へやいっぱいの大ドラやき(ドラえもん)

登録日:2021/03/01 Mon 01:24:58
更新日:2021/03/28 Sun 20:02:13
所要時間:約7分で読めます




「へやいっぱいの大ドラやき」は、漫画 『ドラえもん』のエピソードの1つ。
小学六年生1979年1月号に掲載された時のタイトルは「細菌を利用してドラやきを作ろう……」であり、項目名はてんとう虫コミックス版第11巻に収録された際のタイトル。

【あらすじ】


いいかげんにしなさい!!
一日中、こんなもののんでたら虫歯になってからだがよわります!
のみたかったらお水をのみなさい。

ジュースの飲み過ぎをママに咎められたのび太。
ただの水なんて金魚じゃあるまいし…とぼやきながら部屋へ戻ると、何やら怪しい機械を操作するドラえもんの姿が。

のび太に声をかけられるや慌てて機械をポケットにしまい、なんでもないと誤魔化すドラえもんだが、とっときのドラやきをやると言われ心が揺らぐ。

やはりよそう。
これはとりあつかいをあやまると非常に危険なんだ。人類を絶滅させ……。

………………………。 ま、気をつけりゃいいか。

眼前に掲げられたドラやきの魔力にあっさり陥落し、ひみつ道具「イキアタリバッタリサイキンメーカー」を取り出すドラえもん。

サイキン?なんでそんなものつくるの。

人間はずいぶん細菌のおせわになってるんだよ。
植物から酒やみそ、しょうゆをつくったり、たんぱくを合成して人造肉にしたり、
抗生物質をつくって病気をなおしたり…。

では水からジュースを作る菌はできるのかと食いつくのび太に、そんなのもできるかもしれないと返し、今自分が研究しているのは水からドラやきを合成する菌だと話すドラえもん。だが、この機械はその名の通り行きあたりばったりなのでなかなか思いどおりの菌ができないらしい。

そうこうしている間に新種の菌が完成。有毒な菌である可能性を考慮し、マスクで防備した上でテストを開始。手始めに水を垂らすが何の反応もない。続けて紙くず、鉄、ビニール、布きれと入れてみるがやはり何の反応もない。
そんな中、のび太が盛大にくしゃみをしたことで菌が飛び散り、菌が付着したドラやきが消滅してしまった。

わかった。これはドラやきから空気をつくる菌だよ!!

こういうくだらない菌はけす!!

憤慨するドラえもんを抑え、何かの役に立つかもしれないからと菌を保管するのび太。
ドラえもんは今までに三百八十八種もの菌を作ったが、ろくな菌が出来なかったらしい。
気長にやろうと呟いて部屋を出ていくドラえもんを見送り、ドラえもんが下手なだけだと言いながら新たな菌を作るのび太。

色々な菌を作ってみたものの、ドラえもんの言う通りろくな菌ができない。
とその時、とある菌に入れた木の葉が液体状になっているのに気づき、舐めてみると甘い味がした。あまりにも安易というか危険すぎる行為である。
試しにタライいっぱいの木の葉を集めて菌を投入、コップで掬って試飲してみる。


あまりの美味さに感動し、友人たちにも振る舞うのび太。衛生面とか大丈夫なんだろうか?

おいしい!!

こんなうまいジュースのんだことがない。

友人たちもあまりの美味さに舌鼓を打つ。

こいつは大発見だ。
ノビジュースと名づけて売りだそう。
コーラみたいに世界中にひろまるぞ。

大喜びで部屋に戻ってみると、放置していた菌の一つが何やら膨らんできていた。
シャーレのフタを開けるとドラやきができており、しかもどんどん大きくなっている。
とそこへ、菌はあてにならないからとありったけの小遣いで両手いっぱいのドラやきを買ってきたドラえもんが帰宅。
のび太は胸を張ってドラえもんに菌を披露するが…


ドラや菌!!


こいつは空気があるかぎり無限に大きくなり、
ついには地球をおしつぶすおそろしい菌だぞ!

…なぜにドラやき型なのだろう?

慌てて消そうとするが滅菌ライトもドラやきに飲み込まれ、さらに肥大化するドラやきは部屋を埋め尽くしていく。
部屋から飛び出し、パンクしそうな扉を必死で押さえつけるが、何故か突然空気が抜けるように肥大化が収まった。
のび太が保管しておいた、ドラやきを空気にする菌に触れたことでドラや菌は消滅したのである。

これで一件落着…と思いきや、



ぼくのかってきたドラやきまで!!


ドラえもんが買ってきたドラやきも巻き添えで消滅しており、ドラえもんは泣き叫ぶのであった。

【今話で初登場のひみつ道具】

○イキアタリバッタリサイキンメーカー
新たな細菌を作り出す実験装置。
様々な菌をお手軽に作り出せる…と聞くと有用で素晴らしい道具にも思えるが、その名の通り行き当たりばったりでしか菌を作れないため、実際に出来るまでどんな菌なのかはわからないという非常に不安定な道具。危険な菌が出来てしまった時のための滅菌ライトもセットになっている。
人類にとって有益な菌が作れる可能性も十分にある反面、一歩間違えればあんな菌こんな菌が出来てしまう可能性も往々にしてある。
作中のドラや菌のように世界を滅ぼす菌すらお手軽に作れてしまうため、危険なひみつ道具の筆頭格と言える。

実際に『ザ☆ドラえもんズ スペシャル ロボット養成学校編』ではあらゆる金属を腐蝕させる「ふしょく菌」がこの機械で生み出されており、この菌が事故で世界中に拡散したことにより未来世界の文明は崩壊、原始時代にまで逆戻りしてしまっている。

【余談】

冒頭で「ただの水なんてのみたくないよ。金魚じゃあるまいし」とぼやいていたのび太だが、「ようろうおつまみ」という話ではパパが「水なんて飲んでもうれしくないなあ。ぼくは金魚じゃありませんからね。」と似たような発言をしている。金魚は別に水を飲んでいるわけではないと思われるが…

ノビジュースは、藤子・F・不二雄ミュージアム内のミュージアムカフェで実際にメニューとして提供されていたことがある。


アニヲタWi菌!!


こいつはWiki籠りがいるかぎり無限に追記・修正し、
ついには項目を充実させるおもしろい菌だぞ!


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最終更新:2021年03月28日 20:02