てんごくとじごく/じごくりょこう(かいけつゾロリ)

登録日:2020/10/26 Mon 18:19:36
更新日:2020/11/21 Sat 15:11:49
所要時間:約 10 分で読めます





概要

「てんごくとじごく」「じごくりょこう」とは、かいけつゾロリの31、32作目。

ゾロリ一行がある出来事から地獄へ堕ちてしまうという回。
なお、かいけつゾロリのシリーズにおいて巻をまたいで一つのエピソードを展開するという形式のいわゆる二部構成はこれが初。

てんごくとじごく

この物語は、ゾロリのいる世界とは違う世界から始まる。それは地獄
そこでは閻魔大王が、大好物の胡麻煎餅を食べながら地獄に堕ちる者が書かれている「閻魔帳」を読んでいた。

ふと閻魔はある人物の名前を見つける。その名前は「ゾロリ」。既に地獄に来る日は過ぎているというのにゾロリはいまだに地獄へ来ていないことに疑問を持つ閻魔。

そこで閻魔は悪魔にゾロリの様子を見てくるよう命令した。
この悪魔は以前に「きょうふのカーニバル」「あついぜ!ラーメンたいけつ」にて、ゾロリ一行を監視していた。


しかし、見張っていてもなかなか地獄に来る気配はないと報告する悪魔。
その事実に激怒した閻魔は、いっそのことゾロリを殺して無理やり地獄に連れて来ようと企てる。
閻魔に命令され慌てて地獄を飛び出す悪魔。


一方その頃、ゾロリたちは黄金のトロフィーを盗み出して警察から追われている最中だった。
高層ビルの屋上にまで逃げ出したが、もう逃げ場などなかった。
一か八かゾロリは隣のビルに飛び乗ろうとしてフェンスからジャンプ。しかし2つのビルの間は遠かったため、ゾロリの手が引っかかるだけでやっとだった。


さらにイシシとノシシがゾロリの足と尻尾にしがみついた上に軍手をしていたため、ますます落ちそうになる。
するとビルの上から閻魔の手下である悪魔が現れた。助けを求めるゾロリだが、ゾロリを殺すのが目的の悪魔は助けるはずがない。

「はやく その 手を はなして、じごくへ いくんだな。」

そう言うと悪魔は、尻尾の尖った先をゾロリの手に刺してビルから落とそうとする。
あまりの痛さに手を離すゾロリだが、手からトゲを抜こうと悪魔の尻尾を掴んだ。

ゾロリがビルから両手を離してしまったため、ゾロリたちと悪魔は地面に向かって真っ逆さま。
落下中にゾロリは掴んでいた悪魔の尻尾が尖っていることに気づき、即座にビルの壁へ突き刺した。
その刺した尻尾のおかげで何とか地面には激突せずに済んだ。


安心したのも束の間、警官たちが追いかけてきたのですぐさまゾロリたちは逃走した。
駆けつけた警官たちに悪魔はゾロリたちの向かった方角とは真逆の方向を教えた。これは決して親切心ではなく、ゾロリが警察に捕まってしまえば地獄に連れて行く手間がますますかかるからである。


悪魔は先回りして「けいさつかん しんにゅうきんし」「こちらに どろぼうに あんぜんな 森 あり〼。」という標識をたてた。
それを見たゾロリ一行は早速標識の差す方向へ向かい、そして大きなトンネルを発見。中へ入るゾロリたち。
しかしながらそのトンネルの正体は地獄から連れて来た怪獣。ゾロリたちを餌にしようという悪魔の罠だったのだ。
だがこの怪獣は口が大きければお尻の穴も大きかったことにより、ゾロリは何事もなく怪獣の体内を通り抜けただけであった。
原ゆたか先生「これって、しらないまに ゾロリたちは う○ちに なったってこと?
なお、↑のセリフは折り線で隠せるようになっている。



川辺で休むことにしたゾロリは、盗み出したトロフィーの箱を開けてみると…そこにはトロフィーではなく輪投げセットが入っていた。


ゾロリ「あれだけ、右から三つめの はこを とってこいと ねんを おしておいたのに。」
ノシシ「ああ。だから、おら、ちゃんと こっちから 三つめの はこ、もってきただよ。」←左手をあげる
ゾロリ「ちがーう。右は、おはしを もつ 手だろ。」
イシシ「しかたないだ。おらたち、さいきん おはしを どっちで もつか わすれちまうぐらい、なにも たべてないだからなー。」


