はねろ!コイキング/かぶれ!ヤドキング(ポケモン)

登録日:2020/07/05(日) 03:05:15
更新日:2020/07/22 Wed 14:46:42
所要時間:約 12 分で読めます




2020年6月28日放送。
ポケットモンスター(アニメ第7シリーズ)』第26話。
脚本:藤咲淳一。

AパートとBパートで別々のサブタイトルが当てられ、それぞれ独立した話が展開されるというアニポケでは始めての試みである。


……そしてアニポケ史上屈指のカオス回である。



◆ストーリー



「あーーー退屈ぅーーー」


サカキ様からの指令も無く、ロケット団は秘密基地で暇を持て余していた。

「だったら特訓でもするか?」

ボールコレクションを磨くコジロウの提案により特訓をすることになり、さっそくガチャマシンを呼ぶムサシ
だが秘密基地は屋内でありガチャマシンは現れない。
その時インターホンが鳴り、コジロウが玄関に向かうと、

「ペイ!」

なんと運搬役のペリッパーがご丁寧に玄関からガチャマシンを持ってきてくれたのだった。

「ご苦労様ニャ……」

そしてニャースの小判を差し込み恒例のガチャタイム。
「キングなポケモン」を要求したロケット団が召喚したのは、


「さかなポケモン、コイキング!」
「おうじゃポケモン、ヤドキング!」
「確かにキングなポケモンなのニャ」
「ソーナンス!」

キングなポケモンたちに感心するロケット団。
するとボールに同封されていたメモをコジロウが読み上げ、コジロウは驚きの表情を浮かべる。


「えーと技は……なんと!!!」
「え、何!?」
「なんて書いてあるのニャ!?」


「今日のお話は2本立て!」

「はねろ!コイキング、かぶれ!ヤドキング」

「はーじまーるよー!!」


こうしてコジロウのメタ発言とともに、今回のアニポケが幕を開けた。



・はねろ!コイキング



「コイーッス!」

「貴様も、この私に挑戦してみるがいい!」

「第10回、コイキングハイジャンプ大会開催!」
「君のコイキングもハイジャンプ!」
「9連覇チャンピオン、カスキングのキンキングに挑戦しよう!」

ロトムスマホでコイキングハイジャンプ大会のCMを見るサトシゴウ
ゴウは近々開催される『コイキングハイジャンプ大会』にエントリーしており、シンオウ地方のリゾートエリアで捕まえたぬしコイキング*1で出場しようとしていた。
……だがゴウのコイキングは捕まえた時とは比べ物にならないほどすっかり太っていた。
それでもゴウは秘策があると言ってロトムスマホに映った番組を見せる。
カスキングはコイキングハイジャンプ大会チャンピオンであると同時に、有名なマッスルトレーナーでもあった。


「コイーッス!」
「腹筋、割れてるよな!」

「さあ、まだいける!まだまだいける!貴様の腹筋まだまだ割れる!」
「HEY キンキング、貴様のキレてるマッスル見せチャイナ!」

そんな筋肉体操みたいな番組をコイキングに見せるゴウ。
太ったコイキングは汗をかきつつも目に闘志を燃やし、大会優勝を目指して特訓が始まった。
サンドバッグを叩いたりガントルと戦ったりカスカスダンスをやったりしつつ特訓を続けるサトシとゴウとコイキング。
最初はへこたれることもあったが、特訓を重ねるうちにサンドバッグを吹き飛ばしガントルに打ち勝つほどにコイキングは強くなった。

「やれることはすべてやったな、コイキング!」

痩せて腹筋バキバキになったコイキング、あと何故か同じく筋肉ムキムキになったサトシとゴウ。
大会に向けたコンディションは万全。準備は整った。

……そんな彼らをラビフットはつまらなそうに見つめるのだった。



そして迎えたコイキングハイジャンプ大会。
ゴウのコイキングは順調に準決勝まで勝ち進んでいた。
準決勝の対戦相手である前回大会準優勝者を相手にも勝利し、いよいよ決勝戦へコマを進める。

