ウルトラマングレート

登録日:2010/02/23 Tue 11:09:37
更新日:2021/03/01 Mon 21:54:12
所要時間:約 4 分で読めます





誰も知らない新しいウルトラマンがやって来た!


円谷プロ制作の特撮作品『ウルトラマンG』(原題:『ULTRAMAN:towords the future』)に登場するウルトラ戦士。
次回作『ウルトラマンパワード』に登場するウルトラマンパワードと共に、海外産ウルトラマンとしては高めの知名度を持つ。

【プロフィール】

出身:M78星雲・光の国
身長:60メートル
体重:5万8千トン
人間体:ジャック・シンドー

CV:マシュー・オサリヴァン(原語版)/岡部政明(日本語版)/関智一(『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』:日本語版)


【概要】

光の国における宇宙警備隊員の一人。
第8話でM78星雲出身であることがナレーションで明かされ、OP「ぼくらのグレート」二番の歌詞でウルトラ兄弟のことが歌われているが他のシリーズとの関係は曖昧である。

邪悪生命体ゴーデスを追って火星を訪れた際、オーストラリアの惑星調査員・ジャック達を戦闘に巻き込んでしまう。
グレートはなんとかゴーデスを倒すものの、その戦闘中にゴーデスによってジャックの乗ってきた宇宙船が破壊されてその同僚であるスタンレーも殉職。
さらにゴーデスは完全には倒されておらず、細胞となって地球へ逃走してしまう。

グレートは戦闘に巻き込まれて帰還手段を失ったジャックを地球に送り届けるため、そしてゴーデスと決着を付けるため、
彼と融合・一体化してゴーデスが逃げ込んだ地球に向かうこととなった。
なお、字幕版(原語版)では、自分の星(M78星雲)もゴーデスに浸食されたとジャックに語っている。

地球での活動はジャックに基本的に一任しており、怪獣出現などの緊急時にグレートに変身して戦う。
変身時にはジャックが「デルタ・プラズマー」と呼ばれるアイテムを取り出し、それを手に精神統一することで変身する。
形状は、グレートのカラータイマーに鎖をつけてネックレスにしたようなもの。

グレートとジャックとは当然別意識のため、お互いの意見をぶつけ合う事がある。
その際、熱くなるジャックに対してグレートは窘めるような口調でこのセリフを放つのだ。

(́・ω・`)じゃあっくっ! と。

この、融合している人間とウルトラマンの脳内会話は後のウルトラシリーズ作品にも受け継がれた。

しかし基本的にはグレートとジャックは強い信頼関係で結ばれているとされ、グレートのピンチをジャックが、ジャックのピンチをグレートが救ったこともある。
また、グレートの反対を押し切ってジャックがUMAに参加したり、ジャックが怪獣に同情していてもグレートが怪獣を倒したりと、
意見がぶつかり合っても最終的には行動の主体となる方(人間体ならジャック、変身していたらグレート)の意思を尊重している。

……ちなみにジャックもグレートも発言が唐突で会話が噛み合っていないことが非常に多い
しかも、グレートは脳内で語りかけるがジャックは口に出して会話するため、周囲からはいきなりひとりでぶつぶつしゃべっているように見える。
たまに完全に脳内だけでやり取りしていることもあるが、すると今度はジャックが急に黙りこくるため、やっぱり周囲からは怪しまれている。
本人同士は意思疎通はできているから、いいのだろう……。


地球に降り立った後は、グレートはゴーデス細胞や環境問題で現れた怪獣と戦っていく。
カラータイマーの音がエコーがかった警報音のようなものになっていたり*1、地球での初戦闘時には「謎のエイリアン」と認識されて防衛隊に攻撃されたり、
地球上での活動限界時間が3分なのはシリーズ共通だが、その原因が地球の環境汚染だったり*2と、
それまでのウルトラシリーズと比べると異色なところが多い。

