黒い十二人の絶望少女(さよなら絶望先生)

登録日:2020/04/08 Wed 18:05:54
更新日:2020/04/12 Sun 14:17:33
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「黒い十二人の絶望少女」とは『さよなら絶望先生』のアニメ第二期『俗・さよなら絶望先生』の第11話前半のエピソードである。

原作にはないアニメオリジナルエピソードであり、昭和83年を舞台とした、
各キャラクターの容姿はそのままに本編とはことなる設定で登場させた所謂「劇中劇」である。


【あらすじ】

東京で事務所を営む名探偵「糸色望」。
ある日、知り合いの甚六警部から殺人事件の調査の協力を依頼される。
舞台は有名な芸術家でった故人・糸色叫の館。彼が預かっていた十二人の少女達が次々に殺されていった。
望が来てからも続く連続殺人、果たして犯人は…?


【登場人物】



ご存じ絶望先生。この話では名探偵として登場。
謎は必ず解くほど腕は良いが、解決する頃には関係者は皆死んでしまっているというジレンマがある。
自分に生きる価値があるのかを確かめるために、いろんな事件に関わる探偵になったというロマンチストな一面も。



ご存じストーカー少女。この話では望の助手として登場。
少年風の衣装を身に纏っており、喋り方も少年風となっている。
事務所で留守番をしていたのか、事件には関わらない。



望の同僚の先生と、ストーリーテラーな少年。
この話では望の知り合いの刑事として登場する。


  • 糸色叫(いとしきさけぶ)

莫大な遺産を残した有名な芸術家。故人。
村人達からは絶叫先生と呼ばれていた。
死後は財産を少女達に均等に分けるようにと遺書を残していた。
アニメや漫画が大好きだったらしく、子供と一緒によく見ていたとのこと。


  • 十二人の少女

藤吉晴美木津千里日塔奈美風浦可符香小節あびる音無芽留関内・マリア・太郎木村カエレ加賀愛三珠真夜大草麻奈美小森霧の十二人の少女達。
ご存じ絶望少女達だが、この話では叫によって絵や彫刻のモデルとして集められた少女達。


…というのは表向きであり、実は全員が叫の愛人であった。
叫の死後、彼女達は次々と何者かに殺害されていき、その遺体はアニメや漫画の名シーンに見立てられていた。
望が来る前に芽留とマリア、その後は麻奈美とカエレが殺害された。
警察は遺産か叫の追悼のために彼女達の誰かが犯人だと推測している。
晴美が漫画好きだったり、カエレが訴訟を起こしたがったりと性格は原作のまま。
だが鶏を直接さばいて調理する等やや過激。



ご存じ望の妹。
この話では殺人事件の第一発見者としての登場。


【以下、ネタバレ注意】

















「よく僕の存在に気が付きましたね、流石は名探偵糸色望」







ご存じ影の薄い男。今回は実は存在していた叫の息子として登場。
叫は生前子供とアニメを見ていたとの情報を得た望、だが少女達は血のつながりはない。
そこで調べた結果、影郎に行き当たったのである。
彼は存在感が薄く、蜃気楼と呼ばれており、少女達も存在に気付かなかった。
そして今回の事件は警察の監視を掻い潜って行われており、彼にはまさにうってつけであった。
更に動機もあり、遺書に名前がなく忘れられていたことへの恨みだろうとして逮捕された。
だが本人は否定し、覗きしかしていないと主張していた。
これで事件は解決したと思われたが…










【以下、さらなるネタバレ注意】
















晴美「探偵さん、私たちが殺したとは思わないの?」







  • 黒い十二人の絶望少女。


その後、少女達に蔵へと案内された望、そこには彼女らをモデルにした作品が保管されていた。
可符香は望に何か言いたいことがあるんじゃないかと聞き、望は答える。


犯人は影郎だが、見立てをしたのは彼女達であるんじゃないかと。


実は館に来る途中、望は浜辺で彼女たちを目撃していた。
そこは丁度真奈美の殺害現場で、見立ての準備をしている最中だったのだ。

だが望には動機がわからなかった、晴美は自分たちが犯人とは思わないのかと聞くがそれは否定した。
それは動機がないから、遺産にしたって1人2人死んだ所でそこまで増えるわけじゃない。
だが彼女らは驚くべきことを口にする。


愛「私たちは心の底から糸色先生を愛していました。


千里「みんなが高校を卒業した後、糸色先生は私達のだれかを花嫁にするはずだったんです。」


晴美「だけど、あの人は誰も選ばないで行ってしまった…」


霧「ひょっとしたらあの人は、誰も愛していなかったのかもしれない」


可符香「あの人が愛していたのは、モデルとしての私達であり…」


あびる「芸術品としての私達だったのかもしれない」



千里「そう考えてしまう事…」





千里「それが、私達の絶望!!!」


いつの間にか、彼女達は刃物を握っていた。



奈美「遺言はただのきっかけ、誰が一番愛されていたかで…」


霧「言い争いの末、殺し合っていたとは思わない?」



驚く望に、彼女らは更に意外なことを口にする。


可符香「探偵さんの名前も糸色でしたねぇ」


あびる「見た目も物腰もどこか先生に似ているわ」


確かに叫に遺影は、望そっくりだった。


千里「女子高生を騙して、翻弄しそうな顔をしている。」


可符香「前世で私たちの先生だったんじゃないですか?」


霧「あなたなら、私達の誰を選びますか…?」


そう言って迫る絶望少女達、望は逃げ出し、どうにか蔵から脱出するが、蔵は炎上してしまった。



望「絶望した!人の心の闇に絶望した!!!」



事件は終わり、帰路につく望。
だが甚六警部からまた関係者は皆死んでしまったなとイジられ、肩を落とすのだった。



【余談】

恐らく題名の元ネタは映画『黒い十人の女』から。映画とは「やたらモテる男とその愛人達の物語」という点が共通している。

霧の「私たちの誰を選びますか?」という問い。
原作では最終回次の話(最終巻収録)にて意外な答えを示すことになった。



追記、修正は人の心の闇に触れてからお願いします。

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