世界一我儘な私から世界一ブスなお前に(空が灰色だから)

登録日:2022/01/28 Fri 04:36:32
更新日:2022/01/29 Sat 21:57:43
所要時間:約 4 分で読めます




おいブス



あ?



あっ、ふりむきやがった。中浦は自他共に認めるブスだ



おうなんだ、てめぇ今崎売ってんのか?





「世界一我儘な私から世界一ブスなお前に」とは漫画『空が灰色だから』4巻に収録されている短編である。
女子高生2人の揺るがない友情物語。




【あらすじ】


女子高生の今崎と中浦、2人はしょうもないやりとりをするような仲良し2人組だった。
そんな2人にある事件が…



【登場人物】



  • 今崎(いまさき)

今回の主役。真ん中分けのロングへアに花の髪飾りとヘアピンをつけた女子高生。
容姿には自信があり、中学時代にはミスコンで3位を飾った。(参加人数は5人だったが)
中浦とは小学校からの付き合いであり、彼女を「ブス」と親しみを込めて呼んでいる。
母親の事はママと呼んでいる。



  • 中浦(なかうら)

今回のもう1人の主人公。黒髪セミショートで前髪パッツン、かおにそばかすのある女子高生。
今崎とは小学校からの付き合いであり、彼女からブスと呼ばれても気にしていない。




  • 平口(ひらぐち)

今崎・中浦と同じ学校の男子生徒。チャラ男。
飲食店でバイトをしている。



  • 店長

平口のバイト先の店長。
ガラの悪いオッサン。


【ストーリー】



今日も今日とて中浦をブスと呼ぶ今崎、ひとしきり睨み合った後しょうもなさすぎて2人共大爆笑。




今崎「わははははは!何だよこのノリしょうもねぇ!」



中浦「小学生か!」




そんな中でも中浦は今崎に自分以外にブスって言うなと忠告。それは普通に最低の言葉だからだ。
だが今崎はほかの半端者に使ったらお前に失礼だと言い返す。

その後このままダラダラしてていいのかと話していると、今崎は平口から遊びに誘われる。
今崎は金がないと言うと、平口は自分のバイト先を紹介する。自営でアットホームで時給もいいとのこと。
これには中浦の方が食いついたのだった。


放課後、2人はバイト先に面接に行こうとするが、今崎は家の事情でバイトができないと言う。
だが中浦はバイトする気満々で、その金でオシャレしたり男捕まえたりと高校生らしいことをするという。
それにカチンときた今崎は…




「ブスブスブスブッスブッスー!!中浦はミスブスでやんす!」




とこれでもかと中浦をブス呼ばわりするが、中浦はブスしか言えてねぇじゃん、もっと色んな言葉覚えろと諭す。




「世の中顔だけで動いてるんじゃないぞ」




そこまで言われた今崎は怒り心頭となり、中浦と別れた。
1人になった今崎は愚痴るが、他に遊び相手がいないことを思い出す。
そこで彼女は中浦のバイト先に言って冷やかしてやろうと思い立ち、店へ向かう。


そして店に到着し、窓から覗いてみると丁度面接の最中だった。
だが店長や平口は今崎が来ていないことにご立腹。今崎がいないと意味ないだろと愚痴る。
中浦は2人分働くと言うが、店長は…



「そういうことじゃねぇんだよ」



「君ブスじゃん、ホールにいらないじゃん、もう1人の子かわいいじゃん、ホールに必要じゃんオレらテンションあがるじゃん、わかる?」



「ブスなのはかまわねぇけどせめて空気読もうよ、ねっお嬢ちゃん」



「君も17年くらい生きてるんだからそういうのわかるでしょ子供じゃねぇんだから」




と初対面にも関わらずボロクソにけなした。いくら接客業だからって言い過ぎである。
これに対し中浦は「すみませんでした」と言って店を出る。(去り際にも「2度と来るな」と言われた)

中浦は涙目になっていた、それとすれ違うように店に入る今崎。






店内では賞味期限切れの食材を使おうとするゲスっぷりを発揮していた店長たち、そこへ入ってきた今崎。
早速出合い頭にカバンを店長に投げつける。そして叫ぶ。






「お前らが私のかわいい中浦を勝手にブス呼ばわりしてんじゃねぇ」





平口に止められるも、今崎は思いの丈を叫び続ける。












以下、今崎の本心、ネタバレ注意

















「お前らゲスどもにブスって呼ばれるほど中浦は安くないんだよ身分わきまえろ黴菌(ばいきん)どもがぁー!!」


「中浦をブスって呼んでいいのは友達の私だけじゃぼけえええ」








「糞マズそうな残飯屋の銀蝿どもがコラ女なめてんじゃねぇぞ」





「ネットにこの店写真付きアップして炎上させてやるからな」



「平口どもは学校でタバコ吸ってたこと密告(チンコロ)こいて停学じゃあ」



「さっきも聞いたぞ、保健所にも通報してやる。閉店だばかやろう」



「オッサン、お前の家庭崩壊させてやるからな。女子高生なめんなよ」





「私らをなめたこと絶対後悔させてやる!」





そう言ってひとしきり店内で暴れ、今崎はつまみ出された。




帰路につく今崎と中浦、中浦はこっちは女だけなんだから危なかったと指摘。
今崎は「私が男だったら脳漿飛び散るまでズッタズタにしてやるのに」と悔しがる。

それを聞いた中浦も悔し涙を流す。初対面で大人の男にブス呼ばわりされたことはやはり堪えていたようだ。
そしてあんなクズどもにバカにされたことも。


そして2人は抱き合って大泣きするのだった。



中浦「あのオッサンどついてくれてありがとう今崎」



今崎「中浦は泣いてもブスだなクソがあ」





今崎「あいつらは絶対どん底のフチまで追い詰めてやる。今度住所特定してブロック塀投げ込んでやろうぜくぉらああ」





今崎の中浦のブス呼ばわりは、彼女にとって精一杯の愛情表現。

中浦にとって今崎は、ブスな自分にとってただ1人の親友。


この2人の友情は、これからも続いていくことだろう。





【余談】



中浦と今崎は、これより前の話「衝動でございます」にも登場している。
その時の主人公である円良子とはクラスメイトであり、親しげに話していた。

追記・修正は友達を傷付けた相手に立ち向かってからお願いします。

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最終更新:2022年01月29日 21:57