友情の決勝戦!遊戯VS城之内(遊戯王)

登録日:2020/08/08 (土曜日) 23:06:22
更新日:2020/08/27 Thu 16:32:15
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「友情の決勝戦!遊戯VS城之内」とはアニメ「遊戯王デュエルモンスターズ」第33・34話のエピソード。
原作の王国編にてラスボスであるペガサスに手の内の知られるのを恐れて行われなかった遊戯と城之内の決勝戦を描いたアニメオリジナルエピソードである。


【あらすじ】

決闘者の王国決勝戦に勝ち上がった遊戯と城之内。
互いに大切な人を救うために戦ってきた2人は激突。
互いのカード、戦法を知り尽くしている2人は熱い戦いを繰り広げる…


【登場人物】

ご存じ主人公。じーちゃんと海馬兄弟を助けるために戦ってきた。
自分が勝っても賞金は親友の城之内にあげるつもりでいたが、
彼の闘志を受け決闘に挑む。


ご存じ遊戯の親友の馬の骨。
妹の目を治すためにここまで戦ってきた。
そんな自分がここまで強くなったのは遊戯達のお陰だと感謝しており、
1人の決闘者として遊戯に挑む。


ご存じヒロイン。
親友の2人が何故戦わなければならないのかと疑問に思っていたが、
2人の決闘を見て感じるものがあった模様。


ご存じ背景
今回も背景だったが、2人の闘志は肌で感じていた模様。


ご存じ盗賊の器。
今回の解説役で、2人の決闘を冷静に分析していた。
それが本心なのか、闇バクラの演技なのかは不明。


ご存じカードの創始者にして王国編のラスボス。
だが今回はあくまで大会の主催者として2人の決闘を見守っていた。


対戦の流れ

先攻は遊戯。エルフの剣士を召喚してターンを終える。
迎え撃つ城之内は、魔導騎士ギルティアを召喚して攻撃、遊戯のライフを450削る。

直情的で攻撃が単調になりがちな城之内ではあるが、王国での激戦を経て、彼なりの戦術を確立しつつあった。
その事を理解している闇遊戯は、揺さぶりも兼ねて城之内に声をかける。

「このゲームでは、モンスター同士のバトルには必ずリスクがついて回る。次のターンにオレがより攻撃力の高いモンスターを出せば、いくらバトルをしようとただの標的と化すだけだ」
「いたずらにモンスターを消耗しないように、注意しておくことだな」

そう言うと暗黒騎士ガイアを繰り出し、ギルティアを粉砕すると共に城之内に450のダメージを与える。
これでライフは互角。

次の城之内は、鎧蜥蜴を守備表示にしてターンを終える。
キース戦の時と同じ、守備モンスターを囮にして反撃を狙う手であるが、それを読みつつもあえて闇遊戯は引っ掛かりに行く。

デーモンの召喚を呼び出して粉砕するが、それは城之内にとっても予想通り。
返しのターンで炎の剣士を繰り出すと共に「右手に盾を左手に剣を」を発動し、攻守を逆転した上でデーモンを撃破する。
モンスターが尽きればゲームに負ける以上、強力なモンスターは出来る限り温存したいところ。言い換えれば、それを引っ張り出して倒すのが勝利への道でもある。

「遊戯、オマエに勝つには強いモンスターを1つ1つ潰して行くしかねぇからな」

城之内はもはやただの素人ではない。
それを実感した闇遊戯は本格的な攻勢に出る。竜騎士ガイアを融合召喚して炎の剣士を撃破、城之内のライフを一気に750まで削り取る。

城之内の手札には既に真紅眼の黒竜があったが、攻撃力は2400。竜騎士に勝つには200足りない。
しかしこれを失えば、強力なモンスターを多数擁する闇遊戯を倒すことは不可能に近い。
どうにか魔法カードとのコンボで強化しなければ突破口は開かれない。

(しっかりしろ城之内克也! ここが気合の入れどころだぜ! いいか、今は竜騎士ガイアをぶっ潰すことだけに集中するんだ! 後はどうなろうが関係ねえ!)

望みを託してドローしたカードは「ものマネ幻想師」。
手札にあった「墓荒らし」を見た城之内は、起死回生のコンボをひらめいた。

「遊戯! オレってよ、もしかしたら天才かもしれねえぜ。オマエの竜騎士ガイア……これまでだぜ!」

自信満々に告げると、真紅眼を召喚した城之内は「墓荒らし」で「デーモンの召喚」を奪い取り、「ものマネ幻想師」で「融合」をコピー。
現れたのは、迷宮兄弟との戦いで召喚された友情の証たるモンスター、ブラック・デーモンズ・ドラゴン。