そう言われてゾロリは空腹を思い出し、すっかり落ち込んでしまった。お詫びとしてイシノシは食べ物を探して、ゾロリを元気付けようと出かける。

幸いにもこの森は自然の恵みが豊富だったらしく、すぐに食べ物がたくさん見つかった。イシノシはこの材料を使ってスープを作ることにした。
その様子を伺っていた悪魔は、スープ鍋に以前ゾロリ達を苦しめた毒キノコ「どくドリフ」*1を投げ入れた。


しかしイシノシが軍手を使わずに鍋を持ってしまい、熱さのあまり思わず鍋を放り投げた。
結果的には助かったのだがせっかくの料理が台無しになってしまったショックは大きい。凹んだ三人は空腹の中、近くの草むらで野宿することにした。


寝ている3人に対して悪魔はついに本気になり、ゾロリの下にダイナマイトをセットした。だが悪魔の尻尾に導火線が引っかかっていた。それに最後まで気づかないまま、爆発スイッチを押した悪魔は文字通り自爆してしまった。


爆発音に驚いて飛び起きるゾロリ。しかし周りは静まりかえっていたため夢かと思い、再び眠ろうとした。するとどこからともなく謎の声が。
失敗ばかりの悪魔に辟易した閻魔が直接ゾロリの前に現れたのだ。


閻魔は「おまえの のぞむ しにかたを させてやろうぞ。」と。当然必死に断るゾロリだが、寝ぼけたイシシは「でっかい でっかい タコヤキに ふみつぶされて しねるなら、ほんもうだあー。」と寝言混じりに言ってしまった。
これを聞いた閻魔は巨大たこ焼きを出現させ、ゾロリたちを押し潰した。


こうして地獄に堕ちた3人。「なんで こんな ところに つれてこられたんだ。」と抗議するゾロリに対し、閻魔は閻魔帳に載っているゾロリの名前を見せた。
もう寿命だったと落ち込むゾロリ。そしてイシノシはオラたちの名前はどこに載ってるかと尋ねる。
閻魔は「おまえたちは、ゾロリの そばで うろうろしていたから、みちづれに なっちまったんだ。いますぐ ちじょうに もどしてやる。」とイシノシにのみ生き返るチャンスを与えようとした。
だがイシノシは「オラたちは地獄の果てまでゾロリせんせについていくと誓った」とゾロリから離れるのを拒否。


それを聞いた閻魔はゾロリたちを奥の部屋へ蹴飛ばす。その先には何十人もの悪そうな人たちがから地獄の説明を受けていた。

地獄のリストまで掲載されており…

  • 血の池地獄
2キロもある血の池を泳ぎ切らなければならない。

  • 舌抜き地獄
閻魔大王からペンチで舌を抜かれる。

  • おやじギャグ地獄
身体の凍るほど寒いおやじギャグを聞かされる。

  • 針山地獄
するどい針のある山を登って降りなければならない。

  • 引っ張り地獄
2人の鬼に身体がちぎれるほどひっぱられる。

  • 炎地獄
熱い炎の橋を渡らなければならない。

  • かまゆで地獄
ぐつぐつと煮込まれる。

  • あり地獄
這い上がろうともがけばもがくほど抜け出せない。

  • 受験地獄
毎日テストがあるのでずーっと試験勉強。

  • 編集地獄
本を1週間で1冊書かされる。作中では原ゆたか先生にそっくりな亡者が本を書かされていた。

  • 漫画地獄
漫画を1日に20冊読まされる。一見楽しそうだが1冊につき10枚の感想文を書かなくてはならない。考察好きのWiki籠りなら余裕だな!

