11月27日にバンダイから発売された初代プレイステーション&セガサターン用のホラーアドベンチャーゲームよ。


ちょっと待って!…ちなみに、タイトルの『R?MJ』はアール?エムジェイとは読まないわよ。あと、タイトルロゴに『THE MYSTERY HOSPITAL』ってあるけど、これはそもそもタイトルに含まれないわ。

ちょっと待って!…それじゃあ、なんて読むかっていうとね…なんと、“━━エムジェイ。”だけなの!パッケージの背表紙も記号込みでこの表記だから……間違えないでね!


ちょっと待って!…読み方はさっき言った通り“━━エムジェイ。”なんだけど、製作者の意図としては“R?”にもちゃーんと意味があるの。
タイトルを解析していくとR(evenge)?・(M)utation・(J)ack)……となるらしいわ。
直訳すると突然変異の男の復讐?……としたいらしいわね。……納得できなくてもそうよ。


ちょっと待って!…もう概要とかに進んでもいい?
私自身でもしつこい気もするけど、これが『R?MJ』クオリティよ。


【概要ってやつか…】

ここからは俺が説明してやるぜ。
この『R?MJ』は俺達がS.T.総合病院から脱出するまでを描いた新感覚アドベンチャーゲームだ。
内容の短さの割には無駄に2枚組なんだぜ。
まぁ、これは発売当時のグラフィックに力を入れたアドベンチャーゲームにありがちなやつだな。

これまでのアドベンチャーゲームがテキストを読んでいくタイプのゲームだったのに対して、このゲームはプレイヤーの感覚にダイレクトに訴えるものを目指して製作されているんだ。
……具体的にいうと五感システムに代表される、ゲーム内の俺達の行動にプレイヤーであるお前が追随したり応えたりすると進められるってやつだな。
方法?…おいおい、しっかりしてくれよ。プレステとサターン、それぞれで対応した五感ボタンをタイミングよく押してくれればいいだけだぜ。
恐れることはねぇ。No Fear!

プレイヤーであるお前は俺達から見ればハジメだが、ちゃんとその裏にはお前が居るってことも解ってるぜ……ありがとうな。

…えっ?病院からの脱出を目指してただけなのに地下遺跡を探索したり世界規模の陰謀に巻き込まれたりで訳がわからなかったって!?……それは、俺にも答えられねぇかな…すまねぇ。

あ、後はこの時代のゲームとしては珍しくオートセーブ制で、進めるべき所まで進まねえとセーブはされないんだ。
途中でやめたかったら、セーブされる所までは俺達を進めてやってくれよな。


……あああ、やべぇぞ!
ぐだぐだ説明している暇がなくなった!
レッシャニニゲコメー!

【あらすじってことだね】

今度は僕の出番だよ!
僕達…えっと、僕とハジメとリョウは昔っからの仲良しなんだ!
カギカッコ付きで「親友」が正しい呼び方だよ!
それで、ずっと仲良しでOPの通りで半年前位にも3人で会ったりもしてたんだけど、やっぱりOPではそれぞれの事情でバラバラになったことにされてて……あれぇ、ハジメにリョウ、これって僕、おかしなこと言わされてない?

……大丈夫?…ホントかなぁ……とにかく、ビックリだよ!……リョウが交通事故でS.T.総合病院に運ばれたっていうじゃないか!

慌てたよ、もちろん!
それで、ハジメにも連絡して僕達も病院に向かうことを決めたって訳さ。
ハジメなんか病院までバイクを疾走らせたんだよ!

それで、病院に行ってみると別の意味でビックリだよ!……リョウがピンピンとしてるんだ!
それで、リョウの担当してくれたアヤさんも交えて楽しくお喋りしてたらビックリだよ!…いきなり病院で爆発か何かが起きて、僕達だけが取り残されちゃったんだ!

ちなみに、OPではバックドラフトがどうのとかいってるけど、僕達は消防士さんでもないのにどうやって遭遇したんだろうね?おっかしいな〜?
もしかしたらライターさんはバックドラフトを物凄い炎のことって勘違いしてたのかもね!

ともかく、気づいたらシャッターとかで出られなくなったんで、とにかく出口を探して迷ってる内にミサトちゃんも加わって5人で外を目指してるって訳さ!

……ん?んん!あれぇ〜、ぼ、僕…ラミアウイルスにやられちゃったみたいだよ〜!!

【用語…て、私は知らないわよそんなの!】


■ラミアウイルス

『R?MJ』の世界で、世界的に蔓延している病原菌?よ。
ちなみにぃ、私の診てもらってる病気とは関係ないわね。*1
新聞では世界中で100万人が死んでるらしいわ!100万人よ100万人!
……でも、ワクチンがあると直ぐに治せるのよね。
アヤさんもそう言ってたし。
えっ?ワクチンはそういうのじゃない?知らないわよ!私に言われても!
…後は、ラミアにも種類があるか、同じくらいに危険なウイルスとしてダゴン菌、ベルゼブブウイルス、レイス菌っていうのがあるの。
詳しくはゲームでも買って確かめてよね!
とっても危険だけど、それぞれにワクチンや抗生物質があるから安心よ!
……だからぁ、ワクチンはそういうのじゃないって言われたって私は知らないってば!


