ガゼボ(ウルトラ怪獣)

登録日:2023/05/28 Sun 16:16:04
更新日:2024/04/21 Sun 09:48:35
所要時間:約 3 分で読めます





守護獣ガゼボ登場!

道路建設によって破壊される大自然。
深い森の静寂の中に生きていたガゼボの怒りは、ついに爆発した。

急げUMA!少女が危ない。
果たしてUMAは、ガゼボの森から少女を救い出すことができるのか?

次回、ウルトラマンG『森の守護神』にご期待下さい!


ガゼボとは『ウルトラマンG』第7話「森の守護神」に登場した怪獣である。

●目次

【スペック】

別名:守護獣
身長:63m
体重:8万6000t
出身:オーストラリアの森林地帯

【概要】

象のような長い鼻を持った二足歩行の怪獣。
鳴き声もみたいだが、実際は古代の有袋類プロコプトドンの原型が突然変異で怪獣化したもの。
れっきとした哺乳類で、いわゆるカンガルーの仲間である。

カンガルーの親戚故かずんぐりした巨体に反して非常に動きは俊敏。
巨体と俊敏さを生かした体当たりや怪力を武器にする。

金属に対して敏感に反応を示す習性があり、かなり遠くに離れているものでも察知して見つけ出せるほど。
人間が身に着けているアクセサリーなどにも反応するため、所持しているとどこまでも追いかけてくる。
これらの金属を自分の巣に集めてコレクションする変わった習性を持つ。

自分が生息している森の中に生えている毒キノコの胞子が大の苦手。
このキノコの胞子は金属を腐食させてボロボロに溶かしてしまうという特性があり、しかもガス弾のように大量に勢いよく噴射するので非常にタチが悪い。

本来は大人しい性質で、住処を荒らすなどの刺激を与えなければ人畜無害な怪獣。
住処である森林地帯で暮らす人々には「森の守護神」として言い伝えられている。

【劇中の行動】

「聖域」と呼ばれて数百年も人の手が入っていなかったオーストラリアの森林地帯で暮らしていたが、そこに人間たちが道路を通そうと開発を始めた。
テリトリーを荒らされたことで怒ったガゼボは作業現場の重機を壊すなどして暴れ回る。

開発反対派の住民であるシンプソン一家の娘・ジェニーは困ったことにガゼボ出現の混乱で家族とはぐれ、広大な森林地帯に取り残されてしまった。

ジェニーを探すためUMAが出動したものの、ガゼボがうろついていて捜索は上手くいかず、現地に自生する毒キノコの噴き出す胞子で装備までも失ってしまう。

しかも、現場の担当者であるオーストラリア警察のサイクス警部は自らの手柄のために
「ジェニーはもう生きているはずがない。UMAは失敗したから怪獣もろとも森を爆撃する」
と、人命を無視してARMYに攻撃を依頼してしまう。

チャールズに子供殺して勲章もらうの?」と非難されても、ガゼボやUMAに責任転嫁をするサイクス。
しかもジェニーの親の前で「娘さんの仇を討つのさ」と言い切る始末……。

チャールズはサイクスを現場に到着させないため、「ハマーで送る」という名目でアクロバット飛行を披露して時間稼ぎを行う。
チャールズGJ。サイクスは乗り物酔いでゲロったが。

一方、ジェニーは原住民の少年の手助けもあり、何とか生き延びていた。
ジェニーを保護したUMAは、毒キノコを利用した手製の爆弾も駆使してガゼボを退け森から脱出しようとするが、金属に反応する性質からジャックのデルタ・プラズマーに引き寄せられてしまう。

自ら囮となってジェニー達を逃がし、ガゼボを引き付けるジャックはウルトラマンに変身。
本来は悪意の無い怪獣であり、ジェニーも「殺さないで」と願ったことからウルトラマンはガゼボを大人しくさせるために奮戦。
格闘戦の末にほら穴に誘導し、突進を避けて穴の中に放り込むと洞窟の入口をフィンガービームで崩し、ガゼボを地中へと帰す。

ガゼボは死んだわけではないので、この森林地帯を開発するのは危険であると判断され、工事も中止されるのであった。


この怪獣は ゴーデスではない……

けっして悪い怪獣ではないのだ……
森を守るために現れてきたのだから……
*1



【余談】

  • 日本語吹き替え版では、次の回から『新ウルトラマンG 必殺!怪獣大決戦』とタイトルが変わる。
    • すなわちガゼボとは、ゴーデスモンスターと、それ以降のグレート怪獣たちの橋渡しとなる存在なのだ。

  • 海外のスーファミ(SNES)で発売された格闘アクションゲームでも登場。
    • 上記のようにガゼボは格闘戦しかできないはずだが、このゲームでは何と火を吐く。
    • しかもゲームの都合か、地中に戻されることもなくそのままグレートのバーニングプラズマで倒されてしまう。殺さないで! ひとでなし!
    • このゲームでは、ギガザウルス、ゲルカドン、バイオス、リュグロー、UF-0が未登場だが、ガゼボをこんな扱いにするなら、原作でも飛び道具持ちで、普通に倒されていて、人型なのでさほど独特な動きのプログラムを要求されないと思われるバイオスを代わりに出せば良かったのではという意見もある。


追記・修正は金属を捨ててからお願いします。

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最終更新:2024年04月21日 09:48

*1 島本和彦による漫画版でのセリフ。