登録日:2025/10/11 Sat 03:30:11
更新日:2025/10/11 Sat 03:35:56NEW!
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※日本語未翻訳の作品のため解説に固有名詞など意訳を含みます。
あなた達が想像する以上に、我々は古くからそれを理解している
『
The Greatest Leader』(最も偉大なる指導者)はエイダン・ドイル(Aidan Doyle)による
クトゥルフ神話小説。
アメリカの出版社Baen Publishing Enterprisesが2018年に出版したブラックユーモア×クトゥルフ神話小説アンソロジー『
The Cackle of Cthulhu』(クトゥルフの笑い声)に収録されている。
■あらすじ
世界観はルルイエから目覚めたクトゥルフが日本人のハッカーチームに討伐されてから数年が経ち、多種多様なエルドリッチ対策アプリがスマートフォン向けに配信され邪神や神話生物が恐れるに足りない存在となった現代社会。
オーストラリアのSF社交クラブのメンバーたちは、クラブを運営する元大学教授のレッド・デイブの尽力で行われることになった北朝鮮観光ツアーに参加する。
ツアーの最終日、スタジアムで開催されるショーを観覧していると、空間に亀裂が走り蘇ったクトゥルフの触手が這い出してくる。
■登場人物
オーストラリア奥地の小さな街・ディンゴクリークのSF社交クラブのメンバーたち。
マイケルは最新テクノロジーに精通しスマートフォンアプリも最先端のものを各種インストールしているが、チョーカはWindowsの古いノートパソコンを持ち歩いている。
SF社交クラブを運営する元大学教授。
『
スタートレック』の熱狂的ファンで、文化的に断続した土地に乗り込み社会主義とスタートレックを啓蒙することを生き甲斐としている。北朝鮮ツアーも布教のために開催したと思われていたが……。
ツアー2日目に、エルダーサインの画像が保存されたUSBメモリを残して宿泊していたホテルから突如失踪する。確認を取ったキムによると体調を崩し入院したらしい。
北朝鮮側から派遣されたツアーガイド(兼監視役)。デイブの失踪には関わっておらず、知らせを聞いて本気で困惑していた。
クトゥルフが復活した際には対処しようとする社交クラブに協力するが、どこか投げやりな態度で「慈悲のない恐ろしい存在に支配されることになってもいいのか」という彼らの叱責に項目冒頭の言葉を返している。
テクノロジーの進歩に対応できず、日本人のハッカーに携帯電話1つで撃退され再び眠りについた旧支配者。
旧日本軍と結託し祖国を裏切った北朝鮮幹部達によって召喚される。
眠っている間にアップデートされ、現在は対策アプリを機能不全に陥らせ逆探知して電話をかけるなどテクノロジーにも対応している。
北朝鮮国内では建国の父が格闘技で倒したと喧伝されており、今回の復活も現指導者が祖先のように対処するだろうと期待されている。
北朝鮮国内では建国の父に異次元への門に追放されたと喧伝されており、蹴り飛ばされ怯える様子を再現した像が建てられている。
水中の怪物専用の対策アプリが配信されており、深きものの混血種は顔認証モード(の有料追加機能)で識別できるようになっている。
追記・修正お願いします。
最終更新:2025年10月11日 03:35