地獄に来たものはこれらの地獄から7つ選び、順番で回ることになる。我慢して7つの地獄をクリアすれば生き返れるが、もし途中で「痛い」「辛い」「助けてー」などの弱音を吐いたら、また最初の地獄からやり直しになると説明する鬼。

説明を終えると「亡者のユニフォーム」が渡され、地獄更衣室にて着替えるように促す鬼。
震えあがるノシシだが、地獄まで持ってきた輪投げセットを見てゾロリは何かをひらめく。
それは輪投げの輪を天使の輪、軍手を羽に見立てて天使に変装するという作戦であった。
天使に化けた3人を見た鬼はあっさりと騙され、怒鳴ってゾロリたちを地獄から追い出した。

そこには「間違って地獄へ連れてこられた人用エスカレーター」があった。ゾロリは天国のママに会えると思うとすぐにエスカレーターで天国へ向かい出した。
しかしそのエスカレーターの長さは尋常ではなく、実に6時間も登ってやっと天国の門が見えてきたほど。地獄は地の底の底にあるのだから当然だが。
疲労困憊のゾロリたちだったが、ようやく天国に到着して気持ちよさそうな温泉に飛び込んだ。


温泉につかっていると、優しそうなおじさんが話しかけてきた。おじさんはつぼに針を打つ鍼治療によって3人の疲れを取ってくれた。キツネとイノシシのつぼが書かれた本をゾロリたちに渡すおじさん。

空腹を思い出したゾロリたちはお菓子天国へ向かう。そこには町全体が全てお菓子で出来ていた。
ひたすら食べるゾロリたちに、優しそうなおばさんがいくら噛んでも甘いチューインガムをくれた。

ここでいよいよ3人はゾロリのママを探す旅に出発した。


色々な天国を周ってママのことを尋ねたはいいももの、証言が思い出話や性格ばかりであったため天国の住人には分かってもらえない。
すると音楽天国にてカバッハからラクガキ天国で似顔絵を描いた方が良いとアドバイスをもらう。

早速ラクガキ天国で描いてみることに。ゾロリが不安そうにクレヨンを持った途端に手が勝手に動きだし、紙には正確なママの顔が描き出されていた。

ゾロリはその似顔絵のおかげでとうとうママの家を探し当てた。

しかしドアのベルを押しても返事がない。お隣のおばさん曰く「ママさんバレーの大会に行った」とのこと。

ゾロリたちがバレー会場へ駆けつけた頃には既に試合は終わってしまっていたが、そこにはゾロリのママの姿が。

思わずゾロリはママのところへ駆け寄った。
ママは自分が目を離している隙に息子が死んでいたことに驚愕し、持っていたトロフィーを落としそうになる。
そしてゾロリはもうこのまま天国でママと一緒にいたいと、ママに抱きしめてもらおうとするが…


ぱちっ


ママはゾロリの頬を引っぱたいた。
これは「立派なゾロリ城を建てる」「素敵なお嫁さんをもらう」「いたずらの王者になる」というゾロリの夢が生前に一つも叶えられていなかったからだ。

ゾロリは閻魔から自分の名前が書いてある閻魔帳を見せられたことを告げるもママは息子が死んだのは何かの間違いだと考え、閻魔に生き返らせてもらうようお願いするようにと言った。

じぶんの うんめいは じぶんで きりひらくのよ。ママは いまの ゾロリちゃんと いっしょに くらしても、うれしくないの。しっかり いきてから、ここに いらっしゃい。ママは いつまでも まっているから。」

そう言って今度はイシノシを向き、

「いつも ゾロリちゃんに つきあわせて ごめんね。あなたちも ちからを あわせて いきかえるのよ。わかった?」

そう言いながら2人の頭をなでたママは、地獄行きのエスカレーターを指差した。


ゾロリたちがエスカレーターに乗りこんで見えなくなった頃、ママの目からは涙が。

「ゾロリちゃん、ごめんね。ママ、ほんとは だきしめてあげたかった。でも、いつまでも あまえんぼの ゾロリちゃんじゃ いけないと おもうわ。しっぱいしても いい。やるべきことを しっかり やってから ここに きてほしいの。…あの子、ひどい ママだと おもってるかも しれないわね。」

と泣くママだったが、ゾロリにはママの気持ちがしっかりと伝わっていた。
ゾロリたちは地獄に行って必ず生き返ると決意し、前編は終了となった。


じごくりょこう

地獄へ戻ってきたゾロリたちは門番の鬼に、閻魔と話をさせてくれとお願いする。
地獄の門をくぐると早速怒り心頭の閻魔の姿が。

ゾロリは少しもひるまず、生き返らせてもらうように頼む。
だが閻魔は閻魔帳にある名前を理由に、沢山の地獄から7つ選んでクリアしなければならないと言う。7つの地獄めぐりは今まで1人しかクリアした者はいないほどの超難関。