なお、胸のデルタ・プラズマー(カラータイマー)は、現地で売っていたピルケース(薬容器)の改造との説を京本正樹が当時のTVや雑誌で唱えている。
日本語吹替版では初代ウルトラマンの掛け声があてられているが、オリジナル版の掛け声はかなり野太い声である。

身長が60mと大きく(それまでの最大は53mのウルトラマンタロウ)体形もマッチョで、
初代ウルトラマン~80までのウルトラ戦士を上回る能力を持ち、なんとキック一発でウルトラマンレオのレオキックと同等の威力である。
戦闘スタイルはどことなく空手を思わせる体捌きでの格闘戦が主体で、全体的に少しゆっくりとした動きで戦う。
ちょくちょく戦闘中に怪獣の攻撃で気絶するなど結構苦戦している描写が多いが、戦闘能力そのものは高く、序盤に苦戦しても最終的には逆転勝利を収めている。
実際本編では12話でコダラーに敗北するまでは無敗であり、13話予告では「無敵のウルトラマンGが遂に倒れた」と言われた。

また、グレートに登場する怪獣の中には、ゴーデス細胞に操られているだけのものや人間の破壊活動に怒り出現しただけで元々は無害のものもおり、
グレートが本編で倒した怪獣の数は小学館の書籍『ウルトラマンひみつ大百科』のカウントでは「9体」で、他のウルトラ戦士に比べ少なめになっている。
怪獣との共存は『ウルトラマンガイア』(後半以降)や『ウルトラマンコスモス』においてより掘り下げられている。

あまり知られていないが、光剣を使ったウルトラマンは彼が最初である。

また、ウルトラマンジャックと同じく、本編では「グレート」という名称で呼ばれることは(ナレーションを除いて)皆無であり、単に「ウルトラマン」と呼ばれている。
ちなみに文字としては「ウルトラマンG」と書くのが正しいようだ。

ウルトラ族においては非常に珍しい「ホワイト族」。
シルバー族とよく似ているが、顔面以外の体色が白い(「ウルトラ銀河伝説」におけるキングの演説のシーンでパワードやUSAトリオと並んでいるが、彼らと見比べると色の違いがはっきりとわかる)。



【能力】

特殊技術を担当したポール・ニコラはグレートの光線技は使用用途に応じ形を変えて使用しているだけですべて同一と解釈して演出していた。
だが日本ではそれでは子供は面白くないと言う事でそれぞれに技名や設定を追加している。

ちなみにグレートは、ウルトラ戦士の大半が持っている、両腕を十字、またはL字型に組む形の必殺光線を使う描写がないが、
『新世紀ウルトラマン伝説』ではウルトラ戦士は最初スぺシウム光線を取得してその後他の光線技に発展させる設定があり、
グレートの使用用途に応じて形を変えるのもスぺシウム光線からの発展になる。

余談だが、海外では全て同じ技という解釈の為技のエフェクトが全体的に地味。書籍等のスチルと本編映像とで見栄えが全く異なる技も多い。


・バーニングプラズマ
グレート最強の必殺技。
波動拳のようなポーズから空間にエネルギーを一点集中させて高熱火球「ウルトラ・ストゥリング」を二発生み出し、敵に放つ。
設定上はメイン必殺技であり,威力も1995年発売のビデオ『ウルトラマングレート大研究』の解説では光線技の中で威力の高いウルトラマンタロウストリウム光線に引けを取らない最強必殺技とされているが
見た目は青白い光弾が二つ飛んでいくだけ、と非常に地味であり、第1話しか使われていない上、
最初に放った一発は敵の動きを止めるだけに留めており、外見上は二発撃ち込んでようやく敵を倒したように見え、必殺光線というには演出も地味である*3

ただ、上述した通り撮影時点ではグレートは同一の光線技を用途に応じて威力や形態を変化させて用いているという設定だったため、
日本では第1話しか使われていないことになっているが、本来はゴーデスからシラリー・コダラー戦までずっと使われていた光線技であったはずであり、ある種設定変更の被害者と言える。
なお、日本側脚本段階ではマイクロブラックホールをぶつけ相手を亜空間に追放する「バーニングマスアクション」という技だった。

