エイトリ(FE)

登録日:2021/12/10 Fri 00:49:00
更新日:2024/11/11 Mon 21:22:59
所要時間:約 4 分で読めます






私はエイトリ、しがない学者さ。人は私を賢者と呼ぶがね。




出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS


概要

『エイトリ』とは『ファイアーエムブレム ヒーローズ』の第五部の登場人物。
ゲームのシステム上、クラスは特にない。
イラストは主要キャラや第三部と同様コザキユースケ氏。


小人族の幼女。そのため非常にちんまい体型である。
ニザヴェリル王国においてもとりわけ変わり者で知られる学者。罠を張り巡らせた森の奥でひっそり暮らしている。
優れた頭脳を持ち、機械仕掛けの馬型の鎧「グリンブルスティ」をはじめとする魔道科学を目覚ましく発展させた。

最初の登場は賢者の森へと逃げ込んだレギンの一行を招き入れた時。
アルフォンス達にニザヴェリルの成り立ちやファフニールの力の源についてを明かし、
ファフニールを討つために必要な「魔剣グラム」がヨトゥン王国にある事を教えてくれるなど、一行の味方を装っていた。
しかし、実際は彼らと敵対するオッテルと通じており、彼にエクラを誘拐させ、
召喚士と神器の力を用いて扉を壊すという神器「ヤーングレイプル」を造ろうとしていたが、オッテルの失態によりエクラを奪い返される。

だが、実際はオッテルと手を結んでいたのではなく、彼女のほうがオッテルらを利用していた真の黒幕だったのである。

彼女はもともと、数千年前に巨人族の支配に抗ってニザヴェリルを建国した建国王ニザヴェリルに仕える科学者であった。
彼女自身はあくまで神やの類ではない純粋な人間ではあるが、
ニザヴェリルの守護竜の力を借りたことで、死しても新たな肉体を得て転生できるようにしており、そうやって幾千年もの時を生き続けている人物なのである。
中の人ネタ見た目は子供、頭脳は大人という設定にした訳ではない。と思われる。
ニザヴェリルに伝わる歴代の偉大な魔道科学者たちも、全て彼女の転生した姿である。
なお元々の性別がどっちだったのかは謎。少なくとも転生体に男性もいたことは各所の描写から判断できる。
その中で、アスクに対抗しての召喚の研究も行っており、5年前には実際に異界からの英雄の召喚も行っている。
しかし、神竜の加護の無い召喚は不完全なものであり、召喚した者はある1人を除いて理性を失い、手先に置く程度にとどまった。
残ったその1人こそがファフニールで、彼は理性は保ったものの記憶を失っていた。興味を持った彼女は記憶を求めてさまようファフニールをあえて泳がせた。
これ以降はその力を神々に警戒された事もあり、召喚は一切行っていない。

竜の力の事を教えたロキとはその時以来の知己。
召喚の力を恐れた神が彼女を遣わした時も、それを知って彼女が手を出せないよう、
召喚に使ったブレイザブリクの偽物をエンブラに隠すという手段に出ている。
このあたりに関する話は、2022年5月の闇堕ち英雄が登場する「想いを集めて 〜まつろわぬ魂たち〜」で詳細が描かれている。このとき、エイトリが闇堕ち英雄を召喚しており、メタ的には暴走レアやヘルにこき使われてる時のグスタフなど人の心がない闇堕ち英雄を実装する際に「闇堕ち英雄を召喚してるのはエイトリ」として召喚士=プレイヤーが悪いという風潮を避けるための理由付けといったところか。
ところで同時期に大英雄として実装されたなりそこないの薬飲んだムワリムの召喚経緯が明かされていないんですけれどこれもエイトリの仕業ですよね?

