ダグ(FE)

登録日:2021/08/23 Mon 00:20:50
更新日:2025/02/18 Tue 23:16:27
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ヨトゥン王国第二王女ダグちゃんでっす☆

遊びに来ちゃったよん。よろしくねー!





出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS


概要

『ダグ』とは『ファイアーエムブレム ヒーローズ』の第五部の登場人物。
ゲームのシステム上、クラスは特にない。イラストはコザキユースケ氏。
トラキア776に出てくるダグダではない。


巨人族の国・ヨトゥンの第2王女で、第1王女であるノートの双子の妹。
「巨人族」とはつくが、ダグを含めたヨトゥンの人々が他の人間と比べてどれだけ大きいかの具体的な描写は今のところ無い。
一応他のキャラと比べて長身には描かれている。ちなみに母であるヨトゥン女王は彼女の倍は大きいらしい。
およそ姫とは思えないほどのムキムキの筋肉質な身体と短髪が特徴で、好戦的でノリが軽い。

姉であるノートの事を「腹の真っ黒な狸」呼ばわりし、対するノートからは「頭の悪いお猿さん」呼ばわりされるなど、姉妹仲は険悪。
しかしもとからこうだった訳ではなく、当初はむしろ良好な関係だった。
転機となったのは、母であるヨトゥン女王から「姉妹のうちどちらか優れたほうを女王とする」と言い渡された事。
それは「優れた人物が女王になるべき」というヨトゥンの慣わしによるものだった。
当時、ノートが当然に女王に選ばれるものと確信していた彼女は、姉と戦うことを強制するかのような母の決定に納得がいかず、
母に姉を女王にするべきと詰め寄るが、母からは「それはあなたが決めることでもなければ、私自身が個人的に決めることでもない」と諭される。
ダグは思い悩んだ後に宿命を受け入れ、母の前で自らが女王になることを宣言。
ノートとは自ら距離を置き、来る戦いの時に備えて己を鍛え上げるようになった。
表向きには罵り合ってはいるが、タッチ時の台詞などでは互いを案ずる台詞が聞ける事もあり、
本来決裂しているわけではないが、いつか戦い合う時の気持ちを切らさないよう、敢えてそうしているのかもしれない。

なお、彼女の頭の上にいる鳥については姉ノートの頭上にも見られるもので、
第6部時点ではこの鳥が何なのかは特に触れられていなかったが、戦禍の連戦『過去の王、未来の女王』で登場する。

この鳥の正体は、「始まりの巨人」と称されたヨトゥンの始祖。
我が子らが自分の力を巡って争いを起こし、その様子に耐えかね『ヴェズルフェルニル』という鳥の姿に変え、当時ヨトゥンの領土だった森に移り、長い眠りについていた。
子供達は始祖を探すのをやがて諦め、自身の存在も忘れ去られて伝説として語られるようになってからは、その森を独立時のニザヴェリルの者達に譲った。
だが、王室に反発してニザヴェリルと敵対する凶暴な戦士シアチが自身の力と森を狙っていることに気付き、同じく力を求めたダグの声を聞きつけ、彼女が始祖の力を与えるに相応しいかどうかを確かめるため、わざと攻撃を仕掛ける。
上手く攻撃をいなしたダグを認め、「力を正しいことのみに使わなければその身を炎で焼く」と忠告し、彼女に始祖の力を授けると魂のみの自身はダグの鳥に憑依しその中で眠りについた。
頭上の鳥は、言うなれば王族が始祖の加護を得るための器に近いものだった。

ちなみに、現在のヨトゥンの巨人達は始祖の時代と比べると弱体化がだいぶ進んでいるようで、そのままではシアチとまともな戦いにならなかった程。
そのため、ダグは「自分より後の巨人達はいずれは戦うこともできなくなるだろう」と危惧しており、戦う必要が無くても生きていける国ができないか模索している。