『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』で久々に使用し、スラン星人を撃破するという戦績を挙げた(ただし、仕留めることはできなかった)。
原作では複数発当てて相手を倒していたが、本作では一発で相手を倒している。また、高速移動による分身を行っていたスラン星人の本体の居場所を正確に見極めて命中させるという地味に凄いこともやってのけている。

・マグナムシュート
相手の攻撃をエネルギーに変換し、増幅して相手に放つカウンター技。デガンジャ戦では3連射していた為、エネルギーを小分けにもできるようだ。
グレートの技で1番多くの敵を倒しているため、紹介ビデオなどではバーニングプラズマではなくこちらが取り上げられることも多い。
ぶっちゃけバーニングプラズマよりこちらの方が派手。


・ディゾルバー
両拳から放つ原子破壊光線。
第1話で倒したゴーデスを念入りにこの光線で細胞レベルまで分解したが、その状態でも生きていたゴーデスに地球に逃げ込まれてしまった。
第2話ではやむなく倒したギガザウルスの遺体を分解している。
第6話ではゴーデス(第2形態)に拳を密着させて放ったが、無効化された。


・グレートスライサー
腕から伸ばした光の刃で繰り出す、元祖光剣技。マジャバを斬り裂いた。
両腕で使用する「ダブルグレートスライサー」といった応用も可能で、最終話でシラリーに痛撃を与えた。島本和彦漫画版ではそのままシラリーの首を切り落としている。


・スタービーム
両掌を交差させて星の形を作り、そこに星型光弾を発生させて投げつける。
一部ではコダラーに使用した技がバーニングプラズマだという説がある(構えがほぼ同じ)が、実際に使用したのはこの技とマグナムシュートである。


・フィンガービーム
人差し指と中指から発射する小型の光弾。ゴーデス第二形態などに使用。
小型なぶん応用が効くらしく、山を崩してガゼボを地底に戻す、マジャバの卵を破壊するなど、要所要所で活躍。
また、両手から発射することも可能。
バイオス戦では西部劇の抜き打ちのごとくそれを五連射、計十発のダブルフィンガービームを撃ち込んで撃破したこともある。


・ナックルシューター
拳から放つ光線。精神エネルギーをビームにしているらしい。
左右どちらの拳からでも発射でき、両方から同時発射も可能。リュグロー戦では連続発射したが避けられた。
一話以降多用されているが、ほとんどの場合、繋ぎにしかならない。
しかし最終回で、ダブルグレートスライサーから最後の一撃として放ち勝利、有終の美を飾った。


・パームシューター
ナックルシューターの強化版らしい光線。こちらは掌から放たれる。
ブローズ、デガンジャとUF-0に発射した程度で、目立った活躍は無い。一部資料ではシラリーにトドメを刺したのはこの技だとされている。
ウルトラカプセル等の必殺技音声に採用されたりと、意外なところで存在感を見せている。


・トライアングルシールド
三角形のエネルギーバリアを作って攻撃を防ぐ。
ギガザウルスの冷気を防いだが、シールドが小さすぎて見るからに隙間だらけだったりする。


・ディスクビーム
両手の間に光の円盤を形成し、投げるウルトラスラッシュ系の技。
バランガスを怯ませ、ガゼボの足元に打ちだし体勢を崩させ、マジャバ(雌)を消滅させた。


・アロービーム
弓を引くようなポーズで、引いた右拳にエネルギーを集約し、拳を突き出して発射する光線。
劇場版では左手から右拳に稲妻が集まるエフェクトが追加されていて、かなり格好いい。
バランガスを倒した。



【シリーズでの活躍】

これまでの客演は劇場版コスモスの同時上映の全員集合で踊っている程度だったが、M78星雲出身という設定から、宇宙警備隊員の一人として、2009年にようやく映画デビューを果たす。
『ウルトラマンG』本編は他作品との関連性がなかったため、パラレル設定の可能性が高い。

