シンドローム/バディ・パイン

登録日:2021/09/26 Sun 01:22:24
更新日:2024/04/22 Mon 08:17:43
所要時間:約 3 分で読めます




シンドローム/バディ・パインとはディズニーヴィランズの一人。

CV:ジェイソン・リー/宮迫博之、岩田光央(少年時代)

概要

Mr.インクレディブルに登場するディズニーヴィランズ。
企業の社長でロケットブーツを発明するほどの優秀な頭脳の持ち主であり、その頭脳を生かして武器商人になった。
Mr.インクレディブルを雇った張本人にして、ヒーロー行方不明事件の黒幕。
彼はヒーローを増悪しているが……。






ネタバレ注意



その正体


「インクレディボーイでもないぞ。俺はあんたの力になりたかっただけなんだ! なのに、あのときあんたは何て言った?」



その正体は、元Mr.インクレディブルの熱狂的なファン。
15年前の少年時代は彼のサイドキックになる事を希望してインクレディボーイと名乗り、執拗に彼に付き纏って鬱陶しがられていた。

ある日、インクレディブルとヴィランの戦闘に乱入してまで自分をアピールした結果、戦いを邪魔されたインクレディブルを怒らせてしまい、「飛んで帰れバディ、相棒はいらん」と突き放され、さらに警察に突き出す時にも「この子のママにたっぷりお説教するように言っといてくれ」などと冷たくされた事で、努力を否定されたと感じ取り、ひどい人間不信に陥り、特にスーパーヒーローに対してはそれまでの憧れの反動で激しい憎しみを抱くようになった。

大人になって成功を収めてもその恨みは治まらず、己の才能とそれまでに稼いだ資金を使って自分を認めなかった全てのヒーローを抹殺し、自分を唯一無二のヒーローとして世界に知らしめる計画を立案。ヒーロー保護法の元で燻っていたかつてのヒーロー達を甘い言葉で勧誘し、発明したロボットの相手をさせて次々と殺害していった。

さらに、仇敵Mr.インクレディブルの拉致にも成功し、最終計画として「悪のロボットを倒す、新しいヒーローシンドローム」のマッチポンプ作戦を実行しようとするが……。


装備・関係者

  • ジェットブーツ
12歳の頃に作った初めての発明品。27歳になった現在でもその実用性は健在。

  • I字型爆弾
シンドロームのグローブに備えられた小型爆弾。
スイッチを押してから硬い物にぶつかると大爆発を起こす。

  • ゼロ・ポイント・エネルギー
グローブの指先から放つ拘束光線。命中した瞬間、相手は一切の身動きが取れなくなり、空中に拘束される。
拘束する力はかなり強く、辛うじて目線を動かすくらいしか出来なくなる。
跳びかかってきたところを固定し、振り回して投げ飛ばしたりと戦闘でも用いられる。
巨体のボブを含む一家4人を軽々と持ち上げていた辺り、重さも無視出来るらしいチート装備。
「最高の発明は自分の手元に残しておいた」と言うのも頷ける。

  • オムニドロイド
シンドロームが開発した人工知能搭載の球型ロボット。
パーツ配置を地球に例えると、赤道上に等間隔に格納可能な蛇腹状の爪を備えた歩行脚(アーム)を備え、北極と南極に格納可能な頭部を持つ。眼の形状はサングラス型のモノアイ。
球体のボディを利用した転がりによる体当たり鋭いアームによる攻撃が主戦力。
しかし、それ以上に どんな状況も対応する人工知能 あらゆる攻撃が通用しない圧倒的防御力 が脅威であり、この時点でボブのジャンプの軌道を予測して叩き落す、マグマの高温にも耐える、ボブの渾身の一撃で凹みもしない、などすさまじい性能を有していた。

作中では3種類登場。
当初は足がホイールだったり、二足歩行型をとるなど様々なデザインがあったが、最終的に死角のない球状に作られた模様。
破壊されるごとに新型を投入してヒーローを殺害し、着々と性能を高めていた。

1つ目が直径約3mで青い眼を持ち、五本脚を備えた、 オムニドロイド八世
2つ目は直径約5mでオレンジ色の眼を持ち、同じく五本脚を備えた、 オムニドロイド九世
そして最後に戦ったのが 直径約10m で赤色の眼を持ち、六本脚を備えた、 オムニドロイド十世 である。

八世から十世のデザインは殆ど同じだが、バージョンアップを重ねる毎でより高度に、かつ凶暴な思考回路にプログラムされている。
特に十世は頭部に備えたレーザー砲からビームを放つ他、脚部のクローがロケットにより射出可能になっており、武装も相応に強化されている。
おまけに大幅にサイズアップしているのに運動能力は全く低下しておらず、その巨体で跳躍すらしてみせた。
が、上述のマッチポンプ作戦を実行した際にはその学習能力が仇となり、茶番劇用にシンドロームが持っていたリモコンを「自らの行動を阻害するもの」と見なして弾き飛ばし、そのままシンドロームをKOしてしまった。

このように圧倒的な防御力でボブ一家を始めとするヒーローを苦しめたが、弱点は ボディと同じ材質で作られた自身のクロー
島での初戦を務めた八世は、ボブに頭部を引っこ抜かれ、誘導されるまま自身をズタボロにしてしまい敗北。
最終決戦の十世も、射出したクローを逆に自分に撃ち込まれた事で心臓部がくり抜かれ、ひっくり返った後に爆散した。
九世は多分島に残されたままだが、政府組織・NSAのリックによって差し押さえられたようだ。

デザインモチーフはであり、予測不能な動きを取り入れたかったとの事。

  • ノマニザン島
シンドロームの本拠地。
一見すると自然豊かな火山島だが、内部にはロケット発射場や兵器製造所、研究室など技術の粋を集められている要塞である。
名前の意味は「人は一人では生きていけない」という意味の英語のことわざ「No man is an island」をもじった言葉遊びである。
どこまでも孤独だったシンドロームの事を考えると皮肉である。

  • ミラージュ
シンドロームの秘書を務めるエージェント。
スーパーパワーを持たない一般人だが、兵器や火山など強い力に惹かれている。
素性を偽り、引退したはずのMr.インクレディブルをスーパーヒーロー稼業に引き戻した。

しかし、劇中後半でボブに人質にされた際、シンドロームが彼女が殺されても平気だと見捨てた事で反発。
最終的に裏切り、ボブ一家に力を貸す事となった。

余談

何気に、ディズニー、ピクサー作品のヴィランの中でもトップクラスの人数を殺している極悪人であると同時にヴィラン屈指の悲惨な最期を迎えた人物でもある。
インクレディブルが協力を拒んだことで歪んだとされているが、その時の出来事を見てもインクレディボーイ時代の彼がやった行為ははっきり言って協力どころか戦闘行為を妨害する迷惑行為でしかなく、逆恨み以外の何物でもないため同情の余地はない。
関係ないヒーローを大量虐殺してのマッチポンプを選んでしまった時点で彼にヒーローの資格はなかったのであろう…。

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最終更新:2024年04月22日 08:17