これ以外にも、正当な王位継承者のみが手にする事を許され、ファフニールが手にして力を暴走させられた小人の王冠も
不当な者が王位につくことを防ぐために彼女が作り出したものである。

それらは全て、若くして亡くなった建国王の遺志を継ぎ、ニザヴェリルが文明の発達した強国として在れるようにするためのもの。
建国王のことを何よりも特別視しており、失われたはずだった末裔、正当な王位継承者であるレギンにも忠義を尽くすつもりであった。
全ては建国王が遺した国のため、その意思には偽りは見られない。手段を全く問わないだけで。
ファフニールやオッテルが豹変の後に犠牲になる事も、全て彼女の想定の内であった。
だが、ファフニールを滅ぼせる手段として与えた魔剣グラムが、そのまま彼女に有効な武器となってしまう。迂闊すぎる。
人生を弄ばれた怒りから振るわれたレギンの一撃を受け、遂に敗れる。
長い生涯をかけてもグラムの秘密を遂に解明できなかった事を悔やみつつ、人ならざる力を使い続けたゆえか塵となって消えた。
グラムに死後転生する竜の力を封じる力があるかは不明だが、もし無ければ彼女はまたどこかで転生する事になるが……。

……もっとも、勝とうが負けようが「ニザヴェリルは正当な王族の元に取り戻された」わけで、彼女にしてみればある種望み通りである。
最期までわりと余裕な態度であったことも頷けるというものである。
そして5部完結後のエンディングムービーでは、死後の世界?から悠々とエクラに語りかけてくるのであった。この時のニザヴェリル建国王への憧憬と愛と狂気が入り交じった声からファフニールの話題を出されて一気に興味を無くす声の移り変わりは必聴モノ。
レギンが未熟を理由にニザヴェリルをヨトゥン王国に暫定統治させちゃうことは予期できていただろうか。

元ネタは北欧神話のドヴェルグ兄弟。
巨人ユミルの死体から湧いたウジ虫で、神々に人間の姿と知恵を与えられた。
醜い姿だが鍛冶仕事に関しては高い才能を持っていて、神々の道具などをたくさん製作している。
弟であるブロックは武器名になっている。

エイトリは「体は小人族の幼女」でありながら「魂は何千年も生きている」というキャラなので、コザキ氏はデザインするのには一苦労したとの事。

2021年2月2日から2022年1月30日までのツンツンランキングで1位になった。
エイトリは2021年11月から参戦した事を考えれば、短期間で驚異的な回数ツンツンされている事が分かる。


性能

これが召喚に成功した異界の英雄たち…。なるほど、君に従順だ。

出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

ストーリーで死亡してから間もない2021年11月にまさかの火の伝承英雄で実装。
緑属性の魔法・飛行ユニット。
第3部以降のヒーローズオリジナルの登場キャラは一部を除き神階英雄として登場しているのだが、彼女はその座を同時実装のトールに譲り、ヒーローズ出身ではフリーズ以来3年ぶりとなる伝承英雄におさまった。
ちなみに、同時に実施される英雄戦もそのトールと一緒に登場する。ストーリー上ではトールと絡むことは無かったのだが……。

武器スキルは『魔銃ブロック』
攻撃+3
1〜4ターン目の間、【再移動(2)】を発動可能
自分から攻撃した時、または周囲1マス以内に味方がいない時、戦闘中、敵の攻撃、魔防-6、自分は絶対追撃
Aスキルは周囲1マス以内に味方がいない時、戦闘中、攻撃、魔防+7の『攻撃魔防の孤軍4』
Bスキルは『それは興味深いね』
戦闘開始時、敵のHPが50%以上なら、戦闘中、敵の攻撃、速さ、守備、魔防-4、かつ戦闘中、最初に受けた攻撃のダメージを30%軽減し、軽減した値を、自身の次の攻撃のダメージに+
(その戦闘中のみ。軽減値はスキルによる軽減効果も含む)
Cスキルは周囲2マスの敵は、戦闘中、攻撃、魔防-4『攻撃魔防の牽制3』

ステータスは緑魔としては実装時点でトップの攻撃58を誇るのに対しHPが低く、その他は平均的と攻撃偏重型。
5部組おなじみの「4ターン限定だが元々の移動力そのまま動ける再移動」を搭載しており、ヒットアンドアウェイで安全に敵を減らせる。
条件付きだが飛行ユニットにしては機動力は高い。レギンやオッテルとはまた違う立ち回りになる。
Bスキル込みで反撃を凌ぎつつ、元々の火力にオマケもついた絶対追撃を叩き込むのが正道。

孤軍状態なら受けでも絶対追撃可能だが、速さは29と中途半端で被追撃はほぼ不可避。
デバフ、軽減効果と要素は揃っているが、自分と同じような高火力ユニットの追撃を受け切るには物足りず、弓や軽減効果を無視する効果はもってのほか。
受け運用は相手を選んで行う程度に留めるべきであろう。