または、グレートの別宇宙での活躍を描いたものが『G』本編とも解釈できる。
(別の宇宙へ旅立つには、光の国の全エネルギーを使っても一人が限度なため、客演がなくても不自然ではない)


◆『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE
光の国に襲来したウルトラマンベリアルを他のウルトラ戦士たちと迎え撃つも、まとめてコテンパンにされてしまった。
ラストシーンではパワードやUSAトリオなどの海外ウルトラマン達と共にキングの演説を聞いていた。

そして次回作では再び姿を消した。

◆『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』
日本の映像作品では約10年越しの再登場を果たす。今回はウルトラシリーズでは他にグレンファイヤー役等を務めている、特撮マニアでおなじみの関智一氏が演じている。
『ウルトラ銀河伝説』でレオがゼロに稽古をつけていたK76星にて、惑星ミカリトに囚われてゴーデス細胞に侵されつつあるマックスを救おうとするリブットをパワードと共に鍛え上げる。
リブットの覚醒の後、彼のマックスの救出作戦にパワードと共に同行するが、マックスはゴーデス細胞の浸食の進行によって暴走状態となっていた。
マックスの下に向かったリブットを追いかけようとするが、そこに現れたヘルべロス、スラン星人の襲撃をパワードと二人で迎え撃つことになるも、
スラン星人を着実に格闘戦で追い詰め、高速分身したスラン星人の本体をバーニングプラズマで正確に撃ち抜いて撃破(実は寸でのところで撤退した)。
パワードもまたヘルべロスをメガ・スペシウム光線で撃破し、マックスも無事体内のゴーデス細胞を浄化されたことで、スラン星人とそのお膳立てをしたアブソリュートタルタロスの目論見は阻止された。
その後、光の国に赴き、マックスと共にアブソリュートタルタロスには何か他の狙いがあるという推測をゾフィーに伝えた。

※以下ネタバレ










【最後の戦い】

本編でグレートが戦った最後の怪獣は、環境破壊を続ける人類を滅ぼすために現れた二体の伝説怪獣である。
一体は“深海に閉ざされし者”コダラー、もう一体は“天空に追放された者”シラリー
コダラーは永き眠りから覚醒し、シラリーは宇宙の彼方から飛来してそれぞれ人類の前に立ちはだかった。

元々地球の深海にいたコダラーは、覚醒すると共生している藻をオーストラリア近海にバラ撒いて死の海(赤潮を超える無酸素状態)へと変えてしまう。
人類を滅ぼすための行動だが、これによって最初に被害を被るのはもちろん海洋生物である。なんというとばっちり……

そしてコダラーは滅びの予言を記した古代のディスク状のプレートを狙って暴れまわり、現れたグレートと戦闘。
打撃・ビーム攻撃共に物ともしない防御力を誇るコダラーにグレートは苦戦を強いられ、
放ったグレートビームも撃ち返されてしまい、それをマグナムシュートでさらにエネルギーを増幅させた上で撃ち返すも、
コダラーはそのマグナムシュートをも撃ち返し、流石のグレートもこれを撃ち返すことは出来ずに直撃を受けて敗北。

この戦いでエネルギーを使い果たしてしまったグレートは次元の狭間(原語版では死の手前)に落ち、なんとか地球にジャックの姿で帰還することは出来たが、
その前のジャックとのやり取りで、自身に残されたエネルギーでは後一回しか変身できないことを彼に明かした。

なお、コダラーに敗北したグレートが次元の狭間に落ちたのは、グレートの初期設定における必殺技が相手を亜空間に追放する「バーニングマスアクション」であり、
それをコダラーに撃ち返されたためにグレート自身が亜空間に落ちてしまうという元々の脚本の名残である。