■古代ウイルス・アスモデス

院長が遺跡のミイラ?とかから復活?させたウィルスらしいわ。
それでね、なんか偽物のリョウ君のことだったみたいね!……たぶん、考えたら負けね!
色々と教えてくれた後でも院長が復活がどうかって言ってたけど……たぶん、考えたら負けね!


■MJ

ハジメ君のことだったみたいよ!
特殊なでぃーえぬえーを持ってる人間?とかで、アスモデスとMJが揃えば、どんな病気でも治せる薬が作れるっていうか出来たのよ!
特殊なでぃーえぬえーってのは古代人のでぃーえぬえーのことみたい。
なんでハジメ君だけがそうなのか、ハジメ君だとわかるまではどうして私達まで疑われてたかは謎ね!


■S.T.G.

世界でもトップクラスの企業……らしいわ。
製薬会社かって?…なにそれ?実際、とくにゲーム中でも何の会社かとかって言ってないのよ。*2
院長が代表もやってるんですって。*3

解説?はこんなもんでいい?それよりも、早くトモヲ君を助けてあげてよ〜!

【主な登場人物】

※年齢の横の数字は身長と体重です。

■Hajime

AGE18 179/68
主人公=プレイヤー
バイクとロックを
愛する男
正義感が強く、熱い性格
仲間の危機に大活躍?


■Tomowo

AGE18 168/60
ハジメ・リョウの親友。超S級のボーダー。
明るくかわいい男の子。ウィルスに感染?

■Ryo

AGE18 185/75
ハジメ・トモヲの親友
力こそすべてのワイルドな男
感染をも恐れず、仲間を救う? No Fear!

■Aya

AGE21 167/45
S.T.病院の新人看護婦
入院中のリョウの担当、休日は
レースクイーンもこなすスーパーレディー


■「ミサト」

突然、現れた謎の美少女「ミサト」
彼女の語る恐ろしい真実とは…*4




【少し真面目な解説と概要】

……と、ちゃんとゲーム本編に沿った情報やら文面、表現方法で解説しようと思うと滅茶苦茶になる、稚拙な世界観、シナリオ、設定、その他諸々で頭痛が痛くなるタイプの内容な上にゲームとしても著しくテンポが悪いクソゲーである。

……が、ネットが普及して以降は、その突き抜けたクソさと確かに他にはないゲーム性と世界観から妙な形で人気を獲得してしまっており、変に知名度も高い作品である。
特に、某動画サイトでは、何故かRTA動画が流行ってしのぎを削られていた時期もあった。レッシャニニゲコメー!

抽象的で断片的な情報のみが語られるOP中でさえ矛盾してくるストーリーや設定、明らかに用法を間違えていそうな単語など、色々とツッコミたくなる要素も多いものの、尚も勢いで一本のゲームにしてしまえた製作者の情熱は褒めるべき……なのかもしれない。

メディアミックスも考えられていたのか、小説版が存在している。
また、約2年後の1999年12月22日に発売された厨二病なオサレ全開の初期『バイオ』風アクション『カウンドダウンヴァンパイヤーズ』は、舞台も世界観もゲーム性も全く違うものの、一応は本作の続編的な立ち位置に相当し、小説版にて生存したことにされたミサトがヒロインとして登場する。

主要キャラクターのトモヲの声優はコンバット越前でお馴染みの“せいじろう”氏。
今回は声質がウザくとも憎めず、最後には愛しの女の子に想いが通じるも散っていくトモヲにハマっている。

ヒロイン的な立ち位置のアヤにはモデルが存在し、モーションも付けている━━らしい。
なお、ゲーム中では裏技にてその中の人の姿を見ることも可能。


ボォス。ツイキ・シューセー!オーマイガー!!

この項目が面白かったなら……\No Fear/

最終更新:2025年10月15日 21:44

*1 この病気のことが明かされるのは『カウンドダウンヴァンパイヤーズ』になってからであり、本作では全くフォローされない。

*2 イメージ的には様々な業務が抱え込まれたコングロマリット。

*3 設定的には製薬部門のトップというのが正確(?)らしい。

*4 尚、ミサトは何も知らない。物凄い嘘である。

*5 薬をアズモの方に投与するゲームオーバーで変異する姿が、正規ルートで襲ってくる姿と同一である。また、ロバートが回収し損ねた薬が天真の手から転がるカットがあるので、アズモが自分で起き上がってそれを自己投与したとすれば説明はつく。

*6 一応、天真には理由があるのだが上記の通りでアスモデスが蔓延するタイプのウイルスなのか、某Tウイルスのような肉体変異系ウイルスなのかを都合良く使い分けて表現してしまっているのが、殆どプレイヤーに理解されていない状況を生んでいるのであろう。

*7 そのせいで、最後にラスボスを倒すために必要なアイテムの伏線が分からなかったというプレイヤーも少なくない。→偽リョウが予防接種を嫌がる描写が存在する。