ゾロリが7つの地獄を選んでいると、イシノシは「オラたちは間違って連れてこられただけ」と文句を垂れる。
それに対して閻魔は「3人で協力して7つの地獄をクリアできれば全員生き返らせる」と約束を取り付ける。もちろん1人でも弱音を吐けば3人とも地獄へ居残りとなる。

イシノシは承諾し、ゾロリたちは数多くの地獄の中からこの7つを選んだ。

  • 舌抜き地獄
  • 引っ張り地獄
  • 血の池地獄
  • 針山地獄
  • おやじギャグ地獄
  • 炎地獄
  • あり地獄

ゾロリたちの最初に選んだ「舌抜き地獄」を見て、閻魔は巨大なペンチを用意した。
ゾロリたちはいつもの服に着替え気合十分。
ゾロリの出した舌を容赦なくペンチで挟む閻魔。しかし引っ張った途端にゾロリの舌はどこまでも伸びていく。どこまでも引っ張り続けためとうとう見えなくなるほどに閻魔は遠くへ。舌の正体はお菓子天国でおばさんからもらったチューインガムであった。


2つ目の地獄は「引っ張り地獄」。イシノシが2人揃って飛び出していったが、鬼たちの前に現れたのはイシシだけ。早速鬼たちはイシシの手足を持ち「次のページにはかなり残酷なシーンがあるから、開けない方がいい」と読者に警告をする。

そうして鬼たちがイシシを力の限り引っ張ってみると、身体が2倍近くの長さになってもちぎれずイシシも平気そうにしている。鬼たちは気持ちが悪くなり手を離すとイシシは伸びたまま這い回る。
気味悪がる鬼たちから離れ、ゾロリの元へ戻るイシシ。

伸び切ったイシシの姿を見て泣くゾロリ。「こんなとき、ノシシはなにをしてるんだ。」と涙ながら怒るが、イシシの身体の下からノシシが出て来た。
2人は腹巻を伸ばすことで、あたかも1人かのように見せていたのだ。


3つ目の地獄「血の池地獄」に辿り着くものの、ひどくドロドロな血だったため3人はなかなか入ろうとしない。それを見てイライラした鬼は金棒を持って襲いかかろうとする。
ゾロリはイシノシに今すぐ「あれ」が出せるかと尋ねる。2人が準備万端と言うと、ゾロリたちは一斉に血の池へ飛び込んだ。

そしてイシノシは力いっぱいおならをした。溺れないように巨大な泡を作る作戦をゾロリは思いついたのだ。
しかしそれだけではクリアできないどころか、全部おならであるため3人は息ができずこのままでは窒息してしまう。

すぐさまゾロリはおならの泡からお尻を突き出し、スペシャル強力なおならを一発かました。
3人を包み込んだ泡は地獄の亡者たちを蹴散らし、血の池のゴールまでまっしぐらに進んでいった。


血の池地獄をなんとかクリアした3人の前には、鋭い針が大量に生えた4つ目の地獄「針山地獄」が聳え立っていた。
イシノシは先ほどの疲労も相まって普通の山ですら登れないとため息をつく。
するとイシシは「はりは はりでも てんごくの おんせんで うってもらった はりは 気もちよかっただなあ。」と呟いた。
その言葉を聞いてゾロリは天国でおじさんから貰ったつぼの書かれた本を思い出し、この本で書かれていることと同じことをすれば針山を越えられると考えた。

「痛みのなくなるつぼ」「元気になるつぼ」「やる気のでるつぼ」など様々なつぼを試しながら登っていった。
登りきって降りた頃には、3人とも元気一杯になっていた。


5つ目の地獄は「おやじギャグ地獄」。張り合いのない地獄と考えたイシノシに対してゾロリは油断は禁物と警戒する。
3人は岩陰からそっとおやじギャグ地獄を覗いてみると、酔っぱらったおやじが5人ほど集まっていた。
イシノシはあんなおやじぐらいなら勝てると、余裕綽々で飛び出した。が…