グレートがコダラー相手に敗北を喫した後、シラリーも宇宙から地球に向けて動き始め、
地球に到着するまでに大陸間弾道ミサイルによる核攻撃を受けるが、倒されるどころか逆にそのエネルギーを吸収した上で地球に飛来。
グレートを倒した後沈黙を守っていたコダラーも、シラリーの地球到達を感知して再び暴れ始め、ジャックは残り一回の変身を敢行。*4
ウルトラマングレートと伝説2大怪獣の、最後の決戦の火ぶたが切って落とされた。

シラリーとコダラーは連携してグレートに挑み、数の上で劣るグレートは劣勢に立たされるが、
UMA(オーストラリアの防衛隊)がパルサー砲に装着した古代のプレートを用いてのビームの反射合戦をコダラーに挑み、これを下す大金星を挙げる。
グレートは残ったシラリーとの一騎打ちに臨み、ダブルグレートスライサーとナックルシューターで撃破するが、
シラリーの体内に残った核ミサイルのエネルギーの暴発による被害を宇宙へ逃がすべく、ジャックと分離した上でグレートはシラリーの遺体を抱えて宇宙に飛び去っていった。


なお、古代のプレートに記された滅びの予言には「深海に閉ざされし者(コダラー)」「天空に追放されし者(シラリー)」に続く「第三の者」が現れると記されていたが、
この「第三の者」とは他ならぬ地球のことであり、伝説2大怪獣は環境破壊を繰り返す人類を滅ぼすべく地球が目覚めさせ、召喚したのであった。
グレートの協力とUMAの努力、古代の遺産の力で掴んだ生き残るチャンスを生かすか殺すかは、その後の人類の行動に託されることとなった。



【作品概要】

ウルトラマン80から10年弱が経ったころ、高まった新作の機運に応えつつシリーズの海外展開を見据えて制作された。
オーストラリアが舞台となっており、平成初のウルトラシリーズ新作にして、初めて海外制作となった作品。
1990年~1991年にかけてオリジナルビデオとして発売、後の1995年に日本で地上波放送された。オーストラリアではソフト販売のみで放映は無かったとか。

字幕(原語)版と吹き替え版が同時に発売されているが、セリフ回しやナレーションのニュアンスが異なっている場面が多く、
原語版でしか語られない(または原語版にしかない)設定も多い。さらに言うと字幕もかなり意訳が入っている。

初の海外制作ということもあり、オープンセットでの撮影や繊維質のスーツなど、日本のウルトラマンでは見られない独自の要素が見られる。
ちなみに、制作時には「スーパーマン」のイメージが強い海外スタッフに「何故彼(グレート)はマントもなしに飛べるのか」と聞かれ*5
それに対する日本スタッフの「彼(グレート)は宇宙の神だからだ」という答えに、一神教徒であるその海外スタッフが思わず納得してしまったというエピソードもあるとか。

ビデオ売れ行きが良かったことから続編企画も複数存在し、1991年暮れ公開予定だった日本を舞台にした劇場用新作、
詳細不明のオーストラリア案の(第14話 - 第27話)のテリー・ラーセンによる第2シリーズ案、
特に日本サイド案は第2シーズン(第14話以降)の新シリーズ案として、シノプシス集が會川昇によりまとめられており、
第14〜17話はバルタン星人編」として、地球へ来襲したバルタン星人に合体巨大化して立ち向かうリュグローとヴェロニカ夫妻の危機にグレートが帰還するという展開で、
当初はジャック・シンドーではなく若い刑事に乗り移っており、その刑事が瀕死の重傷を負いながらもジャックに「デルタ・プラズマー」を届けるという内容で、ウルトラ兄弟の客演も検討されていた。
バルタン星人のデザインも吉田穣によって描かれており、通常の個体の他にトライポッドのような3本足のバルタン星人も描かれている。
プロデューサーの鈴木清は、様々な事情で実現しなかったことを証言しており、後年のインタビューでも無念の思いを語っている。