2024年9月のアップデートで上方修正。
Bスキルは『それは興味深…・承』
自分から攻撃した時、または戦闘開始時、敵のHPが50%以上の時、戦闘中、敵の攻撃、速さ、守備、魔防-4、敵の奥義以外のスキルによる「ダメージを○○%軽減」を半分無効
自分が最初に受けた攻撃と2回攻撃のダメージを50%軽減し、最初に受けた攻撃で軽減した値を、自身の次の攻撃のダメージに+(その戦闘中のみ。軽減値はスキルによる軽減効果も含む)
条件に自分から攻撃する場合でも発動するようになってダメカも半分無効化するので対応範囲が拡大。
そしてダメカの方は50%まで強化され、二回攻撃も軽減対象となった。
Cスキルは『死の瘴気』
自分から攻撃した時、戦闘中、敵の攻撃、速さ、守備、魔防-5、敵の強化の+を無効にする
戦闘後、敵と敵の周囲2マスの敵に7ダメージ
敵のマスとその周囲2マスのマスに【天脈・瘴気】を付与
バフ無効、固定ダメージ、天脈でまさかの妨害へ転機。
自分から攻撃しないといけない制約は付くが攻撃性は強化。

同日に『魔銃ブロック』の錬成が可能になった。
錬成すると攻撃+3
1〜4ターン目の間、【再移動(2)】を発動可能
自分から攻撃した時、または周囲1マス以内の味方が1体以下の時、戦闘中、敵の攻撃、魔防-6、速さ-5
自分は絶対追撃、自分が与えるダメージ+自分の攻撃の15%(範囲奥義を除く)、戦闘後、自分は7回復
再行動の効果はそのままだが孤立も条件対象へ加わり、速さもデバフ対象に。
軽減した分ダメージに加えるBスキル以外に攻撃%に応じてダメージを加える効果も追加して回復まで持ち込んだ。
特殊錬成はターン開始時、自身のHPが25%以上なら、最も近い敵とその周囲2マス以内の敵の攻撃、魔防-7、【混乱】、【連携阻害】を付与
戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら、戦闘中、敵の攻撃、速さ、魔防が戦闘相手の周囲3マス以内の敵の数(戦闘相手を含む)+5だけ減少、自分が受けた攻撃のダメージ-○、かつ敵の奥義による攻撃の時、さらに自分が受けた攻撃のダメージ-○
(◯は自身の【有利な状態】と敵の【不利な状態異常】の数×3(強化と弱化は除く)、最大12、範囲奥義を除く)
科学者らしく、状態異常を撒いて戦力を大幅弱体化する嫌がらせと妨害特化に変貌
周囲の敵の数に応じて追い撃ちデバフと自分か敵の状態付与に応じてダメージも減らすので受けにも対応可能となった。

台詞
  • ニザヴェリルを愛する者。お前よりも遙かに。
  • これが召喚に成功した異界の英雄たち……なるほど。君に従順だ。
  • 私はただ、あの人が作った国の行く末を見守りたいだけなんだ。
  • 召喚の神殿に何とか忍び込めないかな。私の作った魔道開錠器で鍵が開かないか試しているんだが……。
  • 実は少し困っているんだ。この城には随分と優しい人間が多いようでね。
    この容姿のせいか、やれお菓子だ遊びだと声をかけてくる。私は静かに研究したいのだけど……。
    先日もマムクートの少女たちと隠れんぼをしたんだが、魔道器で姿を消していたら見つからないと泣かれてしまった。
    でも彼女たちは実に興味深い存在だ。近くで観察する絶好の機会だからほどほどに付き合っているよ。
    今度、君も一緒にどうだい? 君相手なら手加減は必要なさそうだ。ふふ……楽しみだな。
  • ファフニール……? あれは実に面白かったな。まさか正当な王家であるレギンを連れてくるとは!
    始末に困る失敗作だと思っていたが礼を言ってやってもいい。ついでにあの弟にもね。
    そう怖い顔をしないでくれよ。君だって似たようなものじゃないか。己の目的の為に異界から英雄達を呼び寄せる……。
    王だろうと死者だろうと……はては神と呼ばれる者まで!! 彼らを駒として扱う気分はどうだい?



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最終更新:2024年11月11日 21:22