一方準決勝第2試合、9連覇チャンピオン・カスキングも王者の貫禄を見せつけ、余裕で決勝戦まで勝ち進んでいた。

そして迎えた決勝戦。
10連覇を成し遂げレジェンドになろうと意気込むカスキング。
これまでの試合はリミッターをかけ本気を出していなかったと告白する。
だがゴウは臆することなく、相手にとって不足なしと闘志を燃やす。


その時、ゴウのコイキングの背びれから金具が落ちた。

「俺のコイキングはずっと重りを付けて跳ねていたんだ!」

「いつの間にあんなものを……」

そう、ゴウのコイキングもまた重りを付け本気を出していなかったのだ。
しかもその重りは、運ぼうとしたカイリキーが腰を痛めるほどの重さを誇っていた。
とんでもない重りを付けていたゴウのコイキング。
そして決勝戦の火ぶたが切って落とされた。

まず先手を切って跳ねたカスキングのキンキング。
だがゴウのコイキングはまだ跳ねていない。
今更臆したのかと尋ねるカスキングだが、ゴウは「まだ力を溜めている」と切り返す。
そして力を溜め込み、赤い光を纏ったゴウのコイキングがついに跳ねる。

「はねろ!コイキング!」

さながらロケットの如く跳ねたゴウのコイキングは、カスキングのキンキングを余裕で抜き去り、空高く飛び上がる。


「私のキンキングが!?」
「いっけえぇーーー!」

さらに高く飛ぶゴウのコイキング。

……そしてゴウのコイキングは、地球を飛び出し宇宙まで飛んだのだった。

最早誰が見ても圧倒的な記録に、カスキングも敗北を確信し肩を落とす。
だが肝心のゴウのコイキングは中々戻ってこない。
そして審判から審議の結果が届き、「大会規定により、着地をしたことで記録が認められるため、ゴウのコイキングは記録なし、カスキングのキンキングが優勝」と伝えられる。

「お、おぉ………コイーッス!

若干締まらない感じで、カスキングは見事10連覇を果たしたのだった。



一方ゴウは思いもよらぬ形でコイキングと別れることになり気を落とす。

「勝利のために流した汗と涙、そして星になったあいつのことを、俺は忘れない……!」

「さようならコイキング……!」

「思い出をありがとう……!」
※台本のようなものを読みながら

「なんでサトシがまとめてんだよ!!」

「コイーッス!」(てへぺろ)





・かぶれ!ヤドキング


ある日、サトシとゴウはヤドンがたくさん生息しているという島にやってきた。
島につくと、そこは噂通りヤドンがたくさん存在していた。

ここからしばらくの間、ヤドンの歌&謎のキラキラとともにヤドンを眺める謎の映像がお送りされる。

ヤドンを観察するゴウを横目に、サトシは呑気にカップ麺をすすっていた。
そんなサトシに呆れつつもヤドンをゲットしようと意気込むゴウ。
そんな二人の元に、何故かうどんをすすっているヤドキングが現れる。


「あれは……」
「うどんだ!」
「そっち!?」

ヤドキングはゴウが投げたモンスターボールをサイコキネシスで軽く受け流すと、サトシが持っていたカップ麺に興味を示す。
サトシも快くカップ麺を差し出し、ヤドキングはサイコキネシスで麺を空高く浮かせて、無駄に神々しい感じで実食し、無駄にオーバーなリアクションでその味に感動。

カップ麺に感動したヤドキングは、なんと頭のシェルダーとカップ麺の容器を交換し、サトシの頭にシェルダーをかぶせてしまう。
そして……


「サトシ、大丈夫か!?」

「……ノープロブレム!」
「アイム エクセレンッ!」


ヤドキングのシェルダーをかぶったサトシは、なんか賢くなっていた。


「アンダスタン?」

「サトシ…なんだかおかしくないか?」

「おかしい?いやあそんなことはない」
「私はサトシ……いや、サトキング!
「ヤドンマスターとなった!ヤドンのためのインフルエンサー!」

「いや絶対おかしいっしょ……」

おかしくなったサトシもといサトキングに絶句するゴウ。おかしいのは今回の脚本である
頭にかぶせられたシェルダーが原因と考え、それを引きはがそうとするが、サトキングはひらりとかわす。