本編

神器を狙うニザヴェリルとの戦いで協力関係を築きたいアスク王国のアルフォンス王子達が来ることを知った彼女は、
ここで彼らに勝てば女王争いで優位に立てると考え、王子達に勝負を挑む。
すわ敵の手が回っていたものと考えたアルフォンス達にすぐに撃退され、この襲撃は自身の個人的な動機のものだと事情を説明して降参を宣言。
以降は彼らに協力するようになり、その直後姉ノートとの謁見に立ったアルフォンス達の面前で、姉がニザヴェリルのオッテルと取引していたことを暴露。
アルフォンス達をだまし討ちしようとした姉の計画を破綻させ、その結果今まで勝った事の無かった姉に初めて勝利を収めることとなった。

その後は姉と行動を共にするが、5部も終盤にさしかかった頃、ノートは敵の攻撃からダグをかばった事で命を落としてしまう。

エイトリを倒してニザヴェリルが平穏を取り戻した後は、王位継承者がダグのみとなった事でヨトゥンの次期女王となる事が確定し、ヨトゥンへと戻る際、ニザヴェリルを暫定的にヨトゥンが統治することで安定させる事をレギンに約束する。

性能




出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

2021年3月に光の神階英雄として登場。緑属性の斧・歩行ユニット。
当初敵ユニットで登場したのがその前の2月であるため、わずか2ヶ月足らずでのプレイアブル化となった。
光の神階英雄では初の飛空城での特別枠追加がされる枠となる。

武器は小さい頃から愛用しているという『スキンファクシ』
戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら、戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防+5、かつ、自分が攻撃、速さ、守備、魔防の弱化を受けていれば、攻撃、速さ、守備、魔防が弱化の値の2倍だけ上昇(能力値ごとに計算)
速さ+3【天駆の道】効果*1

Aスキルは戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら攻撃、速さ+7
その状態で攻撃した時、戦闘後、自分に5ダメージの『攻撃速さの渾身4』
Bスキルは戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら戦闘中、敵の速さ、守備-5、かつ、敵の絶対追撃を無効、自分の追撃不可を無効の『双姫の陽翼』
Cスキルは偶数ターン開始時、移動を+1の『迅雷風烈・偶数3』

デバフをバフに変換する連帯効果で高い攻撃と速さによる高火力と追撃での彼女の性格を表したガン攻めが得意。
うまいこと威嚇などのデバフの対象になるように仕向け、渾身も含めて圧倒してやろう。

もう一つの効果である天駆の道は、要するにダグのいるマスは移動マスでカウントせず、通過する。謂わば移動力+1扱いになる。
敵にあと一歩届かない状況や、移動タイプによって距離や地形などで移動出来ないマスでも、ダグの位置次第で移動距離が伸びてそこへ届く。
騎馬ユニットなら合計4マス、移動+1がかかっていれば合計5マスも移動可能。
移動+1効果と異なり、同じ能力持ち(姉のノートであったり、同ユニットだったり)を複数並べることでさらに移動距離を伸ばすことも可能。
光の神階英雄ということで基本的に攻城に使うことになるため、プレイヤー操作でうまく活用しよう。
弱点は素の守備と魔防は中途半端で、遠距離からの攻撃は何も抵抗出来ないこと。
HPもこうしたガン攻め要員にしては少し心細く、渾身で毎回削ってしまうので戦いすぎにも注意。

2024年3月のアップデートで上方修正。
Aスキルがターン開始時、周囲2マス以内に魔法の味方がいる時、自分に【魔刃】を付与(1ターン)
自身が【有利な状態】を受けている時、戦闘中、攻撃、速さ+7の『攻撃速さの魔刃』
味方に魔法ユニット必須の条件付きだがダメージが通りやすいように強化。
そして弱点であったHPが減るリスクは完全に克服。
Bスキルが『双姫の陽翼・神』
戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら、戦闘中、敵の攻撃、速さ、守備-5、かつ敵の絶対追撃を無効、自分の追撃不可を無効
ダメージ+速さの20%(範囲奥義を除く)、敵の奥義以外のスキルによる「ダメージを○○%軽減」を半分無効
HP指定は変わらないが攻撃も下げれるようになりつつ、速さに応じてダメージを増やしながら軽減にも少し対応するパワーに沿った強化を貰った。