おやじたちは待ってましたと言わんばかりに2人を取り囲み、おやじギャグを息つく間もなく連発。
その寒いギャグを連続で放たれたイシノシは寒さのあまりに身体が凍りついてしまった。
呆然と見つめるしかないゾロリだったが6つ目の地獄「炎地獄」を発見すると、ゾロリはそこにあった小石で耳を塞ぎ親父たちに近づく。
凍った2人を思いっきり炎地獄に向けて押し出した。
イシノシは凍っていたおかげで、炎地獄を無事にクリア。
しかし凍っていないゾロリが炎を抜けることは不可能…かと思われたがゾロリは2人の親父を小脇に抱えて走ってきた。寒すぎたおやじギャグの威力は凄まじく、炎が氷に変わっていった
ノシシは凍った炎を珍しがり、欠片を少し持っていくことにした。
いよいよ7つ目および最後の地獄。ゾロリたちは意を決して向かう。



一方、閻魔は舌がまだガムであることに気付かず引っ張り続けていた。
そこに青鬼がゾロリたちが6つ目の地獄までクリアしたことを報告、やっと偽物の舌に気付いた閻魔は憤怒。何としてでもゾロリをクリアさせまいと閻魔はあることを企む。


ゾロリたちがあり地獄に到着した時、青鬼がゾロリたちに地獄リストを拝見させるよう要求。
リストを受け取った青鬼は何かコソコソした後「7つ目はあり地獄じゃない」と言う。そこに書かれていたのはなんでもあり地獄。
なんでもあり地獄はもう少し奥だと案内する青鬼。不思議がるゾロリだったがひとまず奥へ歩いていく。


7つ目の地獄「なんでもあり地獄」に着くと、深い谷にボロボロで今にも崩れそうな橋が架かっており向こうには閻魔が待っていた。橋を渡って向こうまで辿り着けたら生き返れるという。
だが最後の地獄がこんなに簡単なわけがない。谷の底から不気味なうなり声が聞こえてきた。

すると上からパネルが降りてきた。
そこには「谷の底では恐ろしい怪獣がお腹を空かして待っている」という。そんなものを読んでしまった3人は余計に足が竦んでしまう。

そして何かが這い上がってくるような音がすることに気づくと、今度は「毒虫が這い上がってくる、刺されたら20年ほど腫れが引くことはない」という内容のパネルが。
それを読んだ3人は慌てて向こうへ走り出すも、もう少しの所で大量の毒虫が足元へ。
後戻りしようにも、慌てて走ったせいでボロボロの橋は崩れてしまっていた。

その時、突然ノシシが熱がった。炎地獄で拾った凍った炎が溶け出し元の炎に戻っていたのだ。
いきなりの炎に驚いて逃げ出す毒虫を見て、7つ目の地獄もクリアだと喜ぶゾロリだったが、その炎は木の橋まで燃やしてしまった。ゾロリたちは谷底に真っ逆さま。


万事休すかと思われたが、突然ゾロリのママが現れてゾロリたちを助け上げた。
「天国の住人が勝手なことをするんじゃない」と怒る閻魔だが、ママは「うちのゾロリちゃんがこんなに早く死ぬのはおかしいと思ったから調べさせてもらったのよ、これ!」と閻魔帳を取り出す。
閻魔は「閻魔帳に名前が載っている以上、地獄に来なければならない」と反論。
しかしママがゾロリの名前が載ったページを強く叩くと、「ゾ」の字の濁点がバラバラと取れた。
濁点は閻魔の大好物である胡麻煎餅の胡麻であり、このページは「ソロリ」というゾロリとは全く無関係な人物の名前だったのだ。
流石の閻魔もこの事実には言い訳できず、土下座してママに謝罪した。


生き返らせてあげるように言うママは、

「あなたたち、いきかえるために よく がんばった。とても りっぱだったわ。ねえ、ゾロリちゃん。ちじょうに もどったら ゆめに むかって いっしょうけんめい いきるのよ。まえにも いったけど、しっぱいしても かまわないの。くいの ない じんせいを おくってから、ママの ところへ きてちょうだい。やくそくよ。ママには それが いちばん うれしいの。」