青眼の白龍をも超える3200の攻撃力が、今度は遊戯の敵として襲い掛かり、竜騎士を粉砕。
ライフをいきなり550まで削られ一気に形勢がひっくり返った。

「遊戯! オレにもだんだんデュエルの醍醐味ってのがわかって来た気がするぜ!」
「そうだな。これこそが真のデュエルだぜ、城之内くん!」

だが、そこは戦巧者の闇遊戯。
ブラック・マジシャンを呼び出すと共に「マジカル・シルクハット」を発動、攻撃を攪乱する。
城之内も攻撃するが一発目は外れ。
次のターンで闇遊戯はシルクハットに罠カードを仕込む。何とかブラック・マジシャンを誘き出そうと、城之内はガルーザスを召喚して囮にするも、闇遊戯は沈黙を守る。

城之内としてもこんな単純な手に引っ掛かるとは思っておらず、引き続き攻撃するが3発目で「六芒星の呪縛」を攻撃してしまいブラック・デーモンズ・ドラゴンが弱体化。

(さすがにそう簡単に勝たせてはくれねえか……どうする)
(強い……。今の城之内くんには敵に対する恐怖心がまったくない。しかもただ無鉄砲なわけじゃない……そこにはデュエリストとしての冷静な判断力もある)

ここに来て、ついに城之内を全力で叩き潰すことを決断した闇遊戯は本気の攻撃を開始。
ブラック・マジシャンをシルクハットから出すと「秘術の書」を追加して強化、ブラック・デーモンズ・ドラゴンを撃破した。

城之内のライフは残りわずかだが、攻撃力2800となったブラック・マジシャンを突破できるカードは彼のデッキには乏しい。
一度は諦めかける城之内だったが、静香のことを思い出して奮起、カードを引く。
そしてそのカード、ベビー・ドラゴンを壁モンスターとして場にだし、さらに伏せカードを1枚。

この挙動に城之内のもう一つの切り札、千年竜の存在を思い出した遊戯は、ベビー・ドラゴンを撃破してコンボを潰そうと攻撃を仕掛けるが、伏せカードの正体は「鎖つきブーメラン」。
ブラック・マジシャンが捕獲されてしまい攻撃は失敗に終わる。

(しまった……! ベビー・ドラゴンとの関連で、時の魔術師と思い込んでしまった!)

デュエルは既に佳境、決着の時が近いのを二人とも感じ取っていた。
だが城之内のデュエルは遊戯を倒して初めて終わる。気合と共に引いた最後のカードは「時の魔術師」。
遊戯からもらったカードであり、何度となく危機を救ってきた切り札。
このカードがなければ、城之内は今こうして遊戯と戦っていなかった。だからこそ決着はこのカードが相応しい。

タイム・ルーレットは見事に当たり、ベビー・ドラゴンは千年竜となり、逆に時の流れによって老いたブラック・マジシャンは攻撃力100の老人になってしまう。
―――だが、城之内は気づかなかった。老いて弱ったブラック・マジシャンのその眼が、鋭い光を放ったことに。

(信じられねえ……このオレがついに遊戯に勝つってのか? いや、夢でも幻でもねえ。遊戯、悪く思うなよ!)

そして放たれるサウザンド・ノーズ・ブレス。
だが、それは届く前に「魔霧雨」にかき消される。

「城之内くん、時の魔術師の力で変化するのはベビー・ドラゴンだけじゃない。千年の時を経た魔術師は、すべての叡智を知り尽くした賢者となる。これぞ黒衣の大賢者!!」

時の流れによって老いたのと引き換えに、究極の叡智と魔力を得た「黒衣の大賢者」。これこそが闇遊戯のもう一つの切り札。
思えばそれも当然、時の魔術師は元々遊戯のカード。ならば、専用のギミックが彼のデッキにあっても何の不思議もない。

大賢者の力は、互いのターンで一度ずつデッキの中の魔法を発動すること。
最後の闇遊戯のターン、発動されたのは「死者蘇生」。
友情の証たるブラック・デーモンズ・ドラゴンを復活させ、その攻撃が千年竜を粉砕した。


勝者、武藤遊戯。



賞金の引き換え券でもある「王の右手の栄光」を城之内に託した遊戯は、挑戦権である「王の左手の栄光」を手に、ペガサスとのラストデュエルへ駒を進めた。


余談

城之内がブラック・デーモンズ・ドラゴンを召喚した際、「魔法カード」と言いつつ使用したのがモンスターと罠だったことは語り草になっている。
アニメDMではこれに限らず、OCG化に際して魔法でなくなったカードを、体裁はそのまま原作通りに運用しているため、こんなおかしな状況が出来上がっていた(もっとも原作からして、罠である守備封じを手札から発動していたりするので、この辺はまあ、原作ならでのノリと流すのが妥当だろう)。

追記、修正は固い絆で結ばれた2人が戦うのを見届けてからお願いします。

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最終更新:2020年08月27日 16:32