ビデオシリーズ(全13話)の他に各話を再編集し未使用シーンを追加しただけでなく、
本編でビデオ合成処理されていた光線技が新たにオプチカル処理されているほか、
グレートの巨大化場面などが日本で新規に作り直された『ウルトラマンG ゴーデスの逆襲』と『怪獣撃滅作戦』が、
1990年12月15日に日本語吹き替え版二本立てで劇場公開され、6話以降の話は後に発売されるビデオ版に先駆けての公開となっている。

そして2016年、「パワード」共々DVD化をすっ飛ばしてブルーレイ化が決定し、翌2017年にHDリマスター化が施された上でのBlu-ray BOXが発売。
本編13話に加えて劇場版2作の原語(字幕)版・日本語吹替版が同時収録、さらにPVなどの映像特典も収録された豪華仕様となっている。



【余談】

「グレート」の日本名は京本政樹によりオーストラリアのグレートバリアリーフから命名した。
日本語版におけるカラータイマーの変更、ジャック・シンドーの吹き替え、OP、EDを歌うなど京本が番組PRに深く関わっている。

企画段階では初期のウルトラシリーズ(ウルトラQウルトラマンウルトラセブン)と『マイティジャック』を支えていた成田亨に、新しいウルトラマンと怪獣たちのデザインを依頼。
苦心の末、成田氏は金色と黒ラインを持った「ウルトラマン神変」としてデザインを描き上げるが、デザイン料として著作権の30%を要求したため、円谷プロとの意見が付かず、その案は実現には至らなかった。

『ウルトラマンG』の制作に参加した日本のスタッフの中には、その後平成ウルトラシリーズ第一作である『ウルトラマンティガ』の制作に関わった者も多く、
そのためか、『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』の朽ち果てた巨人像群の中にウルトラマングレートそっくりな石像が存在する。

ウルトラマン列伝』第100話には名前のみ登場。
放送100回を迎えた祝いにナビゲーター役のウルトラマンゼロが紹介する予定だったが、
ウルトラマンベリアルがビーコンを使って番組ジャックしたため登場しなくなる。

ちなみにゼロは「グレート先輩」と呼んでいたが、自分からのメッセージについて紹介されないまま放送は終了した。
海外との権利問題もあり、本作の映像は取り上げられないと思われたが、
『新ウルトラマン列伝』最終回で新世紀ウルトラマン伝説の使い回しであるがようやく取り上げられた他、
公式カウントウルトラマン全員が登場する新撮映像の中にも含まれている。『ウルトラマンオーブ直前スペシャル』のOPにもちゃんと写っていた。
『ウルトラマンクロニクルZヒーローズオデッセイ』第1話で歴代変身者を紹介する際、ジャック・シンドーも紹介されている。

2020年7月よりCS放送の「スーパードラマTV」にてHDリマスター版が放送スタートしている。
放送は1回のみだが、CMでは次回予告を担当している玄田哲章さんが新録。


そして最後に大切なことを一つ。

エイプリルフール企画におけるネタはあくまで1日限りのジョークである。
公式設定とは一切関係がないことに留意し、コメントでもこのネタを持ち出すことはやめてほしい。
どうしてもやりたいのなら、エイプリルフール企画の項目へ行こう。
グレートは確かにマイナーなウルトラマンだし、エイプリルフール企画でしか知らないwiki籠りも多いだろうが、
画面の向こうにはグレートに憧れて育ったファンも大勢いるということをどうか忘れないでほしい。






火星で酸素が尽きる前に追記・修正お願いします。



この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2021年03月01日 21:54

*1 日本語吹替版では初代ウルトラマンのカラータイマー音に差し替えられている

*2 第6話ではゴーデス(第2形態)にも縮小され束縛された際に汚染のために力を出し切れていないと言われた

*3 元々一発目で相手の動きを止め、二発目で撃破するという二発でワンセットの必殺技だったという説もある

*4 原語版では言い回しが異なり、UMAに見つからないように影に隠れ「今のうちだ」と言って変身している。

*5 スーパーマンも別にマントで飛んでいるわけではないが、彼の中ではマントで飛んでいるイメージだったらしい