そう言ってゾロリを抱きしめ、チュウをしてくれた。

「イシシちゃん、ノシシちゃんも うちの ゾロリを たすけてくれて ほんとに かんしゃしてるわ。ちじょうに もどっても よろしく おねがいね。」

とイシノシを撫でながらチュウをして、天国へと帰って行った。


そうして3人の生き返る準備は整った。閻魔は「このことがバレたらワシは閻魔をクビになる。頼むから巨大たこ焼きを全部食べて証拠をなかったことにしてくれないか」とお願いし、ゾロリたちは「オラたち腹がペコペコだ」「言われなくても食っちまうだよ」と返したため閻魔はホッとした様子でメカを発動させた。


一方、地上では2人の男が巨大たこ焼きを発見。男のうちの1人がビデオカメラを取りに行ってしばらくすると、たこ焼きから咀嚼音が聞こえてきた。生き返ったゾロリたちが閻魔の約束通りに巨大たこ焼きを全て食べようとしていたのだ。慌てて止めようとした男の声も虚しく、巨大たこ焼きは全部食べつくされた。


巨大たこ焼きの撮影を逃したことに嘆く男をよそに、ゾロリたち3人の旅はまた始まる。


登場キャラクター

  • ゾロリ
CV.山寺宏一
ご存知主人公の狐。
今まで不死身ぶりや幸運ぶりを見せてきたが、今回の話で死亡してしまう…。

  • イシシ&ノシシ
CV.愛河里花子・くまいもとこ
ご存知双子の子分。今回もドジの多さは相変わらずだが、引っ張り地獄で知恵を見せる。

  • 閻魔大王
CV.飯塚昭三
ゾロリを間違って地獄へ連れてくるというミスをしてしまい、証拠隠滅も図ったが、後に内部告発により今回の失敗(とあり地獄をなんでもあり地獄に書き換えさせた公文書偽造)が全て明るみに出てしまった。
ママから「ぐーたら閻魔」呼ばわりされ、更にアニメではママさんバレーメンバーから明らかにジジイなのに「最近の若い閻魔と来たら」と糾弾され、部下の鬼達からのブーイングを食らってることからも、普段の評価が伺える。
その後「たべられる!!」では今回の事件を受けて「とんま大王」へと格下げに。復帰のため閻魔大王試験を受けようとしたが、不摂生が祟り身体検査で不合格になってしまったため、逆恨みでゾロリ一行を襲撃する。
近年は、重罪を犯しておきながらドノツラ下げてきたかわからないがゾロリ達を助太刀することがある。


  • 悪魔
CV.中尾隆聖
閻魔大王の手下。ゾロリを地獄へ連れていこうとするも全て失敗に終わる。
原作での出番はここまでだったが、アニメでは出番が大きく追加されている(下記参照)。

  • ゾロリーヌ
CV.玉川紗己子
ゾロリのママ。天国でも一番優しい人とされている。この回ではゾロリに対する愛情が強調されている。
いつもの作中でゾロリを見守っている幽霊ではなく、生前に近い姿。

  • 緑鬼
CV.高橋裕吾
地獄の門番を担当している鬼。

  • 紫鬼
CV.坂口候一
天使に化けたゾロリたちを地獄から追い出した。これが後に問題視され、清掃係に格下げされた。
引っ張り地獄にも登場。

  • 赤鬼
CV.茂木優
地獄のルールを説明したり、引っ張り地獄の鬼として登場。

  • 血の池地獄の鬼
CV.鈴木達央
血の池地獄に登場する鬼。原作では黄色、アニメではピンク色になっている。

  • 青鬼
閻魔大王の命令でゾロリの行く予定だった「あり地獄」を「なんでもあり地獄」に書き換えた。
アニメでは上記の紫鬼になっており、これにより紫鬼の出番が増えたため「今日は走ってばっかりだな」とぼやいていた。

  • おやじたち
CV.鈴木達央、坂口候一、飯塚昭三、茂木優、高橋裕吾
おやじギャグ地獄に登場するおやじたち。
見てわかる通りCVは他の地獄連中との兼任。
ダジャレで相手を凍らせる能力を持ち、その力は地獄の業火を凍らせるほどに強い
炎地獄突破の際にはゾロリに利用された。

  • 怪獣1
悪魔がゾロリ達の殺害のために地獄から連れてきた。しかし、お尻の穴も大きかったため殺すには至らなかった。アニメでは尻尾に顔があるようなデザイン。

  • 怪獣2
CV.川瀬晶子
「なんでもあり地獄」に登場。食べられた者は体の一部になってしまう(そして次の亡者が落ちてくるまで空腹な日々を過ごさねばならない)という恐ろしい怪獣。
原作ではグロテスクなデザインだったが、アニメでは可愛らしくなっている。