「やめたまえゴウくん、それはコンプライアンス違反」

一瞬で背後をとるサトキングに気色悪ささえ感じるゴウは必死でシェルダーを取ろうとするも、サトキングはそれらもひょいひょいかわす。


「とにかくそれ外せって!」

「それはできない、私が私であること、」
「つまり、ヤドンにとってのクリティカルサクセスファクター!」
「我々のビッグイシューなのだ!」

「なに言ってんのかわけわかんないよ……」

「ゴウくん、君には見えないようだね」
「私のサクセスゴールが」

最早意味の分からないことを発言するサトキング。
ゴウはラビフットやピカチュウの攻撃でシェルダーを外そうとするが、またもサトキングにはかわされてしまう。


「ストップ、ピカチュウくん」
「君もヤドンたちも大切な私のファミリー」
「争う理由などどこにもない、安心したまえ」

「ゴウくん、君も私とともに歩もうじゃないか」
「私と君とのシナジー効果は、きっとヤドンの未来を明るくできる」

「できるわけないだろ!」

「ウェルカム マイ ヤドキングダム!」

サトキングはゴウを同じ道に誘うも当然ゴウは拒否。
するとサトキングは、ヤドンにシェルダーをもう1匹用意させる。
なんとサトキングは尻尾も無いのにゴウをヤドランにしてしまおうとする。


「な、なにするつもりだよ!?」

「はい、ゴウくん、君は今日からヤドランになるのだ!」

「い、いやだぁー!おまえはポケモンマスターになるんだろ!?」

「私はヤドンマスター・サトキングだ!」

身の危険を感じ恐怖するゴウ。
だがその時、ラビフットがひそかにサトキングの背後をとっていた。
チャンスと見たゴウはラビフットにアイコンタクトで合図を送り、次の瞬間ラビフットのにどげりが炸裂。
見事サトキングの頭のシェルダーを吹っ飛ばすことに成功する。
こうしてサトキング改めサトシを正気に戻すことに成功した、が……


「……あ、あれ、俺なにしてんだ?」

「やったー!もとに戻っt(スポッ!

なんと吹っ飛ばされたシェルダーが今度はゴウにかぶさってしまう。

「俺様はゴウキング!すべてのヤドンをゲットする!」

変貌したゴウもといゴウキングに今度はサトシが引くことに。
だが今回はラビフットが即座に蹴り飛ばしたことで、ゴウはすぐに正気を取り戻す。
……が、さらに今度は吹っ飛ばしたシェルダーがピカチュウにかぶさってしまう。

「ピーカーチューウ!」

言ってることはわからないが変貌したピカチュウの10万ボルトが炸裂。
またもシェルダーは即座に吹っ飛ばされるが、さらにさらに今度はラビフットにかぶさる。
変貌したラビフットは勢いよく飛び上がり、勢いでシェルダーがすっぽ抜けまたもサトシにかぶさる。
ピカチュウがアイアンテールでシェルダーを吹っ飛ばしたらまたもゴウにかぶさる。

……こうしてシェルダーをかぶってはすっぽ抜けの無限ループと化し、事態は収拾がつかなくなってしまう。



そんなカオス状態をカップ麺をかぶったヤドキングが眺める中、“何か”が空高くから落ちてくる。

空から猛スピードで落ちてきた“何か”は、サトシたちのいる場所に直撃。
ヤドンたちをも吹き飛ばす衝撃によりシェルダーも吹き飛び、さながら再度交換するかのごとくサトシのもとにカップ麺の容器が戻る。
そして正気に戻ったサトシが見たのは、無事シェルダーが戻ったヤドキングと、シェルダーを咥えるように突き刺さったコイキングだった。

そう、Aパートにて宇宙まで飛び去ったコイキングが帰ってきたのだ。

事態も収まり、ゴウとコイキングも無事に再会を果たしたのだった。
めでたしめでたし。


























「あーーー退屈ぅーーー」


サカキ様からの指令も無く、ロケット団は秘密基地で暇を持て余していた。

「だったら特訓でもするか?」

ボールコレクションを磨くコジロウの提案により特訓をすることになり、さっそくガチャマシンを呼ぶムサシ
だが秘密基地は屋内でありガチャマシンは現れない。
その時インターホンが鳴り、コジロウが玄関に向かうと、