そして『スキンファクシ』も錬成可能。
錬成するとターン開始時、自分の支援相手に【天駆の道】を付与(上記効果は、支援相手が複数いると発生しない)
戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら、戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防+5、かつ、自分が攻撃、速さ、守備、魔防の弱化を受けていれば、攻撃、速さ、守備、魔防が弱化の値の2倍だけ上昇(能力値ごとに計算)
速さ+3【天駆の道】効果

錬成前の連帯スキル効果はそのままだがダグと支援を組んでいる味方は天駆の道を確定付与。
位置次第で味方の機動力が最大2マス増える芸当も可能になる。
特殊錬成は自分から攻撃した時、または周囲2マス以内に味方がいる時、戦闘中、敵の攻撃、速さ、守備-4
さらに敵の攻撃、速さ、守備が敵が受けている攻撃、速さ、守備の強化の値の2倍だけ減少
自分が与えるダメージ+攻撃の10%(範囲奥義を除く)、自分が最初に受けた攻撃と2回攻撃のダメージを40%軽減
中途半端な防御面が補われ、そしてバフキラーのおかげで攻守共に全面的に強化した。

出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

2022年1月にノートのと比翼英雄として正月版の超英雄が登場。イラストはcuboon氏。
緑属性はそのままだが今回は弓の飛行ユニット。

武器スキルは『巨人姉妹の弓』
奥義が発動しやすい(発動カウント-1)
【天駆の道】効果
自分から攻撃した時、または周囲2マス以内に味方がいる時、戦闘中、敵の攻撃、速さ、守備-5、かつ戦闘中、敵の攻撃、速さ、守備が自分が受けている攻撃、速さ、守備の強化の値のだけ減少(能力値ごとに計算)

Aスキルは戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら攻撃、速さ+7
その状態で攻撃した時、戦闘後、自分に5ダメージ『攻撃速さの渾身4』
Bスキルは神階版同様『双姫の陽翼』
Cスキルは周囲2マスの敵は戦闘中、攻撃、守備-4の『攻撃守備の牽制3』。

比翼スキルは、自分と自分を中心とした縦5マス・横5マスにいる味方に攻撃・速さ・守備・魔防+6かつ、『天駆の道』効果を付与する(1ターン)。

自分が強くなると敵が弱くなるという神階版とは逆の効果を搭載。ダグの攻撃(守備)を強化すると敵の攻撃(守備)が下がる=ダグの守備/魔防(攻撃)が上がる、と逆転する形になることに注意。
BとC、そして武器スキルの条件が整っていると例え強化を受けていなくても攻撃-9速さ-10守備-14と簡単に弱く出来る。
最大の特徴である『天駆の道』と優秀なAとBはそのまま引き継がれており、強くなった分だけガン攻めする得意技は健在。
比翼スキルは『天駆の道』持ちを量産して機動力を大幅アップすることができ、自分は『天駆の道』付与こそ無意味だが全能力強化が乗ることで独力で武器効果をフル活用できる。

しかし守備と魔防がやや低くなり、遠距離反撃や暗器ユニットの殴り合いに少々弱くなった。おまけに飛行特効も含まれる。
武器の性質が変わったため、強化を反転させられてしまうと一気に戦力がダウンする。
パニックにも気にかける必要も出たので弱くさせられたら無理に戦闘はせずに離れると良い。

未来の女王はいろいろ大変なんだよ。

アレとか、コレとか?