  • 毒虫
「なんでもあり地獄」に登場。刺された所は20年ほど引くことがない腫れができてしまう。
原作では虫そのものだったが、アニメでは大きな顔になっている。

  • パンダてつろう
地獄から生き返ったただ1人の男。
名前の由来は、おそらく丹波哲郎。

  • ネコジマ
閻魔大王が落としたたこ焼きを目撃した人物。しかし、ゾロリ達がたこ焼きを平らげたため撮影することは出来なかった。この時点では名前はない。
アニメでは出番なし。

  • ソロリしんじゃえもん
刑務所で謎の急死を遂げた凶悪犯。この男の名前を閻魔がゾロリと間違えたことで今回の騒動が始まった。
名前の由来は、おそらく曽呂利新左衛門。
アニメでは別のキャラに差し替えられている。

  • 次期閻魔候補
閻魔がクビになった後、次の閻魔の候補としてあがった男。元ネタは言うまでもなく
しかし、吊り目なのと「シエ~ッシエ~ッ」という笑い声もあってどちらかというとおフランス帰りの人に似てる。

  • イヌタク、チポル、トポル
冒頭でゾロリ達を追いかけていた。アニメでは出番なし。


アニメ版

元々前後編構成だったエピソードをさらに分けたため、全4話構成となった。
サブタイトルは「きょうふのあくま」「てんごくとじごく」「じごくりょこう」「ゾロリさいごの日!?」。
基本的な流れは原作と同じだが、前編の展開、特に悪魔の扱いが大きく変わっている。

  • トロフィーを手に入れる経緯が、女子ビーチバレー大会に女装して参加するというずるい方法で手に入れたことになっている。
  • 地獄がすっげぇキメェ悪趣味な装飾がされた建造物のような様相になっている。
  • 悪魔の性格が原作よりも礼儀正しくなっており、敬語が増えている。おかげで中の人もあってフリーザ感が増した。
  • 原作で登場したどくドリフの他に、どくかわぶたという毒のある魚も登場。また、アニメでは「ぜったいぜつめい」より前の出来事ではあるが、ゾロリは既にこれらの存在を知っていた。
  • ダイナマイトで爆殺する作戦が「列車で轢き殺す作戦」「岩で押し潰す作戦」に変更されている。
  • たこ焼きに潰されて死にたいと言ったのがノシシになっている。

ゾロリが地獄へ落ちた後は失敗続きの悪魔まで地獄に落とされることになる。

天使に変装する作戦を考えたのも悪魔となっている。

天国に行った後も、悪魔はゾロリ達に対し、意地悪な態度を取り続けていた。悪魔曰く「人を信じたら悪魔でなくなる」。

しかし、ママの本心を聞いて自分の行動に罪悪感を持つ。そして、ママが悪魔から天使の輪と「あ」を取ったことで正体であるクマに戻った。

その後、地獄めぐりに挑戦するゾロリ達を天国からクマとママ、ママさんバレーチームが見守ることに。

  • 親父ギャグ地獄の親父たちに対してゾロリがブックらこい~たで対抗しようとするシーンが追加されている。しかし、親父たちには全く効果はなかった。

そして、ゾロリの選んだ地獄を勝手に書き換える様を見て、バレーチームはある疑問を抱き始める。「何故閻魔大王はゾロリにだけ意地悪するのか」と。
悪魔が事情を説明しても、やはり疑問は尽きない。なにせ閻魔帳に名前があるのなら、わざわざ地獄から手を出さなくても地獄に来るからである。
そこから、ママが閻魔帳を調査するという流れになっている。

  • ソロリがガオンが作ったゾロリそっくりのメカになっている。
  • ネコジマの出番はなく、巨大たこ焼きを目撃したのは全ての発端となったメカ『ソロリ』を作ったガオンになっている。





自分の項目は自分で編集するのよ。
冥殿は今の建て主ちゃんと一緒に暮らしてもうれしくないの。
しっかり追記・修正してから、ここにいらっしゃい。
冥殿はいつまでも待ってるから。

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最終更新:2020年11月21日 15:11