「コイーッス!」


……そこにはカスキングが居たのだった。


「オニゴーr(そっ閉じ


To Be Contenued



◆今回の登場キャラクター


主人公その1。
Aパートではゴウを応援しつつ一緒に特訓をし、最後は勝手に締めた。
Bパートではヤドキングのシェルダーをかぶっておかしな発言を連発してゴウをドン引きさせた。
サトキング時の声でを思い出した人も多いとか。それにしても中の人がノリノリである。

主人公その2。
ラビフットとコイキングのトレーナー。
今回のツッコミ役。

サトシの相棒。
Aパートでサトシたちがムキムキになった場面でもピカチュウはポーズをとりつつもムキムキにはなっていなかった。まあピカチュウのビジュアルでムキムキになっても嫌だが。

ゴウの相棒。
コイキングハイジャンプ大会では終始つまらなそうな表情をしていた。

今回の主役ともいえるポケモン。
少し前の話で、シンオウ地方のリゾートエリアでゲットしたコイキング。
その時は2体ゲットしたが、主役となるのは「ぬし」とも称される個体であり通常のコイキングよりサイズが大きい。
ゲットされてからは怠けてたのか太っていたものの、ゴウとの特訓を経てスリムになり、宇宙まで飛び上がるジャンプ力と大気圏を突破して着地しても無傷の耐久力を得た。最弱のポケモンってなんだっけ。

ロケット団のいつものメンバー。
特にやることもなく秘密基地で暇を持て余していた。
今回の話の導入とオチ担当。

ヤドンが生息する島に暮らしている。
サトシが食べていたカップ麺の味に感動しシェルダーと容器を交換するも、これがカオスの始まりとなった。

ヤドキングの頭にかぶさっていた今回のカオスの元凶。
目が動いているので意識はあるようだ。

  • カスキング
CV:春日俊彰(オードリー)
コイキングハイジャンプ大会チャンピオン。
人気マッスルトレーナーとしての顔も持つ。
見た目はコイキングの王冠とマントを付けた春日そのもの。
「コイーッス!(トゥーッス!)」「オニゴーリ!(鬼瓦)」が持ちネタ。

中の人は『ポケモンの家あつまる?』に度々出演しており、今回はその縁でのゲスト出演といったところか。
またオードリーは本作以前にも『フレッシュプリキュア!』に声優としてゲスト出演している。作画的に当時より若干老けてる。

  • キンキング
カスキングの相棒の色違いのコイキング。
アニメでは珍しいニックネーム持ちのポケモン。

カロス地方チャンピオンで大女優。
本人は登場しないが、よく見るとムサシが読んでいる雑誌の表紙に映っている。

◆余談


スマホ向けアプリにて『はねろ!コイキング』が以前配信されており、まさかアニポケで題材にされたことに驚いた視聴者も多かった。
作中使われた特訓装置もアプリと同じもの。

ゴウのコイキングが特訓をする場面で、コイキングがガントルとバトルをする場面があるが、このガントルがサトシの個体かどうかは不明。

ヤドキングがうどんを食べていたのは、香川県がヤドン県としてポケモンとコラボした繋がりではないかとも言われてたりする。

この話の絵コンテには先代総監督である湯山邦彦氏と現総監督の冨安大貴氏が参加するというスタッフ的に非常に豪華な回となっている。
特に湯山氏がテレビシリーズの絵コンテに参加するのはベストウイッシュの20話(コアルヒー回)以来9年ぶりのこと。

次回の話はキバナ(CV:鈴木達央)やジュラルドン(CV:中村悠一。サクラギ博士と兼任)、ソニア(CV:井上麻里奈)がようやく初登場となる回であり、次回予告にもがっつり登場したことでTwitterのトレンド入りを果たした。
最後の最後まで情報量満載の回であった。



追記・修正はコイキングハイジャンプ大会を優勝してお願いします。

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最終更新:2020年07月22日 14:46