出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

2024年10月にレギンに続けてお供英雄で実装。イラストは山田孝太郎氏。
歩行ユニットは神階版と同じだがこちらは赤属性の剣。
ヨトゥン王国の巨人族の始祖ヴェズルフェルニルに認められ、パワーアップした姿。
正しい行いのために力を貸すがもしダグが道を踏み外せば体を焼き尽くすと念を押される。

武器スキルは『始まりの巨人の剣』
奥義が発動しやすい(発動カウント-1)
ターン開始時、自身を中心とした縦3列と横3列に味方がいる時、自分と自身を中心とした縦3列と横3列の味方の攻撃、速さ+6、【見切り・追撃効果】を付与(1ターン)
自分から攻撃した時、または自身を中心とした縦3列と横3列に味方がいる時、戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防が自身を中心とした縦3列と横3列の味方の数×3+5だけ増加(最大14)、自身の弱化を無効、自身の奥義発動カウント変動量-を無効
ダメージ+○、最初に受けた攻撃と2回攻撃のダメージ-〇の50%、敵の奥義による攻撃時、受ける攻撃のダメージ-〇の50%
(〇は、自分と自身を中心とした縦3列と横3列にいる味方のうち強化の合計値が最も高い値、範囲奥義を除く)

補助スキルが『引き戻し・歩法』
対象を自分の反対側の位置に移動させる
現在のターン中に自分が補助スキルを使用している時、【再移動(1)】を発動可能

Aスキルは『攻撃速さの突破』
攻撃した側(自分からなら自分、敵からなら敵)の移動後のマスが移動前と異なる時、戦闘中、攻撃、速さ+6、さらに、攻撃、速さ+○、かつ自分から攻撃していれば、戦闘中、受けるダメージ-○×3(範囲奥義を除く)
戦闘中、敵の奥義による攻撃の時、受けるダメージ-○×3(範囲奥義を除く)(○は、攻撃した側の移動前と移動後のマスの距離(最大4))
Bスキルは『始祖の炎翼』
【天駆の道】効果
自車内に自分と支援を結んでいる相手が1体だけいる時、ターン開始時、その支援相手に【天駆の道】を付与(1ターン)
自軍内に自分と支援を結んでいる相手がいない時、最も守備の高い味方が1体だけならば、ターン開始時、その味方に【天駆の道】を付与(1ターン)
戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら、戦闘中、敵の攻撃、速さ、守備が敵が受けている攻撃、速さ、守備の強化の値の2倍+5だけ減少(能力値ごとに計算)
敵の奥義以外のスキルによる「ダメージを〇〇%軽減」を半分無効(範囲奥義を除く)、戦闘後、7回復
Cスキルは『再移動制限・不惑』
自分の周囲4マス以内で再移動を発動した敵に【再移動制限】を付与
自分と周囲3マス以内の味方の敵のスキルによる「即座に行動終了」、および、付与される「ターン開始時スキル発動後、即座に行動終了」を無効化
自分と周囲3マス以内の味方に付与された「ターン開始時スキル発動後、即座に行動終了」の行動済みになる効果を無効化

神階版のガン攻めは健在だがより洗練されて進化。
連帯効果は失ってしまったがデバフとキャンセルの妨害は動じず、バフに応じてダメージ増減と障害も物ともせず攻撃的になった。
さらにAスキルで重ねがけ出来るのでどんな大ダメージも最小限で抑えられる。
Bスキルについてはスキンファクシ(錬成後)・『双姫の陽翼・神』の効果に寄せているが支援の拘る必要性は減り、逆に敵が強くなるほど弱体化して回復も可能にするといったデメリットが少なくなっている。

弱点は遠距離からの攻撃が苦手なのはほぼ一緒。

もっと追記・修正されねえかなぁ。
せめて、あと倍は欲しいよね。

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最終更新:2025年02月18日 23:16

*1 味方が移動時、このスキル所持者がいるマスを通った時、そのマスの移動は1マスではなく0マスと数える(通常移動できるマス+スキル所持者がいるマスの分、通常より多く移動できる。そのマスに移動可能な移動タイプのみ